JP2010048127A - エンジン始動装置 - Google Patents

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成広 神戸
Shigeyuki Maruzumi
茂之 円角
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Abstract

【課題】第二固定接点とピグテールとの接続が容易で、かつ、ピグテールの保護が図れるようにする。
【解決手段】スイッチ部Sを構成する可動接点22が当接する第一、第二固定接点26、27のうち、陽極用のブラシ23のピグテールが接続される第二固定接点27は、前記一対の陽極用ブラシ23の間に位置してブラシホルダステー5の本体部5aに固定される固定片27aと、該固定片27aの内径側端縁からモータ軸2に沿って延出する接続片27bとを備えて構成され、前記接続片27bに陽極用ブラシ23のピグテール23bが接続される構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両等の内燃機関を始動させるためのエンジン始動装置の技術分野に属するものである。
一般に、この種エンジン始動装置のなかには、エンジン始動する出力ギアに動力伝動するモータ軸を備えたモータ部と、モータへ部の電源供給を断続切換えするスイッチ部と、スイッチ部を切換え制御する電磁制御部とを備えて構成したものがある。このものにおいて、前記スイッチ部は、電磁制御部を励磁状態に切換えることに伴い変位するスイッチシャフトに可動接点を設け、該スイッチシャフトの変位で、バッテリ電源と、モータ部のブラシホルダステーに設けられたブラシとを電気的に接続する構成とすることが求められる。
このような構成の一例として、ブラシホルダステーに各一対の陽極用、陰極用のブラシを、同極同士が周回り方向に隣接する状態で設け、陰極用のブラシから引出されたピグテールを、バッテリ電源の陰極に接続された導電体に予め接続する一方、電磁制御部を励磁状態に切換えることに伴い変位するスイッチシャフトに可動接点を設け、スイッチシャフトの変位に伴い、可動接点が電動モータのブラシホルダステーに設けられ、バッテリ電源の陽極に接続する第一固定接点と、周回り方向に隣接する一対の陽極用のブラシから引出されたピグテールが接続する第二固定接点とに接続するように構成したものが提唱されている。
特開2002−130092号公報
ところが、前記従来のものは、第二固定接点を、前記一対のブラシの間に位置してブラシホルダステーに固定される固定片と、該固定片の周回り方向両端部、即ち、一対の陽極用ブラシに近接する部位からモータ軸に沿って延出することにより、各様極用ブラシの近傍に位置する一対の接続片とを備えて構成され、これら周回り方向両端部の接続片に、一対の陽極用ブラシから引出されたピグテールをそれぞれ溶着することにより、第二固定接点とピグテールとの接続を行っていた。このため、一対のブラシから互いに対向するブラシ側に引出されたピグテールは、鋭角状に折り返し折曲された状態で各ブラシ近傍に位置する接続片に溶着されることになり、各ピグテールが狭い空間で折り返されるため、折返し部に過剰な応力が作用してピグテールが破損する惧れがあって問題があるばかりでなく、各ピグテールを外径側から溶着する場合では、溶着箇所が離れているため溶着方向がそれぞれ異なり作業性に劣るという問題があった。そのうえ、接続片をブラシの近傍に形成するために固定片を周回り方向に長く形成しなければならず、第二固定接点が大型化してコスト高になるという問題もあり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、エンジン始動する出力ギアに動力伝動するモータ軸を備えたモータ部と、モータ部への電源供給を断続切換えするスイッチ部と、スイッチ部を切換え制御する電磁制御部とを備えてなるエンジン始動装置において、前記スイッチ部を、電磁制御部の励磁に伴い変位するスイッチシャフトの可動接点が、モータ部を構成するブラシホルダステーに設けられ、バッテリ電源の陽極に接続する第一固定接点と、周回り方向に隣接する一対のブラシから引出されたピグテールが接続する第二固定接点とを接続する構成とするにあたり、前記第二固定接点は、前記一対のブラシの間に位置してブラシホルダステーに固定される固定片と、該固定片の内径側端縁からモータ軸に沿って延出する接続片とを備えて構成され、前記接続片に一対のブラシのピグテールが接続するように構成されているエンジン始動装置である。
