JP2004233603A - 電子ブック - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ユーザに頁めくり動作を意識させず、消費電力を低く抑えることが可能な電子ブックを提供する。
【解決手段】複数の電子ペーパーを有する電子ブックにおいて、ユーザが電子ペーパーに表示されている情報を必要としないことを指示するための指示装置を有しており、制御部31が、この指示装置から表示情報の不要指示を受けると、第1の電子ペーパー21の表示を切り替えるため、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36へとアクセスし、次に表示するコンテンツデータを取得し、ページ情報記憶部32に記憶させるととも、第1の電子ペーパー21に新たな次の情報を表示させるよう制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】複数の電子ペーパーを有する電子ブックにおいて、ユーザが電子ペーパーに表示されている情報を必要としないことを指示するための指示装置を有しており、制御部31が、この指示装置から表示情報の不要指示を受けると、第1の電子ペーパー21の表示を切り替えるため、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36へとアクセスし、次に表示するコンテンツデータを取得し、ページ情報記憶部32に記憶させるととも、第1の電子ペーパー21に新たな次の情報を表示させるよう制御する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ブックに関し、特に電子ペーパーを用いてテキストや画像等のコンテンツデータを、ユーザに頁めくり動作を意識させずに表示する電子ブックに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気ディスクや光ディスク等の記憶媒体に記録された内容を頁単位で表示画面に表示する電子ブックが開発されている。この電子ブックにおいては、表示画面に表示された内容を切替える場合、次の頁を表示するよう頁めくりを指示するボタンをユーザが手動で操作することによって頁めくりを行うか、あるいは予めユーザが選択した一定間隔の時間で自動的に頁めくりを行うようになっている。(特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平9−134370号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置では、ユーザによって頁めくりを指示する場合には、ユーザが読もうと思ってから頁めくり動作の実行を開始するため、ユーザは頁めくり動作が終了するまで待たなければならない。また、TFT液晶部材を用いた電子ブックでは頁めくりの速度は比較的に速い反面、消費電力が高く、ユーザは頻繁に充電しなければならなかったり、電子ブックによる長い読書は困難である。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、ユーザに頁めくり動作を意識させず、消費電力を低く抑えることが可能な電子ブックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電子ブックは、電子ペーパーによって構成されており各種情報を表示するための第1の表示部と、電子ペーパーによって構成されており各種情報を表示するための第2の表示部と、前記第1の表示部に表示された情報が不要であることを指示する第1の指示部と、前記第2の表示部に表示された情報が不要であることを指示する第2の指示部と、前記第1の指示部により前記第1の表示部に表示された情報が不要であることが指示されると、前記第1の表示部に表示されている情報を次に表示する情報へと書換え制御し、前記第2の指示部により前記第2の表示部に表示された情報が不要であることが指示されると、前記第2の表示部に表示されている情報を次に表示する情報へと書換え制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の電子ブックは、頁単位に情報を表示するM個(M>1、Mは整数)の電子ペーパー表示部と、この電子ペーパー表示部毎に設けられ、当該電子ペーパーに表示された情報が不要であることを指示するM個の指示部と、この指示部のうち1つの指示部から指示されると、この指示部に対応する電子ペーパー表示部に表示されている情報を、M頁次の情報へと書換え制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態における電子ブック1を開いた状態の外観構成を示す図である。
【0009】
図1に示す電子ブック1は、左右に一対の表示装置11、12を有している。本実施の形態では、この表示装置11、12には夫々電子ペーパー(以下、第1の電子ペーパー11、第2の電子ペーパー12と称す)を採用している。
【0010】
この第1及び第2の電子ペーパー11、12は、既知の技術により、例えばマイクロカプセル型電気泳動方式からなり、透明電極と背面電極との間に敷き詰められた透明なマイクロカプセル内に正に帯電した白い粒子と負に帯電した黒い粒子とが入れられている。
【0011】
電極に電荷をかけると、正の電極側には黒い粒子、負の電極側には白い粒子が引き寄せられ、白黒が表現される。また、このように表現された白黒表示は不揮発性であることから、表示内容を書き換える際には、必要な電極に電荷を与えればよく、書換え前と同じ情報を持つドットに対応する電極に電荷をかける必要はない。
【0012】
このような構造により、第1及び第2の電子ペーパー11、12は、紙のように薄く、軽く、インクで書いたように読みやすいものとなる。尚、本実施例では、第1及び第2の電子ペーパー11、12は、各電子ペーパー毎に頁単位で書換え実行するものとして以降を説明する。
【0013】
電子ブック1には、電子ペーパー11、12の近傍に、この電子ペーパーの書換え単位に対応して複数のボタン装置が設けられている。本実施例では、各電子ペーパー毎に頁単位で表示するため、第1及び第2の電子ペーパー11、12に夫々対応して、少なくとも第1のボタン装置21、第2のボタン装置22が設けられている。
