JP2004290027A - カット野菜の保存方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】厚みが15〜100μmのポリプロピレンフィルムまたはポリエチレンフィルムまたはこの両者よりなる多層フィルムにより、トリミング、カット、洗浄、殺菌したキャベツ、タマネギ、大根、白菜、ネギ、レタス、ニンジン、サヤインゲン、サヤエンドウ、アスパラガス、カボチャ、ニンニクの芽、ブロッコリー、キュウリの少なくともいずれか1つを含むカット野菜を1包装の内容量が5Kg以下になるように密封包装し、かつ、包装材の表面積が内容物1Kgあたり0.07m2以上あり、かつ、保存温度0〜5℃で輸送、保存する。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カット野菜の保存方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
核家族化や高齢化、少子化など社会情勢が変化する中で日本の食生活は大きな変動を遂げてきた。その中で青果物の中でカットした野菜の販売が大きく増大してきている。コンシューマー向けのカット野菜の伸びだけでなく、業務用のニーズも拡大している。ファーストフード店、低価格を売りものにするチェーン店など外食産業でもコストダウンの手段の1つとしてカット野菜を用いているところが少なくない。
各店舗での作業が軽減でき、廃棄物、排水が少ないという多くの利点のため、今後も販売量は拡大していくことが予想される。
【0003】
一方で青果物はカットしてしまうと傷みが早いため、店舗での長期保管ができず、1日一回、あるいは1日に何回も配送する必要があった。
また、輸送の問題からカット野菜製造施設は店舗から遠隔地に設けることは不可能であった。例えば、特開2001−29055号公報「カット野菜の製造方法」にあるように、カット前の原料である青果物の予冷を十分に行い、十分な温度管理下において、下処理、1次殺菌、カット、洗浄、2次殺菌、脱水、包装、箱詰め、輸送を行うこと、さらに全工程での一貫した菌数管理を行うということで、9日程度までの鮮度保持が行うことが可能であるとしている。しかし、実際にここまでの管理が行うためにはきわめて高額の設備投資が必要であるのみならず、一部でも管理が不十分な過程があれば、鮮度は著しく低下してしまう。
また、販売先もきわめて狭い範囲に限定されてしまう。これらのことから、どうしても十分なコストダウンがはかれないという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−029055号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来なかった、カット野菜の鮮度を保つため、遠隔地からの輸送時の保存や保存庫で長期に保存する保存方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、
(1)包装材として厚みが15〜100μmのポリプロピレンフィルムまたはポリエチレンフィルムもしくはこの両者よりなる多層フィルムを用いて、キャベツ、タマネギ、大根、白菜、ネギ、レタス、ニンジン、サヤインゲン、サヤエンドウ、アスパラガス、カボチャ、ニンニクの芽、ブロッコリー、キュウリ、ピーマン、パプリカの中から選ばれる少なくとも1種の野菜をカットしたカット野菜を、1包装の内容量が5Kg以下になるように包装して開口部を閉じ、包装材の表面積が内容物1Kgあたり0.07m2以上であり、かつ保存温度0〜5℃で保存するカット野菜の保存方法である。
【0007】
更に好ましい形態としては、
(2)包装材の表面積が内容物1Kgあたり0.15m2以上である(1)に記載のカット野菜の保存方法、
(3)包装されたカット野菜の保存温度が0.1〜3℃である(1)に記載のカット野菜の保存方法、
(4)包装材が開孔面積0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有している(1)に記載のカット野菜の保存方法、
(5)包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.0001〜0.1mm2であるフィルムを用い、カット野菜がカットキャベツまたはカット白菜またはカットピーマンまたはカットパプリカの少なくともいずれか1つを0.1〜5Kg含む(1)に記載のカット野菜の保存方法、
(6)包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.0002〜0.2mm2であるフィルムを用い、カット野菜がカットネギまたはカットタマネギまたはカットキュウリの少なくともいずれか1つを0.1〜5Kg含む(1)に記載のカット野菜の保存方法、
(7)包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.001〜0.3mm2フィルムを用い、カット野菜としてカットニンジンを0.1〜5Kg含む(1)に記載のカット野菜の保存方法、
(8)包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.005〜0.35mm2であるフィルムを用い、カットブロッコリー0.1〜5Kgを含む(1)に記載のカット野菜の保存方法、
(9)包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.006〜0.35mm2あるフィルムを用い、カットカボチャまたはカットしたアスパラガスのうち少なくともいずれか1つを0.1〜5Kg含む(1)に記載のカット野菜の保存方法、
