JP2004264792A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非接触帯電ローラ1aと感光体2との間にギャップ保持部材8を圧接させることにより、非接触帯電ローラ1aと感光体2との間のギャップを調整するようにした画像形成装置において、感光体本体の端部に一部を圧入したフランジの圧入領域よりも内側の部位に、ギャップ保持部材8の圧接位置を設定している。
【選択図】図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、近接帯電方式の電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真複写機などの画像形成装置においては、感光体(被帯電部材)の表面をコロナ放電手段により、特定極性に一様に帯電させ、次に画像露光により感光体上の電荷を選択的に消失させて静電像を形成し、適当な現像バイアスを印加した現像剤供給体により現像剤を感光体表面に供給して静電像を顕像化(現像)するような構成としたものがある。
【0003】
コロナ放電方式の画像形成装置として、例えば、現像兼クリーニング装置を用いることにより専用のクリーニング装置を備えず、さらに転写工程後に転写されずに感光体上に残留する残留トナーを撹乱するための導電性ブラシによるトナー撹乱工程を有する、磁性トナーを用いた正規現像プロセスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この場合、現像装置とクリーニング装置とを一体化することにより、画像形成装置の小型化を図ることができるが、コロナ放電手段を用いた装置は、湿度や粉塵などの使用環境の影響を受けやすく、また、コロナ放電に伴うオゾンの放出による臭気や人体への有害性の問題を有している。
【0005】
このような問題を解決するために、例えば、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加した導電性部材(帯電ローラ)を被帯電部材(感光体ドラム)に当接させることによって、被帯電部材表面の帯電を行なうようにした接触帯電方式が提案されている。
【0006】
しかしながら、このような接触帯電方式においては、被帯電部材の表面および導電性部材の表面にキャリアなどの比較的硬い異物が付着した場合、導電性部材は、上記異物を間に介在させた状態で被帯電部材表面に当接することとなるため、上記異物により被帯電部材表面および導電性部材表面に傷が付くといった問題がある。また、導電性部材の異物が付着した部分に対応した被帯電部材の領域には、帯電ムラが発生するという問題もある。
【0007】
そこで、上記接触帯電方式が持つ問題点を解決するとともに、その接触帯電方式の最大の利点であるオゾンレスを達成するための方法として、近年では帯電部材を感光体に対して近接させて配設(非接触)する近接帯電方式が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【0008】
また、このような近接帯電方式を、二成分方式の現像装置を具備した画像形成装置に適用した提案もなされている(例えば、特許文献4参照)。この提案によれば、帯電部材の放電面と感光体との最近接位置におけるギャップを、現像剤のキャリア粒径よりも大きくしているため、感光体と帯電部材との間にキャリアや、そのキャリアに付着しているトナーが挟まるようなことがなくなる。したがって、キャリアにより感光体や帯電部材を傷つけたり、汚したりすることがなくなる。
【0009】
【特許文献1】
特公平6−50416号公報(p3左欄上から4行〜7行)
【特許文献2】
特開平5−307279号公報(図1)
【特許文献3】
特開平7−301973号公報(図1)
【特許文献4】
特開2001−188403号公報(段落「0019」,図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献4などに記載の現像装置が二成分方式である場合の近接帯電方式は、上記特許文献1などに記載のような、現像装置とクリーニング装置とを一体化した構成ではないため、画像形成装置が大型化し、かつ、電源電圧が高くなるといった問題がある。また、帯電部材の放電面と感光体との最近接位置におけるギャップを、現像剤のキャリア粒径よりも大きくしているため、感光体を帯電させるための電圧を余計に必要とする。
【0011】
さらに、このような問題を避けるためにギャップを、現像剤のキャリア粒径よりも小さくした場合には、帯電ローラへの印加電圧を下げることが出来る反面、ギャップ変動の影響が拡大され、より高精度のギャップ管理が要求される。また、感光体及び帯電ローラの傷損や汚染を防ぐために上流側で確実にクリーニングをする必要があり、クリーニングによる負荷トルクの増加や、感光体の膜べり及び摺擦痕の発生が懸念される。
【0012】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、非接触帯電ローラの感光体に対するギャップ管理の精度、信頼性を向上させ、異常放電、帯電不良などによる帯電ムラを防止し、高画質を得られるようにした近接帯電方式の画像形成装置を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
【0014】
(1)非接触帯電ローラと感光体との間にギャップ保持部材を介挿することにより、前記非接触帯電ローラと感光体との間のギャップを調整するようにした画像形成装置において、
感光体本体の端部に一部を圧入したフランジの圧入領域よりも内側の部位に、前記ギャップ保持部材の前記感光体に対する圧接位置を設定したことを特徴とする。
【0015】
フランジを圧入した領域では、感光体本体の外径が変化しているため、この構成においては、その圧接領域を外れた内側の位置(感光体の周面)に、非接触帯電ローラに巻装させたギャップ保持部材を圧接させることで、非接触帯電ローラと感光体との間のギャップを精度よく調整(管理)することができ、これにより、異常放電、帯電不良などによる帯電ムラを防止し、高画質を得ることができる。
【0016】
(2)前記ギャップ保持部材の圧接位置を、前記感光体の端部から、前記フランジの圧入領域の2倍ないしは10mm程度内側に入った部位に設定したことを特徴とする。
【0017】
