JPH10169533A - スタータ - Google Patents

スタータ

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Publication number
JPH10169533A
JPH10169533A JP9175378A JP17537897A JPH10169533A JP H10169533 A JPH10169533 A JP H10169533A JP 9175378 A JP9175378 A JP 9175378A JP 17537897 A JP17537897 A JP 17537897A JP H10169533 A JPH10169533 A JP H10169533A
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JP
Japan
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plunger
contact
electromagnetic switch
starter
air gap
Prior art date
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Pending
Application number
JP9175378A
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English (en)
Inventor
Masahiro So
正浩 宗
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
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Priority to US08/946,833 priority patent/US6020650A/en
Priority to DE69711799T priority patent/DE69711799T2/de
Priority to EP97117477A priority patent/EP0836211B1/en
Publication of JPH10169533A publication Critical patent/JPH10169533A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H51/00Electromagnetic relays
    • H01H51/02Non-polarised relays
    • H01H51/04Non-polarised relays with single armature; with single set of ganged armatures
    • H01H51/06Armature is movable between two limit positions of rest and is moved in one direction due to energisation of an electromagnet and after the electromagnet is de-energised is returned by energy stored during the movement in the first direction, e.g. by using a spring, by using a permanent magnet, by gravity
    • H01H51/065Relays having a pair of normally open contacts rigidly fixed to a magnetic core movable along the axis of a solenoid, e.g. relays for starting automobiles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/16Magnetic circuit arrangements
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/13Machine starters
    • Y10T74/131Automatic

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁スイッチ5のエアギャップGが小さい所
