JP3603486B2 - スタータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンを始動するスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、例えば特開昭58−178865号公報に記載されたスタータがある。このスタータは、ピニオンギヤと一方向クラッチとを分離して、ピニオンギヤのみ出力軸上を移動可能に構成し、電磁スイッチの作動力(吸引力)でピニオンギヤをリングギヤ端面まで移動させた後、噛み合い用付勢スプリングに蓄えられた反力でピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせる構造である。これにより、ピニオンギヤと一方向クラッチとを連動して移動させる構造のスタータと比較して、電磁スイッチや噛み合い用付勢スプリングで移動させる移動体の質量が大幅に軽減されるため、噛み合い用付勢スプリングの荷重や電磁スイッチの吸引力を低減でき、電磁スイッチの小型化に効果があった。特に、電動機の回転を減速して出力軸に伝達する減速形スタータでは、ピニオンギヤの回転立ち上がりが遅くなるため、噛み合い用付勢スプリングの荷重をより一層低減することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のピニオンギヤと一方向クラッチとを分離して、ピニオンギヤのみ出力軸上を移動可能に構成したスタータでは、エンジンを駆動する際に生じる回転数の変動でリングギヤの回転数がピニオンギヤの回転数を上回った時に、ピニオンギヤの内周と出力軸の外周に各々形成されているヘリカルスプラインの歯面上にピニオンギヤを後退させる力が働く。このピニオンギヤの後退を押さえるのが噛み合い用付勢スプリングの荷重であるため、この噛み合い用付勢スプリングの荷重がピニオンギヤに作用する後退力より弱いと、エンジンが着火する以前にピニオンギヤとリングギヤとの噛み合いが解除されて着火できない状態となる。
【0004】
従って、電磁スイッチを小型化するために噛み合い用付勢スプリングの荷重を低減できても、ピニオンギヤの後退を押さえる必要性から、噛み合い用付勢スプリングの荷重低減には限度があり、電磁スイッチの小型化においても大幅な効果が得られなかった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、ピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせるための付勢力を発生するスプリングの荷重を低減して、電磁スイッチの小型化を可能にしたスタータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の手段によれば、モータ接点が閉じた後、電動機に駆動されて回転する出力軸の回転と共に、ピニオンギヤリングギヤと噛み合う位置まで回転した時に、スプリングに蓄えられた反力を利用してピニオン押出手段を動かすことにより、ピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせるスタータであって、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合った後、プランジャの動きに連動してピニオンギヤの後方へ入り込むことにより、ピニオンギヤの後退を抑止するピニオン後退抑止部材を備え、このピニオン後退抑止部材がピニオン押出手段とは異なる別部材によって設けられている。
これにより、エンジンを駆動する際に生じる回転数変動に伴ってピニオンギヤに後退力が作用しても、そのピニオンギヤの後退をピニオン後退抑止部材によって抑止することができる。即ち、本発明では、スプリングの反力が伝達されるピニオン押出手段によってピニオンギヤの後退を抑止する必要がないため、従来の噛み合い用付勢スプリングの荷重でピニオンギヤの後退を抑止する構造のスタータと比較して、スプリング荷重を大幅に低減できることから、電磁スイッチの小型化を実現できる。
【0006】
請求項2の手段によれば、電動機の回転を減速して出力軸に伝達する減速装置を備えている。これにより、減速装置を持たないスタータと比較してピニオンギヤの回転立ち上がりが遅くなるため、より一層、スプリング荷重の低減を図ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のスタータを図面に基づいて説明する。
図1はスタータの断面図である。
本実施例のスタータ1は、回転力を発生する始動モータ2、この始動モータ2の回転を減速する遊星歯車減速装置(後述する)、この減速装置の回転出力を受けて回転する出力軸3、この出力軸3に嵌合するピニオン移動体4、始動モータ2への通電を制御する電磁スイッチ5、この電磁スイッチ5の作動力が伝達されてピニオン移動体4を前方へ押し出すピニオン押出レバー6、ピニオンギヤ7がリングギヤ8と噛み合った後、ピニオンギヤ7の後退を抑止するピニオン後退抑止部材9(図3参照)、及びこれらの各構成部品を収納する機枠体等から構成されている。この機枠体は、フロントケース10、センタケース11、継鉄12、ブラシホルダ13、及びリヤケース14から構成されて、全体が略円筒形状に設けられている。
【0008】
始動モータ2は、機枠体の一部と磁気枠とを兼ねる継鉄12の内周面に固定磁極15(例えば複数の永久磁石)が固着されて、その固定磁極15の内周にアーマチャ16が回転自在に配され、アーマチャ16の端部に設けられた整流子17上にブラシ18が配設されている。
円筒形を成す継鉄12は、一端側がセンタケース11の開口端部とインロー嵌合し、他端側がブラシホルダ13の開口端部とインロー嵌合して組み合わされている。アーマチャ16は、回転軸19の一端が出力軸3の他端に形成された凹所20内に挿入されて、その凹所20の内周に嵌合する軸受21を介して回転自在に支持され、他端がブラシホルダ13の軸受部13aに保持された軸受22を介して回転自在に支持されている。整流子17は、回転軸19の他端側外周に複数の整流子片を円筒状に組み合わせて形成されている。ブラシ18は、ブラシホルダ13とプレート23によって形成される箱状のブラシ収納室24に配設されて、ブラシスプリング25により整流子17の外周面に付勢されている。なお、ブラシ18は、ブラシ収納室24を径方向(図1の上下方向)に摺動可能で回転方向に移動規制されている。
【0009】
減速装置は、回転軸19の一端側外周に形成されたサンギヤ26(外歯)、サンギヤ26の径方向外周に位置するインターナルギヤ27(内歯)、サンギヤ26とインターナルギヤ27との間に配されて両ギヤに噛み合う複数の遊星ギヤ28より成る。
インターナルギヤ27は、センタケース11の内周に配設されたギヤ構成部材29の内周面に形成されている。そのギヤ構成部材29は、センタケース11の内筒部11aとの間にローラ30が介在されて、内筒部11a及びローラ30とともに一方向クラッチを構成し、その一方向クラッチの機能によりセンタケース11に対してアーマチャ16の回転方向に回転不能で、アーマチャ16の反回転方向に回転可能に設けられている。遊星ギヤ28は、出力軸3の他端外周に設けられた径大部3aにピン31が圧入されて、そのピン31の外周に嵌合する軸受32を介して回転自在に支持されている。
【0010】
出力軸3は、回転軸19と同軸に配されて、一端がフロントケース10に保持された軸受33を介して回転自在に支持され、他端側がセンタケース11の内筒部11aに保持された軸受34を介して回転自在に支持され、センタケース11に対して軸方向に移動規制されている。センタケース11より前方(図1の左方向)へ突出する出力軸3の外周面にはヘリカルスプライン3bが形成されて、そのヘリカルスプライン3bにピニオン移動体4の内周に形成されたヘリカルスプライン4aが嵌合している。
【0011】
ピニオン移動体4は、エンジンの駆動軸に設けられたリングギヤ8と噛み合うためのピニオンギヤ7が一体に形成されて、そのピニオンギヤ7の後端側(図1の右端側)にコロ35を介して回転自在に支持されたワッシャ36が配設されている。