有効突き出し量とも称されるフランジの圧入領域は、通常、被圧接部材(感光体本体)の端部から5mm程度に設定される。この場合、例えば、図3に示すように、端部から10mm程度(圧入領域の2倍)離間する部位では、圧接前後の感光体の外径に大きな変化は認められない。
【0018】
そこで、この構成においては、感光体の端部から、フランジの圧入領域の2倍ないしは10mm程度内側に入った部位に、ギャップ保持部材の圧接位置を設定するので、より精度よくギャップ管理を行うことができる。なお、圧接位置がこれよりも内側に入ると、帯電領域や画像領域が制約されてしまうので、好ましくない。
【0019】
(3)前記フランジの外径が、前記感光体本体の内径より小さく、かつ、線膨張係数が前記感光体本体の線膨張係数と近似する接着剤により、前記フランジが、前記感光体本体の端部に接着固定されていることを特徴とする。
【0020】
この構成においては、はめあい接着により、フランジを感光体本体に一体化する場合、接着剤として、例えば線膨張係数3.0×10−5の紫外線硬化樹脂を用いると、感光体本体を構成するアルミ素管の線膨張係数2.3×10−5との差が少ないため、熱膨張差の影響(歪み等)を少なくすることができ、かつ、紫外線硬化樹脂により優れた精度、作業性を得ることができる。
【0021】
(4)前記フランジと、前記感光体本体と、前記フランジおよび感光体本体を接着するための接着剤と、の線膨張係数が、略等しいことを特徴とする。
【0022】
この構成においては、はめあい接着により、フランジを感光体本体に一体化する場合、フランジ、感光体本体および接着剤の線膨張係数を略等しくしておくことで、熱膨張差の影響(歪み等)を少なくすることができ、優れた加工精度を得ることができる。
【0023】
(5)前記フランジの線膨張係数が、前記感光体本体の線膨張係数と略等しいことを特徴とする。
【0024】
この構成においては、例えば、感光体本体の素材としてのアルミ素管の線膨張係数2.3×10−5に対して、線膨張係数3.0×10−5のABS樹脂(旭化成R420)のフランジを用いれば、感光体本体のドラム径φ30mmの温度変化△30deg (℃)で半径変動差3.2μmとなり、実用上問題ない範囲に納めることが出来る。
【0025】
なお、一般的なプラスチックの線膨張係数は10×10−5程度であるから、上述のように、線膨張係数の低い樹脂材を選択するのが好ましい。
【0026】
(6)常温状態にて、前記非接触帯電ローラに巻装されるテープ状のギャップ保持部材の自然長をLt(mm)、テープ厚をTp(mm)、前記非接触帯電ローラの外径をRc(mm)、テープ幅をTb(mm)、テープ端部の切り込み傾斜角度をθとした場合、
Tb・cosθ>π・(Rc+ Tp)−Lt≧0.1・・・(1)
上記(1)式が満たされることを特徴とする。
【0027】
ギャップ保持部材を構成するテープの素材となる樹脂の線膨張係数は10×10−5程度、非接触帯電ローラの外径はφ11mm程度であり、この緒寸法では剛性を維持するために芯金の占めるウェートが非常大きく芯金の線膨張係数が1.1×10−5である場合、△30deg (℃)の温度上昇でテープとローラー外周の膨張差は約100μm程度になる。
【0028】
よって、常温(20〜25℃)において100μm以上の周長差(空隙となって現れる)を設けなければ、温度上昇時にテープ周長がローラ周長より長くなり、圧接回転によるしごきの繰り返しをテープが受けるため、テープの浮き上がり,剥離、或いはテープ端部の他端への乗り上げなどが発生する虞がある。
【0029】
また、非接触帯電ローラに巻装させたギャップ保持部材が回転しつつ高い精度でギャップを確保するためには、ローラの全周にわたり、ローラ軸方向にテープが切れ目なくつながっていることが望ましい。
【0030】
そこで、この構成においては、上記(1)式に示すように、テープ周長{π・(Rc+ Tp)}とテープの自然長Ltとの差(空隙g)が、100μm(0.1mm)とTb・cosθの間の値となるようにしている(図5参照)。なお、空隙gが、Tb・cosθより大になると、テープにローラ軸方向の切れ目が発生するため、非接触帯電ローラと感光体の間のギャップの精度は低下する。
【0031】
(7)前記非接触帯電ローラが、前記感光体に対してアゲンスト回転し、かつ、前記非接触帯電ローラには、前記ギャップ保持部材が継ぎ目を有することなく巻装されていることを特徴とする。
【0032】
継ぎ目を設ける場合には、継ぎ目にはみ出してきた粘着材や継ぎ目の段差部(凹部)にキャリアやトナーなどの異物が蓄積して成長しギャップ間隔精度を低下させることがある。
【0033】
そこで、この構成においては、螺旋二重巻きすることにより進入側端部を巻き始め即ち1段目として、その巻き始め端部を2段目で覆うことができるため、アゲンスト回転もしくは寸法誤差などによる周速差により、端部がめくりあげられるような不具合の発生を防止することができる。
【0034】
(8)前記非接触帯電ローラが、前記感光体に対してアゲンスト回転し、かつ、前記非接触帯電ローラには、前記ギャップ保持部材の巻き始めの端部と、巻き終わりの端部とが、斜めに重なるように巻装されていることを特徴とする。
【0035】
この構成においては、表面に露出するのは巻き終わり端部のみとすることで、端部のめくりあがりを防止できると共に、斜めに巻装することによりギャップ変動を低減することができる。
【0036】
(9)前記非接触帯電ローラに巻装されるギャップ保持部材が、前記非接触帯電ローラの軸方向に分割され、かつ、分割された前記ギャップ保持部材の端部同士を、対面させないようにしたことを特徴とする。
【0037】
この構成においては、分割されたギャップ保持部材の端部同士を、対面させないようにするので、継ぎ目が生じなくなるため、継ぎ目への異物の堆積によるギャップ精度の低下を防止することができる。
【0038】
(10)前記感光体に巻装させたギャップ保持部材により、前記非接触帯電ローラと感光体との間のギャップを調整することを特徴とする。
【0039】
この構成においては、帯電ローラに巻装させる場合よりもギャップ保持部材の周長を3倍以上大きく出来、周長に応じて発生する磨耗、トナー融着など異物が付着し成長することによるギャップ変動量を低減できる。また感光体の交換により自動的にギャプ有保持部材も新品になるので帯電システムの寿命、信頼性が向上する。
【0040】
