JP2004253807A - Mtj素子、mtj素子アレイ、ならびにmtj素子の製造方法 - Google Patents

Mtj素子、mtj素子アレイ、ならびにmtj素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 平坦な下部電極層を備えたMTJ素子を容易に製造することが可能なMTJ素子の製造方法を提供する。
【解決手段】 ニッケルクロム合金(NiCr)により形成されたシード層20と、ルテニウム(Ru)により形成された非磁性高融点金属層30と、ニッケルクロム合金により形成されたオーバー層40とがこの順に積層された積層構造を有するように下部電極層1を構成する。シード層20上に非磁性高融点金属層30が形成される際に、そのシード層20の結晶成長促進作用に基づき、最密結晶面が層表面に対して平行に配向するように成長することにより非磁性高融点金属層30が形成される。これにより、非磁性高融点金属層30の結晶面が適性に制御されるため、下部電極層1の表面が大面積に渡って平坦になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、下部電極層を備えた磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunneling Junction )素子、そのMTJ素子が集積されることにより構成されたMTJ素子アレイ、ならびにそのMTJ素子の製造方法に関する。
磁気トンネル接合(MTJ)素子は、主に、極薄の絶縁スペーサ層を挟んで下部電極層と上部電極層とが積層された構造を有している。このMTJ素子は、下部電極層と上部電極層との間において絶縁スペーサ層を介してスピン偏極トンネル電子が流れることを可能にしたり、あるいは不可能にする(すなわち抵抗を低くしたり、あるいは高くする)磁気スイッチである。MTJ素子では、トンネリング時にスピン偏極が生じるため、そのMTJ素子を流れる電流値は、絶縁スペーサ層の上側に位置する磁性層と下側に位置する磁性層との間の相対的な磁化方向の配向関係に依存する。このMTJ素子の最たる特徴は、2つの磁性層のうちの一方の磁性層(ピンド層)の磁化方向が固定されているのに対して、他方の磁性層(フリー層)の磁化方向が外部のスイッチング刺激に応じて回転可能な点である。
Gallagher等は、十分かつ有効な磁気応答性を有すると共に室温下で作動可能なMTJ素子の原型的な形成方法を提案している(例えば、特許文献1参照。)。
米国特許第5841692号明細書
現在のところ、MTJ素子は、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAMs:Magnetic Random Access Memories )などの情報記憶素子として使用されている。このMTJ素子が情報記憶素子として使用される場合には、一般に、センス電流が流れることによりMTJ素子が高抵抗状態(反平行な磁化方向状態)になったり、あるいは低抵抗状態(平行な磁化方向状態)になる。この種のMTJ素子では、特に、下部電極層を使用してCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor )素子に電気的に接続された場合には、そのMTJ素子が適性に作動する上で、下部電極層が極めて平坦である必要がある。
Cardoso 等は、MTJ素子のバリア層および電極層の双方の表面粗さに起因する問題点を立証している(例えば、非特許文献1参照。)。
"Electrode roughness and interfacial mixing effects on the tunnel junction thermal stability," J.of Appl.Phys.,Vol.89,No.11,1 June 2001,pp.6650-6652
Tehrani 等は、平坦な電極層を使用した場合に利点が得られることを考慮して、MTJ素子とCMOS素子との直立集積化を検討している(例えば、非特許文献2参照。)。
"Recent Developments in Magnetic Tunnel Junction MRAM," IEEE Trans.on Magnetics,Vo.36,No.5,Sept.2000,pp.2752-2757
MTJ素子のうちの作動層(例えばフリー層、ピンド層およびスペーサ層)が極端に薄いと、その作動層が表面粗さを有する層上に形成される際に問題が生じる。この点に関して、Slaughter 等は、膜表面の表面形状が磁性層間の意図しない磁気的結合に起因して界面粗さを増加させることを指摘しており、この種の磁気的結合はトポロジー結合と呼ばれている(例えば、特許文献2参照。)。上記した意図しない磁気的結合を防止するために、Slaughter 等は、基体上に下地金属層が形成され、磁気的に固定された層(ピンド層)と磁気的に自由な層(フリー層)との間にスペーサ層が形成されていると共に、その下地金属層とスペーサ層との間の少なくとも1層がアモルファス層であるMTJ素子を提案している。Slaughter により提案されたアモルファス層は、窒化タンタル(TaN)層上にルテニウム(Ru)層が形成された積層構造を有するシード層である。このアモルファスのシード層は、後工程において鉄マンガン合金(FeMn)を使用してピンニング層を形成する際に、そのピンニング層のアモルファス化を促進させる。
米国特許第6205052B1号明細書
Dill等は、MTJ素子の積層構造中に磁気バイアス層を設け、その磁気バイアス層を使用してMTJ素子に適性に磁気バイアスを供給することにより、MTJ素子の磁気的状態を安定化させる方法を提案している(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、MRAMアレイに必要な高素子密度に悪影響を及ぼす付加的な隣接磁気構造は未だ必要とされていない。