このピニオン移動体4は、出力軸3のヘリカルスプライン3bとピニオン移動体4のヘリカルスプライン4aとの噛み合いよって出力軸3上を軸方向に移動可能に設けられ、ピニオンギヤ7の前方に配されたリターンスプリング37によって常時スタータ1の後方側(反リングギヤ8側)へ付勢されている。
【0012】
電磁スイッチ5は、スタータ1の後端(ブラシホルダ13の後方)に配されて、碗状に形成されたリヤケース14の内周に固定されている。
この電磁スイッチ5は、キースイッチ38(図5参照)が閉じて通電される吸引コイル39と、この吸引コイル39の内周を移動可能に配されたプランジャ40とを具備し、そのプランジャ40の移動に伴って始動モータ2の通電回路M(図4参照)に介在されたモータ接点(下述する)を開閉する。なお、吸引コイル39及びプランジャ40は、プランジャ40の移動方向がリヤケース14の径方向(図1の上下方向)となる様に配設されている。
【0013】
モータ接点は、図5に示す様に、プランジャ40の上端部に取り付けられた可動接点41、リヤケース14に固定されるバッテリ端子42と一体に設けられたバッテリ側固定接点43、およびブラシ18(正極側)に接続されたモータ側固定接点44から成り、プランジャ40が吸引されて図1の上方へ移動した時に、可動接点41が両固定接点43、44に当接することで両固定接点43、44が導通する。なお、バッテリ端子42には、バッテリ45に直結するケーブル46が接続されて、バッテリ45から電力が供給される。
【0014】
ピニオン押出レバー6は、一端がセンタケース11の前方に配されたプレート47の突出部47aに支点6Aで回動自在に支持され、他端がピニオン移動体4の後端に配されたワッシャ36に当接して傾斜した状態(図1参照)に配設されている。また、ピニオン押出レバー6には、細長い溝部6aが形成されて、その溝部6aにピニオン後退抑止部材9に設けられた下部突出部9aの先端部9cが係合している(図2参照)。このピニオン押出レバー6は、下部突出部9aの先端部9cと溝部6aとの係合に伴って支点6Aを中心として回転する(図1で反時計回転方向へ回転する)ことによりピニオン移動体4を前方へ押し出すことができる。
【0015】
ピニオン後退抑止部材9は、図3に示す様に、例えば金属製の棒状部材から成り、この棒状部材の両端側をそれぞれ同一方向へ折り曲げて形成された前述の下部突出部9aと上部突出部9bとを有し、下部突出部9aの先端部9cは更に下部突出部9aに対して略直角に折り曲げられている。このピニオン後退抑止部材9は、下部突出部9aと上部突出部9bとの間がセンタケース11の前端面とプレート47との間に形成される空間に配されて、下部突出部9a及び上部突出部9bが共にプレート47に空けられた開口部47b、47c(図2参照)を通ってプレート47より前方へ取り出され、プレート47に対して全体が図1の上下方向に移動可能に設けられている。但し、ピニオン後退抑止部材9は、プレート47に固定されたバネ部材48(図2参照)が上部突出部9bに係合しており、そのバネ部材48の反力で常時図1の上方へ付勢されている。このピニオン後退抑止部材9は、プランジャ40に具備されたロッド49とスプリング50、及びロッド49に連結された紐状部材51を通じて電磁スイッチ5の作動力(プランジャ40の移動)が伝達されることにより、バネ部材48の反力に抗して図1の下方へ移動することができる。
【0016】
ロッド49は、プランジャ40の底部に設けられた孔よりプランジャ40の内部に形成された空洞部40a内へ挿通され、孔の内周を摺動して空洞部40a内を上下方向に移動可能に設けられている。
スプリング50は、空洞部40a内でロッド49の外周に同軸状に配されて、下端がプランジャ40の底部内面に係合し、上端がロッド49の上端に設けられた径大部49aに係合して、ロッド49をプランジャ40に対して常時上方へ付勢している。
紐状部材51は、一端が、プランジャ40の孔より下方へ突出するロッド49の下端部に連結されて、他端がピニオン後退抑止部材9の下部突出部9aに連結されている。
【0017】
次に、本実施例の作動を説明する。