【0014】
この第1及び第2のボタン装置21、22は、ユーザが両手を用いて本を読むように電子ブック1を保持した場合に、電子ブック1を保持している手で押下しやすい位置に配置されている。即ち、本実施例では、第1及び第2のボタン装置21、22は、電子ブック1を開いた状態にある時の、両端部かつ下部に配置されている。
【0015】
第1のボタン装置21は、第1の電子ペーパー11に表示されている情報がユーザにとって不要になったことを指示するボタン装置である。この第1のボタン装置21が押下されると、後述する方法で、第1の電子ペーパー11に表示されている情報の書換えが実行される。
【0016】
第2のボタン装置22は、第2の電子ペーパー12に表示されている情報がユーザにとって不要になったことを指示するボタン装置である。この第2のボタン装置22が押下されると、後述する方法で、第2の電子ペーパー12に表示されている情報の書換えが実行される。
【0017】
このような構成により、2つ以上の電子ペーパーを有する電子ブックにおいて、第1あるいは第2のボタン装置21、22が押下されると、当該ボタン装置に対応した電子ペーパーの表示内容が不要であると判断し、当該ボタン装置に対応した電子ペーパーの書換えを実行することにより、ユーザに頁めくり動作を意識させず、消費電力を低く抑えることができる。
【0018】
尚、電子ペーパーで構成された表示装置は、本実施例では2つの電子ペーパーから構成されている。その結果、各電子ペーパーに1頁ずつ表示でき、合計で2頁同時に表示することができる。しかし、これに限らず、2つ以上の複数からなる電子ペーパーによって構成しても、同様に本発明の作用効果を達成する。
【0019】
また、本実施例では、表示内容を書き換える際に書換前と同じ情報を持つドットに対応する電極には電荷をかけない書換え方法を説明するが、これに限らず、より表示内容の階調性を保つため、一定時間経過すると、書換前と同じ情報を持つドットに対応する電極にも電荷を定期的にかけるようにしても良い。
【0020】
図2は、上記図1に示した電子ブック1のシステム構成を示すブロック図である。この電子ブック1には、制御部31、ページ情報記憶部32、ページ指示部33、データ格納部34、外部通信部35、及び外部データ格納部36等が設けられている。
【0021】
制御部31は、本電子ブック1全体の動作を制御するもので、後述する電子ペーパー11、12に表示される情報の書換え処理を実行する。ページ情報記憶部32は、第1及び第2の電子ペーパー11、12に表示されている情報を記憶している一時記憶手段を構成している。
【0022】
ページ指示部33は、例えば上記第1及び第2のボタン装置21、22等に接続されており、第1及び第2の電子ペーパー11、12の表示に関する各種指示を入力する入力手段を構成している。
【0023】
データ格納部34は、各種テキストデータや画像データ等のコンテンツデータを格納している。また、内蔵するデータ格納部34に格納していないコンテンツデータについては、外部通信部35を介して、外部データ格納部36に接続し、外部データ格納部36に格納されているコンテンツデータを取得することもできる。
【0024】
尚、この構成に限らず、データ格納部34を内蔵しない代わりに、常に外部通信部35を介して、外部データ格納部36に接続し、外部データ格納部36に格納されているコンテンツデータを取得することも可能である。
【0025】
図3に示すフローチャート図を用いて、電子ブック1において実行される第1及び第2の電子ペーパー11、12の表示書換え処理に関する動作について説明する。
【0026】
まず、ユーザにより図示せぬ電源スイッチが指示され、電子ブック1が起動されると、制御部31は、予め設定された制御情報あるいはページ指示部33からのユーザによる指示に従って、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36へアクセスし、ページ情報記憶部32に所定コンテンツデータのN頁及びN+1頁の情報を記憶させ、例えばN頁の情報を第1の電子ペーパー11の画面に表示し、N+1頁の情報を第2の電子ペーパー12の画面に表示する(ST11)。
【0027】
この状態において、第1のボタン装置21が押下されると、ページ指示部33が制御部31に対して、第1の電子ペーパー11に表示されている情報がユーザにとって不要となったことを通知する(ST13)。
【0028】
ST13により第1の電子ペーパー11の表示情報が不要であると検知されると、制御部31は、第1の電子ペーパー11の画面に表示されている情報の書換え処理を実行する。まず制御部31は、次に第1の電子ペーパー11の画面に表示する情報を得るため、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36へアクセスして、所望の情報を読み出す。
【0029】
ここで、制御部31は、第1の電子ペーパー11の画面に表示しているN頁に、画面数Mを追加したN+M頁の情報の読み出しを実行する。即ち、本実施例では2画面(M=2)なので、次に第1の電子ペーパー11の画面に表示する情報として、第2の電子ペーパー12の画面に表示しているN+1頁の次の頁であるN+2頁の情報を読み出す。
【0030】
従って、制御部31は、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36から、現在表示している情報と同一のコンテンツデータのN+2頁の情報を読み出し、ページ情報記憶部32に記憶するとともに、第1の電子ペーパー11の画面をN+2頁の情報に書き換える(ST14)。
【0031】
ここで、本実施例では、読み出した頁情報を電子ペーパーに表示する際に、読み出した頁情報に対して所定の加工を施した後、電子ペーパーの書換えを行っている。図4及び図5を用いてこの加工処理について説明する。
【0032】
