JP2012008209A - 表示シート、表示装置、電子機器および表示シートの駆動方法 - Google Patents

表示シート、表示装置、電子機器および表示シートの駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】残像の発生を確実に防止することのできる表示シート、表示装置、電子機器および表示シートの駆動方法を提供すること。
【解決手段】表示装置20は、表示面201に表示された第1の画像を該第1の画像と異なる第2の画像に切り替える際には、各マイクロカプセル40に第2の画像を表示するための表示用電界を作用させるのに先立って、複数のマイクロカプセル40のうち黒色表示状態となっているマイクロカプセル40に白色表示状態とするためのリセット用電界Eを作用させるリセット期間を有している。リセット期間は、第2の電極4側に着色粒子5bを移動させるとともに第1の電極3側に白色粒子5aを移動させる第1の期間E1と、第1の期間E1より後であって第1の電極3側に着色粒子5bを移動させるとともに第2の電極4側に白色粒子5aを移動させる第2の期間E2とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、表示シート、表示装置、電子機器および表示シートの駆動方法に関する。
例えば、電子ペーパーの画像表示部を構成するものとして、粒子の電気泳動を利用した電気泳動ディスプレイが知られている(例えば、特許文献1参照)。電気泳動ディスプレイは、優れた可搬性および省電力性を有しており、電子ペーパーの画像表示部として特に適している。
特許文献1には、対向配置された第1の電極(複数の画素電極)および第2の電極(共通電極)と、これらの間に設けられた複数のマイクロカプセルとを有する表示装置が開示されている。各マイクロカプセルには、正に帯電した複数の黒色粒子(第2の粒子)と負に帯電した複数の白色粒子(第1の粒子)とが液相分散媒に分散してなる分散液が封入されている。特許文献1の表示装置では、各マイクロカプセルに所望の電界を作用させ、マイクロカプセルごとに黒色粒子が表示面側(第2の電極側)に偏在する黒色表示状態および白色粒子が表示面側に偏在する白色表示状態のうちの一方の状態を選択することにより、表示面に所望の画像を表示するように構成されている。
しかしながら、このような特許文献1の表示装置では、表示面に表示された画像を第1の画像から第2の画像へ切り替えるべく、各マイクロカプセルに第2の画像に対応する電界を作用させると、表示面に第2の画像とともに、第1の画像に起因する残像が表示されてしまう。
このような問題は、次のような理由により生じると考えられる。例えば、1つのマイクロカプセルについて説明すると、黒色表示状態から白色表示状態へ切り替える際、黒色粒子を第2の電極側から第1の電極側へ移動させ、白色粒子を第1の電極側から第2の電極側へ移動させる。このとき、白色粒子は、液相分散媒中に分散した状態であるため、短時間で第2の電極側に到達する。すると、黒色粒子がまだ第2の電極付近を移動している最中に、白色粒子が第2の電極まで移動してきてしまい、複数の白色粒子によって、いくつかの黒色粒子が取り囲まれ、黒色粒子がそのまま第2の電極側に留まってしまう。このように、本来、第1の電極側に移動しなければならない粒子が、移動できずに第2の電極側に留まってしまい、この粒子が表示色に影響を与えてしまうことが、前記のような残像が発生する一因であると考えられる。
特開2009−145873号公報
本発明の目的は、残像の発生を低減することのできる表示シート、表示装置、電子機器および表示シートの駆動方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の表示シートは、正または負に帯電する複数の第1の粒子と、前記第1の粒子と反対の極に帯電し前記第1の粒子よりも光の反射率が低い色の複数の第2の粒子とを収容する複数の収容部を備える表示層を有し、
前記複数の収容部のそれぞれに電界を作用させて、前記複数の収容部のそれぞれが前記表示層の一方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第1の表示状態、または、前記表示層の他方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第2の表示状態となることにより、前記表示層の前記一方の面側に設けられた表示面に所望の画像を表示する表示シートであって、
前記表示面に表示された第1の画像を該第1の画像と異なる第2の画像に切り替える際には、前記複数の収容部に前記第2の画像を表示するための電界を作用させるのに先立って、前記複数の収容部のうちの少なくとも前記第1の表示状態となっている前記収容部に第2の表示状態とするためのリセット用電界を作用させるリセット期間を有し、
前記リセット期間は、前記一方の面側に前記第2の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第1の粒子を移動させる第1の期間と、前記第1の期間より後であって前記一方の面側に前記第1の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第2の粒子を移動させる第2の期間とを有することを特徴とする。
これにより、残像の発生を低減することのできる表示シートを提供することができる。
本発明の表示シートは、非帯電の複数の第1の粒子と、正または負に帯電し前記第1の粒子よりも光の反射率が低い色の複数の第2の粒子とを収容する複数の収容部を備える表示層を有し、
前記複数の収容部のそれぞれに電界を作用させて、前記複数の収容部のそれぞれが前記表示層の一方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第1の表示状態、または、前記表示層の他方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第2の表示状態とすることにより、前記表示層の前記一方の面側に設けられた表示面に所望の画像を表示する表示シートであって、
前記表示面に表示された第1の画像を該第1の画像と異なる第2の画像に切り替える際には、前記複数の収容部に前記第2の画像を表示するための電界を作用させるのに先立って、前記複数の収容部のうちの少なくとも前記第1の表示状態となっている前記収容部に第2の表示状態とするためのリセット用電界を作用させるリセット期間を有し、
前記リセット期間は、前記一方の面側に前記第2の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第1の粒子を移動させる第1の期間と、前記第1の期間より後であって前記一方の面側に前記第1の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第2の粒子を移動させる第2の期間とを有することを特徴とする。
これにより、残像の発生を低減することのできる表示シートを提供することができる。
本発明の表示シートでは、前記リセット用電界は、前記第1の表示状態となっている前記収容部にのみ作用させることが好ましい。
これにより、初めから白色表示状態となっている収容部に不必要な電界が作用するのを防止することができるため、装置の信頼性が向上するとともに、省電力化を図ることができる。
本発明の表示シートでは、前記リセット期間は、第1の期間と第2の期間の間に、電界が発生していない第3の期間を有し、前記第3の期間が2秒以内であることが好ましい。
これにより、第1の粒子および第2の粒子の移動を一旦停止させることができるため、第2の期間にて、これら粒子の移動をスムーズに行うことができる。また、第1の期間によって表示面の他方側に引き付けられた第1の粒子が、再び分散してしまう(もとの状態に戻ってしまう)のを防止することができる。
本発明の表示シートでは、前記第1の期間は、0.2秒以上であることが好ましい。
これにより、第1の粒子を十分に表示面の他方の面側に移動させることができる。
本発明の表示シートでは、前記第2の期間は、0.2秒以上であることが好ましい。
これにより、より確実に、第1の粒子を表示面の一方の面側に移動させることができるとともに、第2の粒子を表示面の他方の面側へ移動させることができる。
本発明の表示シートでは、前記第1の期間における前記リセット用電界の強さは、前記収容部を第1の表示状態とする際に前記収容部に作用させる電界の強さと等しいことが好ましい。
これにより、装置構成(回路構成)が簡単となる。
本発明の表示シートでは、前記第2の期間における前記リセット用電界の強さは、前記収容部を第2の表示状態とする際に前記収容部に作用させる電界の強さと等しいことが好ましい。
これにより、装置構成(回路構成)が簡単となる。
本発明の表示装置は、本発明の表示シートを備えることを特徴とする。
これにより、残像の発生を低減することのできる表示装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、本発明の表示装置を備えることを特徴とする。
これにより、残像の発生を低減することのできる電子機器を提供することができる。
本発明の表示シートの駆動方法は、正または負に帯電する複数の第1の粒子と、前記第1の粒子と反対の極に帯電し前記第1の粒子よりも光の反射率が低い色の複数の第2の粒子とを収容する複数の収容部を備える表示層を有し、
前記複数の収容部に電界を作用させて、前記複数の収容部をそれぞれ前記表示層の一方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第1の表示状態、または、前記表示層の他方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第2の表示状態とすることにより、前記表示層の前記一方の面側に設けられた表示面に所望の画像を表示する表示シートの駆動方法であって、