(10)包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.006〜0.35mm2であるフィルムを用い、カットしたサヤインゲンまたはカットしたサヤエンドウの少なくともいずれか1つを0.1〜5Kgを含む(1)に記載のカット野菜の保存方法。
(11)包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.001〜0.25mm2あるフィルムを用い、カットしたニンニクの芽0.1〜5Kgを含む(1)に記載のカット野菜の保存方法、
(12)包装材の内容物1Kgあたりの酸素透過量が100〜600ml/day・atmであるフィルムを用い、カットダイコンまたはカットレタスの少なくともいずれか1つを0.1〜5Kg含む(1)に記載のカット野菜の保存方法、
(13)保存されている時間のうち50%以上の時間においてカット野菜を包装した包装体の表面の15%以上が空気以外のものに接触していない(1)に記載のカット野菜の保存方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の包装材としては、ポリプロピレンフィルムまたはポリエチレンフィルムまたはこの両者よりなる多層フィルムを用いる。
これらの材質は強度、透明性、シール性など本発明に適した物性を有している他に比較的低価格であるため、これらのフィルムを用いるのが好ましい。
これらのフィルムには種々の種類があるが、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどいずれを用いてもかまわない。また、酢酸ビニル、アクリルポリビニルアルコールなど種々の共重合物やブレンド物を用いてもかまわない。たとえば、ポリプロピレンとαオレフィンを共重合したものなどをブレンドしたものなどを用いてもかまわない。
【0009】
フィルムの厚みは通常15〜100μmのものが好ましい。15μmより薄いと強度不足となり、コストなどの点より100μmより厚くする必要はない。当然のことながら厚くするとコストアップにつながる。さらに、これらのフィルムは透明であっても、不透明であっても良く、また表面に印刷を付したものであっても何等差し支えはない。
ただ、消費者向けに使用する場合には、消費者は中身を確認して青果物を購入することが多いので、透明であり、防曇性を有するほうがより望ましい。価格等も加味すれば防曇性を有する延伸ポリプロピレンフィルムは本発明に適した素材である。
【0010】
カット野菜としては、キャベツ、タマネギ、大根、白菜、ネギ、レタス、ニンジン、サヤインゲン、サヤエンドウ、アスパラガス、カボチャ、ニンニクの芽、ブロッコリー、キュウリ、ピーマン、パプリカなどから選ばれる少なくとも1種の野菜をカットしたものであり、複数種の野菜が混合していても良い。また、カットする必要のない小さな野菜、例えば、もやし、アルファルファ、ブロッコリースプラウト、ハーブ類のベビーリーフなど がそのまま混在していても良い。また、本効果を損なわない範囲で上記以外の野菜を少量含んでいても良い。この場合のカットとは千切り、みじん切り、乱切り、角切り等の種々の切り方や白髪ネギなどの名前で呼ばれるものが当然含まれるが、半切品や4分の1切品、可食部分だけを切り取ったものも含まれる。さらにこの場合のカット野菜は必要に応じてトリミング、カット、殺菌、洗浄の工程を経たものが好ましい。
カット野菜を前述の包装材で包装した包装体の保存温度は0〜5℃が好ましく、より好ましくは0.1〜3℃である。これより保存温度が低いと凍結する危険性があるのに対し、これより高いと鮮度の低下が激しすぎる。
【0011】
青果物は、呼吸を行っており、それに応じて発熱する。これはカット野菜でも同じであり、この呼吸熱を効率よく逃がしてやる必要がある。ここで重要なことは内容物を5Kg以下にすることである。内容物が5Kgより多いと内部の温度が高くなりすぎ品質の劣化を引き起こしてしまうからである。包装単位があまり小さいと包装コストが高くなるので0.1〜5Kgが好ましい。
また、包装の表面積を内容物1Kgあたり0.07m2以上、好ましくは0.15m2以上である。また、この表面積の15%以上は外部に効率よく放熱できる状態であることが望ましく、例えば、空気に接していることが望ましい。当然のことながら、そのような状態が輸送、保管の時間内の少なくとも50%以上保たれることが望ましい。
【0012】
さらに、包装するフィルムの酸素透過量は内容物に応じて適切にコントロールすることが好ましい。具体的には、内容物1Kgあたりの開孔面積を、例えば、千切りや角切りのキャベツ、カット白菜、カットピーマン、カットパプリカなどでは0.0001〜0.01mm2、白髪ネギ、小口切りのネギ、スライスや櫛切りやミジン切りのタマネギ、小口切りやスライスキュウリ等では0.0002〜0.02mm2、拍子木切りや乱切りのニンジンなどでは0.001〜0.3mm2、房切りブロッコリーなどでは0.005〜0.35mm2、スライスカボチャ、アスパラガスなどでは0.006〜0.35mm2、カットしたサヤインゲン、サヤエンドウなどでは0.006〜0.35mm2、カットしたニンニクの芽などでは0.001〜0.25mm2が望ましい。また、ダイコンのツマ、チョップレタスなどでは同様の理由で酸素透過量が100〜600ml/day・atmになるようにすることが望ましい。これらの範囲からはずれると良好な鮮度保持が保たれない可能性がある。
また、必要に応じて脱気包装または真空包装または窒素ガス置換包装を行ってもかまわない。カットレタスなどに関してこれら方法を併用することで変色が防止でき鮮度保持効果が増す。
【0013】
フィルムの酸素透過量の調整は微細な孔を開けることで調整することが好ましい。具体的には、開口面積は0.04mm2以下であることが望ましい。これより大きいと孔1つあたりの酸素透過量が高すぎてうまく制御できない可能性がある。
