JP2005174590A - スタータ用電磁スイッチ - Google Patents

スタータ用電磁スイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP2005174590A
JP2005174590A JP2003409025A JP2003409025A JP2005174590A JP 2005174590 A JP2005174590 A JP 2005174590A JP 2003409025 A JP2003409025 A JP 2003409025A JP 2003409025 A JP2003409025 A JP 2003409025A JP 2005174590 A JP2005174590 A JP 2005174590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
electromagnetic switch
starter
bottom wall
wall portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003409025A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Usami
伸二 宇佐見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003409025A priority Critical patent/JP2005174590A/ja
Publication of JP2005174590A publication Critical patent/JP2005174590A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】高振動を受けた時でも、プランジャ18の振動が抑制されて、励磁コイル15への通電時にプランジャ18が摺動するガイド面の損傷を防止できることにより、プランジャ18がスムーズに移動できること。
【解決手段】励磁コイル15を内部に収納するスイッチヨーク13は、カップ形状の底面を形成する底壁部13aを有し、この底壁部13aには、径方向中央部に開口する貫通穴の内周に沿って、軸方向外側へ突出する筒状の突出部13cが設けられている。
プランジャ18の摺動面を形成するスリーブ17は、ボビン14の内周面、底壁部13aに開口する貫通穴の内周面、及び突出部13cの内周面に密着して配設され、スリーブ17の反鉄心側端部が、底壁部13aに設けられた突出部13cの先端まで延長して設けられ、プランジャ18の外周を支持する面積が増大している。
【選択図】図1

Description

本発明は、スタータモータの通電回路に設けられるメイン接点を開閉制御するスタータ用電磁スイッチに関する。
従来技術として、例えば、特許文献1に記載された電磁スイッチが公知である。
この電磁スイッチは、底壁部に貫通穴が形成されたカップ状のスイッチヨークと、このスイッチヨーク内に収納される励磁コイルと、スイッチヨークと共に固定磁路を形成する固定鉄心と、底壁部に形成された貫通穴の内周面、及び励磁コイルの内周面をガイド面として軸方向に可動するプランジャと、このプランジャと一体に設けられたシャフトに支持される可動接点等を有し、励磁コイルへの通電により、プランジャが固定鉄心に吸引されて移動すると、スタータモータの通電回路に接続された一組の固定接点に可動接点が当接して、両固定接点間を導通することにより、スタータモータにバッテリ電流が通電される。
実開昭61−157246号公報
近年、エンジンの高出力化が進み、エンジンを高回転で駆動することがあるため、エンジンからスタータに伝わる振動が従来に比べて極めて高くなっている。
ところが、上記の電磁スイッチは、励磁コイルの非通電時、すなわち、プランジャが反固定鉄心方向へ押し戻されている時に、プランジャの反シャフト側端部が、スイッチヨークの底壁部より外側に大きく突出しているため、プランジャの姿勢が不安定な状態になっている。この状態でスタータが高振動を受けると、プランジャの振動が大きくなるため、プランジャが摺動するガイド面(励磁コイルの内周面及び底壁部に形成された貫通穴の内周面)を損傷させる可能性がある。
