JP5472437B1 - 電磁スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 この発明は、モータ通電用ソレノイドのコイルの劣化を抑制し、組み立て性を向上させることができる電磁スイッチを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、ピニオン押出用ソレノイド12の第1の固定鉄心20と、モータ通電用ソレノイド9の第2の固定鉄心29が共にケース15内に圧入されながら収納されており、磁性プレート30と第2のプランジャ31を軸方向に保持するスペーサ16が、磁性プレート30と第1の固定鉄心20の間に配置されている。このスペーサ16の係止部16cは鉤状に形成され、第2のボビン27に形成された段付部27fに係合することによって、第2のボビン27、第2のコイル28、第2の固定鉄心29、磁性プレート30、及び第2のプランジャ31とからなるモータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化する。そして、第1の固定鉄心20とモータ通電用ソレノイド9の構成部品とを別々にケース15内に収納。
【選択図】 図4

Description

この発明は、例えば自動車などに搭載されるエンジンを始動するスタータの電磁スイッチに関するものである。
近年エンジンを搭載する車両においては、燃費向上等を目的として、エンジンの出力を必要としない場合にエンジンを自動的に停止させ、エンジンの出力が必要になるとスタータでエンジンを自動的に再始動させるアイドルストップシステムが採用されつつある。
このアイドルストップシステムは、例えば、交差点での信号停止や渋滞等により一時停止した際に、エンジンへの燃料供給をカットしてエンジンを自動的に停止させ、その後、運転者により発進操作(例えば、ブレーキペダルの解除操作、ドライブレンジへのシフト操作等)が行われて再始動条件が成立すると、スタータを自動的に起動してエンジンを再始動させるシステムである。
このアイドルストップシステムでは、アイドルストップが実施されてエンジンが自動停止した後、エンジンの回転が完全に停止するまでの減速期間中であっても、交通状態等から運転者が判断して、迅速にエンジンを再始動することが必要となり、従来から、ピニオンをリングギヤ方向へ押し出す働きを担う電磁石と、モータに流れる電流を断続するメインスイッチを閉成する電磁継電器を、継鉄内に同軸上直列に配置して、この電磁石と電磁継電を個別に作動制御するようにしたスタータ用電磁スイッチ装置が知られている(例えば、特許文献1)。
また、特許文献2に記載された電磁スイッチ装置は、ピニオン押出用ソレノイド(特許文献1の電磁石)とモータ通電用ソレノイド(特許文献1の電磁継電器)が個別に作動制御できる電磁スイッチ装置であって、二つのソレノイドをケース(特許文献1の継鉄)に組み付ける際に、第1のコイルと第2のコイルとが、両者の間に鉄心プレートを配置した状態で合体されるように構成されており、二つのコイルを一回の動作でケース内に収納できるものである。そのため、第1のコイルを単独でケース内の深くまで保持しながら収納する必要はないので、組み付け性が向上するという効果を奏するものである。
特開2011− 94489号公報 特開2011− 74818号公報
特許文献1に記載のスタータ用電磁スイッチ装置では、電磁継電器の第1の固定鉄心は端子台に加わる外力を受け止める必要があるので、第1の固定鉄心は継鉄に圧入されるものとしている。
一方電磁石の固定鉄心は、電磁継電器の第1の固定鉄心と違って外力を受ける必要がないので、固定鉄心は継鉄に圧入されていないものとしている。しかしながら、電磁石の固定鉄心は、可動鉄心の当接面を兼ねており、可動鉄心作動時に衝撃が加わった結果、同軸上に配置されている電磁継電器の励磁コイルに衝撃が加わることを防止する必要があることから、電磁石の固定鉄心も継鉄に圧入することが望ましい。
ここで、特許文献2に記載された電磁スイッチ装置においては、ピニオン押出用ソレノイドの励磁コイルとモータ通電用ソレノイドの励磁コイルとが合体されるように構成されているため、モータ通電用ソレノイドの板状磁路部材(特許文献1における電磁継電器の第1の固定鉄心)と、ピニオン押出用ソレノイドの固定鉄心を、共にケースに圧入しようとすると、以下のような問題が生じることとなる。
すなわち、一体化されたピニオン押出用ソレノイド及びモータ通電用ソレノイドをケースに組み付ける際に、モータ通電用ソレノイドの板状磁路部材とピニオン押出用ソレノイドの固定鉄心の2ヶ所をケースに圧入するため、圧入荷重が大きくなり組み立て性が悪化する。
さらには、モータ通電用ソレノイドの板状磁路部材とピニオン押出用ソレノイドの固定鉄心をケースに同時に圧入する際に、モータ通電用ソレノイドの板状磁路部材とピニオン押出用ソレノイドの固定鉄心の間に配設されているモータ通電用ソレノイドの第2のコイルに歪みが生じて劣化するおそれがあり、劣化した第2のコイルが車両の振動等によって断線に繋がることが懸念される。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、モータ通電用ソレノイドのコイルの劣化を抑制することができ、組み立て性を向上させることができる電磁スイッチを提供することを目的とする。
本願請求項1に係る電磁スイッチは、軸方向の一端側が開口し、他端側に底面を有するケースと、通電により励磁される第1のコイルと、前記第1のコイルにおける前記ケースの開口側に配置される第1の固定鉄心と、前記第1のコイルの内周に配設されるとともに前記第1のコイルの励磁によって軸方向に移動する第1のプランジャとを構成部品とし、前記第1のプランジャの動きに連動して、スタータのピニオンを軸方向に押し出す働きを有し、前記ケースの底面側に収納されるピニオン押出用ソレノイドと、通電により励磁される第2のコイルと、前記第2のコイルが巻回されるボビンと、前記ボビンにおける前記ケースの開口側に保持される第2の固定鉄心と、前記ボビンにおける前記ケースの底面側に配置されて前記第2のコイルの磁気回路の一部を形成する磁性プレートと、前記ボビンの内周且つ前記磁性プレートの内周に配設されるとともに前記第2のコイルの励磁によって軸方向に移動する第2のプランジャとを構成部品とし、前記第2のプランジャの動きに連動して、スタータモータに流れる電流を断続するためのメイン接点を開閉する働きを有し、前記ケースの開口側に収納されるモータ通電用ソレノイドと、を備え、前記ピニオン押出用ソレノイドと前記モータ通電用ソレノイドとを軸方向に直列に配置して一体的に構成されるとともに、前記第1の固定鉄心と前記第2の固定鉄心が、それぞれ前記ケース内に圧入された状態で収納されているスタータ用の電磁スイッチであって、前記磁性プレートと前記第1の固定鉄心の間には、前記磁性プレートと前記第2のプランジャを軸方向に保持するスペーサが設けられ、前記スペーサには、前記第2のコイル側に向かって延出し、前記ボビンに係合して前記モータ通電用ソレノイドの前記構成部品を一体化する係止部が形成されていることを特徴とするものである。