米国特許第6114719号明細書
Sandhu等は、ピンド層がそのピンド層の上方に位置するフリー層と共に溝内に形成されていると共に、それらのピンド層とフリー層との間に絶縁スペーサ層が設けられた構成を有するMRAM構造の製造方法を提案している(例えば、特許文献4参照。)。
米国特許第6358756B1号明細書
しかしながら、slaughter等を除き、下部電極層の表面粗さに起因してMTJ素子の製造特性が低下する点に関しては、上記した誰もが指摘していなかった。このことから、従来、例えば銅(Cu)やアルミニウム(Al)をスパッタ成膜することにより形成された下部電極層の表面は、その下部電極層に複雑な平坦化処理を施さない限り、MTJ素子の性能を確保する上では多分に粗いものであった。この点に関して、Slaughter 等は平坦な電極層を提供したが、その電極層を形成するためには、MTJ素子の内部まで延設されたアモルファス層の形成を要してしまう。したがって、MTJ素子がCMOS素子と集積化されることにより使用される場合において、そのMTJ素子の性能を容易に確保するためには、平坦な下部電極層を容易に形成する技術が必要である。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、平坦な下部電極層を備えたMTJ素子を容易に製造することが可能なMTJ素子の製造方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、低シート抵抗を有する下部電極層を備えたMTJ素子を製造することが可能なMTJ素子の製造方法を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、CMOS回路と共に集積可能であると共に低シート抵抗を有する平坦な下部電極層を備えたMTJ素子およびMTJ素子アレイを提供することにある。
また、本発明の第4の目的は、20.32cm(=8インチ)以上の直径を有する大きな半導体ウェハの表面上においてシート抵抗が均一に制御されると共に低シート抵抗を有する平坦な下部電極層を備えたMTJ素子およびMTJ素子アレイを提供することにある。
また、本発明の第5の目的は、下部電極層の平坦さおよびシート抵抗の低さが確保されると共に、フリー層およびピンド層の磁化方向、トンネルバリア層の無欠陥、接合抵抗の均一さ、ピンド層の大きな交換磁界、ならびにピンド層の熱安定性が制御されたMTJ素子およびMTJ素子アレイを提供することにある。
本発明に係るMTJ素子は、平坦な基体と、平坦な下部電極層と、平坦なMTJ層と、保護層とがこの順に積層された積層構造を有し、下部電極層が、結晶成長を高めるためのシード層と、シード層により結晶面が層表面に対して平行に配向された非磁性高融点金属層と、上層の結晶配向を決定すると共にシード層と共に非磁性高融点金属層内の電子の鏡面反射性を高めることにより下部電極層のシート抵抗を低下させるためのオーバー層とがこの順に積層された積層構造を有しているものである。
本発明に係るMTJ素子アレイは、CMOS回路と共に集積されることによりMRAMアレイを構成し、CMOS回路と共に集積されるMTJ層アレイと、CMOS回路が直立して配置されることによりMTJ層アレイと共に電気的に接続される平坦な下部電極層とを備えたものであり、平坦な基体と、平坦な下部電極層と、平坦なMTJ層アレイとがこの順に積層された積層構造を有し、下部電極層が、結晶成長を高めるためのシード層と、シード層により結晶面が層表面に対して平行に配向された非磁性高融点金属層と、上層の結晶配向を決定すると共にシード層と共に非磁性高融点金属層内の電子の鏡面反射性を高めることにより下部電極層のシート抵抗を低下させるためのオーバー層とがこの順に積層された積層構造を有しているものである。
本発明に係るMTJ素子の製造方法は、平坦な下部電極層を備えたMTJ素子を製造する方法であり、平坦な基体を準備する工程と、基体上に下部電極層を平坦となるように形成する工程と、下部電極層上にMTJ層を平坦となるように形成する工程と、MTJ層上に保護層を形成する工程とを含み、下部電極層を形成する工程が、基体上に結晶成長性を高めるためのシード層を形成する工程と、シード層上にそのシード層により結晶面が層表面に対して平行に配向されるように非磁性高融点金属層を形成する工程と、非磁性高融点金属層上に上層の結晶配向を決定すると共にシード層と共に非磁性高融点金属層内の電子の鏡面反射性を高めることにより下部電極層のシート抵抗を低下させるためのオーバー層を形成する工程とを含むようにしたものである。
本発明に係るMTJ素子またはその製造方法では、下部電極層の形成工程において、シード層上に非磁性高融点金属層が形成される際に、そのシード層の結晶成長促進作用に基づき、最密結晶面が層表面に対して平行に配向するように成長することにより非磁性高融点金属層が形成されるため、その非磁性高融点金属層の結晶面が適性に制御される結果、下部電極層の表面が大面積に渡って平坦になる。また、非磁性高融点金属層を挟んでシード層およびオーバー層が積層されるため、そのシード層およびオーバー層の双方の鏡面反射促進作用に基づき、非磁性高融点金属層内を流れる電子の鏡面反射性が向上する。しかも、この下部電極層は、上記したシード層、非磁性高融点金属層およびオーバー層をこの順に形成して積層させるだけで容易に形成される。
本発明に係るMTJ素子アレイでは、本発明のMTJ素子が集積されることにより構成される。