でプランジャ39の吸引スピードを減少させることによ
り、接点のチャタリングを抑制して接点寿命の向上を図
ること。 【解決手段】 電磁スイッチ5に収納されたプランジャ
39は、吸引コイル38の内周でエアギャップGを介し
てグランドプレート37と対向し、吸引コイル38が通
電されて磁気回路に磁束が流れると、磁力を受けてグラ
ンドプレート37側へ吸引される。このプランジャ39
には、エアギャップG側と反対側の下端部に中空部39
aが設けられている。この中空部39aは、プランジャ
39の底面から内部へ向かって所定の深さの孔を設けた
後、孔の開口部に蓋体39bを設けて密閉された中空空
間を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動す
るためのスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として特開昭50−5807号
公報に開示されたスタータがある。このスタータは、出
力軸の外周にヘリカルスプライン嵌合するピニオンギヤ
と、このピニオンギヤの回転を規制する回転規制手段と
を具備し、アーマチャの回転起動時に電磁スイッチの吸
引力で回転規制手段を作動させてピニオンギヤの回転を
規制することにより、ヘリカルスプラインに生じる推力
でピニオンギヤを軸方向に移動させてエンジンのリング
ギヤに噛み合わせるものである。この噛み合い方式で
は、電磁スイッチの吸引力でドライブスプリングを通じ
てピニオンギヤを軸方向に押し出してリングギヤに噛み
合わせる方式と比較した場合、図4に示す様に、電磁ス
イッチが作動するためのスプリング特性(荷重)を低く
できる分、電磁スイッチの吸引力(以下、必要吸引力と
言う)を低下できることから電磁スイッチの小型軽量化
の面で効果があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のピニ
オンギヤを回転規制する方式のスタータでは、図4に示
した様に、スプリング特性の低下分が大きいため、電磁
スイッチのエアギャップが小さい所では電磁スイッチの
吸引力特性がスプリング特性を大きく上回ってしまう。
このため、電磁スイッチのプランジャの吸引スピードが
上がり過ぎて、プランジャに取り付けられた可動接点が
固定接点に当接(衝突)する際にバウンドしてチャタリ
ング(細かい接点当接と乖離とを繰り返す現象)を起こ
すことにより接点寿命の低下を招いていた。本発明は、
上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、電磁
スイッチのエアギャップが小さい所でプランジャの吸引
スピードを減少させることにより、接点のチャタリング
を抑制して接点寿命の向上を図ったスタータを提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)電磁スイッチは、プランジャが吸引
されてエアギャップが小さくなった時に、磁気回路の磁
気抵抗が大きくなる磁気抵抗手段を有している。この磁
気抵抗手段により磁気回路の磁気抵抗が大きくなると、
電磁スイッチの吸引力特性が低下するため、スプリング
特性を上回る余剰吸引力を抑制できる。この結果、プラ
ンジャの吸引スピードが低下して接点のチャタリングを
抑制できるため、接点寿命を向上させることができる。
なお、エアギャップが大きい所では、磁気抵抗手段が磁
気回路から外れているため、従来と同様の必要吸引力を
確保できる。
【0005】(請求項2及び3の手段)磁気抵抗手段と
して、プランジャのエアギャップ側と反対側の端部に中
空部を設けることができる。この場合、プランジャが吸
引されてエアギャップが小さくなると、中空部によって
プランジャの磁路断面積が減少するため、磁気飽和によ
り電磁スイッチの吸引力特性が低下して余剰吸引力を抑
制できる。プランジャに中空部を設けることでプランジ
ャを軽量化できるため、エンジンの発生する振動の影響
を抑制できる効果もある。また、請求項3に記載した様
に、中空部内に透磁率の小さい部材(例えば樹脂材や非
磁性材)を配設しても良い。
【0006】(請求項4の手段)磁気抵抗手段として、
プランジャのエアギャップ側と反対側の端部の外径を小
さくしても良い。この場合、プランジャが吸引されて外
径の小さい端部が磁気回路内まで移動してくると、プラ
ンジャの外周に対向する磁性部材(磁気回路の一部を形
成する部材)とプランジャ外径(外径の小さい端部)と