前記表示面に表示された第1の画像を該第1の画像と異なる第2の画像に切り替える際には、前記複数の収容部に前記第2の画像を表示するための電界を作用させるのに先立って、前記複数の収容部のうちの少なくとも前記第1の表示状態となっている前記収容部に第2の表示状態とするためのリセット用電界を作用させるリセット期間を設けるように駆動し、
前記リセット期間は、前記一方の面側に前記第2の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第1の粒子を移動させる第1の期間と、前記第1の期間より後であって前記一方の面側に前記第1の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第2の粒子を移動させる第2の期間とを有することを特徴とする。
このような駆動方法によれば、残像の発生を低減することができる。
本発明の表示シートの駆動方法は、非帯電の複数の第1の粒子と、正または負に帯電し前記第1の粒子よりも光の反射率が低い色の複数の第2の粒子とを収容する複数の収容部を備える表示層を有し、
前記複数の収容部に電界を作用させて、前記複数の収容部をそれぞれ前記表示層の一方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第1の表示状態、または、前記表示層の他方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第2の表示状態とすることにより、前記表示層の前記一方の面側に設けられた表示面に所望の画像を表示する表示シートの駆動方法であって、
前記表示面に表示された第1の画像を該第1の画像と異なる第2の画像に切り替える際には、前記複数の収容部に前記第2の画像を表示するための電界を作用させるのに先立って、前記複数の収容部のうちの少なくとも前記第1の表示状態となっている前記収容部に第2の表示状態とするためのリセット用電界を作用させるリセット期間を設けるように駆動し、
前記リセット期間は、前記一方の面側に前記第2の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第1の粒子を移動させる第1の期間と、前記第1の期間より後であって前記一方の面側に前記第1の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第2の粒子を移動させる第2の期間とを有することを特徴とする。
このような駆動方法によれば、残像の発生を低減することができる。
本発明の表示装置の第1実施形態を模式的に示す縦断面図である。 図1に示す表示装置の動作を説明するための断面図である。 図1に示す表示装置の動作を説明するための断面図である。 図1に示す表示装置を用いて従来の問題を説明するための断面図である。 図1に示す表示装置を用いて従来の問題を説明するための平面図である。 図1に示す表示装置のリセット用電界を印加した際の動作を説明するための断面図である。 図6に示すリセット用電界の変形例を示す図である。 本発明の表示装置の第2実施形態を模式的に示す縦断面図である。 本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態を示す斜視図である。 本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図である。
以下、本発明の表示シート、表示装置および電子機器を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.表示装置
まず、本発明の表示シートを組み込んだ表示装置(本発明の表示装置)について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の表示装置の第1実施形態を模式的に示す縦断面図、図2および図3は、図1に示す表示装置の動作を説明するための断面図、図4は、図1に示す表示装置を用いて従来の問題を説明するための断面図、図5は、図1に示す表示装置を用いて従来の問題を説明するための平面図、図6は、図1に示す表示装置のリセット用電界を印加した際の動作を説明するための断面図、図7は、図6に示すリセット用電界の変形例を示す図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図7中の上側を「上」、下側を「下」として説明を行う。
図1に示す表示装置(電気泳動表示装置)20は、表示シート(フロントプレーン)21と、回路基板(バックプレーン)22とを有している。
表示シート21は、平板状の基部2と基部2の下面に設けられた第2の電極4とを備える基板(基材)12と、基板12上に設けられ、マイクロカプセル40とバインダー41とで構成された表示層400と、基板12と回路基板22との間の間隙を気密的に封止する封止部7とを有している。
一方、回路基板22は、平板状の基部1と基部1の上面に設けられた複数の第1の電極3とを備える対向基板11と、この対向基板11(基部1)に設けられた、例えばTFT等のスイッチング素子を含む回路(図示せず)とを有している。
以下、各部の構成について順次説明する。
基部1および基部2は、それぞれ、シート状(平板状)の部材で構成され、これらの間に配置される各部材を支持および保護する機能を有する。各基部1、2は、それぞれ、可撓性を有するもの、硬質なもののいずれであってもよいが、可撓性を有するものであるのが好ましい。可撓性を有する基部1、2を用いることにより、可撓性を有する表示装置20、すなわち、例えば電子ペーパーを構築する上で有用な表示装置20を得ることができる。
各基部(基材層)1、2を可撓性を有するものとする場合、その構成材料としては、それぞれ、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)等のポリエステル、ポリエチレン等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリアミド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリウレタン系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
このような基部1、2の平均厚さは、それぞれ、構成材料、用途等により適宜設定され、特に限定されないが、可撓性を有するものとする場合、20μm以上、500μm以下程度であるのが好ましく、25μm以上、250μm以下程度であるのがより好ましい。これにより、表示装置20の柔軟性と強度との調和を図りつつ、表示装置20の小型化(特に、薄型化)を図ることができる。
これらの基部1、2のマイクロカプセル40側の面、すなわち、基部1の上面および基部2の下面に、それぞれ、層状(膜状)をなす第1の電極3および第2の電極4が設けられている。
第1の電極3と第2の電極4との間に電圧を印加すると、これらの間に電界が生じ、この電界がマイクロカプセル40内の後述する電気泳動粒子5に作用する。本実施形態では、第2の電極4が共通電極とされ、第1の電極3がマトリックス状(行列状)に分割された個別電極(スイッチング素子に接続された画素電極)とされており、第2の電極4と1つの第1の電極3とが重なる部分が1画素を構成する。なお、第2の電極4も、第1の電極3と同様に複数に分割するようにしてもよい。また、第1の電極3がストライプ状に分割され、第2の電極も同様にストライプ状に分割され、これらが交差するように配置された形態であってもよい。
本実施形態では、図1に示すように、1画素中に1つのマイクロカプセル40が含まれる構成であるが、これに限定されず、例えば、1画素中に複数(例えば10個程度)のマイクロカプセル40が含まれる構成であってもよい。
各電極3、4の構成材料としては、それぞれ、実質的に導電性を有するものであれば特に限定されず、例えば、金、銀、銅、アルミニウムまたはこれらを含む合金等の金属材料、カーボンブラック等の炭素系材料、ポリアセチレン、ポリフルオレンまたはこれらの誘導体等の電子導電性高分子材料、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート等のマトリックス樹脂中に、NaCl、Cu(CFSO等のイオン性物質を分散させたイオン導電性高分子材料、インジウム酸化物(IO)、インジウムスズ酸化物(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)等の導電性酸化物材料のような各種導電性材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
このような電極3、4の平均厚さは、それぞれ、構成材料、用途等により適宜設定され、特に限定されないが、0.01μm以上、10μm以下程度であるのが好ましく、0.02μm以上、5μm以下程度であるのがより好ましい。
ここで、各基部1、2および各電極3、4のうち、表示面201側に配置される基部および電極(本実施形態では、基部2および第2の電極4)は、それぞれ、光透過性を有するもの、すなわち、実質的に透明(無色透明、有色透明または半透明)とされる。これにより、後述する電気泳動分散液10中における電気泳動粒子5の状態、すなわち表示装置20の表示面201に表示された情報(画像)を目視により容易に認識することができる。
表示シート21では、第2の電極4の下面に接触して、表示層400が設けられている。表示層400は、電気泳動分散液10をカプセル本体401内に封入した複数のマイクロカプセル(収容部)40がバインダー41により保持された構成をなしている。
