JP2011191343A - 表示シート、表示装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】剥離シートを表示層から剥離し易く、かつ、表示特性の検査を精度よく行うことのできる表示シート、この表示シートを用いた信頼性の高い表示装置および電子機器を提供すること。
【解決手段】表示シート20は、基材3と、基材3の一方の面に設けられ、粒子を収容する複数のマイクロカプセル41を有し、基材3と反対側の面が粘着力または接着力を有する表示層4と、表示層4の基材3と反対側の面に接触するように表示層3に設けられた剥離シート8とを有し、剥離シート8は、表示層3側に第1の領域S1と第2の領域S2とを含み、第2の領域S2は、剥離シート8の縁部であり、第2の領域S2は、第1の領域S1よりも凹凸が大きい。
【選択図】図3
【解決手段】表示シート20は、基材3と、基材3の一方の面に設けられ、粒子を収容する複数のマイクロカプセル41を有し、基材3と反対側の面が粘着力または接着力を有する表示層4と、表示層4の基材3と反対側の面に接触するように表示層3に設けられた剥離シート8とを有し、剥離シート8は、表示層3側に第1の領域S1と第2の領域S2とを含み、第2の領域S2は、剥離シート8の縁部であり、第2の領域S2は、第1の領域S1よりも凹凸が大きい。
【選択図】図3
Description
本発明は、表示シート、表示装置および電子機器に関するものである。
例えば、電子ペーパー等の表示装置として、粒子の電気泳動を利用した電気泳動表示装置が知られている。電気泳動表示装置は、電極が形成された一対のシート部材の間に、電気泳動粒子を分散させた分散液(電気泳動分散液)が封入された複数のマイクロカプセルをバインダーを用いて保持してなる表示層を設けて構成される。
このような電気泳動表示装置は、例えば、次のようにして製造することができる。まず、ITO薄膜等の電極層が形成された第1の基板の表面に、複数のマイクロカプセルおよびバインダーを含む塗布液を塗布し乾燥することにより表示層を形成し、形成された表示層の表面に剥離シートを重ね合わせることにより表示シートを製造する。これとともに、駆動回路(例えば、複数の電極や、これら電極に対応して形成されたTFT)が形成された第2の基板(バックプレーン)を用意する。次いで、表示シートから剥離シートを剥離し、表示層の粘着力を利用して、表示層の表面に第2の基板を接着(接合)することにより、電気泳動表示装置が製造される。このような製造方法によれば、表示層上に第2の基板を接着するまでの間、剥離シートによって表示層の表面の乾燥や、表示層の表面への埃・塵等の付着等を防止することができるため、表示層の表面の粘着力(接着力)を維持することができる。
このような電気泳動表示装置は、例えば、次のようにして製造することができる。まず、ITO薄膜等の電極層が形成された第1の基板の表面に、複数のマイクロカプセルおよびバインダーを含む塗布液を塗布し乾燥することにより表示層を形成し、形成された表示層の表面に剥離シートを重ね合わせることにより表示シートを製造する。これとともに、駆動回路(例えば、複数の電極や、これら電極に対応して形成されたTFT)が形成された第2の基板(バックプレーン)を用意する。次いで、表示シートから剥離シートを剥離し、表示層の粘着力を利用して、表示層の表面に第2の基板を接着(接合)することにより、電気泳動表示装置が製造される。このような製造方法によれば、表示層上に第2の基板を接着するまでの間、剥離シートによって表示層の表面の乾燥や、表示層の表面への埃・塵等の付着等を防止することができるため、表示層の表面の粘着力(接着力)を維持することができる。
ここで、このような製造方法においては、表示シートを第2の基板と接合する前に、表示シートの表示特性の検査が行われることがある(例えば、特許文献1参照)。この検査は、一対の電極を表示層を介して対向配置させ、これら電極間に所定電圧を印加することにより、マイクロカプセル中の電気泳動粒子を所定の方向に泳動させた状態(マイクロカプセル中の所定位置に偏在させた状態)で、剥離シートまたは第1の基板を介して表示層を観察することにより行われる。
特許文献1に記載の表示シートが有する剥離シートは、剥離フィルムと、剥離フィルムの表面に形成された離型材層とで構成されており、その両面が平坦面である。このように、剥離シートの両面が平坦面で構成されていると、剥離シートによる光の散乱(拡散)や屈折が起きにくく、表示シートの表示特性の検査時に、剥離シートを介して表示層を明確に観察することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の表示シートが有する剥離シートは、前述したように、その両面(特に、表示層と接触する側の面)が平坦面であるため、表示層の表面全域と接触し、その接触面積が大きくなる。そのため、第2の基板と接合する際に、剥離シートを表示層から剥離しにくいという問題がある。
しかしながら、特許文献1に記載の表示シートが有する剥離シートは、前述したように、その両面(特に、表示層と接触する側の面)が平坦面であるため、表示層の表面全域と接触し、その接触面積が大きくなる。そのため、第2の基板と接合する際に、剥離シートを表示層から剥離しにくいという問題がある。
本発明の目的は、剥離シートを表示層から剥離し易く、かつ、表示特性の検査を精度よく行うことのできる表示シート、この表示シートを用いた信頼性の高い表示装置および電子機器を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の表示シートは、基材と、
前記基材の一方の面に設けられ、粒子を収容する複数の収容部を有し、前記基材と反対側の面が粘着力または接着力を有する表示層と、
前記表示層の前記基材と反対側の面に接触するように前記表示層に設けられた剥離シートとを有し、
前記剥離シートは、前記表示層側に第1の領域と第2の領域とを含み、
前記第2の領域は、前記剥離シートの縁部であり、
前記第2の領域は、前記第1の領域よりも凹凸が大きいことを特徴とする。
これにより、剥離シートを表示層から剥離し易く、かつ、表示特性の検査を精度よく行うことのできる表示シートを提供することができる。
本発明の表示シートは、基材と、
前記基材の一方の面に設けられ、粒子を収容する複数の収容部を有し、前記基材と反対側の面が粘着力または接着力を有する表示層と、
前記表示層の前記基材と反対側の面に接触するように前記表示層に設けられた剥離シートとを有し、
前記剥離シートは、前記表示層側に第1の領域と第2の領域とを含み、
前記第2の領域は、前記剥離シートの縁部であり、
前記第2の領域は、前記第1の領域よりも凹凸が大きいことを特徴とする。
これにより、剥離シートを表示層から剥離し易く、かつ、表示特性の検査を精度よく行うことのできる表示シートを提供することができる。
本発明の表示シートでは、前記剥離シートの前記表示面側の面は、角部を有し、少なくとも前記角部が租面で構成されていることが好ましい。
これにより、剥離シートの製造が容易となる。特に、角部が租面となっているため、剥離シートの表示層からの剥離をよりスムーズに行うことができる。
本発明の表示シートでは、前記表示層は、縁部を除くように、かつ前記複数の収容部を含むように設定された有効表示領域と、縁部に位置し、前記有効表示領域を囲むように設定された非有効表示領域とを有し、
前記剥離シートの前記表示層側の面の前記有効表示領域に対応する部位が平坦面で構成され、前記非有効表示領域に対応する部位の少なくとも一部が前記租面で構成されていることが好ましい。
このように、有効表示領域に対応する部位を平坦面とすることにより、表示シートの表示特性の検査を精度よく行うことができる。また、非有効表示領域に対応する部位に租面を設けることにより、剥離シートの縁部における、表示層の表面との接触面積を、例えば平坦面の場合と比べて小さくすることができる。そのため、剥離シートの縁部と表示層との接着強度が適度な強度となり(必要以上に高くならず)、剥離シートを表示層の表面からスムーズに剥離することができる。
これにより、剥離シートの製造が容易となる。特に、角部が租面となっているため、剥離シートの表示層からの剥離をよりスムーズに行うことができる。
本発明の表示シートでは、前記表示層は、縁部を除くように、かつ前記複数の収容部を含むように設定された有効表示領域と、縁部に位置し、前記有効表示領域を囲むように設定された非有効表示領域とを有し、
前記剥離シートの前記表示層側の面の前記有効表示領域に対応する部位が平坦面で構成され、前記非有効表示領域に対応する部位の少なくとも一部が前記租面で構成されていることが好ましい。
このように、有効表示領域に対応する部位を平坦面とすることにより、表示シートの表示特性の検査を精度よく行うことができる。また、非有効表示領域に対応する部位に租面を設けることにより、剥離シートの縁部における、表示層の表面との接触面積を、例えば平坦面の場合と比べて小さくすることができる。そのため、剥離シートの縁部と表示層との接着強度が適度な強度となり(必要以上に高くならず)、剥離シートを表示層の表面からスムーズに剥離することができる。
本発明の表示シートでは、前記非有効表示領域に対応する部位の全域が前記租面で構成されていることが好ましい。
これにより、剥離シートの縁部のいかなる場所から剥離を開始しても、同じように、剥離シートを表示層からスムーズに剥離することができる。
本発明の表示シートでは、前記表示層は、接着層を有し、
前記接着層の表面に前記剥離シートが接触していることが好ましい。
これにより、表示層の表面の接着力が向上する。
これにより、剥離シートの縁部のいかなる場所から剥離を開始しても、同じように、剥離シートを表示層からスムーズに剥離することができる。
本発明の表示シートでは、前記表示層は、接着層を有し、
前記接着層の表面に前記剥離シートが接触していることが好ましい。
これにより、表示層の表面の接着力が向上する。
本発明の表示シートでは、前記凹凸は、所定方向に延在し、隣同士が互いに離間する複数の凸条を有することが好ましい。
これにより、比較的簡単に、剥離シートの縁部における、表示層との接触面積を小さくすることができる。
本発明の表示シートでは、各前記凸条の延在方向は、前記剥離シートの平面視にて、前記剥離シートの剥離方向と平行であることが好ましい。
これにより、凸条が剥離シートにコシを与えることとなり、剥離時の剥離シートの破損(破壊)を防止することができる。
これにより、比較的簡単に、剥離シートの縁部における、表示層との接触面積を小さくすることができる。
本発明の表示シートでは、各前記凸条の延在方向は、前記剥離シートの平面視にて、前記剥離シートの剥離方向と平行であることが好ましい。
これにより、凸条が剥離シートにコシを与えることとなり、剥離時の剥離シートの破損(破壊)を防止することができる。
本発明の表示シートでは、各前記凸条の延在方向は、前記剥離シートの平面視にて、前記剥離シートの剥離方向と直交していることが好ましい。
これにより、隣り合う一対の凸条間で剥離シートを容易に撓ませることができるため、表示層の表面からの剥離シートの剥離をよりスムーズに行うことができる。
本発明の表示シートでは、前記凹凸には、第1の方向に延在し、隣同士が離間する複数の第1の凸条と、前記第1の方向と異なる方向に延在し、隣同士が離間するとともに前記第1の凸条と交差する第2の凸条とが含まることが好ましい。