キースイッチ38を閉じると、バッテリ45から電磁スイッチ5の吸引コイル39に電流が流れて磁力が発生し、その磁力によりプランジャ40が図1の上方へ吸引される。このプランジャ40が移動すると、スプリング50に付勢されたロッド49がプランジャ40と一体に移動するため、そのロッド49に連結された紐状部材51にピニオン後退抑止部材9が引っ張られて、バネ部材48を撓ませながら図1の下方へ移動する。このピニオン後退抑止部材9が下方へ移動すると、下部突出部9aの先端部9cがピニオン押出レバー6の溝部6aを押圧するため、ピニオン押出レバー6が支点6Aを中心として図1の反時計回転方向へ回転する。
【0018】
このピニオン押出レバー6の回転により、ピニオン移動体4がリターンスプリング37の付勢力に抗してリングギヤ8側へ押し出される。押し出されたピニオンギヤ7の端面がリングギヤ8の端面に当接してピニオン移動体4の移動が停止するとピニオン押出レバー6の回転も停止する。このピニオン押出レバー6の回転停止によってピニオン後退抑止部材9の移動が規制されるため、紐状部材51を通じてピニオン後退抑止部材9に連結されたロッド49の移動も停止する。しかし、電磁スイッチ5内のプランジャ40は、吸引コイル39の磁力を受けて吸引されているため、スプリング50を撓ませながら更に図1の上方へ移動する。このプランジャ40の移動により、プランジャ40の上端部に設けられた可動接点41が両固定接点43、44に当接して両固定接点43、44間を閉じると、バッテリ45からアーマチャ16に電流が流れてアーマチャ16が回転を開始する。
【0019】
アーマチャ16の回転は、減速装置で減速された後、出力軸3に伝達される。これにより、出力軸3が回転してピニオンギヤ7がリングギヤ8と噛み合う位置まで回転すると、それまで前方への移動が規制されていたピニオン移動体4が移動可能な状態となるため、スプリング50の反力でロッド49がプランジャ40の空洞部40a内を上方へ移動する。このロッド49の移動に伴って、紐状部材51を通じてピニオン後退抑止部材9が下方へ移動し、ピニオン押出レバー6が更に回転してピニオン移動体4を前方へ押し出すことにより、ピニオンギヤ7とリングギヤ8とが噛み合い、始動モータ2の回転力がリングギヤ8に伝達されてエンジンを始動する。
【0020】
その後、電磁スイッチ5のプランジャ40は、可動接点41が両固定接点43、44に当接してから更に上方へ移動するため、ロッド49及び紐状部材51を通じてピニオン後退抑止部材9が下方へ移動して、ピニオン後退抑止部材9の上部突出部9bがピニオン移動体4の後方に入り込む。これにより、エンジンを駆動する際に生じる回転数変動に伴ってピニオン移動体4に後退力が作用しても、上部突出部9bの先端面がピニオン移動体4のワッシャ36に当接することで、ピニオン移動体4の後退を抑止することができる。なお、ここで、図4に示す様に、ピニオン後退抑止部材9の上部突出部9bとプレート47の端面までの距離をL1 、ピニオン押出レバー6の最大傾き時のプレート47の端面からの距離をL2 とすると、L1 とL2 との間に以下の関係が成立することにより、上部突出部9bがピニオンギヤ7とリングギヤ8との噛み合い時に支障を来すことなくスムーズに噛み合いできる。
L1 ≦L2
【0021】
エンジン始動後、キースイッチ38を開くと、吸引コイル39への電流が断たれてプランジャ40を吸引する力が無くなるため、バネ部材48の反力によってピニオン後退抑止部材9が上方へ押し戻される。これにより、ピニオン後退抑止部材9の上部突出部9bがワッシャ36から外れてピニオン移動体4の後退規制が解除されるため、ピニオン移動体4がリターンスプリング37に付勢されて出力軸3上を後退し、静止位置へ押し戻される。
一方、ピニオン後退抑止部材9が上方へ押し戻されると、紐状部材51を通じてロッド49が下方へ引っ張られるため、そのロッド49とともに電磁スイッチ5のプランジャ40が下方へ移動して可動接点41が両固定接点43、44から離れるため、アーマチャ16への電流が断たれてアーマチャ16の回転が停止する。
【0022】
(本実施例の効果)
