JP2008232016A - スロットル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スロットル開度の最大値を容易且つスムーズに変更させることができる調整手段を具備したスロットル装置を提供する。
【解決手段】車両のハンドルバー先端に取り付けられたスロットルグリップGと連動して回転することにより当該車両のスロットルバルブの開閉を制御し得る連動部材2と、スロットルグリップGと隣接した位置に固定され、連動部材2を回転自在に収容したスロットルケース3と、連動部材2の回転角度を所定範囲に制限し、スロットル開度の最大値を調整し得る調整手段とを有するスロットル装置において、調整手段は、スロットルケース3に形成されつつ、連動部材2が所定角度回転すると当接してそれ以上の回転を規制する操作ノブ4から成るとともに、操作により当該連動部材2に対する当接位置を切り換えてスロットル開度の最大値を任意変更可能としたものである。
【選択図】図1
【解決手段】車両のハンドルバー先端に取り付けられたスロットルグリップGと連動して回転することにより当該車両のスロットルバルブの開閉を制御し得る連動部材2と、スロットルグリップGと隣接した位置に固定され、連動部材2を回転自在に収容したスロットルケース3と、連動部材2の回転角度を所定範囲に制限し、スロットル開度の最大値を調整し得る調整手段とを有するスロットル装置において、調整手段は、スロットルケース3に形成されつつ、連動部材2が所定角度回転すると当接してそれ以上の回転を規制する操作ノブ4から成るとともに、操作により当該連動部材2に対する当接位置を切り換えてスロットル開度の最大値を任意変更可能としたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、スロットルグリップと連動する連動部材の回転角度を所定範囲に制限し、スロットル開度の最大値を調整し得るスロットル装置に関するものである。
スロットル装置は、一般に、ATVや二輪車等の車両における右側ハンドルバー先端に取り付けられたスロットルグリップと連動して回転し得るチューブガイドと称される連動部材と、該連動部材を回転自在に収容したスロットルケースとを具備しており、当該チューブガイドには、スロットルワイヤの一端が固定されている。かかるスロットルワイヤの他端は、スロットルバルブの開閉操作部に接続されており、スロットルグリップの回転操作によってスロットルバルブの開閉を制御し得る構成されている。
ところで、従来のスロットル装置として、連動部材の回転角度を所定範囲に制限し、スロットル開度の最大値を調整し得る調整手段を具備したものが提案されている。例えば、従来の調整手段は、長尺部と短尺部とから成るL字状板材等から成り、長尺部或いは短尺部の何れかをスロットルケース内部に挿通して突出させつつ当該スロットルケース表面にネジ止めにて固定されるものがある。
しかして、調整手段の長尺部をスロットルケース内部に突出させつつ短尺部をネジ止めすれば、連動部材が所定回転角度に達すると、当該連動部材が長尺部と当接して、それ以上の回転動作を規制するとともに、短尺部をスロットルケース内部に突出させつつ長尺部をネジ止めすれば、連動部材の回転過程において短尺部と当接せず、回転の規制がなされないようになっている。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
しかしながら、上記従来のスロットル装置においては、調整手段がL字状板材から成り、長尺部又は短尺部を選択的にスロットルケース内部に突出させることにより、連動部材の回転角度の制限を行い或いは当該制限を解除するよう構成されていたため、以下の如き問題があった。即ち、従来のスロットル装置においては、連動部材の回転角度を制限するには、スロットルケース内部に短尺部を突出させた状態で固定されたL字状板材のネジを緩めて一旦取り外し、長尺部を突出させた状態とした後に再びネジ止めしなければならず、工具が必要であり、且つ、面倒であった。尚、連動部材の回転角度の制限を解除するにも同様である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、スロットル開度の最大値を容易且つスムーズに変更させることができる調整手段を具備したスロットル装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、車両のハンドルバー先端に取り付けられたスロットルグリップと連動して回転することにより当該車両のスロットルバルブの開閉を制御し得る連動部材と、前記ハンドルバーにおけるスロットルグリップと隣接した位置に固定され、前記連動部材を回転自在に収容したスロットルケースと、前記連動部材の回転角度を所定範囲に制限し、スロットル開度の最大値を調整し得る調整手段とを有するスロットル装置において、前記調整手段は、前記スロットルケースに形成されつつ、前記連動部材が所定角度回転すると当接してそれ以上の回転を規制する操作ノブから成るとともに、操作により当該連動部材に対する当接位置を切り換えてスロットル開度の最大値を任意変更可能としたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスロットル装置において、前記操作ノブの切り換え後の状態を保持する保持手段を具備したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のスロットル装置において、前記操作ノブは、前記スロットルケースの表面において揺動動作して切り換え操作可能とされるとともに、前記保持手段は、当該操作ノブの一部から成り、揺動端で当該スロットルケース内周面と干渉する干渉部から成ることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載のスロットル装置において、前記操作ノブは、前記スロットルケースの表面において摺動動作して切り換え操作可能とされるとともに、前記保持手段は、当該操作ノブの摺動溝における端部の屈曲部から成ることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2〜請求項4の何れか1つに記載のスロットル装置において、前記保持手段は、前記操作ノブ又はスロットルケースに形成された凹形状と、該凹形状に対して付勢されつつ当接し得るボールとを有し、当該凹形状にボールが嵌合した状態にて前記操作ノブの切り換え後の状態を保持しつつ、当該ボールが凹形状から脱することにより保持が解除されて操作が可能とされることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項2記載のスロットル装置において、前記操作ノブは、前記スロットルケースの表面に対して突出及び没入動作して切り換え操作可能とされるとともに、保持手段は、ハートカムから成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、操作ノブを操作することにより連動部材に対する当接位置を切り換えてスロットル開度の最大値を任意変更可能としたので、スロットル開度の最大値を容易且つスムーズに変更させることができる。
請求項2の発明によれば、操作ノブの切り換え後の状態を保持する保持手段を具備したので、スロットル開度の最大値を容易且つスムーズに変更させることができるとともに、操作ノブが不用意に動作してしまうのを回避することができる。
請求項3の発明によれば、操作ノブは、スロットルケースの表面において揺動動作して切り換え操作可能とされるとともに、保持手段は、当該操作ノブの一部から成り、揺動端で当該スロットルケース内周面と干渉する干渉部から成るので、操作ノブに干渉部を形成させることにより操作ノブが不用意に動作してしまうのを回避することができる。
請求項4の発明によれば、操作ノブは、スロットルケースの表面において摺動動作して切り換え操作可能とされるとともに、保持手段は、当該操作ノブの摺動溝における端部の屈曲部から成るので、摺動溝に屈曲部を形成させることにより操作ノブが不用意に動作してしまうのを回避することができる。
請求項5の発明によれば、保持手段は、操作ノブ又はスロットルケースに形成された凹形状と、該凹形状に対して付勢されつつ当接し得るボールとを有し、当該凹形状にボールが嵌合した状態にて前記操作ノブの切り換え後の状態を保持しつつ、当該ボールが凹形状から脱することにより保持が解除されて操作が可能とされるので、操作ノブが不用意に動作してしまうのを回避することができるとともに、切り換え操作時の節度を持たせることができる。
請求項6の発明によれば、操作ノブは、スロットルケースの表面に対して突出及び没入動作して切り換え操作可能とされるとともに、保持手段は、ハートカムから成るので、ハートカムの作用により操作ノブが不用意に動作してしまうのを回避することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係るスロットル装置1は、ATVや二輪車等の車両におけるスロットル開度の最大値を調整し得るものであり、図1〜図6に示すように、チューブガイドと称される連動部材2と、ハンドルバーHに固定されたスロットルケース3と、該スロットルケース3に形成された調整手段としての操作ノブ4とを主に具備して構成されている。
第1の実施形態に係るスロットル装置1は、ATVや二輪車等の車両におけるスロットル開度の最大値を調整し得るものであり、図1〜図6に示すように、チューブガイドと称される連動部材2と、ハンドルバーHに固定されたスロットルケース3と、該スロットルケース3に形成された調整手段としての操作ノブ4とを主に具備して構成されている。
