JP6307948B2 - 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、及びプロセスカートリッジに関するものである。
従来の電子写真方式の画像形成装置においては、帯電、露光、現像、転写のプロセスを通じて電子写真感光体の表面上に形成したトナー像を記録媒体に転写させる。
このような電子写真方式の画像形成装置に利用する電子写真感光体として、帯電時の放電音を抑制する目的で、導電性基体の内部に円筒状の部材を挿入した電子写真感光体が提案されている(特許文献1)。
特許第3257267号明細書
本発明の課題は、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加して、電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式(以下「直流+交流電圧印加方式」と称する)の帯電手段を備えた画像形成装置において、帯電手段の交流電圧を高周波数化しても、放電音を抑制する画像形成装置を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。
請求項1に係る発明は、
下記円筒状の部材の外周面と接触する内周面の表面粗さRaが1.3μm以下である円筒状の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の内部に、外周面が前記電子写真感光体の内周面と接して設けられ、外周面の表面粗さRaが0.7μm以下の円筒状の部材と、
直流電圧に周波数が1300Hz以上である交流電圧を重畳した電圧を印加して、前記電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式の帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
を備える画像形成装置。
請求項2に係る発明は、
下記円筒状の部材の外周面と接触する内周面の表面粗さRaが1.3μm以下である円筒状の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の内部に、外周面が前記電子写真感光体の内周面と接して設けられ、外周面の表面粗さRaが0.7μm以下の円筒状の部材と、
直流電圧に周波数が1300Hz以上である交流電圧を重畳した電圧を印加して、前記電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式の帯電手段と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
を備え
前記電子写真感光体の回転速度が、150mm/s以上である画像形成装置。
請求項3に係る発明は、
前記円筒状の部材が、前記電子写真感光体の軸方向に延びるスリットと、前記電子写真感光体の軸方向に延びるくびれ部とを有する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
請求項4に係る発明は、
下記円筒状の部材の外周面と接触する内周面の表面粗さRaが1.3μm以下である円筒状の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の内部に、外周面が前記電子写真感光体の内周面と接して設けられ、外周面の表面粗さRaが0.7μm以下の円筒状の部材と、
直流電圧に周波数が1300Hz以上である交流電圧を重畳した電圧を印加して、前記電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式の帯電手段と、
を備え、
画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。
請求項5に係る発明は、
下記円筒状の部材の外周面と接触する内周面の表面粗さRaが1.3μm以下である円筒状の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体の内部に、外周面が前記電子写真感光体の内周面と接して設けられ、外周面の表面粗さRaが0.7μm以下の円筒状の部材と、
直流電圧に周波数が1300Hz以上である交流電圧を重畳した電圧を印加して、前記電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式の帯電手段と、
を備え、
前記電子写真感光体の回転速度が、150mm/s以上である画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。
請求項1〜請求項3に係る発明によれば、電子写真感光体の内周面又は円筒状の部材の外周面の表面粗さRaが上記範囲外である場合に比べ、直流+交流電圧印加方式の帯電手段を備えた画像形成装置において、帯電手段の交流電圧を高周波数化しても、放電音を抑制する画像形成装置が提供される。
請求項2に係る発明によれば、電子写真感光体の内周面又は円筒状の部材の外周面の表面粗さRaが上記範囲外である場合に比べ、電子写真感光体の回転速度を150mm/s以上と高速化しても、放電音を抑制する画像形成装置が提供される。
