JP2004237826A - ターンシグナルスイッチのキャンセル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラチェット部材にかかる過負荷を逃がし得るとともに通常の動作時においては当該逃がし手段に付与されるモーメントを抑制し、装置全体を小型化することができるターンシグナルスイッチのキャンセル装置を提供する。
【解決手段】操作レバー3の揺動に伴いキャンセル部材11と当接し得る位置まで移動すると共に揺動自在に配設されたラチェット部材4と、操作レバー3の基端側に形成され、キャンセル部材11の一方向の回転に対してラチェット部材4を揺動可能な状態とするとともに、他方向の回転に対してラチェット部材4の揺動を規制してキャンセル部材11から当該ラチェット部材4を離間させつつ操作レバー3を中立位置まで戻すキャンセルガイド5とを備え、ラチェット部材4に過負荷を逃がすための逃がし手段6を設けたものである。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作レバーを揺動操作するとハンドルシャフトと連動するキャンセル部材と当接する位置まで移動し得るラチェットを有したターンシグナルスイッチのキャンセル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車におけるターンシグナルスイッチは、一般に、ハンドルパイプ近傍に取り付けられたケースから揺動自在に突出形成された操作レバーを有しており、該操作レバーの揺動方向に応じて左右何れかのウィンカを点滅させ得るよう構成されている。かかるターンシグナルスイッチには、例えば操作レバーを揺動させ左右何れかのウィンカを点滅させつつ左折又は右折した後、ハンドルを戻すと、当該操作レバーを中立位置まで戻してウィンカ点滅を自動的にキャンセルさせるためのキャンセル装置が配設されている。
【0003】
このキャンセル装置は、操作レバーを左右何れかの方向に揺動させるとハンドルシャフトと連動するキャンセル部材に当接する位置まで移動可能なラチェット部材と、キャンセル部材の一方向の回転に対してラチェット部材を揺動可能な状態とするとともに、他方向の回転に対してラチェット部材の揺動を規制してキャンセル部材と当接する位置からラチェット部材を離間させつつ操作レバーを中立位置まで戻すキャンセルガイドとを具備して構成されている。
【0004】
このような構成のキャンセル装置においては、例えば操作レバーを揺動させた状態のまま当該操作レバーを運転者が把持し続けてロックした場合、左折時又は右折時とは反対の方向にハンドルを回転させると、ラチェット部材のキャンセル部材から離間する方向への移動が妨げられ、当該ラチェットに過負荷がかかって破損等を生じる虞があった。
【0005】
上記不具合を回避すべく、例えば特許文献1で開示されているように、操作レバーのロック時においてラチェット部材に過負荷がかかると、その過負荷を逃がすための機構を備えたものが提案されている。具体的には、このキャンセル装置は、キャンセルガイドに弾性腕を形成し、該弾性腕でラチェット部材を弾性支持するよう構成されており、ラチェット部材に過負荷がかかると弾性腕が撓むことにより、その過負荷を吸収し得るよう構成されていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−50735号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のターンシグナルスイッチのキャンセル装置においては、ラチェット部材と操作レバー基端との間に介装されたキャンセルガイドに過負荷を逃がすための逃がし手段(弾性腕)が設けられているので、当該弾性腕の弾力を極めて高く設定しておく必要があった。
【0008】