図4に示すように、制御部31は、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36から次に表示する頁情報(N+2頁の情報)を読み出すと、この次に表示する頁情報(N+2頁の情報)をページ情報記憶部32に記憶する。また、制御部31内に設けられた差分算出部41を用いてページ情報記憶部32に記憶されている書換前の頁情報(現在表示しているN頁の情報)との差分を算出する。
【0033】
この比較の結果、一致しなかった部分の情報のみを、書き換える電子ペーパー(ここでは第1の電子ペーパー11)に対して画面書換情報として転送し、表示の書換えを行う。
【0034】
具体的には、図5に示すように、例えば頁が白黒2値のビットマップである場合、書換前の頁情報(N頁の情報)と、次に表示する頁情報(N+2頁の情報)の夫々対向するピクセル位置毎に、ビット値の排他的論理和(EXOR)を取って「1」(ビット値01、10)となるピクセル位置に対応する電極にのみ電荷をかけるようにする。
【0035】
この際、この排他的論理和の結果が「0(00)」である場合、そのピクセル位置は書換え不要(書き換えるための電荷を電極に印加する必要がない)と判断される。
【0036】
また、この排他的論理和を取った結果が「1(10、01)」となったピクセル位置と、その結果のビット値が電極に印加する電荷の方向を示す情報となる。従って、このピクセル位置と電荷の方向を示す情報(ビット値)とにより画面書換情報は構成される。
【0037】
このように、書換え前後の画像情報の差分を計算し、差のあるドットに対応する電極にのみ電荷を印加して、電子ペーパーの書換えを行うことにより、書換え前後で同じ情報を示すドット部分に対応する電極に対しては電荷を印加しないため、消費電力を低く抑えながら電子ペーパーの書換えを行うことができる。
【0038】
この状態において、第2のボタン装置22が押下されると、ページ指示部33が制御部31に対して、第2の電子ペーパー12に表示されている情報がユーザにとって不要となったことを通知する(ST16)。
【0039】
ST16により第2の電子ペーパー12の表示情報が不要であると検知されると、制御部31は、第2の電子ペーパー12の画面に表示されている情報の書換え処理を実行する。まず、制御部31は、次に第2の電子ペーパー12の画面に表示する情報を得るため、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36へアクセスして、所望の情報を読み出す。
【0040】
ここで、制御部31は、第2の電子ペーパー12の画面に表示しているN+1頁に、画面数Mを追加した{(N+1)+M}頁の情報の読み出しを実行する。即ち、本実施例では2画面(M=2)なので、次に第2の電子ペーパー12の画面に表示する情報として、第1の電子ペーパー11の画面に表示しているN+2頁の次の頁であるN+3頁の情報の読み出す。
【0041】
従って、制御部31は、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36から、現在表示している情報と同一のコンテンツデータのN+3頁の情報を読み出し、ページ情報記憶部32に記憶するとともに、第2の電子ペーパー12の画面をN+3頁の情報に書き換える(ST17)。
【0042】
ここでも、本実施例では、読み出した頁情報を電子ペーパーに表示する際に、読み出した頁情報に対して所定の加工を施した後、電子ペーパーの書換えを行っているが、この加工処理についてはST14で説明した内容と同様のため、省略する。
【0043】
この一連の動作の最中に、ユーザにより図示せぬ電源スイッチが指示され、電子ブック1の電源が切られた場合や、画面表示の終了を指示するような指示情報が入力された場合には(ST12のYes、ST15のYes、ST18のYes)、制御部31は、第1及び第2の電子ペーパー11、12への情報の表示を中止するよう制御して一連の処理を終了する。
【0044】
このような表示書換処理を行うことによって、電子ブック1を用いたユーザの読書は次のようになる。即ち、ユーザが第1の電子ペーパー11の画面に表示されているN頁の情報を読み終えると、N頁の情報が不要となると第1のボタン装置21を押下し、第2の電子ペーパー12の画面に表示されているN+1頁の情報へと読み進めていく。
【0045】
ユーザが第2の電子ペーパー12の画面に表示されている情報を読み進めている間に、電子ブック1の制御部31は、ページ指示部33を介して、第1のボタン装置21が押下されたことが検知されると、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36へとアクセスし、次に表示する(N+3頁の)コンテンツデータを取得し、ページ情報記憶部32に記憶させるととも、対応する第1の電子ペーパー21に新たな次の情報(N+3頁の情報)を表示させるよう書換え処理を行う。
【0046】
そして、ユーザが第2の電子ペーパー12の画面に表示されているN+1頁の情報を読み終えると(N+1頁の情報が不要と感じたら、このタイミングで第2のボタン装置22を押下し)、更に読み進めるために、第1の電子ペーパー11の画面に目を移す。
【0047】
この時、ユーザが第2の電子ペーパー12の表示情報を読むのに要する時間が極端に短い場合を除いて、既に第1の電子ペーパー11の画面にはN+3頁の情報が表示されていることとなり、ユーザは頁めくり動作を全く意識せずに、電子ブック1における読書を進めることができる。
【0048】
図6は、上述する電子ブック1の第2の実施例の外観構成を示す図。図6に示す電子ブック100は、第1及び第2の電子ペーパー111、112については第1の実施例と同様の構成であるが、第1及び第2のボタン装置121、122の配置が第1の実施例と異なっている。
【0049】
即ち電子ブック100においては、第1及び第2のボタン装置121、122は、ユーザが片手で本を読むように電子ブック1を保持した場合に、電子ブック1を保持している手で押下しやすい位置に配置されている。本実施例では、第1及び第2のボタン装置121、122は、電子ブック1を開いた状態にある時の、本体中央(綴じ目)両脇部分の下部に並べた状態で配置されている。
【0050】
