JPH109105A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JPH109105A
JPH109105A JP15779896A JP15779896A JPH109105A JP H109105 A JPH109105 A JP H109105A JP 15779896 A JP15779896 A JP 15779896A JP 15779896 A JP15779896 A JP 15779896A JP H109105 A JPH109105 A JP H109105A
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Nobuhiko Uryu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストな手段で電磁スイッチ6の防水、防
塵、防油の対策を実現するとともに、電磁スイッチ6の
小型化を可能としたスタータを提供すること。 【解決手段】 電磁スイッチ6は、軸方向においてアー
マチャと減速装置との間で回転軸16の外周に同軸に配
置されている。この電磁スイッチ6は、スイッチ端子を
通じて通電を受けるコイル39がスイッチケーシング1
4の外筒部14aの内周面に沿って円弧状に湾曲して配
設され、そのコイル39の磁力を受けて吸引されるプラ
ンジャ40が円弧形状に設けられて、コイル39の中空
内部を回転軸16の円周方向に移動する。プランジャ4
0の作動は、ワイヤ56によってレバー55に伝達さ
れ、そのレバー55がピン58を中心として回転するこ
とによりピニオン移動体4が押し出されてピニオン29
がリングギヤ5と噛み合う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動す
るスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、電磁スイッチを電動機
の後方に同軸に配設した同軸型スタータ(特開平5−3
32229号公報参照)と、電磁スイッチをピニオンギ
ヤと遊星歯車減速装置との間に配設したスタータ(特開
昭63−268974号公報参照)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の同軸
型スタータは、電磁スイッチが電動機の後方に配設され
るため、スタータのエンジン取付け面から最も離れた位
置となり、エンジン振動の影響を大きく受ける。このた
め、細線を溶接等によって結線する電磁スイッチをスタ
ータの受ける最大振幅(振動)部へ配設するためには、
耐振性を確保するための何らかの手段が必要となり、そ
の分、コストアップを招いてしまう。一方、電磁スイッ
チをピニオンギヤと遊星歯車減速装置との間に配設した
スタータは、電磁スイッチの位置がエンジン取付け面に
近いことから同軸型スタータと比較して耐振性の点では
有利であるが、電磁スイッチの接点が歯車室または取付
ハウジング内に設けられるため、防水、防塵、防油に対
する対策を施さないと、接点寿命が短くなる可能性が高
い。
【0004】また、両スタータとも、電磁スイッチの押
出し力(プランジャ吸引力)でそのままピニオン、また
はピニオンと一体となったピニオン移動体を押し出す構
造である。従って、電磁スイッチは、ピニオン重量また
はピニオン移動体の重量を押し出すためのプランジャ吸
引力を必要とするため、必然的に体格が大きくなって小
型化の障害となっている。本発明は、上記事情に基づい
て成されたもので、その目的は、低コストな手段で電磁
スイッチの防水、防塵、防油の対策を実現するととも
に、その電磁スイッチの小型化を可能としたスタータを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1〜4の手段によ
れば、電磁スイッチが遊星歯車減速装置とアーマチャと
の間の回転軸の外周に配置されているため、電磁スイッ