【0014】
本発明のカット野菜の保存方法には、カット野菜を倉庫などで保存する方法の他にトラック等でカット野菜を輸送する際の保存にも適用できる。カット野菜を倉庫などで本発明の条件で保存し本発明の条件以外で輸送する場合、カット野菜を本発明の条件以外で保存し本発明の条件で保存しながら輸送する場合、カット野菜を倉庫などで本発明の条件で保存した後本発明の条件で保存しながら輸送する場合などはすべて本発明に含まれる。カット野菜を倉庫などで本発明の条件で保存した後本発明の条件で保存しながら輸送する場合については、当然のことながら本発明の条件を満たすのであれば、カット野菜を倉庫などで保存する条件と輸送時の保存条件とは異なっていても良い。
【0015】
【実施例】
《実施例1》
厚み40μm、320mm×360mmの低密度ポリエチレン袋に、平均孔径約100μmの微細孔を4個/袋開けたものを8袋作製した。この袋に千切りキャベツ1Kgを入れ密封シールした。(開孔面積0.031mm2/1Kg)これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で11日保存したが、11日目経過後も良好な状態が保たれていた。この場合、少なくとも包装体上面は空気以外何者にも接触していない状態を保った。
《実施例2》
厚み30μm、220mm×320mmの低密度ポリエチレン袋に、平均孔径約50μmの微細孔を21個/袋開けたものを8袋作製した。この袋にスライスタマネギ1Kgを入れ密封シールした。(開孔面積0.041mm2/1Kg)これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で11日保存したが、11日目経過後も良好な状態が保たれていた。この場合、少なくとも包装体上面は空気以外何者にも接触していない状態を保った。
《実施例3》
厚み30μm、300mm×350mmの低密度ポリエチレン袋に、平均孔径約100μmの微細孔を10個/袋開けたものを8袋作製した。この袋に白髪ネギ1Kgを入れ密封シールした。(開孔面積0.079mm2/1Kg)これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で11日保存したが、11日目経過後も良好な状態が保たれていた。この場合、少なくとも包装体上面は空気以外何者にも接触していない状態を保った。
《実施例4》
厚み30μm、300mm×350mmの低密度ポリエチレン袋に、平均孔径約100μmの微細孔を20個/袋開けたものを8袋作製した。この袋に乱切りニンジン1Kgを入れ密封シールした。(開孔面積0.16mm2/1Kg)これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で11日保存したが、11日目経過後も良好な状態が保たれていた。この場合、少なくとも包装体上面は空気以外何者にも接触していない状態を保った。
【0016】
《実施例5》
厚み30μm、300mm×350mmの防曇延伸ポリプロピレン袋に、平均孔径約100μmの微細孔を24個/袋開けたものを8袋作製した。この袋に房切りしたブロッコリー1Kgを入れ密封シールした。(開孔面積0.19mm2/1Kg)これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で11日保存したが、11日目経過後も良好な状態が保たれていた。この場合、少なくとも包装体上面は空気以外何者にも接触していない状態を保った。
《実施例6》
厚み30μm、300mm×350mmの低密度ポリエチレン袋に、平均孔径約100μmの微細孔を20個/袋開けたものを8袋作製した。この袋にワタを除去しスライスしたカボチャ1Kgを入れ密封シールした。(開孔面積0.16mm2/1Kg)これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で11日保存したが、11日目経過後も良好な状態が保たれていた。この場合、少なくとも包装体上面は空気以外何者にも接触していない状態を保った。
《実施例7》
220×320mmの総厚み45μmの延伸ポリプロピレン/ポリエチレンのラミネートフィルムで作られた袋にあらかじめ平均孔径約100μmの孔を18個開けたものを8袋作製した。5cm程度にカットしたサヤインゲン500gを入れ密封包装した。(開孔面積0.28mm2/1Kg)これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で11日保存したが、11日目経過後も良好な状態が保たれていた。
《実施例8》
300×350mmの厚み40μmポリエチレンフィルムで作られた袋にあらかじめ平均孔径約100μmの孔を15個開けたものを作製した。5cm程度にカットしたニンニクの芽1Kgを入れ密封包装した。(開孔面積0.12mm2/1Kg)これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で11日保存したが、11日目経過後も良好な状態が保たれていた。
【0017】
《実施例9》
340×400mmの総厚み45μmの延伸ポリプロピレン/ポリエチレンのラミネートフィルムで作られた袋にダイコンのツマ1Kg入れ包装した。この場合、1袋あたりの酸素透過量は平均約450ml/day・atmであった。これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で11日保存したが、11日目経過後も良好な状態が保たれていた。
《実施例10》
厚み40μm、340×400mmの延伸ポリプロピレン袋にチョップレタス1Kg入れ脱気した後包装した。この場合、1袋あたりの酸素透過量は平均約250ml/day・atmであった。これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で11日保存したが、11日目経過後も良好な状態が保たれていた。