また、本願請求項5に係る電磁スイッチは、軸方向の一端側が開口し、他端側に底面を有するケースと、通電により励磁される第1のコイルと、前記第1のコイルにおける前記ケースの開口側に配置される第1の固定鉄心と、前記第1のコイルの内周に配設されるとともに前記第1のコイルの励磁によって軸方向に移動する第1のプランジャとを構成部品とし、前記第1のプランジャの動きに連動して、スタータのピニオンを軸方向に押し出す働きを有し、前記ケースの底面側に収納されるピニオン押出用ソレノイドと、通電により励磁される第2のコイルと、前記第2のコイルにおける前記ケースの開口側に配置される第2の固定鉄心と、前記第2のコイルにおける前記ケースの底面側に配置されて前記第2のコイルの磁気回路の一部を形成する磁性プレートと、前記第2のコイルの内周且つ前記磁性プレートの内周に配設されるとともに前記第2のコイルの励磁によって軸方向に移動する第2のプランジャとを構成部品とし、前記第2のプランジャの動きに連動して、スタータモータに流れる電流を断続するためのメイン接点を開閉する働きを有し、前記ケースの開口側に収納されるモータ通電用ソレノイドと、を備え、前記ピニオン押出用ソレノイドと前記モータ通電用ソレノイドとを軸方向に直列に配置して一体的に構成されるとともに、前記第1の固定鉄心と前記第2の固定鉄心が、それぞれ前記ケース内に圧入された状態で収納されているスタータ用の電磁スイッチであって、前記磁性プレートと前記第1の固定鉄心の間には、前記磁性プレートと前記第2のプランジャを軸方向に保持するスペーサが設けられ、前記スペーサには、前記第2のコイル側に向かって延出し、前記第2の固定鉄心に係合して前記モータ通電用ソレノイドの前記構成部品を一体化する係止部が形成されていることを特徴とするものである。
本願請求項1に係る電磁スイッチによれば、ピニオン押出用ソレノイドの構成部品である第1の固定鉄心をケースに圧入した後、モータ通電用ソレノイドの構成部品である第2の固定鉄心をケースに圧入することができるので、圧入荷重が高くなることがなく、電磁スイッチの組み立て性が悪化することはない。また、スペーサの係止部をボビンに係合することによってモータ通電用ソレノイドの構成部品を一体化しているため、モータ通電用ソレノイドの構成部品を個別にケース内に収納する場合と比較して、電磁スイッチの組み立て性を向上させることができる。さらに、第1の固定鉄心と、スペーサによって一体化されたモータ通電用ソレノイドの構成部品とを別々にケース内に組み付けることができるので、第1の固定鉄心と第2の固定鉄心の圧入による歪みが第2のコイルに生じることがなく、第2のコイルの劣化を抑制することができる。
また、本願請求項5に係る電磁スイッチによれば、ピニオン押出用ソレノイドの構成部品である第1の固定鉄心をケースに圧入した後、モータ通電用ソレノイドの構成部品である第2の固定鉄心をケースに圧入することができるので、圧入荷重が高くなることがなく、電磁スイッチの組み立て性が悪化することはない。また、スペーサの係止部を第2の固定鉄心に係合することによってモータ通電用ソレノイドの構成部品を一体化しているため、モータ通電用ソレノイドの構成部品を個別にケース内に収納する場合と比較して、電磁スイッチの組み立て性を向上させることができる。さらに、第1の固定鉄心と、スペーサによって一体化されたモータ通電用ソレノイドの構成部品とを別々にケース内に組み付けることができるので、第1の固定鉄心と第2の固定鉄心の圧入による歪みが第2のコイルに生じることがなく、第2のコイルの劣化を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る電磁スイッチを搭載したスタータの部分断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電磁スイッチを搭載したスタータの結線図である。 本発明の実施の形態1に係る電磁スイッチの断面図である。 本発明の実施の形態1に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る第2のボビンの形状を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係るスペーサの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品をスペーサによって一体化する組立手順を示す工程図である。 本発明の実施の形態1の第1の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。 本発明の実施の形態1の第2の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。 本発明の実施の形態1の第3の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。 本発明の実施の形態2の第1の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。 本発明の実施の形態2の第2の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。 本発明の実施の形態2の第3の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る電磁スイッチを搭載したスタータの部分断面図、図2は本発明の実施の形態1に係る電磁スイッチを搭載したスタータの結線図、図3は本発明の実施の形態1に係る電磁スイッチ装置の断面図、図4は本発明の実施の形態1に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一部分を示す。
これら各図において、スタータ1は、バッテリ2からの通電により回転力を発生するスタータモータ3、このスタータモータ3から回転力を取り出す出力軸4、この出力軸4上に軸方向摺動可能に配置され出力軸4からスタータモータ3の回転力が伝達されるオーバランニングクラッチ5、このオーバランニングクラッチ5に伝達されたスタータモータ3の回転力をエンジンのリングギヤ6に伝達するピニオン7、モータ回路を構成するメイン接点8を備え、メイン接点8を開閉するモータ通電用ソレノイド9と、このモータ通電用ソレノイド9と同軸直列に配置され、フック10と係合するシフトレバー11を介してピニオン7をリングギヤ6方向に移動させるピニオン押出用ソレノイド12とを備えた電磁スイッチ13を備えている。
この電磁スイッチ13を有するスタータ1は、例えば、エンジンの停止および再始動を自動制御するアイドルストップシステムを搭載する車両に適用され、電子制御装置14によりピニオン押出用ソレノイド12の作動とモータ通電用ソレノイド9の作動とを独立に制御できる様に構成されている。
次に、電磁スイッチ13の構成について説明する。電磁スイッチ13は、大きく分けて、磁気回路を形成するケース15と、モータ通電用ソレノイド9と、ピニオン押出用ソレノイド12とに分けられる。
ケース15は、ピニオン押出用ソレノイド12のヨークを形成するとともに、モータ通電用ソレノイド9のヨークも形成している。このケース15は、軸方向の一端側が開口し、他端側に底面15aを有する有底筒形状からなり、底面15aに取り付けられる2本のボルト(図示せず)を介してスタータ1のフロントブラケット17に固定される。
ケース15は、底面15a側から開口側まで外径が同一寸法であり、且つ、底面15a側より、開口側の方が内径が大きく、肉厚が薄く形成されている。このケース15の内周面には、2ヶ所の段差15b、15cが設けられている。
段差15b、15cは、ケース15の開口側からこの順に設けられ、段差15bが設けられている箇所の内径は、開口側の内径よりも小さく、且つ段差15cが設けられている箇所の内径よりも大きい。一方、段差15cが設けられている箇所の内径は、ケース15の底面15aの内径よりも大きい。
ピニオン押出用ソレノイド12とモータ通電用ソレノイド9は、このケース15の開口側から、この順に収納され、言い換えると、ピニオン押出用ソレノイド12とモータ通電用ソレノイド9は、図3に示す様に、ケース15の底面15a側にピニオン押出用ソレノイド12、開口側にモータ通電用ソレノイド9が収納され、両者が軸方向(図示上下方向)に直列に配置され、一体的に構成されている。