請求項1に係る発明によれば、電子写真感光体の内周面又は円筒状の部材の外周面の表面粗さRaが上記範囲外である場合に比べ、帯電手段の交流電圧の周波数を1300Hz以上と高周波数化しても、放電音を抑制する画像形成装置が提供される。
請求項4又は請求項5に係る発明によれば、電子写真感光体の内周面又は円筒状の部材の外周面の表面粗さRaが上記範囲外である場合に比べ、直流+交流電圧印加方式の帯電手段を備えた画像形成装置において、帯電手段の交流電圧を高周波数化しても、放電音を抑制するプロセスカートリッジが提供される。
本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図 本実施形態に係る画像形成装置の他の一例を示す概略構成図 本実施形態に係る電子写真感光体の一例を示す概略断面図である。 本実施形態に係る円筒状の部材の概略側面図である。 図4のX−X断面図である。
以下、本発明の一例である実施形態について説明する。
<画像形成装置>
本実施形態に係る画像形成装置は、円筒状の電子写真感光体と、直流+交流電圧印加方式(直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加して、電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式)の帯電手段と、帯電した電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、トナーを含む現像剤により、電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、を備える。
電子写真感光体の内部には、円筒状の部材(以下「円筒状サイレンサー」とも称する)が設けられている。円筒状サイレンサーは、その外周面が電子写真感光体の内周面と接して、電子写真感光体の内部に設けられている。
そして、電子写真感光体における円筒状サイレンサーの外周面と接する内周面(以下、単に「電子写真感光体の内周面」とも称する)の表面粗さRaは1.3μm以下であり、円筒状サイレンサーの外周面の表面粗さRaは0.7μm以下である。

ここで、低消費電力化、省スペース化、及び低コスト化の点から、接触帯電方式の帯電手段を採用した画像形成装置が知られている。そして、接触帯電方式の帯電手段としては、直流+交流電圧印加方式(直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加して、電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式)の帯電手段が知られている。直流+交流電圧印加方式の帯電手段による帯電においては、交流電圧を印加するため、その交流電圧の周波数により、電子写真感光体に接触する帯電手段(その帯電ロール等の帯電部材)が振動し、この振動が電子写真感光体を振動させる要因となる。電子写真感光体が振動すると、その振動が高周波の振動音となり放電音と呼ばれる騒音を発生する。
一方、この放電音を抑制するために、円筒状の部材を電子写真感光体(その導電性基体)の内部に挿入することにより、交流電圧の印加による電子写真感光体の振動を抑制して、放電音を抑制する技術(例えば特許第3257267号明細書等)も知られている。
しかし、近年、電子写真装置の高速化(具体的には電子写真感光体の回転速度の高速化)、それに伴う交流電圧の高周波数化により、放電音量は高音化及び大音量化していく傾向にあり、印加する交流電圧を高周波数化すると、上記放電音を抑制する技術では放電音を抑え切れなくなっているのが現状である。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置では、内周面の表面粗さRaが1.3μm以下である電子写真感光体の内部に、外周面の表面粗さRaが0.7μm以下の円筒状サイレンサーを設ける。これにより、直流+交流電圧印加方式の帯電手段を備えた画像形成装置において、帯電手段の交流電圧を高周波数化しても、放電音が抑制される。
この理由は定かではないが、電子写真感光体の内周面と円筒状サイレンサーの外周面との表面粗さRaを低減することで、互いの面の接触面積が増え、円筒状サイレンサーによる電子写真感光体の振動抑制効果が高まると考えられるためである。
特に、上述のように、例えば、電子写真感光体の回転速度を150mm/s以上(例えば、150mm/s以上300mm/s以下)と高速化すると、放電音が高まる傾向がある。しかし、本実施形態に係る画像形成装置では、電子写真感光体の回転速度を当該範囲に高速化しても、放電音が抑制される。ここで、回転速度とは電子写真感光体の表面が周方向に移動する単位時間当たりの移動量である。
更に、例えば、電子写真感光体の表面を帯電するときに印加する帯電手段の交流電圧の周波数を1300Hz以上(例えば1300Hz以上2500Hz以下)と高周波数化すると、放電音が高まる傾向がある。しかし、本実施形態に係る画像形成装置では、帯電手段の交流電圧を当該範囲に高周波数化しても、放電音が抑制される。