図1に示すように、マイクロカプセル40は、対向基板11と基板12との間に、縦横に並列するように単層で(すなわち、厚さ方向に重なることなく1個ずつ)、かつ、表示層400の厚さ方向全体に配設されている。すなわち、マイクロカプセル40は、表示層400において、その面方向に隣接するもの同士が互いに接触し、かつ、厚さ方向に積層することなく配列している。また、マイクロカプセル40は、上下方向に圧縮されることなく、ほぼ球状(球形状)をなしている。
ここで、表示装置20を可撓性が求められる電子ペーパーに組み込んだ際には、電子ペーパーを撓ませる度に、表示装置20にも同様に撓みが生じることになるが、このたびに、回路基板22と表示シート21との間に圧力が付与される。このとき、図1に示すように、マイクロカプセル40は、第1の電極3および第2の電極4の双方に対して点接触で接触するため、この接触する部分の単位面積あたりにかかる荷重(圧力)が大きくなり、具体的には、0.2MPa以上、1.5MPa以下程度の圧力が、付与されることとなる。このような圧力が回路基板22と表示シート21との間に付与されたとしても、マイクロカプセル40は、対向基板11と基板12との間で、球状を維持するような強度を有するものであるのが好ましい。かかる構成とすることにより、マイクロカプセル40の耐圧性および耐ブリード性の双方を高めることができることから、表示装置20は、長期間安定的に動作し得るものとなる。
具体的には、マイクロカプセル40のカプセル強度は、0.6MPa以上であるのが好ましく、1.0MPa以上であるのがより好ましく、3.0MPa以上であるのがさらに好ましい。カプセル強度の上限は、特に限定されるものではないが、例えば50MPa程度である。なお、マイクロカプセル40のカプセル強度とは、微小圧縮試験機(例えば、製品名:MCT−W500、(株)島津製作所製)を用いて測定したマイクロカプセル1個当たりの圧縮強度を意味する。
また、マイクロカプセル40は、鋼球落下試験において、好ましくは10cm以上、より好ましくは20cm以上、さらに好ましくは30cm以上の高さから鋼球を落下させても潰れることがないカプセル強度を有するのが好ましい。一般に、マイクロカプセル40が、鋼球落下試験において、上記の高さよりも低い高さから鋼球を落下させると潰れるようなカプセル強度しか有しない場合、このようなマイクロカプセル40を用いた表示装置20を誤って落下させると、落下の衝撃によっては、マイクロカプセル40が潰れてしまい、その部分(画素)でのデータ表示ができなくなるおそがある。なお、鋼球落下試験は、表示装置20を厚さ3mmのブタジエンゴムの上に載せた後、任意の高さから、直径11mm、質量5.468gの鋼球を表示装置20の表示層400に垂直落下させて、鋼球が当たった箇所に存在するマイクロカプセル40を光学顕微鏡で観察することにより行う。
また、マイクロカプセル40は、ある程度の柔軟性を有しており、その形状は、外部圧力により変化するので、特に限定されるものではないが、外部圧力がない場合には、真球状などの粒子状であることが好ましい。すなわち、マイクロカプセル40は、対向基板11と基板12との間で、より球状に近い形状を維持した状態で存在しているのが好ましい。
マイクロカプセル40の球状の度合いは、マイクロカプセル40の幅とマイクロカプセル40の高さとの比(マイクロカプセル40の幅/マイクロカプセル40の高さ)を指標としてその程度を表すことができる。マイクロカプセル40の幅/マイクロカプセル40の高さ(平均値)は、例えば、表示層400における、各マイクロカプセル40の高さ(厚さ方向)および幅(面方向)に対する粒径の平均値をそれぞれ求め、これらの平均値の比(幅/高さ)を求めることにより得られる。
このようにして求められたマイクロカプセル40の幅/マイクロカプセル40の高さ(平均値)は、特に限定されないが、1.0以上、1.2以下程度であるのが好ましく、1.0以上、1.15以下程度であるのがより好ましい。マイクロカプセル40の幅/マイクロカプセル40の高さが上記範囲内にある場合、マイクロカプセル40は、対向基板11と基板12との間で、ほぼ球状に近い形状を維持した状態で存在していると言うことができる。そして、このように、ほぼ球状に近い形状を維持したマイクロカプセル40が、表示層400中において、その面方向に隣接するもの同士が互いに接触し、かつ、厚さ方向に積層することなく配列していることにより、かかる表示層400を備える表示装置20は、高いコントラストを発揮するものとなる。
また、マイクロカプセル40の粒子径は、特に限定されないが、5μm以上、300μm以下程度であるのが好ましく、10μm以上、200μm以下程度であるのがより好ましく、15μm以上、150μm以下程度であるのがさらに好ましい。マイクロカプセル40の粒子径が5μm未満であると、マイクロカプセル40内に収容された電気泳動粒子5の色相、粒径および量(数)等にもよるが、充分な表示濃度が得られないおそれがある。逆に、マイクロカプセルの粒子径が300μmを超えると、マイクロカプセル40の構成(構成材料等)にもよるが、マイクロカプセル40のカプセル強度が低下することがあり、また、マイクロカプセル40に封入した電気泳動分散液10中における電気泳動粒子5の電気泳動特性が充分に発揮されず、表示のための駆動電圧も高くなるおそれがある。なお、マイクロカプセル40の粒子径とは、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、製品名:LA−910、(株)堀場製作所製、コールターカウンターMultisizer3、ベックマン・コールター(株))で測定した体積平均粒子径を意味する。
また、マイクロカプセル40の粒子径の変動係数(すなわち、粒度分布の狭さ)は、特に限定されないが、30%以下であるのが好ましく、20%以下であるのがより好ましく、10%以下であるのがさらに好ましい。マイクロカプセル40の粒子径の変動係数が30%を超えると、有効な粒子径を有するマイクロカプセル40が少なく、多数のマイクロカプセルを用いる必要が生じることがある。また、第1の電極3および第2の電極4の間に、同一の電圧を印加した場合でも、作用する電界の大きさが複数のマイクロカプセル40間でそれぞれ異なってしまい、表示特性が低下するおそれがある。
なお、上述したようなマイクロカプセル40の粒子径やその変動係数は、マイクロカプセル40を製造する際に水系媒体に分散させた分散液の粒子径や粒度分布に大きく依存する。それゆえ、分散液の分散条件を適宜調整することにより、所望の粒子径やその変動係数を有するマイクロカプセル40を得ることができる。
このようなカプセル本体401の構成材料は、特に限定されず、例えば、ゼラチン、アラビアゴムとゼラチンとの複合材料、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、尿素樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリアミド、ポリエーテルのような各種樹脂材料が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
カプセル本体401内に封入された電気泳動分散液10は、電気泳動粒子5を液相分散媒6に分散(懸濁)してなるものである。電気泳動粒子5には、正または負に帯電する複数の白色粒子(第1の粒子)5aと、白色粒子5aと反対の極性に帯電し、かつ白色粒子よりも光反射率の低い着色粒子(第2の粒子)5bとが含まれている。
電気泳動粒子5の液相分散媒6への分散は、例えば、ペイントシェーカー法、ボールミル法、メディアミル法、超音波分散法、撹拌分散法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて行うことができる。
液相分散媒6としては、カプセル本体401に対する溶解性が低く、かつ比較的高い絶縁性を有するものが好適に使用される。かかる液相分散媒6としては、例えば、各種水(例えば、蒸留水、純水等)、メタノール等のアルコール類、メチルセロソルブ等のセロソルブ類、酢酸メチル等のエステル類、アセトン等のケトン類、ペンタン等の脂肪族炭化水素類(流動パラフィン)、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン等の芳香族複素環類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、カルボン酸塩、シリコーンオイルまたはその他の各種油類等が挙げられ、これらを単独または混合物として用いることができる。
中でも、液相分散媒6としては、脂肪族炭化水素類(流動パラフィン)、またはシリコーンオイルを主成分とするものが好ましい。流動パラフィン、またはシリコーンオイルを主成分とする液相分散媒6は、電気泳動粒子5の凝集抑制効果が高く、かつカプセル本体401の構成材料との親和性が低い(溶解性が低い)ことから好ましい。これにより、表示装置20の表示性能が経時的に劣化するのをより確実に防止または抑制することができる。また、流動パラフィン、またはシリコーンオイルは、不飽和結合を有しないため耐候性に優れ、および安全性も高いという点からも好ましい。
また、液相分散媒6中には、必要に応じて、例えば電解質、アルケニルコハク酸エステルのような界面活性剤(アニオン性またはカチオン性)、金属石鹸、樹脂材料、ゴム材料、油類、ワニス、コンパウンド等の粒子からなる荷電制御剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等の各種添加剤を添加するようにしてもよい。また、液相分散媒6を着色する場合には、液相分散媒6に、必要に応じて、アントラキノン系染料、アゾ系染料、インジゴイド系染料等の各種染料を溶解するようにしてもよい。