この場合、帯電ローラ側にも第2のギャップ保持部材を巻装させ、感光体側に巻装させた第1のギャップ保持部材と圧接させるようにしてもよい。この場合、感光体側の第1のギャップ保持部材に対して、第2のギャップ保持部材の方が耐磨耗性または耐久性の高いものを選択し、第1のギャップ保持部材を選択的に磨耗させることにより第2のギャップ保持部材の磨耗を防止するような対応が好ましい。
【0041】
(11)少なくとも一部が圧入状態となって感光体を支持するフランジを有し、前記感光体の端部からギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)としたとき、
X/t1/2 ≧ 8・・・・・・・・・・・・・(2)
上記(2)式が満たされることを特徴とする。
【0042】
この構成においては、フランジを感光体に圧入した状態にて、上記(2)式が満たされることで、感光体の肉厚tの如何にかかわらず、感光体の変位が終了した部位にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0043】
(12)前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)としたとき、
X/t1/2 ≧ 12・・・・・・・・・・・・(3)
上記(3)式が満たされることを特徴とする。
【0044】
この構成においては、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分がピークとなる位置からドラム中央寄りの領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0045】
(13)前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)としたとき、
X/t1/2 ≧ 17.5・・・・・・・・・・(4)
上記(4)式が満たされることを特徴とする。
【0046】
この構成においては、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分のピーク値の50%以下に収束する点よりも中央側の領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0047】
(14)少なくとも一部が圧入状態となる感光体を支持するフランジを有し、前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(D/40)1/2≧8・・・・・・・・・・・(5)
上記(5)式が満たされることを特徴とする。
【0048】
この構成においては、フランジを感光体に圧入した状態にて、上記(5)式が満たされることで、感光体の直径Dの如何にかかわらず、感光体の変位が終了した部位にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0049】
(15)前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(D/40)1/2≧12.5・・・・・・・・(6)
上記(6)式が満たされることを特徴とする。
【0050】
この構成においては、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分がピークとなる位置からドラム中央寄りの領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0051】
(16)前記感光体の端部からギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(D/40)1/2≧18.5・・・・・・・・(7)
上記(7)式が満たされることを特徴とする。
【0052】
この構成においては、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分のピーク値の50%以下に収束する点よりも中央側の領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0053】
(17)少なくとも一部が圧入状態となって感光体を支持するフランジを有し、前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(t・D/40)1/2≧10 ・・・・・・・・(8)
上記(8)式が満たされることを特徴とする。
【0054】
この構成においては、フランジを感光体に圧入した状態にて、上記(8)式が満たされることで、感光体の肉厚及び直径の如何にかかわらず、感光体の変形が終了した部位にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0055】
(18)前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(t・D/40)1/2≧16・・・・・・・・・(9)
上記(9)式が満たされることを特徴とする。
【0056】
この構成においては、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分がピークとなる位置からドラム中央寄りの領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0057】
(19)前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(t・D/40)1/2≧23・・・・・・・・(10)
上記(10)式が満たされることを特徴とする。
【0058】
この構成においては、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分のピーク値の50%以下に収束する点よりも中央側の領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0060】
図1は、画像形成装置の要部構成を示し、この画像形成装置は、非接触帯電装置1、スプリングにより下方に付勢されて回転駆動される磁化された帯電ローラ(非接触帯電ローラ)1a、クリーニングマイラー1b、図示時計まわりに回転駆動される感光体2、二成分方式の現像装置4、図示時計まわりに回転駆動される磁化された現像ローラ4a、所定の搬送速度(例えば、プロセス速度130mm/s)で搬送される記録媒体5、転写ローラ6、電荷調整・撹拌ブラシ7を具備している。なお、符号3は、帯電ローラ1aと感光体2の周面との間のギャップ(空隙)を示す。
