JP5920045B2 - スタータ用電磁ソレノイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ピニオンをエンジンのリングギヤ側へ押し出すソレノイドSL1と、モータの電源回路に設けられるメイン接点を開閉するソレノイドSL2とを共通のスイッチフレーム内に直列に配置して構成されるスタータ用電磁ソレノイド装置に関する。
近年、二酸化炭素の排出規制と燃費向上のため、アイドリングストップシステム(以下、ISSと言う)を採用する車両が増加している。
ISSは、例えば、交差点での信号停止あるいは渋滞等により車両が一時停止した際に、エンジンへの燃料供給をカットしてエンジンを自動的に停止させ、その後、ユーザによる発進操作(例えば、ブレーキペダルの解除操作、ドライブレンジへのシフト操作等)が行われて再始動条件が成立すると、スタータを自動的に作動してエンジンを再始動させるシステムである。
このISSに好適な始動システムの一つとして、タンデムソレノイド型と呼ばれる二つのソレノイドを備えた電磁ソレノイド装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示されたスタータ用の電磁ソレノイド装置は、シフトレバーを駆動してスタータのピニオンをエンジンのリングギヤ側へ押し出すソレノイドSL1と、モータの電源回路に設けられるメイン接点を開閉するソレノイドSL2とを有し、両ソレノイドSL1、SL2が軸方向に直列に配置されて、共通のスイッチフレームに収容されている。この電磁ソレノイド装置は、ソレノイドSL1の作動と、ソレノイドSL2の作動とをECU(電子制御装置)によって独立に制御できるので、ISSの始動システムに好適に用いることができる。
上記の特許文献1に記載されたスタータは、モータの電機子軸とピニオンを支持する出力軸とが遊星減速装置を介して同軸線上に配置され、出力軸上をピニオンが軸方向に移動可能に設けられている。電磁ソレノイド装置は、ソレノイドSL1に発生する磁力(電磁石の吸引力)によってSL1プランジャを吸引し、そのSL1プランジャに連結されるシフトレバーを介してピニオンをリングギヤ側へ押し出す方式である。
これに対し、軸上にピニオンを支持するピニオン軸とモータの電機子軸とが平行に配置され、且つ、電機子軸の回転が歯車減速装置を介してピニオン軸に伝達される減速型スタータが公知である(特許文献2)。この減速型スタータは、ピニオン軸と同軸線上に電磁スイッチが配置され、その電磁スイッチに内蔵されるプランジャの動きに連動してピニオン軸をリングギヤ側へ押し出す方式である。
特開2009−191843号公報 特許第4207854号公報(図1参照)
特許文献1に示される電磁ソレノイド装置は、SL1プランジャの移動がシフトレバーを介してピニオンに伝達されるため、ピニオンがリングギヤ側へ押し出される方向と、電磁石に吸引されて移動するSL1プランジャの移動方向とが逆向きとなる。
これに対し、特許文献2の減速型スタータにタンデムソレノイド型の電磁ソレノイド装置を採用した場合は、電磁石に吸引されて移動するSL1プランジャの移動方向にピニオン軸が押し出されるため、SL1プランジャの移動方向とピニオンが押し出される方向とが同一方向となる。すなわち、ソレノイドSL1とソレノイドSL2は、SL1プランジャの移動方向とSL2プランジャの移動方向とが同一方向となる。
ところで、SL1プランジャの移動方向とSL2プランジャの移動方向とが同一方向であっても、ソレノイドSL1をソレノイドSL2より先に作動させる場合、つまり、ソレノイドSL1のコイルを先に励磁し、その励磁を継続した状態でソレノイドSL2のコイルを励磁する場合は、SL2プランジャの動作に何ら問題は生じない。すなわち、ソレノイドSL2のコイルを励磁する時点で、既にSL1プランジャはピニオン側へ移動しているので、ソレノイドSL1が発生する磁束が、SL1プランジャを通じてSL2プランジャに漏洩することはなく、SL2プランジャの動作に影響を与えることはない。
しかし、ソレノイドSL2をソレノイドSL1より先に作動させる場合、つまり、ソレノイドSL2のコイルをソレノイドSL1のコイルより先に励磁し、その励磁を継続した状態でソレノイドSL1のコイルを励磁する場合は、ソレノイドSL2が発生する磁束がSL1プランジャの後部に漏洩して、SL1プランジャを保持しようとする力が発生する。このSL1プランジャを保持しようとする力は、SL1プランジャを作動させる時の負荷となるため、SL1プランジャの作動が阻害される。その結果、ソレノイドSL1の作動電圧が上昇することが懸念される。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、ピニオンをエンジンのリングギヤ側へ押し出す際にソレノイドSL1の電磁石に吸引されて移動するSL1プランジャの移動方向と、モータの電源回路に接続されるメイン接点を閉成する際に、ソレノイドSL2の電磁石に吸引されて移動するSL2プランジャとを有するタンデムソレノイド型の電磁ソレノイド装置において、ソレノイドSL1が発生する磁束およびソレノイドSL2が発生する磁束が、互いのプランジャ動作に影響を及ぼすことがなく、作動電圧の上昇を防止できるスタータ用電磁ソレノイド装置を提供することにある。