上記の様に、プランジャのガイド面が損傷すると、励磁コイルへの通電時にプランジャが吸引されて固定鉄心側へ移動しようとしても、プランジャがスムーズに移動できなくなるため、可動接点と固定接点との当接不良を生じたり、可動接点が固定接点に片当たりすることで、接点の異常摩耗を引き起こす恐れがあった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、高振動を受けた時でも、プランジャの振動が抑制されて、励磁コイルへの通電時にプランジャが摺動するガイド面の損傷を防止できることにより、プランジャがスムーズに移動できるスタータ用電磁スイッチを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、径方向中央部に貫通穴が開口する環状の底壁部と、この底壁部の外周より円筒状に延びる外周壁部とを有する金属製のスイッチヨークと、このスイッチヨークの内部に収納される励磁コイルと、底壁部に開口する貫通穴の内側及び励磁コイルの内側を軸方向に可動するプランジャ等を備えるスタータ用電磁スイッチであって、スイッチヨークの底壁部には、貫通穴の内周に沿って軸方向に外周壁部と反対方向へ突出する筒状の突出部が設けられ、この突出部が、プランジャの外周を支持する支持構造の一部を形成していることを特徴とする。
上記の構成によれば、スイッチヨークの底壁部に突出部を設けたことで、プランジャの外周面を支持する支持構造の面積が増大するため、高振動を受けた場合でも、プランジャの振動を抑制できる。これにより、プランジャが移動する際に、プランジャの外周が摺動するガイド面(支持構造)の損傷を防止できるので、励磁コイルへの通電時にプランジャがスムーズに移動することができる。その結果、可動接点が一組の固定接点に片当たりすることなく、好適に当接することができ、且つ、接点の異常摩耗を抑制できる。
また、スイッチヨークの底壁部に設けた突出部を磁気回路の一部として利用できるので、励磁コイルの通電時にプランジャを吸引する吸引力を増大できる。その結果、プランジャが吸引力を受けて移動を開始してから、可動接点が一組の固定接点に当接するまでに要する時間を短くできるので、スタータ始動時間の短縮が可能である。
(請求項2の発明)
本発明は、径方向中央部に貫通穴が開口する環状の底壁部と、この底壁部の外周より円筒状に延びる外周壁部とを有する金属製のスイッチヨークと、ボビンに巻線されてスイッチヨークの内部に収納される励磁コイルと、ボビンの内側から底壁部に開口する貫通穴の内側まで配設される筒状のスリーブと、このスリーブの内側を軸方向に可動するプランジャ等を備えるスタータ用電磁スイッチであって、スイッチヨークの底壁部には、貫通穴の内周に沿って軸方向に外周壁部と反対方向へ突出する筒状の突出部が設けられ、スリーブは、貫通穴の内側に配設される一端側が軸方向に延長して設けられ、その延長部分が突出部にて支持されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、プランジャの外周面を支持するスリーブの面積が増大するため、高振動を受けた場合でも、プランジャの振動を抑制できる。これにより、プランジャが移動する際に、プランジャの外周が摺動するスリーブ内周面の損傷を防止できるので、励磁コイルへの通電時にプランジャがスムーズに移動することができる。その結果、可動接点が一組の固定接点に片当たりすることなく、好適に当接することができ、且つ、接点の異常摩耗を抑制できる。
また、スイッチヨークの底壁部に突出部を設けたことにより、その突出部を磁気回路の一部として利用できるので、励磁コイルの通電時にプランジャを吸引する吸引力を増大できる。その結果、プランジャが吸引力を受けて移動を開始してから、可動接点が一組の固定接点に当接するまでに要する時間を短くできるので、スタータ始動時間の短縮が可能である。
(請求項3の発明)
請求項2に記載したスタータ用電磁スイッチにおいて、スリーブは、一端側が突出部の先端まで延長して設けられていることを特徴とする。
この場合、スリーブを突出部と同じ長さまで延長できるので、より大きな面積でプランジャの外周を支持することができ、高振動を受けた場合でも、プランジャの振動を抑制できる効果が増大する。
(請求項4の発明)
請求項2または3に記載したスタータ用電磁スイッチにおいて、スリーブは、ステンレスによって形成されていることを特徴とする。
この場合、ステンレスによってスリーブの強度を向上できるので、高振動を受けてプランジャが振動した場合でも、スリーブの摩耗、損傷等を抑制できる。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかのスタータ用電磁スイッチにおいて、プランジャには、シャフトの端部が固定される固定壁面が形成されると共に、この固定壁面の反シャフト側に中空穴が凹設されている。また、可動体は、ピニオンを軸方向に移動させるためのシフトレバーを係合するレバー係合部を有し、このレバー係合部が、中空穴内を軸方向に移動可能に設けられ、且つ、プランジャとの間に設けられた回動規制手段により、プランジャに対し回動規制されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、シフトレバーに係合するレバー係合部を介してプランジャの回動が規制される。これにより、高振動を受けた場合等でも、プランジャが回動することはなく、そのプランジャと一体に設けられたシャフトに可動接点が支持されているので、可動接点が回動することもない。その結果、可動接点が回動することにより起因する不具合(例えば、スイッチヨークに組み付けられる樹脂製の接点カバーに可動接点が接触して、接点カバーの内壁面が摩耗する)を防止できる。