即ち、通常の動作時(操作レバーがロックされていない状態)においては、ターンシグナルのキャンセル動作を行わせるべく、弾性腕が撓まないようにする必要があるが、上記従来のものにおいては、キャンセル部材が当接するラチェット部材先端から当該弾性腕までの寸法が長くなってしまい、付与されるモーメントが大きくなってしまうので、これに抗するためには弾性腕の剛性を高くしておく必要があった。従って、比較的剛性を高くする必要性から弾性腕を大きなものとする必要があり、キャンセル装置全体が大型化してしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ラチェット部材にかかる過負荷を逃がし得るとともに通常の動作時においては当該逃がし手段に付与されるモーメントを抑制し、装置全体を小型化することができるターンシグナルスイッチのキャンセル装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ハンドルパイプ近傍に取り付けられたケースと、該ケースから突出形成され、中立位置から左右方向に揺動自在とされた操作レバーと、前記操作レバーの揺動に伴い、ハンドルシャフトと連動するキャンセル部材と当接し得る位置まで移動すると共に前記操作レバーに対して揺動自在に配設されたラチェット部材と、前記操作レバーの基端側に形成され、前記キャンセル部材の一方向の回転に対して前記ラチェット部材を揺動可能な状態とするとともに、他方向の回転に対して前記ラチェット部材の揺動を規制して前記キャンセル部材から当該ラチェット部材を離間させつつ前記操作レバーを中立位置まで戻すキャンセルガイドとを備えたターンシグナルスイッチのキャンセル装置において、前記ラチェット部材に過負荷を逃がすための逃がし手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のターンシグナルスイッチのキャンセル装置において、前記ラチェット部材を少なくとも先端側部材と基端側部材の2部材で構成するとともに、前記逃がし手段は、当該基端側部材と先端側部材とを所定の弾力を持って連結する弾性連結手段から成ることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のターンシグナルスイッチのキャンセル装置において、前記先端側部材の基端側に凹部を設けるとともに、前記基端側部材の先端から前記凹部に付勢されつつ当接したボールを設け、当該基端側部材の先端に対して前記先端側部材が揺動自在に連結されたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るターンシグナルスイッチのキャンセル装置は、図1〜図4に示すように、操作レバー3を揺動させ車両に配設された左右何れかのウィンカを点滅させつつ左折又は右折した後、ハンドルを戻すと、当該操作レバー3を中立位置まで戻してウィンカ点滅を自動的にキャンセルさせるよう構成されたものである。
【0014】
かかるキャンセル装置1は、同図に示すように、ケース2と、操作レバー3と、ラチェット部材4と、キャンセルガイド5と、逃がし手段6と、板ばね7とから主に構成されている。当該ケース2は、内部に収容空間を有した箱状部材から成り、自動車のハンドルパイプHPに取り付けられている。かかるハンドルパイプHP内には自動車のステアリングと連結されたハンドルシャフトHSが配設されており、該ハンドルシャフトHSには、当該ハンドルシャフトHSと連動するキャンセル部材11が形成されている。
【0015】
また、図4に示すように、ケース2におけるハンドルパイプHP側の側面には開口部2aが形成されてラチェット部材4の先端を所定寸法突出させ得るとともに、それと対向する側面には開口部2bが形成されて操作レバー3を突出形成し得るよう構成されている。一方、ハンドルパイプHPにおけるケース2の開口部2aと対向する位置には、ラチェット部材4を挿通し得る開口部HPaが形成されており、該開口部HPaから外部を臨み得る位置にキャンセル部材11が形成されている。
【0016】
尚、図2に示すように、ケース2の上面には、内部の収容空間に通じた長孔2c及び丸孔2dが形成されているとともに、当該ケース2下面における丸孔2dに対向する位置には、内部の収容空間に通じた丸孔2eが形成されている。更に、図3に示すように、ケース2内部の収容空間における底面には、後述する可動接点9と接触又は離間可能な複数の固定接点8が形成されている。
【0017】
操作レバー3は、その基端側の側面から突出した一対の突起部3aを有しており、これら突起部3aがケース2の丸孔2d、2eにそれぞれ嵌入されつつケース2に組み付けられる。これにより、操作レバー3は、突起部3aを中心に揺動自在とされるとともに、その先端側がケース2から突出形成され、運転者が把持して揺動操作し得るようになっている。
【0018】
