JP2004269688A - 変性ポリオレフィン組成物およびそれを用いた積層体 - Google Patents
変性ポリオレフィン組成物およびそれを用いた積層体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004269688A JP2004269688A JP2003062377A JP2003062377A JP2004269688A JP 2004269688 A JP2004269688 A JP 2004269688A JP 2003062377 A JP2003062377 A JP 2003062377A JP 2003062377 A JP2003062377 A JP 2003062377A JP 2004269688 A JP2004269688 A JP 2004269688A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- propylene
- olefin
- ethylene
- weight
- modified
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
【解決手段】本発明に係る接着用変性ポリオレフィン組成物は、
(A)プロピレン系重合体、(B)粘着付与剤、(C)グラフト変性された変性プロピレン系重合体、(D)高圧法低密度ポリエチレンおよび(E)非晶性ないし低結晶性のエチレン・α―オレフィンランダム共重合体を特定の割合で含んでいる。成分(E)の一部又は全体はグラフト変性されていてもよい。
また、本発明の積層構造物は、基材層の少なくとも一方の面に前記変性ポリオレフィン組成物からなる層が積層されている。基材は、酸化アルミニウム等の無機物蒸着層で被覆されていることが好ましい。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、接着用変性ポリオレフィン組成物に関し、さらに詳しくは、特に押出ラミネート成形後の層間接着力において、高温雰囲気下での層間接着力に優れる接着用変性ポリオレフィン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
包装資材用フィルムはガスバリヤー性、水蒸気バリヤー性、耐油性を付与するために、エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物(EVOH)、ポリアミド(Ny)、ポリエステル(PET)、ポリプロピレン(PP)などの樹脂から成る多層フィルムが使用されている。多層化の方法としては、共押出成形が一般的であるが、包装用フィルムとしてよりバリヤー性が優れ、腰のある2軸あるいは1軸延伸フィルム、または遮光性、高度のバリヤー性が要求される用途にはアルミニウム箔(Al箔)、Al蒸着フィルム、あるいは酸化アルミや酸化ケイ素による透明蒸着フィルムが使用されることがある。
こうした2軸あるいは1軸延伸フィルム、Al箔、Al蒸着フィルム、透明蒸着フィルムを多層フィルムの中に加える場合は予め成型されたフィルムもしくは箔をドライラミ接着剤により貼りあわせることが一般的に行なわれている。しかしながらドライラミ接着では、残留溶剤の毒性、工程の煩雑化などの問題点がある。こうした問題点を避ける方法として、押出ラミあるいはサンドラミによる多層化が行なわれているが、基材フィルムと強固な接着力を得るためにはアンカー剤などの処理が必要であった。
【0003】
本出願人は、特許文献1において、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体、粘着付与剤、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性された変性ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレンとからなる接着用変性ポリオレフィン組成物を提案した。
この接着用変性ポリオレフィン組成物はまた種々の基材の上に押出ラミネートを施す場合の接着用樹脂として有効なことが分かったが、包装材料として高温雰囲気下で使用した場合、高温雰囲気下での層間接着力に問題点があることが、本発明者によって見出された。
【0004】
【特許文献1】
特公平7−53812号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであって、特に、高温雰囲気下での層間接着力が高い接着用変性ポリオレフィン組成物、ならびにそれを用いた積層物を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る接着用変性ポリオレフィン組成物は、
(A)230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート:0.1〜50g/10分であるプロピレン系重合体、ここで該プロピレン系重合体はプロピレン単独重合体又はプロピレンとそれ以外のα―オレフィンの合計モル数に基づいてプロピレン以外の該α―オレフィンが10モル%以下を占めるプロピレンとそれ以外のα―オレフィンとのランダム共重合体である、…5〜96重量%、
(B)粘着付与剤…1〜30重量%、
(C)エチレン性不飽和単量体でグラフト変性されたプロピレン系重合体、ここでプロピレン系重合体はプロピレン単独重合体又はプロピレンとそれ以外のα―オレフィンの合計モル数に基づいてプロピレン以外の該α―オレフィンが10モル%以下を占めるプロピレンとそれ以外のα―オレフィンとのランダム共重合体である、…1〜20重量%、
