JP2004270605A - スタータ用電磁スイッチ及びスタータ - Google Patents

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Abstract

【課題】励磁コイル33の外径を拡大することなく、プランジャ30と固定鉄心37との対向面積を大きくして吸着力の増大を図ること。
【解決手段】電磁スイッチ3は、プランジャ30に連結されて第1可動接点16を保持する接点保持手段を有し、この接点保持手段が励磁コイルの周囲を覆うスイッチケースの外側に配置されている。
リターンスプリング34は、励磁コイル33への通電が停止した時に、接点保持手段を介してプランジャ30を反鉄心方向へ押し戻す働きを有し、スイッチケース35の外側(接点保持手段の第2腕部38bとの間)に配置されている。
この構成によれば、固定鉄心37とプランジャ30とにスプリング受け部(段差部)を設ける必要がないので、固定鉄心37とプランジャ30との対向面積が減少することはなく、プランジャ30が固定鉄心37に吸着された時の吸着面積を大きくでき、吸着力が増大する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関を始動するためのスタータに用いられる電磁スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
先に本出願人が提案した先願技術(特許文献1参照)がある。
この先願技術は、プランジャに対して可動接点を保持していた従来のロッドを廃止して、励磁コイルを収容するスイッチケースの外側に可動接点を保持する接点保持手段を配置している。その接点保持手段は、プランジャに固定されるフランジ部と、このフランジ部に連結される樹脂製のホルダ部とで構成され、このホルダ部が可動接点を絶縁保持している。
【0003】
【特許文献1】
特願2002−110296
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の先願技術では、プランジャを反鉄心方向へ付勢するリターンスプリングが励磁コイルの内側(プランジャと固定鉄心との間)に配置されているため、プランジャと固定鉄心にそれぞれリターンスプリングの受け座(位置決め部)を設ける必要がある。その結果、プランジャと固定鉄心の対向面積が減少するため、プランジャが固定鉄心に吸着された時の吸着力も減少する。従って、吸着力を基準に設計すると、励磁コイルの外径を大きくする必要があり、電磁スイッチが大型化するという問題を生じる。
【0005】
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、プランジャに対して可動接点を保持する接点保持手段をスイッチケースの外側に配置した電磁スイッチにおいて、励磁コイルの外径を拡大することなく、プランジャと固定鉄心との対向面積を大きくして吸着力の増大を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
本発明の電磁スイッチは、プランジャを反鉄心方向へ付勢するリターンスプリングと、プランジャに連結されて可動接点を保持する接点保持手段とを備え、この接点保持手段が、励磁コイルの少なくとも周囲を覆うスイッチケースの外側を軸線方向に沿って移動可能に配置されている。
また、リターンスプリングは、スイッチケースの外側に配置され、励磁コイルへの通電が停止した時に、接点保持手段を介してプランジャを反鉄心方向へ押し戻すことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、リターンスプリングがスイッチケースの外側に配置されるので、固定鉄心とプランジャとにスプリング受け部(段差部)を設ける必要がない。これにより、固定鉄心とプランジャとの対向面積が減少することなく、従来の構成(リターンスプリングが励磁コイルの内側に配置されている)と比較すると、プランジャが固定鉄心に吸着された時の吸着面積を大きくでき、吸着力が増大する。また、吸着力を基準に設計すると、従来品より励磁コイルの外径を小さくでき、電磁スイッチの小型化を図ることができる。
【0008】
(請求項2の発明)
請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、