また、操作レバー3の基端近傍には、図3に示すように、下方に延びる垂下部3bが形成されており、該垂下部3bの突端にはコイルスプリング10を介して固定接点8を収容し得る収容穴3cが形成されている。これにより、図2で示す如き中立位置にある操作レバー3をa方向或いはb方向に揺動させると、可動接点9が所定の固定接点8と接触することができるので、操作レバー3の揺動動作に応じて所定回路を導通させ、自動車が具備する左右いずれかのウィンカを選択的に点滅させ得るようになっている。
【0019】
更に、操作レバー3の基端側には、図4で示すように、ケース2の内周面に向けて突出した一対の突出部3dが形成されており、これら突出部3dの突端にはコイルスプリング12を介してボール13を収容し得る収容穴3eが形成されている。一方、ケース2の内周面には、凹凸形状部14が形成されており、操作レバー3を揺動させる際にボール13が凹凸形状部14に沿って移動し得るよう構成されている。これにより、操作レバー3の操作時における節度を持たせることができる。
【0020】
また更に、操作レバー3の基端(垂下部3bの上部)に形成された平坦面にはラチェット部材4が配設されている。かかるラチェット部材4は、操作レバー3の揺動に伴いキャンセル部材11(図2〜図4参照)と当接し得る位置まで移動すると共に操作レバー3に対して揺動自在に配設されたものである。より具体的には、ラチェット部材4は、図5及び図6に示すように、先端側部材15及び基端側部材16の2部材で構成されており、両部材間には逃がし手段6を構成するボール18及びコイルスプリング17が介装されている。
【0021】
先端側部材15は、その上下面部が所定寸法離間して基端側部材16を挿通し得るよう構成されており、その先端にはキャンセル部材11と当接し得る受け部15aが形成されるとともに、上下面部には所定径の孔15bがそれぞれ形成されている。
【0022】
また、先端側部材15の基端側には、上下方向に突出した凸部15cがそれぞれ形成されており、ケース2内に組み付けられた際に凸部15cが当該ケース2の長孔2c及び操作レバー3の基端側に形成された凹部P(図3参照)に嵌入することにより、ラチェット部材4が凸部15cを中心に揺動自在とされている。更に、先端側部材15における基端側の面(基端側部材16先端と当接する面)には、図4で示すように、凹部15dが形成されており、該凹部15dにボール18が当接し得るよう設定されている。
【0023】
一方、基端側部材16は、その先端面に収容穴16aが形成されており、かかる収容穴16aにコイルスプリング17を介してボール18が収容することが可能とされている。また、基端側部材16の上下面からは凸部16bがそれぞれ突出形成されており、これら凸部16bが先端側部材15の孔15bに嵌入し得るようになっている。
【0024】
これにより、基端側部材16に対して先端側部材15が凸部16bを中心に揺動自在とされつつ連結される。また、連結状態において、先端側部材15と基端側部材16との間にコイルスプリング17で付勢されたボール18が介装されているので、これら両部材を所定の弾力を持って連結することができる。尚、コイルスプリング17及びボール18は、本発明の弾性連結手段を構成しており、先端側部材15と基端側部材16とが組み付けられた状態において、ボール18がコイルスプリング17の弾力にて付勢されつつ凹部15dに当接した状態となっている。
【0025】
板ばね7は、ケース2の収容空間内に配設され、その略中央でラチェット部材4と連結されたものであり、ラチェット部材4を常時キャンセル部材11に当接する方向に付勢するためのものである。また、キャンセルガイド5は、操作レバー3の基端側に形成され、キャンセル部材11の一方向の回転に対してラチェット部材4を揺動可能な状態とするとともに、他方向の回転に対してラチェット部材4の揺動を規制してキャンセル部材11と当接する位置からラチェット部材4を離間させつつ操作レバー3を中立位置まで戻すものである。
【0026】
例えば、右折すべく運転者が操作レバー3を中立位置から右方向に揺動させると、図7に示すように、板ばね7の付勢力に抗してラチェット部材4がハンドルシャフトHS側に微少量移動し、キャンセル部材11の端面11aと当接し得る状態とされる。かかる状態においては、同図に示すように、ラチェット部材4の基端側下面がキャンセルガイド5の下側の面に当接しているため、凸部15cを中心としたラチェット部材4の同図d方向の揺動は許容されるものの、c方向の揺動は規制されることとなる。