(D)190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート:0.1〜50g/10分、密度:0.905〜0.940g/cm3である高圧法低密度ポリエチレン…1〜15重量%、および
(E)230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが0.01〜10g/10分、密度が0.900g/cm3以下の非晶性ないし低結晶性のエチレン・α―オレフィンランダム共重合体、ここでエチレン・α−オレフィンランダム共重合体はエチレンと他のα―オレフィンの合計モル数に基づいてエチレンが35〜95モル%、他のα―オレフィンが5〜65モル%であるエチレンとα―オレフィンとのランダム共重合体である、…1〜30重量%
を含有している。
((A)、(B)、(C)、(D)、(E)の合計を100重量%とした場合。)
成分(E)の一部又は全体は、エチレン性不飽和単量体でグラフトされていてもよい。
また、本発明の積層構造物は、基材層の少なくとも一方の面に前記変性ポリオレフィン組成物からなる層が積層されている。
前記積層構造物の基材は、無機物蒸着層で被覆されていることが好ましい。
【0007】
【発明の具体的説明】
以下本発明に係る接着用変性ポリオレフィン組成物について、具体的に説明する。
(A)プロピレン系重合体
本発明のプロピレン系重合体は、230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが0.1〜50g/10分であり、好ましくは5.0〜30g/10分である。ここで該プロピレン系重合体はプロピレン単独重合体又はプロピレンとそれ以外のα―オレフィンの合計モル数に基づいてプロピレン以外の該α―オレフィンが10モル%以下、好ましくは7%以下を占める、プロピレンとそれ以外のα―オレフィンとのランダム共重合体である。
プロピレン以外のα―オレフィンとしては、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィン、具体的にはたとえば1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセンなどが挙げられる。プロピレン以外のα―オレフィンは、単独でもあるいは二種以上を組み合わせてもよい。
また、本発明の(A)プロピレン系重合体の密度は、0.880〜0.910g/cm3であると接着性が良好であり好ましい。また、X線による結晶化度が40〜70%であると、接着性が良好であり好ましい。
このようなプロピレン系重合体(A)は、本発明に係る接着用組成物中に、5〜96重量%、好ましくは20〜70重量%の量で用いられる。
この範囲であると、基材の接着性、成形性が良好であり好ましい。
【0008】
(B)粘着付与剤
本発明で用いられる粘着付与剤は固体の非晶性ポリマーであり、通常粘着付与樹脂として粘着テープ、塗料、およびホットメルト接着剤用分野に用いられており、重合されるモノマー源の違いにより次の様な樹脂を列挙することができる。たとえば、石油、ナフサなどの分解によって得られるC4留分、C5留分、これらの混合物あるいはこれらの任意の留分、たとえばC5留分中のイソプレンおよび1,3−ペンタジエンなどを主原料とする脂肪族系炭化水素樹脂、石油、ナフサなどの分解によって得られるC9留分中のスチレン誘導体およびインデン類を主原料とする芳香族系炭化水素樹脂、C4・C5留分の任意の留分とC9留分を共重合した脂肪族・芳香族共重合炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂を水素添加した脂環族系炭化水素樹脂、脂肪族、脂環族および芳香族を含む構造をもつ合成テルペン系炭化水素樹脂、テレピン油中のα,β−ピネンを原料とするテルペン系炭化水素樹脂、コールタール系ナフサ中のインデンおよびスチレン類を原料とするクマロンインデン系炭化水素樹脂、低分子量スチレン系樹脂およびロジン系炭化水素樹脂などである。
【0009】
これらの粘着付与剤(B)の中でも脂肪族系炭化水素樹脂および芳香族系炭化水素樹脂を水素添加した脂環族系炭化水素樹脂が、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体などの分散性が良いので好ましく、更には軟化点(環球法)が70〜150℃、好ましくは80〜140℃および芳香族核への水素添加率が80%以上、好ましくは85%以上の脂環族系炭化水素が特に好ましい。
【0010】
このような粘着付与剤は、本発明に係る接着用組成物中に1〜30重量%好ましくは5〜15重量%の量で用いられる。この粘着付与剤の量が1重量%以上であると、EVOHなどの基材に対する接着性が良好であり、30重量%以下であると流動性が高くなりすぎず、成形性が良好である。
【0011】
(C)変性プロピレン系重合体
本発明で用いられる(C)変性プロピレン系重合体は、プロピレン系重合体に、エチレン性不飽和単量体がグラフトしている。グラフト量は、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%である。このようなグラフト量の場合、基材に対する接着性が良好であり好ましい。
【0012】