これにより、比較的簡単に、剥離シートの縁部と表示層との接触面積を小さくすることができる。また、凹凸が規則的に形成されるため、剥離シートの縁部のいかなる部位から剥離を開始しても、同じように、剥離シートを表示層からスムーズに剥離することができる。
これにより、隣り合う一対の凸条間で剥離シートを容易に撓ませることができるため、表示層の表面からの剥離シートの剥離をよりスムーズに行うことができる。
本発明の表示シートでは、前記凹凸には、第1の方向に延在し、隣同士が離間する複数の第1の凸条と、前記第1の方向と異なる方向に延在し、隣同士が離間するとともに前記第1の凸条と交差する第2の凸条とが含まることが好ましい。
これにより、比較的簡単に、剥離シートの縁部と表示層との接触面積を小さくすることができる。また、凹凸が規則的に形成されるため、剥離シートの縁部のいかなる部位から剥離を開始しても、同じように、剥離シートを表示層からスムーズに剥離することができる。
本発明の表示シートでは、前記剥離シートは、導電性を有することが好ましい。
これにより、剥離シートを表示シートの表示特性を検査する際の検査用電極として利用することができる。
本発明の表示装置は、本発明の表示シートを用いて製造されたことを特徴とする。
これにより、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、本発明の表示装置を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器を提供することができる。
これにより、剥離シートを表示シートの表示特性を検査する際の検査用電極として利用することができる。
本発明の表示装置は、本発明の表示シートを用いて製造されたことを特徴とする。
これにより、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、本発明の表示装置を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器を提供することができる。
以下、表示シート、表示装置および電子機器を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の表示シートを用いて製造された表示装置(本発明の表示装置)の第1実施形態について説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の表示シートを用いて製造された表示装置(本発明の表示装置)の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の表示装置の第1実施形態を示す断面図、図2は、図1に示す表示装置の作動を説明する断面図、図3は、図1に示す表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図4は、図3に示す表示シートが備える剥離シートの断面斜視図、図5は、図3に示す表示シートが備える剥離シートの断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図5中の上側を「上」、下側を「下」として説明を行う。
図1に示す表示装置1は、表示基板(フロントプレーン)2と、回路基板(バックプレーン)9とを有している。表示基板2は、平板状の基部31と基部31の下面に設けられた共通電極(第2の電極)32とを備える基板(基材)3と、基板3上に設けられた表示層4とを有している。表示層4は、マイクロカプセル41とバインダー42とを有するマイクロカプセル含有層40と、マイクロカプセル含有層40を周囲を囲み、かつ基板3と回路基板9の間の間隙を気密的に封止する封止部5とを有している。一方、回路基板9は、平板状の基部91と基部91の上面に設けられた複数の個別電極(第1の電極)92とを備える対向基板93と、この対向基板93(基部91)に設けられた、例えばTFT等のスイッチング素子を含む回路(図示せず)とを有している。
基部31および基部91は、それぞれ、シート状(平板状)の部材で構成され、これらの間に配置される各部材を支持および保護する機能を有する。また、基部31(基板3)の上面は、表示装置1の表示面311を構成している。各基部31、91は、それぞれ、可撓性を有するもの、硬質なもののいずれであってもよいが、可撓性を有するものであるのが好ましい。可撓性を有する基部31、91を用いることにより、可撓性を有する表示装置1、すなわち、例えば電子ペーパーを構築する上で有用な表示装置1を得ることができる。
各基部31、91を可撓性を有するものとする場合、その構成材料としては、それぞれ、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)等のポリエステル、ポリエチレン等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリアミド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリウレタン系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
このような基部31、91の平均厚さは、それぞれ、構成材料、用途等により適宜設定され、特に限定されないが、可撓性を有するものとする場合、20μm以上、500μm以下程度であるのが好ましく、25μm以上、250μm以下程度であるのがより好ましい。これにより、表示装置1の柔軟性と強度との調和を図りつつ、表示装置1の小型化(特に、薄型化)を図ることができる。
これらの基部31、91の表示層4側の面、すなわち、基部31の下面および基部91の上面に、それぞれ、層状(膜状)をなす個別電極92および共通電極32が設けられている。個別電極92と共通電極32との間に電圧を印加すると、これらの間に電界が生じ、この電界が後述する電気泳動粒子(表示粒子)6に作用する。本実施形態では、個別電極92がマトリックス状(行列状)に分割されており、共通電極32と1つの個別電極92とが重なる部分が1画素を構成する。なお、共通電極32も、個別電極92と同様に複数に分割するようにしてもよい。また、個別電極92がストライプ状に分割され、共通電極32も同様にストライプ状に分割され、これらが交差するように配置された形態であってもよい。
各電極32、92の構成材料としては、それぞれ、実質的に導電性を有するものであれば特に限定されず、例えば、金、銀、銅、アルミニウムまたはこれらを含む合金等の金属材料、カーボンブラック等の炭素系材料、ポリアセチレン、ポリフルオレンまたはこれらの誘導体等の電子導電性高分子材料、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート等のマトリックス樹脂中に、NaCl、Cu(CF3SO3)2等のイオン性物質を分散させたイオン導電性高分子材料、インジウム酸化物(IO)、インジウムスズ酸化物(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)等の導電性酸化物材料のような各種導電性材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
このような電極32、92の平均厚さは、それぞれ、構成材料、用途等により適宜設定され、特に限定されないが、0.01μm以上、10μm以下程度であるのが好ましく、0.02μm以上、5μm以下程度であるのがより好ましい。
なお、各基部31、91および各電極32、92のうち、表示面311側に配置される基部および電極(本実施形態では、基部31および共通電極32)は、それぞれ、光透過性を有するもの、すなわち、実質的に透明(無色透明、有色透明または半透明)とされる。これにより、後述する電気泳動分散液100中における電気泳動粒子6の状態、すなわち表示装置1に表示された情報(画像)を目視により容易に認識することができる。
なお、各基部31、91および各電極32、92のうち、表示面311側に配置される基部および電極(本実施形態では、基部31および共通電極32)は、それぞれ、光透過性を有するもの、すなわち、実質的に透明(無色透明、有色透明または半透明)とされる。これにより、後述する電気泳動分散液100中における電気泳動粒子6の状態、すなわち表示装置1に表示された情報(画像)を目視により容易に認識することができる。
表示層4は、共通電極32の下面に接触して設けられている。この表示層4は、電気泳動分散液100をカプセル本体(殻体)411内に封入した複数のマイクロカプセル(収容部)41が、バインダー42により保持されたマイクロカプセル含有層40を有している。マイクロカプセル41は、図1に示すように、基板3と回路基板9との間に、縦横に並列するように単層で(厚さ方向に重なることなく1個ずつ)、かつ、表示層4の厚さ方向全体に配設されている。すなわち、マイクロカプセル41は、表示層4において、その面方向に隣接するもの同士が互いに接触し、かつ、厚さ方向に積層することなく配列している。
また、マイクロカプセル41は、基板3と回路基板9とで挟持されても、上下方向に圧縮(圧迫)されることなく、ほぼ球状(球形状)をなしている。マイクロカプセル41は、基板3と回路基板9との間で、より球状に近い形状を維持した状態で存在しているのが好ましいが、このようなマイクロカプセル41の球状の度合いは、マイクロカプセル41の幅とマイクロカプセル41の高さとの比(マイクロカプセル41の幅/マイクロカプセル41の高さ)を指標としてその程度を表すことができる。
マイクロカプセル41の幅/マイクロカプセル41の高さ(平均値)は、例えば、マイクロカプセル含有層40における、各マイクロカプセル41の高さ(厚さ方向)および幅(面方向)に対する粒径の平均値をそれぞれ求め、これらの平均値の比(幅/高さ)を求めることにより得られる。
マイクロカプセル41の幅/マイクロカプセル41の高さ(平均値)は、例えば、マイクロカプセル含有層40における、各マイクロカプセル41の高さ(厚さ方向)および幅(面方向)に対する粒径の平均値をそれぞれ求め、これらの平均値の比(幅/高さ)を求めることにより得られる。
このようにして求められたマイクロカプセル41の幅/マイクロカプセル41の高さ(平均値)は、1.0以上、1.2以下であるのが好ましく、1.0以上、1.15以下であるのがより好ましい。マイクロカプセル41の幅/マイクロカプセル41の高さが上記範囲内にある場合、マイクロカプセル41は、基板3と回路基板9との間で、ほぼ球状に近い形状を維持した状態で存在していると言うことができる。そして、このように、ほぼ球状に近い形状を維持したマイクロカプセル41が、マイクロカプセル含有層40中において、その面方向に隣接するもの同士が互いに接触し、かつ、厚さ方向に積層することなく配列していることにより、かかるマイクロカプセル含有層40(表示層4)を備える表示装置1は、高いコントラストを発揮するものとなる。
カプセル本体411の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ゼラチン、アラビアゴムとゼラチンとの複合材料、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、尿素樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリアミド、ポリエーテルのような各種樹脂材料が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、カプセル本体411は、メラミン系樹脂を主材料して構成されているのが好ましい。メラミン系樹脂は3次元網目構造を形成することから、かかる樹脂を用いて形成されたカプセル本体411は、優れた硬度を有し球形を維持できる。