電気泳動粒子5は、荷電を有し、電界が作用することにより、液相分散媒6中を電気泳動し得る粒子である。かかる電気泳動粒子5には、荷電を有するものであれば、いかなるものをも用いることができ、特に限定はされないが、顔料粒子、樹脂粒子またはこれらの複合粒子のうちの少なくとも1種が好適に使用される。これらの粒子は、製造が容易であるとともに、荷電の制御を比較的容易に行うことができるという利点を有している。
顔料粒子を構成する顔料としては、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック、チタンブラック、亜クロム酸銅等の黒色顔料、酸化チタン、酸化アンチモン等の白色顔料、モノアゾ等のアゾ系顔料、イソインドリノン、黄鉛等の黄色顔料、キナクリドンレッド、クロムバーミリオン等の赤色顔料、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー等の青色顔料、フタロシアニングリーン等の緑色顔料等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、樹脂粒子を構成する樹脂材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン、ポリエステル等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、複合粒子としては、例えば、顔料粒子の表面を樹脂材料や他の顔料で被覆したもの、樹脂粒子の表面を顔料で被覆したもの、顔料と樹脂材料とを適当な組成比で混合した混合物で構成される粒子等が挙げられる。
顔料粒子の表面を他の顔料で被覆した粒子としては、例えば、酸化チタン粒子の表面を、酸化珪素や酸化アルミニウムで被覆したものを例示することができ、かかる粒子は、白色粒子5aとして好適に用いられる。また、カーボンブラック粒子またはその表面を被覆した粒子は、着色粒子(黒色粒子)5bとして好適に用いられる。
また、電気泳動粒子5の形状は、特に限定されないが、球形状であるのが好ましい。
電気泳動粒子5の平均粒子径は、特に限定されるものではないが、好ましくは0.1〜5μm、より好ましくは0.1〜4μm、さらに好ましくは0.1〜3μmである。電気泳動粒子5の平均粒子径が0.1μm未満であると、充分な色度が得られず、電気泳動表示装置に用いた場合に、コントラストが低下して、表示が不鮮明になることがある。逆に、電気泳動粒子5の平均粒子径が5μmを超えると、粒子自体の着色度を必要以上に高くする必要があり、顔料などの使用量が増大することや、電気泳動表示装置に用いた場合に、表示のために電圧を印加した部分で、電気泳動粒子の速やかな移動が困難となり、その応答速度(表示応答性)が低下することがある。
なお、電気泳動粒子5の平均粒子径とは、動的光散乱式粒度分布測定装置(例えば、製品名:LB−500、(株)堀場製作所製)で測定した体積平均粒子径を意味する。
また、電気泳動粒子5の比重は、液相分散媒6の比重とほぼ等しくなるように設定されているのが好ましい。これにより、電気泳動粒子5は、電極3、4間への電圧の印加を停止した後においても、液相分散媒6中において一定の位置に長時間滞留することができる。すなわち、表示装置20にメモリー性を付与することができ、表示された情報が長時間保持されることとなる。
表示層400に含まれるバインダー41は、例えば、対向基板11と基板12とを接合する目的、対向基板11と基板12との間にマイクロカプセル40を固定する目的、マイクロカプセル40同士を固定する目的、第1の電極3および第2の電極4同士間の絶縁性を確保する目的等により供給される。これにより、表示装置20の耐久性および信頼性をより向上させることができる。
バインダー41には、対向基板11、第2の電極4およびカプセル本体401(マイクロカプセル40)との親和性(密着性)に優れ、かつ、絶縁性に優れる樹脂材料(絶縁性または微小電流のみが流れる樹脂材料)が好適に使用される。
このようなバインダー41としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、(メタ)アクリルウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、スチレン系樹脂、アルキド系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、(メタ)アクリルシリコーン系樹脂、アルキルポリシロキサン系樹脂、シリコーン系樹脂、シリコーンアルキド系樹脂、シリコーンウレタン系樹脂、シリコーンポリエステル系樹脂、ポリアルキレングリコール系樹脂のような合成樹脂バインダー、エチレン−プロピレン共重合ゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタンジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムのような合成ゴムまたは天然ゴムバインダー、硝酸セルロース、セルロースアセテートブチレート、酢酸セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースのような熱可塑性または熱硬化性高分子バインダー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのバインダー41のうち、マイクロカプセル40の分散性が比較的良好であり、さらに対向基板11、基板12およびマイクロカプセル40との密着性に優れる点で、(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアルキレングリコール系樹脂が好ましく用いられ、さらに(メタ)アクリル系樹脂が特に好ましく用いられる。
さらに、基板12と対向基板11との間であって、それらの縁部に沿って、封止部7が設けられている。この封止部7により、第2の電極4および表示層400が気密的に封止されている。これにより、表示装置20(表示シート21)内への水分の浸入を防止して、表示装置20(表示シート21)の表示性能の劣化をより確実に防止することができる。
封止部7の構成材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂のような熱可塑性樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂のような熱硬化性樹脂等の各種樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、封止部7は、必要に応じて設ければよく、省略することもできる。
2.表示装置の動作方法
このような表示装置20は、次のようにして作動する。
例えば、表示装置20は、第2の電極4を接地状態とし、第1の電極3に図示しない電圧印加部(電源)によって所定の電圧を印加するように構成されており、前記電圧印加部によって第1の電極3に電圧を印加すると、第1の電極3および第2の電極4間で電位差が生じ、これに応じた電界が生じる。当該電界がマイクロカプセル40中の電気泳動粒子5に作用すると、電気泳動粒子5(着色粒子5b、白色粒子5a)は、前記電界の向きに従って第1の電極3および第2の電極4のいずれかの電極に向かって液相分散媒6中を移動(泳動)する。
以下、白色粒子5aとして正荷電を有するものを用い、着色粒子(黒色粒子)5bとして負荷電のものを用いた場合について、1つのマイクロカプセル40を例に挙げて説明する。
−白色表示状態(第2の状態)−
図2(A)に示すように、第1の電極3に、第1の電極3が正電位となる電圧を印加すると、当該電圧印加により発生した電界(白色表示用電界)が電気泳動粒子5に作用する。この電界の作用によって、白色粒子5aは、第2の電極4側に移動して第2の電極4に集り、着色粒子5bは、第1の電極3側に移動して第1の電極3に集まる。そして、電圧印加を停止すると、図2(B)に示すように、白色粒子5aのみが液相分散媒6中に分散するように移動する。このような状態では、マイクロカプセル40を表示面201側から見ると、白色粒子5aの色である白色が表示されることになる。なお、この状態では、白色粒子5aによって光が反射、散乱されることによって白色が表示されているため、白色粒子5aを液相分散媒6中に分散させた状態とすることにより、より明るい白色を表示することができる(すなわち、高いコントラストを発揮することができる)。
ここで、電圧印加を停止した際に、着色粒子5bを第1の電極3側に留まらせ、白色粒子5aを液相分散媒6中に分散させるためには、種々の方法があるが、いくつかの例として例えば以下の方法が上げられる。
例えば、マイクロカプセル40のカプセル本体401を正に帯電させておく方法が挙げられる。これによれば、電圧印加を停止した後には、カプセル本体401との間に発生する引力(静電引力)によって着色粒子5bを第2の電極4側に留まらせることができ、反対にカプセル本体401との間に発生する反発力によって白色粒子5aを液相分散媒6中に分散させることができる。なお、前記引力、反発力によって、電気泳動粒子5aの泳動が阻害されないように、カプセル本体401の帯電量を僅かとするのが好ましい。
また、例えば、着色粒子5bの表面に、カプセル本体401との親和性の高い高分子を物理的に吸着させたり、化学的に結合させたりする方法が挙げられる。これによれば、着色粒子5bのカプセル本体401に対する親和性が、白色粒子5aのカプセル本体401に対する親和性よりも優れたものとなる。そのため、電圧印加を停止した後には、着色粒子5bを第2の電極4側に留まらせることができ、白色粒子5aを液相分散媒6中に分散させることができる。