本発明のグラフト変性プロピレン系重合体のベースとなるプロピレン系重合体は、プロピレン単独重合体又はプロピレンとそれ以外のα―オレフィンの合計モル数に基づいてプロピレン以外の該α―オレフィンが10モル%以下、好ましくは7%以下を占める、プロピレンとそれ以外のα―オレフィンとのランダム共重合体である。
プロピレン以外のα−オレフィンとしては、通常炭素数20以下のα−オレフィン、具体的にはたとえばエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセンなどが用いられ、それぞれ単独あるいは二種以上の混合して用いられる。
プロピレン系重合体のMFR(230℃、2.16kg荷重)は、0.1〜50g/10分が好ましく、5.0〜30g/10分がより好ましい。
また密度は0.880〜0.910g/cm3 が好ましく、0.880〜0.900g/cm3がより好ましい。
【0013】
エチレン性不飽和単量体としては、例えば、 不飽和カルボン酸またはその誘導体、
不飽和ニトリル、不飽和エポキシ、不飽和アミン、等が挙げられる。なかでも不飽和カルボン酸またはその誘導体が好ましい。
【0014】
前記不飽和カルボン酸またはその誘導体としては、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック酸(商品名)(エンドシス−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸)などの不飽和カルボン酸、またはこれらの誘導体、たとえば酸ハライド、アミド、イミド、無水物、エステルなどが挙げられ、具体的には、塩化マレニル、マレイミド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエートなどが例示される。これらの中では、不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が好適であり、とくにマレイン酸、ナジック酸またはこれらの酸無水物が好適である。
【0015】
該不飽和エチレン性単量体を前記プロピレン系重合体にグラフト共重合して変性物(C)を製造するには、従来公知の種々の方法を採用することができる。
たとえば、プロピレン系重合体を溶融させグラフトモノマーを添加してグラフト共重合させる方法あるいは溶媒に溶解させグラフトモノマーを添加してグラフト共重合させる方法がある。いずれの場合にも、前記グラフトモノマーを効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル開始剤の存在下に反応を実施することが好ましい。グラフト反応は、通常60〜350℃の温度で行われる。ラジカル開始剤の使用割合は、ポリエチレン100重量部に対して通常0.001〜1重量部の範囲である。
【0016】
ラジカル開始剤としては、有機ペルオキシド、有機ペルエステル、たとえばベンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシドベンゾエート)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセテート、tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチルペル−sec−オクトエート、tert−ブチルペルピバレート、クミルペルピバレートおよびtert−ブチルペルジエチルアセテート、その他アゾ化合物、たとえばアゾビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチレートが用いられる。これらのうちではジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンなどのジアルキルペルオキシドが好ましい。
【0017】
このような変性プロピレン系重合体(C)は、本発明に係る接着用組成物中に、1〜20重量%、好ましくは3〜15重量%の量で用いられる。変性プロピレン系重合体(C)の量がこの範囲内であると接着性が良好であり好ましい。
【0018】
(D)高圧法低密度ポリエチレン
本発明で用いられる高圧法低密度ポリエチレンは、メルトフローレートMFR(190℃、2.16kg荷重)が0.1〜50g/10分、好ましくは1〜20g/10分であり、密度が0.905〜0.940g/cm3好ましくは0.910〜0.935g/cm3である。MFRが50g/10分以下のものは、ネックインの改良効果が大きく、一方MFRが0.1g/10分以上のものは、成形性が良好であり好ましい。
上記のような高圧法低密度ポリエチレンを、本発明に係る接着用変性ポリオレフィン組成物中に含有させることによって、この組成物をラミネート時に用いた際に、ネックイン現象を著しく低減させることができるようになる。
このような高圧法低密度ポリエチレンは、本発明に係る接着用組成物中に、1〜15重量%、好ましくは3〜13重量%の量で用いられる。高圧法低密度ポリエチレンの量が1重量以上では、ラミネート時のネックイン現象を充分に低減することができるため好ましい。一方15重量%以下であると基材に対する接着性が高いので好ましい。
【0019】
本発明で用いられる高圧法低密度ポリエチレンは、公知のチューブラー反応機、オートクレーブ反応機等にて、エチレンをラジカル重合開始剤の存在下、高圧の下でラジカル重合されて製造される長鎖分岐を有する分岐の多いポリエチレン樹脂であって、必要に応じ、他の重合性単量体が少量共重合されていてもよい。このような重合性単量体としては、たとえばα− オレフィン、酢酸ビニル、アクリル酸エステルなどが挙げられる。本発明で用いられる高圧法低密度ポリエチレン(A)としては、具体的には、エチレン単独重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体などが挙げられる。