(請求項6の発明)
請求項5に記載したスタータ用電磁スイッチにおいて、回動規制手段は、中空穴の内周に設けられた凹部または凸部と、中空穴に収納されるレバー係合部の外周に設けられた凸部または凹部とで構成され、両者の凹凸嵌合により、プランジャに対するレバー係合部の回動が規制されることを特徴とする。
これにより、回動規制手段を簡単な構成で実現でき、高振動を受けた場合でも、確実にプランジャの回動を規制できる。
(請求項7の発明)
請求項5または6に記載したスタータ用電磁スイッチにおいて、プランジャの軸方向反可動接点側の端部を全周に渡って覆う保護カバーを備え、この保護カバーは、突出部を利用して固定されることを特徴とする。
この場合、スイッチヨークに設けられた突出部を、保護カバーを固定するために利用できるので、保護カバーの固定手段を別に設ける必要がない。
(請求項8の発明)
請求項7に記載したスタータ用電磁スイッチにおいて、保護カバーは、弾性材によりカップ状に形成されて、外周にシール部が設けられ、このシール部を、突出部の外周に圧入状態で被せて固定されることを特徴とする。
これにより、突出部を利用して保護カバーを簡単に固定できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図3はスタータ1の全体断面図である。
本実施例のスタータ1は、バッテリ2(図4参照)からモータ回路(本発明の通電回路)を通じて始動電流が供給されることにより回転力を発生するモータ3と、このモータ3の回転力が伝達されて回転する出力軸4、この出力軸4上に配置されるクラッチ5とピニオン6、シフトレバー7を介してクラッチ5及びピニオン6を反モータ方向(図3の左方向)へ押し出す働きを有すると共に、モータ回路を断続するためのメイン接点(後述する)を開閉する電磁スイッチ8等より構成される。
モータ回路は、バッテリ2からモータ3に始動電流を流すための電気回路であり、メイン接点の開閉状態に応じて始動電流が断続される。
モータ3は、図4に示す様に、磁束を発生する界磁手段9と、整流子10を有する電機子11、及び整流子10上に配置されるブラシ12等から構成される周知の直流電動機である。なお、界磁手段9は、界磁コイルを使用する巻線式界磁でも良いし、永久磁石を使用する磁石式界磁でも良い。
出力軸4は、例えば、遊星歯車減速装置(図示せず)を介して、モータ3の回転軸(電機子軸11a)と同軸線上に配置され、電機子11の回転速度が減速装置で減速されて伝達される。
クラッチ5は、ローラ5aを介してアウタ5bからインナ5cへ動力伝達を行い、インナ5cからアウタ5bへの動力伝達を遮断する周知の一方向式クラッチであり、アウタ5bと一体に設けられたスプラインチューブ5dが、出力軸4に設けられたヘリカルスプライン4aに噛み合っている。
ピニオン6は、エンジンのリングギヤ(図示せず)にモータ3の回転力を伝達するもので、クラッチ5のインナ5cと一体に設けられて、クラッチ5と一体に出力軸4上を軸方向に移動可能に配置されている。
続いて、本発明に係わる電磁スイッチ8について図1を参照して説明する。
電磁スイッチ8は、図1に示す様に、カップ形状を有する金属製のスイッチヨーク13と、ボビン14に巻線されてスイッチヨーク13の内部に収納される励磁コイル15、スイッチヨーク13の開口部側に組み付けられる固定鉄心16、ボビン14の内側に配設されるスリーブ17をガイド面として軸方向に可動するプランジャ18、このプランジャ18に固定されるシャフト19、プランジャ18の移動をシフトレバー7に伝達するレバー係合部20、及び前記メイン接点等より構成される。
スイッチヨーク13は、カップ形状の底面を形成する底壁部13aと、この底壁部13aの外周より円筒状に延びて、カップ形状の側面を形成する外周壁部13bとを有し、底壁部13aの径方向中央部に、プランジャ18を挿通する断面円形または楕円形等の貫通穴が開口している。また、底壁部13aには、図1に示す様に、中央部に開口する貫通穴の内周に沿って、軸方向外側(外周壁部13bと反対方向)へ突出する筒状の突出部13cが設けられている。この突出部13cは、スリーブ17を介してプランジャ18の外周を支持する支持構造の一部として設けられると共に、磁気回路の一部としても機能し、更に、プランジャ18の端部を覆う保護カバー21を固定するためにも利用される。