本発明の電磁ソレノイド装置は、エンジンのリングギヤに噛み合うピニオンにモータの回転力を伝達してエンジンを始動させるスタータに用いられ、励磁されて第1の電磁石を形成する第1のコイルと、第1の電磁石によって磁化される第1の固定鉄心と、磁化された第1の固定鉄心に吸引されて第1のコイルの内周を軸方向の一端側へ移動する第1のプランジャと、第1の電磁石の吸引力が消滅した時に第1のプランジャを軸方向の他端側へ押し戻す第1のリターンスプリングとを有し、第1のプランジャの移動に応じてピニオンをリングギヤ側へ押し出す第1のソレノイドと、励磁されて第2の電磁石を形成する第2のコイルと、第2の電磁石によって磁化される第2の固定鉄心と、磁化された第2の固定鉄心に吸引されて第2のコイルの内周を軸方向の一端側へ移動する第2のプランジャと、第2の電磁石の吸引力が消滅した時に第2のプランジャを軸方向の他端側へ押し戻す第2のリターンスプリングとを有し、第2のプランジャの移動に応じて、モータの電源回路に設けられるメイン接点を閉成する第2のソレノイドと、第1のソレノイド第2のソレノイドとを一体に収容する共通のスイッチフレームとを有し、第1のソレノイドと第2のソレノイドは、軸方向の一端側に第1のソレノイドが配置され、軸方向の他端側に第2のソレノイドが配置されて、第1のプランジャと第2のプランジャとの間に非磁性の隔壁部材が配設されるスタータ用電磁ソレノイド装置であって、軸方向の一端側をピニオン側、軸方向の他端側を反ピニオン側と定義し、第1のプランジャは、径方向の外周面に段差が設けられ、この段差によって形成される軸方向の端面を第1プランジャ段差面と呼び、且つ、第1プランジャ段差面の軸方向位置を基準としてピニオン側を第1プランジャ摺動部と呼び、反ピニオン側を第1プランジャ後端部と呼ぶときに、第1プランジャ後端部の外径が第1プランジャ摺動部の外径より小さく形成され、第2のプランジャは、ピニオン側の端面に開口して反ピニオン側へ筒状に延びる第2プランジャ円筒部を有し、この第2プランジャ円筒部の内径が第1プランジャ後端部の外径より大きく形成され、第1プランジャ後端部の反ピニオン側の端面を第1プランジャ後端面と呼び、第2プランジャ円筒部のピニオン側の端面を第2プランジャ先端面と呼ぶとき、第1のプランジャと第2のプランジャは、第1のコイルおよび第2のコイルが共に非励磁の時に、第1プランジャ後端部が第2プランジャ円筒部の内周に入り込んで第1プランジャ後端面が第2プランジャ先端面より反ピニオン側に位置し、第1プランジャ後端面の軸方向位置と第2プランジャ先端面の軸方向位置との間で第1プランジャ後端部と第2プランジャ円筒部とが重なって配置され、隔壁部材は、少なくとも第1プランジャ後端部の外周と第2プランジャ円筒部の内周との間に配設されていることを特徴とする。
本発明の構成によれば、第2のコイルを第1のコイルより先に励磁し、その励磁を継続した状態で第1のコイルを励磁する場合でも、第1のプランジャと第2のプランジャとの間に非磁性の隔壁部材が配設されているので、第2のソレノイドが発生する磁束が第1のプランジャ(主に第1プランジャ段差面より反ピニオン側である第1プランジャ後部)に漏洩することを防止あるいは抑制できる。その結果、第2のソレノイドが発生する磁束が第1のプランジャの動作に影響を及ぼすことはないので、第2のコイルの励磁を継続した状態で第1のコイルを励磁する場合でも、第2のソレノイドが発生する磁束が第1のプランジャを作動させる時の負荷として働くことはない。言い換えると、第1のプランジャを保持しようとする力が第1のプランジャに作用することはないので、第1のプランジャの作動が阻害されることはなく、第1のソレノイドの作動電圧が上昇する懸念を払拭できる。
実施例1に係るスタータ用電磁ソレノイド装置の断面図である。 本発明の特徴を表す構成部の拡大断面図である。 実施例1に係る減速型スタータの断面図である。 図3に示す減速型スタータを軸方向リヤ側から見た平面図である。 スタータの電気回路図である。 実施例2に係るスタータ用電磁ソレノイド装置の断面図である。 実施例3に係るスタータ用電磁ソレノイド装置の断面図である。
本発明を実施するための形態を以下の実施例により詳細に説明する。
(実施例1)
実施例1では、減速型スタータ1にタンデムソレノイド型の電磁ソレノイド装置2を採用した一例を説明する。
減速型スタータ1は、図3に示す様に、回転力を発生するモータ3と、このモータ3の電機子軸4と平行に配置されるピニオン軸5と、このピニオン軸5の外周上に支持されてピニオン軸5と一体に回転するピニオン6と、モータ3の回転速度を減速して駆動トルクを増幅する減速装置(後述する)と、この減速装置で増幅された駆動トルクをピニオン軸5に伝達するクラッチ7と、ピニオン軸5と同軸線上に配置される本発明の電磁ソレノイド装置2等より構成される。
モータ3は、磁界を形成する電磁石界磁(以下に説明する)と、電機子軸4の一端側の軸上に整流子8を備える電機子9と、整流子8の外周上に配置されるブラシ10等より構成される周知の整流子電動機である。
電磁石界磁は、磁気回路を形成すると共に、モータ3のハウジングを兼ねるヨーク11の内周にスクリュ12で固定される界磁磁極13と、その界磁磁極13の周囲に平角線を巻回した界磁コイル14とで構成される。なお、電磁石界磁に代えて、複数の永久磁石をヨーク11の内周に配置した永久磁石界磁を採用することもできる。
ピニオン軸5は、後述するスプラインチューブ15の内周に挿通されてヘリカルスプライン結合され、スプラインチューブ15に対し軸方向(図示左右方向)に移動可能に設けられている。
以下、図1、図3において、ピニオン軸5と電磁ソレノイド装置2を含む軸方向の図示左側をピニオン側、図示右側を反ピニオン側と呼び、ピニオン軸5がスプラインチューブ15に対して軸方向に移動する際に、図示左方向を反スイッチ方向、図示右方向をスイッチ方向と定義する。