連動部材2は、車両のハンドルバーH先端に取り付けられたスロットルグリップGと連動して回転することにより当該車両のスロットルバルブ(不図示)の開閉を制御し得るものであり、スロットルケース3内に回転自在に配設されている。具体的には、スロットルバルブの開閉操作部に接続されたスロットルワイヤ(不図示)の一端が連動部材2に形成された嵌合溝2d(図2〜図4参照)に固定されているため、運転者がスロットルグリップGを把持しつつ回転させると、連動部材2も連動してハンドルバーHに対して相対的に回転してスロットルワイヤを引っ張り、スロットルバルブの開閉を制御し得るようになっている。
スロットルケース3は、半割形状の成型品から成り、これら半割形状をハンドルバーHに対して挟持させつつ合致させ、ネジNを締め上げることにより、当該ハンドルバーHにおけるスロットルグリップGと隣接した位置に固定されている。かかるスロットルケース3内には、収容空間が形成されており、当該収容空間内に連動部材2が回転自在に収容されている。尚、図中符号3aは、収容空間と連通した開口を示しており、該開口にスロットルワイヤが挿通されるようになっている。
更に、スロットルケース3には、図2に示すように、その収容空間内で突出した凸部3bが形成されており、該凸部3bに連動部材2の端部2aが当接し得るよう構成されている。これにより、初期位置(スロットルグリップGの回転操作前の位置)にある連動部材2が反操作方向(図中時計回り)に回転してしまうのを防止している。しかして、連動部材2は、スロットルグリップGの回転操作により、図2の初期位置から所定回転角度(図3で示されるα又は図4で示されるβ)だけ回転可能とされている。
操作ノブ4は、スロットルケース3の正面側(運転者側)に形成され、連動部材2の回転角度を所定範囲(α又はβ)に制限し、スロットル開度の最大値を調整し得るものであり、連動部材2が所定角度回転すると当接してそれ以上の回転を規制するためのものである。本実施形態に係る操作ノブ4は、スロットルケース3の表面において軸Lを中心として揺動動作することにより、連動部材2に対する当接位置を切り換えてスロットル開度の最大値を任意変更可能としている。
具体的には、操作ノブ4には、第1当接部4aと第2当接部4bとが形成されているとともに、第1操作位置(図3で示した状態)のとき、連動部材2の被当接部2bが第1当接部4aと当接しつつ、被当接部2cが第2当接部4bと当接し得るよう設定されている。これにより、連動部材2は、初期位置(図2で示した状態)から角度αだけ回転すると、操作ノブ4の第1当接部4a及び第2当接部4bと当接し、それ以上の回転が規制されることとなる。
一方、第1操作位置にある操作ノブ4を揺動操作して、第2操作位置(図4で示した状態)とすると、連動部材2の被当接部2cが第1当接部4aと当接し得るよう設定されている。これにより、連動部材2は、初期位置(図2で示した状態)から角度βだけ回転すると、操作ノブ4の第1当接部4aと当接し、それ以上の回転が規制されることとなる。即ち、操作ノブ4を第1操作位置と第2操作位置との間で揺動操作することにより、連動部材2に対する当接位置を切り換えて、スロットル開度の最大値を任意変更可能としているのである。
また、本スロットル装置1は、操作ノブ4の切り換え後の状態を保持する保持手段を具備している。かかる保持手段は、図4に示すように、操作ノブ4の一部から延設されてスロットルケース3内周面と合致し得る形状から成り、操作ノブ4の揺動端で当該スロットルケース3の内周面と干渉し得る干渉部4cにて構成されている。即ち、操作ノブ4が揺動して第2操作位置(揺動端)とされると、干渉部4cがスロットルケース3の内周面と干渉するよう設定されているので、連動部材2を更に回転しようとしても、その回転力を当該干渉部4cが受け、操作ノブ4が不用意に揺動してしまうのを回避できるのである。
更に、本スロットル装置1には、図5、6に示すように、スロットルケース3に形成された2つの連続した凹形状P1、P2と、該凹形状P1又はP2に対して付勢されつつ当接し得るボール6とを有して成る保持手段も配設されている。ボール6は、操作ノブ4における側面の凹部4d内に配設されたスプリング5にて付勢されており、当該付勢力により凹形状(P1、P2)に押圧されている。
これにより、操作ノブ4を第1操作位置と第2操作位置との間で揺動操作すると、ボール6が一方の凹形状(P1又はP2)から脱することにより保持が解除されて操作が可能とされるとともに、他方の凹形状(P2又はP1)に入り込んで嵌合されて操作ノブ4を保持するので、当該操作ノブ4が不用意に動作してしまうのを回避することができるとともに、切り換え操作時の節度を持たせることができる。
尚、保持手段としては、操作ノブ4の揺動端でスロットルケース3の内周面と干渉し得る干渉部4cと、凹形状P1、P2及び該凹形状P1又はP2に対して付勢されつつ当接し得るボール6から成るものとの両方を設けてもよく、或いは何れか一方のものを設けるようにしてもよい。