スペーサ16は、例えば非磁性材料からなり、ピニオン押出用ソレノイド12とモータ通電用ソレノイド9の間に配設されるとともに、モータ通電用ソレノイド9の構成部品に係合する部材である。スペーサ16は本発明の特徴であるため、詳細構造は後述する。
ピニオン押出用ソレノイド12は、第1のコイル19と、この第1のコイル19への通電によって磁化される第1の固定鉄心20と、第1のコイル19の内周を軸心方向(図3の上下方向)に可動する第1のプランジャ21等より構成される。
第1のコイル19は、樹脂製の第1のボビン18に巻回されて形成され、一方のコイル端部が電子制御装置14に接続されるとともに、キースイッチ22を介してバッテリ2に接続され、他方のコイル端部がケース15を介してアース接続されている。
第1の固定鉄心20は、第1のボビン18におけるケース15の開口側に形成された鍔部18aに当接した状態で配置され、さらに第1の固定鉄心20の一部が第1のボビン18の内周面に圧入されることで、第1のボビン18に保持されている。
なお、第1のボビン18の内周面には、第1のプランジャ21が可動する摺動面を形成する支持部材23が配設されている。
第1の固定鉄心20は、第1のコイル19の内周側で第1のプランジャ21と対向する対向面20aを有しており、この対向面20aには、軸方向に貫通する貫通孔20bが径方向の略中央に形成されている。
第1の固定鉄心20の貫通孔20bには、軸方向に貫通する貫通孔24aを有する緩衝部材24が取り外し可能に装着されており、第1のプランジャ21が、この緩衝部材24に衝突することで、第1のプランジャ21が第1の固定鉄心20の対向面20aに衝突する際の衝突音を低減、あるいは衝突音の発生を防止することができる。
すなわち緩衝部材24は、その材質、大きさ、形状等によって、第1のプランジャ21が第1の固定鉄心20の対向面20aに衝突しないように構成することができ、この場合は衝突音の発生を防止することができる。一方で、第1のプランジャ21が緩衝部材24に衝突した後に、第1の固定鉄心20の対向面20aに衝突するような構成の場合、第1のプランジャ21を一旦緩衝部材24に衝突させることで、第1のプランジャ2の移動速度が低減されており、緩衝部材24が装着されていない場合と比較して第1の固定鉄心20の対向面20aに衝突する際の衝突音を低減することができる。
また、第1の固定鉄心20は、第1のプランジャ21作動時に緩衝部材24を介して衝撃が加わった結果、後述するモータ通電用ソレノイド9の第2のコイル28に衝撃が加わることを防止するため、ケース15の内径と第1の固定鉄心20の外径はシマリバメの寸法設定である。例えば、ケース15の内径<第1の固定鉄心20の外径の寸法設定である。
これにより、第1のコイル19と第1の固定鉄心20がケース15内に収納される際には、第1の固定鉄心20はケース15に圧入されながら収納されることになる。
第1の固定鉄心20における第1のボビン18の鍔部18a側端面は、ケース15の内周面に設けられた段差15cに当接して軸方向に位置決めされている。
第1のプランジャ21は、第1のコイル19への通電によって第1の固定鉄心20が磁化されると、第1の固定鉄心20との間に配設されるリターンスプリング25の反力に抗して第1の固定鉄心20側に吸引され、第1のコイル19への通電が停止すると、リターンスプリング25の反力で元の位置へ押し戻される。
この第1のプランジャ21は、径方向の中央部に円筒孔を有する略円筒状に形成され、その円筒孔には、第1のプランジャ21の動きをシフトレバー11に伝達するためのフック10と、ピニオン7をリングギヤ6に噛み合わせるための反力を蓄えるドライブスプリング26とが挿入されている。
また、第1のプランジャ21は、ケース15の底面15aに形成した開口孔15dによって、ケース15内から取り外し可能に構成されている。
以上に説明した第1のコイル19、第1の固定鉄心20、及び第1のプランジャ21が、本実施の形態におけるピニオン押出用ソレノイド12の構成部品を構成している。
モータ通電用ソレノイド9は、第2のコイル28と、この第2のコイル28への通電によって磁化される第2の固定鉄心29及び磁性プレート30と、第2のコイル28の内周且つ磁性プレート30の内周を軸心方向(図3の上下方向)に可動する第2のプランジャ31と、ケース15の一端側の開口を塞いで組み付けられる樹脂カバー32等より構成され、この樹脂カバー32の内部には、バッテリ2とスターモータ3に接続されるメイン接点8を構成している一組の固定接点33と可動接点34が配置されている。
第2のコイル28は、樹脂製の第2のボビン27に巻回されて形成され、一方のコイル端部が電子制御装置14に接続されるとともに、キースイッチ22を介してバッテリ2に接続され、他方のコイル端部がケース15を介してアース接続されている。
この第2のボビン27の内周には、軸心方向に可動する第2のプランジャ31が配置されている。
第2の固定鉄心29は、第2のボビン27におけるケース15の開口側に形成された鍔部27aに当接した状態で配置され、さらに第2の固定鉄心29の一部が第2のボビン27の内周面に圧入されることで、第2のボビン27に保持されている。
さらに、第2の固定鉄心29における第2のプランジャ31側の端面は、第2のコイル28の励磁によって軸方向に移動した第2のプランジャ31の当接面29aを構成し、中心部には後述するロッド37が軸方向に摺動可能な貫通孔29bを備えている。
なお、第2の固定鉄心29には、樹脂カバー32と係合する凹部29cが設けられている。
磁性プレート30は、第2の固定鉄心29と同様に、第2のコイル28の励磁によって磁化される部材であり、第2のボビン27におけるケース15の底面15a側に形成された鍔部27cに当接した状態で配置されている。
磁性プレート30には、第2のプランジャ31が内周に配設される貫通孔30aが設けられており、この貫通孔30aの内周面と第2のプランジャ31との間に支持部材40が配設されている。
この支持部材40は、第2のプランジャ31が摺動する第2のボビン27の内周にも配設されている。
さらに磁性プレート30には、後述するスペーサ16の係止部16cを第2のコイル28側に取り出すための取出し口30b(例えば、切欠き溝、貫通孔等)が形成されている。
次に、第2のボビン27の形状について説明する。図5は本発明の実施の形態1に係る第2のボビンの形状を説明する図であり、図5の(a)は第2のボビン27をケース15の開口側から見た正面図、図5の(b)は、図5の(a)におけるA−A矢視からみた断面図、図5の(c)は第2のボビン27をケース15の底面15a側から見た背面図である。
第2のボビン27は、図5の(a)乃至(c)に示すように、第2のコイル28が巻回される巻胴部27bと、この巻胴部27bにおけるケース15の開口側に形成された鍔部27a、及び巻胴部27bにおけるケース15の底面15a側に形成された鍔部27cとから構成される。
鍔部27aには、第2のコイル28のコイル端部を第2の固定鉄心29側へ引き出す引き出し部27dが2ヶ所形成されている。
一方の引き出し部27dから引き出された一方のコイル端部は、樹脂カバー32の外に導出されて、電子制御装置14と接合され、他方の引き出し部27dから引き出された他方のコイル端部は、鍔部27aに当接する第2の固定鉄心29に接合されてアース接続されている。
巻胴部27bには、軸方向に係合孔27eが形成され、その係合孔27eの内周には径方向内側に向かって段付部27fが形成されている。