励磁コイル15は、図4に示す様に、スイッチ回路22を介してバッテリ2に接続され、スイッチ回路22に設けられる始動スイッチ23(IGキー)の閉操作により、バッテリ2から励磁電流が供給される。この励磁コイル15は、図1に示す様に、プランジャ18を吸引するための磁力を発生する吸引コイル15aと、吸引されたプランジャ18を保持するための磁力を発生する保持コイル15bとで構成され、ボビン14に二層状態で巻線されている。
固定鉄心16は、ボビン14の反底壁部側に隣接して配置される環状の外側プレート16aと、この外側プレート16aの内周側に組み合わされて、スリーブ17の内側に配置される内側鉄心16bとで構成され、スイッチヨーク13と共に、磁気回路の固定磁路を形成している。
スリーブ17は、例えば、ステンレス製で円筒形状に設けられ、ボビン14の内周面、底壁部13aに開口する貫通穴の内周面、及び突出部13cの内周面に密着して配設されている。また、スリーブ17の反鉄心側端部(図1の左側端部)は、図1に示す様に、底壁部13aに設けられた突出部13cの先端まで延長して設けられている。
プランジャ18は、スリーブ17の内側に挿入されて、内側鉄心16bとの間に配置されるリターンスプリング24により、内側鉄心16bと軸方向に所定のエアギャップを有して対向している。このプランジャ18は、励磁コイル15への通電によって固定鉄心16が磁化されると、その固定鉄心16に吸引されて、リターンスプリング24を押し縮めながら、図1の右方向へ移動し、励磁コイル15への通電が停止して吸引力が消滅すると、リターンスプリング24の反力を受けて、図1の左方向へ押し戻される。
内側鉄心16bと対向するプランジャ18の端部には、上記のリターンスプリング24を受けると共に、シャフト19を固定する固定壁面18aが形成されている。また、固定壁面18aの反シャフト側には、プランジャ18の径方向中央部を軸方向に沿って中空穴18b(図2参照)が凹設され、この中空穴18bがプランジャ18の端面に開口している。更に、中空穴18bが形成されるプランジャ18の内周面には、図2(プランジャ18の断面図)に示す様に、凹部18c(または凸部)が2か所設けられている。この凹部18cは、中空穴18bの全長(プランジャ18の端面から中空穴18bの最深部まで)に渡って設けられている(図1参照)。
シャフト19は、一端側の端部にフランジ部19aが設けられ、このフランジ部19aの端面がプランジャ18の固定壁面18aに接着等により固定されて、プランジャ18と一体に可動する。
レバー係合部20は、例えば、断面円形の棒状に設けられて、その一端側に、シフトレバー7の端部を係合する係合溝20aが形成され、他端側の端部に棒状部より大径のフランジ部20bが設けられている。また、フランジ部20bの外周には、プランジャ18の内周面に設けられた凹部18cに対応する凸部20c(または凹部)が2か所設けられている。
このレバー係合部20は、フランジ部20bを有する他端側が、ドライブスプリング25と共にプランジャ18の中空穴18bに挿入され、ドライブスプリング25の反力を受けて、中空穴18bの奥方向(図1の右方向)へ付勢されている。また、レバー係合部20は、フランジ部20bの凸部20cがプランジャ18の凹部18cに嵌合することで、プランジャ18に対し回動規制されると共に、凸部20cと凹部18cとの嵌合状態を維持したまま、軸方向に移動可能に設けられている。
ドライブスプリング25は、プランジャ18の端部にかしめ固定されたスプリング受け部26と、レバー係合部20のフランジ部20bとの間に配置され、予め初期荷重が与えられている。なお、本発明の可動体は、プランジャ18、シャフト19、及びレバー係合部20によって構成される。
前述の保護カバー21は、プランジャ18の摺動部(プランジャ18とスリーブ17との隙間)等へ異物が侵入することを防止するためのもので、例えば、ゴム等の弾性材によりカップ状に形成されて、そのカップ状の底面中央部に、レバー係合部20を取り出すための貫通穴が開口している。この保護カバー21は、図1に示す様に、貫通穴が開口する内周縁部、及びカップ状の外周縁部に、それぞれ肉厚のシール部(内側シール部21aと外側シール部21b)が設けられ、内側シール部21aが前記スプリング受け部26に支持され、外側シール部21bが、スイッチヨーク13の底壁部13aに設けられた突出部13cの外周に圧入状態で被せて固定されている。