請求項1の発明とすることにより、ピグテールを溶着する工程が簡略化されるうえ、ピグテールの保護を図ることができ、さらには、第二固定接点のコンパクト化が図れてコスト低下に寄与できる。
次ぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は車両等に搭載されるエンジンを始動するためのエンジン始動装置(スタータ)であって、該エンジン始動装置1を構成するモータ部(電動モータ)Mは、汎用のブラシ式直流モータが用いられており、モータ軸2の基端部は、筒状のヨーク3の基端側開口を塞ぐエンドカバー3aに回転自在に軸承されている一方、モータ軸2の先端部には、コンミテータ(整流子)4が一体的に外嵌されている。そして、前記コンミテータ4の外周には、モータ部Mの構成部材であるとともに、後述するスイッチ部Sの構成部材となるリング状のブラシホルダステー5が外嵌状に組込まれており、該ブラシホルダステー5は、ヨーク3の先端側開口部に組込まれるように設定されている。
6は、モータ部Mの先端側、つまり、ブラシホルダステー5に隣接する状態で配される減速部Dを構成する有底筒状のケース体であって、該ケース体6には、前記モータ軸2の先端2aが内装されている。さらに、ケース体6には、モータ軸先端2aに相対回転自在に外嵌する状態で駆動軸7の基端部が配されている。また、前記ケース体6には、モータ軸先端2aと同芯状に配され、モータ軸先端2aに噛合してモータ軸2の回転に伴いケース体6内を周回り方向に回転する複数の遊星ギア8、これら複数の遊星ギア8に軸承される支軸9aを介して連結されるリング状の支持プレート9が内装されている。そして、支持プレート9の内周面が駆動軸7に回り止め状に外嵌することで、遊星ギア8の周回り方向の回転が駆動軸7に連動連結するように設定されている。これによって、モータ部Mの駆動力は、減速された状態で駆動軸7に動力伝動されるように設定されている。
そして、前記駆動軸7の先端部には、一方向回転式のクラッチ部Cが配されるが、該クラッチ部Cを構成する段差状筒体で構成されるクラッチアウタ10は、基端側に位置する小径筒部10aの内周面に形成されたヘリカルスプライン10bを駆動軸7の先端部外周面に刻設されたヘリカルスプライン7aに噛合させる状態で駆動軸7に外嵌組込みされている。そして、駆動軸7とクラッチアウタ10とのあいだに所定の回転方向の相対回転が生じたとき、クラッチアウタ10は駆動軸ヘリカルスプライン7aに沿って回転移動して、駆動軸7の基端側に位置する非始動位置(図1における上半部に図示される位置)から、先端側の始動位置(図1における下半部に図示される位置)とのあいだを移動(変位)するように設定されている。また、前記クラッチアウタ10の先端側の大径筒部10cの筒内には、先端外周部にピニオンギア11が形成されたクラッチインナ12が連結されている。前記クラッチインナ12は、クラッチアウタ10に対してモータ軸2(駆動軸7)の軸芯方向への移動(変位)は一体となり、周回り方向への移動(回転)は所定(一方)の回転方向については一体回動するが他方の回転方向については自由になる状態で連動連結されている。さらに、クラッチインナ12は、駆動軸7に遊嵌状に組込まれており、駆動軸7に対して相対回転自在となるように設けられている。そして、クラッチインナ12は、駆動軸7が前記所定の回転方向に回転することに伴うクラッチアウタ10の非始動位置から始動位置への変位により先端側に押し出されて、先端側のピニオンギア11がエンジン側のリングギア13に噛合するように設定されており、この状態で駆動軸7が所定の回転方向に回転することに伴い、エンジンを始動させるように設定されている。
さらに、減速部Dとクラッチ部Cとのあいだに電磁制御部Eが設けられており、該電磁制御部Eは、減速部D、クラッチ部Cとともに筒状のギアカバー14に内装されている。