の隙間が大きくなるため、プランジャ外径と磁性部材と
の間の磁気抵抗が大きくなる。また、プランジャの外径
を小さくすることで軽量化できるメリットも生じる。
【0007】(請求項5の手段)電磁スイッチは、可動
接点に接点圧を付与するコンタクトスプリングがプラン
ジャの中空部に収納されている。これにより、コンタク
トスプリングを可動接点の近傍に配設した場合と比較し
て、可動接点周辺の構造を簡素化できる他、大きい吸引
力が要求されるエアギャップの大きい所でのコンタクト
スプリングからの磁気漏洩を抑制して吸引力を有効に使
用することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスタータを図面に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1はスタータの断面図である。本実施
例のスタータ1は、回転力を発生する始動モータ2、こ
の始動モータ2の回転を減速する遊星歯車減速装置(後
述する)、この減速装置の回転出力を受けて回転する出
力軸3、この出力軸3にヘリカルスプライン嵌合するピ
ニオン移動体4、始動モータ2への通電を制御する電磁
スイッチ5、始動モータ2が起動する前にピニオン移動
体4の回転を規制する回転規制部材6(図3参照)、及
び略円筒形状の外形を形成する機枠体(フロントケース
7、センタケース8、継鉄9、ブラシホルダ10、及び
リヤケース11)から成る。機枠体は、エンジン側(図
1の左側)から順にフロントケース7、センタケース
8、継鉄9、ブラシホルダ10、及びリヤケース11が
配設されて、図示しないスルーボルトの締め付けによっ
て全体が固定されている。
【0009】始動モータ2は、機枠体の一部と磁気枠と
を兼ねる継鉄9の内周面に固定磁極12(例えば複数の
永久磁石)が固着されて、その固定磁極12の内周にア
ーマチャ13が回転自在に配され、アーマチャ13の端
部に設けられた整流子14上にブラシ15が配設されて
いる。継鉄9は、一端側がセンタケース8の開口端部と
インロー嵌合し、他端側がブラシホルダ10の開口端部
とインロー嵌合して組み合わされている。アーマチャ1
3は、回転軸16の一端が出力軸3の後端に形成された
凹所3a内に挿入されて、その凹所3aの内周面に嵌合
する軸受17を介して回転自在に支持され、他端がブラ
シホルダ10の軸受部10aに保持された軸受18を介
して回転自在に支持されている。
【0010】整流子14は、回転軸16の他端側外周に
複数の整流子片を円筒状に組み合わせて形成されてい
る。ブラシ15は、整流子14の径方向外周に位置し、
ブラシホルダ10に設けられた凹所とプレート19によ
って形成されるブラシ収納室20に収納されてスプリン
グ20aにより整流子14の外周面に付勢されている。
但し、ブラシ15は、ブラシ収納室20を径方向(図1
の上下方向)に摺動可能に配され、且つ回転方向に移動
規制されている。
【0011】減速装置は、回転軸16の一端側外周に形
成されたサンギヤ21(外歯)、サンギヤ21の径方向
外周に配置されたインターナルギヤ22(内歯)、サン
ギヤ21とインターナルギヤ22との間に配されて両ギ
ヤ21、22に噛み合う複数の遊星ギヤ23より成る。
インターナルギヤ22は、センタケース8の内周に配設
されたギヤ構成部材24の内周面に形成されている。そ
のギヤ構成部材24は、ギヤ構成部材24の内周側に位
置するセンタケース8の内筒部8aと、この内筒部8a
とギヤ構成部材24との間に介在されたローラ25とと
もに一方向クラッチを構成し、その一方向クラッチの機
能によりセンタケース8に対してアーマチャ13の回転
方向に回転不能で、アーマチャ13の反回転方向に回転
可能に設けられている。遊星ギヤ23は、出力軸3の後
端外周に設けられた径大部3bにピン26が圧入され
て、そのピン26の外周に嵌合する軸受27を介して回
転自在に支持されている。
【0012】出力軸3は、回転軸16と同軸に配され
て、一端がフロントケース7に保持された軸受28を介
して回転自在に支持され、他端側がセンタケース8の内
筒部8aに保持された軸受29を介して回転自在に支持
され、センタケース8に対して軸方向に移動規制されて
いる。また、センタケース8より前方(図1の左方向)
へ突出する出力軸3の一部外周面にはヘリカルスプライ
ン3cが設けられている。
【0013】ピニオン移動体4は、内周に設けられたヘ
リカルスプライン4aが出力軸3のヘリカルスプライン