段付部27fは、後述するスペーサ16の係止部16cが係合する箇所である。
樹脂カバー32は、2本の端子ボルト35、36が取り付けられる有底部32aと、この有底部32aの外周より軸方向に延びる円筒状の脚部32bとを有し、この脚部32bの先端側がケース15の開口の内周に挿入され、脚部32bの外周面に形成された段差部にケース15の軸方向一端部をかしめることでケース15に固定されている。
また、樹脂カバー32は、脚部32bの先端面が第2の固定鉄心29における第2のボビン27の反鍔部27a側の表面に当接して第2の固定鉄心29に対し軸方向に位置決めされるとともに、脚部32bから第2の固定鉄心29側に突出した凸部32cが第2の固定鉄心29の凹部29cに係合して径方向に位置決めされる。
2本の端子ボルト35、36は、モータ回路の高電位側(バッテリ側)に接続されるB端子ボルト35と、モータ回路の低電位側(スタータモータ3側)に接続されるM端子ボルト36であり、樹脂カバー32の有底部32aに取り付けられる。
樹脂カバー32の内部には、前述のメイン接点8を形成する一組の固定接点33と可動接点34が配置される。
一組の固定接点34は、2本の端子ボルト35、36の頭部に形成されているが、2本の端子ボルト35、36とは別体の固定接点とすることもできる。
可動接点34は、第2のプランジャ31に取り付けられる、あるいは、第2のプランジャ31と一体に設けられるロッド37に摺動自在に保持されている。また、ロッド37の外周には、第2のプランジャ31と可動接点34との間に接点圧スプリング38が配設されている。
樹脂カバー32と可動接点34の間には、可動接点34を一組の固定接点33から離す方向に付勢するための復帰バネ39が配設されている。
以上に説明した第2のボビン27、第2のコイル28、第2の固定鉄心29、磁性プレート30、及び第2のプランジャ31が、本実施の形態におけるモータ通電用ソレノイド9の構成部品を構成している。
このような構成のモータ通電用ソレノイド9においては、第2の固定鉄心29には樹脂カバー32に加わる外力(B端子ボルト35、M端子ボルト36にナット41(図1では、M端子ボルト36のナット41のみ図示)を締め付ける際の締付トルク)を、樹脂カバー32の凸部32cと第2の固定鉄心29の凹部29cを介して受け止める必要があるので、ケース15の内径と第2の固定鉄心29の外径はシマリバメの寸法設定である。例えば、ケース15の内径<第2の固定鉄心29の外径の寸法設定である。
これにより、第2の固定鉄心29がケース15内に収納される際には、第2の固定鉄心29はケース15に圧入されながら収納されることになる。
第2の固定鉄心29における第2のボビン27の鍔部27a側端面は、ケース15の内周面に設けられた段差15bに当接して軸方向に位置決めされている。
一方、磁性プレート30は、第2の固定鉄心29と違って外力を受ける必要がないのでケース15の内径と磁性プレート30の外径はスキマバメの寸法設定であり、例えば、ケース15の内径>磁性プレート30の外径の寸法設定である。
次に、スペーサ16について説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係るスペーサの斜視図である。
スペーサ16は、本実施の形態では樹脂材料から形成され、ピニオン押出用ソレノイド12とモータ通電用ソレノイド9の間、特に磁性プレート30と第1の固定鉄心20の間に配設されており、磁性プレート30と第2のプランジャ31を軸方向に保持している。
このスペーサ16には、径方向の略中央に第2のプランジャ31の外径よりも小さい径の貫通孔16aを有し、磁性プレート30と第2のプランジャ31とを保持する保持部16bと、この保持部16bから軸方向に向かって延出して形成された2ヶ所の係止部16cと、から構成される。
スペーサ16の貫通孔16aは、ケース15に組み付けられた際に、第1の固定鉄心20に形成された貫通孔20bと同軸上に設けられるように構成されている。
本実施の形態では、係止部16cは径方向外側に向けた鉤状により形成されている。
スペーサ16の貫通孔16bは、後述する電磁スイッチ13の組立工程によって、ピニオン押出用ソレノイド12とモータ通電用ソレノイド9とをケース15に組み付けた時に、第1の固定鉄心20に形成された貫通孔20bと、少なくとも軸方向の一部が重なるように形成されている。
このため、第1の固定鉄心20に緩衝部材24が取り付けられる前の状態、且つケース15に第1のプランジャ21が組み付けられる前の状態において、第1の固定鉄心20の貫通孔20b、及びスペーサ16の貫通孔16aを介して、ケース15の開口孔15dから第2のプランジャ31における反ロッド37側端面を、ロッド37側へ押し上げることが可能となる。
次に、モータ通電用ソレノイド9とピニオン押出用ソレノイド12の動作について説明する。まず、モータ通電用ソレノイド9の動作であるが、第2のコイル28に電流が流れると、磁界が発生する。そして第2のプランジャ31に働く吸引力が復帰スプリング39と接点圧スプリング38に打ち勝って、第2のプランジャ31が第2の固定鉄心29に吸着される。
ロッド37は第2のプランジャ31における第2の固定鉄心29側の端面と当接しているので、第2のプランジャ31が第2の固定鉄心29方向に動くとロッド37も一緒に移動する。ロッド37が移動するとロッド37に保持されている可動接点34も動き、第2のプランジャ31が所定量動くと可動接点34が一組の固定接点33と接触する。
さらに、第2のプランジャ31が第2の固定鉄心29方向に動くと、接点圧スプリング38の荷重が可動接点34と一組の固定接点33間に与えられる。可動接点34と一組の固定接点33が当接すると、バッテリ2からスタータモータ3へ電力が供給されスタータモータ3が回転する。
第2のコイル28への通電を止めると磁界が消え、復帰スプリング39と接点圧スプリング38の荷重でロッド37と第2のプランジャ31は元の位置に戻るので、可動接点34と一組の固定接点33は離れ、バッテリ2からの電力供給がなくなるのでスタータモータ3は停止する。
続いて、ピニオン押出用ソレノイド12の動作について説明する。第1のコイル19に電流が流れると、磁界が発生する。そして、第1のプランジャ21に働く吸引力がリターンスプリング25に打ち勝って、第1のプランジャ21が第1の固定鉄心20に吸着される。
第1のプランジャ21が第1の固定鉄心20方向に吸引されると、第1のプランジャ21のフック10と係合しているシフトレバー11を介してピニオン7はリングギヤ6の方向に移動するが、ピニオン7とリングギヤ6の端面同士が当接しピニオン7がリングギヤ6の歯面に入り込まなかった場合は、第1のプランジャ21だけがさらに動くことでドライブスプリング26のたわみ量が発生し、ドライブスプリング26の荷重でシフトレバー11を介してピニオン7をリングギヤ6方向に付勢する。
以上のような動作を行うモータ通電用ソレノイド9とピニオン押出用ソレノイド12を備えた電磁スイッチ13を有するスタータ1において、アイドルストップが実施された場合の一例として、エンジン停止過程(エンジンの回転が完全に停止するまでの減速期間中)で再始動要求が発生した場合の作動を説明する。
この場合、例えば、電子制御装置14によって、先ず、ピニオン押出用ソレノイド12を作動させ、ピニオン7をリングギヤ6方向へ押し出し、ピニオン7の端面がリングギヤ6の端面に当接する。この時、エンジンの回転が完全に停止していない、つまり、リングギヤ6が減速しながら回転しているため、リングギヤ6がピニオン7と噛み合い可能な位置まで回転した時点で、ドライブスプリング26に蓄えられた反力によりピニオン7がリングギヤ6に噛み合う。