チの防水、防塵、防油に対する対策が可能である。ま
た、電磁スイッチを始動モータよりピニオン側に配置し
たことにより、電磁スイッチを始動モータの後方に配置
した従来のスタータと比較して耐振性が向上する。
【0006】また、請求項2の手段によれば、電磁スイ
ッチは、モータ接点の開閉を行うプランジャが回転軸を
中心として略円周方向に回動する構造である。このた
め、プランジャが軸方向に摺動する従来のスタータと比
較して、軸方向の長さを格段に短くできる効果を有す
る。
【0007】請求項5の手段によれば、ピニオン移動装
置は、プランジャの移動寸法がピニオン移動体の移動寸
法より大きくなる様に構成されている。このため、支点
を中心として回動するレバーを梃子として考えた場合、
レバーの支点から作用点(ピニオン移動体と係合する
点)までの長さより支点から力点(電磁スイッチの作動
力が加わる点)までの長さの方を長く設定できる。従っ
て、梃子の原理より、力点に加わる力は、作用点に得ら
れる力(ピニオン移動体を押し出す力)よりレバー比
(支点からから作用点までの長さと支点から力点までの
長さの比)分だけ低減される。この結果、力点に加わる
力である電磁スイッチのプランジャ吸引力を小さくでき
るため、その分だけ電磁スイッチの小型化を図ることが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスタータを図面に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1はスタータの半断面図である。本実
施例のスタータ1は、回転力を発生する始動モータ2、
この始動モータ2の回転を減速する遊星歯車減速装置
(後述する)、この減速装置の回転出力を受けて回転す
る駆動軸3、この駆動軸3の外周に嵌合するピニオン移
動体4、始動モータ2の通電回路に設けられたモータ接
点(後述する)を開閉するとともに、ピニオン移動体4
をエンジンのリングギヤ5側へ押し出す作動力を発生す
る電磁スイッチ6、及び電磁スイッチ6の作動力を受け
てピニオン移動体4をリングギヤ5側へ移動させるピニ
オン移動装置(後述する)等より構成される。
【0009】始動モータ2は、内周面に複数の固定磁極
7が固着されたヨーク8、固定磁極7の内周で回転自在
に支持されたアーマチャ9、このアーマチャ9に設けら
れた整流子10に摺接するブラシ11等より構成され
る。ヨーク8は、固定磁極7の磁気枠と始動モータ2の
外枠を兼ねるもので、略円筒形状に設けられ、後端側開
口部がエンドカバー12によって閉塞される。アーマチ
ャ9は、エンドカバー12に保持されたベアリング13
と電磁スイッチ6のスイッチケーシング14(内筒部1
4b)に保持されたベアリング15により回転自在に支
持された回転軸16と、この回転軸16の外周に圧入固
定された積層コア17と、この積層コア17に巻線され
たアーマチャコイル18と、前記整流子10から成る。
但し、整流子10は、アーマチャ9のピニオン移動体4
側(反エンドカバー12側)に設けられている。ブラシ
11は、整流子10の外周面上でブラシホルダ19によ
り整流子10の径方向に摺動可能な状態で保持され、ブ
ラシスプリング20によって整流子10側へ付勢されて
いる。
【0010】減速装置は、回転軸16の一端側端部の外
周に形成されたサンギヤ21、このサンギヤ21に噛み
合う複数の遊星ギヤ22、各遊星ギヤ22に噛み合うイ
ンターナルギヤ23より構成されている。サンギヤ21
は、回転軸16と一体に回転することで回転軸16の回
転を各遊星ギヤ22に伝達する。遊星ギヤ22は、駆動
軸3の後端外周に形成されたフランジ部3aにピン24
が圧入されて、そのピン24に軸受25を介して回転自
在に支持されている。各遊星ギヤ22は、サンギヤ21
及びインターナルギヤ23と噛み合って、サンギヤ21
の外周を自転しながら公転する。インターナルギヤ23
は、電磁スイッチ6より前方側を覆うハウジング26の
内周面に回転規制されている。
