JP5910336B2 - 電磁ソレノイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイオードやコンデンサ等の電子部品をフレーム内部に搭載するスタータ用の電磁ソレノイド装置に関する。
近年、地球温暖化対策におけるCO2削減策の一つとして、アイドリングストップを採用する車両が増加している。アイドリングストップは、例えば、交差点での信号停止や渋滞等により車両が一時停止した際に、エンジンへの燃料噴射を停止してエンジンを自動的に停止させるシステムである。このアイドリングストップを採用する車両では、ユーザ操作によりスタータを起動させてエンジンを始動する初回始動に加えて、アイドリングストップ後のエンジン再始動時にもスタータが作動するため、アイドリングストップを採用していない車両と比較してスタータの作動回数が大幅に増加する。
ところで、一般に整流子モータを使用するスタータでは、モータの回転時に整流子とブラシとの間で火花が発生し、この火花の発生がカーナビやオーディオ等の電子機器に対してノイズの原因となることがある。特に、アイドリングストップ後のエンジン再始動は、カーナビやオーディオ等の電子機器が作動している状態で行われることが多く、カーナビやオーディオ等の電子機器にノイズが乗ると、ユーザに不快感を与えることがあるため、電磁ノイズを低減する必要性が大きくなっている。この様なノイズ対策としては、周波数が高い交流ほど通しやすい性質を持つコンデンサを使用する(コンデンサをモータと並列に接続する)ことが一般的に行われている。
また、スタータのスイッチ回路に設けられるスタータリレーがオフすると、電磁スイッチに内蔵されるコイルへの通電電流が遮断されるため、コイルが持つインダクタンスの働きによってコイルに逆起電力が発生する。この逆起電力がスタータリレーに印加されると、スタータリレーの接点間にアークが発生して接点寿命が低下する恐れがある。そこで、コイルに発生する逆起電力がスタータリレーに印加されることを防止するために、コイルと並列にダイオードを接続して、コイルに発生する逆起電力をショートする方法が知られている。
上記のコンデンサやダイオード等の電子部品をスタータに搭載する場合、例えば、電磁スイッチの内部に電子部品を組み込むことにより、防水等の対策が少なくて済むという利点がある。しかし、電磁スイッチを備えるスタータは、エンジンに直接取り付けられることが多いので、エンジン振動や走行時の車両振動等により電子部品が破損しないように固定することが必要となる。
これに対し、特許文献1では、電磁スイッチのフレームと電気的に接続された端部プレートの表面に紫外線硬化樹脂を用いて電子部品(特許文献1ではダイオード)を接着固定する技術が開示されている。
特開2011−222410号公報
ところが、特許文献1に開示された従来技術では、効率的な生産のためには、紫外線硬化樹脂を扱うための専用機(例えば、紫外線硬化樹脂を自動供給するための供給用ロボット、紫外線を照射するための紫外線照射装置等)が必要となり、設備的にも工数的にも高コストとなっていた。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、装置のフレーム内部に電子部品を搭載する際に、電子部品の組み付け性を向上でき、且つ、低コストに生産できるスタータ用電磁ソレノイド装置を提供することにある。
本発明は、エンジンのリングギヤにピニオンを噛み合わせて、モータに発生する回転力をピニオンからリングギヤに伝達してエンジンを始動させるスタータに用いられ、軸方向の一端側に開口部を有するフレームと、このフレームの内部に収容されるコイルと、このコイルの内周を軸方向に可動する可動鉄心と、モータもしくはコイルに対し電気的に並列接続されて、フレームの内部に収容される電子部品と、弾性体であるシール部材を介してフレームの開口部を閉塞するカバーとを備え、コイルへの通電によって電磁石を形成し、この電磁石の吸引力により可動鉄心を駆動する電磁ソレノイド装置であって、フレームの内部で軸方向にカバーと対向して可動鉄心の移動方向と直交する平面を有し、この平面上に電子部品を直接または間接的に搭載する設置台もしくは設置台を兼ねるプレート部材と、設置台もしくはプレート部材の平面上に搭載される電子部品に対し、弾力を利用して直接または間接的に押圧する弾性押圧部とを有し、この弾性押圧部は、シール部材と一体に設けられて、シール部材よりばね定数が低く設定され、且つ、山部と谷部とが交互に連続する蛇腹形状に形成されると共に、スタータが車両に搭載された状態で蛇腹形状の山部と谷部とが重力方向に沿って形成されていることを特徴とする。
本発明のスタータ用電磁ソレノイド装置は、設置台もしくはプレート部材の平面上に搭載される電子部品に対し、弾力を利用して直接または間接的に押圧する弾性押圧部が、フレームの開口部とカバーとの嵌合隙間を塞ぐためのシール部材と一体に設けられているので、電子部品を固定する専用の固定部材を使用する必要はない。これにより、シール部材とは別部品である専用の固定部材を使用する場合と比較して、部品点数の削減によるコスト低減が可能である。
また、弾性押圧部は、フレームの開口部にシール部材を介してカバーを組み付ける際に、シール部材と同時にフレームの内部に組み込むことができるので、専用の固定部材を使用する場合と比較して、組み付け作業性が向上すると共に、弾性押圧部の組み付け位置がシール部材によって規制されるため、組み付け時にずれが生じる可能性を低減できる。
さらに、スタータ用電磁ソレノイド装置では、フレームの開口部にカバーを組み付けて固定する際に、シール部材に大きな荷重が加わる。このシール部材に加わる荷重は、電子部品の固定に必要な荷重よりも大きくなることが考えられる。