3cに嵌合して出力軸3上を移動可能に配され、ピニオ
ン移動体4の前方に配されたリターンスプリング30に
よって常時スタータ1の後方側(図1の右方向)へ付勢
されている。このピニオン移動体4には、エンジンの駆
動軸に設けられたリングギヤ31と噛み合うためのピニ
オンギヤ32が一体に形成され、そのピニオンギヤ32
の後端側(図1の右端側)にピニオンギヤ32の外径よ
り大きく、外周に多数の歯部33aを有する鍔部33が
一体に形成されている。また、ピニオン移動体4の後端
面には、コロ34を介して回転自在に支持されたスラス
トワッシャ35が配設されている。
【0014】電磁スイッチ5は、ブラシホルダ10の後
方に配されて、椀状に設けられたリヤケース11の内部
に収容されている。この電磁スイッチ5は、底面中央部
に開口孔を有する円筒形状のフレーム36、このフレー
ム36の開口端にかしめ固定されるグランドプレート3
7、フレーム36内に収納される吸引コイル38、フレ
ーム36の開口孔を通って吸引コイル38の内周を上下
移動可能に配されたプランジャ39等を具備し、そのプ
ランジャ39の移動に伴って始動モータ2の通電回路
(図2参照)に介在されたモータ接点(下述する)を開
閉する。
【0015】フレーム36、グランドプレート37、及
びプランジャ39は、それぞれ磁性体により設けられ
て、電磁スイッチ5の磁気回路を構成している。プラン
ジャ39は、吸引コイル38の内周でエアギャップGを
介してグランドプレート37と対向し、吸引コイル38
が通電されて磁気回路に磁束が流れると、グランドプレ
ート37とプランジャ39との間に作用する磁力を受け
てグランドプレート37側へ(図1の上方へ)吸引され
る。また、プランジャ39の下端部には中空部39aが
設けられている。この中空部39aは、プランジャ39
の底面から内部へ向かって所定の深さの孔を設けた後、
孔の開口部に蓋体39bを設けて密閉された中空空間を
形成している。
【0016】モータ接点は、図2に示す様に、バッテリ
側固定接点40、モータ側固定接点41、及び可動接点
42から成る。バッテリ側固定接点40は、ケーブル4
3を通じてバッテリ44に接続されるバッテリ端子45
と一体に設けられ、リヤケース11の内部で可動接点4
2に対向して配されている。バッテリ端子45は、外周
にナット(図示しない)を螺着するための螺子部が形成
され、その螺子部がリヤケース11から突出した状態で
ワッシャ46によりリヤケース11に固定されている。
モータ側固定接点41は、リード線47を通じて正極側
のブラシ15と電気的に接続され、リヤケース11の内
部で可動接点42に対向して配されている。
【0017】可動接点42は、プランジャ39と一体に
設けられたロッド48の端部に絶縁部材49を介して取
り付けられ、プランジャ39とともに移動して、両固定
接点40、41に当接(電気的に接触する)することで
モータ接点を閉じ、両固定接点40、41から離れるこ
とでモータ接点を開く。また、可動接点42は、両固定
接点40、41に当接した際に、絶縁部材49を介して
コンタクトスプリング50に付勢されることにより、両
固定接点40、41に対して所要の接点圧で当接するこ
とができる。なお、ロッド48は、プランジャ39の上
端面中央部からグランドプレート37の中央部に開けら
れた貫通孔(符号なし)を通り抜けて上方へ突出してい
る。コンタクトスプリング50は、ロッド48の外周に
配されて、一端が絶縁部材49に係止され、他端がロッ
ド48の外周に設けられた段差面に係止されている。
【0018】回転規制部材6は、図3に示す様に、例え
ば金属製の棒をコイル状に巻回して、棒の両端部6a、
6bを略直角に同一方向へ折り曲げて形成されている。
この回転規制部材6は、コイル状に巻回された部分がセ
ンタケース8の端面とセンタケース8の前側に固定され
たプレート51との間に形成される空間に配されて、プ
レート51及びセンタケース8に対して全体が図1の上
下方向へ移動可能に設けられ、プレート51に固定され
たスプリング52によって常時図1の上方へ付勢されて
いる。
【0019】直角に折り曲げられた両端部6a、6b
は、それぞれプレート51に設けられた開口部を通って
プレート51より前方側へ取り出されている。一方の端
部6aは、出力軸3の径方向上側でピニオン移動体4の
鍔部33より外周に位置し、他方の端部6bは、出力軸
3の径方向下側でピニオン移動体4が具備するスラスト
ワッシャ35の後方に位置している。但し、一方の端部
6aは、ピニオン移動体4が出力軸3上を所定距離前進