なお、帯電手段の直流電圧(絶対値)は、例えば、500V以上900V以下がよく、好ましくは600V以上800V以下がより好ましい。
一方、帯電手段の交流電圧のピーク間電圧は、例えば、1000V以上3000V以下がよく、好ましくは1500V以上2500V以下がより好ましい。
帯電手段の交流電流は、例えば、1mA以上4mA以下がよく、好ましくは2mA以上3mA以下である。
本実施形態に係る画像形成装置において、電子写真感光体の内周面(円筒状サイレンサーの外周面と接する内周面)の表面粗さRaは、1.3μm以下であり、放電音を抑制する点から、好ましくは1.0μm以下、より好ましくは0.7μm以下である。電子写真感光体の内周面の表面粗さRaは、より小さいことが好ましい一方で、製造上の点から、0.3μm以上であることがよい。
ここで、電子写真感光体における円筒状サイレンサーの外周面と接する内周面の表面粗さRaが上記範囲であるとは、少なくとも、円筒状サイレンサーの外周面と接する部分の内周面の表面粗さRaが上記範囲であることを示している。無論、電子写真感光体の内周面全体の表面粗さRaが上記範囲であってもよい。
なお、電子写真感光体の内周面の表面粗さRaは、例えば、当該内周面の切削加工等により調整される。
円筒状サイレンサーの外周面の表面粗さRaは、0.7μm以下であり、放電音を抑制する点から、好ましくは0.5μm以下、より好ましくは0.3μm以下である。円筒状サイレンサーの外周面の表面粗さRaは、より小さいことが好ましい一方で、製造上の点から、0.1μm以上であることがよい。
なお、円筒状サイレンサーの外周面の表面粗さRaは、例えば、当該外周面の切削加工等により調整される。
電子写真感光体の内周面、及び円筒状サイレンサーの外周面の表面粗さRa(算術平均粗さ)は、次に示す測定方法により測定された値である。
まず、測定対象となる面を有する部位をカッター等で切り出し、測定試料を取得する。この測定試料に対して、触針式表面粗さ測定機(サーフコム1400A:東京精密社製等)を使用して測定する。その測定条件としては、JIS B0601−1994に準拠し、評価長さLn=4mm、基準長さL=0.8mm、カットオフ値=0.8mmとする。
本実施形態に係る画像形成装置は、記録媒体の表面に転写されたトナー像を定着する定着手段を備える装置;電子写真感光体の表面に形成されたトナー像を直接記録媒体に転写する直接転写方式の装置;電子写真感光体の表面に形成されたトナー像を中間転写体の表面に一次転写し、中間転写体の表面に転写されたトナー像を記録媒体の表面に二次転写する中間転写方式の装置;トナー像の転写後、帯電前の電子写真感光体の表面をクリーニングするクリーニング手段を備えた装置;トナー像の転写後、帯電前に像保持体の表面に除電光を照射して除電する除電手段を備える装置;電子写真感光体の温度を上昇させ、相対温度を低減させるための電子写真感光体加熱部材を備える装置等の周知の画像形成装置が適用される。
中間転写方式の装置の場合、転写手段は、例えば、表面にトナー像が転写される中間転写体と、像保持体の表面に形成されたトナー像を中間転写体の表面に一次転写する一次転写手段と、中間転写体の表面に転写されたトナー像を記録媒体の表面に二次転写する二次転写手段と、を有する構成が適用される。
本実施形態に係る画像形成装置は、乾式現像方式の画像形成装置、湿式現像方式(液体現像剤を利用した現像方式)の画像形成装置のいずれであってもよい。
なお、本実施形態に係る画像形成装置において、例えば、電子写真感光体を備える部分が、画像形成装置に対して脱着されるカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよい。プロセスカートリッジとしては、例えば、本実施形態に係る電子写真感光体を備えるプロセスカートリッジが好適に用いられる。なお、プロセスカートリッジには、電子写真感光体以外に、例えば、帯電手段、静電潜像形成手段、現像手段、転写手段からなる群から選択される少なくとも一つを備えてもよい。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主用部を説明し、その他はその説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置100は、図1に示すように、電子写真感光体7を備えるプロセスカートリッジ300と、露光装置9(静電潜像形成手段の一例)と、転写装置40(一次転写装置)と、中間転写体50とを備える。なお、画像形成装置100において、露光装置9はプロセスカートリッジ300の開口部から電子写真感光体7に露光し得る位置に配置されており、転写装置40は中間転写体50を介して電子写真感光体7に対向する位置に配置されており、中間転写体50はその一部が電子写真感光体7に接触して配置されている。図示しないが、中間転写体50に転写されたトナー像を記録媒体(例えば用紙)に転写する二次転写装置も有している。なお、中間転写体50、転写装置40(一次転写装置)、及び二次転写装置(不図示)が転写手段の一例に相当する。