これに対し、本発明では、シール部材より弾性押圧部のばね定数が低く設定されているので、電子部品を過度の圧力で押圧することはない。これにより、シール部材によるシール性が損なわれることなく、且つ、弾性押圧部による必要十分な押圧力で電子部品を押圧固定することが可能となる。
また、本発明では、シール部材と一体に設けられた弾性押圧部の弾力を利用して電子部品を押圧固定しているので、特許文献1に開示された従来技術のように、紫外線硬化樹脂を扱うための専用機を使用する必要はなく、設備的かつ工数的にも低コスト化を図ることができる。
(a)実施例1に係る電磁ソレノイド装置の断面図、(b)電磁ソレノイド装置をスイッチカバー側から見た軸方向平面図である。 実施例1に係る電磁ソレノイド装置を搭載するスタータの一部断面を含む側面図である。 スイッチカバーを取り外した電磁ソレノイド装置のサブASSYを軸方向から見た平面図である(実施例1)。 (a)弾性押圧部が一体に設けられガスケットの平面図、(b)弾性押圧部を示すA部拡大図、(c)同図(b)に示すIV−IV断面図である。 実施例1に係るスタータの電気回路図である。 図4(b)に相当する弾性押圧部の変形例である。 ダイオードボックスを使用した実施例2に係る電磁ソレノイド装置のサブASSYを軸方向から見た平面図である。 実施例3に係る電磁ソレノイド装置のサブASSYを軸方向から見た平面図である。 実施例4に係る減速型スタータの断面図である。 エンドカバーを取り外した電磁ソレノイド装置のサブASSYを軸方向から見た平面図である(実施例4)。 実施例4に係るダイオードボックスの搭載状態を示す断面図である。 実施例5に係るスタータの電気回路図である。 実施例6に係るスタータの電気回路図である。
本発明を実施するための形態を以下の実施例により詳細に説明する。
(実施例1)
先ず、本発明に係る電磁ソレノイド装置1を備えるエンジン始動用スタータ2の構成を説明する。
スタータ2は、図2に示す様に、回転力を発生するモータ3と、このモータ3の回転力が伝達される出力軸4と、この出力軸4の外周にクラッチ5と一体に配置されるピニオン6と、本発明に係る電磁ソレノイド装置1などより構成される。
モータ3は、図5に示す様に、界磁を構成する複数の永久磁石7と、電機子軸の反ピニオン側に整流子8を設けた電機子9と、電機子軸の回転に伴って整流子8の外周上を摺接するブラシ10等を備える整流子モータである。なお、モータ3の界磁は、永久磁石7の代わりに、界磁巻線を用いた電磁石界磁でも良い。
出力軸4は、減速装置(図示しない)を介してモータ3の電機子軸に連結され、減速装置で増幅されたモータ3の駆動トルクが伝達されて回転する。減速装置は、例えば、周知の遊星歯車減速装置を使用できる。
クラッチ5は、図2に示す様に、出力軸4の外周に形成されるヘリカルスプライン4aに嵌合して出力軸4の軸上に配置され、出力軸4に伝わるモータ3の駆動トルクをピニオン6に伝達する一方、ピニオン6から出力軸4へのトルク伝達を遮断する一方向クラッチとして構成されている。
ピニオン6は、クラッチ5と一体的に構成されて、クラッチ5と一体に出力軸4の軸上を移動可能に設けられている。
続いて、本発明に係る電磁ソレノイド装置1の構成を説明する。
なお、以下の説明では、図1(a)および図2に示す電磁ソレノイド装置1の図示左側
をフロント側と呼び、図示右側をリヤ側と呼ぶ。
電磁ソレノイド装置1は、図1(a)に示す様に、フロント側に底面11aを有すると
共に、リヤ側に円形に開口する開口部を有する円筒形の金属製フレーム11と、このフレーム11の内部
に挿入されるソレノイドユニット(後述する)と、シール部材であるガスケット12を介
してフレーム11の開口部を気密に閉塞する樹脂製のスイッチカバー13等より構成され
る。
フレーム11は、底面11aの中央部に開口する丸孔を有し、その丸孔より径方向の外
側に取り付けられた2本のスタッドボルト(図示せず)を介してスタータハウジング14
(図2参照)の軸方向端面に固定される。
ソレノイドユニットは、図2に示すシフトレバー15を介してクラッチ5とピニオン6を一体に反モータ方向(図2の左方向)へ移動させる第1のソレノイド(以下、ソレノイドSL1と呼ぶ)と、車両に搭載されるバッテリB(図5参照)よりモータ3に電力を供給するための電源回路に接続されるメイン接点(後述する)を開閉する第2のソレノイド(以下、ソレノイドSL2と呼ぶ)とから成る。
ソレノイドSL1とソレノイドSL2は、図1(a)に示す様に、それぞれ樹脂製のボビン16、17にエナメル被覆された銅線を巻回して形成されるコイル18、19を有する。コイル18とコイル19との間には、磁気回路の一部を形成する円環状の固定プレート20が配置され、その固定プレート20の内周に固定鉄心21が圧入嵌合して固定プレート20と一体に構成されている。
ソレノイドSL1のコイル18の内周には、固定鉄心21のフロント側端面に対向して軸心方向に可動する可動鉄心22が配置され、この可動鉄心22と固定鉄心21との間にリターンスプリング23が配設される。
この可動鉄心22は、径方向の中央部に円筒孔を有する略円筒状に設けられ、その円筒孔は、可動鉄心22のリヤ側に底面を有し、フロント側が開口している。円筒孔には、可動鉄心22の動きをシフトレバー15に伝達するためのジョイント24と、ピニオン6をエンジンのリングギヤ25(図5参照)に噛み合わせるための反力を蓄えるドライブスプリング26とが挿入されている。