【0020】
(E)エチレン・α−オレフィンランダム共重合体
本発明で用いられる非晶性ないし低結晶性のエチレン・α−オレフィンランダム共重合体は、メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が0.01〜10g/10分、好ましくは0.2〜10g/10分であり、密度が0.900g/cm3以下、好ましくは0.850〜0.900g/cm3、より好ましくは0.855〜0.895g/cm3であり、エチレン含有量が35〜95モル%、好ましくは50〜93モル%である。
メルトフローレートが上記範囲以内であると、成形性がよく、接着強度が高いため好ましい。また、密度が、0.900g/cm3以下であると、EVOHなどの基材との接着強度が高いので好ましい。さらにX線による結晶化度が40%以下であると、EVOHなどの基材との接着強度が高いので好ましい。
【0021】
本発明のエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(E)を構成するエチレン以外のα−オレフィンとしては、通常炭素数3〜20のα−オレフィン、具体的にはたとえばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オクタデセンなどが用いられ、それぞれ単独あるいは二種以上の混合して用いられる。
本発明のエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(E)は、前述のように、低結晶性もしくは非晶性のポリオレフィンであり、低結晶性の共重合体はその融点(ASTM D 3418)が通常100℃以下である。
このようなエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(E)は、本発明に係る接着用組成物中に、1〜30重量%好ましくは10〜20重量%の量で用いられる。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(E)の量がこの範囲であると、基材の接着性、成形性が良好であり、好ましい。
【0022】
また、本発明のエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(E)は、その一部又は全体がエチレン性不飽和単量体でグラフト変性されていてもよい。
グラフト量は、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜5.0重量%である。
ここでエチレン性不飽和単量体としては、前述の(C)変性プロピレン系重合体の項目で例示したものを挙げることができる。
エチレン性不飽和単量体は、(C)変性プロピレン系重合体のグラフト変性に用いたものと同一でも異なっていてもよいが、同一のエチレン性不飽和単量体を用いることが好ましい。
【0023】
該不飽和エチレン性単量体を前記エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(E)にグラフト共重合して変性物(C)を製造するには、従来公知の種々の方法を採用することができる。
たとえば、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(E)を溶融させグラフトモノマーを添加してグラフト共重合させる方法あるいは溶媒に溶解させグラフトモノマーを添加してグラフト共重合させる方法がある。いずれの場合にも、前記グラフトモノマーを効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル開始剤の存在下に反応を実施することが好ましい。グラフト反応は、通常60〜350℃の温度で行われる。ラジカル開始剤の使用割合は、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(E)100重量部に対して通常0.001〜1重量部の範囲である。
ラジカル開始剤としては、前述の(C)変性プロピレン系重合体の項目で例示したものを挙げることができる。
【0024】
本発明の組成物を得るには、前記(A)プロピレン系重合体と、(B)粘着付与剤と、(C)変性プロピレン系重合体と、(D)高圧法低密度ポリエチレンと、(E)エチレン・α−オレフィン共重合体を前記範囲で種々公知の方法、たとえばヘンシェルミキサー、v−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラブレンダーなどで混合する方法、あるいは混合後、一軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどで溶融混練後、造粒あるいは粉砕する方法を採用すればよい。
本発明の組成物には、前記成分に加えて、必要に応じて、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤、顔料、染料、発錆防止剤などを本発明の目的を損わない範囲で配合しておいてもよい。
【0025】
積層構造物
本発明の積層構造物は、基材層の少なくとも一方の面に前記変性ポリオレフィン組成物からなる層が積層されている。