ここで、クラッチ部Cと電磁制御部Eとの間にはクラッチストッパ15が配設されており、該クラッチストッパ15は、ギアカバー14に形成された段差部14aに突当て状に組込まれて先端側への移動が規制される一方、クラッチストッパ15の基端側に圧入組込みされる電磁制御部Eを構成する励磁コイルユニット16により基端側への移動規制がなされ、クラッチ部Cの基端側への移動を規制するとともに励磁コイルユニット16を保護するように構成されている。
また、クラッチアウタ10は、駆動軸7先端側に設けたストッパ部材7bとのあいだに弾装された第一弾機10dにより、駆動軸7の軸芯方向基端側(非始動位置側)に向けて付勢されており、クラッチ部Cの非始動位置では、第一弾機10dの付勢力を受けた状態でクラッチアウタ大径筒部10cがクラッチストッパ15に弾圧状に当接する状態となるように構成されている。
前記励磁コイルユニット16は、磁性材からなり、先端側が開口する有底筒形状のコイルホルダ16aに、コイルボビン16bに巻線16cを巻装したコイル本体16dを収容し、開口端部にリング状プレート形状の励磁片17とリング状プレート形状で、内径側に付勢片18aを備えた第二弾機18とをカシメ付けることにより構成されている。そして、励磁コイルユニット16は、前述したように、ギアカバー14の筒部に予め組込まれたクラッチストッパ15に対して基端側から突き当てる状態で圧入されており、これによって、励磁コイルユニット16はギアカバー14に対する軸芯方向、周回り方向の移動規制がなされるように設定されている。
そして、前記励磁コイルユニット16の内周面と駆動軸7の外周面とのあいだに形成されるリング状の所定間隙に、電磁制御部Eの構成部材である第一、第二プランジャユニット19、20が径方向に積層し、かつ、軸芯方向移動自在に配設されている。そして、これら第一、第二プランジャユニット19、20は、励磁コイルユニット16の励磁−非励磁の切り換えがなされることに基づいて、それぞれ軸芯方向に変位して作用位置と非作用位置との間を変位するように設定されている。
前記第一プランジャユニット19は磁性材からなり、励磁コイルユニット16の内周面に沿う筒状の第一プランジャ本体19aと、該第一プランジャ本体19aの基端側縁部から外径側に延出し、コイルホルダ16aに係止する鍔部19bとが一体形成されており、前記鍔部19b外周には(図1において鍔部19b外周の上部には)、シャフト取付け部19cが外径側に突出形成されており、ここに、スイッチシャフト21の先端部が固定されている。そして、第一プランジャユニット19は、第一プランジャ本体19cの先端面に、励磁コイルユニット16にカシメ付けられた第二弾機18の付勢片18aが当接しており、これによって、第二弾機18が第一プランジャユニット19を基端側(非作用位置側)に向けて付勢するように構成されている。
尚、19dは、第一プランジャ本体19aの内周面基端側部に配されたリング状の弾機受けプレートである。
前記第一プランジャユニット19の内径側、即ち、第一プランジャ本体19aの筒内に位置し、駆動軸7を外嵌する状態で第二プランジャユニット20が配設されるが、該第二プランジャユニット20は、第一プランジャ本体19aと駆動軸7とに対し、軸芯方向の相対移動が自在な状態で配されている。前記第二プランジャユニット20は、非磁性材であって、本実施の形態では樹脂材からなるスライド体20aと、磁性材からなり内径側部位がスライド体20aに埋め込まれたリング状の第二プランジャ本体20bとにより構成されている。そして、第二プランジャ20は、第一プランジャ本体19aに配された弾機受けプレート19dとのあいだに介装された第三弾機20cにより先端側(作用位置側)に向けて付勢されており、クラッチアウタ10に対し第三弾機20cの付勢力を受ける状態で当接するように構成されている。
また、第一、第二プランジャユニット19、20とは、両者の非作用位置において、第一プランジャ本体19aの先端面が、第二プランジャ本体20bの先端面よりも励磁片17側に位置するように配設されている。これによって、励磁コイルユニット16が励磁状態になった場合では、第二プランジャユニット20に先行して第一プランジャユニット19が励磁片17に吸引されて作用位置に変位するように設定されている。