しても(例えば、ピニオンギヤ32の端面がリングギヤ
31の端面に当接する位置まで移動した状態)、回転規
制部材6が下方へ移動した時にピニオン移動体4の鍔部
33に設けられた歯部33aに係合できる長さに設定さ
れている。また、他方の端部6bには、電磁スイッチ5
の吸引力を回転規制部材6に伝達するための紐状部材5
3の一端が連結されている。紐状部材53の他端は、プ
ランジャ39の底部に設けられた蓋体39bに連結され
ている。
【0020】この回転規制部材6は、紐状部材53を通
じて電磁スイッチ5の吸引力(プランジャ39の移動)
が伝達されると、スプリング52の付勢力に抗して図1
の下方へ移動し、電磁スイッチ5の吸引力が消滅する
と、スプリング52の付勢力で初期位置(図1に示す位
置)へ復帰する。ここで、スタータ1が静止状態(作動
していない状態)の時に、回転規制部材6の一方の端部
6aとピニオン移動体4の鍔部33の外周面までの距離
をL1 、電磁スイッチ5の可動接点42と両固定接点4
0、41との間の距離をL2 とした場合、L1 とL2 と
の間に以下の関係が成立する様に設定されている。L1
≦L2
【0021】次に、本実施例の作動を説明する。キース
イッチ54(図3参照)を閉じると、バッテリ44から
電磁スイッチ5の吸引コイル38に電流が流れて磁力が
発生し、その磁力によりプランジャ39が図1の上方へ
吸引される。このプランジャ39の移動により、回転規
制部材6の他方の端部6bが紐状部材53を通じて下方
へ引っ張られるため、回転規制部材6全体がスプリング
52を撓ませながら図1の下方へ移動する。これによ
り、回転規制部材6の一方の端部6aがピニオン移動体
4の鍔部33に設けられた歯部33aに係合してピニオ
ン移動体4の回転を規制する。
【0022】一方、電磁スイッチ5では、プランジャ3
9の移動によって可動接点42が両固定接点40、41
に当接してモータ接点を閉じることにより、アーマチャ
13に電流が流れてアーマチャ13が回転を開始する。
なお、モータ接点が閉じた時点では、既にピニオン移動
体4の回転が規制されている。アーマチャ13の回転
は、減速装置で減速された後、出力軸3に伝達されて出
力軸3が回転する。この出力軸3の回転によってピニオ
ン移動体4も回転しようとするが、上記の様にピニオン
移動体4の回転が規制されているため、出力軸3の回転
がヘリカルスプライン3cを通じてピニオン移動体4に
推力として作用する。この結果、ピニオン移動体4が出
力軸3上を前進してピニオンギヤ32がリングギヤ31
と噛み合うことにより、始動モータ2の回転力がピニオ
ンギヤ32からリングギヤ31に伝達されてエンジンを
始動する。
【0023】ピニオンギヤ32がリングギヤ31に噛み
合うと、回転規制部材6の一方の端部6aが鍔部33の
歯部33aから外れて、ピニオン移動体4の後端面に具
備されたスラストワッシャ35の後方に入り込むことに
より、ピニオン移動体4の後退を規制する。エンジン始
動後、キースイッチ54を開くと、吸引コイル38への
電流が断たれてプランジャ39を吸引する吸引力が無く
なるため、回転規制部材6はスプリング52の付勢力に
より図1の上方へ押し戻されて初期位置へ復帰する。こ
れにより、それまでピニオン移動体4の後退を規制して
いた回転規制部材6の一方の端部6aがピニオン移動体
4のスラストワッシャ35から外れてピニオン移動体4
の後退規制が解除される。その結果、ピニオン移動体4
が出力軸3上を後退してリングギヤ31とピニオンギヤ
32との噛み合いが解除される。
【0024】また、回転規制部材6が図1の上方へ移動
するのに伴って、プランジャ39が紐状部材53を通じ
て下方へ引っ張られて移動するため、可動接点42が両
固定接点40、41から離れてモータ接点が開くことに
より、アーマチャ13への通電が断たれてアーマチャ1
3の回転が停止する。なお、本実施例では、スプリング
52の付勢力を利用してプランジャ39を初期位置へ戻
す構成であるが、プランジャ39を押し戻すための専用
のリターンスプリングを設けても良い。
【0025】(本実施例の効果)本実施例では、電磁ス
イッチ5に収納されたプランジャ39の下端部に中空部
39aを設けている。このため、プランジャ39がグラ
ンドプレート37側へ吸引され始めた時は、プランジャ
39の中実部を磁束が流れるために吸引力の減少はな
く、所要の必要吸引力を確保できる。その後、更にプラ
ンジャ39がグランドプレート37側へ吸引されると、
それまでフレーム36の底面より下方に位置していた中