【0027】
尚、凹部Pには、図9に示すように、内側に突出した突出形状Paが造り込まれており、操作レバー3が中立位置にある場合は、同図(a)に示すように、先端側部材15の凸部15cが突出形状Paに当接した状態とされているが、例えば操作レバー3を右方向に揺動させると、板ばね7の付勢力により、凸部15cが長孔2c(図3参照)で案内されつつ、同図(b)で示すように、ハンドルシャフトHS側に微少量移動できるようになっている。
【0028】
従って、ハンドルを右方向へ回転させている間は、キャンセル部材11も同方向に回転するので、その端面11aがラチェット部材4を揺動させるのみであるが、右折が完了してハンドルを左方向へ回転させると、キャンセル部材11も同方向に回転し、その端面11bがラチェット部材4と当接する。このときのラチェット部材4は揺動が規制されているので、端面11bに押されてキャンセル部材11から離間する方向に移動しようとし、キャンセルガイド5を押圧して、操作レバー3を中立位置方向に揺動させる。
【0029】
これにより、操作レバー3は中立位置に戻り、ターンシグナルはキャンセルされることとなる。左折の時も上記と同様に、操作レバー3の揺動によってラチェット部材4がキャンセル部材11と当接可能な位置まで移動するとともに、凸部15cを中心としたc方向の揺動が許容される一方、d方向の揺動が規制されるようになっている。
【0030】
ここで、操作レバー3を中立位置から揺動させた状態のままロックさせると、その操作レバー3の揺動方向と同じ方向にハンドルを回転させている間はラチェット部材4が揺動して上記と同じ状態とされるが、その後、操作レバー3の揺動方向と反対の方向にハンドルを回転させると、ラチェット部材4が後退できず、キャンセル部材11の端面11a或いは11bから過負荷が付与されることとなる。
【0031】
本実施形態においては、上記の如き過負荷が付与されると、基端側部材16に対し先端側部材15が凸部16bを中心として揺動し、キャンセル部材11から付与される過負荷を逃がすことができる。即ち、通常状態(操作レバー3をロックせず過負荷が付与されない状態)においては、凹部15d内にボール18が所定の弾力を持って収容されており、先端側部材15と基端側部材15とは一体として揺動する一方、キャンセル部材11から先端側部材15に過負荷が付与されると、図8に示すように、ボール18が凹部15dを乗り越え、先端側部材15が基端側部材15に対して揺動し、当該過負荷を吸収するのである。
【0032】
例えば、操作レバー3を中立位置から右方向に揺動させた状態にてロックし、ハンドルを左方向に回転させると、先端側部材15の受け部15aにキャンセル部材11の端面11aが衝突して過負荷がかかる。このとき、既述の如くボール18が凹部15dを乗り越え、図10に示すように、基端側部材16に対し先端側部材15が凸部16bを中心に揺動し、過負荷を逃がすことができるのである。
【0033】
これにより、キャンセル部材11からの過負荷の付与によるラチェット部材4等の折損等を防止できる。また、逃がし手段6がラチェット部材4に形成されているため、キャンセルガイドに過負荷を逃がすための逃がし手段を設けた従来のものに比べ、ラチェット部材先端から逃がし手段までの寸法を小さくすることができ、通常の動作時において当該逃がし手段に付与されるモーメントを抑制し、装置全体を小型化することができる。また、通常状態において逃がし手段に付与されるモーメントが抑制されるので、逃がし手段の剛性をあまり高くする必要がなく、製造コストを低減させることができる。
【0034】
更に、先端側部材15に形成される凹部15dの深さやコイルスプリング17による付勢力を任意に調整することができ、過負荷付与時の逃がし手段6が作用する荷重を任意に調整することができる。従って、過負荷を逃がす際の設定荷重を容易に調整することができ、初期調整時及びメンテナンス時の作業性を向上させることができる。
