JP2004277941A - 立体編み生地及びインナーウェアー - Google Patents

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Abstract

【課題】インナーウェアーにおいて、着用するだけでマッサージ効果を十分に得られるようにする。
【解決手段】ベースとなる平編領域15内に編組織を異ならせるだけで同一糸を用いて形成した凸部領域16が混在されてこの凸部領域16で肌面へのマッサージ効果を奏効させる立体編み生地10を用いる。上記凸部領域16は、身体の丈方向へ長手方向を向けつつ互いに所定間隔をおいて横へ並設される複数本の縦凸条17と、これら縦凸条17の相互間を横繋ぎする方向で互いに所定間隔をおいて縦へ並設される複数本の横凸条18とを有して全体で格子状に形成されており、これら縦凸条17と横凸条18との交差によって区画され升目状に点在する小スペース20の全体のまとまりとして平編領域15が確保されており、上記横凸条18が縦凸条17を中間においた両側で千鳥配置とされている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体編み生地及びインナーウェアーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガードル、タンクトップ、タイツ、パンティストッキングなどのインナーウェアーにおいて、その内面側で着用者の肌に接触する部分に細かな凹凸を設けることにより、このうち凸部分でマッサージ効果を奏効させるようにしたものが各種、提案されている(例えば、特許文献1乃至特許文献5等参照)。
これらのインナーウェアーにおいて、内面側の凸部分は、凸を現す方とは裏面側となる面(ウェアー外面)で、ベースとなる平編領域内に部分的にタック編組織(特許文献1、2、5に相当)やフロート編組織(特許文献3、4に相当)等を組み入れ、その裏面側(ウェアー内面)で隆起させることで形成させていた。
【0003】
ところで、このような凸部分は、上記のようにタック編組織やフロート編組織等で形成されるものであるからその一つ一つはヒダ状を呈した非常に細かいもの(太さにして爪楊枝程度に満たないもの)である。
そして、この細かい凸部分の設け方としては、インナーウェアーの内面略全面にわたり隙間無く散りばめるもの(特許文献1、4、及び5に相当)、波形又は線状に連ねたかたちで且つ多数条設けるもの(特許文献2に相当)、狭い範囲に密集させることで斑点状に形成させたうえでこの斑点を千鳥模様又は市松模様的に散りばめるもの(特許文献3に相当)などのパターンが採用されていた。
【0004】
【特許文献1】
特許第3207808号公報
【特許文献2】
特開2001−336001号公報
【特許文献3】
特開2002−146654号公報
【特許文献4】
特許第3209738号公報
【特許文献5】
特開2003−13341号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のインナーウェアーにおいて、その内面への凸部分の設け方としては上記したように全面的パターン、多数条的パターン、斑点状パターン等、種々のパターンが案出されていたが、そのいずれも、凸部分相互は密集状態になっている。そのため、このインナーウェアーの着用者に対し、凸部分が接触したときの面圧は低くなり、それだけこの凸部による刺激感も乏しいといったことがあった。当然に、この刺激感が乏しければ所期の目的とされるマッサージ効果もそれだけ効果の低いものと言わざるを得なくなる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、マッサージ効果を十分に得られるようにした立体編み生地とこの立体編み生地より成るインナーウェアーとを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る立体編み生地10は、図5及び図6に示すように、ベースとなる平編領域15内に凸部領域16が混在されたもので、この凸部領域16で肌面へのマッサージ効果を奏効させるものである。
ここにおいて凸部領域16は、平編領域15と編組織を異ならせただけのものであって、平編領域15と同一糸を用いて形成されたものとする。
【0008】
そして、この凸部領域16は、複数本の縦凸条17と複数本の横凸条18とを有して、これら全体で格子状に形成されたものである。
縦凸条17は、着用者の身体の丈方向へ長手方向を向けつつ、互いに所定間隔をおいて横へ並設されたものである。
これに対し、横凸条18は、縦凸条17の相互間を横繋ぎする方向で互いに所定間隔をおいて縦へ並設されたものである。
従って、これら縦凸条17と横凸条18との交差により、升目状の小スペース20が区画形成されることになる。そしてこの小スペース20は、凸部領域16の全域に点在する配置となる。