空部39aがプランジャ39の移動とともに次第に上方
へ移動してくるため、その中空部39aの存在によって
プランジャ39の磁路断面積が減少する。これにより、
磁気飽和により電磁スイッチ5の吸引力特性が低下して
(図4の実線Aから一点鎖線Bへ)、スプリング特性を
上回る余剰吸引力を抑制できる。この結果、プランジャ
39の吸引スピードが低下して接点のチャタリングを抑
制でき、接点寿命を向上させることができる。また、プ
ランジャ39に中空部39aを設けたことでプランジャ
39の重量が軽減されるため、エンジンの発生する振動
の影響を抑制できる効果もある。
【0026】(変形例)プランジャ39に設けた中空部
39a内に透磁率の低い部材(例えば樹脂材や非磁性
材)を配設しても良い。この場合、中空部39a内全体
に透磁率の低い部材を配設しても良いし、中空部39a
内の一部に透磁率の低い部材を配設しても良い。
【0027】(第2実施例)図5はスタータ1の断面図
である。本実施例は、電磁スイッチ5以外の構成及び作
動は第1実施例と同じであり、その説明は省略する。電
磁スイッチ5は、底面中央部に開口孔を有する円筒形状
のフレーム36、このフレーム36の開口端にかしめ固
定されるグランドプレート37、フレーム36内に収納
される吸引コイル38、フレーム36の開口孔を通って
吸引コイル38の内周を移動可能に配されたプランジャ
39、及びプランジャ39に連動するロッド48等を具
備する。
【0028】プランジャ39は、その断面中央部を長手
方向(図5の上下方向)に延びる中空部39aと、この
中空部39aの上端からプランジャ39の上端面まで貫
通する貫通孔(符号なし)とを有し、プランジャ39の
底部には中空部39aを閉塞する蓋体39bが設けられ
ている。なお、貫通孔の内径より中空部39aの内径の
方が大きく設けられている。ロッド48は、大径部48
aと小径部48bから成り、大径部48aがプランジャ
39の中空部39a内を上下移動可能な状態でコンタク
トスプリング50とともに中空部39aに収納され、小
径部48bがプランジャ39の貫通孔を通って上方へ突
出している。
【0029】コンタクトスプリング50は、大径部48
aの底面とプランジャ39の底部に設けられた蓋体39
bの内部端面との間に介在されて、常時ロッド48を上
方へ付勢している。これにより、ロッド48は、大径部
48aと小径部48bとの段差面が中空部39aと貫通
孔との段差面に当接した状態(図5に示す状態)で保持
されている。このコンタクトスプリング50は、プラン
ジャ39の移動(上昇)によりロッド48に取り付けら
れた可動接点42が両固定接点40、41に当接した際
に、ロッド48を通じて可動接点42に所要の接点圧を
付与する。
【0030】本実施例では、コンタクトスプリング50
がプランジャ39の中空部39aに収納されているた
め、ロッド48の小径部48bからグランドプレート3
7への磁気漏洩が抑制される。即ち、第1実施例では、
グランドプレート37の貫通孔の内周とロッド48の外
周との間にコンタクトスプリング50が配されているた
め、コンタクトスプリング50からグランドプレート3
7への磁気漏洩が発生して、大きな吸引力が必要なエア
ギャップの広い時に吸引力の損失が発生していた。これ
に対し、本実施例では、ロッド48の小径部48bから
グランドプレート37への磁気漏洩が抑制されることに
より、エアギャップが広い時の吸引力を有効に発生する
ことができる。また、コンタクトスプリング50を可動
接点42の近傍に配設した第1実施例と比較して、可動
接点42周辺の構造を簡素化できる効果もある。なお、
本実施例の電磁スイッチ5は、プランジャ39とグラン
ドプレート37との間にリターンスプリング55を有し
ている。従って、エンジン始動後、キースイッチ54を
開いて吸引コイル38への電流が断たれると、リターン
スプリング55の反力によってプランジャ39を初期位
置(図5に示す位置)へ押し戻すことができる。
【0031】(第3実施例)図6はスタータ1の断面図
である。本実施例は、電磁スイッチ5のプランジャ39
以外の構成及び作動は第1実施例と同じであり、その説
明は省略する。プランジャ39は、図6に示す様に、エ
アギャップ側と反対側の端部が小径に設けられている。
この小径部39cは、電磁スイッチ5が作動していない
時、つまりプランジャ39が初期位置(図6に示す位
置)にある時に、フレーム36の下端面と略同じ位置か
ら設けられている。即ち、プランジャ39が初期位置の