【0011】駆動軸3は、回転軸16と同軸に配され
て、ハウジング26に保持されたベアリング27とイン
ターナルギヤ23の軸受部23aに保持されたベアリン
グ28により回転自在に支持されている。また、駆動軸
3の外周には、ヘリカルスプライン3bが形成されてい
る。ピニオン移動体4は、エンジンのリングギヤ5と噛
み合ってアーマチャ9の回転力(駆動軸3の回転)をリ
ングギヤ5に伝達するためのピニオン29と、駆動軸3
の回転をピニオン29に伝達する一方向クラッチ30か
ら成る。ピニオン29は、一方向クラッチ30のインナ
31と一体に設けられて、駆動軸3の外周にブッシュ3
2を介して回転自在に嵌合するとともに、このブッシュ
32と一体に駆動軸3上を摺動可能に設けられている。
【0012】一方向クラッチ30は、駆動軸3のヘリカ
ルスプライン3bに噛み合うスプライン筒部33、この
スプライン筒部33と一体に設けられたアウタ34、こ
のアウタ34の内周に配された前述のインナ31、及び
アウタ34とインナ31との間に介在されたローラ35
等より構成される。なお、一方向クラッチ30の作動は
極めて周知であるため、その説明は省略する。ピニオン
移動体4の前進移動は、ピニオン29より前方の駆動軸
3上に配されたストップカラー36にピニオン29の先
端面が当接することで規制される。また、ストップカラ
ー36とピニオン29との間には、ピニオン移動体4を
後方へ付勢するリターンスプリング37が配されてい
る。
【0013】電磁スイッチ6は、軸方向においてアーマ
チャ9と減速装置との間で回転軸16の外周に同軸に配
置されている。この電磁スイッチ6は、図2及び図3に
示すように、ハウジング26とヨーク8との間に挟持さ
れるスイッチケーシング14と、このスイッチケーシン
グ14に収納される軸受ブッシュ38、コイル39、プ
ランジャ40、スプリング41、前述のモータ接点等の
各部品と、スイッチケーシング14の外部に設けられて
外部配線との接続を行う外部端子(後述する)等より構
成されている。スイッチケーシング14は、アルミニウ
ム又は鉄等の金属製で、ダイキャスト又は絞り成形され
て、外周壁面を形成する外筒部14a、内周壁面を形成
する内筒部14b、減速装置との間を隔てる隔壁部14
cから成る略円環状に形成されている。また、スイッチ
ケーシング14のアーマチャ9側開口端部には、電磁ス
イッチ6とアーマチャ9との間を隔てる隔壁板42が配
設されている。
【0014】軸受ブッシュ38は、例えば樹脂製で環状
体に形成され、スイッチケーシング14の内筒部14b
の外周面に圧入等により固定されてスイッチケーシング
14に対して回転規制されている。コイル39は、軸受
ブッシュ38に保持されて、スイッチケーシング14の
外筒部14aの内周面に沿って円弧状に湾曲して配設さ
れている。プランジャ40は、磁性体の金属製で、コイ
ル39の中空内部を回転軸16の円周方向に移動可能な
円弧形状に形成され、軸受ブッシュ38の外周に回転自
在に嵌合するリング部43と一体に設けられている。ス
プリング41は、プランジャ40の内周面に沿って円弧
状に配されて、コイル39に対してプランジャ40を静
止位置側(図1の時計回転方向)へ付勢している。な
お、スプリング41に付勢されたプランジャ40は、リ
ング部43とプランジャ40とを連結する連結部43a
の端面が軸受ブッシュ38に設けられた段差部38aに
当接して静止する(図1に示す状態)。
【0015】モータ接点は、下述のバッテリ端子44と
一体に又は溶接されたバッテリ側固定接点45、電気渡
り線46を介してブラシ11と電気的に接続されたモー
タ側固定接点47、及びリング部43と一体に設けられ
た可動接点48から成る。バッテリ側固定接点45は、
銅または銅合金から成り、絶縁ブッシュ49を介して外
筒部14aの内周面に配設されている。モータ側固定接
点47は、銅または銅合金から成り、電気渡り線46と
一体化または溶接等により固定されて、バッテリ側固定