カプセル本体411の粒径としては、体積平均粒子径が25μm以上、60μm以下であることが好ましく、30μm以上、50μm以下であることがより好ましい。カプセル本体411の粒径がこのような範囲であることにより、寸法精度よく表示層4を形成することができる。カプセル本体411の粒径が前記下限値よりも小さ過ぎると、表示層4の両方の面側がマイクロカプセル41で満たされ、表示のコントラストが低下するおそれがある。一方、カプセル本体411の粒径が前記上限値よりも大き過ぎると、マイクロカプセル41同士の隙間も大きくなることにより、表示のコントラストが低下するおそれがある。
マイクロカプセル含有層40中に含まれる複数のマイクロカプセル41は、その大きさ(粒径)がほぼ均一(同一)であるのが好ましい。具体的には、粒子径の変動係数(CV値)が0%以上、15%以下であることが好ましく、変動係数(CV値)が0%以上、10%以下であることがより好ましい。これにより、マイクロカプセル41が均一に配置されるので、表示装置1では、表示ムラの発生が防止または低減され、より優れた表示性能を発揮することができる。
カプセル本体411内に封入された電気泳動分散液100は、少なくとも1種の電気泳動粒子(粒子)6(本実施形態では、着色粒子6bと白色粒子6aとの2種)を液相分散媒に分散(懸濁)してなるものである。電気泳動粒子6の液相分散媒への分散は、例えば、ペイントシェーカー法、ボールミル法、メディアミル法、超音波分散法、撹拌分散法等のうちの1種または2種以上を組み合わせて行うことができる。
液相分散媒としては、カプセル本体411に対する溶解性が低く、かつ比較的高い絶縁性を有するものが好適に使用される。かかる液相分散媒としては、例えば、各種水(例えば、蒸留水、純水等)、メタノール等のアルコール類、メチルセロソルブ等のセロソルブ類、酢酸メチル等のエステル類、アセトン等のケトン類、ペンタン等の脂肪族炭化水素類(流動パラフィン)、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、ピリジン等の芳香族復素環類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、カルボン酸塩またはその他の各種油類等が挙げられ、これらを単独または混合物として用いることができる。
中でも、液相分散媒としては、脂肪族炭化水素類(流動パラフィン)、またはシリコーンオイルを主成分とするものが好ましい。流動パラフィン、またはシリコーンオイルを主成分とする液相分散媒は、電気泳動粒子6の凝集抑制効果が高く、かつカプセル本体411の構成材料との親和性が低い(溶解性が低い)ことから好ましい。これにより、表示装置1の表示性能が経時的に劣化するのをより確実に防止または抑制することができる。また、流動パラフィン、またはシリコーンオイルは、不飽和結合を有しないため耐候性に優れ、および安全性も高いという点からも好ましい。
また、液相分散媒(電気泳動分散液100)中には、必要に応じて、例えば、電解質、アルケニルコハク酸エステルのような界面活性剤(アニオン性またはカチオン性)、金属石鹸、樹脂材料、ゴム材料、油類、ワニス、コンパウンド等の粒子からなる荷電制御剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等の各種添加剤を添加するようにしてもよい。さらに、液相分散媒を着色する場合には、液相分散媒に、必要に応じてアントラキノン系染料、アゾ系染料、インジゴイド系染料等の各種染料を溶解するようにしてもよい。
電気泳動粒子6は、荷電を有し、電界が作用することにより、液相分散媒中を電気泳動し得る粒子である。かかる電気泳動粒子6には、荷電を有するものであれば、いかなるものをも用いることができ、特に限定はされないが、顔料粒子、樹脂粒子またはこれらの複合粒子のうちの少なくとも1種が好適に使用される。これらの粒子は、製造が容易であるとともに、荷電の制御を比較的容易に行うことができるという利点を有している。
顔料粒子を構成する顔料としては、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック、チタンブラック、亜クロム酸銅等の黒色顔料、酸化チタン、酸化アンチモン等の白色顔料、モノアゾ等のアゾ系顔料、イソインドリノン、黄鉛等の黄色顔料、キナクリドンレッド、クロムバーミリオン等の赤色顔料、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー等の青色顔料、フタロシアニングリーン等の緑色顔料等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、樹脂粒子を構成する樹脂材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン、ポリエステル等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、複合粒子としては、例えば、顔料粒子の表面を樹脂材料や他の顔料で被覆したもの、樹脂粒子の表面を顔料で被覆したもの、顔料と樹脂材料とを適当な組成比で混合した混合物で構成される粒子等が挙げられる。
また、複合粒子としては、例えば、顔料粒子の表面を樹脂材料や他の顔料で被覆したもの、樹脂粒子の表面を顔料で被覆したもの、顔料と樹脂材料とを適当な組成比で混合した混合物で構成される粒子等が挙げられる。
顔料粒子の表面を他の顔料で被覆した粒子としては、例えば、酸化チタン粒子の表面を、酸化珪素や酸化アルミニウムで被覆したものを例示することができ、かかる粒子は、白色粒子6aとして好適に用いられる。また、カーボンブラック粒子またはその表面を被覆した粒子は、着色粒子(黒色粒子)6bとして好適に用いられる。
また、電気泳動粒子6の形状は、特に限定されないが、球形状であるのが好ましい。電気泳動粒子6は、液相分散媒中での分散性を考慮した場合、より小さいものが好適に用いられ、具体的には、その平均粒径が、10nm以上、500nm以下程度であるのが好ましく、20nm以上、300nm以下程度であるのがより好ましい。電気泳動粒子6の平均粒径を前記範囲とすることにより、電気泳動粒子6同士の凝集や、液相分散媒中における沈降を確実に防止して、液相分散媒中に分散させることができ、その結果、表示装置1の表示品質の劣化を好適に防止することができる。
また、電気泳動粒子6の形状は、特に限定されないが、球形状であるのが好ましい。電気泳動粒子6は、液相分散媒中での分散性を考慮した場合、より小さいものが好適に用いられ、具体的には、その平均粒径が、10nm以上、500nm以下程度であるのが好ましく、20nm以上、300nm以下程度であるのがより好ましい。電気泳動粒子6の平均粒径を前記範囲とすることにより、電気泳動粒子6同士の凝集や、液相分散媒中における沈降を確実に防止して、液相分散媒中に分散させることができ、その結果、表示装置1の表示品質の劣化を好適に防止することができる。
なお、本実施形態のように、2種の異なる粒子を用いる場合、2種の粒子の平均粒径を異ならせること、特に、白色粒子6aの平均粒径を着色粒子6bの平均粒径より大きく設定するのが好ましい。これにより、表示装置1の表示コントラストをより向上させることや、保持特性を向上させることができる。具体的には、着色粒子6bの平均粒径を20nm以上、100nm以下程度、白色粒子6aの平均粒径を150nm以上、300nm以下程度とするのが好ましい。
また、電気泳動粒子6の比重は、液相分散媒の比重とほぼ等しくなるように設定されているのが好ましい。これにより、電気泳動粒子6は、電極32、92間への電圧の印加を停止した後においても、液相分散媒中において一定の位置に長時間滞留することができる。すなわち、表示装置1にメモリー性を付与することができ、表示面に表示された情報が長時間保持されることとなる。
バインダー42は、例えば、基板3と回路基板9とを接合する目的、基板3と回路基板9との間にマイクロカプセル41を固定する目的、マイクロカプセル41同士を固定する目的、共通電極32および個別電極92同士間の絶縁性を確保する目的等により供給される。これにより、表示装置1の耐久性および信頼性をより向上させることができる。このバインダー42には、回路基板9、共通電極32およびカプセル本体411(マイクロカプセル41)との親和性(密着性)に優れ、かつ、絶縁性に優れる樹脂材料(絶縁性または微小電流のみが流れる樹脂材料)が好適に使用される。
このようなバインダー42としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、(メタ)アクリルウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、スチレン系樹脂、アルキド系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、(メタ)アクリルシリコーン系樹脂、アルキルポリシロキサン系樹脂、シリコーン系樹脂、シリコーンアルキド系樹脂、シリコーンウレタン系樹脂、シリコーンポリエステル系樹脂、ポリアルキレングリコール系樹脂のような合成樹脂バインダー、エチレン−プロピレン共重合ゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタンジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムのような合成ゴムまたは天然ゴムバインダー、硝酸セルロース、セルロースアセテートブチレート、酢酸セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースのような熱可塑性または熱硬化性高分子バインダー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらのバインダー42のうち、マイクロカプセル41の分散性が比較的良好であり、さらに、回路基板9、共通電極32およびカプセル本体411との密着性に優れる点で、(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアルキレングリコール系樹脂が好ましく用いられ、さらに、(メタ)アクリル系樹脂が特に好ましく用いられる。
封止部5は、基板3と回路基板9との間であって、それらの縁部に沿って設けられている。この封止部5により、マイクロカプセル含有層40が気密的に封止されている。これにより、表示装置1(表示層4)内への水分の浸入を防止して、表示装置1の表示性能の劣化をより確実に防止することができる。
封止部5の構成材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂のような熱可塑性樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂のような熱硬化性樹脂等の各種樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、封止部5は、必要に応じて設ければよく、省略することもできる。