ジョイント24は、可動鉄心22の円筒孔の内部に挿入されるリヤ側の端部にフランジ部24aが一体に設けられ、円筒孔から突き出るフロント側の端部にシフトレバー15の一方の端部が係合する係合溝24bが形成されている。ジョイント24のフランジ部24aは、円筒孔の内周に摺動可能な外径を有し、ドライブスプリング26の荷重を受けて円筒孔の底面に押し付けられている。
ドライブスプリング26は、円筒孔の内部に挿入されてジョイント24の外周に配置され、ジョイント24のフランジ部24aと可動鉄心22の開口端部にかしめ固定されるスプリング受け部27との間に配置される。このドライブスプリング26は、可動鉄心22が固定鉄心21に吸引されて移動する際に、シフトレバー15を介して反モータ方向に押し出されたピニオン6がリングギヤ25に当接した後、可動鉄心22が固定鉄心21のフロント側端面に吸着される間に圧縮されて反力を蓄える。
ソレノイドSL2のコイル19の内周には、固定鉄心21のリヤ側端面に対向して軸心方向に可動する可動鉄心28が配置され、この可動鉄心28と固定鉄心21との間にリターンスプリング29が配設される。
コイル19の径方向外側と軸方向リヤ側には、それぞれ磁気回路の一部を形成する円筒形状の補助ヨーク30と円環状の磁性プレート31が配置される。
補助ヨーク30は、肉厚が薄く形成されたフレーム11のリヤ側開口部の内周に挿入されて、固定プレート20と磁性プレート31との間を磁気的に接続している。
磁性プレート31は、ボビン17を形成する樹脂部材32にインサート成形されて、コイル19の軸心方向、即ち、可動鉄心28の移動方向と直交して配置され、径方向の外周面がフレーム11の内周面と接触して電気的に接続されている。なお、磁性プレート31は、軸方向にスイッチカバー13と対向するリヤ側表面が樹脂部材32によって全面的に覆われることはなく、磁性プレート31のリヤ側表面が部分的に露出した状態で樹脂部材32にインサート成形されている。
この磁性プレート31には、図3に示す様に、コイル18の一方の引出し線の端部18aと、コイル19の一方の引出し線の端部19aとが、それぞれ樹脂部材32(図3では省略している)より露出する軸方向リヤ側のプレート表面に溶接または半田付け等によって機械的かつ電気的に接続されている。また、コイル18の他方の引出し線の端部18bと、コイル19の他方の引出し線の端部19bは、それぞれ通電用端子33、34に電気的かつ機械的に接続されている。
通電用端子33、34は、例えば、上記の樹脂部材32と一体に樹脂成形された端子台(図示せず)に固定され、その端子台より軸方向に延出する先端側が、スイッチカバー13に形成された貫通孔を通ってスイッチカバー13の外側に取り出されている(図1(b)参照)。
スイッチカバー13の外側に取り出された通電用端子33、34には、図5に示す様に、バッテリBからコイル18、19に電力を供給するための給電線35、36がコネクタ接続される。
給電線35、36には、それぞれ、スタータリレー37、38が接続され、このスタータリレー37、38の開閉動作が電子制御装置であるECU39によって制御される。
スイッチカバー13は、図1(a)に示す様に、フレーム11のリヤ側開口部の内周にガスケット12を介して挿入され、フレーム11の開口端部をスイッチカバー13の外周肩部にかしめて固定される。
ガスケット12は、例えば、矩形断面を有するゴム製の環状部品であり、磁性プレート31とスイッチカバー13との間で軸方向に圧縮され、径方向の外周面がフレーム11の内周面に密着することにより、フレーム11とスイッチカバー13との嵌合隙間を気密にシールしている。
このスイッチカバー13には、図2に示す様に、モータ3の電源回路に接続されるB端子ボルト40とM端子ボルト41が取り付けられている。このB端子ボルト40とM端子ボルト41は、外周に雄ねじが形成されたボルト形状を有し、そのボルト形状の先端側が、スイッチカバー13に形成された貫通孔を通ってスイッチカバー13の外側に取り出され、かしめワッシャ等によってスイッチカバー13に固定されている。
B端子ボルト40には、バッテリBのプラス端子に繋がるバッテリケーブル42(図5参照)のターミナルが接続され、M端子ボルト41には、モータ3のプラス側ブラシ10に繋がるモータリード線43(図2参照)のターミナルが接続される。
スイッチカバー13の内部には、図1(a)に示す様に、前述のメイン接点を構成する一組の固定接点44と可動接点45が配置される。
一組の固定接点44は、B端子ボルト40とM端子ボルト41とにそれぞれ電気的かつ機械的に結合されている。但し、一組の固定接点44をB端子ボルト40およびM端子ボルト41と一体に設けることも可能であり、例えば、スイッチカバー13の内部に配置されるB端子ボルト40とM端子ボルト41の頭部をそのまま固定接点44として利用することも出来る。
可動接点45は、可動鉄心28に固定される樹脂製のシャフト46の端面に支持されて、一組の固定接点44より軸方向リヤ側に配置され、且つ、スイッチカバー13に保持される接点圧スプリング47の荷重を受けてシャフト46の端面に押し付けられている。
本実施例の電磁ソレノイド装置1は、コイル18、19が励磁されている状態で、コイル18、19に流れる電流が遮断された時、つまり、ECU39によってスタータリレー37、38がオフ制御された時に、コイル18、19が持つインダクタンスの働きによって発生する逆起電力がスタータリレー37、38に印加されない様に、コイル18、19が発生する逆起電力をショートさせるためのダイオード48、49(図5参照)を内蔵している。