上記実施形態によれば、操作ノブ4を第1操作位置と第2操作位置との間で揺動操作することにより、連動部材2の最大回転角度をα又はβ(本実施形態においてはα>β)に任意選択し得るので、操作ノブ4を第1操作位置(図3の状態)とすればスロットル開度の最大値を大きく設定できるとともに、操作ノブ4を第2操作位置(図4の状態)とすれば当該最大値を小さく設定することができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る係るスロットル装置1’は、先の実施形態と同様、ATVや二輪車等の車両におけるスロットル開度の最大値を調整し得るものであり、図7〜図11に示すように、チューブガイドと称される連動部材2と、ハンドルバーHに固定されたスロットルケース3と、該スロットルケース3に形成された調整手段としての操作ノブ7とを主に具備して構成されている。尚、先の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る係るスロットル装置1’は、先の実施形態と同様、ATVや二輪車等の車両におけるスロットル開度の最大値を調整し得るものであり、図7〜図11に示すように、チューブガイドと称される連動部材2と、ハンドルバーHに固定されたスロットルケース3と、該スロットルケース3に形成された調整手段としての操作ノブ7とを主に具備して構成されている。尚、先の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
操作ノブ7は、先の実施形態における操作ノブ4と同様に、スロットルケース3の正面側(運転者側)に形成され、連動部材2の回転角度を所定範囲(α又はβ)に制限し、スロットル開度の最大値を調整し得るものであり、連動部材2が所定角度回転すると当接してそれ以上の回転を規制するためのものである。本実施形態に係る操作ノブ7は、スロットルケース3の表面に形成された摺動溝3c(図10、11参照)に沿って摺動動作することにより、連動部材2に対する当接位置を切り換えてスロットル開度の最大値を任意変更可能としている。
具体的には、操作ノブ7には、運転者側に摘み部7cが形成されるとともに、スロットルケース3の内部に向かって延設部7bが形成されており、当該延設部7bから当接部7aが突出形成されている。そして、操作ノブ7が第1操作位置(図8で示した状態)のとき、連動部材2の被当接部2eが当接部7aと当接し得るよう設定されている。これにより、連動部材2は、初期位置(端部2aが凸部3bに当接した位置)から角度βだけ回転すると、操作ノブ7の当接部7aと当接し、それ以上の回転が規制されることとなる。
一方、第1操作位置にある操作ノブ7を摺動操作して、第2操作位置(図9で示した状態)とすると、連動部材2の当接部2eが当接部7aと当接し得るよう設定されている。これにより、連動部材2は、初期位置から角度αだけ回転すると、操作ノブ7の当接部7aと当接し、それ以上の回転が規制されることとなる。即ち、操作ノブ7を第1操作位置と第2操作位置との間で摺動操作することにより、連動部材2に対する当接位置を切り換えて、スロットル開度の最大値を任意変更可能としているのである。
また、本スロットル装置1’は、操作ノブ7の切り換え後の状態を保持する保持手段を具備している。かかる保持手段は、図10、11に示すように、操作ノブ7の摺動溝3cにおける両端部の屈曲部(第1屈曲部3ca、第2屈曲部3cb)から成るものであり、操作ノブ7が第1操作位置にあるとき延設部7bが第1屈曲部3caに嵌入し(図10参照)、操作ノブ7が第2操作位置にあるとき延設部7bが第2屈曲部3cbに嵌入する(図11参照)し得るよう構成されている。
即ち、操作ノブ7が第1操作位置にあるときは、延設部7bが第1屈曲部3caに嵌入して第2操作位置側への摺動を規制するとともに、操作ノブ7が第2位置にあるときは、延設部7bが第2屈曲部3cbに嵌入して第1操作位置側への摺動を規制することにより、操作ノブ7が不用意に摺動してしまうのを回避しているのである。然るに、操作ノブ7を第1操作位置と第2操作位置との間で摺動操作させるには、第1屈曲部3ca又は第2屈曲部3cbの位置にある操作ノブ7を水平方向(図10、11における左又は右方向)に一旦摺動させた後、縦方向に延びる摺動溝3cに沿って摺動させることとなる。
尚、本スロットル装置1’においても、先の実施形態の如く、スロットルケース3に形成された2つの連続した凹形状(P1、P2)と、該凹形状P1又はP2に対して付勢されつつ当接し得るボール(6)とを有して成る保持手段を配設するようにしてもよい。この場合、保持手段は、摺動溝3cにおける両端部の屈曲部(第1屈曲部3ca、第2屈曲部3cb)から成るものと、凹形状P1、P2及び該凹形状P1又はP2に対して付勢されつつ当接し得るボール6から成るものとの両方を設けてもよく、或いは何れか一方のものを設けるようにしてもよい。