なお、本発明に係るMTJ素子では、第1に、シード層がニッケルクロム合金(NiCr)により構成されており、そのシード層の厚さが5.0nm以上10.0nm以下の範囲内であってもよい。第2に、非磁性高融点金属層がルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)またはイリジウム(Ir)により構成されていてもよい。この場合には、非磁性高融点金属層がルテニウム(Ru)により構成され、その非磁性高融点金属層の厚さが25.0nm以上100.0nm以下の範囲内であり、特に、ルテニウム(Ru)により構成された非磁性高融点金属層の六方最密(HCP;Hexagonal Close-Packed)型結晶構造の(001)面がその非磁性高融点金属層の層表面に対して平行に配向されているのが好ましい。第3に、MTJ層が、反強磁性材料により構成された固定作用層と、交換結合により磁化方向が固定された被固定層と、絶縁性材料により構成されたトンネルバリア層と、強磁性材料により構成された自由層とがこの順に積層された積層構造を有していてもよい。この場合には、固定作用層がマンガン白金合金(MnPt)により構成され、その固定作用層の厚さが10.0nm以上20.0nm以下の範囲内であり、被固定層が第1のコバルト鉄合金(CoFe)層と、ルテニウム(Ru)層と、第2のコバルト鉄合金(CoFe)層とがこの順に積層された積層構造を有し、第1のコバルト鉄合金(CoFe)層の厚さが2.0nm以上3.0nm以下の範囲内、第2のコバルト鉄合金(CoFe)層の厚さが2.5nm以上3.5nm以下の範囲内であり、ルテニウム(Ru)層の厚さが0.7nm以上0.9nm以下の範囲内であり、トンネルバリア層が酸化アルミニウム(AlOx )により構成され、そのトンネルバリア層の厚さが1.0nm以上1.5nm以下の範囲内であり、自由層が1.0nm以上2.0nm以下の範囲内の厚さを有するコバルト鉄合金(CoFe)層と、2.0nm以上4.0nm以下の範囲内の厚さを有するニッケル鉄合金(NiFe)層とがこの順に積層された積層構造を有しているのが好ましい。第4に、保護層がルテニウム(Ru)により構成され、その保護層の厚さが20.0nm以上30.0nm以下の範囲内であってもよい。第5に、基体が大きな表面積を有すると共に下部電極層により均一に覆われた半導体ウェハであってもよい。この場合には、半導体ウェハが20.32cm(=8インチ)よりも大きな直径を有するシリコンウェハであるのが好ましい。
本発明に係るMTJ素子アレイでは、第1に、シード層がニッケルクロム合金(NiCr)により構成され、そのシード層の厚さが5.0nm以上10.0nm以下の範囲内であってもよい。第2に、非磁性高融点金属層がルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)またはイリジウム(Ir)により構成されていてもよい。この場合には、非磁性高融点金属層がルテニウム(Ru)により構成され、その非磁性高融点金属層の厚さが25.0nm以上100.0nm以下の範囲内であり、特に、ルテニウム(Ru)により構成された非磁性高融点金属層の六方最密(HCP;Hexagonal Close-Packed)型結晶構造の(001)面がその非磁性高融点金属層の層表面に対して平行に配向されているのが好ましい。
本発明に係るMTJ素子の製造方法では、第1に、ニッケルクロム合金(NiCr)を使用して5.0nm以上10.0nm以下の範囲内の厚さとなるようにシード層を形成してもよい。第2に、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)またはイリジウム(Ir)を使用して非磁性高融点金属層を形成してもよい。この場合には、ルテニウム(Ru)を使用して25.0nm以上100.0nm以下の範囲内の厚さとなるように非磁性高融点金属層を形成し、特に、ルテニウム(Ru)により構成された非磁性高融点金属層の六方最密(HCP;Hexagonal Close-Packed)型結晶構造の(001)面がその非磁性高融点金属層の層表面に対して平行に配向するように非磁性高融点金属層を形成するのが好ましい。
本発明に係るMTJ素子またはその製造方法によれば、非磁性高融点金属層の結晶面が適性に制御されることにより下部電極層の表面が大面積に渡って平坦になると共に、その非磁性高融点金属層内を流れる電子の鏡面反射性が向上するため、低シート抵抗を有する平坦な下部電極層を備えたMTJ素子を容易に製造することができる。
本発明に係るMTJ素子アレイによれば、本発明のMTJ素子が集積されたものであるため、大面積に渡って下部電極層の平坦性および低シート抵抗特性を確保することができる。特に、例えば20.32cm(=8インチ)以上の直径を有する大面積の半導体ウェハを使用してMTJ素子アレイを構成することができると共に、上記した下部電極層の平坦性および低シート抵抗特性を確保するだけでなく、MTJ素子アレイに関して被固定層および自由層の磁化方向、トンネルバリア層の無欠陥、接合抵抗の均一さ、被固定層60の大きな交換磁界、ならびに被固定層の熱安定性も確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係るMTJ(Magnetic Tunneling Junction )素子の構成について説明する。図1は、MTJ素子の断面構成を表している。
本実施の形態に係るMTJ素子は、図1に示したように、平坦な下部電極層1に平坦なMTJ層2が形成された構造を含んでおり、具体的には平坦な基板10と、平坦な下部電極層1と、平坦なMTJ層2と、保護層90とがこの順に積層された積層構造を有している。
基板10は、MTJ素子を支持するための基体であり、例えば、大きな表面積を有すると共に下部電極層1により均一に覆われる半導体ウェハである。具体的には、基板10は、例えば、約20.32cm(=約8インチ)よりも大きな直径を有するシリコンウェハであり、より詳細には、例えば、シリコンウェハ上に酸化アルミニウム(Al2 3 )層が形成された構成を有している。この酸化アルミニウム層の厚さは、約100.0nm〜1000.0nmである。
下部電極層1は、低シート抵抗を有する電極層である。この下部電極層1は、シード層20と、非磁性高融点金属層30と、オーバー層40とがこの順に積層された積層構造を有している。
