JP5594184B2 - 電磁スイッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一つの円筒状フレームの内部に第1のソレノイドと第2のソレノイドとを軸方向に並べて一体的に収容したスタータ用の電磁スイッチ装置に関する。
従来技術として、特許文献1に開示されたスタータ用の電磁スイッチ装置がある。
この電磁スイッチ装置は、スタータのピニオンをエンジンのリングギヤ側へ移動させる第1のソレノイドSL1と、スタータモータの通電電流を断続するためのメインスイッチを開閉する第2のソレノイドSL2と、このSL1、SL2を軸方向に並べて一体的に収容する円筒状フレームと、このフレームの開口部を閉塞してフレームに固定される樹脂カバー等より構成される。
樹脂カバー100には、図10に示す様に、モータ回路に接続される2本の端子ボルト110、120が固定され、その2本の端子ボルト110、120を挟んで図示右側にSL1のコイルに接続される励磁端子(SL1端子130と呼ぶ)、図示左側にSL2のコイルに接続される励磁端子(SL2端子140と呼ぶ)が軸方向に取り出されている。
また、特許文献1の電磁スイッチ装置は、SL1に使用されるコイルが吸引コイルと保持コイルから成る2コイルによって構成されている。このため、SL1端子130及びSL2端子140とは別に、吸引コイルのマイナス側端部が接続されるマイナス側端子150を備え、このマイナス側端子150が樹脂カバー100より軸方向に突き出て設けられ、接続金具160を介してモータ側の端子ボルト120と電気的に接続されている。
特開2009−191843号公報
ところが、特許文献1の電磁スイッチ装置は、SL1端子130とSL2端子140が2本の端子ボルト110、120を挟んで径方向の両側に分かれて取り出されているため、スタータをエンジンブロックに取り付ける前に、どちらか一方の端子に予め電気配線を接続しておく必要がある。例えば、エンジンブロック側にSL2端子140が配置される場合、つまり、図10に示す樹脂カバー100の図示左側にエンジンブロックが位置する場合は、スタータをエンジンブロックに取り付けた状態でSL2端子140に電気配線を接続する作業が困難であるため、スタータをエンジンブロックに取り付ける前に、予めSL2端子140に電気配線を接続しておき、その後、スタータをエンジンブロックに取り付けてから、SL1端子130に電気配線を接続する必要がある。このため、スタータをエンジンブロックに取り付ける前と後とで配線の接続作業を2回に分けて行う必要があり、作業性が悪いという問題がある。
また、スタータ用の電磁スイッチ装置は、エンジンの機種によって配線の取り回しが異なるため、その配線の取り回しに対応してSL1端子130およびSL2端子140の設定位置を変える必要がある。
ここで、フレーム内に挿入されるSL1とSL2を軸線基準に回転させることでSL1端子130とSL2端子140の設定位置を変える方法を検討してみる。
スタータをエンジンブロックに装着した後、電気配線を接続する一方の端子(上記の例ではSL1端子130)を基準位置端子と呼ぶ時に、その基準位置端子の設定位置を図10に示す右下の位置から左下の位置へ変更するために、フレームに対しSL1とSL2を軸線基準に回転させると、SL1端子130とSL2端子140およびマイナス側端子150の相互の位置関係はそのままに、図11に示す状態から図12に示す状態へ各端子130、140、150の位置が移動する。なお、図11、図12は、それぞれ、樹脂カバー100を取り外した状態を軸方向から見た平面図である。
上記の場合、マイナス側端子150が接点スペース内に入り込んでしまう。なお、接点スペースとは、2本の端子ボルト110、120に接続される一組の固定接点と、この一組の固定接点間を断続する可動接点とで構成されるメインスイッチを設定するスペースである。この様に、SL1端子130とSL2端子140が2本の端子ボルト110、120を挟んで径方向の両側に分かれて取り出されている特許文献1の構成では、フレームに対しSL1とSL2を軸線基準に回転させても、基準位置端子を所望の設定位置に変更することができないことが多い。
従って、エンジンの機種等に応じて基準位置端子の設定位置を変更する場合は、例えば、図13、図14に示す様に、予め接続しておく他方の端子(図12の例ではSL2端子140)及びマイナス側端子150が、接点スペースに入り込まない様に、SL1端子130とSL2端子140との位置関係を適切に設定する必要がある。この場合、少なくともSL2側のコイルを巻回するボビンのコイル引出し位置を変更する必要があるため、SL2側のボビンを共通化できない。また、基準位置端子の設定位置によっては、SL1側のコイルを巻回するボビンのコイル引出し位置を変更する必要もある。このため、端子位置が異なる複数のバリエーションを設定する場合は、そのバリエーションに対応した複数種類のボビンを設ける必要がある。