その後、モータ通電用ソレノイド9を作動させて、バッテリ2からスタータモータ3へ電力が供給されスタータモータ3が回転する。スタータモータ3の回転は出力軸4を介してピニオン7に伝達され、ピニオン7によってリングギヤ6を回転することができ、エンジンを速やかに再始動することができる。
続いて、ピニオン押出用ソレノイド12、モータ通電用ソレノイド9、及びスペーサ16を、ケース15に収納して電磁スイッチ13を組み立てる組立工程について説明する。
まず、ピニオン押出用ソレノイド12を構成する第1のコイル19が巻回されている第1のボビン18と、この第1のボビン18に保持されている第1の固定鉄心20を、ケース15の開口側から挿入する。この時、第1の固定鉄心20はケース15に圧入された状態で、ケース12内に収納されることになる。
なお、緩衝部材24、第1のプランジャ21、及びリターンスプリング25については、後述する接点圧スプリング38の撓み代Lの寸法検査の後、ケース15の開口孔15dから組み付ける。
続いて、モータ通電用ソレノイド9をケース15に収納することになるが、モータ通電用ソレノイド9の構成部品(第2のボビン27、第2のコイル28、第2の固定鉄心29、磁性プレート30、及び第2のプランジャ31)はケース15に収納される前に、以下のように一体化される。
図7は、本発明の実施の形態1に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品をスペーサによって一体化するための組立手順を示す工程図である。
まず、図7の(a)に示すように、第2のコイル28が巻回されている第2のボビン27の鍔部27a側に第2の固定鉄心29を当接させるとともに、第2のボビン27に保持させ、第2のボビン27の内周には支持部材40を組み付ける。
そして、第2の固定鉄心29を保持した第2のボビン27と、磁性プレート30、第2のプランジャ31、及びスペーサ16を軸心方向(図示上下方向)に配置する。
次に、図7の(b)に示すように、磁性プレート30を第2のボビン27の鍔部27c方向から、第2のボビン27と支持部材40に組み付ける。第2のプランジャ31は、スペーサ16上に載置しておく。
この状態で、図7の(c)に示すように、第2のプランジャ31が支持部材40の内周側に配設されるように、スペーサ16を磁性プレート30側から組み付ける。
ここで、スペーサ16を磁性プレート30側から組み付ける際に、スペーサ16の係止部16cは磁性プレート30の取出し口30bから第2のボビン27の係合孔27eに取り出される。
そして、取り出された係止部16cは、第2のボビン27の係合孔27eに形成された段付部27fと係合される。
このような構成によれば、スペーサ16の係止部16cを第2のボビン27の段付部27fに係合させて、モータ通電用ソレノイド9の構成部品(第2のボビン27、第2のコイル28、第2の固定鉄心29、磁性プレート30、及び第2のプランジャ31)を一体化させることができる。
その後、スペーサ16によって一体化された上述のモータ通電用ソレノイド9の構成部品をケース15の開口側から挿入する。この時、第2の固定鉄心29はケース15に圧入された状態で、ケース15内に収納されることになる。
モータ通電用ソレノイド9の構成部品(第2のボビン27、第2のコイル28、第2の固定鉄心29、磁性プレート30、及び第2のプランジャ31)に続いて、モータ通電用ソレノイド9の残りの構成部品(樹脂カバー32、可動接点34、ロッド37、接点圧スプリング38、及び復帰スプリング39)を組み付けて、ケース15の開口を樹脂カバー32の段差部にかしめ固定する。
次に、この状態において、以下の式(1)によって求められる接点圧スプリング38の撓み代Lの寸法検査を行う。
接点圧スプリング38の撓み代L=初期状態における第2のプランジャ31と第2の固定鉄心29との距離L1−初期状態における可動接点34と一組の固定接点33との距離L2 ・・(1)
可動接点34と一組の固定接点33間に与える接点圧スプリング38の荷重が所定の値となるように設定された接点圧スプリング38の撓み代Lが所定の値であれば、第1の固定鉄心20の貫通孔20bに緩衝部材24を取り付ける。
最後に、第1のプランジャ21とリターンスプリング25を、ケース15の開口孔15dからケース15内に組み付けることで、電磁スイッチ13の組み立て工程が完了する。
本実施の形態における電磁スイッチ13においては、ピニオン押出用ソレノイド12の第1の固定鉄心20がケース15内に圧入されながら収納され、モータ通電用ソレノイド9の第2の固定鉄心29がケース15内に圧入されながら収納されている。
ここで、本実施の形態では、第1の固定鉄心20を保持している第1のボビン18に、モータ通電用ソレノイド9の構成部品(第2のボビン27、第2のコイル28、第2の固定鉄心29、磁性プレート30、及び第2のプランジャ31)を一体化してケース15に収納するのではなく、第1の固定鉄心20を保持している第1のボビン18とモータ通電用ソレノイド9の構成部品を別々にケース15内に収納し、且つスペーサ16の係止部16cを第2のボビン27に係合することによってモータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化してケース15内に収納している。
このため、本実施の形態ではピニオン押出用ソレノイド12の構成部品である第1の固定鉄心20をケース15に圧入した後、モータ通電用ソレノイド9の構成部品である第2の固定鉄心29をケース15に圧入することができるので、圧入荷重が高くなることがなく、電磁スイッチ13の組み立て性が悪化することはない。
また、スペーサ16の係止部16cを第2のボビン27に係合することによってモータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化しているため、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を個別にケース15内に収納する場合と比較して、電磁スイッチ13の組み立て性を向上させることができる。
さらに、第1の固定鉄心20と、スペーサ16によって一体化されたモータ通電用ソレノイド9の構成部品とを別々に組み付けることができるので、第2のコイル28に、第1の固定鉄心20と第2の固定鉄心29の圧入による歪みが生じることがなく、第2のコイル28の劣化を抑制することができる。
また、スペーサ16を磁性プレート30側から組み付ける際に、スペーサ16の係止部16cは磁性プレート30の取出し口30bから第2のボビン27側に取り出されるため、係止部16cを容易に第2のボビン27側へ取り出すことができる。
加えて、本実施の形態では、第2の固定鉄心29は第2のボビン27に保持されており、鉤状に形成されたスペーサ16の係止部16cは、第2のボビン27に形成された段付部27fと係合することで、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化することができるので、係止部16cを第2の固定鉄心29まで伸ばす必要が無く、組み立て作業性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態の電磁スイッチ13は、第1のプランジャ21はケース15の開口孔15dから取り外し可能であって、且つスペーサ16の貫通孔16aと第1の固定鉄心20に形成された貫通孔20bとが同軸上に設けられている。