時に、小径部39cはフレーム36の下端面より外側
(下方)に位置している。
【0032】この様に、プランジャ39の下端部を小径
としたことにより、プランジャ39が吸引されて小径部
39cがフレーム36内まで移動してくると、プランジ
ャ39の外周面(小径部39cの外周面)とフレーム3
6の内周面との隙間が大きくなる。その結果、プランジ
ャ39とフレーム36との間で磁気抵抗が大きくなるた
め、電磁スイッチ5の吸引力特性が低下して、スプリン
グ特性を上回る余剰吸引力を抑制できる。この結果、プ
ランジャ39の吸引スピードが低下して接点のチャタリ
ングを抑制でき、接点寿命を向上させることができる。
電磁スイッチ5の作動初期には、プランジャ39の小径
部39cが磁気回路より外れている、つまり小径部39
cがフレーム36の下端面より下方に位置しているた
め、従来と同等の必要吸引力を確保できる。なお、本実
施例は、プランジャ39の下端部全体を小径としている
が、周方向の一部に溝あるいは凹部等を設けても良い。
第1実施例に記載した様に、本実施例においても、吸引
コイル38への電流が断たれた時に、プランジャ39を
押し戻すための専用のリターンスプリングを設けても良
い。
【0033】(第4実施例)図7は電磁スイッチ5の拡
大断面図である。プランジャ39は、第2実施例で説明
した中空部39aと、第3実施例で説明した小径部39
cとを組み合わせて、図7に示す様に構成しても良い。
また、中空部39aに透磁率の低い部材を配設しても良
いことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの断面図である(第1実施例)。
【図2】始動モータの通電回路図である。
【図3】回転規制部材の斜視図である。
【図4】電磁スイッチのエアギャップと荷重との関係を
示すグラフである。
【図5】スタータの断面図である(第2実施例)。
【図6】スタータの断面図である(第3実施例)。
【図7】電磁スイッチの拡大断面図である(第4実施
例)。
【符号の説明】
1 スタータ 2 始動モータ 3 出力軸 3c 出力軸のヘリカルスプライン 5 電磁スイッチ 6 回転規制部材 32 ピニオンギヤ 37 グランドプレート 39 プランジャ 39a 中空部(磁気抵抗手段) 39c 小径部(磁気抵抗手段) 40 バッテリ側固定接点 41 モータ側固定接点 42 可動接点 50 コンタクトスプリング G エアギャップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転力を発生する始動モータと、 この始動モータの回転力が伝達されて回転する出力軸
    と、 この出力軸に設けられたヘリカルスプラインを通じて回
    転力が伝達されるピニオンギヤと、 磁気回路の一部を形成するプレートとエアギャップを介
    して対向するプランジャを有し、このプランジャの移動
    に伴って前記始動モータの通電回路に介在されたモータ
    接点を開閉する電磁スイッチと、 この電磁スイッチの吸引力により移動して、前記モータ
    接点が閉じる前に前記ピニオンギヤの回転を規制する回
    転規制部材とを備えたスタータにおいて、 前記電磁スイッチは、前記プランジャが吸引されて前記
    エアギャップが小さくなった時に、前記磁気回路の磁気
    抵抗が大きくなる磁気抵抗手段を有していることを特徴
    とするスタータ。
  2. 【請求項2】前記プランジャは、エアギャップ側と反対
    側の端部に中空部が設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載したスタータ。
  3. 【請求項3】前記プランジャは、前記中空部内に透磁率
    の小さい部材が配設されていることを特徴とする請求項
    2に記載したスタータ。
  4. 【請求項4】前記プランジャは、エアギャップ側と反対
    側の端部の外径が小さく設けられていることを特徴とす
    る請求項1〜3に記載した何れかのスタータ。
  5. 【請求項5】前記電磁スイッチは、前記モータ接点を形
    成する可動接点が固定接点に当接した際に前記可動接点
    に接点圧を付与するコンタクトスプリングを有し、この
    コンタクトスプリングが前記プランジャの中空部に収納
    されていることを特徴とする請求項2記載のスタータ。
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