このように構成された電磁制御部Eにおいて、励磁コイルユニット16が非励磁状態にある場合、第一プランジャユニット19は、第二弾機18の付勢片18aによる付勢力を受けて鍔部19bが減速部Dのケース体6の底部に当接し、励磁コイルユニット16のコイルホルダ16aから離間する非作用位置に位置するように設定されている。また、第二プランジャユニット20は、第三弾機20cの付勢力がクラッチアウタ10に配される第一弾機10dの付勢力よりも小さく設定されていて、クラッチアウタ10に押し戻される状態となっており、第二プランジャ本体20bの先端面が第一プランジャ本体19aの先端面より基端側に位置する非作用位置に位置するように設定されている(図1上半部参照)。そして、この状態において、クラッチアウタ10の大径筒部10cはクラッチストッパ15に弾圧状に当接するように構成されている。
前記非励磁状態から、車両に設けた図示しないイグニッションスイッチを操作してON状態とし、励磁コイルユニット16を励磁して励磁片17が磁化された(励磁状態となった)場合では、励磁片17に第一、第二プランジャ本体19a、20bとが吸引されて作用位置に位置するように設定されているが、第一プランジャ本体20aは、先端面が第二プランジャ本体20の先端面よりも励磁片17側に位置していることから、第一プランジャ本体19aが第二弾機18の付勢力に抗して先行して吸引され、鍔部19bがコイルホルダ16aの底片16eに当接して移動規制を受ける作用位置に変位するように設定されている。このとき、第一プランジャ19に設けられたスイッチシャフト21は、第一プランジャ19とともにモータ軸2方向に変位しており(図1上半部の二点鎖線参照)、後述するように、第一プランジャ19が作用位置に変位することに伴い、スイッチシャフト21の基端部に設けられ、スイッチ部Sの構成部材である可動接点22がバッテリとモータ部Mとを導通してモータ部Mに電源供給し、モータ軸2を介して駆動軸7を回転させるように構成されている。
さらに、この第一プランジャユニット19の非作用位置から作用位置への変位の過程において、第一プランジャ本体19aの先端面は、第二弾機付勢片18aを弾性変形させる状態で励磁片17に近接することにより、第二プランジャユニット20とのあいだに介装された第三弾機20cを蓄勢するように設定されている。
そして、第一プランジャユニット19が作用位置に変位することに伴いモータ部Mが駆動して駆動軸7が回転すると、エンジン始動装置1は、クラッチ装置Cのクラッチアウタ10と駆動軸7とのあいだのヘリカルスプライン7a、10bに基づいて相対回転が生じ、クラッチアウタ10とクラッチインナ12とを先端側の始動位置に向けて押し出すように設定されている。一方、第一プランジャユニット19の作用位置への変位の過程で第三弾機20cが蓄勢され、該第三弾機20cの付勢力が第一弾機10dの付勢力よりも大きくなると、第二プランジャ本体20bが第一弾機10dの付勢力に抗して励磁片17に吸引されて作用位置に変位するように構成されている。これによって、クラッチ部Cのクラッチアウタ10とクラッチインナ12とは、駆動軸7との相対回転に伴い先端側へ押し出されるとともに、第二プランジャ本体20bの作用位置への変位による押し出し力を受けて先端側の始動位置に変位するように構成され、クラッチ部Cが始動位置に変位して、クラッチインナ12のピニオンギア11とリングギア13とを噛合せしめる作動が円滑になされるように構成されている(図1下半部参照)。
尚、エンジンが始動し、励磁コイルユニット16の励磁が解消された場合では、励磁片17が消磁され、第一プランジャユニット19は第二弾機18の付勢力を受ける状態で非作用位置に変位する一方、第二プランジャユニット20は、該第二プランジャユニット20を先端側に付勢する第三弾機20cより大きい付勢力に設定された第一弾機10dの付勢力を受ける状態で非作用位置に変位するが、このとき、第一弾機10dの付勢力を受けてクラッチアウタ10、クラッチインナ12も非始動位置に変位するように設定されている。