上記の結果、特許文献1に開示された従来技術では、基準位置端子の設定位置を変更する際に、フレームに対しSL1とSL2を軸線基準に回転させて対応することが困難であるため、基準位置端子の設定位置が異なるバリエーションの数だけ、少なくともボビンのコイル引出し位置を変更した複数種類のSL1およびSL2を設定する必要がある。このため、単品部品が増えるだけでなく、端子位置が異なる複数のバリエーションに応じて組付け設備を増加する必要があるため、製造コストが上昇する要因となっている。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、エンジンの機種等に応じて第1、第2の励磁端子の設定位置が異なる複数のバリエーションを設定する場合に、第1、第2のソレノイドを共通化できる電磁スイッチ装置を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、第1の励磁端子を通じて励磁される第1のコイルを有し、この第1のコイルに発生する磁力を利用してスタータのピニオンを軸方向に押し出す第1のソレノイドと、第2の励磁端子を通じて励磁される第2のコイルを有し、この第2のコイルの励磁/非励磁に応じてモータに流れる電流を断続するためのメインスイッチを開閉する第2のソレノイドと、第1のソレノイドと第2のソレノイドを軸方向に並べて一体に収容する円筒状のフレームと、第2のソレノイド側に開口するフレームの開口部を閉塞してフレームに固定され、内部にメインスイッチを配置した接点スペースを形成する樹脂カバーと、この樹脂カバーに固定される2本の端子ボルトとを備え、この2本の端子ボルトを介してバッテリからモータに電流を流すためのモータ回路に接続されるスタータ用の電磁スイッチ装置であって、第1、第2の励磁端子は、それぞれ、第1、第2のコイルに接続される一方の端部が、第2のコイルの巻枠であるボビンと一体に樹脂成形された共通の端子固定部に近接して固定され、第1、第2のソレノイドは、フレームに対し軸線を基準に回転して組み付け位置を変えることにより、軸方向から見た第1、第2の励磁端子の位置を接点スペースに掛からない範囲で所望の位置に設定できることを特徴とする。
上記の構成では、フレームに対し第1、第2のソレノイドの組み付け位置を軸線基準に回転して変えることにより、軸方向から見た第1、第2の励磁端子の位置を変更できる。この時、第1、第2の励磁端子は、それぞれ、共通の端子固定部に近接して固定されている、つまり、第1の励磁端子と第2の励磁端子とが大きく離れていないので、フレームに対し第1、第2のソレノイドを軸線基準に回転して組み付け位置を変えることにより、軸方向から見た第1、第2の励磁端子の位置を接点スペースに掛からない範囲で所望の位置に設定することが可能である。
これにより、エンジンの機種等によって配線の取り回しが異なるために、樹脂カバーの外側に引き出された第1、第2の励磁端子の位置が異なる複数のバリエーションを設定する場合でも、フレームに対し第1、第2のソレノイドを軸線基準に回転して組み付けることで対応できる。その結果、端子位置が異なる複数のバリエーションに対し、第1、第2のソレノイドを共通化できるので、部品点数の低減および組み付け設備の簡素化を図ることができる。なお、端子固定部に近接して固定される第1の励磁端子と第2の励磁端子との間に必要な絶縁距離が確保されることは言うまでもない。
特に、本発明の電磁スイッチ装置において、第1、第2の励磁端子は、一方の端部が、第2のコイルの巻枠であるボビンと一体に樹脂成形された共通の端子固定部に近接して固定されるとともに、他方の端部が、樹脂カバーに対して2本の端子ボルト間を挟んで対向する径方向の片側に配置されることで、軸方向から見た第1、第2の励磁端子の位置が接点スペースに掛からない範囲の位置にあることを特徴とする。
本発明の電磁スイッチ装置は、第1、第2の励磁端子が、2本の端子ボルト間を挟んで対向する径方向の両側に分かれて配置されるのではなく、2本の端子ボルトに対し片側に配置されるので、第1、第2の励磁端子の位置を、共に、2本の端子ボルトに対してエンジンブロックと反対側に設定することができる。この場合、スタータをエンジン側に取り付ける前に、どちらか一方の励磁端子に予め電気配線を接続しておく必要はない。よって、スタータをエンジン側に取り付けてから、第1、第2の励磁端子に電気配線を接続できるので、配線の接続作業を2回に分けて行う必要はなく、作業性が向上する。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した電磁スイッチ装置において、第1、第2の励磁端子は、樹脂カバーの外側に引き出される他方の端部が、樹脂カバーの一カ所に集約して配置されていることを特徴とする。