このように指示ボタン装置を隣接させて中央部分でかつ下部に配置することにより、ユーザが片手のみで電子ブック100を持っていたとしても、保持している片手で操作することが可能となり、各種指示を行えるという効果を奏する。
【0051】
図7は、上述する電子ブック1の第3の実施例の外観構成を示す図。図7に示す電子ブック200は、第1及び第2の電子ペーパー211、212の表示画面上に透明な感圧スイッチを積層する点で第1及び第2の実施例と大きく異なる。
【0052】
また、本実施例は、第1及び第2のボタン装置221、222を第1及び第2の電子ペーパー外に設けるのではなく、第1及び第2の電子ペーパー211、212上に表示して設ける点で異なっている。
【0053】
この結果、本実施例では、電子ペーパー211、212以外にボタン領域を取る必要がないため、その分第1及び第2の電子ペーパー211、212を第1及び第2の実施例よりも大きく構成することができる。
【0054】
逆に本実施例では、電子ペーパー211、212以外にボタン領域を取る必要がないため、同一サイズの電子ペーパーを有する第1及び第2の実施例のような電子ブックよりも、その分本体の大きさを小さく構成することができる。
【0055】
尚、図6及び図7に示す電子ブック100、200は、第1及び第2のボタン装置の配置や構造が異なる実施例であり、この第1及び第2のボタン装置121、122、221、222から指示され、電子ブックの制御部が実行する表示書換え処理については、第1の実施例と同様である。
【0056】
図8は、上述する電子ブック1の第4の実施例の外観構成を示す図。図8に示す電子ブック300は、各電子ペーパーの画面を仮想的もしくは実際に複数の画面に分けて構成されている点で第1の実施例と異なっている。
【0057】
本実施例では、第1の電子ペーパー311は、第1の表示部311a、第2の表示部311b、第3の表示部311cとから構成されている。また、第2の電子ペーパー312は、第1の表示部312a、第2の表示部312b、第3の表示部312cとから構成されている。
【0058】
特に第1の電子ペーパー311における第1の表示部311aは、定常的に同じ(一定の)情報を表示するものとする。この定常的に一定の情報とは、例えば小説の登場人物に関する一覧リスト等が挙げられる。
【0059】
従って、第1の電子ペーパー311の第1の表示部311aについては画面表示の書き換えは行われず、第2および第3の表示部311b、311cの画面表示のみ書換え処理が実行される。また、第2の電子ペーパー312においては、第1乃至第3(全て)の表示部312a、312b、312cの画面表示の書換え処理が実行される。
【0060】
また、第1のボタン装置321は、第1の電子ペーパー311の第2及び第3の表示部311b、311cに表示されている情報がユーザにとって不要になったことを指示するボタン装置である。この第1のボタン装置321が押下されると、電子ブック300の制御部によって、第1の電子ペーパー311の第2および第3の表示部311b、311cに表示されている情報の書換えが実行される。
【0061】
また、第2のボタン装置322は、第2の電子ペーパー312の第1乃至第3の表示部312a、312b、312cに表示されている情報がユーザにとって不要になったことを指示するボタン装置である。この第2のボタン装置322が押下されると、電子ブック300の制御部によって、第2の電子ペーパー312の全表示部312a、312b、312cに表示されている情報の書換えが実行される。
【0062】
このような構成により、電子ペーパーの一部の領域については書き換えが不要となり、書換えが必要な部分にのみ、第1の実施例における図3乃至図5で説明した書換え処理を実行する事により、頁めくりのための情報転送時間を削減することができ、消費電力をより低く抑えることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザに頁めくり動作を意識させず、消費電力を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子ブック1を開いた状態の外観構成を示す図。
【図2】電子ブックのシステム構成を示すブロック図。
【図3】電子ブック1において実行される第1及び第2の電子ペーパー11、12の表示書換え処理に関するフローチャート図。
【図4】電子ペーパー書換え時の差分算出処理について説明する図。
【図5】電子ペーパー書換え時の差分算出処理について説明する図。
【図6】電子ブック1の第2の実施例の外観構成を示す図。
【図7】電子ブック1の第3の実施例の外観構成を示す図。
【図8】電子ブック1の第4の実施例の外観構成を示す図。
【符号の説明】
1、100、200、300 電子ブック
11、111、211、311 第1の電子ペーパー
12、112、212、312 第2の電子ペーパー
21、121、221、321 第1のボタン装置
22、122、222、322 第2のボタン装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ブックに関し、特に電子ペーパーを用いてテキストや画像等のコンテンツデータを、ユーザに頁めくり動作を意識させずに表示する電子ブックに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気ディスクや光ディスク等の記憶媒体に記録された内容を頁単位で表示画面に表示する電子ブックが開発されている。この電子ブックにおいては、表示画面に表示された内容を切替える場合、次の頁を表示するよう頁めくりを指示するボタンをユーザが手動で操作することによって頁めくりを行うか、あるいは予めユーザが選択した一定間隔の時間で自動的に頁めくりを行うようになっている。(特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平9−134370号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置では、ユーザによって頁めくりを指示する場合には、ユーザが読もうと思ってから頁めくり動作の実行を開始するため、ユーザは頁めくり動作が終了するまで待たなければならない。