【0009】
ここでこれら小スペース20は、その全体的なまとまりとして、凸部領域16内での平編領域15を形成することになる。すなわち、これが「平編領域15内に凸部領域16が混在する」ことの意味である。
上記横凸条18は、縦凸条17を中間においた両側で千鳥配置とするのが好適である。
また、個々の小スペース20は、非伸張時にあるとき、その内法寸法が、縦凸条17の相互間隔で8mm以上に保持されていると共に横凸条18の相互間隔で5mm以上に保持されているものとするのが好適である。
【0010】
このような構成であるため、平編領域15内で凸部領域16が占める密度差(縦凸条17や横凸条18の突出面積)は比較的抑えられたかたちとなる。
従って、この立体編み生地10を採用して成るインナーウェアー1において、これの着用者に対して縦凸条17や横凸条18が接触したときの面圧は高くなり、それだけこれら縦凸条17や横凸条18による刺激感も強くなる。
なお、凸部領域16において、縦凸条17は、凸を現す方とは裏面側となる面でウエール方向の全長にわたり形成するフロート編組織23を2条以上横並べさせることによって隆起させたものとすればよい。
【0011】
これに対して横凸条18は、凸を現す方とは裏面側となる面でウエール方向の一部に形成するフロート編組織24をコース方向に複数本横並べさせつつ、縦凸条17相互間いっぱいに渡らせることによって隆起させたものとすればよい。
またこの横凸条18は、コース方向で並設させるフロート編組織24相互がウエール方向へ少しずつ位置ズレされることで、縦凸条17に対して傾斜した形状になったものとすればよい。
すなわち、この場合、縦凸条17と横凸条18との交差によって区画され升目状に点在する平編領域15用の小スペース20は、平行四辺形を呈していることになる。
【0012】
一方、本発明に係るインナーウェアー1は、上記立体編み生地10が、凸部領域16を内向きにして一部又は全面的に使用されているものであるが、この場合、この立体編み生地は、統計的に脂肪の付きやすい箇所(例えば大腿まわりや二の腕まわり、下腹部周辺など)に対応させて設けるものとすればよい。
このインナーウェアー1は、シャツ、キャミソール、ボディーウエア、パンツ、ガードル、スパッツ、タイツ、パンティストッキング、腹巻として実施することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図7及び図8は、本発明に係る立体編み生地10より成るインナーウェアー1の第1実施形態を示している。
この第1実施形態のインナーウェアー1はガードルであって、図7が前身頃側から示してあり図8が後身頃側から示してある。
このインナーウェアー1ではウエスト部5と左右の裾部6とに伸縮性の豊富なゴム帯7が設けられている。
【0014】
そして、前身頃(図7)側では、ウエスト部5と左右のビキニラインとで囲まれた逆三角形状の腹部対応ゾーン8を除いた部分で、本発明に係る立体編み生地10が採用されている。
なおこの腹部対応ゾーン8では、その内面に、長手方向を横方向へ向けた凸条(図7ではこの横方向凸条の形成で生じる横筋9を示している)が縦方向へ所定間隔をおいて複数本形成されており、着用者の腹部へマイルドなマッサージを行う構成となっている。この横方向凸条(横筋9参照)は、図6に関して後述する縦凸条17(2条以上のフロート編組織23)と同じ編組織により形成されるものである。
【0015】
また、後身頃(図8)側では、ウエスト部5の直下の横一文字部分とその左右中心から下方へ延びる縦一文字部分とで全体としてT字状を呈している尻部対応ゾーン11を除いた部分で、本発明に係る立体編み生地10が採用されている。すなわち、この第1実施形態のインナーウェアー1において、立体編み生地10は、着用者の腰のあたりを含め、大腿の付け根まわりを取り囲むように用いられている。
図1乃至図6は、この立体編み生地10の一例を示している。
【0016】
このうち図2は、この立体編み生地10においてインナーウェアー1の内面へ向けられる側の面の要部拡大正面図であり、図1はこの図2(C部周辺)を斜視図で示したものである。
また、図3は図2のA−A線拡大断面図、図4は図2のB−B線拡大断面図、図5は図2中におけるC部に相当する編組織の模式図、図6は図5中におけるD部に相当する編ループ拡大図である。
これらの図から明らかなように、この立体編み生地10は、インナーウェアー1の内面へ向けられる側の面が、平編領域15をベースとし、この平編領域15内に凸部領域16が混在されたものとなっている。
【0017】
この凸部領域16は、複数本の縦凸条17と複数本の横凸条18とを有している。
縦凸条17は、着用者の身体の丈方向へ長手方向を向けつつ、互いに所定間隔をおいて横へ並設されている。