ピニオン軸5には、反ピニオン側の端面からピニオン側へ向かって、軸中心部に穿孔が凹設され、この穿孔の内部にスチールボール16が配設されている。
ピニオン6は、スプラインチューブ15のピニオン側端面より突き出るピニオン軸5の外周に直スプライン嵌合して支持され、且つ、ピニオンスプリング17によってスプラインチューブ15のピニオン側端面に押し付けられている。
スプラインチューブ15は、ピニオン側の端部がボールベアリング18を介してスタータハウジング19に回転自在に支持され、反ピニオン側の端部がボールベアリング20を介してセンタケース21に回転自在に支持されている。また、スプラインチューブ15の内周には、スプラインチューブ15に対してピニオン軸5をスイッチ方向へ付勢するリターンスプリング22が配設されている。
減速装置は、図3に示す様に、電機子軸4の反整流子側の端部に形成されたドライブギヤ23と、このドライブギヤ23に噛み合うアイドルギヤ24と、このアイドルギヤ24に噛み合うクラッチギヤ25から成る歯車列によって構成される。アイドルギヤ24は、ギヤ軸24aに回転自在に支持され、そのギヤ軸24aは、一方の端部がセンタケース21に形成された嵌合孔に圧入固定され、他方の端部がスタータハウジング19に形成された嵌合孔に挿入されている。クラッチギヤ25は、円筒形状を有するボス部26の外周にスプライン嵌合して取り付けられ、そのボス部26がスプラインチューブ15の外周に軸受27を介して相対回転自在に支持されている。
クラッチ7は、クラッチギヤ25の回転がボス部26を介して伝達されるクラッチアウタ7aと、上記スプラインチューブ15と一体に形成されるクラッチインナ7bと、クラッチアウタ7aの回転をクラッチインナ7bに伝達するローラ7c等より構成される。このクラッチ7は、クラッチアウタ7aからローラ7cを介してクラッチインナ7bに回転力を伝達する一方、クラッチインナ7bからクラッチアウタ7aへの動力伝達を遮断できる周知の一方向クラッチを構成している。
続いて、電磁ソレノイド装置2の構成を説明する。
電磁ソレノイド装置2は、電磁石の吸引力を利用してピニオン軸5を反スイッチ方向へ押し出す第1のソレノイド(以下、ソレノイドSL1と言う)と、モータ3の電源回路に接続されるメイン接点(後述する)を開閉する第2のソレノイド(以下、ソレノイドSL2と言う)とを備える(図1参照)。
ソレノイドSL1とソレノイドSL2は、両者を軸方向に直列に並べて、以下に説明する共通のスイッチフレームに一体的に収納される。なお、ソレノイドSL1は、スイッチフレームのピニオン側内部に収納され、ソレノイドSL2は、スイッチフレームの反ピニオン側内部に収納されて、ソレノイドSL1の動作方向とソレノイドSL2の動作方向とが同一方向に設定される。
スイッチフレームは、図1に示す様に、主にソレノイドSL1の外周を覆う金属フレーム28と、主にソレノイドSL2の外周を覆う樹脂フレーム29と、この樹脂フレーム29の開口端を閉塞する金属のエンドフレーム30とで構成される。
金属フレーム28は、センタケース21と一体に設けられて、センタケース21より反ピニオン側へ筒状に延設される。樹脂フレーム29は、ピニオン側と反ピニオン側の両端が開口する筒形状を有し、ピニオン側の開口端が金属フレーム28の開口端との間にゴム製のガスケット31を挟み込んで組み付けられる。エンドフレーム30は、樹脂フレーム29の反ピニオン側の開口端との間にゴム製のガスケット32を挟み込んで組み付けられ、あらかじめ金属フレーム28に螺子結合される複数本のスタッドボルト(図示せず)の端部に内ナット33と外ナット34を締結して固定される。
(ソレノイドSL1の説明)
ソレノイドSL1は、図1に示す様に、通電によって電磁石を形成するSL1コイル35と、このSL1コイル35の内周を軸心方向(図示左右方向)に可動するSL1プランジャ36と、電磁石により磁化されてSL1プランジャ36を吸着するSL1固定鉄心37と、SL1コイル35のピニオン側に配置される円環状のコアプレート38と、SL1プランジャ36の動きをピニオン軸5に伝達するシャフト39と、電磁石の吸引力が消滅した時にSL1プランジャ36を押し戻すリターンスプリング40と、ピニオン6をエンジンのリングギヤG(図5参照)に押し込むための反力を蓄えるドライブスプリング41等を備える。
SL1コイル35は、例えば、絶縁被覆された銅線を樹脂製のボビン42に巻線して構成される。ボビン42の内周には、SL1プランジャ36の移動を案内する非磁性金属製(例えばステンレス製)の円筒スリーブ43が挿入されている。
SL1プランジャ36は、径方向の外周面に段差を有する段付き形状に設けられると共に、径方向の中央部を長手方向(図1の左右方向)に貫通する中空孔44が形成され、中空孔44のピニオン側には、内径を小さく設定した小径孔部44aが設けられている。
SL1固定鉄心37は、径方向の中央部が開口する円環状に設けられて、円筒スリーブ43のピニオン側内周に挿入され、SL1プランジャ36と軸方向に対向して配置される。
コアプレート38は、SL1固定鉄心37にかしめ固定されて機械的かつ磁気的に連結され、金属フレーム28のピニオン側底面を形成するセンタケース21の端面に当接して軸方向ピニオン側への移動が規制され、且つ、周方向に回転規制されている。