ダイオード48、49は、図3に示す様に、カソード側のリード端子48a、49aが、それぞれ通電用端子33、34に接続され、アノード側のリード端子48b、49bが、それぞれ磁性プレート31のリヤ側表面に溶接または半田付け等によって電気的かつ機械的に接合される。つまり、ダイオード48、49は、それぞれ、通電用端子33、34を介してコイル18、19と並列に接続されている。
上記のダイオード48、49は、図1(a)に示す様に、磁性プレート31をインサート成形した樹脂部材32のリヤ側表面上、すなわち、軸方向にスイッチカバー13と対向する平面上に配置され、ガスケット12と一体に設けられた弾性押圧部50を介して安定的に押圧固定されている。なお、樹脂部材32には、ダイオード48、49の径方向両側をそれぞれ支持する一対の支持壁32aが軸方向リヤ側へ直立して設けられている。すなわち、ダイオード48、49は、それぞれ、一対の支持壁32aの間に配置されることにより、その一対の支持壁32aによって樹脂部材32の表面上での移動が規制される。
弾性押圧部50は、図4(a)に示す様に、ガスケット12の径方向内側に延設され、且つ、ガスケット12よりばね定数が低く設定されている。具体的には、同図(c)に示す様に、山部と谷部とが交互に連続する蛇腹形状に形成されることで、ばね定数が低く設定される。この弾性押圧部50は、図1(a)に示す様に、ダイオード48、49の軸方向リヤ側に配置され、フレーム11に固定されるスイッチカバー13によって軸方向に押圧されることで、磁性プレート31のリヤ側表面を部分的に覆っている樹脂部材32に対し、弾力を持ってダイオード48、49を押圧固定している。
なお、弾性押圧部50は、電磁ソレノイド装置1を取り付けたスタータ2を車両に搭載した状態で、図4(a)、(b)に示す様に、蛇腹形状の山部と谷部とが重力方向(図示下方向)に沿って形成されている。但し、ダイオード48、49は、弾性押圧部50の谷部に入り込むことがない様に、図1(a)に示す様に、蛇腹形状の山部に当接した状態で配置される。
次に、スタータ2の作動を説明する。
ここでは、アイドリングストップが実施された場合の一例として、エンジン停止過程(エンジンの回転が完全に停止するまでの減速期間中)に再始動要求が発生した場合の作動について説明する。
ECU39は、エンジン停止過程で再始動要求が発生すると、スタータリレー38より先にスタータリレー37をオン制御する。スタータリレー37がオン作動してバッテリBから通電用端子33に電力が供給されると、通電用端子33に接続されるコイル18が励磁されて電磁石を形成する。これにより、磁化された固定鉄心21に可動鉄心22が吸引されて軸方向リヤ側へ移動し、その可動鉄心22の移動に伴い、シフトレバー15を介してピニオン6がクラッチ5と一体に反モータ方向へ押し出される。ピニオン6のフロント側端面がリングギヤ25のリヤ側端面に当接した後、減速中のリングギヤ25がピニオン6と噛み合い可能な位置まで回転した時点で、ドライブスプリング26に蓄えられた反力によりピニオン6が押し出されてリングギヤ25に噛み合う。
この後、ECU39は、スタータリレー37をオン制御してから所定時間(例えば30ms〜40ms)だけ遅れて、スタータリレー38をオン制御する。スタータリレー38がオン作動してバッテリBから通電用端子34に電力が供給されると、通電用端子34に接続されるコイル19が励磁されて電磁石を形成する。これにより、磁化された固定鉄心21に可動鉄心28が吸引されて軸方向フロント側へ移動する。この可動鉄心28の移動と共に可動接点45が接点圧スプリング47に付勢されて一組の固定接点44に当接することでメイン接点が閉成する。その結果、バッテリBよりモータ3に電力が供給されて電機子9(図5参照)に回転力が発生する。電機子9の回転力は、減速装置で増幅されて出力軸4に伝達され、さらに、出力軸4からクラッチ5を介してピニオン6に伝達される。ピニオン6は、既にリングギヤ25に噛み合っているので、増幅されたモータ3の回転力がピニオン6からリングギヤ25に伝達されて、速やかにエンジンをクランキングする。
クランキングからエンジンの始動が確認されると、ECU39によってスタータリレー37、38がオフ制御される。この時、コイル18、19には、それぞれ、自己のインダクタンスによって逆起電力が発生し、その逆起電力によって電流を流し続けようとする働きが生じる。これに対し、実施例1の電磁ソレノイド装置1は、通電用端子33、34を介してコイル18、19と並列にそれぞれダイオード48、49が接続されているため、コイル18、19に発生した逆起電力は、スタータリレー37、38に殆ど印加されることはなく、ダイオード48、49を通じてショートされる。
(実施例1の効果)
実施例1の電磁ソレノイド装置1は、磁性プレート31のリヤ側表面を部分的に覆っている樹脂部材32に対し、ダイオード48、49を押圧して固定するための弾性押圧部50がガスケット12と一体に設けられているので、ダイオード48、49を固定するための専用の固定部材をガスケット12と別体に設ける必要はない。これにより、ガスケット12とは別体に専用の固定部材を使用する場合と比較して、部品点数の削減によるコスト低減が可能である。また、弾性押圧部50は、フレーム11の開口部にガスケット12を介してスイッチカバー13を組み付ける際に、ガスケット12と同時にフレーム11の内部に組み込むことができるので、専用の固定部材を使用する場合と比較して、組み付け作業性が向上する。
また、弾性押圧部50をガスケット12と別体に設けると、ダイオード48、49の配置に対して弾性押圧部50を位置決めする何らかの位置決め手段が必要となるが、本実施例では、弾性押圧部50をガスケット12と一体に設けているので、例えば、ガスケット12の周方向位置を確認することにより、ダイオード48、49の配置に対する弾性押圧部50の位置ずれを防止できる。