前記基材は、無機物蒸着層で被覆した基材であることが好ましい。
片面が無機物蒸着層で被覆された基材を用いる場合、本発明の変性ポリオレフィン組成物の層は、基材の無機物蒸着面に接していても良く、反対側に接していても良いが、無機物蒸着層が外側に配置する場合は、保護層を一層以上積層することもできる。
基材の形態に特に制限はなく、例えばフィルム、容器、管等どのような形態でもよい。
本発明に用いる基材としては、フィルム形成能を有する任意の重合体あるい紙、アルミニウム箔、セロハンなどを使用することができる。このような重合体としては、たとえば、高密度ポリエチレン、中、低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテンなどのオレフィン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリルなどのビニル共重合体、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン7、ナイロン10、ナイロン1、ナイロン12、ナイロン610、ポリメタキシレンアジパミドなどのポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリカーボネートなどを挙げることができる。
これらの基材は目的により適宜選択することができる。たとえば、被包装物が腐食しやすい食品の場合には、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエステルの如く、透明性、剛性、ガス透過抵抗性に優れた樹脂が選択される。菓子や繊維包装などに対しては、透明性、剛性、水透過抵抗性の良好なポリプロピレンなどを外層として選択することができる。また基材が重合体であれば一軸または二軸に延伸されていてもよい。
無機物蒸着に用いる無機物としては、アルミニウム、金、銀等の金属、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、インジウム−亜鉛酸化物等の酸化物等があげられるが、価格、ガスバリアー性の点でアルミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素が好適である。
蒸着層の厚みは特に制限はないが、好ましくは50〜5000Åの範囲、より好ましくは300〜2000Åの範囲がよい。
【0026】
本発明の組成物を用いて、積層体を得る方法としては、たとえば、予め成形した基材に、本発明の組成物、および積層体を構成する他の1種もしくは2種以上の樹脂を、それぞれ別個の押出機で溶融し、溶融後、2層もしくは3層以上の構造のダイに別々に供給し、前記基材上に、本発明の組成物が基材側に来るように共押出ラミする方法、あるいは、予め成形した前記基材2層の間に組成物を溶融押出するいわゆるサンドイッチラミネート法などが上げられる。ここで用いられるダイはいわゆるフラットダイで、ブラックボックスを使用したシングル・マニホールド形式、あるいはマルチ・マニホールド形式の何れを用いても良い。
なお本発明に係る接着用変性ポリオレフィン組成物層の厚みは特に制限はないが、0.005〜1mmの範囲であることが好ましい。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る接着用変性ポリオレフィン組成物は、種々の基材に対して優れた接着性を示すとともに、特に高温雰囲気下での層間接着力に優れている。
【0028】
【実施例】
以下本発明を実施例による説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例中、接着強度(N/15mm)はJIS K6854に記載の方法に準じ(試験片;フィルム、試験片の幅;15mm)、測定を行った。
(実施例1)
(1)プロピレンとエチレンのランダム共重合体(MFR=20.0g/10分;エチレン含量4モル%;表1中のPP1)60重量部、無水マレイン酸3.0重量%がグラフトされた変性プロピレン単独重合体(MFR=100g/10分;表1中の変性PP)5重量部、エチレンとプロピレンの共重合体(MFR=0.7g/10分;密度=0.87g/cm3;エチレン81モル%、プロピレン19モル%;表1中のEPR)15重量部、高圧法低密度ポリエチレン(MFR=7.0g/10分;表1中のHPLDPE)10重量部、粘着付与剤(荒川化学製 商品名”アルコンP125”)10重量部、を230℃で単軸押出機により溶融混合し、本発明の変性ポリオレフィン組成物を得た。
(2)上記変性ポリオレフィン組成物を接着剤層とする積層体、すなわち酸化アルミ蒸着フィルム層/上記変性ポリオレフィン組成物層/酸化アルミ蒸着フィルム層(12μm/20μm/12μm)の多層積層体(フィルム)を、酸化アルミ蒸着面に変性ポリオレフィン組成物層が接するように押出コーティング法によるサンドラミネーションによって50m/分の引取速度で製造した。
(なお、酸化アルミ蒸着フィルムは、二軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に酸化アルミを蒸着したフィルムである。)
(3)このフィルムの成形後、接着力を測定した結果を表1に示す。
【0029】
(実施例2)
実施例1において、EPR 15重量部に代えて無水マレイン酸0.5重量%がグラフトされた変性エチレン・1−ブテン共重合体(MFR=2.0g/10分;密度=0.89g/cm3;エチレン89モル%、1−ブテン11モル%;表1中の変性EBR)15重量部を用いた以外は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