一方、前記モータ部Mおよびスイッチ部Sの構成部材であるブラシホルダステー5は、絶縁性樹脂材で一体形成されるが、該ブラシホルダステー5は、モータ軸2のコンミテータ4を遊嵌状に貫通する貫通孔が形成され、ヨーク3の開口端に内嵌する円板状のステー本体5aを備えて構成されており、該ステー本体5aの基端側面には、周回り方向四個のホルダ部5bが、放射方向に長く、かつ、軸芯方向基端側に向けて突出状に形成されている。これら各ホルダ部5bは、図2、図3(B)の各右側面図において、ステー本体5aの上半部に位置し、周回り方向に隣接する一対のホルダ部5bには陽極用ブラシ23がそれぞれ出没自在に内装(支持)され、また、ステー本体5aの下半部に位置し、周回り方向に隣接する一対のホルダ部5bには陰極用ブラシ24がそれぞれ出没自在に内装されている。さらに、各ホルダ部5bには、陽極用、陰極用の各ブラシ23、24の外径側に位置して付勢弾機23a、24aが収容され、各ブラシ23、24の内径側端面がそれぞれコンミテータ4の外周面に弾圧状に摺接するように構成されている。
さらに、ステー本体5aの先端側面には、減速装置Dを構成するケース体6の開口端部とのあいだに位置してリング状の導電プレート25が一体的に設けられており、導電プレート25の下端部は、ステー本体5aの下端部に形成された切欠き部5cを介して基端側に露出する露出部25aとなっており、該露出部25aに、ステー本体5a下側半部に設けられたホルダ5bに内装される陰極用ブラシ24から引き出されたピグテール24bがそれぞれ接続されている。そして、導電プレート25は、図示しない車体側に設けられるバッテリの陰極側電源に接続され、陰極用ブラシ24に陰極側電源を供給するように構成されている。
尚、導電プレート25の内径側に形成される貫通孔の周縁部には、基端側に向けて突出する筒状部25bが形成されており、該筒状部25bを、コンミテータ4の先端側内径部に形成された凹部とモータ軸2外周面との間に嵌入させることにより、減速装置D側に塗布される潤滑剤がモータ部M側に浸入するのを防止するように構成されている。
一方、ブラシホルダステー5のステー本体5aの上方には、ヨーク3を越えて外径方向に突出する状態で起立片部5dが一体形成されており、スイッチ部Sは、前記起立片部5dから該起立片部5dの下方部位であって、ステー本体部5aの上側半部の陽極用ブラシ23が支持される一対のホルダ部5bの間に至る部位に設けられている。
つまり、前記起立片部5dの左右端縁からは基端側に向けて突出する左右周片部5eが形成され、起立片部5dの上端縁からは基端側に向けて突出する上周片部5fとが一体形成されており、これによって、ステー本体5aの上方部位には、起立片部5d、左右周片部5e、上周片部5fに囲繞されるスイッチ室Rが形成されている。前記スイッチ室Rにおける起立片部5dの突出基端部には軸芯方向に貫通する貫通孔5gが形成されており、スイッチ室Rの貫通孔5gの上方部位には第一固定接点26が配設される一方、貫通孔5fの下方部位には本発明が実施された第二固定接点27が配設されており、これら第一、第二固定接点26、27の間は、前記貫通孔5gを間に位置させる状態で上下方向に所定間隙が設けられ、これら第一、第二固定接点26、27同士が互いに絶縁されて導通することがないように配設されている。
前記第一固定接点26は、導電性金属材(本実施の形態では銅製)を用いてL字状に形成されており、一方片26aがスイッチ室Rの起立片4dの基端側を向く面に固定され、他方片26bがスイッチ室Rの上周片部5fの下側面(内側面)に固定されている。そして、他方片26bと上周片部5fとには貫通孔が連通状に開設され、該貫通孔に、頭部28aを備えた端子ボルト28がスイッチ室R内側から挿通され、上周片部5fから上方に突出する軸部28bの突出端部にナット28cを螺合することにより、端子ボルト28がスイッチ室Rに固定されるとともに、端子ボルト28の頭部28aと第一固定接点26との電気的な接続がなされるように構成されている。そして、端子ボルト28は、上方に突出する軸部28bに図示しないバッリの陽極が接続されて、バッテリから電源供給されるように構成されている。