接点45の内周側に配設されている。モータ側固定接点
47とリング部43との間には樹脂製の絶縁ブッシュ5
0が介在されて、モータ側固定接点47とリング部43
(即ちプランジャ40)とが電気的に絶縁されている。
電気渡り線46は、円弧状に設けられて軸受ブッシュ3
8に固定されている。可動接点48は、リング部43の
外周に突設する接点保持部43bに対して樹脂製の絶縁
ブッシュ51を介して固定され、リング部43(即ちプ
ランジャ40)と電気的に絶縁されている。
【0016】外部端子は、バッテリ(図示しない)に直
結されたケーブルが接続されるバッテリ端子44と、バ
ッテリからキースイッチ(図示しない)を経由した配線
が接続されるスイッチ端子52である。バッテリ端子4
4は、スイッチケーシング14の外筒部14aを貫通し
て、樹脂製の絶縁ブッシュ53と前述の絶縁ブッシュ4
9とを介して外筒部14aと(スイッチケーシング14
と)電気的に絶縁された状態で配設され、外筒部14a
の外側へ突出するバッテリ端子44の螺子部44aにナ
ット(図示しない)を締め付けて外筒部14aに固定さ
れている。スイッチ端子52は、スイッチケーシング1
4の外筒部14aに絶縁ブッシュ54を介して電気的に
絶縁された状態で圧入固定され、スイッチケーシング1
4の内部でコイル39の引出し線39aと電気的に接続
されている。
【0017】ピニオン移動装置は、ピニオン移動体4に
係合するレバー55、このレバー55とプランジャ40
とを連結するワイヤ等の連結部材(以下、ワイヤ56と
言う)、このワイヤ56を支持するローラ57(図3参
照)から構成される。レバー55は、ハウジング26に
固定されたピン58に支持されて、ピニオン移動体4に
係合する一端側とワイヤ56に連結された他端側とがピ
ン58を中心として回動可能に設けられている。但し、
このレバー55は、ピニオン移動体4との係合点からピ
ン58までの長さより、ワイヤ56との連結部43aか
らピン58までの長さの方が長く設けられている。ワイ
ヤ56は、コイル39の磁力を受けて吸引された時のプ
ランジャ40の移動(図2で反時計回転方向への回転)
をレバー55に伝達する。ローラ57は、プランジャ4
0の移動に伴って円周方向に引っ張られたワイヤ56の
移動方向を軸方向に変換する。
【0018】次に、本実施例の作動を説明する。キース
イッチを閉じてバッテリからスイッチ端子52を通じて
コイル39に電流が流れると、そのコイル39の発生す
る磁力を受けてプランジャ40が吸引されて、スプリン
グ41の付勢力に抗して図2の反時計回転方向へ移動
(回転)する。このプランジャ40の移動がワイヤ56
を介してレバー55に伝達され、そのレバー55がピン
58を中心として図1の反時計回転方向へ回転すると、
ピン58を支点とした梃子の原理でピニオン移動体4が
前方へ(図1の左側へ)押し出されることにより、ピニ
オン29とリングギヤ5とが噛み合う。その後、更にプ
ランジャ40が回転して可動接点48が両固定接点4
5、47に当接して両固定接点45、47間が短絡され
ると、ブラシ11を通じてアーマチャ9が通電されるこ
とにより、アーマチャ9に回転力が発生する。アーマチ
ャ9の回転は、減速装置で減速されて駆動軸3に伝達さ
れた後、一方向クラッチ30を介してピニオン29に伝
達される。これにより、ピニオン29と噛み合うリング
ギヤ5が回転してエンジンが始動する。
【0019】エンジン始動後、キースイッチを開いてコ
イル39への通電を停止すると、コイル39の吸引力が
消滅するため、それまで吸引されていたプランジャ40
がスプリング41の反力を受けて図2の時計回転方向へ
回転し、プランジャ40の連結部43a端面が軸受ブッ
シュ38の段差部38aに当接して静止する。また、プ
ランジャ40が静止位置へ戻ることで可動接点48が両
固定接点45、47から離れて両固定接点45、47間
を開くことにより、アーマチャ9への通電が停止されて
アーマチャ9の回転が停止する。一方、プランジャ40