さらに、実施例1の構成では、ガスケット12と一体に設けられた弾性押圧部50の弾力を利用してダイオード48、49を押圧固定しているので、電子部品を紫外線硬化樹脂により接着固定する従来技術(特許文献1)と比較して、専用機を使用しなくても効率的な生産が可能であり、生産コストおよび組み付け工数を低減できる。
実施例1の電磁ソレノイド装置1は、フレーム11のリヤ側開口部にスイッチカバー13を組み付けて固定する際に、ガスケット12による確実なシール性を確保するために、ガスケット12に対し軸方向に大きな荷重(実施例1では、フレーム11によるかしめ力)が加わる。このガスケット12に加わる荷重は、ダイオード48、49の固定に必要な荷重よりも大きくなることが考えられる。これに対し、実施例1の構成では、ガスケット12と一体に設けられる弾性押圧部50を蛇腹形状とすることで、ガスケット12より弾性押圧部50のばね定数が低く設定される。これにより、ガスケット12に大きな荷重が加わっても、弾性押圧部50がダイオード48、49を過度の圧力で押圧することはない。すなわち、ガスケット12にはシール性を確保するために十分な荷重を加えることができ、ダイオード48、49には弾性押圧部50を介して過度な圧力が加わることはなく、且つ、車両側の振動に対してダイオード48、49を安定的に固定できるだけの必要十分な押圧力を与えることができる。
また、実施例1では、電磁ソレノイド装置1を取り付けたスタータ2を車両に搭載した状態で、蛇腹形状を有する弾性押圧部50の山部と谷部とが重力方向に沿って形成されているので、例えば、図4(b)に示す様に、弾性押圧部50の表面に水滴が付着しても、蛇腹形状によって排水が阻害されることはなく、蛇腹形状に沿って重力方向(図示下方)へ良好に排水できる。
なお、図4に示す弾性押圧部50は、蛇腹形状の山部と谷部とが重力方向に沿って形成される事例であるが、重力方向に沿って形成することを限定するものではなく、例えば、図6に示す様に、排水性が確保できる程度に傾斜(例えば、重力方向に対し±30程度傾斜)した状態で形成することもできる。
(実施例2)
この実施例2は、図7に示す様に、ダイオード48、49をダイオードボックス51に収納して、そのダイオードボックス51に弾性押圧部50の弾力を付与して磁性プレート31に対し押圧固定する一例である。
ダイオードボックス51は、例えば樹脂製であり、二つのダイオード48、49を並列に配置して収納できる大きさを有している。また、ダイオードボックス51には、ダイオード48、49のアノード側のリード端子48b、49bを磁性プレート31に対しアース接続するための共通のアースターミナル52と、カソード側のリード端子48a、49aをそれぞれ通電用端子33、34に接続するための2本の接続用ターミナル53、54とがインサート成形されている。なお、2本の接続用ターミナル53、54と磁性プレート31との間は、磁性プレート31のリヤ側表面を部分的に覆っている樹脂部材32(図7では省略している)によって電気絶縁されている。
ダイオード48、49を収納したダイオードボックス51は、磁性プレート31のリヤ側表面を覆う樹脂部材32(図示省略)の表面上に配置され、実施例1と同様に、蛇腹形状を有する弾性押圧部50の弾力を受けて押圧固定される。
この実施例2に示す構成では、弾性押圧部50の弾力が直接ダイオード48、49に印加されることはないが、ダイオード48、49の各リード端子48a、48b、49a、49bが、ダイオードボックス51にインサート成形されたターミナル52、53、54に溶接等によって強固に接続されるので、弾性押圧部50の弾力でダイオードボックス51を押圧して樹脂部材32の表面上に固定することにより、ダイオードボックス51を介してダイオード48、49も安定的に固定できる。なお、実施例2の構成は、弾性押圧部50の弾力が直接ダイオード48、49に印加されることを否定するものではなく、ダイオードボックス51を使用する場合でも、弾性押圧部50の弾力の一部がダイオード48、49に直接印加されるように構成しても良い。
また、ダイオードボックス51を使用する利点として、ダイオード48、49の各リード端子48a、48b、49a、49bの接続作業を容易にできるので、作業性が良く、品質も安定することが挙げられる。すなわち、ダイオードボックス51を使用しない場合は、フレーム11の内部にソレノイドユニット等の部品を組み込んだサブASSYの状態でダイオード48、49の各リード端子48a、48b、49a、49bを磁性プレート31の表面および通電用端子33、34に接続する必要がある。この場合、サブASSYの重量が重く、且つ、ダイオード48、49の各リード端子48a、48b、49a、49bの線径が細いため、特に、ダイオード48、49の接続作業を手組みラインで行う時は、作業性が悪く、品質が不安定になることが考えられる。
これに対し、ダイオードボックス51を使用する場合は、重量の重いサブASSYに対してダイオード48、49の各リード端子48a、48b、49a、49bを直接に接続する必要はなく、ダイオードボックス51にインサート成形された各ターミナル52、53、54に接続することができる。この場合、ダイオードボックス51は、サブASSYと比較して極めて軽量であるため、線径の細いリード端子48a、48b、49a、49bの接続を容易に且つ安定して行うことが可能である。