シード層20は、結晶成長を高めるためのものである。このシード層20は、例えば、ニッケルクロム合金(NiCr)により構成されており、そのシード層20の厚さは、約5.0nm〜10.0nm、好ましくは約5.0nmである。
非磁性高融点金属層30は、シード層20により結晶面が層表面(非磁性高融点金属層30の表面)に対して平行に配向されたものである。この非磁性高融点金属層30は、例えば、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)またはイリジウム(Ir)により構成されている。具体的には、非磁性高融点金属層30は、例えば、ルテニウムよりにより構成されており、その非磁性高融点金属層30の厚さは、約25.0nm〜200.0nm、好ましくは約25.0nm〜100.0nm、より好ましくは約50.0nmである。このルテニウムよりに構成された非磁性高融点金属層30の六方最密(HCP:Hexagonal Close-Packed)型結晶構造の(001)面は、上記したように、その非磁性高融点金属層30の表面に対して平行に配向されている。なお、非磁性高融点金属層30とシード層20との間では、相互拡散が生じないようになっている。
オーバー層40は、上層(オーバー層40上に形成される層)の結晶配向を決定すると共に、シード層20と共に非磁性高融点金属層30内の電子の鏡面反射性を高めることにより下部電極層1のシート抵抗を低下させるためものである。このオーバー層40は、例えば、ニッケルクロム合金(NiCr)により構成されており、そのオーバー層40の厚さは、約5.0nm〜10.0nm、好ましくは約6.0nmである。
MTJ層2は、ピンニング層50と、ピンド層60と、トンネルバリア層70と、フリー層80とがこの順に積層された積層構造を有している。
ピンニング層50は、ピンド層60の磁化方向を固定するための固定作用層である。このピンニング層50は、例えば、マンガン白金合金(MnPt)などの反強磁性材料により構成されており、そのピンニング層50の厚さは、約10.0nm〜20.0nm、好ましくは約15.0nmである。なお、ピンニング層50とオーバー層40との間では、相互拡散が生じないようになっている。
ピンド層60は、交換結合により磁化方向が固定された被固定層である。このピンド層60は、例えば、第1のコバルト鉄合金(CoFe)層62と、ルテニウム(Ru)層64と、第2のコバルト鉄合金(CoFe)層66とがこの順に積層された積層構造を有しており、すなわち強いピンニング磁界を供給することが可能な積層型のシンセティック構造を有している。第1のコバルト鉄合金層62の厚さは、約2.0nm〜3.0nm、好ましくは約2.5nmであり、ルテニウム層64の厚さは、約0.7nm〜0.9nm、好ましくは約0.75であり、第2のコバルト鉄合金層66の厚さは、約2.5nm〜3.5nm、好ましくは約3.0nmである。
トンネルバリア層70は、例えば、酸化アルミニウム(AlOx )などの絶縁性材料により構成されており、そのトンネルバリア層70の厚さは、約1.0nm〜1.5nm、好ましくは約1.2nmである。
フリー層80は、磁化方向が自由に回転可能な自由層である。このフリー層80は、強磁性材料により構成されており、例えば、コバルト鉄合金(CoFe)層82上にニッケル鉄合金(NiFe)層84が形成された積層構造を有している。このコバルト鉄合金層82の厚さは、約1.0nm〜2.0nm、好ましくは約1.5nmであり、ニッケル鉄合金層84の厚さは、約2.0nm〜4.0nm、好ましくは約3.0nmである。
保護層90は、例えば、ルテニウム(Ru)またはタンタル(Ta)により構成されており、その保護層90の厚さは、約20.0nm〜30.0nm、好ましくは約25.0nmである。なお、トンネルバリア層70、フリー層80および保護層90を含む積層構造体は、下部電極層1に対する上部電極層としての機能も兼ねている。
次に、図1を参照して、MTJ素子の製造方法について簡単に説明する。なお、以下では、MTJ素子を構成する一連の構成要素の材質や厚さに関しては既に詳述したので、それらの材質や厚さに関する説明を随時省略する。
図1に示したMTJ素子は、上記した一連の構成要素を順次形成して積層させることにより製造可能である。すなわち、まず、平坦な基板10を準備したのち、この基板10上に、シード層20と、非磁性高融点金属層30と、オーバー層40とをこの順に形成して積層させることにより、下部電極層1を平坦となるように形成する。続いて、下部電極層1上に、ピンニング層50と、ルテニウム層64を挟んで第1のコバルト鉄合金層62および第2のコバルト鉄合金層66が積層されたピンド層60と、トンネルバリア層70と、フリー層80とをこの順に形成して積層させることにより、MTJ層2を平坦となるように形成する。特に、上記したように、酸化アルミニウムを使用してトンネルバリア層70を形成する場合には、例えば、約0.8nmの厚さとなるようにアルミニウム(Al)層を形成したのち、そのアルミニウム層を酸化するのが好ましい。最後に、MTJ層2上に保護層90を形成することにより、図1に示したMTJ素子が完成する。
次に、図1および図2を参照して、図1に示したMTJ素子を使用して構成されたMTJ素子アレイの構成について説明する。図2は、MTJ素子アレイの断面構成を模式的に表している。