一方、前記第二固定接点27は、図4に示すように、導電性金属材(本実施の形態では銅製)を用いてL字状に形成されており、ブラシホルダステー5のステー本体5aの上側半部の一対の陽極用ブラシ23が内装(支持)されるホルダ部5bの間に位置して固定される固定片27aと、該固定片27aの内径側端縁(下端縁)からモータ軸2に沿って基端側に向けて延出する接続片27bとを備えて構成されている。このとき、第一、第二固定接点26、27は、第一固定接点一方片部26aの基端側面と、第二固定接点固定片27aの基端側面とがモータ軸2の軸芯方向において面一状となるように配設されている。そして、第二固定接点接続片27bの上面27cに、ステー本体部5aの上側半部のホルダ部5bに支持された一対の陽極用ブラシ23から引出されたピグテール23bの遊端が外径側を経由して左右方向(周回り方向)に隣接して載置され、これらピグテール23bの遊端部を接続片27bに溶着することで、第二固定接点27と陽極用ブラシ23とが接続(導通)されるように構成されている。
このように、一つの接続片27bに一対のピグテール23bを溶着することにより各ピグテール23bを接続片27bに溶着する方向が同じとなって、従来の接続片が周回り方向両端部に設けられて溶着方向が異なるもののように、溶着工程数が増えてしまうような不具合がないように構成されている。しかも、接続片27bの周回り方向両側に配される陽極用ブラシ23から接続片27b側に向けて引出されたピグテール23bは、引出し方向に沿う状態で接続片27bに接続される構成となっており、各ピグテールをブラシ近傍の外径側に位置する接続片に溶着する従来のもののように、ピグテール23bを鋭角状に折り返し折曲することがなく、ピグテール23bの保護が図れるように構成されている。さらに、第二固定接点27の接続片27bについては、固定片27aの内径側端縁部から軸芯方向基端側に向けて延出する単一のものであり、一対のピグテール23bを溶着できる大きさであればよく、しかも、固定片27aについては、後述するように、可動接点22との当接が確実になされればよいことから、第二固定接点27のコンパクト化を図ることが可能となって、材料の低減を図ることができてコスト低下に寄与できるように構成されている。
前記ステー本体5aの貫通孔5gは、孔縁から軸芯方向先端側に突出する筒部5hが一体形成されており、該筒部5hは、ブラシホルダステー5に軸芯方向に積層する導電プレート24、減速部Dを構成するケース体6を貫通して電磁制御部E側に突出して形成されている。そして、前記筒部5hに、電磁制御部Eを構成し作用位置と非作用位置とのあいだを変位する第一プランジャユニット19に一体的に連結されたスイッチシャフト21が貫通支持されており、第一プランジャユニット19の変位に伴い軸芯方向に変位するように構成されている。さらに、前記スイッチシャフト21の基端側端部は、スイッチ室R側に突出するように構成されており、該スイッチ質R側に突出するシャフト21の基端側端部に、前述したように可動接点22が設けられている。前記可動接点22は、導電性部材で四角形状に形成されており、上半部が第一固定接点26に、下半部が第二固定接点27にそれぞれ対向する大きさに形成されている。
また、29はスイッチ室Rの開口する基端側部位を覆蓋するゴム質弾性材からなるスイッチ室カバーである。
そして、前述したように、電磁制御部Eの励磁コイルユニット16の励磁−非励磁の切換えに基づいて、第一プランジャユニット19が作用位置と非作用位置とのあいだを変位するが、この場合に、第一プランジャユニット19の非作用位置では、スイッチシャフト21は非導通位置に位置しており、この状態では、可動接点22と第一、第二固定接点26、27とが軸芯方向に離間して、第一、第二固定接点26、27の間が絶縁する状態となるように構成されている。そして、第一プランジャユニット19が作用位置に変位した場合では、スイッチシャフト21が先端側に変位した導通位置に位置し、この状態となると、可動接点22の上下半部がそれぞれ第一、第二固定接点部材26、27に当接して、可動接点22が第一、第二固定接点26、27を電気的に導通(接続)させるように構成されている。このとき、可動接点22は、第二弾機18の付勢力よりも小さい付勢力を有した第四弾機22aの付勢力を受けて第一、第二固定接点26、27に当接するように設定されており、これによって、スイッチ部Sによるスイッチ切換えが確実になされるように配慮されている。