が静止位置へ戻ることで、それまでワイヤ56を通じて
レバー55を引っ張っていた力が消滅するため、リター
ンスプリング37の反力によってピニオン移動体4が押
し戻される。これにより、ピニオン29とリングギヤ5
との噛み合いが解除されて、ピニオン移動体4が静止位
置(図1に示す位置)へ戻る。
【0020】(本実施例の効果)本実施例のスタータ1
は、電磁スイッチ6の各構成部品がスイッチケーシング
14と隔壁板42とで形成される独立した室に収納され
ているため、電磁スイッチ6の防水、防塵、防油に対し
て効果的である。また、整流子10とブラシ11との摺
接によって生じるブラシ粉のスイッチ内部への侵入も防
止できる。また、電磁スイッチ6を始動モータ2よりピ
ニオン移動体4側に配置したことにより、電磁スイッチ
6を始動モータ2の後方に配置した従来のスタータと比
較して耐振性が向上する。更に、電磁スイッチ6は、モ
ータ接点の開閉を行うプランジャ40が回転軸16を中
心として円周方向に回動する構造であるため、プランジ
ャ40が軸方向に摺動する従来のスタータと比較して、
軸方向の長さを格段に短くできる。
【0021】また、本実施例では、プランジャ40が回
転軸16の円周方向に回動する構造を採用することによ
って、レバー55によりピニオン移動体4が押し出され
る軸方向寸法より、プランジャ40の移動に伴ってワイ
ヤ56が引っ張られる軸方向寸法の方を長く設定でき
る。このため、レバー55の支点であるピン58からピ
ニオン移動体4との係合点までの長さより、ピン58か
らワイヤ56との連結部までの長さの方を長くすること
により、レバー55の力点(ワイヤ56との連結部)に
加わる力を、作用点(ピニオン移動体4との係合部)に
得られる力よりレバー比(ピン58から作用点までの長
さとピン58から力点までの長さの比)分だけ低減でき
る。この結果、力点に加わる力である電磁スイッチ6の
プランジャ40吸引力をレバー比分だけ小さくできるた
め、コイル39の巻き数を減らして電磁スイッチ6の小
型化を図ることができる。
【0022】(第2実施例)図4はスタータ1の始動モ
ータ2より前方側を示す断面図である。本実施例は、第
1実施例のスタータ1とピニオン移動装置の構造が異な
る。ピニオン移動装置は、ハウジング26に一体に設け
られた軸受59と隔壁板42に一体に設けられた軸受6
0とによって回転自在に支持されたドライブシャフト6
1、プランジャ40の外周面に形成されたギヤ部62、
スイッチケーシング14内でドライブシャフト61に固
定されてプランジャ40のギヤ部62と噛み合う歯車6
3、ピン58を中心としてレバー55と一体に回転する
レバー歯車64、ハウジング26内でドライブシャフト
61に固定されてレバー歯車64と噛み合うウォームギ
ヤ65より構成される。なお、軸受59及び軸受60
は、オイルレスベアリング等を用いてハウジング26及
び隔壁板42と分離しても良い。
【0023】このピニオン移動装置は、コイル39の磁
力によりプランジャ40が吸引されて図5の反時計回転
方向へ回転すると、ギヤ部62に噛み合う歯車63と一
体にドライブシャフト61が回転してウォームギヤ65
を介してレバー歯車64が回転する。これにより、レバ
ー歯車64と一体にレバー55がピン58を中心として
回転(図5の時計回転方向)し、ピニオン移動体4が押
し出されて駆動軸3上を前進することにより、ピニオン
29がリングギヤ5と噛み合うことができる。
【0024】なお、エンジン始動後、ピニオン移動体4
を静止位置へ戻すためのリターンスプリングはなく、ピ
ニオン移動装置によって静止位置へ戻される。即ち、コ
イル39への通電が停止してプランジャ40がスプリン
グ41の反力を受けて静止位置へ戻されると、ギヤ部6
2に噛み合う歯車63がエンジン始動時とは逆回転する
ため、ウォームギヤ65と噛み合うレバー歯車64も逆
回転してレバー55が反時計回転方向へ回転することに
より、ピニオン移動体4が静止位置へ戻ることができ
る。その他の作動は第1実施例と同じであるため、その