このMTJ素子アレイは、例えば、図2に示したように、図1に示した複数のMTJ素子(図2ではMTJ素子100;詳細な構成は既に詳述したので省略する。)が集積され、すなわち2次元的に配列されることにより構成された集合体(アレイ)である。具体的には、MTJ素子アレイは、複数のMTJ素子100が平坦な下部電極層1(図2では下部電極層18)を共通電極層として共有化することにより構成されたものであり、より具体的には、複数のMTJ素子100を使用してMTJ−MRAM(Magnetic Random Access Memory )アレイを構成するために、その複数のMTJ素子100が複数のCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor )回路45(CMOSトランジスタ)と共に集積されたものである。特に、MTJ素子アレイは、例えば、MTJ素子100を構成している下部電極層18を境界として、その下部電極層18の上方にMTJ素子100の主要部、すなわちCMOS回路45と共に集積されるMTJ層2(図2では図示せず)の集合体(MTJ層アレイ)が配置されていると共に、下方にCMOS回路45が直立して配置されており、そのCMOS回路45がMTJ層アレイと共に下部電極層18に電気的に接続された構成を有している。図2に示したように、MTJ素子100を構成している平坦な下部電極層18を大面積に渡って延在させることにより、MRAMアレイなどに代表される集積回路の集積面積を自由に設定可能となる。なお、図2では、MTJ素子アレイを構成する複数のMTJ素子100のうちの一部(単一のMTJ素子100)のみを示している。
このMTJ素子アレイにおいて、MTJ素子100は、図2中の面内方向に延在するビット線12を介して上方にアクセスされていると共に、図2中の面と直交する方向に延在するディジット線14を介して下方にアクセスされている。このディジット線14は、絶縁層19中に埋設されており、導電リード16を介して一端側においてMTJ素子100(下部電極層18)に接続されていると共に、他端側においてCMOS回路45に接続されている。このCMOS回路45は、MTJ素子100にアクセスするために使用されるものである。なお、図2では、MTJ素子100と同様に、複数のCMOS回路45のうちの一部(単一のCMOS回路45)のみを示している。
本実施の形態に係るMTJ素子またはその製造方法では、シード層20と、非磁性高融点金属層30と、オーバー層40とがこの順に積層された積層構造を有するように下部電極層1を構成したので、シード層20上に非磁性高融点金属層30が形成される際に、そのシード層20の結晶成長促進作用に基づき、最密結晶面が層表面に対して平行に配向するように成長することにより非磁性高融点金属層30が形成される。この最密結晶面とは、例えば、シード層20がニッケルクロム合金により形成されているとき、非磁性高融点金属層30がルテニウムにより形成される場合には六方最密(HCP)型結晶構造の(001)面であり、一方、非磁性高融点金属層30がロジウムやイリジウムにより形成される場合には面心立方(FCC:Face-Centered cubic )型結晶構造の(111)面である。これにより、非磁性高融点金属層30の結晶面が適性に制御されるため、下部電極層1の表面が大面積に渡って平坦になる。しかも、この下部電極層1は、上記したシード層20、非磁性高融点金属層30およびオーバー層40をこの順に形成して積層させるだけで容易に形成される。したがって、本実施の形態では、平坦な下部電極層1を備えたMTJ素子を容易に製造することができる。
また、本実施の形態では、非磁性高融点金属層30を挟み込んでいるシード層20およびオーバー層40の双方が高鏡面反射性を有するニッケルクロム合金により構成されているので、そのニッケルクロム合金の鏡面反射促進作用に基づき、非磁性高融点金属層30内を流れる電子の鏡面反射性が向上する。これにより、非磁性高融点金属層30の抵抗特性が適性に制御されるため、下部電極層1のシート抵抗が大面積に渡って均一になる。したがって、低シート抵抗を有する下部電極層1を備えたMTJ素子を容易に製造することができる。
特に、本実施の形態では、上記した低シート抵抗を有する平坦な下部電極層1(下部電極層18)を備えた複数のMTJ素子(MTJ素子100)をCMOS回路45と集積することによりMTJ素子アレイを構成可能なため、大面積化した場合に下部電極層の平坦性やシート抵抗特性が低下してしまう従来の場合とは異なり、大面積化した場合においても下部電極層18の平坦性および低シート抵抗が均一に制御されたMTJ素子アレイを構成することができる。具体的には、例えば20.32cm(=8インチ)以上の直径を有する大面積の半導体ウェハを使用してMTJ素子アレイを構成することができる。この場合には、特に、MTJ素子100を構成している平坦な下部電極層18を大面積に渡って延在させれば、MRAMアレイに代表されるMTJ素子アレイの集積面積を自由に設定可能なため、そのMTJ素子アレイを効率的かつ経済的に製造することができる。また、上記したように下部電極層18の平坦性および低シート抵抗を確保できるだけでなく、MTJ素子アレイに関してピンド層60およびフリー層80の磁化方向、トンネルバリア層70の無欠陥、接合抵抗の均一さ、ピンド層60の大きな交換磁界、ならびにピンド層60の熱安定性も確保することができる。
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。
表1は、MTJ素子のうちの下部電極層(非磁性高融点金属層)の構成材料(電極材料)として考えられる一連の非磁性金属元素の諸特性を表している。表1では、実際に電極材料として使用可能な低抵抗特性(バルク抵抗=10kΩ/cm2 未満)を有する一連の非磁性金属元素の諸特性を表しており、その諸特性として「結晶構造」、「原子番号」、「融点(℃)」および「抵抗(バルク抵抗;Ω・cm)」を示している。
Figure 2004253807