封止部5の構成材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂のような熱可塑性樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂のような熱硬化性樹脂等の各種樹脂材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、封止部5は、必要に応じて設ければよく、省略することもできる。
以上のような構成の表示装置1は、次のようにして作動する。なお、以下では、1つの個別電極92について代表して説明する。
表示装置1の共通電極32と個別電極92との間に電圧を印加すると、これらの間に電界が生じる。この電界にしたがって、電気泳動粒子6(着色粒子6b、白色粒子6a)は、いずれかの電極に向かって電気泳動する。
表示装置1の共通電極32と個別電極92との間に電圧を印加すると、これらの間に電界が生じる。この電界にしたがって、電気泳動粒子6(着色粒子6b、白色粒子6a)は、いずれかの電極に向かって電気泳動する。
例えば、白色粒子6aとして正荷電を有するものを用い、着色粒子(黒色粒子)6bとして負荷電のものを用いた場合、図2(A)に示すように、個別電極92を正電位とすると、白色粒子6aは、共通電極32側に移動して、共通電極32に集まる。一方、着色粒子6bは、個別電極92側に移動して、個別電極92に集まる。このため、表示装置1を表示面311側から見ると、白色粒子6aの色が見えること、すなわち、白色が見えることになる。
これとは逆に、図2(B)に示すように、個別電極92を負電位とすると、白色粒子6aは、個別電極92側に移動して、個別電極92に集まる。一方、着色粒子6bは、共通電極32側に移動して、共通電極32に集まる。このため、表示装置1を表示面311側から見ると、着色粒子6bの色が見えること、すなわち、黒色が見えることになる。
これとは逆に、図2(B)に示すように、個別電極92を負電位とすると、白色粒子6aは、個別電極92側に移動して、個別電極92に集まる。一方、着色粒子6bは、共通電極32側に移動して、共通電極32に集まる。このため、表示装置1を表示面311側から見ると、着色粒子6bの色が見えること、すなわち、黒色が見えることになる。
このような構成において、電気泳動粒子6(白色粒子6a、着色粒子6b)の帯電量や、電極32、92の極性、電極32、92間の電位差等を各画素において適宜設定することにより、表示装置1の表示面側には、白色粒子6aおよび着色粒子6bの色の組み合わせや、電極32、92に集合する粒子の数等に応じて、所望の情報(画像)が表示される。
ここで、表示装置1では、マイクロカプセル含有層40中において、マイクロカプセル41が、その面方向に隣接するもの同士が互いに接触し、かつ、厚さ方向に積層することなく配列しているので、かかるマイクロカプセル含有層40(表示層4)を備える表示装置1は、高いコントラストを発揮することができる。
また、表示装置1では、マイクロカプセル含有層40に含有されるマイクロカプセル41が球状をなして存在していることにより、耐圧性および耐ブリード性に優れている。したがって、表示装置1を作動させているとき、もしくは、表示装置1を保存している間に、表示装置1に衝撃が加わったり、表示面が押圧されたりした場合でも、マイクロカプセル41の破壊や電気泳動分散液100の散逸が防止され、表示装置1を、長期間安定に動作することができる。
以上のような表示装置1は、図3に示す表示シート20を用いて製造される。図3に示すように、表示シート20は、基板3と、基板3上に設けられた表示層4と、表示層4の表面に接触して設けられた剥離シート8とを有している。表示装置1は、表示シート20の剥離シート8を剥離し、当該剥離により露出した表示層4の表面に、回路基板9を接着することにより製造することができる。このような製造方法によれば、表示装置1の製造を簡易化することができる。
以下、表示シート20について説明するが、基板3および表示層4(マイクロカプセル含有層40および封止部5)については、既に説明しているため、以下では、剥離シート8について主に説明する。
図3に示すように、剥離シート8は、シート状をなし、表示層4の表面(基板3と反対側の面)に接触して設けられている。剥離シート8は、表示層4の表面が外気に触れたり、表面に埃、塵、水滴等が付着したりするのを防止し、表示層4の表面(表示層4の表面に露出したバインダー42)の粘着力(接着力)を維持する機能を有している。このような剥離シート8は、表示層4に回路基板9を接着する直前に表示層4から剥離する。これにより、表示層4と回路基板9とを強固に接着(接合)することができる。
図3に示すように、剥離シート8は、シート状をなし、表示層4の表面(基板3と反対側の面)に接触して設けられている。剥離シート8は、表示層4の表面が外気に触れたり、表面に埃、塵、水滴等が付着したりするのを防止し、表示層4の表面(表示層4の表面に露出したバインダー42)の粘着力(接着力)を維持する機能を有している。このような剥離シート8は、表示層4に回路基板9を接着する直前に表示層4から剥離する。これにより、表示層4と回路基板9とを強固に接着(接合)することができる。
図4に示すように、このような剥離シート8の表示層4側の面81は、縁部を除くように設けられた平坦面(第1の領域)811と、平坦面811を囲むように縁部に設けられた租面(第2の領域)812とで構成されている。
具体的には、表示シート20の平面視にて、平坦面811は、表示層4のマイクロカプセル含有層40と対向するように設けられており、租面812は、表示層4の封止部5と対向するように設けられている。ここで、表示層4のうち、実際に画像を表示することができるのは、マイクロカプセル41を含有するマイクロカプセル含有層40であることから、マイクロカプセル含有層40を「有効表示領域S1」と言い、有効表示領域S1を囲むようにして設けられた封止部5を、画像を表示することのできない「非有効表示領域S2」と言うことができる。さすれば、平坦面811は、有効表示領域S1に対応するように設けられており、租面812は、非有効表示領域S2に対応するように設けられているとも言える。
具体的には、表示シート20の平面視にて、平坦面811は、表示層4のマイクロカプセル含有層40と対向するように設けられており、租面812は、表示層4の封止部5と対向するように設けられている。ここで、表示層4のうち、実際に画像を表示することができるのは、マイクロカプセル41を含有するマイクロカプセル含有層40であることから、マイクロカプセル含有層40を「有効表示領域S1」と言い、有効表示領域S1を囲むようにして設けられた封止部5を、画像を表示することのできない「非有効表示領域S2」と言うことができる。さすれば、平坦面811は、有効表示領域S1に対応するように設けられており、租面812は、非有効表示領域S2に対応するように設けられているとも言える。
このように、面81の有効表示領域S1に対応する部位を平坦面811とすることにより、後述するように、表示シート20の表示特性の検査を精度よく行うことができる。また、面81の縁部に租面812を設けることにより、剥離シート8の面81の縁部における、表示層4の表面との接触面積を、例えば平坦面の場合と比べて小さくすることができる。そのため、剥離シート8の面81の縁部と表示層4との接着強度が適度な強度となり(必要以上に高くならず)、剥離シート8を表示層4の表面からスムーズに剥離することができる。具体的に説明すれば、通常、剥離シート8は、その縁部(特に、角部)から剥離していく。そのため、前記のように、面81の縁部を租面812とすることにより、剥離シート8の剥がし始めがスムーズとなり、その結果、剥離シート8を表示層4の表面からスムーズに剥離することができる。
特に、本実施形態では、非有効表示領域S2の全域に対応して、すなわち、剥離シート8の面81の縁部の全周が租面812であるため、剥離シート8の縁部のいかなる場所から剥離を開始しても、同じように、剥離シート8を表示層4からスムーズに剥離することができる。
特に、本実施形態では、非有効表示領域S2の全域に対応して、すなわち、剥離シート8の面81の縁部の全周が租面812であるため、剥離シート8の縁部のいかなる場所から剥離を開始しても、同じように、剥離シート8を表示層4からスムーズに剥離することができる。
さらには、剥離シート8を表示層4からスムーズに剥離することができるため、剥離シート8を剥離する前後で、マイクロカプセル含有層40の表面形状を同形状に保つことができる。すなわち、剥離シート8の剥離に伴ってマイクロカプセル含有層40が引っ張られることにより、剥離シート8を剥離した後のマイクロカプセル含有層40の表面の形状が変形することを防止することができる。そのため、剥離シート8を剥離した後に行われる表示層4の表面への回路基板9の接着を、例えばマイクロカプセル含有層40と回路基板9との間に隙間が形成されてしまうといった不具合を生じることなく行うことができる。
また、剥離シート8を表示層4から剥離する際に、剥離シート8が破れたり、剥離シート8の一部が表示層4の表面に残ってしまったりするのを防止することができるため、表示層4の表面に回路基板9を接着する際に、表示層4と回路基板9との間に異物(剥離シート8の一部)が混入するのを防止することができるとともに、表示層4に本来の接着力を発揮させることができる。
図4に示すように、租面812には微少な凹凸813が形成されている。凹凸813は、互いに平行かつ等間隔で形成された複数の凸条814を有している。換言すれば、凹凸813は、互いに平行かつ等間隔で形成された複数の凹条を有しているとも言え、交互に形成された複数の凸条と複数の凹条とを有しているとも言える。そして、各凸条814の頂部の表面が表示層4の表面と接触している。また、このような各凸条814は、剥離シート8の側面に開放している。
凹凸813をこのような構成とすることにより、比較的簡単に、剥離シート8の面81の縁部における、表示層4の表面との接触面積を、例えば平坦面である場合と比較して小さくすることができる。そのため、剥離を開始する部位の捲り上げを容易に行うことができ(すなわち、剥離のきっかけを容易に作り出すことができ)、表示層4の表面からの剥離シート8の剥離をスムーズに行うことができる。
表示シート20の平面視にて、複数の凸条814の延在方向は、剥離シート8の剥離方向と略平行となっていてもよいし、略直交していてもよい。略平行である場合には、凸条814が剥離シート8にコシを与えることとなり、剥離シート8の破損(破壊)を防止することができる。一方、略直交する場合には、隣り合う一対の凸条814間(シート厚が他の部分よりも薄い部分)で剥離シート8を容易に撓ませることができるため、表示層4の表面からの剥離シート8の剥離をよりスムーズに行うことができる。また、剥離方向に凸条814が間欠的に存在することとなるため、表示層4の表面からの剥離シート8の剥離を比較的少ない力で行うことができる。ただし、複数の凸条814の延在方向は、上記の方向に限定されず、例えば、表示シート20の平面視にて、各凸条814の延在方向が剥離シート8の剥離方向に対して傾斜していてもよい。
隣り合う一対の凸条814の離間距離Dとしては、特に限定されないが、10μm以上、300μm以下程度であるのが好ましく、10μm以上、100μm以下程度であるのがより好ましく、40μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、租面812と表示層4の表面との接触面積が過度に小さくなるのを防止することができ、剥離シート8の縁部(端)が表示層4の表面から不本意に捲れ上がる(剥離する)のを防止することができる。