説明は省略する。本実施例では、第1実施例とピニオン
移動装置の構造が異なるだけで、第1実施例と同様の効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの半断面図である。
【図2】図1に示すスタータの始動モータより前方側の
拡大断面図である。
【図3】図2に示すスタータのA−A断面図である。
【図4】スタータの始動モータより前方側を示す断面図
である。
【図5】図4に示すスタータのB−B断面図である。
【符号の説明】
1 スタータ 2 始動モータ 3 駆動軸 3b ヘリカルスプライン 4 ピニオン移動体 5 リングギヤ 6 電磁スイッチ 9 アーマチャ 16 回転軸 29 ピニオン 40 プランジャ 45 バッテリ側固定接点(モータ接点) 47 モータ側固定接点(モータ接点) 48 可動接点(モータ接点) 55 レバー 56 ワイヤ(伝達手段/第1実施例) 57 ローラ(伝達手段/第1実施例) 58 ピン(支点) 61 ドライブシャフト(回転力伝達装置/第2実施
例) 62 ギヤ部(回転力伝達装置/第2実施例) 63 歯車(回転力伝達装置/第2実施例) 64 レバー歯車 65 ウォームギヤ(回転力伝達装置/第2実施例)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通電を受けてアーマチャに回転力を発生す
    る始動モータと、 前記アーマチャの回転を減速する遊星歯車減速装置と、 前記アーマチャの回転軸と同軸に配されて、前記遊星歯
    車減速装置の回転出力を受けて回転する駆動軸と、 エンジンのリングギヤと噛み合うピニオンを有し、前記
    駆動軸上を進退可能に設けられたピニオン移動体と、 前記始動モータへ通電する電流回路に設けられたモータ
    接点を開閉するとともに、前記ピニオン移動体を前記リ
    ングギヤ側へ移動させる作動力を発生する電磁スイッチ
    と、 この電磁スイッチの作動力を受けて前記ピニオン移動体
    を前記リングギヤ側へ移動させるピニオン移動装置とを
    備えたスタータであって、 前記電磁スイッチは、軸方向における前記遊星歯車減速
    装置と前記アーマチャとの間の前記回転軸の外周に配置
    されていることを特徴とするスタータ。
  2. 【請求項2】前記電磁スイッチは、前記モータ接点の開
    閉を行うプランジャが前記回転軸を中心として略円周方
    向に回動することを特徴とする請求項1記載のスター
    タ。
  3. 【請求項3】前記ピニオン移動装置は、支点を中心とし
    て回動する端部が前記ピニオン移動体に係合するレバー
    と、前記プランジャの移動を前記レバーに伝達して前記
    レバーを回動させる伝達手段とを備え、 この伝達手段は、略円周方向に回動する前記プランジャ
    の移動を軸方向の移動に変換して前記レバーに伝達する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のスタータ。
  4. 【請求項4】前記ピニオン移動装置は、支点を中心とし
    て回動する端部が前記ピニオン移動体に係合するレバー
    と、前記プランジャの移動を前記レバーに伝達して前記
    レバーを回動させる伝達手段とを備え、 この伝達手段は、前記支点を中心として前記レバーと一
    体に回転するレバー歯車と、前記プランジャの移動を回
    転力に変換して前記レバー歯車を回転させる回転力伝達
    装置とから成ることを特徴とする請求項1または2記載
    のスタータ。
  5. 【請求項5】前記ピニオン移動装置は、前記プランジャ
    の移動寸法が前記ピニオン移動体の移動寸法より大きく
    なる様に構成されていることを特徴とする請求項1〜4
    記載の何れかのスタータ。
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