このため、第1の固定鉄心20に緩衝部材24が取り付けられる前の状態、且つケース15に第1のプランジャ21が組み付けられる前の状態において、第1の固定鉄心20の貫通孔20b、及びスペーサ16の貫通孔16aを介して、ケース15の開口孔15dから第2のプランジャ31における反ロッド37側端面を、ロッド37側へ押し上げることが可能となる。
これによって、接点圧スプリング38の撓み代Lの寸法検査を行うことができるので、電磁スイッチ13の不良率を低減させることができる。
また、接点圧スプリング38の撓み代Lの寸法検査の後、第1の固定鉄心20の貫通孔20bに緩衝部材24を取り付けることができるため、第1のプランジャ21が第1の固定鉄心20の対向面20aに衝突する際の衝突音を低減、あるいは衝突音の発生を防止することができる。
さらに、この緩衝部材24は、貫通孔20bに取り外し可能に第1の固定鉄心20に装着されていることにより、経年劣化等によって接点圧スプリング38の撓み代Lの寸法検査が必要な場合であっても、緩衝部材24を貫通孔20bから取り外し、第1のプランジャ21をケース15内から取り外すことによって、再度接点圧スプリング38の撓み代Lの寸法検査を行うことができる。
なお、本実施の形態では、緩衝部材24は軸方向に貫通する貫通孔24aを有しているので、第1の固定鉄心20から取り外し可能な構成でなくとも、貫通孔24aを介して接点圧スプリング38の撓み代Lの寸法検査を行うことができる。この場合は、電磁スイッチ13の組み立て工程において、緩衝部材24を第1の固定鉄心20に装着した後であっても、接点圧スプリング38の撓み代Lの寸法検査を行うことができることは言うまでもない。
[第1の変形例]
図8は、本発明の実施の形態1の第1の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。
この変形例においては、スペーサ16の係止部16cは径方向内側に向けた鉤状により形成され、この係止部16cと係合される第2のボビン27の段付部27fは、係合孔27eの内周から径方向外側に向かって形成されている。
その他の構成は、実施の形態1における電磁スイッチ13と同様のため、説明は省略する。
この第1の変形例では、スペーサの係止部16cを、第2のボビン27に形成された段付部27fと係合させて、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化しているので、電磁スイッチ13の組み立て性を向上させることができるとともに、第2のコイル28の劣化を抑制することができるという実施の形態1と同様の効果を奏する。
[第2の変形例]
図9は、本発明の実施の形態1の第2の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。
この第2の変形例では、スペーサ16の係止部16cを第2のボビン27の係合孔27eに圧入することで、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化している。
その他の構成は、実施の形態1の第1の変形例における電磁スイッチ13と同様のため、説明は省略する。
この第2の変形例では、スペーサ16の係止部16cを第2のボビン27の係合孔27eに圧入することで、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化しているので、電磁スイッチ13の組み立て性を向上させることができるとともに、第2のコイル28の劣化を抑制することができるという実施の形態1と同様の効果を奏するだけでなく、係止部16cを係合孔27eに圧入するだけで、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化することができるので、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化する際の組立作業性が向上する。
加えて、係止部16cを係合孔27eに圧入するだけなので、一体化されたモータ通電用ソレノイド9の構成部品を容易に分解することができる。
[第3の変形例]
図10は、本発明の実施の形態1の第3の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。
この第3の変形例では、係止部16cを係合孔27eに圧入するのではなく、係止部16cを係合孔27eに挿通させた後、係止部16cの先端に抜け止め部材42を配設することによって、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化している。
その他の構成は、実施の形態1の第2の変形例における電磁スイッチ13と同様のため、説明は省略する。
この第3の変形例では、係止部16cを係合孔27eに挿通させた後、係止部16cの先端に抜け止め部材42を配設することによって、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化しているので、電磁スイッチ13の組み立て性を向上させることができるとともに、第2のコイル28の劣化を抑制することができるという実施の形態1と同様の効果を奏する。
加えて、係止部16cに配設した抜け止め部材42を取り外すことによって、一体化されたモータ通電用ソレノイド9の構成部品を容易に分解することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1や、実施の形態1の各変形例においては、スペーサ16の係止部16cを、第2のボビン27の段付部27f、あるいは係合孔27eに係合する等して、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化したが、本実施の形態2では、スペーサ16の係止部16cを第2の固定鉄心29に係合することによって、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化している。
図11は、本発明の実施の形態2に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。
第2の固定鉄心29には、軸方向に係合孔29dが形成され、その係合孔29dの内周には径方向内側に向かって段付部29eが形成されている。
なお、スペーサ16の係止部16cは、径方向外側に向けた鉤状から形成されている。
この段付部29eが、本実施の形態におけるスペーサ16の係止部16cが係合する箇所となる。
その他の構成は、実施の形態1における電磁スイッチ13と同様のため、説明は省略する。
本実施の形態では、スペーサ16の係止部16cを第2の固定鉄心29に係合することによって、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化している。
このため、ピニオン押出用ソレノイド12の構成部品である第1の固定鉄心20をケース15に圧入した後、モータ通電用ソレノイド9の構成部品である第2の固定鉄心29をケース15に圧入することができるので、圧入荷重が高くなることがなく電磁スイッチ13の組み立て性が悪化することはない。
また、スペーサ16の係止部16cを第2の固定鉄心29に係合することによってモータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化しているため、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を個別にケース15内に収納する場合と比較して、電磁スイッチ13の組み立て性を向上させることができる。