本発明では、第1、第2の励磁端子が樹脂カバーの一カ所に集約して配置される、言い換えると、第1の励磁端子と第2の励磁端子とが近接して配置されるので、フレームに対し第1、第2のソレノイドを軸線基準に回転して組み付け位置を変えることによって第1、第2の励磁端子を所望の位置に変更できる領域を広く確保できる。すなわち、エンジンの機種等に応じて第1、第2の励磁端子の設定位置が異なるバリエーションをより多く設定できる。
(請求項3の発明)
請求項2に記載した電磁スイッチ装置において、樹脂カバーには、第1、第2の励磁端子の周囲を共通に囲む一つのコネクタ嵌合部が設けられていることを特徴とする。
この場合、第1の励磁端子と第2の励磁端子とに別々のコネクタ嵌合部を設ける必要はないので、相手側コネクタとの接続を1回で行うことができ、コネクタ接続の作業性が向上する。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載したいずれか一つの電磁スイッチ装置において、第1のソレノイドと第2のソレノイドは、フレーム内へ挿入される前に、第1のコイルと第2のコイルとの間に磁気回路の一部を形成する共通の鉄心プレートを配置して一体化されたソレノイドユニットを構成し、このソレノイドユニットとして一体化された状態でフレーム内に収容されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、第1、第2のソレノイドをフレームの内部へ挿入する前に、予め、第1、第2のソレノイドをソレノイドユニットとして一体化し、そのソレノイドユニットをフレーム内へ挿入することにより、第1、第2のソレノイドを同時にフレーム内へ挿入できるので、組み付け時間を短縮できる。
電磁スイッチ装置の断面図である。 (a)電磁スイッチ装置の断面図(A−A断面図)、(b)電磁スイッチ装置を樹脂カバー側から見た軸方向の平面図である。 電磁スイッチ装置の樹脂カバーを取り外した状態を軸方向から見た平面図である。 フレーム内にソレノイドユニットを挿入する工程を示す断面図である。 スタータの断面図である。 スタータを軸方向の後端側から見た平面図である。 スタータの電気回路図である。 電磁スイッチ装置の樹脂カバーを取り外した状態を軸方向から見た平面図である。 電磁スイッチ装置を樹脂カバー側から見た軸方向の平面図である。 従来技術に係る電磁スイッチ装置を樹脂カバー側から見た軸方向の平面図である。 従来技術に係る電磁スイッチ装置の樹脂カバーを取り外した状態を軸方向から見た平面図である。 従来技術に係る電磁スイッチ装置の樹脂カバーを取り外した状態を軸方向から見た平面図である。 従来技術に係る電磁スイッチ装置を樹脂カバー側から見た軸方向の平面図である。 従来技術に係る電磁スイッチ装置の樹脂カバーを取り外した状態を軸方向から見た平面図である。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
(実施例1)
実施例1の電磁スイッチ装置1は、エンジンの停止および再始動を自動制御するアイドルストップ機能を有する車両のエンジン始動用スタータ2(図5参照)に用いられる。
アイドルストップ機能は、例えば、交差点での信号停止や渋滞等により一時停止した際に、エンジンへの燃料供給をカットしてエンジンを自動的に停止させ、その後、ユーザの発進操作(例えば、ブレーキペダルの解除操作、ドライブレンジへのシフト操作等)が行われて再始動条件が成立すると、スタータ2を自動的に作動させてエンジンを再始動させるシステムである。
電磁スイッチ装置1を除くスタータ本体は、図5に示す様に、モータ3に発生する回転トルクを減速装置(図示せず)で増幅して出力軸4に伝達し、その出力軸4の外周上に配置されるクラッチ5を介してピニオン6に伝達する周知の構造を有するものであり、詳細な説明は省略する。
以下、本発明に係る電磁スイッチ装置1の構成を詳細に説明する。
電磁スイッチ装置1は、図1に示す様に、軸方向の一端にスタータハウジング7(図5参照)の端面に当接して固定される底面8aを有し、軸方向の他端が開口する金属製の円筒状フレーム8と、このフレーム8の内部に挿入されるソレノイドユニットSU(図4参照)と、フレーム8の他端に開口する開口部を閉塞してフレーム8に固定される樹脂カバー9等より構成される。
フレーム8は、図4に示す様に、底面8aの中央部に丸孔8bが開口し、その丸孔8bより径方向の外側に取り付けられた2本のスタッドボルト10を介してスタータハウジング7に固定される。このフレーム8は、底面8aを有する一端から開口部を形成する他端まで、外径が同一寸法であり、且つ、軸方向の一端側より他端側の方が内径が大きく、肉厚が薄く形成されている。つまり、フレーム8の内周面には、軸方向の一端側と他端側との間に段差8cが設けられている。