【0035】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、キャンセル部材から付与される過負荷を逃がすための逃がし手段をラチェット部材に設けるようにすれば足り、本実施形態と異なる形態の逃がし手段をラチェット部材に設けるようにしてもよい。例えば、コイルスプリング17の代わりに他の弾性部材(板ばね又はゴムや樹脂等の弾性部材)としてもよく、ボール18の代わりにローラ等を用いるようにしてもよい。また、板バネ7に代えて、引張りコイルスプリングを用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ラチェット部材にかかる過負荷を逃がし得るとともに、ラチェット部材先端から逃がし手段までの寸法を短くすることができるので、通常の動作時においては当該逃がし手段に付与されるモーメントを抑制し、装置全体を小型化することができる。
【0037】
請求項2の発明によれば、先端側部材と基端側部材の少なくとも2部材にてラチェット部材を構成し、これら両部材を逃がし手段で連結するようにしたので、製造が比較的容易で、製造コストを低減させることができる。
【0038】
請求項3の発明によれば、先端側部材に形成される凹部の深さやボールの付勢力を任意に調整することができ、過負荷付与時の逃がし手段が作用する荷重を任意に調整することができる。従って、過負荷を逃がす際の設定荷重を容易に調整することができ、初期調整時及びメンテナンス時の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るターンシグナルスイッチのキャンセル装置を示す正面図
【図2】同上面図
【図3】図2におけるIII−III線断面図
【図4】図1におけるIV−IV線断面図
【図5】本発明の実施形態に係るターンシグナルスイッチのキャンセル装置におけるラチェット部材を示す分解斜視図
【図6】図5におけるVI−VI線断面図
【図7】本発明の実施形態に係るターンシグナルスイッチのキャンセル装置の動作を示すための説明図(操作レバーが右方向に揺動された状態)
【図8】本発明の実施形態に係るターンシグナルスイッチのキャンセル装置におけるラチェット部材が過負荷を逃がす状態を示す模式図
【図9】本発明の実施形態に係るターンシグナルスイッチのキャンセル装置において、(a)操作レバーが中立位置にある場合の凹部Pと凸部15cとの位置関係を示す模式図(b)操作レバーを右方向に揺動操作した場合の凹部Pと凸部15cとの位置関係を示す模式図
【図10】本発明の実施形態に係るターンシグナルスイッチのキャンセル装置の動作を示すための説明図(操作レバーが右方向に揺動された状態であってキャンセル部材からラチェット部材に過負荷が付与された状態)
【符号の説明】
1…キャンセル装置
2…ケース
3…操作レバー
4…ラチェット部材
5…キャンセルガイド
6…逃がし手段
7…板ばね
8…固定接点
9…可動接点
10…コイルスプリング
11…キャンセル部材
12…コイルスプリング
13…ボール
14…凹凸形状部
15…先端側部材
15d…凹部
16…基端側部材
17…コイルスプリング
18…ボール

Claims (3)

  1. ハンドルパイプ近傍に取り付けられたケースと、
    該ケースから突出形成され、中立位置から左右方向に揺動自在とされた操作レバーと、
    前記操作レバーの揺動に伴い、ハンドルシャフトと連動するキャンセル部材と当接し得る位置まで移動すると共に前記操作レバーに対して揺動自在に配設されたラチェット部材と、
    前記操作レバーの基端側に形成され、前記キャンセル部材の一方向の回転に対して前記ラチェット部材を揺動可能な状態とするとともに、他方向の回転に対して前記ラチェット部材の揺動を規制して前記キャンセル部材から当該ラチェット部材を離間させつつ前記操作レバーを中立位置まで戻すキャンセルガイドと、
    を備えたターンシグナルスイッチのキャンセル装置において、
    前記ラチェット部材に過負荷を逃がすための逃がし手段を設けたことを特徴とするターンシグナルスイッチのキャンセル装置。
  2. 前記ラチェット部材を少なくとも先端側部材と基端側部材の2部材で構成するとともに、前記逃がし手段は、当該基端側部材と先端側部材とを所定の弾力を持って連結する弾性連結手段から成ることを特徴とする請求項1記載のターンシグナルスイッチのキャンセル装置。
  3. 前記先端側部材の基端側に凹部を設けるとともに、前記基端側部材の先端から前記凹部に付勢されつつ当接したボールを設け、当該基端側部材の先端に対して前記先端側部材が揺動自在に連結されたことを特徴とする請求項2記載のターンシグナルスイッチのキャンセル装置。
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