ここにおいて「着用者の身体の丈方向」は、着用者が起立姿勢をとっていると仮定したときその上下方向を言うものとする。従って着用者の胴体に対応する部分では背骨の方向に相当し、また足や腕に対応する部分ではそれらの長手方向に相当することになる。
【0018】
これに対し、横凸条18は、縦凸条17の相互間を横繋ぎする方向で互いに所定間隔をおいて縦へ並設されている。従って着用者の胴体に対応する部分では胴回り方向に相当し、また足や腕に対応する部分では腕周り方向や足周り方向に相当することになる。
このような複数本の縦凸条17と複数本の横凸条18とが交差することで、この凸部領域16は、その全体として格子状を呈したものとなっている。従って、この凸部領域16内には、これら縦凸条17と横凸条18とによって升目状を呈した多数の小スペース20が区画形成されることになる。
【0019】
このような小スペース20は、凸部領域16内でその全域にわたり点在する配置となっている。
従って、これらの小スペース20は、その全体的なまとまりとして平編領域15を形成させていることになっている。
すなわち、このような凸部領域16(縦凸条17及び横凸条18)のなりたちや平編領域15(小スペース20)のなりたちから、この立体編み生地10は、平編領域15内に凸部領域16が混在していると言えるものである。
【0020】
横凸条18は、縦凸条17を中間においた両側で千鳥配置とされている。
またこの横凸条18は、縦凸条17に対して直交するものではなく、傾斜した形状にしてある。この傾斜方向は、縦凸条17を中心としてその左右で相対逆となるようにしてある。なお、図例では、縦凸条17と横凸条18との成す傾斜角(小さい方)を45°とした。
このようなことから、縦凸条17と横凸条18との交差によって区画され升目状に点在することとなる各小スペース20は、それぞれ平行四辺形を呈したものとなっている。
【0021】
本実施形態において、各小スペース20は、生地の非伸張時にあるとき、その内方寸法が、縦凸条17の相互間隔(図2中のW寸法)で8mm以上、好ましくは10mm以上に保持されたものとした。
また横凸条18の相互間隔(図2中のH寸法)では、5mm以上に保持されたものとした。
そのため、平編領域15内で凸部領域16が占める密度差(縦凸条17や横凸条18の突出面積)は比較的抑えられたかたちとなっていることが明らかである。
【0022】
平編領域15(各小スペース20)は、文字通り平編み(プレーン編み)によって形成されている。
これに対し、凸部領域16(縦凸条17及び横凸条18)は、平編領域15と編組織を異ならせた編みかたをすることによって形成されている。
すなわち、これら平編領域15と凸部領域16とは、同一糸で形成されていることになる。
凸部領域16において、縦凸条17や横凸条18は、例えばフロート編組織やタック編組織等により形成されている。
【0023】
なお、図5及び図6において、それぞれの上下方向が立体編み生地10のウエール(編み目の縦列)を示しており、左右方向がコース(編み目の横列)を示している。
本実施形態において縦凸条17は、凸を現す方とは裏面側となる面でウエール方向の全長にわたり形成するフロート編組織23を2条以上横並べさせることによって隆起(図1、図3及び図4参照)させたものとした。
また横凸条18は、凸を現す方とは裏面側となる面でウエール方向の一部に形成するフロート編組織24をコース方向に複数本横並べさせつつ、このフロート編組織24で縦凸条17と縦凸条17との相互間いっぱいに渡らせることによって全体的に隆起(図3及び図4参照)させたものとした。
【0024】
図例では、各フロート編組織24を15個の連続ミスによって生じさせ、またこのフロート編組織24を縦凸条17相互間に11本、横並べさせたものとしてある。
更に、これら横並べさせた各フロート編組織24は、互いに隣り合うもの相互間においてウエール方向へ少しずつ(図例では2個のループずつとした)位置ズレされたものとしてある。これにより、上記したように横凸条18が縦凸条17に対して傾斜した形状を呈するようにさせてある。
【0025】
なお、上記の説明から明らかなように、所定長さを有した複数本のフロート編組織24を横並べさせることで横方向に長い横凸条18を形成させているため、この横凸条18は、縦凸条17と比べると太く形成されていることになる。このことが、横凸条18による肌へのマッサージ効果をより一層、強調させることに繋がる。
以上、説明したところから明らかなように、この立体編み生地10を採用して成るインナーウェアー1では、これを着用した場合、平編領域15内で凸部領域16が占める密度差(縦凸条17や横凸条18の突出面積)は比較的抑えられていることに伴い、この凸部領域16が肌と接触したときの面圧は高くなっている。
【0026】
また、凸部形状が複雑で左右対称の傾斜した千鳥配置となっているため、着用者の様々な動きに対応できるものである。