リターンスプリングは、スイッチケースと接点保持手段との間に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、リターンスプリングの内径がスイッチケースにより規制され、リターンスプリングの外径が接点保持手段により規制されるので、リターンスプリングのガタツキを防止できる。また、リターンスプリングの内外径規制を行うために別部品を設ける必要がないので、部品点数が増加することもなく、リターンスプリングの組み付けを容易に行うことができる。
【0009】
(請求項3の発明)
本発明は、請求項1または2に記載した電磁スイッチをモータの軸方向反ピニオン側に配置したスタータであり、電磁スイッチのプランジャに係合する伝達部材を介してプランジャの動きがピニオン規制部材に伝達され、そのピニオン規制部材に回転規制されたピニオンをヘリカルスプラインの作用により反モータ方向へ移動させてエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータである。 このスタータは、電磁スイッチの吸引力でピニオンを軸方向に押し出す必要がないので、大きな吸引力を必要とせず、電磁スイッチを小型化できる。
【0010】
(請求項4の発明)
請求項3に記載したスタータにおいて、
電磁スイッチの外周がエンドカバーによって覆われていることを特徴とする。本発明の電磁スイッチは、接点保持手段とリターンスプリングがスイッチケースの外側に配置されるので、その三者(接点保持手段、リターンスプリング、スイッチケース)間の摺動隙間に異物が混入することを防ぐ必要がある。これに対し、スタータのエンドカバーによって電磁スイッチの外周を覆うことにより、電磁スイッチ専用のカバーを用いる必要がない。また、専用のカバーを必要としないため、電磁スイッチの外径が大きくなることもない。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は電磁スイッチの断面図、図2はこの電磁スイッチを組み込んだスタータの断面図である。
本実施例のスタータ1は、図2に示す様に、回転力を発生するモータ2と、このモータ2の通電電流をON/OFFする電磁スイッチ3、モータ2に駆動されて回転する出力軸4、この出力軸4上を移動可能に配置されるピニオン5、モータ2の起動時にピニオン5の回転を規制するピニオン規制部材6、及び電磁スイッチ3の吸引力を利用してピニオン規制部材6を作動させるクランクバー7(本発明の伝達部材)等を備えている。
【0012】
モータ2は、ヨーク8、固定磁極9(永久磁石)、アーマチャ10、及びブラシ11(図2参照)等から構成される周知の直流電動機であり、電磁スイッチ3によりモータ接点(下述する)が閉じると、バッテリ電流がブラシ11を通じてアーマチャ10に流れることにより、アーマチャ10に回転力が生じる。
このモータ2は、ヨーク8の前端部に嵌合するハウジング12と、ヨーク8の後端部に嵌合するエンドカバー13との間に挟持されている。
【0013】
上記のモータ接点は、モータ2の通電回路(図3参照)に並列に設けられる第1接点部Aと第2接点部Bとを有している。
第1接点部Aは、外部端子14と一体に設けられた第1固定接点15と、この第1固定接点15に対向して可動する第1可動接点16とで形成される。
外部端子14は、エンドカバー13を挿通して固定され、バッテリケーブルが接続されて、車載バッテリ17(図3参照)より電力が供給される。第1可動接点16は、図2に示す様に、リード線11aを介して正極ブラシ11に接続されている。
【0014】
第2接点部Bは、第1固定接点15と電気的に接続された第2固定接点18と、この第2固定接点18に対向して可動する第2可動接点19とで形成される。第2固定接点18は、第1固定接点15より電気抵抗の大きい材料(例えばカーボン材)を使用して形成される。第2可動接点19は、弾力を持たせた金属板20(例えば銅板)を介して第1可動接点16と電気的に接続され、且つ第1可動接点16と一体に可動する。
【0015】
この第1接点部Aと第2接点部Bは、モータ2の起動時にアーマチャ10の回転速度を低く抑えるために、第1接点部Aより先に第2接点部BがONする様に設けられている。具体的には、第1固定接点15と第1可動接点16との接点間距離より第2固定接点18と第2可動接点19との接点間距離の方が小さく設定されている(図3参照)。
【0016】
出力軸4は、モータ2の前方側(図1の左側)にてモータ2の回転軸(アーマチャ軸10a)と同軸線上に配置され、一組の軸受21、22を介して回転自在に支持されている。この出力軸4は、以下に説明する減速装置と一方向クラッチを介してアーマチャ10の回転力が伝達されて回転する。
減速装置は、遊星ギヤ23の回転運動(自転運動と公転運動)によってアーマチャ10の回転を減速する遊星歯車減速装置である。