また、例えば、白色粒子5aの表面に、液相分散媒6と相溶性の高い高分子を物理的に吸着させたり、化学的に結合させたりすることができる。これによれば、白色粒子5aの液相分散媒6での分散性が、着色粒子5bの液相分散媒6での分散性よりも優れたものとなる。このような高分子としては、例えば、電気泳動粒子と反応性を有する基と帯電性官能基を有する高分子、電気泳動粒子と反応性を有する基と長鎖アルキル鎖、長鎖エチレンオキシド鎖、長鎖フッ化アルキル鎖、長鎖ジメチルシリコーン鎖等を有する高分子、および、電気泳動粒子と反応性を有する基と帯電性官能基と長鎖アルキル鎖、長鎖エチレンオキシド鎖、長鎖フッ化アルキル鎖、長鎖ジメチルシリコーン鎖等を有する高分子等が挙げられる。
−黒色表示状態(第1の状態)−
白色表示状態とは逆に、図3(A)に示すように、第1の電極3に、第1の電極3が負電位となる電圧を印加すると、当該電圧印加によって発生した電界(黒色表示用電界)が電気泳動粒子5に作用する。この電界の作用によって、白色粒子5aは、第1の電極3側に移動して第1の電極3に集り、着色粒子5bは、第2の電極4側に移動して第2の電極4に集まる。そして、電圧印加を停止すると、図3(B)に示すように、白色粒子5aのみが液相分散媒6中に分散するように移動する。このような状態では、マイクロカプセル40を表示面201側から見ると、着色粒子5bの色である黒色が表示されることになる。
このような動作を各マイクロカプセル40で行うことにより、すなわち、白色表示状態のマイクロカプセル40と黒色表示状態のマイクロカプセル40とを適宜組み合わせることにより、表示装置20の表示面201に所望の画像が表示される。
以上、白色表示状態および黒色表示状態について説明したが、黒色表示状態のマイクロカプセル40をいきなり白色表示状態へ切り替えようとすると次のような問題が生じてしまう。
図4(A)に示すように、第1の電極3に、第1の電極3が正電位となる電圧を印加することによって生じた電界が、黒色表示状態のマイクロカプセル40に作用すると、白色粒子5aが液相分散媒6に分散した状態から第2の電極4側に移動するとともに、着色粒子5bが第2の電極4側から第1の電極3側に移動する。白色粒子5aは、液相分散媒6中に分散しているため、全体的に第2の電極4までの距離が短く、電界作用後短時間で第2の電極4側に到達する。そのため、着色粒子5bが第2の電極4側へ向けて移動を始める前(カプセル本体401の内壁との相互作用により生じるポテンシャルバリアを乗り越える前)あるいは移動を開始した直後に、白色粒子5aが第2の電極4側に到達する。
これにより、図4(B)に示すように、複数の白色粒子5aによっていくつかの着色粒子5bが取り囲まれる。複数の白色粒子5aに取り囲まれた着色粒子5bは、第1の電極3側へ移動することができず、そのまま第2の電極4側に留まる。
図4(C)に示すように、電圧の印加が停止された後は、白色粒子5aが液相分散媒6中に均一に分散するように移動するため、複数の白色粒子5aによる着色粒子5bの取り囲みは解除されるが、着色粒子5bは、そのままの位置を保つため、第2の電極4側に取り残された着色粒子5bが第1の電極側へ移動することはない。そのため、このような状態では、マイクロカプセル40を表示面201側から見ると、白色粒子5aと着色粒子5bの中間色である灰色(第2の電極4側に取り残された着色粒子5bの数によっては実質的に黒色)が表示されることになる。
このように、着色粒子5bが第2の電極4側に取り残されてしまうと、表示面201に表示された画像に前の画像の残像が生じてしまい、画像の視認性が悪化するとともに、画像の質が低下する。例えば、図5(A)に示す市松模様の第1の画像から、図5(B)に示す市松模様の第2の画像への切り替えを行っても、図5(B)に示すような画像は表示されず、図5(C)に示すように、第1の画像では黒色表示状態であり第2の画像では白色表示状態である領域(マイクロカプセル40)S1が灰色に表示され、第1の画像に起因した残像が第2の画像に重畳して表示される。
そこで、表示装置20では、このような問題を解決すべく、少なくとも黒色表示状態のマイクロカプセル40にリセット用電界Eを作用させるリセット期間を設け、前記のような残像の発生を防止するよう構成されている。以下、具体的に説明する。
リセット用電界Eは、各マイクロカプセル40に、第2の画像を表示するための電界を作用させる前に作用させる電界である。また、リセット用電界Vは、表示面201を一旦、全白表示状態(全域が白色表示の状態)とするための電界である。すなわち、図5(A)に示す第1の画像から図5(B)に示す第2の画像へ切り替える際には、これら第1の画像および第2の画像の間に、全域が白色の全白画像が表示されることとなる。なお、リセット用電界Eは、第1の電極3に、所定の電圧を印加することにより発生させることができる。
図6に示すように、リセット用電界Eが作用している期間であるリセット期間は、第1の期間E1と、第1の期間E1の終了と同時に開始される第2の期間E2とを有している。なお、図6では、第1の電極3に印加する電圧の波形を図示しており、第1の電極3に(−)の電圧が印加されている期間が第1の期間E1、(+)の電圧が印加されている期間が第2の期間E2である。以下、これら2つの期間E1、E2について、順次詳細に説明する。
第1の期間E1では、マイクロカプセル40に第1の電極3側が負となる電界が作用する。そのため、第1の期間E1では、液相分散媒6中に分散している白色粒子5aが第1の電極3側に移動し、着色粒子5bが第2の電極4側に移動する。ここで、着色粒子5bは、もともと第2の電極4側に集まっているため、その移動は、僅かである。このような第1の期間E1を有することにより、白色粒子5aを第2の電極4(着色粒子5b)から遠ざけることができる。
第1の期間E1の時間は、特に限定されないが、0.2秒(200msec)以上であるのが好ましい。これにより、白色粒子5aを十分に第1の電極3側に移動させることができる。すなわち、白色粒子5aを十分に着色粒子5bから遠ざけることができる。第1の期間E1の上限値は、特に限定されないが、第1の期間E1をなるべく短くする観点から、例えば、2秒以内であるのが好ましい。
第1の期間E1でのリセット用電界Eの強さ(絶対値)は、特に限定されないが、0.1V/μm以上であるのが好ましい。これにより、白色粒子5aをより確実に第1の電極3側へ移動させることができる。第1の期間E1でのリセット用電界Eの強さの上限値は、特に限定されないが、装置の安全上の問題および省電力駆動等の観点から、100V/μm以下であるのが好ましい。
また、第1の期間E1でのリセット用電界Eの強さは、マイクロカプセル40を黒色表示状態とするときに作用させる電界の強さと等しいことが好ましい。言い換えれば、第1の期間E1に第1の電極3に印加される電圧と、マイクロカプセル40を黒色表示状態とする際に第1の電極3に印加される電圧とが等しいことが好ましい。これにより、装置構成(回路構成)が簡単となる。
第2の期間E2では、マイクロカプセル40に第1の電極3側が正となる電界が作用する。そのため、第2の期間E2では、白色粒子5aが第2の電極4側に移動し、着色粒子5bが第1の電極3側に移動する。ここで、第1の期間E1によって、白色粒子5aを第1の電極3側へ移動させ、着色粒子5bから十分に遠ざけておいたため、着色粒子5bが移動を開始する前もしくは移動を開始した直後に白色粒子5aが第2の電極4側に到達するのを防止することができる。そのため、第2の電極4側にて、複数の白色粒子5aによっていくつかの着色粒子5bが取り込まれ、着色粒子5bが第2の電極4側に留まってしまうことを防止または抑制でき、着色粒子5bを効果的に第1の電極3側に移動させることができる。
このような第2の期間E2が終了すると、白色粒子5aのみが液相分散媒6中に分散し、マイクロカプセル40が図2(B)に示すような白色表示状態となる。
第2の期間E2の時間は、特に限定されないが、0.2秒(200msec)以上であるのが好ましい。これにより、より確実に、白色粒子5aを第2の電極4側に移動させることができるとともに、着色粒子5bを第1の電極3側へ移動させることができる。第2の期間E2の上限値は、特に限定されないが、第2の期間E2をなるべく短くする観点から、例えば、2秒以内であるのが好ましい。
第2の期間E2でのリセット用電界Eの強さ(絶対値)は、特に限定されないが、0.1V/μm以上であるのが好ましい。これにより、より確実にかつスムーズに、白色粒子5aおよび着色粒子5bを移動させることができる。第2の期間E2でのリセット用電界Eの強さの上限値は、特に限定されないが、装置の安全上の問題および省電力駆動等の観点から、100V/μm以下であるのが好ましい。
また、第2の期間E2でのリセット用電界Eの強さは、マイクロカプセル40を白色表示状態とするときに作用させる電界の強さと等しいことが好ましい。言い換えれば、第2の期間E2に第1の電極3に印加される電圧と、マイクロカプセル40を黒色表示状態とする際に第1の電極3に印加される電圧とが等しいことが好ましい。これにより、装置構成(回路構成)が簡単となる。
以上のようなリセット用電界Eを、マイクロカプセル40に第2の画像を表示するための電界を作用させる前に作用させることによって、すなわちリセット期間を設けることによって、第2の画像を表示する前に、表示面201を全白表示状態とすることができ、第1の画像を完全に消去することができる。そのため、第2の画像を書き込んだ際に、第1の画像に起因する残像が派生するのを低減することができる。
ここで、リセット用電界Eは、黒色表示状態となっているマイクロカプセル40にのみ作用させてもよいし、全てのマイクロカプセル40に作用させてもよいが、黒色表示状態となっているマイクロカプセル40にのみ作用させることが好ましい。これにより、初めから白色表示状態となっているマイクロカプセル40に不必要な電界が作用するのを防止することができるため、装置の信頼性が向上するとともに、省電力化を図ることができる。なお、黒色表示状態となっているマイクロカプセル40にのみリセット用電界を作用させる場合には、例えば、直前の画像で黒色表示状態としたマイクロカプセル40の位置を記憶する記憶部を設け、当該記憶部に記憶された情報に基づいて、黒色表示状態のマイクロカプセル40にリセット用電界を作用させればよい。