各凸条814の幅Wとしては、特に限定されないが、10μm以上、300μm以下程度であるのが好ましく、10μm以上、100μm以下程度であるのがより好ましく、40μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、1つの凸条814の表面と表示層4の表面との接触面積が、過度に大きくなるのを防止することができる。そのため、租面812と表示層4の表面との接着強度を適度な強度とすることができる。
また、租面812に対する凸条814の占有面積としては、特に限定されないが、20%以上、80%以下程度であるのが好ましく、50%程度であるのがより好ましい。これにより、租面812と表示層4の表面との接着強度を適度な強度とすることができ、接着強度が強すぎることによる剥離シート8の縁部の破損(剥離時の破損)や、接着強度が弱すぎることによる剥離シート8の縁部の不本意な捲れ上がり(剥離)をより確実に防止することができる。
また、凸条814の高さHとしては、特に限定されないが、50μm以上、500μm以下程度であるのが好ましく、100μm以上、400μm以下程度であるのがより好ましい。これにより、剥離シート8の厚みを抑えつつ、租面812の凸条814の頂部表面以外の部分(例えば、隣り合う一対の凸条814間に位置するシート厚が薄い部分)での表示層4の表面との接触を防止することができる。そのため、剥離シート8の租面812と表示層4の表面との接触面積が不本意に大きくなる(設定値よりも大きくなる)のを防止することができ、表示層4の表面からの剥離シート8の剥離をスムーズに行うことができる。
また、剥離シート8の厚さが薄い部分(隣り合う一対の凸条814間に位置する部分)の厚さTとしては、特に限定されないが、20μm以上、500μm以下程度であるのが好ましく、25μm以上、250μm以下程度であるのがより好ましい。これにより、剥離シート8の機械的強度を、その目的を果たすのに十分な強度とすることができる。
このような剥離シート8は、実質的に透明(無色透明)であるのが好ましい。これにより、剥離シート8または基板3(基板3も前述したように実質的に無色透明である)を介して表示層4を観察することが出来るため、表示シート20の表示特性をより簡単に検査することができる。
このような剥離シート8は、実質的に透明(無色透明)であるのが好ましい。これにより、剥離シート8または基板3(基板3も前述したように実質的に無色透明である)を介して表示層4を観察することが出来るため、表示シート20の表示特性をより簡単に検査することができる。
特に、本実施形態では、剥離シート8の表示層4の有効表示領域S1に対応する部位は、平坦面811で構成されていることから、剥離シート8を介して表示層4(マイクロカプセル含有層40)を観察しても、表示シート20の表示特性を精度よく行うことができる。すなわち、仮に、剥離シート8の面81の有効表示領域S1に対応する部位が、租面812のような租面で構成されている場合には、表示シート20の外部からマイクロカプセル含有層40へ向かう光や電気泳動粒子6で反射した光等が、租面の凹凸によって屈折したり、拡散(散乱)したりする。そのため、このような剥離シート8を介してでは、マイクロカプセル含有層40(各マイクロカプセル41)の状態を高精度に観察することができない。これに対して、本実施形態の剥離シート8では、面81の有効表示領域S1に対応する部位が平坦面811であるため、前述のような光の反射・拡散がほとんど発生せず、これにより、剥離シート8を介してマイクロカプセル含有層40(各マイクロカプセル41)の状態を高精度に観察することができる。
また、剥離シート8は、導電性を有しているのが好ましい。剥離シート8が導電性を有することにより、剥離シート8を表示シート20の表示特性を検査する際の検査用電極として利用することができる。具体的には、表示シート20の表示特性の検査は、表示層4を介して一対の電極を対向配置し、この一対の電極間に電圧を印加することにより、各マイクロカプセル41中の電気泳動粒子6を所望の方向へ泳動させ、電気泳動粒子6の移動後のマイクロカプセル含有層40の状態を基板3側または剥離シート8側から観察することにより行われる。剥離シート8が導電性を有している場合では、表示層4を介して導電性を有する部材、すなわち共通電極32と剥離シート8が対向配置されているため、これら電極を、一対の検査用電極として用いることにより、別途電極を配置しなくても表示シート20の表示特性を検査することができる。そのため、剥離シート8が導電性を有していると、表示シート20の表示特性の検査が容易となる。
図5に示すように、剥離シート8が導電性を有している場合には、剥離シート8を、母材8aと、母材8aの一方の面に形成された導電層8bとで構成することができる。また、このような構成の場合には、母材8aの表面が表示層4と接触する面81であってもよく、逆に、導電層8bの表面が表示層4と接触する面81であってもよいが、後者であるのが好ましい。これにより、導電層8bと共通電極の間に存在するマイクロカプセル含有層40(マイクロカプセル41内の電気泳動分散液100)に有効に電界が掛かり検査が行なえる。
母材8aとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、無延伸ポリプロピレン、延伸ポリプロピレンおよび延伸ナイロンうちの少なくとも1種を主材料として構成されるプラスチックフィルム、クラフト紙、ポリエチレンラミネート紙、ポリプロピレンラミネート紙、不織布等が挙げられる。
また、導電層8bの構成材料としては、実質的に導電性を有するものであれば特に限定されず、例えば、金、銀、銅、アルミニウムまたはこれらを含む合金等の金属材料、カーボンブラック等の炭素系材料、ポリアセチレン、ポリフルオレンまたはこれらの誘導体等の電子導電性高分子材料、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート等のマトリックス樹脂中に、NaCl、Cu(CF3SO3)2等のイオン性物質を分散させたイオン導電性高分子材料、インジウム酸化物(IO)、インジウムスズ酸化物(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)等の導電性酸化物材料のような各種導電性材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いた物であれば良い。
あるいは、導電性を有する剥離シート8として、アルミ箔、SUS箔、銅箔等の導電性のあるシートを用いてもよい。なお、剥離シート8は、導電層8bの表面に離型剤層が形成された構成であってもよい。これにより、剥離シート8の表示層4からの剥離がより容易となる。離型剤層としては、特に限定されないが、シリコーン系離型剤、フッ素系離型剤、変性シリコーン系離型剤のうちの少なくとも1種を主材料として構成されるものが挙げられる。
また、租面812(凹凸813)の形成方法としては、特に限定されないが、例えばエンボス加工によって形成することができる。エンボス加工によれば、比較的簡単に凹凸813を形成することができる。その他、ブラスト処理等によって凹凸813を形成してもよい。
また、租面812(凹凸813)の形成方法としては、特に限定されないが、例えばエンボス加工によって形成することができる。エンボス加工によれば、比較的簡単に凹凸813を形成することができる。その他、ブラスト処理等によって凹凸813を形成してもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の表示装置の第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの断面斜視図である。
以下、第2実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
次に、本発明の表示装置の第2実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの断面斜視図である。
以下、第2実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図6に示すように、剥離シート8Aの表示層4側の面81Aの縁部は、租面812Aである。この租面812Aには、微小な凹凸813Aが形成されている。凹凸813Aは、第1の方向に延在する複数の第1の凸条815Aと、第1の方向と異なる方向に延在し第1の凸条815Aと交差する第2の凸条816Aとを有している。複数の第1の凸条815Aは、互いに平行かつ等間隔に形成されており、複数の第2の凸条816Aも、互いに平行かつ等間隔に形成されている。このような凹凸813Aは、格子状をなす凸条を有しているとも言える。
凹凸813Aをこのような形状とすることにより、比較的簡単に、表示層4の表面と剥離シート8Aの縁部との接触面積を、例えば縁部が平坦面である場合と比較して小さくすることができる。また、凹凸813Aが規則的に形成されるため、剥離シート8Aの縁部のいかなる部位から剥離を開始しても、同じように、剥離シート8Aを表示層4からスムーズに剥離することができる。
第1の凸条815Aの延在方向(第1の方向)は、第2の凸条816Aの延在方向(第2の方向)と交わっていれば特に限定されないが、第2の方向に対して60°以上、120°以下程度傾いているのが好ましく、略90°であるのがより好ましい。これにより、上述の効果がより顕著となる。
隣り合う一対の第1の凸条815A(隣り合う一対の第2の凸条816A)の離間距離D’としては、特に限定されないが、10μm以上、300μm以下程度であるのが好ましく、10μm以上、100μm以下程度であるのがより好ましく、40μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、剥離シート8Aの租面812Aと表示層4の表面との接触面積が過度に小さくなるのを防止することができ、剥離シート8Aが表示層4の表面から不本意に捲れ上がる(剥離)するのを防止することができる。
隣り合う一対の第1の凸条815A(隣り合う一対の第2の凸条816A)の離間距離D’としては、特に限定されないが、10μm以上、300μm以下程度であるのが好ましく、10μm以上、100μm以下程度であるのがより好ましく、40μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、剥離シート8Aの租面812Aと表示層4の表面との接触面積が過度に小さくなるのを防止することができ、剥離シート8Aが表示層4の表面から不本意に捲れ上がる(剥離)するのを防止することができる。
各第1の凸条815A(各第2の凸条816A)の幅W’としては、特に限定されないが、10μm以上、300μm以下程度であるのが好ましく、10μm以上、100μm以下程度であるのがより好ましく、40μm程度であるのがさらに好ましい。これにより、1つの第1の凸条815A(1つの第2の凸条816A)と表示層4の表面との接触面積が過度に大きくなるのを防止することができ、剥離シート8Aと表示層4との接着強度を適度な強度とすることができる。
また、租面812Aに対する凸条(すなわち、第1の凸条815Aおよび第2の凸条816A)の占有面積としては、特に限定されないが、20%以上、80%以下程度であるのが好ましく、50%程度であるのがより好ましい。これにより、剥離シート8Aの縁部と表示層4との接着強度を適度な強度とすることができ、接着強度が強すぎることによる剥離シート8Aの破損(剥離時の破損)および剥離のしにくさや、接着強度が弱すぎることによる剥離シート8Aの縁部の不本意な捲れ上がり(剥離)をより確実に防止することができる。