上記実施形態によれば、操作ノブ7を第1操作位置と第2操作位置との間で摺動操作することにより、連動部材2の最大回転角度をα又はβ(本実施形態においてはα>β)に任意選択し得るので、操作ノブ7を第2操作位置(図9の状態)とすればスロットル開度の最大値を大きく設定できるとともに、操作ノブ7を第1操作位置(図8の状態)とすれば当該最大値を小さく設定することができる。
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
本実施形態に係るスロットル装置1”は、先の実施形態と同様、ATVや二輪車等の車両におけるスロットル開度の最大値を調整し得るものであり、図12〜図16に示すように、チューブガイドと称される連動部材2と、ハンドルバーHに固定されたスロットルケース3と、該スロットルケース3に形成された調整手段としての操作ノブ8とを主に具備して構成されている。尚、先の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態に係るスロットル装置1”は、先の実施形態と同様、ATVや二輪車等の車両におけるスロットル開度の最大値を調整し得るものであり、図12〜図16に示すように、チューブガイドと称される連動部材2と、ハンドルバーHに固定されたスロットルケース3と、該スロットルケース3に形成された調整手段としての操作ノブ8とを主に具備して構成されている。尚、先の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
操作ノブ8は、先の実施形態における操作ノブ4、7と同様に、スロットルケース3の正面側(運転者側)に形成され、連動部材2の回転角度を所定範囲(α又はβ)に制限し、スロットル開度の最大値を調整し得るものであり、連動部材2が所定角度回転すると当接してそれ以上の回転を規制するためのものである。本実施形態に係る操作ノブ8は、ハートカム9(図15、16参照)の作用により、スロットルケース3の表面に対して突出及び没入動作することにより、連動部材2に対する当接位置を切り換えてスロットル開度の最大値を任意変更可能としている。
具体的には、操作ノブ8には、第1当接部8aと、第2当接部8bとが形成されており、操作ノブ8が第1操作位置(図13で示した状態)のとき、連動部材2の被当接部2eが第2当接部8bと当接し得るよう設定されている。これにより、連動部材2は、初期位置(端部2aが凸部3bに当接した位置)から角度αだけ回転すると、操作ノブ8の当接部8bと当接し、それ以上の回転が規制されることとなる。
一方、第1操作位置にある操作ノブ8を押圧操作して、第2操作位置(図14で示した状態)とすると、連動部材2の当接部2eが第1当接部8aと当接し得るよう設定されている。これにより、連動部材2は、初期位置から角度βだけ回転すると、操作ノブ8の第1当接部8aと当接し、それ以上の回転が規制されることとなる。即ち、操作ノブ8を第1操作位置と第2操作位置との間で押圧操作することにより、ハートカム9の作用により突出した状態或いは没入した状態とされ、連動部材2に対する当接位置を切り換えて、スロットル開度の最大値を任意変更可能としているのである。
しかして、本スロットル装置1”におけるハートカム9は、操作ノブ8の切り換え後の状態を保持する保持手段を構成している。即ち、操作ノブ8には、ロックピン10が突出形成されており、該ロックピン10がハートカム9内に位置することにより、操作ノブ8のスロットルケース3に対する突出した状態(第1操作位置)或いは没入した状態(第2操作位置)を保持させることができるので、当該ハートカム9の作用により操作ノブ8が不用意に動作してしまうのを回避することができるのである。
上記第1〜第3の実施形態によれば、操作ノブ(4、7、8)を操作することにより連動部材2に対する当接位置を切り換えてスロットル開度の最大値を任意変更可能としたので、スロットル開度の最大値を容易且つスムーズに変更させることができる。また、操作ノブ(4、7、8)の切り換え後の状態を保持する保持手段を具備したので、スロットル開度の最大値を容易且つスムーズに変更させることができるとともに、操作ノブ(4、7、8)が不用意に動作してしまうのを回避することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、例えば揺動動作する操作ノブを具備したスロットル装置(第1の実施形態の如きもの)においては、操作ノブに干渉部が形成されていないものとしてもよく、摺動動作する操作ノブを具備したスロットル装置(第2の実施形態の如きもの)においては、摺動溝に屈曲部が形成されていないものとしてもよい。