さらに、第1の固定鉄心20と、スペーサ16によって一体化されたモータ通電用ソレノイド9の構成部品とを別々に組み付けることができるので、第2のコイル28に、第1の固定鉄心20と第2の固定鉄心29の圧入による歪みが生じることがなく、第2のコイル28の劣化を抑制することができる。
加えて、スペーサ16の係止部16cを第2の固定鉄心29に係合することによって、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化しているので、第2の固定鉄心29は第2のボビン27に保持される必要がなく、設計自由度が増す。
加えて、本実施の形態では、鉤状に形成されたスペーサ16の係止部16cが、第2の固定鉄心29に形成された段付部29eと係合することで、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化しているので、第2の固定鉄心29とスペーサ16によって、第2のボビン27、第2のコイル28、磁性プレート30、及び第2のプランジャ31を軸方向に挟持して、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を確実に一体化することができる。
[第1の変形例]
図12は、本発明の実施の形態2の第1の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。
この変形例においては、スペーサ16の係止部16cは、第2の固定鉄心29の係合孔29dから取り出され、第2の固定鉄心29における反鍔部27a側の端面と係合している。
第2の固定鉄心29における反鍔部27a側の端面が、この変形例における係止部16cとの係合箇所となる。
この第1の変形例では、スペーサ16の係止部16cは、第2の固定鉄心29における反鍔部27a側の端面と係合することで、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化しているので、電磁スイッチ13の組み立て性を向上させることができるとともに、第2のコイル28の劣化を抑制することができるという本実施の形態2と同様の効果を奏する。
加えて、第2の固定鉄心29の係合孔29dに段付部29eを形成する必要が無いので、電磁スイッチ13を安価に製造することができる。
[第2の変形例]
図13は、本発明の実施の形態2の第2の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。
この第2の変形例では、スペーサ16の係止部16cを第2の固定鉄心29の係合孔29dに圧入することで、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化している。
その他の構成は、実施の形態2の第1の変形例における電磁スイッチ13と同様のため、説明は省略する。
この第2の変形例では、スペーサ16の係止部16cを第2の固定鉄心29の係合孔29dに圧入することで、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化しているので、電磁スイッチ13の組み立て性を向上させることができるとともに、第2のコイル28の劣化を抑制することができるという実施の形態2と同様の効果を奏するだけでなく、係止部16cを係合孔29dに圧入するだけで、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化することができるので、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化する際の組立作業性が向上する。
加えて、係止部16cは係合孔29dに圧入されているだけなので、一体化されたモータ通電用ソレノイド9の構成部品を容易に分解することができる。
[第3の変形例]
図14は、本発明の実施の形態2の第3の変形例に係るモータ通電用ソレノイドの構成部品(スペーサ組み付け後)を示す図である。
この第3の変形例では、係止部16cを係合孔29dに圧入するのではなく、係止部16cを係合孔29dに挿通させた後、係止部16cの先端に抜け止め部材42を配設することによって、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化している。
その他の構成は、実施の形態2の第2の変形例における電磁スイッチ13と同様のため、説明は省略する。
この第3の変形例では、係止部16cを係合孔29dに挿通させた後、係止部16cの先端に抜け止め部材42を配設することによって、モータ通電用ソレノイド9の構成部品を一体化しているので、電磁スイッチ13の組み立て性を向上させることができるとともに、第2のコイル28の劣化を抑制することができるという実施の形態1と同様の効果を奏する。
加えて、係止部16cに配設した抜け止め部材42を取り外すことによって、一体化されたモータ通電用ソレノイド9の構成部品を容易に分解することができる。
なお、上記実施の形態1においては、スペーサ16の係止部16cは、第2のボビン27の段付部27fと係合、または係合孔27eに圧入、或いは係合孔27eに挿通されるとして説明したが、他の手段によってスペーサ16の係止部16cを第2のボビン27に係合させてもよい。同様に上記実施の形態2においては、スペーサ16の係止部16cは、第2の固定鉄心29の段付部29eと係合、または係合孔29dに圧入、或いは第2の固定鉄心29の反鍔部27a側端面と係合するとして説明したが、他の手段によってスペーサ16の係止部16cを第2の固定鉄心29に係合させてもよい。
また、スペーサ16は非磁性材料に限られず、磁性材料から構成してもよい。
さらに、スペーサ16の係止部16cの形状も鉤状に限られるものではなく、また鉤状の形状であっても、径方向外側あるいは径方向内側に向けて形成される場合のみならず、例えば鉤状の係止部が周方向に向いて形成されていてもよい。
加えて、係止部16cは2ヶ所に限られることはなく、1ヶ所を含む任意の数としてもよい。
また、実施の形態1において、第2の固定鉄心29は、その一部が第2のボビン27の内周面に圧入されることで、第2のボビン27に保持されているとしたが、これに限られず、例えば、第2の固定鉄心29における第2のボビン27の鍔部27aと当接する箇所に凹部を形成し、一方の鍔部27aに凸部を形成して、両者を圧入することもできる。
なお、第2の固定鉄心29を第2のボビン27に保持する手段については、圧入に限られないことは言うまでもない。
さらに、上記実施の形態1及び2においては、電磁スイッチ13はアイドルストップシステムを搭載した車両のスタータ1に用いられるものとして説明したが、これに限られず、アイドルストップシステムの非対応車両のスタータに用いられるものとしてもよい。
1 スタータ
3 スタータモータ
7 ピニオン
8 メイン接点
9 モータ通電用ソレノイド
12 ピニオン押出用ソレノイド
13 電磁スイッチ
15 ケース
15a 底面
15d 開口孔
16 スペーサ
16a 貫通孔
16c 係止部
19 第1のコイル
20 第1の固定鉄心
20b 貫通孔
21 第1のプランジャ
24 緩衝部材
24a 貫通孔
27 第2のボビン
27e 係合孔
27f 段付部
28 第2のコイル
29 第2の固定鉄心
29d 係合孔
29e 段付部
30 磁性プレート
30b 取出し口
31 第2のプランジャ
42 抜け止め部材

Claims (13)

  1. 軸方向の一端側が開口し、他端側に底面を有するケースと、
    通電により励磁される第1のコイルと、前記第1のコイルにおける前記ケースの開口側に配置される第1の固定鉄心と、前記第1のコイルの内周に配設されるとともに前記第1のコイルの励磁によって軸方向に移動する第1のプランジャとを構成部品とし、前記第1のプランジャの動きに連動して、スタータのピニオンを軸方向に押し出す働きを有し、前記ケースの底面側に収納されるピニオン押出用ソレノイドと、