また、第1の凸条815A(第2の凸条816A)の高さH’としては、特に限定されないが、50μm以上、500μm以下程度であるのが好ましく、100μm以上、400μm以下程度であるのがより好ましい。これにより、剥離シート8Aの厚みを抑えつつ、租面812Aの第1の凸条815Aおよび第2の凸条816Aの頂部表面以外の部分での表示層4の表面との接触を防止することができる。そのため、剥離シート8Aの租面812Aと表示層4の表面との接触面積が不本意に大きくなるのを防止することができ、表示層4の表面からの剥離シート8Aの剥離をスムーズに行うことができる。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の表示装置の第3実施形態について説明する。
図7は、本発明の第3実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図8は、図7に示す表示シートで製造された表示装置の断面図である。
以下、第3実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する表示層の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
次に、本発明の表示装置の第3実施形態について説明する。
図7は、本発明の第3実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図8は、図7に示す表示シートで製造された表示装置の断面図である。
以下、第3実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する表示層の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図7に示すように、表示シート20Bでは、表示層4Bが、マイクロカプセル41とバインダー42とを有するマイクロカプセル含有層40と、マイクロカプセル含有層40の表面に設けられた接着層44Bと、これら層40、44Bの周囲を覆うように設けられた封止部5とを有している。このような表示シート20Bでは、剥離シート8が接着層44Bの表面に接触するように、表示層4Bに重ね合わされている。
接着層44Bは、マイクロカプセル含有層40と回路基板9とをより確実(すなわち、より強固)に固定する機能を有している。すなわち、表示層4Bの表面の接着力を向上させる機能を有している。このような接着層44Bの構成材料としては、特に限定されないが、例えば、回路基板9、バインダー42、およびマイクロカプセル41との密着性に優れる点から、(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアルキレングリコール系樹脂等の高分子接着材層が好ましく用いられ、中でも、特に、(メタ)アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂が好ましく用いられる。
このような接着層44Bは、導電性を有していても、有していなくてもよい。接着層44Bが導電性を有している場合には、垂直方向(接着層44Bの厚さ方向)に導電異方性を有するものがより好ましい。接着層44Bに導電性を付与するために、例えば、上記樹脂に電解質、高分子電解質、固体電解質、第四級アンモニウム塩、導電性金属粉、強磁性流体、非反応性溶媒、導電性有機化合物の中から選ばれた1つまたは、2つ以上の組み合わせを添加してもよい。
このような表示シート20Bの剥離シート8を剥離し、当該剥離により露出した表示層4Bの表面に、回路基板9を接着することにより図8に示すような表示装置1Bを製造することができる。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
このような第3実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の表示装置の第4実施形態について説明する。
図9は、本発明の第4実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図10は、図9に示す表示シートで製造された表示装置の断面図である。
以下、第4実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有するマイクロカプセル含有層の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
次に、本発明の表示装置の第4実施形態について説明する。
図9は、本発明の第4実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図10は、図9に示す表示シートで製造された表示装置の断面図である。
以下、第4実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第4実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有するマイクロカプセル含有層の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図9に示すように、本実施形態の表示シート20Cが有するマイクロカプセル含有層40Cでは、各マイクロカプセル41Cが、水平方向に拡がった扁平形状となっている。換言すれば、マイクロカプセル41Cは、石垣構造を形成している。このような構成の表示シート20Cを用いて製造される表示装置1Cでは、有効表示領域が増大し、コントラストが良好なものとなる。また、電気泳動粒子6の上下方向への移動距離を短縮することができるため、表示色の切り替え速度の向上を図ることもできる。
このような構成のマイクロカプセル含有層40Cは、例えば、球形のカプセル本体411Cを基板3および回路基板9で挟持し、上下方向に圧縮することにより形成することができる。また、例えばカプセル本体411Cをゼラチン等で構成することにより柔らかくし、基板3上で、各マイクロカプセル41Cを自重によって扁平形状に変形させることにより形成することができる。
このような表示シート20Cの剥離シート8を剥離し、当該剥離により露出した表示層4Cの表面に、回路基板9を接着することにより図10に示すような表示装置1Cを製造することができる。
なお、表示層4Cは、前述した第3実施形態のような接着層を有していてもよい。
このような第4実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
このような表示シート20Cの剥離シート8を剥離し、当該剥離により露出した表示層4Cの表面に、回路基板9を接着することにより図10に示すような表示装置1Cを製造することができる。
なお、表示層4Cは、前述した第3実施形態のような接着層を有していてもよい。
このような第4実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の表示装置の第5実施形態について説明する。
図11は、本発明の第5実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図12は、図11に示す表示シートで製造された表示装置の断面図である。
以下、第5実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有するマイクロカプセル含有層の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
次に、本発明の表示装置の第5実施形態について説明する。
図11は、本発明の第5実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図12は、図11に示す表示シートで製造された表示装置の断面図である。
以下、第5実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第5実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有するマイクロカプセル含有層の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図11に示すように、本実施形態の表示シート20Dが有するマイクロカプセル含有層40Dでは、その表面(剥離シート8側の面)に凹凸45Dが形成されている。凹凸45Dは、各マイクロカプセル41の外周に倣った(沿った)形状をなしている。このように、マイクロカプセル含有層40Dの表面に凹凸45Dを形成することにより、剥離シート8との接触面積を、マイクロカプセル含有層40Dの表面が平坦面の場合(例えば第1実施形態の場合)に比べて少なくすることができる。そのため、表示層4Dの表面からの剥離シート8の剥離をスムーズに行うことができる。
このような表示シート20Dの剥離シート8を剥離し、当該剥離により露出した表示層4Dの表面に、回路基板9を接着することにより図12に示すような表示装置1Dを製造することができる。なお、回路基板9の表示層4Dへの接着は、回路基板9を表示層4Dに押し当てて行われるため、表示装置1Dでは、表示層4Dの表面がほぼ平坦化されている(すなわち、凹凸45Dが除去されている)。
このような第5実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
このような第5実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の表示装置の第6実施形態について説明する。
図13は、本発明の第6実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図14は、図13に示す表示シートで製造された表示装置の断面図である。
以下、第6実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第6実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する表示層の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
次に、本発明の表示装置の第6実施形態について説明する。
図13は、本発明の第6実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図14は、図13に示す表示シートで製造された表示装置の断面図である。
以下、第6実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第6実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する表示層の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図13に示すように、本実施形態の表示シート20Eでは、表示層4Eが、マトリックス状に設けられ、電気泳動分散液100が充填された複数のセル(収容部)46Eを有するセル配列層47Eと、セル配列層47Eの表面に設けられた接着層44Eとで構成されている。このような表示シート20Eでは、剥離シート8が、接着層44Eの表面に接触するようにして、表示層4Eに重ね合わされている。