《実施例11》
厚み40μm、320mm×360mmの低密度ポリエチレン袋を8袋作製した。この袋には微細孔は開けていない。この袋に千切りキャベツ1Kgを入れ密封シールした。これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、8袋を1〜3℃で保存したが、7日経過した時点で臭気が発生し商品性がない状態であった。この場合も、少なくとも包装体上面は空気以外何者にも接触していない状態を保った。
《実施例12》
実施例1と同様の包装袋、千切りキャベツを用いた包装体を8袋作製した。これを、2段に積み重ねて静置し、1〜3℃で保存した。5日目で変色が見られ始め、特に下段のものの変化が大きかった。この時、下段のものが空気に接触している部分の面積は約12%であった。
【0018】
《比較例1》
厚み40μm、500mm×600mmの低密度ポリエチレン袋に、平均孔径約100μmの微細孔を20個/袋開けたものを作製した。この袋に千切りキャベツ5Kgを入れ密封シールしたものを8袋作製した。(開孔面積0.031mm2/1Kg)これを、1袋ずつ積み重ねないように静置し、1〜3℃で保存したが変色が3日目で目立ち始めた。この場合、少なくとも包装体上面は空気以外何者にも接触していない状態を保った。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、包装されたカット野菜の鮮度を保持しながら長期に保存することができ、また、遠隔地からカット野菜を輸送する場合にも本発明の方法を用いることにより鮮度を保持することができ、カット野菜の生産地と消費地が遠く離れていても鮮度の優れたカット野菜を提供することが出来る。
Claims (13)
- 包装材として厚みが15〜100μmのポリプロピレンフィルムまたはポリエチレンフィルムもしくはこの両者よりなる多層フィルムを用いて、キャベツ、タマネギ、大根、白菜、ネギ、レタス、ニンジン、サヤインゲン、サヤエンドウ、アスパラガス、カボチャ、ニンニクの芽、ブロッコリー、キュウリ、ピーマン、パプリカの中から選ばれる少なくとも1種の野菜をカットしたカット野菜を、1包装の内容量が5Kg以下になるように包装して開口部を閉じ、包装材の表面積が内容物1Kgあたり0.07m2以上であり、かつ保存温度0〜5℃で保存することを特徴とするカット野菜の保存方法。
- 包装材の表面積が内容物1Kgあたり0.15m2以上である請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 包装されたカット野菜の保存温度が0.1〜3℃である請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 包装材が開孔面積0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有している請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.0001〜0.1mm2であるフィルムを用い、カット野菜がカットキャベツまたはカット白菜またはカットピーマンまたはカットパプリカの少なくともいずれか1つを0.1〜5Kg含む請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.0002〜0.2mm2であるフィルムを用い、カット野菜がカットネギまたはカットタマネギまたはカットキュウリの少なくともいずれか1つを0.1〜5Kg含む請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.001〜0.3mm2であるフィルムを用い、カット野菜としてカットニンジンを0.1〜5Kg含む請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.005〜0.35mm2であるフィルムを用い、カットブロッコリー0.1〜5Kgを含む請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.006〜0.35mm2あるフィルムを用い、カットカボチャまたはカットしたアスパラガスのうち少なくともいずれか1つを0.1〜5Kg含む請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.006〜0.35mm2であるフィルムを用い、カットしたサヤインゲンまたはカットしたサヤエンドウの少なくともいずれか1つを0.1〜5Kgを含む請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 包装材の開孔面積が0.04mm2以下の微細孔を1個/1包装以上有し、内容物1Kgあたりの開孔面積が0.001〜0.25mm2あるフィルムを用い、カットしたニンニクの芽0.1〜5Kgを含む請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 内容物1Kgあたりの酸素透過量が100〜600ml/day・atmである包装材を用い、カットダイコンまたはカットレタスの少なくともいずれか1つを0.1〜5Kg含む請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
- 保存されている時間のうち50%以上の時間においてカット野菜を包装した包装体の表面の15%以上が空気以外のものに接触していない請求項1に記載のカット野菜の保存方法。
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