本実施例によれば、エンジンを駆動する際に生じる回転数変動に伴ってピニオン移動体4に後退力が作用しても、そのピニオン移動体4の後退をピニオン後退抑止部材9の上部突出部9bによって抑止することができる。即ち、スプリング50の反力が伝達されるピニオン押出レバー6によってピニオン移動体4の後退を抑止する必要がないため、スプリング50は、ピニオン押出レバー6を通じてピニオンギヤ7をリングギヤ8に噛み合わせるだけの反力を蓄えるだけで良い。このため、従来の噛み合い用付勢スプリングの荷重でピニオンギヤ7の後退を抑止する構造のスタータと比較して、スプリング50の荷重を大幅に低減できることから、電磁スイッチ5の小型化を実現できる。
【0023】
また、本実施例では、始動モータ2の回転を減速して出力軸3に伝達する減速装置を備えている。これにより、減速装置を持たないスタータと比較してピニオンギヤ7の回転立ち上がりが遅くなるため、より一層、スプリング50の荷重低減を図ることができる。
なお、本実施例では、スタータ1の各構成部品が略円筒形状を成す機枠体に収納されているが、電磁スイッチ5が始動モータ2の径方向外側に配置される所謂2軸式スタータにおいても本実施例と同様の構成でピニオン移動体4の後退を規制することにより、スプリング50の荷重を低減して電磁スイッチ5の小型化を図ることができる。
また、本実施例では、減速装置を備えているが、減速装置を持たないスタータに本発明の構成を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの断面図である。
【図2】フロントケースを取り除いた状態でスタータを前方から見た正面図である。
【図3】ピニオン後退規制部材の斜視図である。
【図4】ピニオンギヤがリングギヤと噛み合った状態を示すスタータの要部断面図である。
【図5】始動モータの通電回路図である。
【符号の説明】
1 スタータ
2 始動モータ(電動機)
3 出力軸
3b ヘリカルスプライン(出力軸)
4a ヘリカルスプライン(ピニオン移動体)
5 電磁スイッチ
6 ピニオン押出レバー(ピニオン押出手段)
7 ピニオンギヤ
8 リングギヤ
9 ピニオン後退抑止部材
10 フロントケース(機枠体)
11 センタケース(機枠体)
12 継鉄(機枠体)
13 ブラシホルダ(機枠体)
14 リヤケース(機枠体)
39 吸引コイル
40 プランジャ
41 可動接点(モータ接点)
43 バッテリ側固定接点(モータ接点)
44 モータ側固定接点(モータ接点)
50 スプリング
M 通電回路

Claims (2)

  1. 回転力を発生する電動機と、
    通電により磁力を発生するコイル、このコイルの磁力により吸引されるプランジャを有し、このプランジャの移動に伴って前記電動機の通電回路に介在されたモータ接点を開閉する電磁スイッチと、
    前記電動機の回転力が伝達されて回転する出力軸と、
    この出力軸の外周にヘリカルスプライン嵌合して、前記出力軸との相対回転により前記出力軸上を進退可能に設けられたピニオンギヤと、
    前記電磁スイッチの吸引力が作用して動くことにより、前記ピニオンギヤを前方へ押し出すピニオン押出手段と、
    前方へ押し出された前記ピニオンギヤが、エンジンのリングギヤに当接して停止した後、少なくとも前記モータ接点が閉じるまで前記プランジャが吸引されて移動する間に反力を蓄えるスプリングとを備え
    前記モータ接点が閉じた後、前記電動機に駆動されて回転する前記出力軸の回転と共に、前記ピニオンギヤが前記リングギヤと噛み合う位置まで回転した時に、前記スプリングに蓄えられた反力を利用して前記ピニオン押出手段を動かすことにより、前記ピニオンギヤを前記リングギヤに噛み合わせるスタータであって、
    前記ピニオンギヤが前記リングギヤに噛み合った後、前記プランジャの動きに連動して前記ピニオンギヤの後方へ入り込むことにより、前記ピニオンギヤの後退を抑止するピニオン後退抑止部材を備え、このピニオン後退抑止部材が前記ピニオン押出手段とは異なる別部材によって設けられていることを特徴とするスタータ。
  2. 前記電動機の回転を減速して前記出力軸に伝達する減速装置を備えたことを特徴とする請求項1記載のスタータ。
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