メイン接点は、2本の外部端子27、28を介してモータ回路に接続される一組の固定接点29、30と、この一組の固定接点29、30に対向して可動する可動接点31とで構成され、この可動接点31が両固定接点29、30に当接して、両固定接点29、30間が導通することにより閉状態となり、可動接点31が両固定接点29、30から離れることで開状態となる。
2本の外部端子27、28は、バッテリケーブル32(図4参照)を介してバッテリ2に接続されるバッテリ端子27と、モータリード線33を介して正極ブラシ12(図4参照)に接続されるモータ端子28であり、共に樹脂製の接点カバー34にインサート成形され、接点カバー34の内側にそれぞれ固定接点29、30を備えている。なお、接点カバー34は、図1に示す様に、スイッチヨーク13の開口部側に嵌合して組み付けられ、スイッチヨーク13の開口端部によってかしめ固定されている。
可動接点31は、上記のシャフト19に一組の絶縁部材35、36を介して保持され、この絶縁部材35、36と共にシャフト19上を移動可能に設けられると共に、シャフト19のフランジ部19aと一方の絶縁部材35との間に組み付けられる接点圧スプリング37に付勢されて、他方の絶縁部材36がシャフト19の端部に取り付けられたストッパ38に当接して位置決めされている。
次に、スタータ1の作動を説明する。
始動スイッチ23の閉操作により、励磁コイル15が通電されて固定鉄心16が磁化されると、固定鉄心16とプランジャ18との間に吸引力が作用するため、プランジャ18が固定鉄心16に吸引され、リターンスプリング24を押し縮めながら、図1の右方向へ移動する。このプランジャ18の移動が、レバー係合部20に係合するシフトレバー7を介してクラッチ5に伝達されると、クラッチ5とピニオン6が一体に出力軸4上を反モータ方向へ押し出され、ピニオン6の端面がリングギヤの端面に当接して停止する。
一方、プランジャ18の移動により、シャフト19に支持された可動接点31が一組の固定接点29、30に当接してメイン接点が閉じると、モータ回路を通じてバッテリ2からモータ3へ始動電流が供給されて、電機子11に回転力が発生する。この電機子11の回転が減速装置で減速されて出力軸4に伝達され、更に、出力軸4からクラッチ5を介してピニオン6に伝達されると、ピニオン6がリングギヤと噛み合い可能な位置まで回転してリングギヤに噛み合うことにより、ピニオン6からリングギヤに回転力が伝達されて、エンジンをクランキングする。
エンジン始動後、始動スイッチ23が開操作されると、励磁コイル15への通電停止に伴って吸引力が消滅するため、プランジャ18がリターンスプリング24の反力で図1の左方向へ押し戻される。その結果、可動接点31が一組の固定接点29、30から離れてメイン接点が開くことにより、モータ3への通電が遮断されて、電機子11の回転が停止する。また、始動時と逆方向にプランジャ18が移動することで、シフトレバー7を介してクラッチ5を引き戻す力が作用するため、ピニオン6とリングギヤとの噛み合いが解除されて、クラッチ5とピニオン6が一体に出力軸4上を後退する。
(実施例1の効果)
本実施例の電磁スイッチ8は、スイッチヨーク13の底壁部13aに突出部13cを設けると共に、プランジャ18の摺動面(ガイド面)を形成するスリーブ17の反鉄心側端部が突出部13cの先端まで延長して設けられているので、プランジャ18の外周を支持する支持構造の面積が増大する。これにより、エンジンからスタータ1に高振動が伝わる場合でも、プランジャ18の振動を抑制でき、プランジャ18がスリーブ17の内側を移動する際に、スリーブ17内周面の損傷を防止できる。
その結果、励磁コイル15への通電時にプランジャ18がスムーズに移動することができるので、可動接点31が一組の固定接点29、30に片当たりすることなく、好適に当接することができ、且つ、接点の異常摩耗を抑制できる。
また、スイッチヨーク13の底壁部13aに突出部13cを設けたことにより、その突出部13cを磁気回路の一部として利用できるので、励磁コイル15の通電時にプランジャ18を吸引する吸引力を増大できる。その結果、プランジャ18が吸引力を受けて移動を開始してから、可動接点31が一組の固定接点29、30に当接するまでに要する時間を短くできるので、スタータ始動時間の短縮が可能である。これは、例えば、交差点等で一旦停止した際にエンジンを自動的に停止させ、その後、エンジンを自動的に再始動させる、いわゆるアイドルストップシステムにおいて、エンジンの再始動をより短時間で行うことができる。
更に、プランジャ18の摺動面を形成するスリーブ17をステンレス製にすることで、ステンレス自体の強度により、スリーブ17の耐摩耗性を向上できるので、スタータ1が高振動を受けてプランジャ18が振動する場合でも、スリーブ17の摩耗、損傷等を抑制できる。