また、TFT液晶部材を用いた電子ブックでは頁めくりの速度は比較的に速い反面、消費電力が高く、ユーザは頻繁に充電しなければならなかったり、電子ブックによる長い読書は困難である。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、ユーザに頁めくり動作を意識させず、消費電力を低く抑えることが可能な電子ブックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電子ブックは、電子ペーパーによって構成されており各種情報を表示するための第1の表示部と、電子ペーパーによって構成されており各種情報を表示するための第2の表示部と、前記第1の表示部に表示された情報が不要であることを指示する第1の指示部と、前記第2の表示部に表示された情報が不要であることを指示する第2の指示部と、前記第1の指示部により前記第1の表示部に表示された情報が不要であることが指示されると、前記第1の表示部に表示されている情報を次に表示する情報へと書換え制御し、前記第2の指示部により前記第2の表示部に表示された情報が不要であることが指示されると、前記第2の表示部に表示されている情報を次に表示する情報へと書換え制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の電子ブックは、頁単位に情報を表示するM個(M>1、Mは整数)の電子ペーパー表示部と、この電子ペーパー表示部毎に設けられ、当該電子ペーパーに表示された情報が不要であることを指示するM個の指示部と、この指示部のうち1つの指示部から指示されると、この指示部に対応する電子ペーパー表示部に表示されている情報を、M頁次の情報へと書換え制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態における電子ブック1を開いた状態の外観構成を示す図である。
【0009】
図1に示す電子ブック1は、左右に一対の表示装置11、12を有している。本実施の形態では、この表示装置11、12には夫々電子ペーパー(以下、第1の電子ペーパー11、第2の電子ペーパー12と称す)を採用している。
【0010】
この第1及び第2の電子ペーパー11、12は、既知の技術により、例えばマイクロカプセル型電気泳動方式からなり、透明電極と背面電極との間に敷き詰められた透明なマイクロカプセル内に正に帯電した白い粒子と負に帯電した黒い粒子とが入れられている。
【0011】
電極に電荷をかけると、正の電極側には黒い粒子、負の電極側には白い粒子が引き寄せられ、白黒が表現される。また、このように表現された白黒表示は不揮発性であることから、表示内容を書き換える際には、必要な電極に電荷を与えればよく、書換え前と同じ情報を持つドットに対応する電極に電荷をかける必要はない。
【0012】
このような構造により、第1及び第2の電子ペーパー11、12は、紙のように薄く、軽く、インクで書いたように読みやすいものとなる。尚、本実施例では、第1及び第2の電子ペーパー11、12は、各電子ペーパー毎に頁単位で書換え実行するものとして以降を説明する。
【0013】
電子ブック1には、電子ペーパー11、12の近傍に、この電子ペーパーの書換え単位に対応して複数のボタン装置が設けられている。本実施例では、各電子ペーパー毎に頁単位で表示するため、第1及び第2の電子ペーパー11、12に夫々対応して、少なくとも第1のボタン装置21、第2のボタン装置22が設けられている。
【0014】
この第1及び第2のボタン装置21、22は、ユーザが両手を用いて本を読むように電子ブック1を保持した場合に、電子ブック1を保持している手で押下しやすい位置に配置されている。即ち、本実施例では、第1及び第2のボタン装置21、22は、電子ブック1を開いた状態にある時の、両端部かつ下部に配置されている。
【0015】
第1のボタン装置21は、第1の電子ペーパー11に表示されている情報がユーザにとって不要になったことを指示するボタン装置である。この第1のボタン装置21が押下されると、後述する方法で、第1の電子ペーパー11に表示されている情報の書換えが実行される。
【0016】
第2のボタン装置22は、第2の電子ペーパー12に表示されている情報がユーザにとって不要になったことを指示するボタン装置である。この第2のボタン装置22が押下されると、後述する方法で、第2の電子ペーパー12に表示されている情報の書換えが実行される。
【0017】
このような構成により、2つ以上の電子ペーパーを有する電子ブックにおいて、第1あるいは第2のボタン装置21、22が押下されると、当該ボタン装置に対応した電子ペーパーの表示内容が不要であると判断し、当該ボタン装置に対応した電子ペーパーの書換えを実行することにより、ユーザに頁めくり動作を意識させず、消費電力を低く抑えることができる。
【0018】
尚、電子ペーパーで構成された表示装置は、本実施例では2つの電子ペーパーから構成されている。その結果、各電子ペーパーに1頁ずつ表示でき、合計で2頁同時に表示することができる。しかし、これに限らず、2つ以上の複数からなる電子ペーパーによって構成しても、同様に本発明の作用効果を達成する。
【0019】
また、本実施例では、表示内容を書き換える際に書換前と同じ情報を持つドットに対応する電極には電荷をかけない書換え方法を説明するが、これに限らず、より表示内容の階調性を保つため、一定時間経過すると、書換前と同じ情報を持つドットに対応する電極にも電荷を定期的にかけるようにしても良い。
【0020】
図2は、上記図1に示した電子ブック1のシステム構成を示すブロック図である。この電子ブック1には、制御部31、ページ情報記憶部32、ページ指示部33、データ格納部34、外部通信部35、及び外部データ格納部36等が設けられている。
【0021】
制御部31は、本電子ブック1全体の動作を制御するもので、後述する電子ペーパー11、12に表示される情報の書換え処理を実行する。ページ情報記憶部32は、第1及び第2の電子ペーパー11、12に表示されている情報を記憶している一時記憶手段を構成している。
【0022】
ページ指示部33は、例えば上記第1及び第2のボタン装置21、22等に接続されており、第1及び第2の電子ペーパー11、12の表示に関する各種指示を入力する入力手段を構成している。