そのため、それだけこの凸部領域16による刺激感も強くなり、肌面へのマッサージ効果も高い効果が期待できるものとなる。このマッサージ効果により、血流の促進、神経やツボの刺激、脂肪の燃焼、肌の活性化などが図られ、痩せの効果を期待することにも繋がるものである。
なお、図7及び図8に示したインナーウェアー1において、腹部対応ゾーン8や尻部対応ゾーン11と立体編み生地10との間は、縫製等により継ぎ合わせるものではなく、編成過程の所定部位で編み方を異ならせるようにして連続させるのがよい。
【0027】
これにより、インナーウェアー1としての一体化を図り、もって着心地や外観の向上、編成作業効率の高効率化、コストダウンなどが得られることとなる。
図9は、本発明に係るインナーウェアー1の第2実施形態を示している。
この第2実施形態のインナーウェアー1はパンティストッキングである。そして立体編み生地10は、パンティ部で採用されている。
この立体編み生地10についての構造、作用効果については上記した第1実施形態の場合と略同様であるため、ここでの詳説は省略する。
【0028】
図10は、本発明に係るインナーウェアー1の第3実施形態を示している。
この第3実施形態のインナーウェアー1はシャツである。そして、襟ぐりや裾まわり等の縁取り部分を除いて、そのシャツ全体に立体編み生地10が採用されているものとしてある。
この立体編み生地10についての構造、作用効果については上記した第1実施形態の場合と略同様であるため、ここでの詳説は省略する。
図11乃至図13は、本発明に係るインナーウェアー1の第4実施形態を示している。
【0029】
この第4実施形態のインナーウェアー1は腹巻である。そして、上部ゴム帯部30や下部ゴム帯部31を除いて、その全体に立体編み生地10が採用されているものとしてある。
この第4実施形態では、立体編み生地10として、凸部領域16内に形成される個々の小スペース20が小さい細目サイズのもの(10A)と、個々の小スペース20が大きい粗目サイズのもの(10B)との二種類が採用されている。
これら細目サイズの立体編み生地10(10A)と粗めサイズの立体編み生地10(10B)とは、縫い合わせによって結合されたものではなく、編み方を変えることで互いに一体的に編成されたものである。
【0030】
粗目サイズの立体編み生地10(10B)は、腹巻としての下部側に位置付けられ且つ一周しない範囲で設けられ、それ以外の部分に細目サイズの立体編み生地10(10A)が設けられ、これら全体で、上部径がややしぼんだ円筒形状を呈するようになっている。
粗めサイズの立体編み生地10(10B)の高さ寸法tは、上部ゴム帯部30と下部ゴム帯部31とを除いた腹巻の高さ寸法Tに対し、その半分以上を占めるようになっている(即ちT≦2tの関係)。
【0031】
またこの粗めサイズの立体編み生地10(10B)が腹巻の周方向で一周しないことで、細目サイズの立体編み生地10(10A)が腹巻の高さ寸法T全部に行き渡るようになる縦帯状部分32は、着用者の背中位置に対応する位置付けとされる。
この縦帯状部分32を背中位置へ向けるように、着用者へ注意を促すため、この縦帯状部分32とは対称位置に、正面を現すタグ33を設けてある。
このような構成とすることで、着用者の腹部に対するマッサージ効果がほどよく作用するようにしてある。
【0032】
なお、細目サイズの立体編み生地10(10A)における小スペース20の大きさを、縦凸条17の相互間隔(図2中のW寸法)で8mmとし横凸条18の相互間隔(図2中のH寸法)で3〜4mmとしたのに対し、粗めサイズの立体編み生地10(10B)における小スペース20の大きさを、縦凸条17の相互間隔(図2中のW寸法)で12mmとし横凸条18の相互間隔(図2中のH寸法)で5〜6mmとした。
この立体編み生地10自体の細部構造、作用効果については上記した第1実施形態の場合と略同様であるため、ここでの詳説は省略する。
【0033】
ところで、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えばインナーウェアー1としては、上記の他、タンクトップ、キャミソール、ボディーウエア、パンツ、スパッツ、タイツ、腹巻等としても適用可能である。
従って、立体編み生地10を使用する箇所としても何ら限定されるものではない。
【0034】
立体編み生地10に関する説明で記載した各部寸法や角度などの具体的数値は、適宜変更可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る立体編み生地及びこの立体編み生地より成るインナーウェアーであれば、マッサージ効果を十分に得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のC部等に相当する斜視図である。