ソレノイドユニットSUは、シフトレバー11(図5参照)を駆動してピニオン6をクラッチ5と一体に反モータ方向(図5の左方向)へ移動させる第1のソレノイドSL1と、モータ回路を流れる電流を断続するためのメインスイッチ(後述する)を開閉する第2のソレノイドSL2とから成り、図4に示す様に、第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2とを軸方向(図示左右方向)に並べて一体化されている。
モータ回路は、図7に示す様に、バッテリ12からモータ3に電流を流すための電流回路であり、メインスイッチの開閉によってバッテリ12からモータ3に流れる電流が断続される。
第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2は、それぞれ通電によって磁力を発生する第1のコイル13と第2のコイル14を有し、この第1のコイル13と第2のコイル14との間に、両ソレノイドSL1、SL2に共通する固定鉄心15が配置される。
固定鉄心15は、円環状の鉄心プレート15aと鉄心コア部15bとに分割して構成され、鉄心プレート15aの内周に鉄心コア部15bを圧入嵌合して一体に固定されている。この固定鉄心15は、鉄心プレート15aの板厚方向の一端側端面がフレーム8の内周に設けられた段差8cに当接してフレーム8の底面方向に対し位置決めされる。
第1のソレノイドSL1は、図1に示す様に、第1のコイル13が樹脂製のボビン16に巻回されて、フレーム8内の一端側(底面側)に収容され、ボビン16の一方のフランジ板16aとフレーム8の底面8aとの間に配置される弾性体17(例えば、ゴム、皿ばね等)の弾力を受けて、ボビン16の他方のフランジ板16bが鉄心プレート15aに押し付けられることにより軸方向の移動が規制される。
第1のコイル13の内周には、鉄心コア部15bの一方の吸着面(図1の左端面)に対向して軸心方向に可動するプランジャ18が配置される。また、ボビン16の内周には、プランジャ18の移動を案内する円筒スリーブ19(図4参照)が挿入されている。
プランジャ18は、第1のコイル13への通電によって固定鉄心15が磁化されると、鉄心コア部15bとの間に配設されるリターンスプリング20の反力に抗して、鉄心コア部15bの一方の吸着面に吸着され、第1のコイル13への通電が停止すると、リターンスプリング20の反力で反鉄心コア部方向(図1の左方向)へ押し戻される。
このプランジャ18は、径方向の中央部に円筒孔を有する略円筒状に設けられ、その円筒孔は、プランジャ18の一端側(図1の左側)に開口して、他端側に底面を有する。プランジャ18の円筒孔には、プランジャ18の動きをシフトレバー11に伝達するためのジョイント21と、ピニオン6をエンジン側のリングギヤ22(図5参照)に噛み合わせるための反力を蓄えるドライブスプリング23とが挿入されている。
ジョイント21は、棒状に設けられて、プランジャ18の円筒孔から突き出る一端側の端部にシフトレバー11の一方の端部が係合する係合溝21aが形成され、他端側の端部にフランジ部21bが設けられている。フランジ部21bは、プランジャ18の円筒孔の内周に摺動可能な外径を有し、ドライブスプリング23の荷重を受けて円筒孔の底面に押し付けられている。
ドライブスプリング23は、プランジャ18の開口端部にかしめ固定されたワッシャ24とジョイント21のフランジ部21bとの間に配置され、プランジャ18が鉄心コア部15bに吸引されて移動する際に、シフトレバー11を介して反モータ方向に押し出されたピニオン6の軸方向端面がリングギヤ22の軸方向端面に当接した後、プランジャ18が鉄心コア部15bの一方の吸着面に吸着される間に圧縮されて反力を蓄える。
第2のソレノイドSL2は、図1に示す様に、第2のコイル14が樹脂製のボビン25に巻回されてフレーム8内の他端側(反底面側)に収容される。
第2のコイル14の内周には、鉄心コア部15bの他方の吸着面(図1の右端面)に対向して軸心方向に可動する可動鉄心26が配置される。
可動鉄心26は、第2のコイル14への通電によって固定鉄心15が磁化されると、鉄心コア部15bとの間に配設されるリターンスプリング27の反力に抗して鉄心コア部15bの他方の吸着面に吸着され、第2のコイル14への通電が停止すると、リターンスプリング27の反力で反鉄心コア部方向(図1の右方向)へ押し戻される。
第2のコイル14の径方向外側と軸方向の反鉄心プレート側には、それぞれ磁気回路の一部を形成する円筒状の補助ヨーク28と磁性プレート29が配置される。
補助ヨーク28は、肉厚が薄く形成されたフレーム8の他端側内周に挿入され、軸方向一端側の端面が、鉄心プレート15aのカバー側表面(図示右側の表面)に当接して、鉄心プレート15aに対し軸方向に位置決めされている。