    通電により励磁される第2のコイルと、前記第2のコイルが巻回されるボビンと、前記ボビンにおける前記ケースの開口側に保持される第2の固定鉄心と、前記ボビンにおける前記ケースの底面側に配置されて前記第2のコイルの磁気回路の一部を形成する磁性プレートと、前記ボビンの内周且つ前記磁性プレートの内周に配設されるとともに前記第2のコイルの励磁によって軸方向に移動する第2のプランジャとを構成部品とし、前記第2のプランジャの動きに連動して、スタータモータに流れる電流を断続するためのメイン接点を開閉する働きを有し、前記ケースの開口側に収納されるモータ通電用ソレノイドと、を備え、
    前記ピニオン押出用ソレノイドと前記モータ通電用ソレノイドとを軸方向に直列に配置して一体的に構成されるとともに、前記第1の固定鉄心と前記第2の固定鉄心が、それぞれ前記ケース内に圧入された状態で収納されているスタータ用の電磁スイッチであって、
    前記磁性プレートと前記第1の固定鉄心の間には、前記磁性プレートと前記第2のプランジャを軸方向に保持するスペーサが設けられ、
    前記スペーサには、前記第2のコイル側に向かって延出し、前記ボビンに係合して前記モータ通電用ソレノイドの前記構成部品を一体化する係止部が形成されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  2. 請求項1に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記係止部は鉤状に形成されるとともに、
    前記ボビンには前記係止部と係合する段付部が形成されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  3. 請求項1に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記ボビンには、前記係止部が圧入される係合孔が形成されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  4. 請求項1に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記ボビンには、前記係止部が挿通される係合孔が形成され、
    前記係合孔を挿通した前記係止部の先端に抜け止め部材が配設されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  5. 軸方向の一端側が開口し、他端側に底面を有するケースと、
    通電により励磁される第1のコイルと、前記第1のコイルにおける前記ケースの開口側に配置される第1の固定鉄心と、前記第1のコイルの内周に配設されるとともに前記第1のコイルの励磁によって軸方向に移動する第1のプランジャとを構成部品とし、前記第1のプランジャの動きに連動して、スタータのピニオンを軸方向に押し出す働きを有し、前記ケースの底面側に収納されるピニオン押出用ソレノイドと、
    通電により励磁される第2のコイルと、前記第2のコイルにおける前記ケースの開口側に配置される第2の固定鉄心と、前記第2のコイルにおける前記ケースの底面側に配置されて前記第2のコイルの磁気回路の一部を形成する磁性プレートと、前記第2のコイルの内周且つ前記磁性プレートの内周に配設されるとともに前記第2のコイルの励磁によって軸方向に移動する第2のプランジャとを構成部品とし、前記第2のプランジャの動きに連動して、スタータモータに流れる電流を断続するためのメイン接点を開閉する働きを有し、前記ケースの開口側に収納されるモータ通電用ソレノイドと、を備え、
    前記ピニオン押出用ソレノイドと前記モータ通電用ソレノイドとを軸方向に直列に配置して一体的に構成されるとともに、前記第1の固定鉄心と前記第2の固定鉄心が、それぞれ前記ケース内に圧入された状態で収納されているスタータ用の電磁スイッチであって、
    前記磁性プレートと前記第1の固定鉄心の間には、前記磁性プレートと前記第2のプランジャを軸方向に保持するスペーサが設けられ、
    前記スペーサには、前記第2のコイル側に向かって延出し、前記第2の固定鉄心に係合して前記モータ通電用ソレノイドの前記構成部品を一体化する係止部が形成されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  6. 請求項5に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記係止部は鉤状に形成されるとともに、
    前記第2の固定鉄心には前記係止部と係合する段付部が形成されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  7. 請求項5に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記係止部は、前記第2の固定鉄心における反前記第2のコイル側端面に係合されることを特徴とする電磁スイッチ。
  8. 請求項5に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記第2の固定鉄心には、前記係止部が圧入される係合孔が形成されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  9. 請求項5に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記第2の固定鉄心には、前記係止部が挿通される係合孔が形成され、
    前記係合孔を挿通した前記係止部の先端に抜け止め部材が配設されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記磁性プレートには、前記係止部を前記第2のコイル側へ取り出す取出し口が形成されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記ケースの底面には、前記第1のプランジャを前記ケース内から取り外し可能な開口孔が形成され、
    前記第1の固定鉄心と前記スペーサには、それぞれ同軸上に形成された貫通孔が設けられており、
    前記ケース内から前記第1のプランジャが取り外された状態で、前記第2のプランジャは、前記第1の固定鉄心と前記スペーサの各々の前記貫通孔を介して、前記ケースの底面側から軸方向に押圧可能に配設されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  12. 請求項11に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記第1の固定鉄心の前記貫通孔には、前記第1のコイルの励磁によって軸方向に移動した第1のプランジャが衝突する緩衝部材が取り外し可能に装着されていることを特徴とする電磁スイッチ。
  13. 請求項11に記載の電磁スイッチにおいて、
    前記第1の固定鉄心の前記貫通孔には、前記第1のコイルの励磁によって軸方向に移動した第1のプランジャが衝突する緩衝部材が装着されており、
    前記緩衝部材には、軸方向に貫通する貫通孔が設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。
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