【0023】
データ格納部34は、各種テキストデータや画像データ等のコンテンツデータを格納している。また、内蔵するデータ格納部34に格納していないコンテンツデータについては、外部通信部35を介して、外部データ格納部36に接続し、外部データ格納部36に格納されているコンテンツデータを取得することもできる。
【0024】
尚、この構成に限らず、データ格納部34を内蔵しない代わりに、常に外部通信部35を介して、外部データ格納部36に接続し、外部データ格納部36に格納されているコンテンツデータを取得することも可能である。
【0025】
図3に示すフローチャート図を用いて、電子ブック1において実行される第1及び第2の電子ペーパー11、12の表示書換え処理に関する動作について説明する。
【0026】
まず、ユーザにより図示せぬ電源スイッチが指示され、電子ブック1が起動されると、制御部31は、予め設定された制御情報あるいはページ指示部33からのユーザによる指示に従って、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36へアクセスし、ページ情報記憶部32に所定コンテンツデータのN頁及びN+1頁の情報を記憶させ、例えばN頁の情報を第1の電子ペーパー11の画面に表示し、N+1頁の情報を第2の電子ペーパー12の画面に表示する(ST11)。
【0027】
この状態において、第1のボタン装置21が押下されると、ページ指示部33が制御部31に対して、第1の電子ペーパー11に表示されている情報がユーザにとって不要となったことを通知する(ST13)。
【0028】
ST13により第1の電子ペーパー11の表示情報が不要であると検知されると、制御部31は、第1の電子ペーパー11の画面に表示されている情報の書換え処理を実行する。まず制御部31は、次に第1の電子ペーパー11の画面に表示する情報を得るため、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36へアクセスして、所望の情報を読み出す。
【0029】
ここで、制御部31は、第1の電子ペーパー11の画面に表示しているN頁に、画面数Mを追加したN+M頁の情報の読み出しを実行する。即ち、本実施例では2画面(M=2)なので、次に第1の電子ペーパー11の画面に表示する情報として、第2の電子ペーパー12の画面に表示しているN+1頁の次の頁であるN+2頁の情報を読み出す。
【0030】
従って、制御部31は、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36から、現在表示している情報と同一のコンテンツデータのN+2頁の情報を読み出し、ページ情報記憶部32に記憶するとともに、第1の電子ペーパー11の画面をN+2頁の情報に書き換える(ST14)。
【0031】
ここで、本実施例では、読み出した頁情報を電子ペーパーに表示する際に、読み出した頁情報に対して所定の加工を施した後、電子ペーパーの書換えを行っている。図4及び図5を用いてこの加工処理について説明する。
【0032】
図4に示すように、制御部31は、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36から次に表示する頁情報(N+2頁の情報)を読み出すと、この次に表示する頁情報(N+2頁の情報)をページ情報記憶部32に記憶する。また、制御部31内に設けられた差分算出部41を用いてページ情報記憶部32に記憶されている書換前の頁情報(現在表示しているN頁の情報)との差分を算出する。
【0033】
この比較の結果、一致しなかった部分の情報のみを、書き換える電子ペーパー(ここでは第1の電子ペーパー11)に対して画面書換情報として転送し、表示の書換えを行う。
【0034】
具体的には、図5に示すように、例えば頁が白黒2値のビットマップである場合、書換前の頁情報(N頁の情報)と、次に表示する頁情報(N+2頁の情報)の夫々対向するピクセル位置毎に、ビット値の排他的論理和(EXOR)を取って「1」(ビット値01、10)となるピクセル位置に対応する電極にのみ電荷をかけるようにする。
【0035】
この際、この排他的論理和の結果が「0(00)」である場合、そのピクセル位置は書換え不要(書き換えるための電荷を電極に印加する必要がない)と判断される。
【0036】
また、この排他的論理和を取った結果が「1(10、01)」となったピクセル位置と、その結果のビット値が電極に印加する電荷の方向を示す情報となる。従って、このピクセル位置と電荷の方向を示す情報(ビット値)とにより画面書換情報は構成される。
【0037】
このように、書換え前後の画像情報の差分を計算し、差のあるドットに対応する電極にのみ電荷を印加して、電子ペーパーの書換えを行うことにより、書換え前後で同じ情報を示すドット部分に対応する電極に対しては電荷を印加しないため、消費電力を低く抑えながら電子ペーパーの書換えを行うことができる。
【0038】
この状態において、第2のボタン装置22が押下されると、ページ指示部33が制御部31に対して、第2の電子ペーパー12に表示されている情報がユーザにとって不要となったことを通知する(ST16)。
【0039】
ST16により第2の電子ペーパー12の表示情報が不要であると検知されると、制御部31は、第2の電子ペーパー12の画面に表示されている情報の書換え処理を実行する。まず、制御部31は、次に第2の電子ペーパー12の画面に表示する情報を得るため、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36へアクセスして、所望の情報を読み出す。
【0040】
ここで、制御部31は、第2の電子ペーパー12の画面に表示しているN+1頁に、画面数Mを追加した{(N+1)+M}頁の情報の読み出しを実行する。即ち、本実施例では2画面(M=2)なので、次に第2の電子ペーパー12の画面に表示する情報として、第1の電子ペーパー11の画面に表示しているN+2頁の次の頁であるN+3頁の情報の読み出す。
【0041】