磁性プレート29は、第2のコイル14の軸心方向に対し直交して配置され、且つ、可動鉄心26が軸心方向へ移動できる様に、径方向の中央部に丸孔を有する円環状に形成されている。この磁性プレート29は、ボビン25と一体にインサート成型され、板厚方向のコイル側表面が、径方向の外周部分で補助ヨーク28の軸方向端面に当接して補助ヨーク28に対し軸方向に位置決めされている。
樹脂カバー9は、図2(a)に示す様に、2本の端子ボルト30、31が取り付けられる有底部9aと、この有底部9aの外周より軸方向に延びる円筒状の脚部9bとを有し、この脚部9bの先端側がフレーム8の他端側に開口する開口部の内周に挿入され、脚部9bの外周面に形成された段差部にフレーム8の端部をかしめることでフレーム8に固定されている。また、樹脂カバー9は、脚部9bの先端面が磁性プレート29の反コイル側の表面に当接して磁性プレート29に対し軸方向に位置決めされ、且つ、脚部9bの外周面に凹設された周溝にゴム製のOリング32が装着され、このOリング32によって樹脂カバー9とフレーム8との間が気密に保持されて外部からの被水等をシールしている。
2本の端子ボルト30、31は、バッテリケーブルが接続されるB端子ボルト30と、モータ3から取り出されたリード線33(図5、図6参照)が接続されるM端子ボルト31であり、それぞれ、樹脂カバー9の有底部9aを軸方向に貫通する貫通孔を通って樹脂カバー9に取り付けられ、かしめワッシャ34によって樹脂カバー9に固定される。
樹脂カバー9の内部には、接点スペース(図3に示す2本の一点鎖線で挟まれた領域)が確保され、この接点スペースには、前述のメインスイッチを形成する一組の固定接点35と可動接点36が配置される。
一組の固定接点35は、2本の端子ボルト30、31と電気的に接続され、且つ、機械的に結合されている。つまり、一組の固定接点35と2本の端子ボルト30、31は、それぞれ別体に設けられ、例えば、固定接点35に形成される円形孔に端子ボルト30、31の首下部を圧入して固定される。また、図2(a)に示す様に、端子ボルト30、31の首下部にセレーションを形成して、そのセレーションが形成される首下部を固定接点35の円形孔に圧入して固定することもできる。
2本の端子ボルト30、31と一組の固定接点35は、異種金属によって形成することができる。例えば、固定接点35を導電率の高い銅材料で形成し、2本の端子ボルト30、31を機械的強度が高い鉄材料で形成することができる。また、鉄材料で形成された端子ボルト30、31の表面に銅メッキを施すこともできる。この場合、鉄材料が持つ機械的強度に加えて、端子ボルト30、31の表面に銅メッキを施すことで導電率を高めることができる。なお、固定接点35を端子ボルト30、31と一体に設けることも可能であり、例えば、端子ボルト30、31の頭部を固定接点35に利用することもできる。
可動接点36は、可動鉄心26に固定された樹脂製のシャフト37の端面に支持されて、一組の固定接点35より反可動鉄心側(図1の右側)に配置され、且つ、接点圧スプリング38の荷重を受けてシャフト37の端面に押し付けられている。なお、接点圧スプリング38の初期荷重は、リターンスプリング27の初期荷重より小さく設定されている。従って、第2のコイル14が非通電の時は、可動接点36が接点圧スプリング38を押し縮めた状態で、図1及び図2(a)に示す様に、樹脂カバー9の有底部9aに設けられた内側凸部9cの端面に押し付けられている。
メインスイッチは、接点圧スプリング38に付勢された可動接点36が一組の固定接点35に当接して両固定接点35が導通することにより閉成状態(オン)となり、可動接点36が一組の固定接点35から離れて両固定接点35の導通が遮断されることにより開成状態(オフ)となる。
次に、第1のコイル13と第2のコイル14の端末処理について説明する。
第1のコイル13は、図1に示す様に、ボビン16に巻回する巻き始め側と巻き終わり側の2本のコイル端部13a、13bを有し、この2本のコイル端部13a、13bが、ボビン16と一体に樹脂成形された2本のガイド部材39を介して軸方向に取り出されている。
ガイド部材39は、図1に示す様に、第1のコイル13の両側面を保持するボビン16の一組のフランジ板16a、16bのうち、鉄心プレート15aに隣接する他方のフランジ板16bから軸方向反コイル側(図示右側)へ柱状に延びて形成され、且つ、先端部に鉤状の係止部39aが設けられている。
また、2本のガイド部材39には、それぞれ、第1のコイル13のコイル端部13a、13bを通すための通路(例えば、ガイド部材39の内部を長手方向に貫通する中空孔、あるいは、ガイド部材39の長手方向に沿って形成された溝状の開口部等)が形成されている。このガイド部材39は、図4に示す様に、先端部に設けられた鉤状の係止部39aが補助ヨーク30の軸方向端面に係合して、第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2とを一体化する固定手段としても機能する。