また、磁性プレート31および通電用端子33、34への接続は、線径の細いリード端子48a、48b、49a、49bではなく、ダイオードボックス51にインサート成形された板状のターミナル52、53、54を接続すれば良いので、ダイオード48、49の細いリード端子48a、48b、49a、49bを接続する場合と比較して作業性が良く、品質も安定する。
(実施例3)
実施例1に記載した電磁ソレノイド装置1は、図1(b)に示した様に、フレーム11の外周形状が円筒形であり、フレーム11のリヤ側に開口する開口部(以下、リヤ側開口部と言う)の形状が円形であるが、この実施例3は、フレーム11の外周形状を非円筒形とし、リヤ側開口部の形状を非円形とした一例である。リヤ側開口部の形状は、例えば、図8に示す様に、多角形とすることができる。但し、多角形であっても、全ての辺の長さが等しい正多角形ではない方が望ましい。
この実施例3の構成によれば、ガスケット12をリヤ側開口部の形状に沿って組み付けることで、リヤ側開口部の周方向に対するガスケット12の組み付け位置を規制できるので、ガスケット12と一体に設けられた弾性押圧部50のダイオード48、49に対する位置決めが容易となり、組み付け性が向上する。
なお、図8に示す弾性押圧部50は、蛇腹形状を省略した状態で図示されているが、実施例1と同じく蛇腹形状に設けられており、ガスケット12よりばね定数が低く設定されていることは同じである。
また、リヤ側開口部の形状は、非円形であれば良く、多角形以外にも、例えば、楕円形であっても同様の効果を得ることが可能である。
(実施例4)
この実施例4は、本発明の電磁ソレノイド装置1を減速型スタータ2に適用した一例を説明する。なお、実施例1と同一名称を使用する部品には、同一番号を付して説明する。 減速型スタータ2は、図9に示す様に、軸上にピニオン6を支持するピニオン軸55と同軸線上に電子ソレノイド装置1が配置され、モータ3の電機子軸3aとピニオン軸55とが周知の歯車減速装置を介して連結されている。
電磁ソレノイド装置1は、電磁石の吸引力を利用してピニオン軸55をエンジンのリングギヤ25側(図示左方向)へ押し出すソレノイドSL1と、モータ3の電源回路に接続されるメイン接点を開閉するソレノイドSL2とを備える。
図2に示した実施例1のスタータ2は、出力軸4が軸方向へ移動することはなく、その出力軸4上に配置されるピニオン6がクラッチ5と一体に反モータ方向(図2の左方向)へ移動してリングギヤ25に噛み合う方式であるのに対し、図9に示す実施例4の減速型スタータ2は、ソレノイドSL1の作動により、ピニオン軸55が図示左方向に押し出されて、そのピニオン軸55の軸上に支持されるピニオン6がリングギヤ25に噛み合う方式である。従って、実施例1と実施例4では、ソレノイドSL1の電磁石によって吸引される可動鉄心22の移動方向が逆向きとなる。
ソレノイドSL1とソレノイドSL2は、以下に説明するスイッチフレームの内部に収容される。スイッチフレームは、主にソレノイドSL1の外周を覆う金属製フレーム56と、主にソレノイドSL2の外周を覆う樹脂フレーム57と、この樹脂フレーム57のリヤ側開口端を閉塞する金属製のエンドカバー58とで構成され、金属製フレーム56と樹脂フレーム57との間にはシール部品であるゴム製のガスケット59が組み込まれ、樹脂フレーム57とエンドカバー58との間には、本発明に係るゴム製のガスケット12が組み込まれている。
樹脂フレーム57には、図11(図10のXI−XI断面図)に示す様に、ダイオード48、49を搭載するための設置台60が一体に設けられている。この設置台60は、電磁ソレノイド装置1の軸方向にエンドカバー58と対向してソレノイドSL2の作動方向(可動鉄心28の移動方向)と直交する平面60aを有し、この平面上に二つのダイオード48、49を収納したダイオードボックス51が設置される。
ダイオードボックス51は、実施例2と同様に、樹脂製であり、図10に示す様に、ダイオード48、49のアノード側のリード端子48b、49bが接続される共通のアースターミナル52と、カソード側のリード端子48a、49aがそれぞれ接続される2本の接続用ターミナル53、54とがインサート成形されている。アースターミナル52は、金属製フレーム56に対して樹脂フレーム57とエンドカバー58とを固定するためのスタッドボルト61(図9参照)に嵌合して取り付けられ、ナット62によって締め付け固定される。また、接続用ターミナル53、54は、それぞれ通電用端子33、34に接続される。
このダイオードボックス51は、図11に示す様に、ガスケット12と一体に設けられた弾性押圧部50を介して設置台60に固定される。弾性押圧部50は、樹脂フレーム57に固定されるエンドカバー58により押圧されて弾性変形し、その弾性変形によって生じる弾力によってダイオードボックス51を設置台60に押圧して固定している。
この実施例4の構成では、ダイオードボックス51を搭載する設置台60が樹脂フレーム57と一体に設けられているので、設置台60の平面上にダイオードボックス51を直接配置することができる。言い換えると、設置台60とダイオードボックス51との間に絶縁性を確保するための別部材を介在させる必要はない。
また、設置台60は、樹脂フレーム57と一体に樹脂成形できるので、設置台60を樹脂フレーム57と別体に設ける必要はなく、部品点数が増加することもない。
さらに、実施例4に記載した電磁ソレノイド装置1は、図10に示す様に、樹脂フレーム57のリヤ側開口部の形状が非円形であるので、実施例3と同様の効果を得ることができる。具体的には、樹脂フレーム57の周方向に対するガスケット12(図10には示されていない)の組み付け位置を規制できるので、ガスケット12と一体に設けられた弾性押圧部50のダイオードボックス51に対する位置決めが容易であり、組み付け性が向上する。