また、表2は、下部電極層の層構造と諸特性との間の相関関係を表している。表2に示した層構造1〜6はそれぞれ下記の構造に対応しており、その表2では諸特性として「シート抵抗Rs(成膜時=アニール前)(Ω/□)」、「表面粗さRa/RMS(成膜時=アニール前)(Ω/□)」、「シート抵抗Rs(アニール後)(Ω/□)」および「表面粗さRa/RMS(アニール後)(Ω/□)」を示している。上記した「Ra」とは算術平均粗さであり、「RMS」とは「二乗平均粗さ」である。下記の層構造1〜6のうち、層構造1,3〜5は下部電極層の層構造であり、層構造2は下部電極層からオーバー層を除いた層構造であり、層構造6は下部電極層に他の層(MTJ素子のうちの下部電極層以外の他の層)を部分的に追加した層構造である。この層構造6では、MnPtがピンニング層、CoFeがピンド層、NiCrが酸化防止用の保護層である。下記のかっこ内の数値は、各層の厚さ(nm)を表している。
層構造1:NiCr(6.0)/Al(50.0)/NiCr(5.0)
層構造2:NiCr(6.0)/Al(50.0)
層構造3:NiCr(6.0)/Cu(50.0)/NiCr(5.0)
層構造4:NiCr(6.0)/Ru(50.0)/NiCr(5.0)
層構造5:NiCr(6.0)/Ru(100.0)/NiCr(5.0)
層構造6:NiCr(6.0)/Ru(50.0)/NiCr(6.0)
/MnPt(15.0)/CoFe(2.0)/NiCr(5.0)
なお、上記した層構造1〜6を形成する際には、極めて平坦な基板として、表面粗さRa(ピーク〜逆ピーク)=約0.2nmとなるように調製された直径=7.62cm(=3インチ)の基板(Al2 3 /Si)を使用すると共に、シード層およびオーバー層のそれぞれの形成材料としてニッケルクロム合金(NiCr)を使用した。また、アニールの条件は、280℃×5時間とした。
Figure 2004253807
MTJ素子に関する従来の開発経緯、ならびに表1および表2に示した結果から、以下のことが導き出される。
すなわち、MTJ素子を設計する際には、一般的に、電流の不均一分布を抑制することが可能な構造が模索されている。このため、従来は、上記した電流の不均一分布を抑制するために、低抵抗の非磁性材料を使用して約25.0nm〜100.0nmの厚さとなるように下部電極層をパターン形成したのち、その下部電極層上に酸化アルミニウム(AlOx)を使用してトンネルバリア層を形成することにより、MTJ素子を形成していた。この種のトンネルバリア層を形成する際に、例えば、約0.7nm〜1.0nmの厚さとなるようにアルミニウム(Al)層を形成したのち、そのアルミニウム層をプラズマ酸化することにより約1.0nm〜1.5nmの厚さとなるように酸化アルミニウム層を形成した場合のMTJ素子の接合抵抗は、一般にkΩ/cm2 のオーダーである。低接合抵抗のMTJ素子を製造するためには、下部電極層の表面粗さを適性に制御する必要がある。
下部電極層の電極材料を考えると、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)および金(Au)に代表される低融点の金属は、成膜時およびアニール後のいずれの場合においても表面粗さが大きすぎるため、電極材料としては不適当である。特に、低融点の金属をアニールすると、その低融点の金属中において粒成長する上、小丘サイズまで大きく粒成長してしまう。このため、低融点の金属を電極材料として使用する場合には、下部電極層の平坦性を改善するために複雑な平坦化処理が必要となる。この下部電極層の平坦性を改善する点に関して、従来からGMR(Giant Magnetoresistive)再生ヘッドの製造方法に関してさまざまな研究が進められてきたのである。
ところで、GMR再生ヘッドに代えてMTJ素子の製造方法に関して下部電極層の平坦性を改善するためには、トンネルバリア層の厚さが極めて薄くなると、GMR再生ヘッドの製造方法と比較して、より複雑な平坦化処理が必要になるものと想定される。この点に関して、一般に、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)およびイリジウム(Ir)に代表される高融点の金属をアニールすると、上記した低融点の金属の場合とは異なり、その高融点の金属中においてより小さい粒径となるように再結晶しやすい。このため、高融点の金属を電極材料として使用すれば、下部電極層の平坦化を実現可能である。特に、結晶成長を高めることが可能なシード層を使用して高融点金属層を形成すれば、その高融点金属層の最密結晶面が層表面に対して平行に配向されるように成長することとなる。この最密結晶面とは、高融点金属がルテニウムである場合には六方最密(HCP)型結晶構造の(001)面であり、一方、高融点金属がロジウムやイリジウムである場合には面心立方(FCC)型結晶構造の(111)面である。
表2に示した結果から判るように、電極材料として銅(Cu)を使用した層構造3では、アニール後のシート抵抗Rs(=0.52Ω/□)がアニール前(成膜時)のシート抵抗Rs(=0.58Ω/□)よりも低下した。このシート抵抗Rsの低下は、粒成長ならびにNiCrとCuとの間の相互拡散がいずれもほとんど生じていないことを示している。また、電極材料としてアルミニウム(Al)を使用した層構造1では、アニール後のシート抵抗Rs(=16.40Ω/□)がアニール前(成膜時)のシート抵抗Rs(=0.92Ω/□)よりも上昇した。このシート抵抗Rsの上昇は、著しい相互拡散が生じしていることを示している。表1に示した銅とアルミニウムとの間における融点の相対的関係から想定されるように、低融点のアルミニウムの表面粗さは高融点の銅の表面粗さよりも大きくなる。層構造1に関して上記した想定内容は、その層構造1と同様に電極材料としてアルミニウムを使用した層構造2に関しても同様であった。さらに、電極材料としてルテニウム(Ru)を使用した層構造4では、アニール前およびアニール後(成膜時)のいずれの場合においても、電極材料として銅を使用した層構造3と比較してシート抵抗Rsが約3倍となった。表1に示したバルク抵抗を参照すると、ルテニウムのバルク抵抗が7.70であり、銅のバルク抵抗が1.69であることから、ルテニウムを使用した層構造4では銅を使用した層構造3と比較してシート抵抗Rsが約4.5倍(すなわち7.70/1.69倍)になるはずであるが、上記したように、層構造4のシート抵抗Rsは層構造3のシート抵抗Rsの3倍程度に留まった。