また、リセット用電界(リセット期間)の変形例として、次のような電界を作用させてもよい。
図7に示すように、リセット用電界E’が作用している期間であるリセット期間は、第1の期間E1と、第1の期間E1の終了と同時に開始される第3の期間E3と、第3の期間E3の終了と同時に開始される第2の期間E2とを有している。なお、図7では、第1の電極3に印加する電圧の波形を図示しており、第1の電極3に(−)の電圧が印加されている期間が第1の期間E1、電圧が印加されていない期間が第3の期間E3、(+)の電圧が印加されている期間が第2の期間E2である。第1の期間E1および第2の期間E2は、前述した構成と同様であるため、以下では、第3の期間E3についてのみ詳細に説明する。
第3の期間E3では、電界が発生していない。すなわち、第1の電極3に電圧が印加されていない。リセット期間が第3の期間E3を有することにより、電気泳動粒子5の移動を一旦停止(減速)させることができるため、後の第2の期間E2にて、電気泳動粒子5の移動をスムーズに行うことができる。
第3の期間E3の時間は、特に限定されないが、2秒以下であるのが好ましい。これにより、第1の期間E1によって第1の電極3側に引き付けられた白色粒子5aが、再び液相分散媒6中に分散してしまうのを防止することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の表示装置の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の表示装置の第2実施形態を模式的に示す縦断面図である。
以下、第2実施形態にかかる表示装置について説明するが、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態にかかる表示装置は、白色粒子5a’が非帯電である以外は、前記第1実施形態と同様である。
図8に示すように、各マイクロカプセル40には、着色粒子5bと、非帯電の白色粒子5a’とを液相分散媒6に分散してなる電気泳動分散液10が封入されている。このようなマイクロカプセル40でも黒色表示状態から白色表示状態へいきなり切り替えようとすると、前述した第1実施形態と同様に、複数の白色粒子5a’によって着色粒子5bが第2の電極4付近で取り囲まれ、それが残像として表示される問題が生じる。ただし、そのメカニズムについては、第1実施形態と異なるため、以下簡単に説明する。
黒色表示状態のマイクロカプセル40に、第1の電極3が正電位となる電界を作用させると、着色粒子5bが電気的な吸引力によって第1の電極3側に移動する。一方、白色粒子5a’は、非帯電であるため、電気的な力によって第1、第2の電極3、4のいずれかの方向に移動することはないが、着色粒子5bおよび添加イオンが移動することによって発生する対流により、第2の電極4側に移動する。これにより、複数の白色粒子5a’によっていくつかの着色粒子5bが取り囲まれる。このようにして第1実施形態と同様の問題が生じる。
そこで、第2実施形態の表示装置20でも、黒色表示状態のマイクロカプセル40にリセット用電界Eを作用させ、前記のような残像の発生を防止するよう構成されている。以下、具体的に説明する。
第1の期間E1では、マイクロカプセル40に第1の電極3側が負となる電界が作用する。そのため、第1の期間E1では、着色粒子5bが第2の電極4側に移動する。着色粒子5bは、もともと第2の電極4側に集まっているため、その移動は僅かであるが、この移動によって生じた対流(液相分散媒6の流れ)、および添加イオンの移動によって生じた対流によって、白色粒子5a’が第2の電極4側へ移動する。このような第1の期間E1を有することにより、白色粒子5a’を第2の電極4(着色粒子5b)から遠ざけることができる。
第2の期間E2では、マイクロカプセル40に第1の電極側が正となる電界が作用する。そのため、第2の期間E2では、着色粒子5bが第1の電極3側に移動する。ここで、第1の期間E1によって、白色粒子5a’を第1の電極3側へ移動させ、着色粒子5bから十分に遠ざけておいたため、着色粒子5bおよび添加イオンの移動によって生じる対流により白色粒子5a’が短時間で第2の電極4側に到達するのを防止することができる。そのため、第2の電極4側にて、複数の白色粒子5a’によっていくつかの着色粒子5bが取り込まれ、着色粒子5bが第2の電極4側に留まってしまうことを防止できる。
このような第2の期間E2が終了すると、白色粒子5a’のみが液相分散媒6中に分散し、マイクロカプセル40が図2(B)に示すような白色表示状態となる。
このような第2実施形態によっても、前述した実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<電子機器>
以上のような表示装置20は、各種電子機器に組み込むことができる。以下、表示装置20を備える本発明の電子機器について説明する。
<<電子ペーパー>>
まず、本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態について説明する。
図9は、本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態を示す斜視図である。
図9に示す電子ペーパー600は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体601と、表示ユニット602とを備えている。
このような電子ペーパー600では、表示ユニット602が、前述したような表示装置20で構成されている。
<<ディスプレイ>>
次に、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態について説明する。
図10は、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図である。このうち、図10中(a)は断面図、(b)は平面図である。
図10に示すディスプレイ(表示装置)800は、本体部801と、この本体部801に対して着脱自在に設けられた電子ペーパー600とを備えている。なお、この電子ペーパー600は、前述したような構成、すなわち、図9に示す構成と同様のものである。
本体部801は、その側部(図10(a)中、右側)に電子ペーパー600を挿入可能な挿入口805が形成され、また、内部に二組の搬送ローラ対802a、802bが設けられている。電子ペーパー600を、挿入口805を介して本体部801内に挿入すると、電子ペーパー600は、搬送ローラ対802a、802bにより挟持された状態で本体部801に設置される。
また、本体部801の表示面側(図10(b)中、紙面手前側)には、矩形状の孔部803が形成され、この孔部803には、透明ガラス板804が嵌め込まれている。これにより、本体部801の外部から、本体部801に設置された状態の電子ペーパー600を視認することができる。すなわち、このディスプレイ800では、本体部801に設置された状態の電子ペーパー600を、透明ガラス板804において視認させることで表示面を構成している。
また、電子ペーパー600の挿入方向先端部(図10中、左側)には、端子部806が設けられており、本体部801の内部には、電子ペーパー600を本体部801に設置した状態で端子部806が接続されるソケット807が設けられている。このソケット807には、コントローラー808と操作部809とが電気的に接続されている。
このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600は、本体部801に着脱自在に設置されており、本体部801から取り外した状態で携帯して使用することもできる。
また、このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600が、前述したような表示装置20で構成されている。
なお、本発明の電子機器は、以上のようなものへの適用に限定されず、例えば、テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、電子新聞、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等を挙げることができ、これらの各種電子機器の表示部に、表示装置20を適用することが可能である。
以上、本発明の表示シート、表示装置、電子機器および表示シートの駆動方法を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明の表示シート、表示装置、電子機器および表示シートの駆動方法は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した第1実施形態では、白色粒子が正に帯電し、着色粒子が負に帯電する形態について説明したが、これとは逆に、白色粒子が負に帯電し、着色粒子が正に帯電した携帯であってもよい。この場合には、リセット用電界の正負を第1実施形態と逆にすればよい。
また、前述した実施形態は、いわゆるマイクロカプセル型の表示装置であるが、本発明では、これに限らず、例えば、接触粒子と散乱体または着色体とを含有する接触粒子含有層が隔壁で仕切られている形態のもの、すなわち、隔壁により区画された複数のセル空間(空間)が形成されており、各セル空間に電気泳動分散液が充填されている形態であってもよい。
また、前述した実施形態では、マイクロカプセルのカプセル本体が単層で構成されている形態について説明したが、2層以上の複層で構成されていてもよい。