【0061】
図1は、画像形成装置の要部構成を示し、1は非接触帯電装置、1aはスプリングにより下方に付勢されて回転駆動される磁化された帯電ローラ(非接触帯電ローラ)、1bはクリーニングマイラー、2は図示時計まわりに回転駆動される感光体、3は帯電ローラ1aと感光体2の周面との間のギャップ(空隙)、4は二成分方式の現像装置、4aは図示時計まわりに回転駆動される磁化された現像ローラ、5は所定の搬送速度(例えば、プロセス速度130mm/s)で搬送される記録媒体、6は転写ローラ、7は電荷調整・撹拌ブラシである。
【0062】
上述の非接触帯電装置1は、感光体2を帯電させる帯電機能と感光体2の周面を清掃するクリーニング機能を併有し、その帯電ローラ1aは、感光体2との間のギャップ(帯電ギャップ)3が40μmに設定され、かつ、帯電バイアス(直流電圧に交流電圧を重畳;−600Vdc+1.8KVpp/900Hz)が印加されて、感光体2に対して周速比0.5でアゲンスト方向(図示時計回り)に回転駆動され、まず、感光体2の周面(2aの部分)を帯電させる。
【0063】
現像ローラ4aは、感光体2との間に2mm程度の現像ギャップが設定され、かつ、現像バイアスが印加されて、感光体2に対してアゲンスト周速比2.25で回転駆動され、キャリアに担持されたトナーを感光体2に供給し、露光手段(図示省略)によって感光体2の周面に形成された静電潜像を現像しトナー像を形成する(2bの部分)。
【0064】
転写ローラ6は、転写バイアス(+2KV)が印加されて、プロセス速度で感光体2に対してウイズ回転し、記録媒体5を感光体2に圧接させて搬送し、感光体2上のトナー像を記録媒体5に転写する。転写後の感光体2の表面には、転写し切れなかったトナー及びキャリアが残留しているとともに記録媒体5の表面から転移してきた紙粉が残留物として付着している。
【0065】
電荷調整・撹拌ブラシ7は、ブラシバイアス(+500Vdc)が印加されて帯電量の調整をするために、感光体2の周面のトナー像メモリを撹乱(撹拌)すると共に、感光体2の周面に付着しているトナーとキャリアおよび紙粉の一部を除去・清掃する。
【0066】
次いで、撹拌されて感光体2上にあるトナー(電界)およびキャリア(磁界)が帯電ローラ1aによって吸着されてクリーニングマイラー1b上に回収され、これらが現像装置2の現像槽に戻される。従って、この画像形成装置には、クリーニング装置は設けられていない。なお、トナーの粒径は8μmであるが、キャリアの粒径は60μmであるから、キャリアは上述のギャップ3を通過できず、現像ローラ1aによって塞き止められ、付着しているトナーと共に確実に回収される。
【0067】
以上のような帯電機能とクリーニング機能の安定向上を図るために、本実施形態では、帯電ローラ1aと、感光体2との間にテープ状のギャップ保持部材8を圧接させることにより、帯電ローラ1aと感光体2との間のギャップ3を精度よく調整できるようにしている。例えば、図2(a)〜(d)に示すように、感光体本体2Aの端部にフランジ9を圧入により一体化させる場合、その圧入領域(有効突き出量)αよりも内側の部位に、ギャップ保持部材8の圧接位置を設定している。
【0068】
この点について詳しく説明すると、図2(a)〜(d)に示すように、感光体本体2Aの端部に圧入されるフランジ9は、円板9aにフランジ挿入部9bが一体的に形成されてなり、そのフランジ挿入部9bは、5mm程度の有効突き出量(被圧入部分)αを有し、その外径D2は、感光体本体2Aの内径D1よりも若干大きく設定されている。従って、フランジ9を感光体本体2Aに圧入した領域では、感光体本体2Aの外径D3が変化する。
【0069】
その外径D3の変化状態は、図3に示すように、感光体端部(管端)で最も大きく、端部からの距離Xが10mmまでは、明らかな増大変化が認められるが、10mmを超えると圧入前後の外径変化は少なくなっていることが判る。つまり、有効突き出量(α=5mm)の2倍を超えると、外径変化は無視できる程度となる。
【0070】
従って、その圧接領域における外径変化の影響を避けるために、例えば、図4に示すように、感光体2の端部から有効突き出量αの2倍だけ内側に入った位置(Xg)に、スプリングにより下方に付勢された帯電ローラ1aに巻装させているギャップ保持部材8を圧接させることで、帯電ローラ1aと感光体2との間のギャップ3を精度よく調整(管理)することができる。これにより、異常放電、帯電不良などによる帯電ムラを防止し、高画質を得ることができる。
【0071】
このような圧入によるフランジ9の接合では、圧入領域を形成するフランジ9の有効突き出量αは、通常、α=5mm程度に設定されるが、先々は、これ以下に短縮されることもあり得るため、上述のように、ギャップ保持部材8の圧接位置を、感光体本体2Aの端部から圧入領域の2倍ないしは10mm程度内側に入った部位に設定するのが好ましい。なお、圧接位置がこれ以上内側に入ると、帯電領域および画像領域が制約されるので好ましくない。
【0072】
また、図示は省略するが、はめあい接着により、フランジ9を感光体本体2Aに一体化する場合には、フランジ9の外径が、感光体本体2Aの内径より小さく設定され、かつ、線膨張係数が感光体本体2Aの線膨張係数と近似する接着剤を用いるのが好ましい。
【0073】
その接着剤として、例えば線膨張係数3.0×10−5の紫外線硬化樹脂を用いると、感光体本体2Aを構成するアルミ素管の線膨張係数2.3×10−5との差が少ないため、熱膨張差の影響(歪み等)を少なくすることができ、かつ、紫外線硬化樹脂により優れた精度、作業性を得ることができる。
【0074】
このようなはめあい接着によるフランジ9の一体化では、フランジ9、感光体本体2A、および、接着剤の線膨張係数が略等しければ、熱膨張差の影響(歪み等)を少なくすることができ、優れた加工精度を得ることができる。具体的には、接着剤として紫外線硬化樹脂を用いる場合、例えば、感光体本体2Aの素材としてのアルミ素管の線膨張係数2.3×10−5に対して、線膨張係数3.0×10−5のABS樹脂(旭化成R420)のフランジを用いれば、感光体本体のドラム径φ30mmの温度変化△30 deg(℃)で半径変動差3.2μmとなり、実用上問題ない範囲に納めることが出来る。なお、一般的なプラスチックの線膨張係数は10×10−5程度であるから、上述のように、線膨張係数の低い樹脂材を選択するのが好ましい。
【0075】