(実施例5)
実施例1〜4では、本発明の電子部品の一例としてダイオード48、49をコイル18、19に対し電気的に並列接続した事例を説明したが、ダイオード48、49以外の電子部品として、例えば、コンデンサ63を使用する場合にも本発明の構成を適用できる。
整流子モータ3を使用するスタータ2では、モータ3の回転時に整流子8とブラシ10との間で火花が発生し、この火花の発生がカーナビやオーディオ等の電子機器に対してノイズの原因となることがある。
そこで、実施例5では、図12に示す様に、ノイズ対策用のコンデンサ63をモータ3に対して電気的に並列接続し、そのコンデンサ63を実施例1のダイオード48、49と同様に、弾性押圧部50の弾力を利用して、磁性プレート31のリヤ側表面を覆う樹脂部材32に対し押圧して固定している。
弾性押圧部50は、実施例1と同じく、ガスケット12と一体に設けられ、且つ、蛇腹形状とすることでガスケット12よりばね定数が低く設定されている。これにより、本発明の電子部品にコンデンサ63を使用した場合でも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、この実施例5の場合、実施例4と同様に、電磁ソレノイド装置1のフレーム内部に樹脂製の設置台を設けて、この設置台にコンデンサ63を搭載し、弾性押圧部50の弾力を利用して、設置台の平面上にコンデンサ63を押圧して固定することもできる。さらに、実施例2または実施例4に記載したダイオードボックス51(図7、図10参照)に相当するコンデンサボックス(本発明の収納ボックス)にコンデンサ63を収納して、実施例4と同様の方法により、コンデンサボックスを設置台に固定することもできる。
(実施例6)
実施例1に記載した電磁ソレノイド装置1は、ピニオン6をリングギヤ25側へ押し出すためのソレノイドSL1と、モータ3のメイン接点を開閉するためのソレノイドSL2とを備える構成であるが、ピニオン6を押し出す働きと、メイン接点を開閉する働きとを共通のソレノイドによって行う方式にも本発明の構成を適用できる。
具体的には、図13に示す様に、吸引コイル64aと保持コイル64bとで構成される励磁コイル64を有し、この励磁コイル64への通電によって電磁石が形成されると、その電磁石に吸引されて可動鉄心65が図示右方向へ移動する。この可動鉄心65の移動により、シフトレバー15を介してピニオン6がリングギヤ25側(図示左方向)へ押し出され、且つ、可動鉄心65の動きに連動して可動接点45が一組の固定接点44に当接することによりメイン接点が閉成する。
この実施例6の電磁ソレノイド装置1は、励磁コイル64が2コイル式である。つまり、吸引コイル64aと保持コイル64bとで構成され、且つ、可動接点45が一組の固定接点44に当接してメイン接点が閉成すると、吸引コイル64aがメイン接点を介して短絡された状態となる。このため、図13に示すスタータスイッチ66がオフしても、励磁コイル64に発生する逆起電力は小さく、スタータスイッチ66の接点寿命に影響を与えることは殆どない。よって、励磁コイル64が2コイル式の構成では、本発明の電子部品として、実施例5に記載したノイズ対策用のコンデンサ63をスイッチ内部に搭載して、モータ3に対し電気的に並列接続しているが、ダイオードは搭載していない。但し、ダイオードの搭載を否定するものではない。
この実施例6においても、実施例5と同様に、コンデンサ63をコンデンザボックスに収納して固定することもできる。
(変形例)
実施例1に記載した電磁ソレノイド装置1は、ソレノイドSL1とソレノイドSL2とを一体的にフレーム11の内部に挿入して構成されるが、ソレノイドSL1とソレノイドSL2をそれぞれ別々のフレームに収容して、互いに独立した構成とすることもできる。この場合、ダイオード48はソレノイドSL1のフレーム内部に搭載され、ダイオード49はソレノイドSL2のフレーム内部に搭載されることは言うまでもない。
また、実施例1に記載したソレノイドSL1は、コイル18が1コイルで構成されているが、1コイルであることを限定するものではなく、実施例6に記載した吸引コイルと保持コイルとからなる2コイル式であっても良い。
1 電磁ソレノイド装置
2 スタータ
3 モータ
11 フレーム
12 ガスケット(シール部材)
13 スイッチカバー(カバー)
18 コイル
19 コイル
22 可動鉄心
28 可動鉄心
31 磁性プレート(プレート部材)
33 通電用端子(接続部材)
34 通電用端子(接続部材)
48 ダイオード(電子部品)
49 ダイオード(電子部品)
50 弾性押圧部
51 ダイオードボックス(収納ボックス)
57 樹脂フレーム(フレーム)
58 エンドカバー(カバー)
60 設置台
63 コンデンサ(電子部品)

Claims (10)

  1. エンジンのリングギヤ(25)にピニオン(6)を噛み合わせて、モータ(3)に発生する回転力を前記ピニオン(6)から前記リングギヤ(25)に伝達して前記エンジンを始動させるスタータ(2)に用いられ、
    軸方向の一端側に開口部を有するフレーム(11、57)と、
    このフレーム(11、57)の内部に収容されるコイル(18、19、64)と、
    このコイル(18、19、64)の内周を軸方向に可動する可動鉄心(22、28、65)と、
    前記モータ(3)もしくは前記コイル(18、19、64)に対し電気的に並列接続されて、前記フレーム(11、57)の内部に収容される電子部品(48、49、63)と、