第1のコイル13の一方のコイル端部13aは、一方のガイド部材39に設けられた係止部39aの先端より引き出されて、第1の励磁端子40(図1、図3参照)に接続され、他方のコイル端部13bは、他方のガイド部材39に設けられた係止部39aの先端より引き出されて、図3に示す様に、磁性プレート29の反コイル側の表面に溶接等によりアース接続されている。
第2のコイル14は、第1のコイル13と同様に、ボビン25に巻回する巻き始め側と巻き終わり側の2本のコイル端部14a、14b(図3参照)を有し、一方のコイル端部14aが、第2の励磁端子41(図1、図3参照)に接続され、他方のコイル端部14bが、磁性プレート29の反コイル側の表面に溶接等によりアース接続されている。
第1の励磁端子40と第2の励磁端子41は、バッテリ12から電力の供給を受けて第1のコイル13と第2のコイル14に通電するターミナルであり、それぞれ、一方の端部が、第2のコイル14の巻枠であるボビン25と一体に樹脂成形された端子固定部42(図1、図4参照)にインサート固定され、他方の端部が、フレーム8に固定された樹脂カバー9を軸方向に貫通して樹脂カバー9の外側に引き出されている。
この第1の励磁端子40と第2の励磁端子41は、図3に示す様に、第1の励磁端子40と第2の励磁端子41との間に必要な絶縁距離が確保された上で、出来る限り近接する様に、磁性プレート29の表面上において一カ所に集約して配置されている。これにより、樹脂カバー9から引き出された第1の励磁端子40と第2の励磁端子41は、図2(b)及び図6に示す様に、2本の端子ボルト30、31間を挟んで対向する径方向の一方側(図示右側)に配置され、且つ、一カ所にまとまって配置される。
なお、樹脂カバー9には、有底部9aを貫通する二つの貫通孔が形成され、この二つの貫通孔を通って、それぞれ、第1の励磁端子40と第2の励磁端子41の他端側が樹脂カバー9の外側に引き出されている。また、第1の励磁端子40と第2の励磁端子41には、図1に示す様に、樹脂カバー9に形成された貫通孔をシールするゴム製のシール部品43が装着されている。このシール部品43は、第1の励磁端子40と第2の励磁端子41とに共通に装着され、樹脂カバー9の内側に凹設されたシール嵌合溝に圧入嵌合して取り付けられる。
樹脂カバー9には、図2(b)及び図6に示す様に、有底部9aの外側に引き出された第1の励磁端子40と第2の励磁端子41の周囲を共通に囲む一つのコネクタ嵌合部44が設けられている。
次に、エンジン始動時の作動を説明する。
電磁スイッチ装置1は、第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2が、電子制御装置であるアイドルストップECU45(図7参照)によって独立に制御される。
アイドルストップECU45は、エンジンの運転状態を制御するエンジンECU(図示せず)を通じて、例えば、エンジン回転信号、ミッションレバーの位置信号、ブレーキスイッチのオン/オフ信号等を入力し、これらの情報を基に、エンジンを停止させるための停止条件が成立したと判断すると、エンジンECUにエンジン停止信号を送信する。
また、アイドルストップECU45は、アイドルストップが実施された後、運転者が車両を発進させようとする操作(例えばブレーキの解除操作、ドライブレンジ等へのシフト操作等)を行うと、再始動要求が発生したと判断して、再始動要求の信号をエンジンECUへ送信すると共に、電磁スイッチ装置1を作動するためのオン信号を出力する。
以下、アイドルストップが実施された場合の一例として、エンジン停止過程(エンジンの回転が完全に停止するまでの減速期間中)に再始動要求が発生した場合の作動について説明する。アイドルストップECU45は、エンジン停止過程で再始動要求が発生すると、先ず、第1のソレノイドSL1に対するオン信号を出力する。これにより、第1のスタータリレー46(図7参照)がオンしてバッテリ12から第1の励磁端子40に電力が供給されると、第1の励磁端子40に接続された第1のコイル13に通電されて、磁化された鉄心コア部15bにプランジャ18が吸引されて移動する。このプランジャ18の移動に伴い、シフトレバー11を介してピニオン6が反モータ方向へ押し出され、ピニオン6の端面がリングギヤ22の端面に当接する。この時、エンジンの回転は完全に停止していない。つまり、リングギヤ22が減速しながら回転しているため、リングギヤ22がピニオン6と噛み合い可能な位置まで回転した時点で、ドライブスプリング23に蓄えられた反力によりピニオン6がリングギヤ22に噛み合うことができる。