1.電気泳動表示装置の製造
<1> まず、白色粒子として酸化チタン粒子を、黒色粒子としてチタンブラック粒子をそれぞれ用意した。そして、これらの粒子をジメチルシリコーンオイル(液相分散媒)中に分散して、電気泳動分散液を調製した。なお、酸化チタン粒子とチタンブラック粒子には、それぞれ、互いに逆極性(酸化チタン粒子が正、チタンブラック粒子が負)に帯電するよう、表面にグラフト修飾を施した。
次いで、メラミン、尿素、ホルムアルデヒド水溶液およびアンモニア水を混合し、メラミン樹脂と尿素樹脂の複合樹脂のカプセル形成材料を調製した。そして、このカプセル形成材料に電気泳動分散液を滴下した。これにより、前記複合樹脂よりなるカプセルに電気泳動分散液を内包してなるマイクロカプセル前駆体を得た。
次いで、このマイクロカプセル前駆体と脱イオン水とを混合し、カプセル分散液を得た。次に、ポリカルボン酸、エポキシ化合物および水を混合し、エポキシ樹脂のカプセル形成材料を調製した。次いで、先に調製したカプセル分散液に、エポキシ樹脂のカプセル形成材料を加え、さらに架橋剤を加えた。これにより、マイクロカプセル前駆体(内層)の表面に、エポキシ樹脂よりなる外層を形成した。
以上の工程により、2層構造のカプセル本体内に電気泳動分散液を内包するマイクロカプセルを得た。その後、分級することにより平均粒径40μmのマイクロカプセルを得た。
<2> 次に、アクリル系バインダーをエタノールに溶解し、エタノール溶液を得た。このエタノール溶液にマイクロカプセルを加え、マイクロカプセル分散液を調製した。なお、マイクロカプセルとバインダーとの混合比は、重量比で1:1とした。
<3> 次に、ITOで構成される電極が形成されたPET−ITO基板を用意した。次いで、マイクロカプセル分散液をPET−ITO基板のITO上にドクタブレード法により、平均厚さ45μmの表示層を形成した。
<4> 次に、表示層上に、ITOよりなる画素電極がマトリックス状に形成された回路基板(バックプレーン)を配置し、その後、ロールラミネータを用いて接合することにより接合体を得た。
<5> 次に、接合体の縁部(外周部)をエポキシ系接着剤で封止した。これにより、図1に示す表示装置20を得た。
2.表示装置の駆動
(実施例1)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.1秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。次に、黒色表示状態としてから1秒経過後に、当該黒色表示状態をリセットし、白色表示状態とすべく、各マイクロカプセルにリセット用電界Eを作用させた。次に、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.1秒、0.33V/μm)を作用させた。なお、リセット用電界の強さおよび時間は、次の通りである。
第1の期間E1:0.1秒、0.33V/μm(絶対値)
第3の期間E3:0秒
第2の期間E2:0.1秒、0.33V/μm(絶対値)
(実施例2)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。次に、黒色表示状態としてから1秒経過後に、当該黒色表示状態をリセットし、白色表示状態とすべく、各マイクロカプセルにリセット用電界Eを作用させた。次に、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させた。なお、リセット用電界の強さおよび時間は、次の通りである。
第1の期間E1:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
第3の期間E3:0秒
第2の期間E2:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
(実施例3)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.4秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。次に、黒色表示状態としてから1秒経過後に、当該黒色表示状態をリセットし、白色表示状態とすべく、各マイクロカプセルにリセット用電界Eを作用させた。次に、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.4秒、0.33V/μm)を作用させた。なお、リセット用電界の強さおよび時間は、次の通りである。
第1の期間E1:0.4秒、0.33V/μm(絶対値)
第3の期間E3:0秒
第2の期間E2:0.4秒、0.33V/μm(絶対値)
(実施例4)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。次に、黒色表示状態としてから1秒経過後に、当該黒色表示状態をリセットし、白色表示状態とすべく、各マイクロカプセルにリセット用電界Eを作用させた。次に、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させた。なお、リセット用電界の強さおよび時間は、次の通りである。
第1の期間E1:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
第3の期間E3:1秒
第2の期間E2:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
(実施例5)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。次に、黒色表示状態としてから1秒経過後に、当該黒色表示状態をリセットし、白色表示状態とすべく、各マイクロカプセルにリセット用電界Eを作用させた。次に、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させた。なお、リセット用電界の強さおよび時間は、次の通りである。
第1の期間E1:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
第3の期間E3:2秒
第2の期間E2:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
(実施例6)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。次に、黒色表示状態としてから1秒経過後に、当該黒色表示状態をリセットし、白色表示状態とすべく、各マイクロカプセルにリセット用電界Eを作用させた。次に、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させた。なお、リセット用電界の強さおよび時間は、次の通りである。
第1の期間E1:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
第3の期間E3:3秒
第2の期間E2:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
(実施例7)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。この電圧印加を合計6回繰り返した。次に、黒色表示状態としてから1秒経過後に、当該黒色表示状態をリセットし白色表示状態とすべく、各マイクロカプセルにリセット用電界Eを作用させた。次に、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させた。なお、リセット用電界の強さおよび時間は、次の通りである。
第1の期間E1:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
第3の期間E3:1秒
第2の期間E2:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
(実施例8)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。次に、黒色表示状態としてから1分経過後に、当該黒色表示状態をリセットし、白色表示状態とすべく、各マイクロカプセルにリセット用電界Eを作用させた。次に、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させた。なお、リセット用電界の強さおよび時間は、次の通りである。
第1の期間E1:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
第3の期間E3:1分
第2の期間E2:0.2秒、0.33V/μm(絶対値)
(比較例1)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。次に、黒色表示状態としてから1秒経過後に、当該黒色表示状態を白色表示状態に切り替えるべく、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させた。
(比較例2)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。この電圧印加を合計6回繰り返した。次に、黒色表示状態としてから1秒経過後に、当該黒色表示状態を白色表示状態に切り替えるべく、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させた。
(比較例3)
まず、表示装置の各マイクロカプセルに黒色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させて、表示面の全域を黒色表示状態とした。次に、黒色表示状態としてから1分経過後に、当該黒色表示状態を白色表示状態に切り替えるべく、各マイクロカプセルに白色表示用電界(0.2秒、0.33V/μm)を作用させた。