    弾性体であるシール部材(12)を介して前記フレーム(11、57)の開口部を閉塞するカバー(13、58)とを備え、
    前記コイル(18、19、64)への通電によって電磁石を形成し、この電磁石の吸引力により前記可動鉄心(22、28、65)を駆動する電磁ソレノイド装置(1)であって、
    前記フレーム(11、57)の内部で軸方向に前記カバー(13、58)と対向して前記可動鉄心(22、28、65)の移動方向と直交する平面を有し、この平面上に前記電子部品(48、49、63)を直接または間接的に搭載する設置台(60)もしくは前記設置台を兼ねるプレート部材(31)と、
    前記設置台(60)もしくは前記プレート部材(31)の平面上に搭載される前記電子部品(48、49、63)に対し、弾力を利用して直接または間接的に押圧する弾性押圧部(50)とを有し、
    この弾性押圧部(50)は、前記シール部材(12)と一体に設けられて、前記シール部材(12)よりばね定数が低く設定され、且つ、山部と谷部とが交互に連続する蛇腹形状に形成されると共に、前記スタータ(2)が車両に搭載された状態で前記蛇腹形状の山部と谷部とが重力方向に沿って形成されていることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  2. 請求項1に記載したスタータ用電磁ソレノイド装置(1)において、
    前記弾性押圧部(50)は、前記カバー(13、58)に押圧されて弾性変形し、その弾性変形によって生じる弾力によって前記電子部品(48、49、63)を前記設置台(60)もしくは前記プレート部材(31)に対し押圧して固定することを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  3. 請求項1に記載したスタータ用電磁ソレノイド装置(1)において、
    前記電子部品(48、49、63)を収納する樹脂製の収納ボックス(51)を有し、 前記弾性押圧部(50)は、前記カバー(13、58)に押圧されて弾性変形し、その弾性変形によって生じる弾力によって前記収納ボックス(51)を前記設置台(60)もしくは前記プレート部材(31)に対し押圧して固定していることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  4. 請求項1〜3に記載した何れか一つのスタータ用電磁ソレノイド装置(1)において、
    前記電子部品は、ダイオード(48、49)であり、前記コイル(18、19)の通電用端子(33、34)を介して前記コイル(18、19)と並列に接続されていることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  5. 請求項1〜3に記載した何れか一つのスタータ用電磁ソレノイド装置(1)において、
    前記電子部品は、コンデンサ(63)であり、前記モータ(3)の電源回路に接続されるM端子ボルト(41)を介して前記モータ(3)と並列に接続されていることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  6. 請求項1〜5に記載した何れか一つのスタータ用電磁ソレノイド装置(1)において、
    前記弾性押圧部(50)は、前記電子部品(48、49、63)に向かって凸となる前記蛇腹形状の山部が前記電子部品(48、49、63)または前記収納ボックス(51)に当接していることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  7. 請求項1〜に記載した何れか一つのスタータ用電磁ソレノイド装置(1)において、
    バッテリ(B)より前記モータ(3)に電力を供給するための電源回路に接続されるメイン接点を備え、前記コイル(19)への通電によって電磁石を形成し、その電磁石に吸引されて移動する前記可動鉄心(28)の動きに応じて前記メイン接点を閉成する働きを有することを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  8. 請求項1〜に記載した何れか一つのスタータ用電磁ソレノイド装置(1)において、
    前記コイル(18)への通電によって電磁石を形成し、その電磁石に吸引されて移動する前記可動鉄心(22)の動きに応じて前記ピニオン(6)を前記リングギヤ(25)側へ押し出す働きを有することを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  9. 請求項1〜に記載した何れか一つのスタータ用電磁ソレノイド装置(1)において、
    バッテリ(B)より前記モータ(3)に電力を供給するための電源回路に接続されるメイン接点を備え、励磁コイル(64)への通電によって電磁石を形成し、その電磁石に吸引されて移動する可動鉄心(65)の動きに応じて、前記メイン接点を閉成する働きと、前記ピニオン(6)を前記リングギヤ(25)側へ押し出す働きとを兼ね備えていることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  10. 請求項1〜に記載した何れか一つのスタータ用電磁ソレノイド装置(1)において
    前記フレーム(11、57)は、前記シール部材(12)を介して前記カバー(13、58)が組み付けられる前記開口部の形状が非円形であることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
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