シャフト39は、SL1プランジャ36の小径孔部44aを挿通してSL1プランジャ36に組み付けられる。小径孔部44aより中空孔44の反ピニオン側へ入り込むシャフト39の端部には、小径孔部44aの内径より大きい外径を有するフランジ部39aが設けられている。一方、中空孔44より突き出るシャフト39のピニオン側は、SL1固定鉄心37の内周を通り抜けて、ピニオン軸5の端面に凹設された穿孔の内部に挿入され、スチールボール16に当接している。
リターンスプリング40は、SL1プランジャ36の小径孔部44aより突き出るシャフト39の外周に配設されて、ピニオン側の端部がスチールボール16に当接して支持され、反ピニオン側の端部が小径孔部44aの外側周縁部に当接して支持されている。
ドライブスプリング41は、図1に示す様に、小径孔部44aより反ピニオン側に形成される中空孔44の内部に配置されて、反ピニオン側の端部が端板45に当接して支持され、ピニオン側の端部がシャフト39のフランジ部39aに当接して支持されている。
端板45は、SL1プランジャ36の反ピニオン側端面に溶接あるいは接着等により固定されている。
(ソレノイドSL2の説明)
ソレノイドSL2は、図1に示す様に、通電によって電磁石を形成するSL2コイル46と、このSL2コイル46の内周を軸心方向(図示左右方向)に可動するSL2プランジャ47と、電磁石により磁化されてSL2プランジャ47を吸着するSL2固定鉄心48と、SL2コイル46のピニオン側に配置される円環状の磁性プレート49と、電磁石の吸引力が消滅した時にSL2プランジャ47を押し戻すリターンスプリング50等を備える。
SL2コイル46は、例えば、絶縁被覆された銅線を樹脂製のボビン51に巻線して構成される。ボビン51の内周には、SL2プランジャ47の移動を案内する非磁性金属製(例えばステンレス製)の円筒スリーブ52が挿入されている。
SL2プランジャ47は、図1に示す様に、外周面に段差を有する段付き形状に設けられると共に、ピニオン側の端面に開口して反ピニオン側へ筒状に延びる第2プランジャ円筒部47aを有する
SL2固定鉄心48は、径方向の内周面に段差を有する円環状に設けられて、円筒スリーブ52のピニオン側内周に挿入され、SL2プランジャ47と軸方向に対向して配置される。
磁性プレート49は、例えば、プレスで円環状に打ち抜いた複数枚の鋼板を積層して構成され、SL2固定鉄心48と機械的かつ磁気的に連結されている。
この磁性プレート49と、ソレノイドSL1のコアプレート38は、図1に示す様に、ソレノイドSL1とソレノイドSL2とに共通の磁気通路を形成するコアステーショナリ53を介して磁気的に接続されている。
リターンスプリング50は、SL2プランジャ47に形成される第2プランジャ円筒部47aの内周に挿入されて、ピニオン側の端部がSL2固定鉄心48の反ピニオン側端面に支持され、反ピニオン側の端部が第2プランジャ円筒部47aの底面(軸方向端面)に支持されている。
ソレノイドSL2によって開閉されるメイン接点は、図5に示す様に、以下に説明する2本の端子ボルト54、55を介してモータ3の電源回路に接続される一組の固定接点56と、この一組の固定接点56の間を電気的に断続する可動接点57とで形成され、この可動接点57が一組の固定接点56に当接して両固定接点56の間が可動接点57を通じて導通することによりメイン接点が閉成(オン)し、可動接点57が一組の固定接点56から離れて両固定接点56の間が電気的に遮断されることでメイン接点が開成(オフ)する。
2本の端子ボルト54、55は、外周に雄ねじ部が形成されたB端子ボルト54とM端子ボルト55であり、図5に示す様に、B端子ボルト54には、バッテリBのプラス端子に繋がるバッテリケーブル58のターミナルが接続され、M端子ボルト55には、モータ3のプラス側ブラシ10に繋がるモータリード線59(図4参照)のターミナルが接続される。このB端子ボルト54とM端子ボルト55は、図1に示す様に、樹脂フレーム29に埋設されるカラー60を挿通して樹脂フレーム29の外側へ雄ねじ部が引き出され、その雄ねじ部に結合されるナット61をカラー60に対し締め付けることによって固定される。
上記の樹脂フレーム29には、SL1コイル35とSL2コイル46が接続される2本の通電用端子62、63(図5参照)をインサート成形したコネクタハウジング64(図4参照)が一体に樹脂成形されている。
コネクタハウジング64に取り出された2本の通電用端子62、63には、図5に示す様に、バッテリBからSL1コイル35およびSL2コイル46に電力を供給するための給電線65、66がコネクタ接続される。給電線65、66には、それぞれ、SL1用リレー67とSL2用リレー68が接続され、そのSL1用リレー67およびSL2用リレー68の開閉動作がECU69によって電子制御される。
また、2本の通電用端子62、63には、SL1用リレー67およびSL2用リレー68をオフした時にSL1コイル35とSL2コイル46に発生する逆起電力をショートするためのダイオード70、71がそれぞれSL1コイル35およびSL2コイル46と並列に接続されている。
一組の固定接点56は、それぞれ、B端子ボルト54およびM端子ボルト55と別体に設けられ、例えば、固定接点56に形成される円形孔にB端子ボルト54およびM端子ボルト55の首下部を圧入して固定される。また、B端子ボルト54とM端子ボルト55の首下部にセレーションを形成して、そのセレーションが形成される首下部を固定接点56の円形孔に圧入して固定することもできる。
なお、図1は、B端子ボルト54が樹脂フレーム29の図示下側へ取り出された状態を示しているが、実際は、図4に示す様に、B端子ボルト54とM端子ボルト55が樹脂フレーム29の図示左右両側より取り出されている。つまり、図1および図3に示す電磁ソレノイド装置2は、図4に示すI−O−I線に沿った断面形状を示している。