図1におけるプロセスカートリッジ300は、ハウジング内に、電子写真感光体7、帯電装置8(帯電手段の一例)、現像装置11(現像手段の一例)、及びクリーニング装置13(クリーニング手段の一例)を一体に支持している。クリーニング装置13は、クリーニングブレード(クリーニング部材の一例)131を有しており、クリーニングブレード131は、電子写真感光体7の表面に接触するように配置されている。なお、クリーニング部材は、クリーニングブレード131の態様ではなく、導電性又は絶縁性の繊維状部材であってもよく、これを単独で、又はクリーニングブレード131と併用してもよい。
なお、図1には、画像形成装置として、潤滑材14を電子写真感光体7の表面に供給する繊維状部材132(ロール状)、及び、クリーニングを補助する繊維状部材133(平ブラシ状)を備えた例を示してあるが、これらは必要に応じて配置される。
ここで、図1に示す画像形成装置100において、図1では図示しないが、電子写真感光体7(その導電性基体)の内部には、円筒状サイレンサー15が挿入されている(図3参照)。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の各構成について説明する。
−電子写真感光体及び円筒状サイレンサー−
電子写真感光体7は、図3に示すように、その内部に、円筒状サイレンサー15が挿入されている。また、電子写真感光体7の両端部は、フランジ7Aが設けられている。なお、図3は、電子写真感光体7の軸方向に沿って切断した断面図である。
電子写真感光体7としては、例えば、円筒状の導電性基体上に設けられる感光層が無機材料で構成される無機感光体、感光層が有機材料で構成される有機感光体等が挙げられる。
有機感光体としては、例えば、円筒状の導電性基体上に、露光により電荷を発生する電荷発生層と、発生した電荷を輸送する電荷輸送層を積層する機能分離型の感光体、円筒状の導電性基体上に、電荷を発生する機能と電荷を輸送する機能を同一の層が果たす単層型感光層を設けた感光体が挙げられる。
無機感光体としては、例えば、円筒状の導電性基体上に、アモルファスシリコンにより構成された感光層を設けた感光体が挙げられる。
電子写真感光体7において、導電性基体としては、例えば、金属(アルミニウム、銅、亜鉛、クロム、ニッケル、モリブデン、バナジウム、インジウム、金、白金等)又は合金(ステンレス鋼等)を含む金属ドラム等が挙げられる。ここで、「導電性」とは体積抵抗率が1013Ωcm未満であることをいう。
円筒状サイレンサー15は、例えば、その軸方向長さが電子写真感光体7の軸方向長さよりも短く、電子写真感光体7の軸方向中央部に位置して、電子写真感光体7の内部に設けられている。なお、これに限られず、円筒状サイレンサー15は、少なくとも電子写真感光体7の軸方向中央部に位置して設けられていればよく、電子写真感光体7の軸方向端部に延びて設けられていてもよい。
円筒状サイレンサー15は、例えば、その外径が電子写真感光体7の内径よりも大きく、電子写真感光体7の内部において内周面を押圧し、且つ摺動可能な状態で設けられている。具体的には、例えば、円筒状サイレンサー15の外径は、電子写真感光体7(その導電性基体)の内径よりも0.2mm以上0.5mm以下の範囲で大きいことがよい。なお、円筒状サイレンサー15の外径とは、電子写真感光体の内部に配置されていない状態での円筒状サイレンサー15の外径である。
ここで、円筒状サイレンサー15の厚みは、放電音を抑制する点から、例えば3mm以上5mm以下の範囲であることがよい。
円筒状サイレンサー15は、図4及び図5に示すように、例えば、電子写真感光体7の軸方向に延びるスリット15Aと、電子写真感光体7の軸方向に延びるくびれ部15Bとを有している。具体的には、例えば、円筒状サイレンサー15は、周方向の両端面が離間した円弧状の湾曲体であって、この離間した部分とは径方向反対側に軸方向に沿った溝部を有する湾曲体で構成されている。この湾曲体で構成された円筒状サイレンサー15において、離間した部分がスリット15Aであり、溝部が設けられて肉厚が薄い部分が、くびれ部15Bである。なお、くびれ部15Bは、円弧状の湾曲体の一部を内部側に向かって突出するように円弧状に湾曲させて設けてもよい。
円筒状サイレンサー15は、径方向に対向する外周面を押して、スリット15Aの幅を縮めることで、外径が小さくなる。この状態で電子写真感光体7の内部に円筒状サイレンサー15を挿入すると、円筒状サイレンサー15は、弾性変形により挿入された状態でスリット15Aの幅が広がる力が働く。このため、円筒状サイレンサー15は、電子写真感光体7の内部において内周面を押圧する状態で配置される。
なお、円筒状サイレンサー15のくびれ部15Bは、必要に応じて設けられる。但し、円筒状サイレンサー15にくびれ部15Bを設けると、スリット15Aの幅を縮まり易くなり、外径を小さくした状態で電子写真感光体の内部に円筒状サイレンサー15を挿入する作業が容易となる。