【図2】本発明に係るインナーウェアーで採用する立体編み生地の一例についてインナーウェアーとしてその内面へ向ける側の面を示した要部正面図である。
【図3】図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】図2のB−B線拡大断面図である。
【図5】図2中のC部に相当する編組織の模式図である。
【図6】図5中のD部に相当する編ループ拡大図である。
【図7】本発明に係る立体編み生地より成るインナーウェアーの第1実施形態を示した正面図である。
【図8】図7に対応する背面図である。
【図9】本発明に係る立体編み生地より成るインナーウェアーの第2実施形態を示した正面図である。
【図10】本発明に係る立体編み生地より成るインナーウェアーの第3実施形態を示した正面図である。
【図11】本発明に係る立体編み生地より成るインナーウェアーの第4実施形態を示した斜視図である。
【図12】図11に対応する側面図である。
【図13】第4実施形態のインナーウェアーを着用した様子を着用者の背中側から示した斜視図である。
【符号の説明】
1 インナーウェアー
10 立体編み生地
15 平編領域
16 凸部領域
17 縦凸条
18 横凸条
20 小スペース
23 フロート編組織
24 フロート編組織

Claims (6)

  1. ベースとなる平編領域(15)内に編組織を異ならせるだけで同一糸を用いて形成した凸部領域(16)が混在されてこの凸部領域(16)で肌面へのマッサージ効果を奏効させる立体編み生地において、
    上記凸部領域(16)は、身体の丈方向へ長手方向を向けつつ互いに所定間隔をおいて横へ並設される複数本の縦凸条(17)と、これら縦凸条(17)の相互間を横繋ぎする方向で互いに所定間隔をおいて縦へ並設される複数本の横凸条(18)とを有して全体で格子状に形成されており、
    これら縦凸条(17)と横凸条(18)との交差によって区画され升目状に点在する小スペース(20)の全体のまとまりとして平編領域(15)が確保されており、
    上記横凸条(18)が縦凸条(17)を中間においた両側で千鳥配置とされていることを特徴とする立体編み生地。
  2. ベースとなる平編領域(15)内に編組織を異ならせるだけで同一糸を用いて形成した凸部領域(16)が混在されてこの凸部領域(16)で肌面へのマッサージ効果を奏効させる立体編み生地において、
    上記凸部領域(16)は、身体の丈方向へ長手方向を向けつつ互いに所定間隔をおいて横へ並設される複数本の縦凸条(17)と、これら縦凸条(17)の相互間を横繋ぎする方向で互いに所定間隔をおいて縦へ並設される複数本の横凸条(18)とを有して全体で格子状に形成されており、
    これら縦凸条(17)と横凸条(18)との交差によって区画され升目状に点在する小スペース(20)の全体のまとまりとして平編領域(15)が確保されており、
    個々の小スペース(20)における非伸張時の内方寸法が縦凸条(17)の相互間隔で8mm以上に保持されていると共に横凸条(18)の相互間隔で5mm以上に保持されていることを特徴とする立体編み生地。
  3. 前記凸部領域(16)において、縦凸条(17)は、凸を現す方とは裏面側となる面でウエール方向の全長にわたり形成するフロート編組織(23)を2条以上横並べさせることによって隆起させたものであり、
    これに対して横凸条(18)は、凸を現す方とは裏面側となる面でウエール方向の一部に形成するフロート編組織(24)をコース方向で複数本横並べさせつつ縦凸条(17)相互間いっぱいに渡らせることによって隆起させたものであって、尚かつこの横凸条(18)は、コース方向で横並べさせるフロート編組織(24)相互がウエール方向へ少しずつ位置ズレされることで縦凸条(17)に対して傾斜した形状になっており、
    これらにより縦凸条(17)と横凸条(18)との交差によって区画され升目状に点在する平編領域(15)用の小スペース(20)が平行四辺形を呈していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の立体編み生地。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の立体編み生地(10)が凸部領域(16)を内向きにして一部又は全面的に使用されていることを特徴とするインナーウェアー。
  5. 前記立体編み生地(10)が統計的に脂肪の付きやすい箇所に対応させて設けられていることを特徴とする請求項4記載のインナーウェアー。
  6. 前記インナーウェアー(1)がシャツ、キャミソール、ボディーウエア、パンツ、ガードル、スパッツ、タイツ、パンティストッキング、腹巻であることを特徴とする請求項4又は請求項5記載のインナーウェアー。
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