可動接点57は、図1に示す様に、樹脂製の絶縁板72と絶縁ブッシュ73との間に挟持されて、SL2プランジャ47に保持され、且つ、メイン接点の閉成時に接点圧を付与する接点圧スプリング74に付勢されている。
なお、SL2プランジャ47の戻り位置、つまり、SL2コイル46への通電が停止されて電磁石の吸引力が消滅した時に、SL2プランジャ47がリターンスプリング50の反力によって押し戻された時に停止する位置は、図1に示す様に、絶縁ブッシュ73に形成されたテーパ面が、エンドカバー57に設けられたテーパ面に当接することによって規制される。
続いて、本発明に係る構造上の特徴を説明する。
まず、SL1プランジャ36とSL2プランジャ47について説明する。
SL1プランジャ36は、図2に示す様に、外周面の段差によって形成される軸方向の端面を第1プランジャ段差面36aと呼び、且つ、その第1プランジャ段差面36aの軸方向位置を基準として軸方向のピニオン側(図示左側)を第1プランジャ摺動部36bと呼び、軸方向の反ピニオン側(図示右側)を第1プランジャ後端部36cと呼ぶ時に、第1プランジャ後端部36cの外径は、第1プランジャ摺動部36bの外径より小さく形成される。
SL2プランジャ47は、第2プランジャ円筒部47aの内径が第1プランジャ後端部36cの外径より大きく形成される。
このSL1プランジャ36とSL2プランジャ47は、SL1コイル35およびSL2コイル46が共に非励磁の時、つまり、SL1プランジャ36とSL2プランジャ47が、それぞれリターンスプリング40、50に押されて戻り位置に静止している時に、図2に示す様に、SL2プランジャ47に形成される第2プランジャ円筒部47aの内周に第1プランジャ後端部36cが入り込んで軸方向にラップした状態を形成している。ラップした状態とは、第1プランジャ後端部36cの反ピニオン側の端面を第1プランジャ後端面と呼び、第2プランジャ円筒部47aのピニオン側の端面を第2プランジャ先端面と呼ぶときに、第1プランジャ後端面が第2プランジャ先端面より反ピニオン側に位置し、第1プランジャ後端面の軸方向位置と第2プランジャ先端面の軸方向位置との間で第1プランジャ後端部36cと第2プランジャ円筒部47aとが重なって配置された状態を言う。
なお、SL2プランジャ47の戻り位置は、前述した様に、SL2プランジャ47に組み付けられる絶縁ブッシュ73のテーパ面がエンドカバー57のテーパ面に当接することで規制される。一方、SL1プランジャ36の戻り位置は、以下に説明するSL2固定鉄心48によって規制される。
SL2固定鉄心48は、図2に示す様に、内周面の段差によって形成される軸方向の端面を第2鉄心段差面48aと呼び、且つ、第2鉄心段差面48aの軸方向位置を基準として軸方向のピニオン側を第2鉄心フロント部48bと呼び、軸方向の反ピニオン側を第2鉄心リヤ部48cと呼ぶ時に、第2鉄心フロント部48bの内径は、第1プランジャ摺動部36bの外径より大きく、且つ、SL1コイル35のボビン42の内径と略同一寸法に設定される。また、第2鉄心フロント部48bの内周には、SL1プランジャ36の移動をガイドする円筒スリーブ43が挿入される。つまり、円筒スリーブ43は、ボビン42の内周だけでなく、反ピニオン側へ延長されて第2鉄心フロント部48bの内周まで挿入されている。第2鉄心リヤ部48cの内径は、第1プランジャ摺動部36bの外径より小さく、且つ、第1プランジャ後端部36cの外径より大きく形成される。
上記のSL1プランジャ36は、リターンスプリング40に押し戻された時に、第1プランジャ段差面36aが第2鉄心段差面48aに直接または間接的に当接することで戻り位置が規制される。但し、実施例1の構成では、下述する隔壁部材75のフランジ部75cが第2鉄心段差面48aに当接しているので、実際は、第1プランジャ段差面36aがフランジ部75cを介して第2鉄心段差面48aに間接的に当接することで戻り位置が規制される。
隔壁部材75は、上記の軸方向にラップした状態を形成するSL1プランジャ36とSL2プランジャ47との間に配設される。この隔壁部材75は、非磁性を有する金属板(例えばステンレス板)よりプレス加工によって形成される。
隔壁部材75の具体的な形状を説明する。
隔壁部材75は、SL2プランジャ47との間でラップした状態を形成するSL1プランジャ36に対し、第1プランジャ後端部36cの周囲を覆うカップ形状に形成される。具体的には、図2に示す様に、第1プランジャ後端部36cの反ピニオン側端面に取り付けられた端板45に対向して配置されるプレート状の隔壁底部75aと、この隔壁底部75aの径方向の外周縁より第1プランジャ後端部36cの外周に沿ってピニオン側へ円筒状に延設される隔壁筒部75bと、この隔壁筒部75bのピニオン側の端部から径方向の外側へ延設される上記のフランジ部75cとを有する。
この隔壁部材75は、フランジ部75cを第2鉄心段差面48aに当接させた状態で、隔壁筒部75bの外周を第2鉄心リヤ部48cの内周に圧入してSL2固定鉄心48に固定される。また、本実施例の隔壁部材75は、隔壁筒部75bにソレノイドSL1のリターンスプリング50をガイドする機能を持たせている。つまり、リターンスプリング50は、内径側が隔壁筒部75bの外周面に保持されることで、径方向の移動が規制されている。
次に、減速型スタータ1の作動を説明する。