3.表示装置の評価
各実施例および各比較例における表示装置の表示切り替え駆動について、白色表示用電界の印加が終了してから3秒後に、それぞれ表示色の反射率を測定した。なお、各表示装置の表示色の反射率は、基準となる白色(標準試料)の反射量を100としたときの、表示装置の表示色の反射量の割合を示すものである。また、反射率の測定は、色彩輝度計(トプコン社製、「BM−5A」)を用いて行った。以上のようにして得られた各実施例および各比較例における反射率を表1に示す。
Figure 2012008209
表1から明らかなように、各実施例は、いずれも40%以上の高い反射得率を有しているのに対いて、各比較例は、いずれも30%半ば程度の反射率しか有していないことが判った。すなわち、各実施例では、黒色表示状態に起因する残像が防止されていることが判った。
なお、第1の期間E1および第2の期間E2の電界の強さ(絶対値)を1V/μm〜10V/μmの間で変更して、各実施例および各比較例と同様の実験を行った結果、同様の結果が得られた。また、白色粒子を非帯電粒子としても同様の結果が得られた。
1‥‥基部 2‥‥基部 3‥‥第1の電極 4‥‥第2の電極 5‥‥電気泳動粒子(表示粒子) 5a、5a’‥‥白色粒子 5b‥‥着色粒子(黒色粒子) 6‥‥液相分散媒 7‥‥封止部 10‥‥電気泳動分散液 11‥‥対向基板 12‥‥基板 20‥‥表示装置 201‥‥表示面 21‥‥表示シート 22‥‥回路基板 40‥‥マイクロカプセル 41‥‥バインダー 400‥‥表示層 401‥‥カプセル本体 600‥‥電子ペーパー 601‥‥本体 602‥‥表示ユニット 800‥‥ディスプレイ 801‥‥本体部 802a、802b‥‥搬送ローラ対 803‥‥孔部 804‥‥透明ガラス板 805‥‥挿入口 806‥‥端子部 807‥‥ソケット 808‥‥コントローラー 809‥‥操作部 E‥‥リセット用電界 E1‥‥第1の期間 E2‥‥第2の期間 E3‥‥第3の期間 S1‥‥領域

Claims (12)

  1. 正または負に帯電する複数の第1の粒子と、前記第1の粒子と反対の極に帯電し前記第1の粒子よりも光の反射率が低い色の複数の第2の粒子とを収容する複数の収容部を備える表示層を有し、
    前記複数の収容部のそれぞれに電界を作用させて、前記複数の収容部のそれぞれが前記表示層の一方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第1の表示状態、または、前記表示層の他方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第2の表示状態となることにより、前記表示層の前記一方の面側に設けられた表示面に所望の画像を表示する表示シートであって、
    前記表示面に表示された第1の画像を該第1の画像と異なる第2の画像に切り替える際には、前記複数の収容部に前記第2の画像を表示するための電界を作用させるのに先立って、前記複数の収容部のうちの少なくとも前記第1の表示状態となっている前記収容部に第2の表示状態とするためのリセット用電界を作用させるリセット期間を有し、
    前記リセット期間は、前記一方の面側に前記第2の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第1の粒子を移動させる第1の期間と、前記第1の期間より後であって前記一方の面側に前記第1の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第2の粒子を移動させる第2の期間とを有することを特徴とする表示シート。
  2. 非帯電の複数の第1の粒子と、正または負に帯電し前記第1の粒子よりも光の反射率が低い色の複数の第2の粒子とを収容する複数の収容部を備える表示層を有し、
    前記複数の収容部のそれぞれに電界を作用させて、前記複数の収容部のそれぞれが前記表示層の一方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第1の表示状態、または、前記表示層の他方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第2の表示状態とすることにより、前記表示層の前記一方の面側に設けられた表示面に所望の画像を表示する表示シートであって、
    前記表示面に表示された第1の画像を該第1の画像と異なる第2の画像に切り替える際には、前記複数の収容部に前記第2の画像を表示するための電界を作用させるのに先立って、前記複数の収容部のうちの少なくとも前記第1の表示状態となっている前記収容部に第2の表示状態とするためのリセット用電界を作用させるリセット期間を有し、
    前記リセット期間は、前記一方の面側に前記第2の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第1の粒子を移動させる第1の期間と、前記第1の期間より後であって前記一方の面側に前記第1の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第2の粒子を移動させる第2の期間とを有することを特徴とする表示シート。
  3. 前記リセット用電界は、前記第1の表示状態となっている前記収容部にのみ作用させる請求項1または2に記載の表示シート。
  4. 前記リセット期間は、第1の期間と第2の期間の間に、電界が発生していない第3の期間を有し、前記第3の期間が2秒以内である請求項1ないし3のいずれかに記載の表示シート。
  5. 前記第1の期間は、0.2秒以上である請求項1ないし4のいずれかに記載の表示シート。
  6. 前記第2の期間は、0.2秒以上である請求項1ないし5のいずれかに記載の表示シート。
  7. 前記第1の期間における前記リセット用電界の強さは、前記収容部を第1の表示状態とする際に前記収容部に作用させる電界の強さと等しい請求項1ないし6のいずれかに記載の表示シート。
  8. 前記第2の期間における前記リセット用電界の強さは、前記収容部を第2の表示状態とする際に前記収容部に作用させる電界の強さと等しい請求項1ないし7のいずれかに記載の表示シート。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の表示シートを備えることを特徴とする表示装置。
  10. 請求項9に記載の表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
  11. 正または負に帯電する複数の第1の粒子と、前記第1の粒子と反対の極に帯電し前記第1の粒子よりも光の反射率が低い色の複数の第2の粒子とを収容する複数の収容部を備える表示層を有し、
    前記複数の収容部に電界を作用させて、前記複数の収容部をそれぞれ前記表示層の一方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第1の表示状態、または、前記表示層の他方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第2の表示状態とすることにより、前記表示層の前記一方の面側に設けられた表示面に所望の画像を表示する表示シートの駆動方法であって、
    前記表示面に表示された第1の画像を該第1の画像と異なる第2の画像に切り替える際には、前記複数の収容部に前記第2の画像を表示するための電界を作用させるのに先立って、前記複数の収容部のうちの少なくとも前記第1の表示状態となっている前記収容部に第2の表示状態とするためのリセット用電界を作用させるリセット期間を設けるように駆動し、
    前記リセット期間は、前記一方の面側に前記第2の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第1の粒子を移動させる第1の期間と、前記第1の期間より後であって前記一方の面側に前記第1の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第2の粒子を移動させる第2の期間とを有することを特徴とする表示シートの駆動方法。
  12. 非帯電の複数の第1の粒子と、正または負に帯電し前記第1の粒子よりも光の反射率が低い色の複数の第2の粒子とを収容する複数の収容部を備える表示層を有し、
    前記複数の収容部に電界を作用させて、前記複数の収容部をそれぞれ前記表示層の一方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第1の表示状態、または、前記表示層の他方の面側に前記第2の粒子が偏在しているとともに前記収容部中に前記第1の粒子が分散している第2の表示状態とすることにより、前記表示層の前記一方の面側に設けられた表示面に所望の画像を表示する表示シートの駆動方法であって、
    前記表示面に表示された第1の画像を該第1の画像と異なる第2の画像に切り替える際には、前記複数の収容部に前記第2の画像を表示するための電界を作用させるのに先立って、前記複数の収容部のうちの少なくとも前記第1の表示状態となっている前記収容部に第2の表示状態とするためのリセット用電界を作用させるリセット期間を設けるように駆動し、
    前記リセット期間は、前記一方の面側に前記第2の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第1の粒子を移動させる第1の期間と、前記第1の期間より後であって前記一方の面側に前記第1の粒子を移動させるとともに前記他方の面側に前記第2の粒子を移動させる第2の期間とを有することを特徴とする表示シートの駆動方法。
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