一方向クラッチは、アウタ24とインナ25との間に配置されるローラ26を介して回転トルクを断続する周知のローラ式クラッチである。
【0017】
ピニオン5は、内径側に内ヘリカルスプラインが形成され、この内ヘリカルスプラインが出力軸4の外周に形成された外ヘリカルスプラインに噛み合って出力軸4上に配置され、ピニオンスプリング27により常時反リングギヤ方向(図1の右方向)に付勢されている。
このピニオン5は、始動時にエンジンのリングギヤ(図示しない)に噛み合うギヤ部5a(以下ピニオンギヤ5aと呼ぶ)と、ピニオンギヤ5aの反リングギヤ側に設けられた大径部28とを有し、その大径部28の外径部に複数の凹部が周方向に連続して設けられている。
【0018】
ピニオン5の後側には、ピニオンギヤ5aがリングギヤに噛み合った後、ピニオン規制部材6と協働してピニオン5の後退を阻止する後退規制リング29が具備されている。
ピニオン規制部材6は、図2に示す様に、ピニオン5に設けられた大径部28の半径方向外側をピニオン5の回転方向に交差して配置され、モータ2の起動時に大径部28の凹部に係合してピニオン5の回転を規制する。
【0019】
クランクバー7は、金属製の丸棒部材によって形成され、その丸棒部材の両端側を所定角度折り曲げてクランク形状に設けられている。具体的には、丸棒部材の一端側に設けられる伝達部7aと、丸棒部材の他端側に設けられる作動部7b、及び伝達部7aと作動部7bとを繋ぐ棒状部7cとで構成される。
伝達部7aは、その先端部が電磁スイッチ3のプランジャ30に固定されたフック部31に係合して、電磁スイッチ3の吸引力を棒状部7cに伝達する。
【0020】
棒状部7cは、ヨーク8の内側で隣合う磁極9同士の間を通り抜けてアーマチャ軸10aと略平行に配設され、一組の軸受(図示せず)により回動自在に支持されている。
作動部7bには、ピニオン規制部材6が取り付けられており、電磁スイッチ3の吸引力が伝達部7aから棒状部7cに伝達されて棒状部7cが回動すると、その棒状部7cと一体に回動してピニオン規制部材6を図2の上方へ押し上げる働きを有する。
【0021】
次に、本発明の電磁スイッチ3について説明する。
電磁スイッチ3は、上記の第1固定接点15及び第2固定接点18に対向して第1可動接点16及び第2可動接点19を駆動する電磁ユニット3A(図1参照)を有している。
この電磁ユニット3Aは、図2に示す様に、スタータ1の後部(モータ2の後側)に配置され、板バネ等のバンド(図示せず)により樹脂製の台座32に固定されて、エンドカバー13に覆われている。
【0022】
電磁ユニット3Aは、図1に示す様に、通電されて磁束を発生する励磁コイル33と、この励磁コイル33の周囲に磁束を通すために設けられる固定磁路(下述する)、励磁コイル33の内径部に円筒スリーブ(図示せず)を介して挿入されるプランジャ30、このプランジャ30に連結されて第1可動接点16を保持する接点保持手段(下述する)、及びプランジャ30を図示下方へ付勢するリターンスプリング34等より構成される。
【0023】
固定磁路は、励磁コイル33を内部に収容するスイッチケース35と、このスイッチケース35の開口部を閉塞するプレート部36、及びプレート部36と一体(別体でも良い)に設けられた固定鉄心37とで形成され、その固定鉄心37が励磁コイル33の一端側内径部に配置されている。
プランジャ30は、固定鉄心37との間にエアギャップを有して配置され、そのエアギャップを介して固定磁路と共に磁気回路を形成している。プランジャ30の反鉄心側端面には、上記のフック部31が圧入等により固定されている。
【0024】
接点保持手段は、フック部31と共にプランジャ30の反鉄心側端面に固定されるフランジ部38と、このフランジ部38に支持されるホルダ部39とで構成される。
フランジ部38は、一定の幅を有する金属板を略コの字状に折り曲げて形成され、スイッチケース35の径方向両外側を軸線方向(図1の上下方向)に沿って配置される一組の腕部を有している。この一組の腕部は、両者の間隔が異なる第1腕部38aと第2腕部38bとを有している。
【0025】
第1腕部38aは、プランジャ30の反鉄心側端面に固定される固定部の両端から図示上方に折り曲げられた部分で、両者の間隔がスイッチケース35の外径と略同等(若干大きい)に設定されている。この第1腕部38aは、プランジャ30が励磁コイル33の内径部を往復動する際に、スイッチケース35の外周面をガイド面として摺接する。
第2腕部38bは、第1腕部38aの上方に延びてホルダ部39に連結される部分で、両者の間隔が第1腕部38a同士の間隔より大きく設定されている。
【0026】