ところで、特に、帯電ローラ1aが感光体2に対してアゲンスト回転する場合には、ギャップ保持部材8がしごきを受けるため剥がれやすくなる。従って、ギャップ3を精度よく管理する上で、ギャップ保持部材8がしごきを受けても剥がれることなく緊密に巻装されていることが必須の前提条件となる。
【0076】
例えば、図5に示すように、ギャップ保持部材8の巻き付け方向の両端を斜めに切断して、その切り口を対向させるような巻装方法では、以下のような設定が好ましい。すなわち、常温状態(20℃〜25℃)にて、帯電ローラ1aに巻装されるテープ状のギャップ保持部材8の自然長をLt(mm)、テープ厚をTp(mm)、前記非接触帯電ローラの外径をRc(mm)、テープ幅をTb(mm)、テープ端部の切り込み傾斜角度をθとした場合、
Tb・cosθ>π・(Rc+ Tp)−Lt≧0.1・・・(1)
上記(1)式が満たされることが好ましい。
【0077】
ギャップ保持部材8を構成するテープの素材となる樹脂の線膨張係数は10×10−5程度、帯電ローラ1aの外径はφ11mm程度であり、この緒寸法では剛性を維持するために芯金の占めるウェートが非常大きく芯金の線膨張係数が1.1×10−5である場合、△30deg (℃)の温度上昇でテープとローラー外周の膨張差は約100μm程度になる。
【0078】
よって、常温において100μm以上の周長差(空隙gとなって現れる)を設けることで、温度が上昇しても、テープ周長がローラ周長より長くなることはなく、圧接回転によるしごきの繰り返しをテープが受けても、テープが浮き上がることがなく、剥離やテープ端部の他端への乗り上げなどの発生を回避することができる。また、その周長差をTb・cosθより小さくすることで、帯電ローラ1aの全周にわたり、ローラ軸方向にギャップ保持部材8が切れ目なくつながるため、ギャップ3を精度よくスムーズに管理することができる。
【0079】
図6は、帯電ローラ1aが、感光体2に対してアゲンスト回転し、かつ、その帯電ローラ1aには、ギャップ保持部材8が継ぎ目を有することなく、二重に巻装されている例を示す。なお、Bはテープ幅を示す。
【0080】
継ぎ目を設ける場合には、継ぎ目にはみ出してきた粘着材や継ぎ目の段差部(凹部)にキャリアやトナーなどの異物が蓄積して成長しギャップ間隔精度を低下させることがある。
【0081】
そこで、このように、ギャップ保持部材8を螺旋二重巻きすることにより進入側端部を巻き始め即ち1段目として、その巻き始め端部を2段目で覆うことができるため、アゲンスト回転もしくは寸法誤差などによる周速差により、端部がめくりあげられるような不具合の発生を防止することができる。
【0082】
図7は、帯電ローラ1aが、感光体2に対してアゲンスト回転し、かつ、その帯電ローラ1aに、ギャップ保持部材8の巻き始めの端部と、巻き終わりの端部とが、斜めに重なるように巻装されている例を示す。なお、rはラップ部分を示す。
【0083】
このように、表面に露出するのは巻き終わり端部のみとすることで、端部のめくりあがりを防止できると共に、斜めに巻装することによりギャップ変動を低減することができる。
【0084】
図8は、帯電ローラ1aに巻装されるギャップ保持部材8が、帯電ローラ1aの軸方向に200度ずつに分割され、かつ、分割されたギャップ保持部材8の端部同士を、対面させないようにした例を示す。なお、dは軸方向に互い違いとなる部分を示す。
【0085】
このように、分割されたギャップ保持部材8,8の端部同士を、対面させないようにすることで、継ぎ目が生じなくなるため、継ぎ目への異物の堆積によるギャップ精度の低下を防止することができる。
【0086】
図9は、感光体2に巻装させたギャップ保持部材18を、帯電ローラ1aに巻装させたギャップ保持部材8に圧接させて、感光体2との間のギャップ3を調整するようにした例を示す。
【0087】
このような構成では、帯電ローラ1aのみに巻装させる場合よりも、ギャップ保持部材18の周長を3倍以上大きく出来、周長に応じて発生する磨耗、異物付着によるギャップ変動量を低減できる。また感光体2の交換により自動的にギャプ有保持部材18も新品になるので帯電システムの寿命、信頼性が向上する。
【0088】
この場合、感光体2側の第1のギャップ保持部材18に対して、帯電ローラ1aに巻装させた第2のギャップ保持部材28の方が耐磨耗性または耐久性の高いものを選択し、第1のギャップ保持部材18を選択的に磨耗させることにより第2のギャップ保持部材28の磨耗を防止するような対応が好ましい。なお、図示は省略するが、感光体2にのみ巻装させたギャップ保持部材18を帯電ローラ1aの周面に圧接させてもよい。
【0089】
また、フランジ9の圧入による感光体2の変形状態に関して以下のようなシミュレーションを行った結果、その解析結果が実測値とよく整合することを確認することができた。これにより、感光体の肉厚t(mm)と、管端からギャップ保持部材18の圧接位置までの距離X(mm)と、ドラム径D(mm)と、の間の好ましい相関条件を求めることができた。
【0090】
そのシミュレーションについて説明すると、まず、通常の感光体2に使用されるサイズの素管として、それぞれ外径と肉厚の異なる9本の素管:すなわち、外径Φ30,40,50(mm)、肉厚t=0.8,1.0,1.5(mm)を選択し、その管端に圧入するフランジ9の有効突き出し量を8(mm)とした場合における「はめあい公差」(一般的には直径をさすが本実験では半径での値をいう)を、それぞれ+20,+40,+60(μm)に設定したときの各素管の変形量(変位量Y(μm))を解析した。
【0091】
その解析結果を、図10(素管直径Φ30mm)、図11(素管直径Φ40mm)、図12(素管直径Φ50mm)にそれぞれ示す。一方、外径Φ30mm,肉厚t=0.8の素管(実物)を実際に計測した圧入部分の実測変位(ΔY(μm))を図13に示す。
【0092】
さらに、上記変位量Yを最大変位Ymaxで正規化したYn=Y/Ymaxを、図14(素管直径Φ30mm)、図15(素管直径Φ40mm)、図16(素管直径Φ50mm)にそれぞれ示す。これらの図から明らかなように、Yn曲線は、肉厚t=0.8,1.0,1.5(mm)の3本の曲線に集約されることを確認することができた。
【0093】
上記距離Xをドラム厚T=1.0(mm)で正規化した場合のXd=X/(t)1/2の値を図17に示す。また、距離Xをドラム径D=40(mm)で正規化した場合のXd=X/(D/40)1/2の値を図18に示す。これらの解析結果は、それぞれ一本の曲線上に集約され、実測値(図17では□、図18では○で示す)とよく整合することを確認することができた。