【0030】
(比較例1)
(1)実施例1で用いたPP1を70重量部と、変性PPを5重量部、EPRを15重量部、LDPEを10重量部を用い、粘着付与剤を用いずに、実施例1と同様の方法で比較組成物を得た。
(2)この組成物を用い、その他は実施例1(2)と同様にして、3層積層体フィルムを製造した。
(3)このフィルムを用い、その他は実施例1(3)と同様にして、接着力を測定した結果を表1に示す。
【0031】
(比較例2)
(1)MFR=10g/10min(190℃/2.16kg荷重)、密度=0.910g/cm3のLLDPEを45重量部と、無水マレイン酸が0.5wt%グラフトされた変性LLDPE(MFR=1.0g/10min)を20重量部、EPRを15重量部、LDPEを10重量部、粘着付与剤を10重量部を用い、実施例1と同様の方法で比較組成物を得た。
(2)この組成物を用い、その他は実施例1(2)と同様にして、3層積層体フィルムを製造した。
(3)このフィルムを用い、その他は実施例1(3)と同様にして、接着力を測定した結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
Claims (4)
- (A)230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート:0.1〜50g/10分であるプロピレン系重合体、ここで該プロピレン系重合体はプロピレン単独重合体又はプロピレンとそれ以外のα―オレフィンの合計モル数に基づいてプロピレン以外の該α―オレフィンが10モル%以下を占めるプロピレンとそれ以外のα―オレフィンとのランダム共重合体である、…5〜96重量%、
(B)粘着付与剤…1〜30重量%、
(C)エチレン性不飽和単量体でグラフト変性されたプロピレン系重合体、ここでプロピレン系重合体はプロピレン単独重合体又はプロピレンとそれ以外のα―オレフィンの合計モル数に基づいてプロピレン以外の該α―オレフィンが10モル%以下を占めるプロピレンとそれ以外のα―オレフィンとのランダム共重合体である、…1〜20重量%、
(D)190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレート:0.1〜50g/10分、密度:0.905〜0.940g/cm3である高圧法低密度ポリエチレン…1〜15重量%、および
(E)230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが0.01〜10g/10分、密度が0.900g/cm3以下の非晶性ないし低結晶性のエチレン・α―オレフィンランダム共重合体、ここでエチレン・α−オレフィンランダム共重合体はエチレンと他のα―オレフィンの合計モル数に基づいてエチレンが35〜95モル%、他のα―オレフィンが5〜65モル%であるエチレンとα―オレフィンとのランダム共重合体である、…1〜30重量%
を含有する接着用変性ポリオレフィン組成物。 - 成分(E)の一部又は全体が、エチレン性不飽和単量体でグラフトされている請求項1に記載の接着用変性ポリオレフィン組成物。
- 基材層の少なくとも一方の面に請求項1又は2に記載の変性ポリオレフィン組成物からなる層が積層されている積層構造物。
- 基材が無機物蒸着層で被覆された基材である請求項3に記載の積層構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003062377A JP4173032B2 (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 変性ポリオレフィン組成物およびそれを用いた積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003062377A JP4173032B2 (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 変性ポリオレフィン組成物およびそれを用いた積層体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004269688A true JP2004269688A (ja) | 2004-09-30 |
JP4173032B2 JP4173032B2 (ja) | 2008-10-29 |
Family
ID=33124315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003062377A Expired - Lifetime JP4173032B2 (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 変性ポリオレフィン組成物およびそれを用いた積層体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4173032B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007076127A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Tohcello Co Ltd | 粘着フィルム |