ホルダ部39は、例えば絶縁性を有する樹脂製であり、図1に示す様に、第2腕部38bの先端部に係合してプレート部36の図示上方に配置され、接点圧スプリング40と共に第1可動接点16を保持している。接点圧スプリング40は、第1可動接点16を図示上方へ付勢しており、第1接点部AがONした時に、第1可動接点16に対し接点圧を付与する。
【0027】
リターンスプリング34は、励磁コイル33への通電が停止した時に、接点保持手段を介してプランジャ30を反鉄心方向(図1の下方)へ押し戻す働きを有し、スイッチケース35の外側に配置されている。具体的には、図1に示す様に、スイッチケース35と第2腕部38bとの間に形成される空間に配置され、スプリング34の上端がスイッチケース35の径方向外側に突き出たプレート部36に支持され、スプリング34の下端が第2腕部38bに設けられたスプリング受け部38cに支持されている。また、スプリング34の内径は、スイッチケース35の外周面に規制され、スプリング34の外径は、第2腕部38bに規制されている。
【0028】
次に、スタータ1の作動を説明する。
IGスイッチ41(図3参照)を閉じる(ON操作する)と、車載バッテリ17から電磁スイッチ3の励磁コイル33に電流が流れて磁気回路に磁束が発生し、固定鉄心37とプランジャ30との間に吸引力が作用する。これにより、プランジャ30が固定鉄心37側へ吸引されて、リターンスプリング34を撓ませながら図2の上方へ移動する。このプランジャ30の移動に伴いクランクバー7が回動すると、ピニオン規制部材6が図2の上方へ移動し、大径部28の凹部に係合してピニオン5の回転を規制する。
【0029】
一方、プランジャ30が吸引されて移動することにより、先に第2接点部BがONする(第2可動接点19が第2固定接点18に当接する)。その結果、バッテリ電流が抑制されてアーマチャ10に流れることにより、アーマチャ10が低速度で回転する。
アーマチャ10の回転は、減速装置で減速された後、一方向クラッチを介して出力軸4に伝達され、出力軸4を回転させる。この出力軸4の回転により、ピニオン規制部材6に回転規制されているピニオン5がヘリカルスプラインの作用で出力軸4上を移動する。
【0030】
ピニオンギヤ5aがリングギヤに噛み合うと、ピニオン規制部材6が大径部28の凹部から外れて後退規制リング29の後側に入り込むことにより、ピニオン5の回転規制を解除すると共にピニオン5の後退を防止する。
その後、更にプランジャ30が移動して第1接点部AがONする(第1可動接点16が第1固定接点15に当接する)と、第2接点部Bが短絡されてアーマチャ10に高電流が流れるため、アーマチャ10が高速で回転し、その回転力がピニオンギヤ5aからリングギヤに伝達されてエンジンをクランキングさせる。
【0031】
以後、エンジンが始動してIGスイッチ41を開く(OFF 操作する)と、電磁スイッチ3の励磁コイル33に流れる電流が遮断されて磁束が消滅するため、プランジャ30がリターンスプリング34の反力で初期位置に押し戻される。このプランジャ30の移動に伴い、クランクバー7が始動時と反対方向に回動してピニオン規制部材6が後退規制リング29の後側から抜け出ることにより、ピニオン5の後退規制が解除され、ピニオンスプリング27の付勢力とリングギヤから受ける後退力とでピニオン5が出力軸4上を後退し、図2に示す静止位置に復帰する。
【0032】
(第1実施例の効果)
本実施例の電磁スイッチ3は、リターンスプリング34がスイッチケース35の外側に配置されるので、固定鉄心37とプランジャ30とにスプリング受け部(段差部)を設ける必要がない。これにより、固定鉄心37とプランジャ30との対向面積が減少することはなく、リターンスプリング34が励磁コイル33の内側に配置される従来の構成と比較すると、プランジャ30が固定鉄心37に吸着された時の吸着面積を大きくでき、吸着力が増大する。一方、吸着力を基準に設計すると、従来より励磁コイル33の外径を小さくでき、電磁スイッチ3の小型化を図ることができる。
【0033】
また、リターンスプリング34は、スイッチケース35と第2腕部38bとの間に配置されるので、リターンスプリング34の内径がスイッチケース35により規制され、リターンスプリング34の外径が第2腕部38bにより規制されて、リターンスプリング34のガタツキが防止される。この場合、リターンスプリング34の内外径規制を行うために別部品を設ける必要がないので、部品点数が増加することもなく、リターンスプリング34の組み付けを容易に行うことができる。