【0094】
さらに、距離Xをドラム厚T=1.0(mm)及びドラム径D=40(mm)で正規化した場合のXd=X/(t・D/40)1/2の値を図19に示す。この場合においても、肉厚t=0.8mmの素管(Φ30mm)について実際に計測した実測値(同図中、□で示す)とよく整合することを確認することができた。以上の結果に基づいて、以下のような諸条件を設定することができる。
【0095】
(1−1)感光体2の管端からギャップ保持部材18の圧接位置までの距離X(mm)と、感光体2の肉厚t(mm)との関係については、
X/t1/2 ≧ 8・・・・・・・・・・・(2)
上記(2)式が満たされれば、感光体2の肉厚tの如何にかかわらず、ドラム(感光体2)の変形が終了した部位にギャップ保持部材18を圧接させることができる。
【0096】
(1−2)より好ましくは、ドラム変位曲線のアンダーシュート部分がピークとなる位置からドラム中央寄りの領域にギャップ保持部材18を圧接させればよく、この場合(ベターモード)には、
X/t1/2 ≧ 12・・・・・・・・・・(3)
上記(3)式が満たされればよい。
【0097】
(1−3)最も好ましくは、ドラム変位曲線のアンダーシュート部分のピーク値の50%以下に収束する点よりも中央側の領域で、ギャップ保持部材18を圧接させればよく、この場合(ベストモード)には、
X/t1/2≧17.5・・・・・・・・・・(4)
上記(4)式が満たされればよい。
【0098】
(2−1)感光体2の管端からギャップ保持部材18の圧接位置までの距離X(mm)と、感光体2の直径D(mm)との関係については、
X/(D/40)1/2≧8・・・・・・・・・(5)
上記(5)式が満たされれば、ドラム径(感光体2の直径)の如何にかかわらず、ドラム(感光体2)の変形が終了した部位にギャップ保持部材18を圧接させることができる。
【0099】
(2−2)より好ましくは、ドラム変位曲線のアンダーシュート部分がピークとなる位置からドラム中央寄りの領域にギャップ保持部材18を圧接させればよく、この場合(ベターモード)には、
X/(D/40)1/2≧12.5・・・・・・(6)
上記(6)式が満たされればよい。
【0100】
(2−3)最も好ましくは、ドラム変位曲線のアンダーシュート部分のピーク値の50%以下に収束する点よりも中央側の領域にギャップ保持部材18を圧接させればよく、この場合(ベストモード)には、
X/(D/40)1/2≧18.5・・・・・・(7)
上記(7)式が満たされればよい。
【0101】
(3−1)感光体2の管端からギャップ保持部材16の圧接位置までの距離X(mm)と、感光体の肉厚t(mm)と、ドラム径D(mm)との関係については、
X/(t・D/40)1/2≧10・・・・・・(8)
上記(8)式が満たされれば、感光体の肉厚t及びドラム径Dの如何にかかわらず、ドラム(感光体2)の変形が終了した部位にギャップ保持部材18を圧接させることができる。
【0102】
(3−2)より好ましくは、ドラム変位曲線のアンダーシュート部分がピークとなる位置からドラム中央寄りの領域にギャップ保持部材18を圧接させればよく、この場合(ベターモード)には、
X/(t・D/40)1/2≧16・・・・・・(9)
上記(9)式が満たされればよい。
【0103】
(3−3)最も好ましくは、ドラム変位曲線のアンダーシュート部分のピーク値の50%以下に収束する点よりも中央側の領域にギャップ保持部材18を圧接させればよく、この場合(ベストモード)には、
X/(t・D/40)1/2≧23・・・・・・(10)
上記(10)式が満たされればよい。
【0104】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0105】
(1)感光体に対するギャップ保持部材の圧接領域を外れた内側の位置(感光体の周面)に、非接触帯電ローラに巻装させたギャップ保持部材を圧接させるので、非接触帯電ローラと感光体との間のギャップを精度よく調整(管理)することができ、これにより、異常放電、帯電不良などによる帯電ムラを防止し、高画質を得ることができる。
【0106】
(2)ギャップ保持部材の圧接位置を、感光体の端部から、フランジの圧入領域の2倍ないしは10mm程度内側に入った部位に設定するので、その圧接位置では、フランジの圧入に伴う感光体の外径の変化の影響を受けることがないため、より精度よくギャップ管理を行うことができる。
【0107】
(3)はめあい接着により、フランジを感光体本体に一体化する場合、線膨張係数が感光体本体の線膨張係数と近似する接着剤により、前記フランジを、前記感光体本体の端部に接着固定しているので、熱膨張差の影響(歪み等)を少なくすることができる。
【0108】
(4)フランジと感光体本体と接着剤の線膨張係数を、略等しくするので、熱膨張差の影響(歪み等)を少なくすることができ、優れた加工精度を得ることができる。
【0109】
(5)フランジの線膨張係数を、感光体本体の線膨張係数と略等しくするので、熱膨張差の影響(歪み等)を少なくすることができ、優れた加工精度を得ることができる。
【0110】
(6)常温状態にて、Tb・cosθ>π・(Rc+ Tp)―Lt≧0.1・・・(1)式が満たされるので、温度が上昇しても、テープ周長がローラ周長より長くなることはなく、圧接回転によるしごきの繰り返しをテープが受けても、テープが浮き上がることがなく、剥離やテープ端部の他端への乗り上げなどの発生を回避することができる。また、非接触帯電ローラの全周にわたり、ローラ軸方向にギャップ保持部材が切れ目なくつながるため、非接触帯電ローラと感光体の間のギャップを精度よくスムーズに管理することができる。
【0111】
(7)非接触帯電ローラが、感光体に対してアゲンスト回転し、かつ、前記非接触帯電ローラに、前記ギャップ保持部材を継ぎ目を有することなく巻装させるので、例えば、ギャップ保持部材を螺旋二重巻きすることにより進入側端部を巻き始め即ち1段目として、その巻き始め端部を2段目で覆うことができるため、アゲンスト回転もしくは寸法誤差などによる周速差により、端部がめくりあげられるような不具合の発生を防止することができる。
【0112】