従って、制御部31は、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36から、現在表示している情報と同一のコンテンツデータのN+3頁の情報を読み出し、ページ情報記憶部32に記憶するとともに、第2の電子ペーパー12の画面をN+3頁の情報に書き換える(ST17)。
【0042】
ここでも、本実施例では、読み出した頁情報を電子ペーパーに表示する際に、読み出した頁情報に対して所定の加工を施した後、電子ペーパーの書換えを行っているが、この加工処理についてはST14で説明した内容と同様のため、省略する。
【0043】
この一連の動作の最中に、ユーザにより図示せぬ電源スイッチが指示され、電子ブック1の電源が切られた場合や、画面表示の終了を指示するような指示情報が入力された場合には(ST12のYes、ST15のYes、ST18のYes)、制御部31は、第1及び第2の電子ペーパー11、12への情報の表示を中止するよう制御して一連の処理を終了する。
【0044】
このような表示書換処理を行うことによって、電子ブック1を用いたユーザの読書は次のようになる。即ち、ユーザが第1の電子ペーパー11の画面に表示されているN頁の情報を読み終えると、N頁の情報が不要となると第1のボタン装置21を押下し、第2の電子ペーパー12の画面に表示されているN+1頁の情報へと読み進めていく。
【0045】
ユーザが第2の電子ペーパー12の画面に表示されている情報を読み進めている間に、電子ブック1の制御部31は、ページ指示部33を介して、第1のボタン装置21が押下されたことが検知されると、データ格納部34あるいは外部通信部35を介して外部データ格納部36へとアクセスし、次に表示する(N+3頁の)コンテンツデータを取得し、ページ情報記憶部32に記憶させるととも、対応する第1の電子ペーパー21に新たな次の情報(N+3頁の情報)を表示させるよう書換え処理を行う。
【0046】
そして、ユーザが第2の電子ペーパー12の画面に表示されているN+1頁の情報を読み終えると(N+1頁の情報が不要と感じたら、このタイミングで第2のボタン装置22を押下し)、更に読み進めるために、第1の電子ペーパー11の画面に目を移す。
【0047】
この時、ユーザが第2の電子ペーパー12の表示情報を読むのに要する時間が極端に短い場合を除いて、既に第1の電子ペーパー11の画面にはN+3頁の情報が表示されていることとなり、ユーザは頁めくり動作を全く意識せずに、電子ブック1における読書を進めることができる。
【0048】
図6は、上述する電子ブック1の第2の実施例の外観構成を示す図。図6に示す電子ブック100は、第1及び第2の電子ペーパー111、112については第1の実施例と同様の構成であるが、第1及び第2のボタン装置121、122の配置が第1の実施例と異なっている。
【0049】
即ち電子ブック100においては、第1及び第2のボタン装置121、122は、ユーザが片手で本を読むように電子ブック1を保持した場合に、電子ブック1を保持している手で押下しやすい位置に配置されている。本実施例では、第1及び第2のボタン装置121、122は、電子ブック1を開いた状態にある時の、本体中央(綴じ目)両脇部分の下部に並べた状態で配置されている。
【0050】
このように指示ボタン装置を隣接させて中央部分でかつ下部に配置することにより、ユーザが片手のみで電子ブック100を持っていたとしても、保持している片手で操作することが可能となり、各種指示を行えるという効果を奏する。
【0051】
図7は、上述する電子ブック1の第3の実施例の外観構成を示す図。図7に示す電子ブック200は、第1及び第2の電子ペーパー211、212の表示画面上に透明な感圧スイッチを積層する点で第1及び第2の実施例と大きく異なる。
【0052】
また、本実施例は、第1及び第2のボタン装置221、222を第1及び第2の電子ペーパー外に設けるのではなく、第1及び第2の電子ペーパー211、212上に表示して設ける点で異なっている。
【0053】
この結果、本実施例では、電子ペーパー211、212以外にボタン領域を取る必要がないため、その分第1及び第2の電子ペーパー211、212を第1及び第2の実施例よりも大きく構成することができる。
【0054】
逆に本実施例では、電子ペーパー211、212以外にボタン領域を取る必要がないため、同一サイズの電子ペーパーを有する第1及び第2の実施例のような電子ブックよりも、その分本体の大きさを小さく構成することができる。
【0055】
尚、図6及び図7に示す電子ブック100、200は、第1及び第2のボタン装置の配置や構造が異なる実施例であり、この第1及び第2のボタン装置121、122、221、222から指示され、電子ブックの制御部が実行する表示書換え処理については、第1の実施例と同様である。
【0056】
図8は、上述する電子ブック1の第4の実施例の外観構成を示す図。図8に示す電子ブック300は、各電子ペーパーの画面を仮想的もしくは実際に複数の画面に分けて構成されている点で第1の実施例と異なっている。
【0057】
本実施例では、第1の電子ペーパー311は、第1の表示部311a、第2の表示部311b、第3の表示部311cとから構成されている。また、第2の電子ペーパー312は、第1の表示部312a、第2の表示部312b、第3の表示部312cとから構成されている。
【0058】
特に第1の電子ペーパー311における第1の表示部311aは、定常的に同じ(一定の)情報を表示するものとする。この定常的に一定の情報とは、例えば小説の登場人物に関する一覧リスト等が挙げられる。
【0059】
従って、第1の電子ペーパー311の第1の表示部311aについては画面表示の書き換えは行われず、第2および第3の表示部311b、311cの画面表示のみ書換え処理が実行される。また、第2の電子ペーパー312においては、第1乃至第3(全て)の表示部312a、312b、312cの画面表示の書換え処理が実行される。
【0060】
また、第1のボタン装置321は、第1の電子ペーパー311の第2及び第3の表示部311b、311cに表示されている情報がユーザにとって不要になったことを指示するボタン装置である。この第1のボタン装置321が押下されると、電子ブック300の制御部によって、第1の電子ペーパー311の第2および第3の表示部311b、311cに表示されている情報の書換えが実行される。