また、底壁部13aに設けた突出部13cは、プランジャ18の端部を覆う保護カバー21を固定するために利用することができる。つまり、保護カバー21の外側シール部21bを、突出部13cの外周に圧入状態で被せて固定することができるので、保護カバー21の固定手段を別に設ける必要がなく、突出部13cを利用することで保護カバー21を容易に固定できる。
実施例1に記載した電磁スイッチ8は、レバー係合部20が、シフトレバー7との係合によって回動規制され、さらに、レバー係合部20のフランジ部20bに設けた凸部20cとプランジャ18の内周面に設けた凹部18cとの嵌合により、レバー係合部20とプランジャ18とが互いに回動規制されている。これにより、スタータ1が高振動を受けた場合等でも、プランジャ18が大きく回動することはなく、そのプランジャ18と一体に設けられたシャフト19に可動接点31が支持されているので、可動接点31が大きく回動することもない。その結果、可動接点31が常時安定した姿勢でシャフト19に支持されるので、例えば、接点カバー34の内壁面(特に、図1の紙面と直交する方向の内壁面)に可動接点31が接触して、接点カバー34の内壁面が摩耗する様な不具合を防止できる。
(変形例)
実施例1では、スリーブ17の反鉄心側端部を突出部13cの先端まで延長して設けているが、必ずしも、突出部13cの先端まで延長する必要はなく、プランジャ18の外周を支持する面積が増大できれば、突出部13cの先端より短くても良い(つまり、スリーブ17の延長部分を短くしても良い)。
また、プランジャ18の摺動面としてスリーブ17を使用しているが、スリーブ17を省略して、ボビン14の内周面及び底壁部13aの内周面にて、プランジャ18の外周を支持する構造でも良い。
実施例1に係わる電磁スイッチの断面図である。 実施例1に係わるプランジャの断面図である。 実施例1に係わるスタータの側面図(一部断面を含む)である。 実施例1に係わるスタータの電気回路図である。
符号の説明
1 スタータ
3 モータ(スタータモータ)
6 ピニオン
7 シフトレバー
8 電磁スイッチ
13 スイッチヨーク
13a 底壁部
13b 外周壁部
13c 突出部
14 ボビン
15 励磁コイル
17 スリーブ
18 プランジャ
18a 固定壁面
18b 中空穴
18c 凹部(回動規制手段)
19 シャフト
20 レバー係合部
20c 凸部(回動規制手段)
21 保護カバー
21b 外側シール部
29 固定接点
30 固定接点
31 可動接点

Claims (8)

  1. 径方向中央部に貫通穴が開口する環状の底壁部と、この底壁部の外周より円筒状に延びる外周壁部とを有する金属製のスイッチヨークと、
    このスイッチヨークの内部に収納される励磁コイルと、
    前記底壁部に開口する前記貫通穴の内側及び前記励磁コイルの内側を軸方向に可動するプランジャ、及び前記プランジャと一体に設けられるシャフトを有する可動体と、
    スタータモータの通電回路に接続される一組の固定接点と、
    前記シャフトに支持され、前記プランジャの移動に応じて、前記一組の固定接点に対向して可動する可動接点とを備えるスタータ用電磁スイッチであって、
    前記スイッチヨークの前記底壁部には、前記貫通穴の内周に沿って軸方向に前記外周壁部と反対方向へ突出する筒状の突出部が設けられ、この突出部が、前記プランジャの外周を支持する支持構造の一部を形成していることを特徴とするスタータ用電磁スイッチ。
  2. 径方向中央部に貫通穴が開口する環状の底壁部と、この底壁部の外周より円筒状に延びる外周壁部とを有する金属製のスイッチヨークと、
    ボビンに巻線されて前記スイッチヨークの内部に収納される励磁コイルと、
    前記ボビンの内側から前記底壁部に開口する前記貫通穴の内側まで配設される筒状のスリーブと、
    このスリーブの内側を軸方向に可動するプランジャ、及び前記プランジャと一体に設けられるシャフトを有する可動体と、
    スタータモータの通電回路に接続される一組の固定接点と、
    前記シャフトに支持され、前記プランジャの移動に応じて、前記一組の固定接点に対向して可動する可動接点とを備えるスタータ用電磁スイッチであって、
    前記スイッチヨークの前記底壁部には、前記貫通穴の内周に沿って軸方向に前記外周壁部と反対方向へ突出する筒状の突出部が設けられ、
    前記スリーブは、前記貫通穴の内側に配設される一端側が軸方向に延長して設けられ、その延長部分が前記突出部にて支持されていることを特徴とするスタータ用電磁スイッチ。
  3. 請求項2に記載したスタータ用電磁スイッチにおいて、
    前記スリーブは、一端側が前記突出部の先端まで延長して設けられていることを特徴とするスタータ用電磁スイッチ。