また、保持手段は、上記実施形態の如き形態のものに限定されず、操作ノブの切り換え後の状態を保持するものであれば何れの形態であってもよい。尚、上記実施形態(特に、第1の実施形態及び第2の実施形態)においては、保持手段としての凹形状がスロットルケース側に形成され、ボール及びスプリングが操作ノブ側に形成されているが、凹形状を操作ノブ側に形成するとともにボール及びスプリングをスロットルケース側に形成するよう構成してもよい。更に、本実施形態においては、何れも連動部材の回転角度を2段階(α或いはβ)に調整可能としているが、3段階以上或いは無段階で連続的に調整し得るものとしてもよい。
連動部材の回転角度を所定範囲に制限し、スロットル開度の最大値を調整し得る調整手段が、スロットルケースに形成されつつ、連動部材が所定角度回転すると当接してそれ以上の回転を規制する操作ノブから成るとともに、操作により当該連動部材に対する当接位置を切り換えてスロットル開度の最大値を任意変更可能としたスロットル装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1、1’、1” スロットル装置
2 連動部材
3 スロットルケース
3c 摺動溝
3ca 第1屈曲部
3cb 第2屈曲部
4 操作ノブ(調整手段)
4c 干渉部(保持手段)
5 スプリング(保持手段)
6 ボール(保持手段)
7 操作ノブ(調整手段)
8 操作ノブ(調整手段)
9 ハートカム(保持手段)
H ハンドルバー
G スロットルグリップ
P1、P2 凹形状(保持手段)
2 連動部材
3 スロットルケース
3c 摺動溝
3ca 第1屈曲部
3cb 第2屈曲部
4 操作ノブ(調整手段)
4c 干渉部(保持手段)
5 スプリング(保持手段)
6 ボール(保持手段)
7 操作ノブ(調整手段)
8 操作ノブ(調整手段)
9 ハートカム(保持手段)
H ハンドルバー
G スロットルグリップ
P1、P2 凹形状(保持手段)
Claims (6)
- 車両のハンドルバー先端に取り付けられたスロットルグリップと連動して回転することにより当該車両のスロットルバルブの開閉を制御し得る連動部材と、
前記ハンドルバーにおけるスロットルグリップと隣接した位置に固定され、前記連動部材を回転自在に収容したスロットルケースと、
前記連動部材の回転角度を所定範囲に制限し、スロットル開度の最大値を調整し得る調整手段と、
を有するスロットル装置において、
前記調整手段は、前記スロットルケースに形成されつつ、前記連動部材が所定角度回転すると当接してそれ以上の回転を規制する操作ノブから成るとともに、操作により当該連動部材に対する当接位置を切り換えてスロットル開度の最大値を任意変更可能としたことを特徴とするスロットル装置。 - 前記操作ノブの切り換え後の状態を保持する保持手段を具備したことを特徴とする請求項1記載のスロットル装置。
- 前記操作ノブは、前記スロットルケースの表面において揺動動作して切り換え操作可能とされるとともに、前記保持手段は、当該操作ノブの一部から成り、揺動端で当該スロットルケース内周面と干渉する干渉部から成ることを特徴とする請求項2記載のスロットル装置。
- 前記操作ノブは、前記スロットルケースの表面において摺動動作して切り換え操作可能とされるとともに、前記保持手段は、当該操作ノブの摺動溝における端部の屈曲部から成ることを特徴とする請求項2記載のスロットル装置。
- 前記保持手段は、前記操作ノブ又はスロットルケースに形成された凹形状と、該凹形状に対して付勢されつつ当接し得るボールとを有し、当該凹形状にボールが嵌合した状態にて前記操作ノブの切り換え後の状態を保持しつつ、当該ボールが凹形状から脱することにより保持が解除されて操作が可能とされることを特徴とする請求項2〜請求項4の何れか1つに記載のスロットル装置。
- 前記操作ノブは、前記スロットルケースの表面に対して突出及び没入動作して切り換え操作可能とされるとともに、保持手段は、ハートカムから成ることを特徴とする請求項2記載のスロットル装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007072428A JP2008232016A (ja) | 2007-03-20 | 2007-03-20 | スロットル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|---|
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EP2436587A1 (de) * | 2010-09-29 | 2012-04-04 | Stefan Niemerg | Gasgriff-Drehbegrenzung |
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-
2007
- 2007-03-20 JP JP2007072428A patent/JP2008232016A/ja active Pending
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