この層構造4に関して得られた低いシート抵抗Rsは、NiCrの鏡面反射性に起因するものであると想定される。層構造4に関して上記した想定内容は、その層構造4と同様に電極材料としてルテニウムを使用した層構造5に関しても同様であった。なお、電極材料としてルテニウムを使用すると共に、下部電極層に他の層を部分的に追加した層構造6では、表面粗さが低下することにより平坦性が改善された。すなわち、層構造6では、下部電極層に他の層を部分的に追加したことに起因して、平坦性が損なわれることはなかった。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。すなわち、MTJ素子およびMTJ素子アレイに関する構成、材質および寸法、ならびにMTJ素子の製造方法に関する手法および手順などは、低抵抗を有する平坦な下部電極層を備えたMTJ素子を構成し、そのMTJ素子を容易に製造可能であると共に、そのMTJ素子を使用してCMOS回路と集積することによりMTJ素子アレイを構成可能な限り、自由に変更可能である。
本発明に係るMTJ素子およびその製造方法は、例えばMRAMなどのMTJ素子アレイを構成するMTJ素子およびその製造方法に適用することが可能である。
本発明の一実施の形態に係るMTJ素子の断面構成およびその製造方法を説明するための断面図である。 図1に示したMTJ素子を使用して構成されたMTJ素子アレイの断面構成を模式的に表す断面図である。
符号の説明
1,18…下部電極層、2…MTJ層、10…基板、12…ビット線、14…ディジット線、16…導電リード、19…絶縁層、20…シード層、30…非磁性高融点金属層、40…オーバー層、45…CMOS回路、50…ピンニング層、60…ピンド層、62…第1のコバルト鉄合金層、64…ルテニウム層、66…第2のコバルト鉄合金層、70…トンネルバリア層、80…フリー層、82…コバルト鉄合金層、84…ニッケル鉄合金層、90…保護層、100…MTJ素子。









Claims (25)

  1. 平坦な基体と、平坦な下部電極層と、平坦な磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunneling Junction )層と、保護層と、がこの順に積層された積層構造を有し、
    前記下部電極層が、
    結晶成長を高めるためのシード層と、
    前記シード層により結晶面が層表面に対して平行に配向された非磁性高融点金属層と、
    上層の結晶配向を決定すると共に、前記シード層と共に前記非磁性高融点金属層内の電子の鏡面反射性を高めることにより前記下部電極層のシート抵抗を低下させるためのオーバー層と、がこの順に積層された積層構造を有している
    ことを特徴とするMTJ素子。
  2. 前記シード層が、ニッケルクロム合金(NiCr)により構成されており、そのシード層の厚さが、5.0nm以上10.0nm以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項1記載のMTJ素子。
  3. 前記非磁性高融点金属層が、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)またはイリジウム(Ir)により構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のMTJ素子。
  4. 前記非磁性高融点金属層が、ルテニウム(Ru)により構成されており、その非磁性高融点金属層の厚さが、25.0nm以上100.0nm以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項3記載のMTJ素子。
  5. ルテニウム(Ru)により構成された前記非磁性高融点金属層の六方最密(HCP;Hexagonal Close-Packed)型結晶構造の(001)面が、その非磁性高融点金属層の層表面に対して平行に配向されている
    ことを特徴とする請求項4記載のMTJ素子。
  6. 前記MTJ層が、
    反強磁性材料により構成された固定作用層と、
    交換結合により磁化方向が固定された被固定層と、
    絶縁性材料により構成されたトンネルバリア層と、
    強磁性材料により構成された自由層と、がこの順に積層された積層構造を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のMTJ素子。
  7. 前記固定作用層が、マンガン白金合金(MnPt)により構成されており、その固定作用層の厚さが、10.0nm以上20.0nm以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項6記載のMTJ素子。
  8. 前記被固定層が、第1のコバルト鉄合金(CoFe)層と、ルテニウム(Ru)層と、第2のコバルト鉄合金(CoFe)層と、がこの順に積層された積層構造を有している
    ことを特徴とする請求項6記載のMTJ素子。
  9. 前記第1のコバルト鉄合金(CoFe)層の厚さが、2.0nm以上3.0nm以下の範囲内であり、前記第2のコバルト鉄合金(CoFe)層の厚さが、2.5nm以上3.5nm以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項8記載のMTJ素子。
  10. 前記ルテニウム(Ru)層の厚さが、0.7nm以上0.9nm以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項8記載のMTJ素子。
  11. 前記トンネルバリア層が、酸化アルミニウム(AlOx )により構成されており、そのトンネルバリア層の厚さが、1.0nm以上1.5nm以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項6記載のMTJ素子。