円筒状サイレンサー15は、例えば、樹脂(例えばアクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)、ポリカーボネート樹脂等)、ゴム(例えばウレタンゴム等)、金属(例えばステンレス等)等の成形体で構成される。
なお、円筒状サイレンサー15は、樹脂、又はゴムで成形されている場合、樹脂の成形体、ゴムの成形体等に添加される周知の充填剤(例えば、ガラス繊維等)などの添加剤が含まれていてもよい。
−帯電装置−
帯電装置8は、直流+交流電圧印加方式の帯電装置(直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加して、電子写真感光体7の表面を帯電する接触帯電方式の帯電装置)である。
帯電装置8としては、例えば、導電性又は半導電性の帯電ロール、帯電ブラシ、帯電フィルム、帯電ゴムブレード、帯電チューブ等の帯電部材を備える接触型帯電器が使用される。
−露光装置−
露光装置9としては、例えば、電子写真感光体7表面に、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッタ光等の光を、定められた像様に露光する光学系機器等が挙げられる。光源の波長は電子写真感光体の分光感度領域内とする。半導体レーザの波長としては、780nm付近に発振波長を有する近赤外が主流である。しかし、この波長に限定されず、600nm台の発振波長レーザや青色レーザとして400nm以上450nm以下に発振波長を有するレーザも利用してもよい。また、カラー画像形成のためにはマルチビームを出力し得るタイプの面発光型のレーザ光源も有効である。
−現像装置−
現像装置11としては、例えば、現像剤を接触又は非接触させて現像する一般的な現像装置が挙げられる。現像装置11としては、上述の機能を有している限り特に制限はなく、目的に応じて選択される。例えば、一成分系現像剤又は二成分系現像剤をブラシ、ロール等を用いて電子写真感光体7に付着させる機能を有する公知の現像器等が挙げられる。中でも現像剤を表面に保持した現像ロールを用いるものが好ましい。
現像装置11に使用される現像剤は、トナー単独の一成分系現像剤であってもよいし、トナーとキャリアとを含む二成分系現像剤であってもよい。また、現像剤は、磁性であってもよいし、非磁性であってもよい。これら現像剤は、周知のものが適用される。
−クリーニング装置−
クリーニング装置13は、クリーニングブレード131を備えるクリーニングブレード方式の装置が用いられる。
なお、クリーニングブレード方式以外にも、ファーブラシクリーニング方式、現像同時クリーニング方式を採用してもよい。
−転写装置−
転写装置40としては、例えば、ベルト、ロール、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等のそれ自体公知の転写帯電器が挙げられる。
−中間転写体−
中間転写体50としては、半導電性を付与したポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ゴム等を含むベルト状のもの(中間転写ベルト)が使用される。また、中間転写体の形態としては、ベルト状以外にドラム状のものを用いてもよい。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置の他の一例を示す概略構成図である。
図2に示す画像形成装置120は、プロセスカートリッジ300を4つ搭載したタンデム方式の多色画像形成装置である。画像形成装置120では、中間転写体50上に4つのプロセスカートリッジ300がそれぞれ並列に配置されており、1色に付き1つの電子写真感光体が使用される構成となっている。なお、画像形成装置120は、タンデム方式であること以外は、画像形成装置100と同様の構成を有している。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1〜9、比較例1〜3)
表1に記載の内周面の表面粗さRaを持つ電子写真感光体(以下「感光体ドラム」)と、表1に記載の外周面の表面粗さRaを持つ円筒状サイレンサーとを画像形成装置「DocuCentreIV C5570」に組み込み、下記条件の下、放電音について評価した。
・感光体ドラム:外径30mmφ、内径28mmφ、軸方向長さ365mm、アルミニウム合金製基体を使用
・感光体ドラムの回転速度:175mm/s
・帯電ロール:外径12mmφ、軸方向長さ354.5mmの弾性体(8mmφのステンレス製芯金入り)
・帯電時印加電圧:電圧700Vの直流電圧に、ピーク間電圧2000V、周波数1300Hz、電流2.5mAの交流電圧を印加
・円筒状サイレンサー:外径28.25mmφ、内径24.25mmφ、軸方向長さ100mm、ABS樹脂製の円筒状の成形体(スリット及びくびれ部を持つ構造:図4及び図5参照))
−放電音の評価−
測定装置「小野測器 積分平均サウンドレベルメータ LA5560」により、高周波で発生する放電音量を測定した。
また、放電音量の耳障り感を以下の基準の聴感レベルで評価した
A:ほとんど聞こえない(40dB以下)