ここでは、アイドリングストップが実施された場合の一例として、エンジン停止過程(エンジンの回転が完全に停止するまでの減速期間中)に再始動要求が発生した場合の作動について説明する。
図5に示すECU69は、始動スイッチ76のオン操作によって作動するアイドリングストップ用の電子制御装置であり、エンジン停止過程で再始動要求が発生すると、SL1用リレー67およびSL2用リレー68を介してソレノイドSL1の作動とソレノイドSL2の作動とを独立に制御できる。
ソレノイドSL1は、ECU69によってSL1用リレー67がオン制御されると、バッテリBから通電用端子62に電力が供給されるため、その通電用端子62に接続されるSL1コイル35が励磁されて電磁石を形成する。これにより、磁化されたSL1固定鉄心37にSL1プランジャ36が吸引されて軸方向ピニオン側へ移動し、そのSL1プランジャ36の移動に伴い、シャフト39を介してスチールボール16が押されることでピニオン軸5がエンジンのリングギヤ側(図3の左方向)へ押し出される。ピニオン6の側面がリングギヤGの側面に当接した後、減速中のリングギヤGがピニオン6と噛み合い可能な位置まで回転すると、ドライブスプリング41に蓄えられた反力によりピニオン6が押し出されてリングギヤGに噛み合う。
ソレノイドSL2は、ECU69によってSL2用リレー68がオン制御されると、バッテリBから通電用端子63に電力が供給されるため、その通電用端子63に接続されるSL2コイル46が励磁されて電磁石を形成する。これにより、磁化されたSL2固定鉄心48にSL2プランジャ47が吸引されて軸方向ピニオン側へ移動する。このSL2プランジャ47の移動により、可動接点57が接点圧スプリング74に付勢されて一組の固定接点56に当接することでメイン接点が閉成する。その結果、バッテリBよりモータ3に電力が供給されて電機子9に回転力が発生する。電機子9の回転力は、減速装置で増幅されてピニオン軸5に伝達される。この時、ピニオン6は、既にリングギヤGに噛み合っているので、増幅されたモータ3の回転力がピニオン6からリングギヤGに伝達されて、速やかにエンジンをクランキングする。
(実施例1の効果)
実施例1に記載した電磁ソレノイド装置2は、SL1コイル35およびSL2コイル46が共に非励磁の時、つまり、SL1プランジャ36およびSL2プランジャ47がそれぞれ戻り位置に静止している時に、SL1プランジャ36の第1プランジャ後端部36cが、第2プランジャ円筒部47aの内周に入り込んでラップした状態を形成している。このため、ソレノイドSL1とソレノイドSL2とを軸方向に直列に並べて配置した構成であっても、電磁ソレノイド装置2の軸長を短縮化できる。
また、SL1プランジャ36とSL2プランジャ47とがラップする構成であっても、SL1プランジャ36とSL2プランジャ47との間に非磁性の隔壁部材75を配設しているので、ソレノイドSL1が発生する磁束およびソレノイドSL2が発生する磁束が相手側プランジャ47、36に漏洩することを抑制できる。
特に、ソレノイドSL2をソレノイドSL1より先に作動させる場合、つまり、SL2コイル46を先に励磁し、その励磁を継続した状態でSL1コイル35を励磁する場合でも、第1プランジャ後端部36cの周囲がカップ形状の隔壁部材75によって覆われているので、ソレノイドSL2が発生する磁束がSL1プランジャ36(主に第1プランジャ後端部36c)に漏洩することを抑制できる。これにより、SL2コイル46の励磁を継続した状態でSL1コイル35を励磁した場合に、ソレノイドSL2の吸引力がSL1プランジャ36に作用することはない。その結果、SL1プランジャ36の作動が阻害されることはなく、SL1プランジャ36のスムーズな動作が可能となるため、ソレノイドSL1の作動電圧が上昇する懸念を払拭できる。
なお、先の作動説明に記載した様に、ソレノイドSL1をソレノイドSL2より先に作動させる場合、つまり、SL1コイル35を先に励磁して、その励磁を継続した状態でSL2コイル46を励磁する場合は、SL2コイル46を励磁する時点で、既にSL1プランジャ36がピニオン側へ移動して、SL1固定鉄心37に吸着されているので、ソレノイドSL1が発生する磁束が、SL1プランジャ36を通じてSL2プランジャ47に漏洩することはなく、SL2プランジャ47の動作に影響を与えることはない。
また、実施例1の電磁ソレノイド装置2は、SL1プランジャ36の戻り位置をSL2固定鉄心48によって規制している。つまり、SL1コイル35への通電が停止されて電磁石の吸引力が消滅した時に、SL1プランジャ36がリターンスプリング40の反力によって押し戻された時に停止する位置は、SL1プランジャ36の外周に形成された第1プランジャ段差面36aがSL2固定鉄心48の第2鉄心段差面48aに当接することで規制される。このため、SL1プランジャ36の戻り位置を規制するための規制部品を新たに設ける必要はなく、部品点数を少なく、且つ、構成をシンプルにできる。
また、隔壁部材75は、SL1プランジャ36が戻った時に、第1プランジャ段差面36aと第2鉄心段差面48aとの間に隔壁部材75のフランジ部75cが押圧されるが、フランジ部75cの板厚方向に荷重が加わるだけであり、特に変形、損傷等の不具合が隔壁部材75に生じることはない。
さらに、実施例1の隔壁部材75は、隔壁筒部75bにソレノイドSL2のリターンスプリング50をガイドする機能を持たせている。つまり、リターンスプリング50は、内径側が隔壁筒部75bの外周面に保持されることで、径方向の移動が規制されている。これにより、リターンスプリング50の径方向位置を規制するための規制部品を新たに設ける必要はなく、部品点数を少なく、且つ、構成をシンプルにできる。