JP2008504430A (ja) * | 2004-06-28 | 2008-02-14 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | マルチ構造ラミネート用の接着促進剤 |
JP2011099099A (ja) * | 2009-11-03 | 2011-05-19 | Tesa Se | 架橋可能なポリオレフィンおよび粘着樹脂からなる感圧接着剤 |
JP2012188662A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-10-04 | Mitsubishi Chemicals Corp | 樹脂組成物及び積層体 |
WO2017073153A1 (ja) * | 2015-10-26 | 2017-05-04 | 東洋紡株式会社 | 接着剤組成物およびホットメルト接着剤 |
JP2018154683A (ja) * | 2017-03-16 | 2018-10-04 | Mcppイノベーション合同会社 | 多層延伸フィルム用プロピレン系樹脂組成物 |
JP2020164810A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-08 | Mcppイノベーション合同会社 | 接着性樹脂組成物 |
CN113150484A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-07-23 | 浙江大学 | 一种用于高频覆铜板的coc基复合基板材料及制备方法 |
WO2022196220A1 (ja) * | 2021-03-15 | 2022-09-22 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物、該樹脂組成物を含むフィルムおよびその用途 |
WO2022209431A1 (ja) | 2021-03-31 | 2022-10-06 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物および当該樹脂組成物からなる層を有する積層体 |
-
2003
- 2003-03-07 JP JP2003062377A patent/JP4173032B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008504430A (ja) * | 2004-06-28 | 2008-02-14 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | マルチ構造ラミネート用の接着促進剤 |
JP2012211321A (ja) * | 2004-06-28 | 2012-11-01 | Dow Global Technologies Llc | マルチ構造ラミネート用の接着促進剤 |
JP2014196492A (ja) * | 2004-06-28 | 2014-10-16 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | マルチ構造ラミネート用の接着促進剤 |
JP2007076127A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Tohcello Co Ltd | 粘着フィルム |
JP4680728B2 (ja) * | 2005-09-14 | 2011-05-11 | 三井化学東セロ株式会社 | 粘着フィルム |
JP2011099099A (ja) * | 2009-11-03 | 2011-05-19 | Tesa Se | 架橋可能なポリオレフィンおよび粘着樹脂からなる感圧接着剤 |
JP2012188662A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-10-04 | Mitsubishi Chemicals Corp | 樹脂組成物及び積層体 |
CN103380174A (zh) * | 2011-02-25 | 2013-10-30 | 三菱化学株式会社 | 树脂组合物及层积体 |
JPWO2017073153A1 (ja) * | 2015-10-26 | 2018-08-09 | 東洋紡株式会社 | 接着剤組成物およびホットメルト接着剤 |
CN108138018A (zh) * | 2015-10-26 | 2018-06-08 | 东洋纺株式会社 | 粘合剂组合物以及热熔粘合剂 |
WO2017073153A1 (ja) * | 2015-10-26 | 2017-05-04 | 東洋紡株式会社 | 接着剤組成物およびホットメルト接着剤 |
CN108138018B (zh) * | 2015-10-26 | 2020-12-01 | 东洋纺株式会社 | 粘合剂组合物以及热熔粘合剂 |
US11104829B2 (en) | 2015-10-26 | 2021-08-31 | Toyobo Co., Ltd. | Adhesive composition and hot-melt adhesive |
JP2018154683A (ja) * | 2017-03-16 | 2018-10-04 | Mcppイノベーション合同会社 | 多層延伸フィルム用プロピレン系樹脂組成物 |
JP2020164810A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-08 | Mcppイノベーション合同会社 | 接着性樹脂組成物 |