このように、スイッチ部Sの可動接点22と第一、第二固定接点26、27との接続がなされると、前述したように、ステー本体5a上半部側の陽極用ブラシ23にバッテリの陽極側電源が供給され、予め、下半部側の陰極用ブラシ24にバッテリの陰極側電源が供給されていることからモータ部Mへの電源供給が開始され、これによって、モータ軸2の回転に伴い駆動軸7が回転し、駆動軸7とクラッチアウタ10とのあいだで相対回転がなされてクラッチ装置Cを先端側に押し出すように構成されている。
叙述の如く構成された本実施の形態において、エンジン始動装置1は、図示しないイグニッションスイッチをON作動することに伴い、電磁制御部Eの励磁コイルユニット16への通電がなされると、まず、第一プランジャユニット19が作用位置に変位して、スイッチシャフト21に設けた可動接点22が、スイッチ部の第一、第二固定接点26、27とを導通し、バッテリ電源をモータ部Mに供給して駆動軸7を回転させてクラッチ部Cを始動位置に向けて押し出すが、該クラッチ部Cが駆動軸7との相対回転に基づいて押し出されることに合わせて、第二プランジャユニット20が作用位置に変位することにより、クラッチ部Cが円滑に始動位置に変位して、ピニオンギア11とリングギア13とが噛合してエンジンを始動するように構成されている。この場合に、第二固定接点27は、ブラシホルダステー5の一対の陽極用ブラシ23が支持されるホルダ部5bの間に位置して固定される固定片27aと、該固定片27aの内径側端縁からモータ軸2に沿って延出する接続片27bとにより構成され、該一つの接続片27bに一対の陽極用ブラシ23のピグテール23bを溶着する構成となっている。この結果、各ピグテール23bを溶着する方向が同じになって溶着作業の簡略化を図ることができる。しかも、このものにおいて、ピグテール23bは、陽極用ブラシ23から引出された方向に位置する接続片27bに遊端を溶着する構成となっているので、ピグテール23bを鋭角状に折り返し折曲するようなことがなく、ピグテール23bの保護を図ることができる。そのうえ、固定片27aは可動接点22との当接が確実となる大きさ、接続片27bは一対のピグテール23bが溶着できる大きさであればよいことから、従来の周回り方向両端部に接続片を設けるもののように、周回り方向の長さを長くする必要がなく、第二固定接点27のコンパクト化を図ることができて、コスト低下に寄与できる。
エンジン始動装置の一部断面正面図である。 ブラシホルダステーに他部材を組込んだ状態の右側面図である。 図3(A)、(B)はそれぞれブラシホルダステーの平面図、右側面図である。 図4(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ第二固定接点の一部断面平面図、右側面図、正面図、斜視図である。
符号の説明
1 エンジン始動装置
2 モータ軸
5 ブラシホルダステー
5a ステー本体
5b ホルダ部
5d 起立片部
7 駆動軸
16 励磁コイルユニット
19 第一プランジャユニット
20 第二プランジャユニット
21 スイッチシャフト
22 可動接点
23 陽極用ブラシ
23b ピグテール
25 導電プレート
26 第一固定接点
27 第二固定接点
27a 固定片
27b 接続片
28 端子ボルト

Claims (1)

  1. エンジン始動する出力ギアに動力伝動するモータ軸を備えたモータ部と、モータ部への電源供給を断続切換えするスイッチ部と、スイッチ部を切換え制御する電磁制御部とを備えてなるエンジン始動装置において、前記スイッチ部を、電磁制御部の励磁に伴い変位するスイッチシャフトの可動接点が、モータ部を構成するブラシホルダステーに設けられ、バッテリ電源の陽極に接続する第一固定接点と、周回り方向に隣接する一対のブラシから引出されたピグテールが接続する第二固定接点とを接続する構成とするにあたり、前記第二固定接点は、前記一対のブラシの間に位置してブラシホルダステーに固定される固定片と、該固定片の内径側端縁からモータ軸に沿って延出する接続片とを備えて構成され、前記接続片に一対のブラシのピグテールが接続するように構成されているエンジン始動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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