なお、リターンスプリング50の径方向の移動は隔壁筒部75bによって規制されるが、SL2プランジャ47の移動に伴ってリターンスプリング50が軸方向に圧縮されると、外径側へ太鼓状に膨れる可能性がある。このため、リターンスプリング50に外径側への膨れが発生した場合でも、第2プランジャ円筒部47aの内周面にリターンスプリング50の外径部が接触しない程度に隙間を確保しておくことが望まれる。
(実施例2)
実施例1に記載した電磁ソレノイド装置2は、図1に示した様に、SL1プランジャ36の移動をガイドする円筒スリーブ43が第2鉄心フロント部48bの内周まで延設されている。これに対し、実施例2の電磁ソレノイド装置2は、図6に示す様に、隔壁部材75を第2鉄心フロント部48bの内周まで延設した一例である。
つまり、隔壁部材75は、第2鉄心段差面48a(図2参照)に当接するフランジ部75cの外周縁から軸方向ピニオン側へ筒状に延設される筒状ガイド部75dを有し、この筒状ガイド部75dが第2鉄心フロント部48bの内周に挿入されて、SL1プランジャ36の移動をガイドする機能を持たせている。
この実施例2の構成では、円筒スリーブ43の軸方向長さを短くできる。言い換えると、円筒スリーブ43を第2鉄心フロント部48bの内周まで軸方向に延長する必要がないので、既存の円筒スリーブ43をそのまま使用できる。
また、隔壁部材75は、筒状ガイド部75dをフランジ部75cの外周縁から連続して形成できる、つまり、筒状ガイド部75dとフランジ部75cとが途切れることはないので、ソレノイドSL1が発生する磁束およびソレノイドSL2が発生する磁束が、相手側プランジャ47、36に漏洩することを確実に防止できる。
特に、ソレノイドSL2をソレノイドSL1より先に作動させた場合に、ソレノイドSL2が発生する磁束がSL1プランジャ36に漏洩することを隔壁部材75によって防ぐことができるので、SL1プランジャ36の作動が阻害されることはなく、ソレノイドSL1の作動電圧が上昇することもない。
(実施例3)
実施例1に記載した隔壁部材75は、図2に示した様に、隔壁底面75aを有するカップ形状であるが、この実施例3に記載する隔壁部材75は、図7に示す様に、隔壁底面75aの無い筒形状とした一例である。
隔壁部材75に隔壁底面75aが無くても、第1プランジャ後端部36cの外周が非磁性である隔壁筒部75bによって覆われているので、SL2コイル46をSL1コイル35より先に励磁した場合でも、ソレノイドSL2から第1プランジャ後端部36cに漏洩する磁束の量は多くない。言い換えると、SL1プランジャ36の作動を阻害するほどの磁束がソレノイドSL2から第1プランジャ後端部36cに漏洩することはない。
また、SL2プランジャ47がSL2固定鉄心48に吸着された状態で、ドライブスプリング41の反ピニオン側の端部を受ける端板45と、第2プランジャ円筒部47aの底面(軸方向端面)との間にエアギャップを設定することで、ソレノイドSL2から第1プランジャ後端部36cに漏洩する磁束を少なくできる。
さらに、端板45を非磁性材(例えばステンレス板)とすることもできる。この場合、隔壁部材75に隔壁底面75aを設けた場合と同等の効果を期待できる。
1 スタータ
2 電磁ソレノイド装置
3 モータ
6 ピニオン
35 SL1コイル(第1のコイル)
36 SL1プランジャ(第1のプランジャ)
37 SL1固定鉄心(第1の固定鉄心)
40 リターンスプリング(第1のリターンスプリング)
46 SL2コイル(第2のコイル)
47 SL2プランジャ(第2のプランジャ)
48 SL2固定鉄心(第2の固定鉄心)
50 リターンスプリング(第2のリターンスプリング)
75 隔壁部材
SL1 第1のソレノイド
SL2 第2のソレノイド

Claims (5)

  1. エンジンのリングギヤに噛み合うピニオン(6)にモータ(3)の回転力を伝達して前記エンジンを始動させるスタータ(1)に用いられ、
    励磁されて第1の電磁石を形成する第1のコイル(35)と、前記第1の電磁石によって磁化される第1の固定鉄心(37)と、磁化された前記第1の固定鉄心(37)に吸引されて前記第1のコイル(35)の内周を軸方向の一端側へ移動する第1のプランジャ(36)と、前記第1の電磁石の吸引力が消滅した時に前記第1のプランジャ(36)を軸方向の他端側へ押し戻す第1のリターンスプリング(40)とを有し、前記第1のプランジャ(36)の移動に応じて前記ピニオン(6)を前記リングギヤ側へ押し出す第1のソレノイド(SL1)と、
    励磁されて第2の電磁石を形成する第2のコイル(46)と、前記第2の電磁石によって磁化される第2の固定鉄心(48)と、磁化された前記第2の固定鉄心(48)に吸引されて前記第2のコイル(46)の内周を軸方向の一端側へ移動する第2のプランジャ(47)と、前記第2の電磁石の吸引力が消滅した時に前記第2のプランジャ(47)を軸方向の他端側へ押し戻す第2のリターンスプリング(50)とを有し、前記第2のプランジャ(47)の移動に応じて、前記モータ(3)の電源回路に設けられるメイン接点を閉成する第2のソレノイド(SL2)と、
    前記第1のソレノイド(SL1)前記第2のソレノイド(SL2)とを一体に収容する共通のスイッチフレーム(28、29、30)とを有し、
    前記第1のソレノイド(SL1)と前記第2のソレノイド(SL2)は、軸方向の一端側に前記第1のソレノイド(SL1)が配置され、軸方向の他端側に前記第2のソレノイド(SL2)が配置されて、前記第1のプランジャ(36)と前記第2のプランジャ(47)との間に非磁性の隔壁部材(75)が配設されるスタータ用電磁ソレノイド装置(2)であって、