【0061】
また、第2のボタン装置322は、第2の電子ペーパー312の第1乃至第3の表示部312a、312b、312cに表示されている情報がユーザにとって不要になったことを指示するボタン装置である。この第2のボタン装置322が押下されると、電子ブック300の制御部によって、第2の電子ペーパー312の全表示部312a、312b、312cに表示されている情報の書換えが実行される。
【0062】
このような構成により、電子ペーパーの一部の領域については書き換えが不要となり、書換えが必要な部分にのみ、第1の実施例における図3乃至図5で説明した書換え処理を実行する事により、頁めくりのための情報転送時間を削減することができ、消費電力をより低く抑えることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザに頁めくり動作を意識させず、消費電力を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子ブック1を開いた状態の外観構成を示す図。
【図2】電子ブックのシステム構成を示すブロック図。
【図3】電子ブック1において実行される第1及び第2の電子ペーパー11、12の表示書換え処理に関するフローチャート図。
【図4】電子ペーパー書換え時の差分算出処理について説明する図。
【図5】電子ペーパー書換え時の差分算出処理について説明する図。
【図6】電子ブック1の第2の実施例の外観構成を示す図。
【図7】電子ブック1の第3の実施例の外観構成を示す図。
【図8】電子ブック1の第4の実施例の外観構成を示す図。
【符号の説明】
1、100、200、300 電子ブック
11、111、211、311 第1の電子ペーパー
12、112、212、312 第2の電子ペーパー
21、121、221、321 第1のボタン装置
22、122、222、322 第2のボタン装置
Claims (4)
- 電子ペーパーによって構成されており各種情報を表示するための第1の表示部と、
電子ペーパーによって構成されており各種情報を表示するための第2の表示部と、
前記第1の表示部に表示された情報が不要であることを指示する第1の指示部と、
前記第2の表示部に表示された情報が不要であることを指示する第2の指示部と、
前記第1の指示部により前記第1の表示部に表示された情報が不要であることが指示されると、前記第1の表示部に表示されている情報を次に表示する情報へと書換え制御し、
前記第2の指示部により前記第2の表示部に表示された情報が不要であることが指示されると、前記第2の表示部に表示されている情報を次に表示する情報へと書換え制御する制御部と、
を有することを特徴とする電子ブック。 - 前記第1および第2の指示部は、前記第1および第2の表示部の連結部周辺に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子ブック。
- 前記制御部は、現在表示されている情報と、次に表示する情報とで、変化のある部分のみを書換え制御するものであることを特徴とする請求項1記載の電子ブック。
- 頁単位に情報を表示するM個(M>1、Mは整数)の電子ペーパー表示部と、
この電子ペーパー表示部毎に設けられ、当該電子ペーパーに表示された情報が不要であることを指示するM個の指示部と、
この指示部のうち1つの指示部から指示されると、この指示部に対応する電子ペーパー表示部に表示されている情報を、M頁次の情報へと書換え制御する制御部と、
を有することを特徴とする電子ブック。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007080749A1 (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-19 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | 閲覧端末及び閲覧端末プログラムを記憶した記憶媒体 |
JP2012008209A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Seiko Epson Corp | 表示シート、表示装置、電子機器および表示シートの駆動方法 |
US9053336B2 (en) | 2007-04-25 | 2015-06-09 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Document display system, display device, controller and computer readable medium |
-
2003
- 2003-01-30 JP JP2003021425A patent/JP2004233603A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007080749A1 (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-19 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | 閲覧端末及び閲覧端末プログラムを記憶した記憶媒体 |
US9053336B2 (en) | 2007-04-25 | 2015-06-09 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Document display system, display device, controller and computer readable medium |
JP2012008209A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Seiko Epson Corp | 表示シート、表示装置、電子機器および表示シートの駆動方法 |
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