  4. 請求項2または3に記載したスタータ用電磁スイッチにおいて、
    前記スリーブは、ステンレスによって形成されていることを特徴とするスタータ用電磁スイッチ。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかのスタータ用電磁スイッチにおいて、
    前記プランジャには、前記シャフトの端部が固定される固定壁面が形成されると共に、この固定壁面の反シャフト側に中空穴が凹設され、
    前記可動体は、ピニオンを軸方向に移動させるためのシフトレバーを係合するレバー係合部を有し、このレバー係合部が、前記中空穴内を軸方向に移動可能に設けられ、且つ、前記プランジャとの間に設けられた回動規制手段により、前記プランジャに対し回動規制されていることを特徴とするスタータ用電磁スイッチ。
  6. 請求項5に記載したスタータ用電磁スイッチにおいて、
    前記回動規制手段は、前記中空穴の内周に設けられた凹部または凸部と、前記中空穴に収納される前記レバー係合部の外周に設けられた凸部または凹部とで構成され、両者の凹凸嵌合により、前記プランジャに対する前記レバー係合部の回動が規制されることを特徴とするスタータ用電磁スイッチ。
  7. 請求項5または6に記載したスタータ用電磁スイッチにおいて、
    前記プランジャの軸方向反可動接点側の端部を全周に渡って覆う保護カバーを備え、
    この保護カバーは、前記突出部を利用して固定されることを特徴とするスタータ用電磁スイッチ。
  8. 請求項7に記載したスタータ用電磁スイッチにおいて、
    前記保護カバーは、弾性材によりカップ状に形成されて、外周にシール部が設けられ、このシール部を、前記突出部の外周に圧入状態で被せて固定されることを特徴とするスタータ用電磁スイッチ。
JP2003409025A 2003-12-08 2003-12-08 スタータ用電磁スイッチ Pending JP2005174590A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003409025A JP2005174590A (ja) 2003-12-08 2003-12-08 スタータ用電磁スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003409025A JP2005174590A (ja) 2003-12-08 2003-12-08 スタータ用電磁スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005174590A true JP2005174590A (ja) 2005-06-30

Family

ID=34730539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003409025A Pending JP2005174590A (ja) 2003-12-08 2003-12-08 スタータ用電磁スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005174590A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2058830A2 (de) 2007-11-09 2009-05-13 Robert Bosch GmbH Elektromagnetischer Schalter für E-Maschine
JP2010521291A (ja) * 2007-03-13 2010-06-24 ユニバーシティ オブ ヒューストン 規則的に間隔をおいて配置されたマイクロ細孔を有する微粒子フィルタを製造するためのデバイスおよび方法
KR101499444B1 (ko) * 2013-12-12 2015-03-19 발레오전장시스템스코리아 주식회사 가스켓, 이를 포함하는 스타터의 마그네틱 스위치 및 이 마그네틱 스위치를 구비하는 스타터
CN105261527A (zh) * 2015-11-04 2016-01-20 中国电子科技集团公司第四十研究所 具有安全保护磁路的电磁式预热继电器
WO2021095206A1 (ja) * 2019-11-14 2021-05-20 三菱電機株式会社 電磁アクチュエータ

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010521291A (ja) * 2007-03-13 2010-06-24 ユニバーシティ オブ ヒューストン 規則的に間隔をおいて配置されたマイクロ細孔を有する微粒子フィルタを製造するためのデバイスおよび方法