第1のソレノイドSL1に対するオン信号の出力タイミングから所定時間(例えば30ms〜40ms)だけ遅れて、アイドルストップECU45から第2のソレノイドSL2に対するオン信号が出力される。これにより、第2のスタータリレー47(図7参照)がオンしてバッテリ12から第2の励磁端子41に電力が供給されると、第2の励磁端子41に接続された第2のコイル14に通電されて、磁化された鉄心コア部15bに可動鉄心26が吸引されて移動する。この可動鉄心26の移動と共に可動接点36が接点圧スプリング38に付勢され、一組の固定接点35に当接してメインスイッチが閉成する。その結果、バッテリ12からモータ3に通電されて回転力が発生し、その回転力が出力軸4に伝達され、さらに、出力軸4からクラッチ5を介してピニオン6に伝達される。ピニオン6は、既にリングギヤ22に噛み合っているので、モータ3の回転力がピニオン6からリングギヤ22に伝達されて、速やかにエンジンをクランキングできる。
(実施例1の効果)
実施例1に係る電磁スイッチ装置1は、第1の励磁端子40と第2の励磁端子41が、それぞれ、第2のコイル14のボビン25と一体に樹脂成形された共通の端子固定部42に近接して固定されているので、第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2とを一体化したソレノイドユニットSUをフレーム8に対し軸線基準に回転して組み付け位置を変えることにより、軸方向から見た2本の励磁端子40、41の位置を接点スペース(図3参照)に掛からない範囲で所望の位置に設定することが可能である。これにより、エンジンの機種等によって配線の取り回しが異なるために2本の励磁端子40、41の位置が異なる複数のバリエーションを設定する場合でも、フレーム8に対しソレノイドユニットSUを軸線基準に回転して組み付けることで対応できる。
例えば、実施例1では、図3に示す様に、2本の端子ボルト30、31に対し2本の励磁端子40、41を図示右下に配置しているが、フレーム8に対しソレノイドユニットSUを軸線基準に回転して組み付け位置を変えることにより、図8(a)、(b)、(c)に示す様に、軸方向から見た2本の励磁端子40、41の設定位置を接点スペースに掛からない範囲で適宜に変更できる。
上記の結果、設定される複数のバリエーションに対し、図9に示す様に、樹脂カバー9だけを変更すれば良いので、ソレノイドユニットSUを共通化でき、部品点数の低減および組み付け設備の簡素化を図ることができる。なお、図9(a)、(b)、(c)は、図8(a)、(b)、(c)に示す複数の端子位置バリエーションに対し、それぞれ、樹脂カバー9を取り付けた状態を軸方向から見た平面図である。
また、樹脂カバー9の外側に引き出された2本の励磁端子40、41は、2本の端子ボルト30、31の間を挟んで対向する径方向の両側に分かれて配置されるのではなく、図2(b)、図6、及び、図9(a)、(b)、(c)に示す様に、2本の端子ボルト30、31に対し径方向の片側に配置される。よって、2本の端子ボルト30、31に対して2本の励磁端子40、41をエンジンブロックと反対側に配置することができる。例えば、図6に示す例では、スタータ2に対し図示左側にエンジンブロックが配置される。この場合、スタータ2をエンジン側に取り付ける前に、どちらか一方の励磁端子に予め電気配線を接続しておく必要はない。すなわち、スタータ2をエンジン側に取り付けてから、2本の励磁端子40、41に電気配線を接続できるので、配線の接続作業をスタータ2の取付け前と取付け後の2回に分けて行う必要はなく、作業性が向上する。また、2本の励磁端子40、41の周囲に共通のコネクタ嵌合部44を設けているので、相手側コネクタとの接続作業を1回で行うことができ、コネクタ接続の作業性が向上する。
さらに、本実施例の電磁スイッチ装置1は、第1の励磁端子40と第2の励磁端子41を取り出すために樹脂カバー9に形成された貫通孔をシールするゴム製のシール部品43を有し、このシール部品43が第1の励磁端子40と第2の励磁端子41とに共通に装着されている。この様に、シール部品43を共通使用することで部品点数を削減でき、且つ、シール個所を減らすことができるため、気密性を確保する上でも有利である。
また、第1のソレノイドSL1は、図7に示す様に、第1のコイル13が1コイルで構成されるため、特許文献1に示されるマイナス側端子が不要であり、2本の励磁端子40、41の設定位置を変更する際に、マイナス側端子の位置を考慮する必要がないので、特許文献1に記載された2コイル式と比較しても、配線接続の点で有利である。