(8)非接触帯電ローラが、前記感光体に対してアゲンスト回転し、かつ、前記非接触帯電ローラに、ギャップ保持部材の巻き始めの端部と、巻き終わりの端部とを、斜めに重なるように巻装させるので、表面に露出するのは巻き終わり端部のみとすることで、端部のめくりあがりを防止できると共に、斜めに巻装することによりギャップ変動を低減することができる。
【0113】
(9)非接触帯電ローラの軸方向に分割されたギャップ保持部材の端部同士を、対面させないようにするので、継ぎ目が生じなくなるため、継ぎ目への異物の堆積によるギャップ精度の低下を防止することができる。
【0114】
(10)前記感光体に巻装させたギャップ保持部材により、ギャップを調整するので、帯電ローラに巻装させる場合よりもギャップ保持部材の周長を3倍以上大きく出来、周長に応じて発生する磨耗、異物付着によるギャップ変動量を低減できる。また感光体の交換により自動的にギャプ有保持部材も新品になるので帯電システムの寿命、信頼性が向上する。
【0115】
また、帯電ローラ側にも第2のギャップ保持部材を巻装させ、感光体側に巻装させた第1のギャップ保持部材と圧接させるようにする場合には、感光体側の第1のギャップ保持部材に対して、第2のギャップ保持部材の方が耐磨耗性または耐久性の高いものを選択し、第1のギャップ保持部材を選択的に磨耗させることにより第2のギャップ保持部材の磨耗を防止することができる。
【0116】
(11)フランジを感光体に圧入した状態にて、X/t1/2 ≧8・・・(2)式が満たされるので、感光体の肉厚tの如何にかかわらず、感光体の変位が終了した部位にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0117】
(12)フランジを感光体に圧入した状態にて、X/t1/2 ≧12・・・(3)式が満たされるので、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分がピークとなる位置からドラム中央寄りの領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0118】
(13)フランジを感光体に圧入した状態にて、X/t1/2 ≧ 17.5・・・(4)式が満たされるので、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分のピーク値の50%以下に収束する点よりも中央側の領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0119】
(14)フランジを感光体に圧入した状態にて、X/(D/40)1/2≧8・・・(5)式が満たされるので、感光体の直径Dの如何にかかわらず、感光体の変位が終了した部位にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0120】
(15)フランジを感光体に圧入した状態にて、X/(D/40)1/2≧12.5・・・(6)式が満たされるので、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分がピークとなる位置からドラム中央寄りの領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0121】
(16)フランジを感光体に圧入した状態にて、X/(D/40)1/2≧18.5・・・(7)式が満たされるので、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分のピーク値の50%以下に収束する点よりも中央側の領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0122】
(17)フランジを感光体に圧入した状態にて、X/(t・D/40)1/2≧10 ・・・(8)が満たされるので、感光体の肉厚及び直径の如何にかかわらず、感光体の変形が終了した部位にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0123】
(18)フランジを感光体に圧入した状態にて、X/(t・D/40)1/2≧16・・・(9)式が満たされるので、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分がピークとなる位置からドラム中央寄りの領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【0124】
(19)フランジを感光体に圧入した状態にて、X/(t・D/40)1/2≧23・・・(10)式が満たされるので、感光体の変位曲線のアンダーシュート部分のピーク値の50%以下に収束する点よりも中央側の領域にギャップ保持部材を圧接させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の要部構成図である。
【図2】同感光体とフランジの組み付け対応図である。
【図3】同フランジの圧入前後における感光体の外径の変化を示すグラフである。
【図4】同非接触帯電ローラと感光体の対応図である。
【図5】同ギャップ保持部材の巻装状態の一例を示す説明図である。
【図6】同他の例を示す説明図である。
【図7】同別の例を示す説明図である。
【図8】同異なる例を示す説明図である。
【図9】同感光体と非接触帯電ローラの双方にギャップ保持部材を巻装させた例を示す説明図である。
【図10】同直径Φ30の素管にフランジを圧入した時の変形量の解析結果を示すグラフである。
【図11】同直径Φ40の素管の解析結果を示すグラフである。
【図12】同直径Φ50の素管の解析結果を示すグラフである。
【図13】同直径Φ30の素管にフランジを圧入した時の変形量の実測結果を示すグラフである。
【図14】同直径Φ30の素管にフランジを圧入した時の変形量の解析結果を最大変位で正規化した場合のグラフである。
【図15】同直径Φ40の素管の解析結果を最大変位で正規化した場合のグラフである。
【図16】同直径Φ50の素管の解析結果を最大変位で正規化した場合のグラフである。
【図17】同直径Φ30の素管にフランジを圧入した時の変形量の解析結果を素管の厚みで正規化したグラフである。
【図18】同肉厚t=0.8mmの素管にフランジを圧入した時の変形量の解析結果を素管の直径Dで正規化したグラフである。
【図19】同直径Φ30の素管にフランジを圧入した時の変形量の解析結果を素管の厚みで正規化したグラフである。
【符号の説明】
1a−非接触帯電ローラ
2−感光体
3−ギャップ