    軸方向の一端側をピニオン側、軸方向の他端側を反ピニオン側と定義し、
    前記第1のプランジャ(36)は、径方向の外周面に段差が設けられ、この段差によって形成される軸方向の端面を第1プランジャ段差面(36a)と呼び、且つ、前記第1プランジャ段差面(36a)の軸方向位置を基準としてピニオン側を第1プランジャ摺動部(36b)と呼び、反ピニオン側を第1プランジャ後端部(36c)と呼ぶときに、前記第1プランジャ後端部(36c)の外径が前記第1プランジャ摺動部(36b)の外径より小さく形成され、
    前記第2のプランジャ(47)は、ピニオン側の端面に開口して反ピニオン側へ筒状に延びる第2プランジャ円筒部(47a)を有し、この第2プランジャ円筒部(47a)の内径が前記第1プランジャ後端部(36c)の外径より大きく形成され、
    前記第1プランジャ後端部(36c)の反ピニオン側の端面を第1プランジャ後端面と呼び、前記第2プランジャ円筒部(47a)のピニオン側の端面を第2プランジャ先端面と呼ぶとき、
    前記第1のプランジャ(36)と前記第2のプランジャ(47)は、前記第1のコイル(35)および前記第2のコイル(46)が共に非励磁の時に、前記第1プランジャ後端部(36c)が前記第2プランジャ円筒部(47a)の内周に入り込んで前記第1プランジャ後端面が前記第2プランジャ先端面より反ピニオン側に位置し、前記第1プランジャ後端面の軸方向位置と前記第2プランジャ先端面の軸方向位置との間で前記第1プランジャ後端部(36c)と前記第2プランジャ円筒部(47a)とが重なって配置され、
    前記隔壁部材(75)は、少なくとも前記第1プランジャ後端部(36c)の外周と前記第2プランジャ円筒部(47a)の内周との間に配設されていることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  2. 請求項に記載したスタータ用電磁ソレノイド装置(2)において、
    前記第2の固定鉄心(48)は、径方向の内周面に段差を有する円環状に設けられ、前記段差によって形成される軸方向の端面を第2鉄心段差面(48a)と呼び、且つ、前記第2鉄心段差面(48a)の軸方向位置を基準としてピニオン側を第2鉄心フロント部(48b)と呼び、反ピニオン側を第2鉄心リヤ部(48c)と呼ぶときに、前記第2鉄心フロント部(48b)の内径は、前記第1プランジャ摺動部(36b)の外径より大きく形成され、前記第2鉄心リヤ部(48c)の内径は、前記第1プランジャ摺動部(36b)の外径より小さく、且つ、前記第1プランジャ後端部(36c)の外径より大きく形成されており、
    前記第1のプランジャ(36)は、前記第1の電磁石の吸引力が消滅して前記第1のリターンスプリング(40)により反ピニオン側へ押し戻された時に、前記第1プランジャ段差面(36a)が前記第2鉄心段差面(48a)に直接または間接的に当接することにより、反プランジャ側への移動が停止することを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  3. 請求項に記載したスタータ用電磁ソレノイド装置(2)において、
    前記隔壁部材(75)は、前記第1のコイル(35)が非励磁の時に前記第1のリターンスプリング(40)に付勢されて静止している前記第1のプランジャ(36)に対し、前記第1プランジャ後端部(36c)の外周を筒状に覆う隔壁筒部(75b)と、この隔壁筒部(75b)のピニオン側の端部から径方向の外側へ延設されるフランジ部(75c)とを有し、このフランジ部(75c)を前記第2鉄心段差面(48a)に当接させた状態で、前記隔壁筒部(75b)の外周を前記第2鉄心リヤ部(48c)の内周に圧入して前記第2の固定鉄心(48)に固定されることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  4. 請求項に記載したスタータ用電磁ソレノイド装置(2)において、
    前記隔壁部材(75)は、前記第1のコイル(35)が非励磁の時に前記第1のリターンスプリング(40)に付勢されて静止している前記第1のプランジャ(36)に対し、前記第1プランジャ後端部(36c)の反ピニオン側端面に対向して配置される隔壁底部(75a)と、この隔壁底部(75a)の外周縁より前記第1プランジャ後端部(36c)の外周に沿ってピニオン側へ筒状に延設される隔壁筒部(75b)と、この隔壁筒部(75b)のピニオン側の端部から径方向の外側へ延設されるフランジ部(75c)とを有し、このフランジ部(75c)を前記第2鉄心段差面(48a)に当接させた状態で、前記隔壁筒部(75b)の外周を前記第2鉄心リヤ部(48c)の内周に圧入して前記第2の固定鉄心(48)に固定されることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
  5. 請求項またはに記載したスタータ用電磁ソレノイド装置(2)において、
    前記第2のリターンスプリング(50)は、前記第2プランジャ円筒部(47a)の内周に挿入され、且つ、内径側が前記隔壁筒部(75b)の外周面に支持されて径方向の移動が規制されていることを特徴とするスタータ用電磁ソレノイド装置。
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