B:良く聞けば聞こえる(40dBを超え、43dB以下)
C:通常の動作音である(43dBを超え、46dB以下)
D:やや耳障りである (46dBを超え、49dB以下)
E:かなり耳障りである(49dBを超える)
上記結果から、本実施例では、比較例に比べ、放電音が抑制されていることがわかる。
実施例1と比較例3との比較から、基材−サイレンサー間摩擦力が共に高くても、実施例1は比較例3に比べ、放電音が抑制されていることがわかる。
(実施例101〜102)
表2に記載の内周面の表面粗さRaを持つ電子写真感光体(以下「感光体ドラム」)と、表2に記載の外周面の表面粗さRaを持つ円筒状サイレンサーとを実施例1の画像形成装置に組み込んだ。そして、表2に従って、感光体ドラムの回転速度、帯電時に印加する交流電圧の周波数を変更した以外は、実施例1と同様の条件で、放電音について評価した。
上記結果から、本実施例では、感光体ドラムの回転速度を高速化、又は帯電時に印加する交流電圧の周波数を高周波数化しても、放電音が抑制されていることがわかる。
7 電子写真感光体、8 帯電装置、9 露光装置、11 現像装置、13 クリーニング装置、14 潤滑材、15 円筒状サイレンサー(円筒状の部材)、15A スリット、15B くびれ部、100 画像形成装置、120 画像形成装置、300 プロセスカートリッジ

Claims (5)

  1. 下記円筒状の部材の外周面と接触する内周面の表面粗さRaが1.3μm以下である円筒状の電子写真感光体と、
    前記電子写真感 光体の内部に、外周面が前記電子写真感光体の内周面と接して設けられ、外周面の表面粗さRaが0.7μm以下の円筒状の部材と、
    直流電圧に周波数が1300Hz以上である交流電圧を重畳した電圧を印加して、前記電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式の帯電手段と、
    帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
    トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. 下記円筒状の部材の外周面と接触する内周面の表面粗さRaが1.3μm以下である円筒状の電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体の内部に、外周面が前記電子写真感光体の内周面と接して設けられ、外周面の表面粗さRaが0.7μm以下の円筒状の部材と、
    直流電圧に周波数が1300Hz以上である交流電圧を重畳した電圧を印加して、前記電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式の帯電手段と、
    帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
    トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
    を備え
    前記電子写真感光体の回転速度が、150mm/s以上である画像形成装置。
  3. 前記円筒状の部材が、前記電子写真感光体の軸方向に延びるスリットと、前記電子写真感光体の軸方向に延びるくびれ部とを有する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 下記円筒状の部材の外周面と接触する内周面の表面粗さRaが1.3μm以下である円筒状の電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体の内部に、外周面が前記電子写真感光体の内周面と接して設けられ、外周面の表面粗さRaが0.7μm以下の円筒状の部材と、
    直流電圧に周波数が1300Hz以上である交流電圧を重畳した電圧を印加して、前記電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式の帯電手段と、
    を備え、
    画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。
  5. 下記円筒状の部材の外周面と接触する内周面の表面粗さRaが1.3μm以下である円筒状の電子写真感光体と、
    前記電子写真感光体の内部に、外周面が前記電子写真感光体の内周面と接して設けられ、外周面の表面粗さRaが0.7μm以下の円筒状の部材と、
    直流電圧に周波数が1300Hz以上である交流電圧を重畳した電圧を印加して、前記電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式の帯電手段と、
    を備え、
    前記電子写真感光体の回転速度が、150mm/s以上である画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。
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