8,18,28−ギャップ保持部材
9−フランジ
Lt−ギャップ保持部材の自然長
Tp−テープ厚
Tb−テープ幅
Rc−非接触帯電ローラの外径
θ−切り込み傾斜角度
Claims (19)
- 非接触帯電ローラと感光体との間にギャップ保持部材を介挿することにより、前記非接触帯電ローラと感光体との間のギャップを調整するようにした画像形成装置において、
感光体本体の端部に一部を圧入したフランジの圧入領域よりも内側の部位に、前記ギャップ保持部材の前記感光体に対する圧接位置を設定したことを特徴とする画像形成装置。 - 前記ギャップ保持部材の圧接位置を、前記感光体の端部から、前記フランジの圧入領域の2倍ないしは10mm程度内側に入った部位に設定したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記フランジの外径が、前記感光体本体の内径より小さく、かつ、線膨張係数が前記感光体本体の線膨張係数と近似する接着剤により、前記フランジが、前記感光体本体の端部に接着固定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記フランジと、前記感光体本体と、前記フランジおよび感光体本体を接着するための接着剤と、の線膨張係数が、略等しいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記フランジの線膨張係数が、前記感光体本体の線膨張係数と略等しいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 常温状態にて、前記非接触帯電ローラに巻装されるテープ状のギャップ保持部材の自然長をLt(mm)、テープ厚をTp(mm)、前記非接触帯電ローラの外径をRc(mm)、テープ幅をTb(mm)、テープ端部の切り込み傾斜角度をθとしたとき、
Tb・cosθ>π・(Rc+ Tp)−Lt≧0.1・・・(1)
上記(1)式が満たされることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記非接触帯電ローラが、前記感光体に対してアゲンスト回転し、かつ、前記非接触帯電ローラには、前記ギャップ保持部材が継ぎ目を有することなく巻装されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記非接触帯電ローラが、前記感光体に対してアゲンスト回転し、かつ、前記非接触帯電ローラには、前記ギャップ保持部材の巻き始めの端部と、巻き終わりの端部とが、斜めに重なるように巻装されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記非接触帯電ローラに巻装されるギャップ保持部材が、前記非接触帯電ローラの軸方向に分割され、かつ、分割された前記ギャップ保持部材の端部同士を、対面させないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記感光体に巻装させたギャップ保持部材により、前記非接触帯電ローラと感光体との間のギャップを調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 少なくとも一部が圧入状態となって感光体を支持するフランジを有し、前記感光体の端部からギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)としたとき、
X/t1/2 ≧ 8・・・・・・・・・・・・・(2)
上記(2)式が満たされることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)としたとき、
X/t1/2 ≧ 12・・・・・・・・・・・・(3)
上記(3)式が満たされることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。 - 前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)としたとき、
X/t1/2 ≧ 17.5・・・・・・・・・・(4)
上記(4)式が満たされることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。 - 少なくとも一部が圧入状態となって感光体を支持するフランジを有し、
前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(D/40)1/2≧8・・・・・・・・・・・(5)
上記(5)式が満たされることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(D/40)1/2≧12.5・・・・・・・・(6)
上記(6)式が満たされることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。 - 前記感光体の端部からギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(D/40)1/2≧18.5・・・・・・・・(7)
上記(7)式が満たされることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。 - 少なくとも一部が圧入状態となる感光体を支持するフランジを有し、
前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(t・D/40)1/2≧10 ・・・・・・・・(8)
上記(8)式が満たされることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(t・D/40)1/2≧16・・・・・・・・・(9)
上記(9)式が満たされることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。 - 前記感光体の端部から前記ギャップ保持部材の圧接位置までの距離をX(mm)、前記感光体の肉厚をt(mm)、前記感光体の直径をD(mm)としたとき、
X/(t・D/40)1/2≧23・・・・・・・・(10)
上記(10)式が満たされることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
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