  12. 前記自由層が、1.0nm以上2.0nm以下の範囲内の厚さを有するコバルト鉄合金(CoFe)層と、2.0nm以上4.0nm以下の範囲内の厚さを有するニッケル鉄合金(NiFe)層と、がこの順に積層された積層構造を有している
    ことを特徴とする請求項6記載のMTJ素子。
  13. 前記保護層が、ルテニウム(Ru)により構成されており、その保護層の厚さが、20.0nm以上30.0nm以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項1記載のMTJ素子。
  14. 前記基体が、大きな表面積を有すると共に前記下部電極層により均一に覆われた半導体ウェハである
    ことを特徴とする請求項1記載のMTJ素子。
  15. 前記半導体ウェハが、20.32cm(=8インチ)よりも大きな直径を有するシリコンウェハである
    ことを特徴とする請求項14記載のMTJ素子。
  16. CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor )回路と共に集積されることによりMRAM(Magnetic Random Access Memory )アレイを構成し、前記CMOS回路と共に集積される磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunneling Junction )層アレイと、前記CMOS回路が直立して配置されることにより前記MTJ層アレイと共に電気的に接続される平坦な下部電極層と、を備えたMTJ素子アレイであって、
    平坦な基体と、平坦な下部電極層と、平坦なMTJ層アレイと、がこの順に積層された積層構造を有し、
    前記下部電極層が、
    結晶成長を高めるためのシード層と、
    前記シード層により結晶面が層表面に対して平行に配向された非磁性高融点金属層と、
    上層の結晶配向を決定すると共に、前記シード層と共に前記非磁性高融点金属層内の電子の鏡面反射性を高めることにより前記下部電極層のシート抵抗を低下させるためのオーバー層と、がこの順に積層された積層構造を有している
    ことを特徴とするMTJ素子アレイ。
  17. 前記シード層が、ニッケルクロム合金(NiCr)により構成されており、そのシード層の厚さが、5.0nm以上10.0nm以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項16記載のMTJ素子アレイ。
  18. 前記非磁性高融点金属層が、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)またはイリジウム(Ir)により構成されている
    ことを特徴とする請求項16記載のMTJ素子アレイ。
  19. 前記非磁性高融点金属層が、ルテニウム(Ru)により構成されており、その非磁性高融点金属層の厚さが、25.0nm以上100.0nm以下の範囲内である
    ことを特徴とする請求項18記載のMTJ素子アレイ。
  20. ルテニウム(Ru)により構成された前記非磁性高融点金属層の六方最密(HCP;Hexagonal Close-Packed)型結晶構造の(001)面が、その非磁性高融点金属層の層表面に対して平行に配向されている
    ことを特徴とする請求項19記載のMTJ素子アレイ。
  21. 平坦な下部電極層を備えた磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunneling Junction )素子の製造方法であって、
    平坦な基体を準備する工程と、
    前記基体上に、下部電極層を平坦となるように形成する工程と、
    前記下部電極層上に、MTJ層を平坦となるように形成する工程と、
    前記MTJ層上に、保護層を形成する工程と、を含み、
    前記下部電極層を形成する工程が、
    前記基体上に、結晶成長性を高めるためのシード層を形成する工程と、
    前記シード層上に、そのシード層により結晶面が層表面に対して平行に配向されるように非磁性高融点金属層を形成する工程と、
    前記非磁性高融点金属層上に、上層の結晶配向を決定すると共に、前記シード層と共に前記非磁性高融点金属層内の電子の鏡面反射性を高めることにより前記下部電極層のシート抵抗を低下させるためのオーバー層を形成する工程と、を含む
    ことを特徴とするMTJ素子の製造方法。
  22. ニッケルクロム合金(NiCr)を使用して、5.0nm以上10.0nm以下の範囲内の厚さとなるように、前記シード層を形成する
    ことを特徴とする請求項21記載のMTJ素子の製造方法。
  23. ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)またはイリジウム(Ir)を使用して、前記非磁性高融点金属層を形成する
    ことを特徴とする請求項21記載のMTJ素子の製造方法。
  24. ルテニウム(Ru)を使用して、25.0nm以上100.0nm以下の範囲内の厚さとなるように、前記非磁性高融点金属層を形成する
    ことを特徴とする請求項23記載のMTJ素子の製造方法。
  25. ルテニウム(Ru)により構成された前記非磁性高融点金属層の六方最密(HCP;Hexagonal Close-Packed)型結晶構造の(001)面が、その非磁性高融点金属層の層表面に対して平行に配向するように、前記非磁性高融点金属層を形成する
    ことを特徴とする請求項24記載のMTJ素子の製造方法。












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