セル配列層47Eは、複数の凹部(各セル46Eの内部空間となる部分)を有する基体471Eと、基体471Eの各凹部の開口を覆うように設けられた蓋体472Eとを有しており、基体471Eに形成された各凹部を電気泳動分散液100で満たした後、各凹部を蓋体472Eで封止することにより形成することができる。このような表示層4Eでは、基体471Eの前記凹部を含む領域が有効表示領域S1であり、前記凹部を含まない縁部が非有効表示領域S2であると言える。
基体471Eおよび蓋体472Eの構成材料としては、比較的絶縁性の高い材料を用いることができ、例えば、ポリエチレン等のポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリアミド、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリウレタン系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーなどが挙げられる。
接着層44Eは、表示層4E(セル配列層47E)と回路基板9とをより確実に固定する機能を有している。このような接着層44Eの構成材料としては、特に限定されないが、例えば、回路基板9およびセル46Eとの密着性に優れる点から、(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアルキレングリコール系樹脂が好ましく用いられ、中でも、特に、(メタ)アクリル系樹脂が好ましく用いられる。
このような表示シート20Eの剥離シート8を剥離し、当該剥離により露出した表示層4E(接着層44E)の表面に、回路基板9を接着することにより図14に示すような表示装置1Eを製造することができる。
なお、セル配列層47Eの表面(剥離シート8側の面)が粘着力を有する場合には、接着層44Eは、省略してもよい。
このような第6実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、セル配列層47Eの表面(剥離シート8側の面)が粘着力を有する場合には、接着層44Eは、省略してもよい。
このような第6実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第7実施形態>
次に、本発明の表示装置の第7実施形態について説明する。
図15は、本発明の第7実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図16は、図15に示す表示シートで製造された表示装置の断面図である。
以下、第7実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第7実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する表示層の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
次に、本発明の表示装置の第7実施形態について説明する。
図15は、本発明の第7実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図、図16は、図15に示す表示シートで製造された表示装置の断面図である。
以下、第7実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第7実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する表示層の構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図15に示すように、本実施形態の表示シート20Fでは、表示層4Fが、マトリックス状に設けられた複数のセル(収容部)46Fを有するセル配列層47Fと、セル配列層47Fの表面に設けられた接着層44Fとで構成されている。また、各セル46F内には、互いに反対の極に帯電する白色粒子7aおよび着色粒子7bが飛散している。すなわち、前述した実施形態では、粒子を液体に分散させているのに対して、本実施形態では、粒子を気体中に飛散させている。
このような表示シート20Fの剥離シート8を剥離し、当該剥離により露出した表示層4F(接着層44F)の表面に、回路基板9を接着することにより図16に示すような表示装置1Fを製造することができる。
このような第7実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
このような第7実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第8実施形態>
次に、本発明の表示装置の第8実施形態について説明する。
図17は、本発明の第8実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの平面図である。
以下、第8実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第8実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
次に、本発明の表示装置の第8実施形態について説明する。
図17は、本発明の第8実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの平面図である。
以下、第8実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第8実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図17に示すように、剥離シート8Gの面(表示層4と接触する面)81Gの1つの角部付近が租面812Gとなっており、租面812Gを除く部分が平坦面811Gとなっている。また、租面812Gは、表示層4の非有効表示領域S2と対向する部位に含まれている。このように、面81Gの縁部(非有効表示領域S2に対向する部位)の一部だけが租面812Gとなっていても、剥離シート8Gを租面812Gが形成された箇所から剥離することにより、表示層4からスムーズに剥離することができる。このような構成では、租面812Gとすべき領域を比較的小さくすることができるため、剥離シート8Gの製造が容易となる。特に、本実施形態では、面81Gの角部が租面812Gとなっているため、剥離シート8の表示層4からの剥離をよりスムーズに行うことができる。
このような第8実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
このような第8実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第9実施形態>
次に、本発明の表示装置の第9実施形態について説明する。
図18は、本発明の第9実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの斜視図である。
以下、第9実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第9実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
次に、本発明の表示装置の第9実施形態について説明する。
図18は、本発明の第9実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの斜視図である。
以下、第9実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第9実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する剥離シートの構成が異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図18に示すように、剥離シート8Hの表示層4側の面81Hの縁部は、租面812Hである。この租面812Hには、微細な突起813Hが多数形成されている。多数の突起813Hは、規則的に形成されていてもよいし、不規則に形成されていてもよい。また、各突起813Hの頂面は、平坦面811Hと同一平面上に位置している。
このような第9実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
このような第9実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第10実施形態>
次に、本発明の表示装置の第10実施形態について説明する。
図19は、本発明の第10実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図である。
以下、第10実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第10実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する封止部の構成および剥離シートの構成がそれぞれ異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
次に、本発明の表示装置の第10実施形態について説明する。
図19は、本発明の第10実施形態にかかる表示装置の製造に用いられる表示シートの断面図である。
以下、第10実施形態の表示装置について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第10実施形態にかかる表示装置は、その製造に用いられる表示シートが有する封止部の構成および剥離シートの構成がそれぞれ異なる以外は、第1実施形態の表示装置と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図19に示すように、剥離シート8Iの表示層4側の面81Iは、その全域が平坦面で構成されている。また、封止部5Iの上面(剥離シート8Iと対向する面)51Iは凹凸面で構成されている。言い換えれば、封止部5Iには、上面51Iから突出する複数の凸部を有しているとも言えるし、上面51Iに開放する複数の凹部を有しているとも言える。なお、凸部(凹部)は、突起状であってもよいし、所定方向に延在する凸条(凹条)であってもよい。
このように、封止部5Iの上面51Iを凹凸面で構成することにより、表示層4の縁部(非有効表示領域S2)と剥離シート8Iの縁部との接触面積を、例えば封止部5Iの上面51Iが平坦面の場合と比べて小さくすることができる。そのため、剥離シート8Iを表示層4の表面からスムーズに剥離することができる。
このような第10実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
このような第10実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上説明したような表示装置1は、それぞれ、各種電子機器に組み込むことができる。電気泳動表示装置を備える本発明の電子機器としては、例えば、電子ペーパー、電子ブック、テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、電子新聞、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等を挙げることができる。