EP2058830A2 (de) 2007-11-09 2009-05-13 Robert Bosch GmbH Elektromagnetischer Schalter für E-Maschine
DE102007053417A1 (de) 2007-11-09 2009-05-14 Robert Bosch Gmbh Elektromagnetischer Schalter für E-Maschine
JP2009123698A (ja) * 2007-11-09 2009-06-04 Robert Bosch Gmbh 電気機械の電磁式のスイッチ
EP2058830A3 (de) * 2007-11-09 2011-05-18 Robert Bosch GmbH Elektromagnetischer Schalter für E-Maschine
US7973624B2 (en) 2007-11-09 2011-07-05 Robert Bosch Gmbh Electromagnetic switch for an E-machine
KR101499444B1 (ko) * 2013-12-12 2015-03-19 발레오전장시스템스코리아 주식회사 가스켓, 이를 포함하는 스타터의 마그네틱 스위치 및 이 마그네틱 스위치를 구비하는 스타터
WO2015088151A1 (ko) * 2013-12-12 2015-06-18 발레오전장시스템스코리아 주식회사 가스켓, 이를 포함하는 스타터의 마그네틱 스위치 및 이 마그네틱 스위치를 구비하는 스타터
CN105793554A (zh) * 2013-12-12 2016-07-20 瓦莱奥电子系统(韩国)株式会社 衬垫、包括其的磁力开关以及具有该磁力开关的起动机
CN105793554B (zh) * 2013-12-12 2018-06-01 瓦莱奥电子系统(韩国)株式会社 衬垫、包括其的磁力开关以及具有该磁力开关的起动机
US10163595B2 (en) 2013-12-12 2018-12-25 Valeo Electrical Systems Korea Ltd. Gasket, magnetic switch of starter comprising same, and starter provided with magnetic switch
CN105261527A (zh) * 2015-11-04 2016-01-20 中国电子科技集团公司第四十研究所 具有安全保护磁路的电磁式预热继电器
WO2021095206A1 (ja) * 2019-11-14 2021-05-20 三菱電機株式会社 電磁アクチュエータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5573320B2 (ja) スタータおよびエンジン始動装置
JP5991189B2 (ja) スタータ用電磁スイッチ
JP2007335117A (ja) 電磁スイッチ
JP6064577B2 (ja) スタータ用電磁スイッチ
JPH0433537A (ja) スタータ
JP2007113568A (ja) 常時噛合い式スタータ
JP2015200190A (ja) エンジン始動装置
KR20020027195A (ko) 스타터모터
US5937696A (en) Starter for an internal combustion engine
JP5765974B2 (ja) スタータ
JP2005174590A (ja) スタータ用電磁スイッチ
JP2007077810A (ja) スタータ
KR100624209B1 (ko) 스타터용 마그네틱 스위치
JP2005110489A (ja) モータの保持構造、及びモータアクチュエータ
JP3315883B2 (ja) エンジン始動装置
JP2006304395A (ja) 回転電機
JP6410394B2 (ja) 電磁クラッチ機構および減速機付モータ
US6020650A (en) Electromagnetic switch having variable magnetic resistance
JP5340531B2 (ja) 回転電機
JP4857067B2 (ja) マグネットスイッチ及びスタータ
US6833778B2 (en) Electromagnetic switch and starter using the same
JP2008125227A (ja) 整流子電動機
JP2013050101A (ja) スタータ
JPH085385Y2 (ja) 電磁連結装置の励磁装置
JP2014040809A (ja) スタータ用電磁ソレノイド装置