更に、本実施例の電磁スイッチ3は、プランジャ30を貫通するロッドを持たないので、ロッドの摺動ギャップを必要とせず、がたつきの少ない安定した動作が可能となる。
【0034】
(第2実施例)
図4はスイッチケース35とプランジャ30の斜視図である。
本実施例の電磁スイッチ3は、励磁コイル33、固定磁路(スイッチケース35、プレート部36、固定鉄心37)、及びプランジャ30の断面形状を、それぞれ略長円形状に設けた一例である。
また、スイッチケース35は、励磁コイル33の外周を囲む周壁部の短径方向に略平行な平面部35aが形成されている。
【0035】
プランジャ30に固定されたフランジ部38は、一組の腕部(第1腕部38aと第2腕部38b)がスイッチケース35の短径方向両外側に配置され、第1腕部38aがスイッチケース35の平面部35aをガイド面として軸線方向に可動する。また、リターンスプリング34は、スイッチケース35の外形に合わせて略長円形状に設けられ、第1実施例と同様に、スイッチケース35の外側(第2腕部38bとの間)に配置されている。
【0036】
この第2実施例おいても、プランジャ30が固定鉄心37に吸着された時の吸着面積を大きくでき、吸着力が増大する。また、リターンスプリング34が、スイッチケース35とフランジ部38(第2腕部38b)との間に配置されるので、リターンスプリング34のガタツキを防止できる。
【0037】
(変形例)
第1実施例に記載したスタータ1は、モータ2の通電回路に第1接点部Aと第2接点部Bとを設けて、モータ2を二段階に起動する構成であるが、接点部を一つにして、モータ2の起動を一度で行う様にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁スイッチ(電磁ユニット)の断面図である(第1実施例)。
【図2】スタータの断面図である。
【図3】スタータの電気回路図である。
【図4】スイッチケースとプランジャの斜視図である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 スタータ
2 モータ
3 電磁スイッチ
4 出力軸
5 ピニオン
6 ピニオン規制部材
7 クランクバー(伝達部材)
13 エンドカバー
15 第1固定接点
16 第1可動接点
18 第2固定接点
19 第2可動接点
30 プランジャ
33 励磁コイル
34 リターンスプリング
35 スイッチケース
37 固定鉄心
38 フランジ部(接点保持手段)
39 ホルダ部(接点保持手段)

Claims (4)

  1. モータの通電回路に接続される固定接点に対向して可動接点を駆動する電磁スイッチであって、
    通電されて磁束を発生する励磁コイルと、
    この励磁コイルの少なくとも周囲を覆うスイッチケースと、
    前記励磁コイルの一端側内径部に配置される固定鉄心と、
    前記励磁コイルの内径部に前記固定鉄心と対向して挿入され、前記励磁コイルへの通電時に前記固定鉄心側へ吸引されるプランジャと、
    このプランジャを反鉄心方向へ付勢するリターンスプリングと、
    前記スイッチケースの外側を軸線方向に沿って移動可能に配置されると共に、前記プランジャに連結されて前記可動接点を保持する接点保持手段とを備え、
    前記リターンスプリングは、前記スイッチケースの外側に配置され、前記励磁コイルへの通電が停止した時に、前記接点保持手段を介して前記プランジャを反鉄心方向へ押し戻すことを特徴とするスタータ用電磁スイッチ。
  2. 請求項1に記載した電磁スイッチにおいて、
    前記リターンスプリングは、前記スイッチケースと前記接点保持手段との間に配置されていることを特徴とするスタータ用電磁スイッチ。
  3. 回転力を発生するモータと、
    このモータに駆動されて回転する出力軸と、
    この出力軸上にヘリカルスプライン嵌合するピニオンと、
    前記モータの軸方向反ピニオン側に配置される請求項1または2に記載した電磁スイッチと、
    前記ピニオンに係合して前記ピニオンの回転を規制するピニオン規制部材と、前記電磁スイッチに内蔵されるプランジャに係合して、そのプランジャの動きを前記ピニオン規制部材に伝達する伝達部材とを備え、
    前記ピニオン規制部材に回転規制された前記ピニオンを前記ヘリカルスプラインの作用により反モータ方向へ移動させてエンジンのリングギヤに噛み合わせる方式のスタータ。
  4. 請求項3に記載したスタータにおいて、
    前記電磁スイッチの外周がエンドカバーによって覆われていることを特徴とするスタータ。
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