これらの電子機器のうちから、電子ペーパーを例に挙げ、具体的に説明する。
これらの電子機器のうちから、電子ペーパーを例に挙げ、具体的に説明する。
図20は、本発明の電子機器を電子ペーパーに適用した場合の実施形態を示す斜視図である。
図20に示す電子ペーパー600は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体601と、表示ユニット602とを備えている。このような電子ペーパー600では、表示ユニット602が、前述したような表示装置1で構成されている。
図20に示す電子ペーパー600は、紙と同様の質感および柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体601と、表示ユニット602とを備えている。このような電子ペーパー600では、表示ユニット602が、前述したような表示装置1で構成されている。
次に、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態について説明する。
図21は、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図である。このうち、図21中(a)は断面図、(b)は平面図である。
図21に示すディスプレイ(表示装置)800は、本体部801と、この本体部801に対して着脱自在に設けられた電子ペーパー600とを備えている。なお、この電子ペーパー600は、前述したような構成、すなわち、図20に示す構成と同様である。
図21は、本発明の電子機器をディスプレイに適用した場合の実施形態を示す図である。このうち、図21中(a)は断面図、(b)は平面図である。
図21に示すディスプレイ(表示装置)800は、本体部801と、この本体部801に対して着脱自在に設けられた電子ペーパー600とを備えている。なお、この電子ペーパー600は、前述したような構成、すなわち、図20に示す構成と同様である。
本体部801は、その側部(図21中、右側)に電子ペーパー600を挿入可能な挿入口805が形成され、また、内部に二組の搬送ローラ対802a、802bが設けられている。電子ペーパー600を、挿入口805を介して本体部801内に挿入すると、電子ペーパー600は、搬送ローラ対802a、802bにより挟持された状態で本体部801に設置される。
また、本体部801の表示面側(図21(b)中、紙面手前側)には、矩形状の孔部803が形成され、この孔部803には、透明ガラス板804が嵌め込まれている。これにより、本体部801の外部から、本体部801に設置された状態の電子ペーパー600を視認することができる。すなわち、このディスプレイ800では、本体部801に設置された状態の電子ペーパー600を、透明ガラス板804において視認させることで表示面を構成している。
また、電子ペーパー600の挿入方向先端部(図21中、左側)には、端子部806が設けられており、本体部801の内部には、電子ペーパー600を本体部801に設置した状態で端子部806が接続されるソケット807が設けられている。このソケット807には、コントローラー808と操作部809とが電気的に接続されている。
このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600は、本体部801に着脱自在に設置されており、本体部801から取り外した状態で携帯して使用することもできる。
このようなディスプレイ800では、電子ペーパー600は、本体部801に着脱自在に設置されており、本体部801から取り外した状態で携帯して使用することもできる。
以上、図示の各実施形態に基づいて、本発明の表示シート、表示装置および電子機器を説明したが、本発明は、これらに限定されるものでない。例えば、本発明の表示シート、表示装置および電子機器では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。また、表示シート、表示装置および電子機器は、前記各実施形態のうち、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、表示層がマイクロカプセル含有層に積層された接着剤層を有する形態について説明したが、接着剤層に変えて、マイクロカプセル含有層を保護する保護層(保護シート)を積層した構成であってもよい。
また、前述した実施形態では、剥離シートの租面に形成された凹凸が規則的に形成された構成について説明したが、凹凸の形状は、これに限定されず、不規則な形状の凹凸であってもよい。具体的には、凹凸は、大きさも形も異なる複数の凹部が不規則に配置されたような形状であってもよい。
また、前述した実施形態では、剥離シートの租面に形成された凹凸が規則的に形成された構成について説明したが、凹凸の形状は、これに限定されず、不規則な形状の凹凸であってもよい。具体的には、凹凸は、大きさも形も異なる複数の凹部が不規則に配置されたような形状であってもよい。
また、剥離シートの租面に形成された凹凸の形状としては、特に限定されず、複数の凹部が規則的または不規則に形成されている形状であってもよい。この場合、凹部の横断面形状(平面視形状)としては、特に限定されず、例えば、円形、三角形、四角形、五角形以上の多角形、異形等であってもよい。
また、前述した実施形態では、剥離シートの租面に形成された凹凸が複数の凸条を有する形態について説明したが、これに限定されず、例えば、凹凸は、複数の凸部(柱状の凸部)を有していてもよい。また、前述した実施形態では、剥離シートの租面に形成された凹凸が有する凸条の頂面が平坦面をなしているが、これに限定されず、凸条の頂面は丸み付けされていてもよい。
また、前述した実施形態では、剥離シートの租面に形成された凹凸が複数の凸条を有する形態について説明したが、これに限定されず、例えば、凹凸は、複数の凸部(柱状の凸部)を有していてもよい。また、前述した実施形態では、剥離シートの租面に形成された凹凸が有する凸条の頂面が平坦面をなしているが、これに限定されず、凸条の頂面は丸み付けされていてもよい。
1、1B、1C、1D、1E、1F……表示装置 100……電気泳動分散液 2……表示基板 20、20B、20C、20D、20E、20F……表示シート 3……基板(基材) 31……基部 311……表示面 32……共通電極 4、4B、4C、4D、4E、4F……表示層 40、40C、40D……マイクロカプセル含有層 41、41C……マイクロカプセル 411、411C……カプセル本体 42……バインダー 44B、44E、44F……接着層 45D……凹凸 46E、46F……セル 47E、47F……セル配列層 471E……基体 472E……蓋体 5、5I……封止部 51I……上面 6……電気泳動粒子 6a、7a……白色粒子 6b、7b……着色粒子 8、8A、8G、8H、8I……剥離シート 8a……母材 8b……導電層 81、81A、81G、81H、81I……面 811、811G、811H……平坦面 812、812A、812G、812H……租面 813、813A……凹凸 813H……突起 814……凸条 815A……第1の凸条 816A……第2の凸条 9……回路基板 91……基部 92……個別電極 93……対向基板 600……電子ペーパー 601……本体 602……表示ユニット 800……ディスプレイ 801……本体部 802a、802b……搬送ローラ対 803……孔部 804……透明ガラス板 805……挿入口 806……端子部 807……ソケット 808……コントローラー 809……操作部 S1……有効表示領域 S2……非有効表示領域
Claims (12)
- 基材と、
前記基材の一方の面に設けられ、粒子を収容する複数の収容部を有し、前記基材と反対側の面が粘着力または接着力を有する表示層と、
前記表示層の前記基材と反対側の面に接触するように前記表示層に設けられた剥離シートとを有し、
前記剥離シートは、前記表示層側に第1の領域と第2の領域とを含み、
前記第2の領域は、前記剥離シートの縁部であり、
前記第2の領域は、前記第1の領域よりも凹凸が大きいことを特徴とする表示シート。 - 前記剥離シートの前記表示面側の面は、角部を有し、少なくとも前記角部が租面で構成されている請求項1に記載の表示シート。
- 前記表示層は、縁部を除くように、かつ前記複数の収容部を含むように設定された有効表示領域と、縁部に位置し、前記有効表示領域を囲むように設定された非有効表示領域とを有し、
前記剥離シートの前記表示層側の面の前記有効表示領域に対応する部位が平坦面で構成され、前記非有効表示領域に対応する部位の少なくとも一部が前記租面で構成されている請求項2に記載の表示シート。 - 前記非有効表示領域に対応する部位の全域が前記租面で構成されている請求項3に記載の表示シート。
- 前記表示層は、接着層を有し、
前記接着層の表面に前記剥離シートが接触している請求項1ないし4のいずれかに記載の表示シート。 - 前記凹凸は、所定方向に延在し、隣同士が互いに離間する複数の凸条を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の表示シート。
- 各前記凸条の延在方向は、前記剥離シートの平面視にて、前記剥離シートの剥離方向と平行である請求項6に記載の表示シート。
- 各前記凸条の延在方向は、前記剥離シートの平面視にて、前記剥離シートの剥離方向と直交している請求項7に記載の表示シート。
- 前記凹凸には、第1の方向に延在し、隣同士が離間する複数の第1の凸条と、前記第1の方向と異なる方向に延在し、隣同士が離間するとともに前記第1の凸条と交差する第2の凸条とが含まる請求項1ないし5のいずれかに記載の表示シート。
- 前記剥離シートは、導電性を有する請求項1ないし9のいずれかに記載の表示シート。
- 請求項1ないし10のいずれかに記載の表示シートを用いて製造されたことを特徴とする表示装置。
- 請求項11に記載の表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010055145A JP2011191343A (ja) | 2010-03-11 | 2010-03-11 | 表示シート、表示装置および電子機器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2011191343A true JP2011191343A (ja) | 2011-09-29 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018073840A (ja) * | 2011-11-02 | 2018-05-10 | アイ テン | 全固体電池電極の製造方法 |
CN109690392A (zh) * | 2016-09-13 | 2019-04-26 | 日本电信电话株式会社 | 半导体光调制元件 |
US11967694B2 (en) | 2018-05-07 | 2024-04-23 | I-Ten | Porous electrodes for electrochemical devices |
-
2010
- 2010-03-11 JP JP2010055145A patent/JP2011191343A/ja active Pending
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