本実施例の電磁スイッチ装置1は、第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2を軸方向に並べた状態で一つの円筒状フレーム8に収容されるので、フレーム8が軸方向に長い形状、つまり、底が深い形状となっている。この場合、第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2を、それぞれ、単独に挿入すると、フレーム8の底面側に挿入される第1のソレノイドSL1の挿入作業が困難である。これに対し、実施例1では、第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2を一体化してソレノイドユニットSUを構成し、このソレノイドユニットSUをフレーム8の内部へ挿入するので、第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2を別々にフレーム8の内部へ挿入する場合と比較して、組み付け時間を短縮できる。
(変形例)
実施例1では、第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2を一体化してソレノイドユニットSUを構成し、このソレノイドユニットSUをフレーム8の内部へ挿入する一例を記載しているが、第1のソレノイドSL1と第2のソレノイドSL2とを、それぞれ単独にフレーム8の内部へ挿入する構成に対しても本発明を適用できることは言うまでもない。
また、第1のソレノイドSL1は、第1のコイル13が1コイルで構成されているが、1コイルであることを限定するものではなく、特許文献1と同様に、吸引コイルと保持コイルとからなる2コイル式であっても良い。
1 電磁スイッチ装置
2 スタータ
3 モータ
6 ピニオン
8 フレーム
9 樹脂カバー
12 バッテリ
13 第1のコイル
14 第2のコイル
15a 鉄心プレート
25 第2のコイルのボビン
30 B端子ボルト
31 M端子ボルト
35 固定接点(メインスイッチ)
36 可動接点(メインスイッチ)
40 第1の励磁端子
41 第2の励磁端子
42 端子固定部
44 コネクタ嵌合部
SL1 第1のソレノイド
SL2 第2のソレノイド
SU ソレノイドユニット

Claims (4)

  1. 第1の励磁端子を通じて励磁される第1のコイルを有し、この第1のコイルに発生する磁力を利用してスタータのピニオンを軸方向に押し出す第1のソレノイドと、
    第2の励磁端子を通じて励磁される第2のコイルを有し、この第2のコイルの励磁または非励磁に応じてモータに流れる電流を断続するためのメインスイッチを開閉する第2のソレノイドと、
    前記第1のソレノイドと前記第2のソレノイドを軸方向に並べて一体に収容する円筒状のフレームと、
    前記第2のソレノイド側に開口する前記フレームの開口部を閉塞して前記フレームに固定され、内部に前記メインスイッチを配置した接点スペースを形成する樹脂カバーと、
    この樹脂カバーに固定される2本の端子ボルトとを備え、
    この2本の端子ボルトを介してバッテリから前記モータに電流を流すためのモータ回路に接続されるスタータ用の電磁スイッチ装置であって、
    前記第1、第2の励磁端子は、一方の端部がそれぞれ前記第1、第2のコイルに接続され、他方の端部が前記樹脂カバーの外側に引き出されるものであり、
    前記第1、第2の励磁端子は、前記一方の端部が、前記第2のコイルの巻枠であるボビンと一体に樹脂成形された共通の端子固定部に近接して固定されるとともに、前記他方の端部が、前記樹脂カバーに対して前記2本の端子ボルト間を挟んで対向する径方向の片側に配置されることで、
    軸方向から見た前記第1、第2の励磁端子の位置が前記接点スペースに掛からない範囲の位置にあることを特徴とする電磁スイッチ装置。
  2. 請求項1に記載した電磁スイッチ装置において、
    前記第1、第2の励磁端子は、前記他方の端部が、前記樹脂カバーの一カ所に集約して配置されていることを特徴とする電磁スイッチ装置。
  3. 請求項2に記載した電磁スイッチ装置において、
    前記樹脂カバーには、前記第1、第2の励磁端子における前記他方の端部の周囲を共通に囲む一つのコネクタ嵌合部が設けられていることを特徴とする電磁スイッチ装置。
  4. 請求項1〜3に記載したいずれか一つの電磁スイッチ装置において、
    前記第1のソレノイドと前記第2のソレノイドは、前記フレーム内へ挿入される前に、前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に磁気回路の一部を形成する共通の鉄心プレートを配置して一体化されたソレノイドユニットを構成し、このソレノイドユニットとして一体化された状態で前記フレーム内に収容されていることを特徴とする電磁スイッチ装置。
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