JP7428022B2 (ja) | 2019-03-27 | 2024-02-06 | Mcppイノベーション合同会社 | 接着性樹脂組成物 |
WO2022196220A1 (ja) * | 2021-03-15 | 2022-09-22 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物、該樹脂組成物を含むフィルムおよびその用途 |
CN113150484A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-07-23 | 浙江大学 | 一种用于高频覆铜板的coc基复合基板材料及制备方法 |
CN113150484B (zh) * | 2021-03-23 | 2022-05-13 | 浙江大学 | 一种用于高频覆铜板的coc基复合基板材料及制备方法 |
WO2022209431A1 (ja) | 2021-03-31 | 2022-10-06 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物および当該樹脂組成物からなる層を有する積層体 |
KR20230129475A (ko) | 2021-03-31 | 2023-09-08 | 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 | 수지 조성물 및 당해 수지 조성물로 이루어지는 층을갖는 적층체 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4173032B2 (ja) | 2008-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100222141B1 (ko) | 접착성 폴리에틸렌 조성물 및 이를 사용한 다층 적층필름 | |
US4670349A (en) | Adhesive resin composition | |
JP2571271B2 (ja) | 積層体 | |
JP2533173B2 (ja) | 積層体 | |
JP2001261905A (ja) | 変性ポリプロピレン組成物およびその組成物を用いた積層体 | |
EP0879862B1 (en) | Adhesive resin composition | |
EP0188901B1 (en) | Adhesive resin composition | |
JPS61162539A (ja) | 接着用変性ポリオレフイン組成物 | |
JP4173032B2 (ja) | 変性ポリオレフィン組成物およびそれを用いた積層体 | |
JPH07103283B2 (ja) | 接着用変性ポリオレフィン組成物 | |
JPH0753812B2 (ja) | 接着用変性ポリオレフィン組成物 | |
JP2004238438A (ja) | 接着用変性ポリオレフィン組成物 | |
JP2020114889A (ja) | 接着性樹脂組成物および積層体 | |
JPH0649814B2 (ja) | 変性オレフイン重合体組成物 | |
JP7107706B2 (ja) | ポリオレフィン組成物および積層体 | |
JP4433592B2 (ja) | 接着性樹脂組成物および積層体 | |
JP3719804B2 (ja) | 接着性ポリエチレン組成物およびその組成物を用いた多層積層フィルム | |
JPH0760921A (ja) | 積層体 | |
JP3468915B2 (ja) | 変性ポリオレフィン組成物およびそれを用いた積層構造物 | |
JPH0745164B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
JP2000248246A (ja) | 接着用樹脂組成物およびこれを用いた積層体 | |
JPS61241144A (ja) | 多層構造物 | |
JPH0745165B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
KR20230129475A (ko) | 수지 조성물 및 당해 수지 조성물로 이루어지는 층을갖는 적층체 | |
JPS61145240A (ja) | 押出成形用接着性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050715 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070821 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080812 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080812 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4173032 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130822 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130822 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |