JP2004224520A - 自走式タワークレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】分割したブームを、クレーン本体を使用して吊り下ろす。
【解決手段】マスト2とクレーン本体3とブーム4とを有し、クレーン本体はマスト2に設けた旋回フレーム5と、旋回フレームに枢着したブーム支持フレーム11と、ブーム支持フレームの上面に立設したAフレーム12とを有する自走式タワークレーンにおいて、Aフレーム12はコンプレッション部材12Aとテンション部材12Bとからなり、コンプレッション部材12Aとテンション部材12Bの基端はそれぞれブーム支持フレームの先端と基端に枢着され、テンション部材は中間で上下に分割されていて連結ピン18を介して折り畳み可能に枢着され、テンション部材の一方の部材12bの先端と他方の部材12aの中間にピン孔12e、12dを穿設し、ピン孔に固定ピン19を抜き差しして上下の部材12a、12bを真直ぐに固定したり、折り畳んだりする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式タワークレーンに係り、特にマンションなどの住宅建設に使用される自走式タワークレーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マンションなどの住宅建設には伸縮マストを有する自走式タワークレーンが使用される(たとえば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2928504号公報
【0004】
図7ないし図9は特許文献1に記載の自走式タワークレーンの図で、図7は最短状態で倒したマストにブームを取り付けた状態の自走式タワークレーンの正面図であり、図8は図7の状態からマストを起立した状態の自走式タワークレーンの正面図であり、図9は図7の状態からマストを伸ばした状態の自走式タワークレーンの正面図である。図において、aは自走台車である。bは自走台車a上に起伏可能に設けたマストである。マストbは、メインマスト部材b1に中間のマストb2、b3と先端マストb4を伸縮式または継ぎ足し式に構成している。cはクレーン本体である。dはクレーン本体cに取り付けたブームである。eは巻き上げロープである。f1、f2、f3は住宅などの各階の天井である。g1、g2、g3は各天井f1、f2、f3の開口(孔)である。hは自走式タワークレーンaのアウトリガであり、iは昇降脚である。jはウインチである。kはペンダントロープである。oはクレーン本体c上に設けたAフレームである。
【0005】
自走式タワークレーンaは、ブームdやAフレームoを自走式タワークレーンaから取り外し、マストbを最短に縮めてマストbを倒した状態で自走して建設現場に搬入する。
【0006】
自走式タワークレーンaを建設現場の所定の場所に搬入すると、アウトリガhを外方に伸ばし、アウトリガhの昇降脚iを下方に伸ばして自走式タワークレーンaを設置する。次にマストbを倒した状態でクレーン本体cにAフレームoやブームdを取り付け、クレーン本体c上のウインチjから引き出した巻き上げロープeをブームdの先端に渡すとともに、Aフレームoの先端に取り付けたペンダントロープkをブームdの先端部に取り付ける。引き続きマストbを起立させ、所要の高さまで伸ばして自走式タワークレーンaの設置を完了する。マストbは各階の天井f1、f2、f3の開口(孔)g1、g2、g3を貫通し、下方の天井f1の建設作業から上方の天井f3へと順次建設作業を行なう。
【0007】
建設作業が完了し、自走式タワークレーンaを撤去するときは、図10に示すように、マストbを起立したまま、ブームdの先端部からロープeとペンダントロープkを取り外すとともに、ブームdやAフレームoをマストbから取り外し、分割して最上階の天井f3に設けた、小型ウインチmにより吊り下ろすか、天井f1、f2、f3に設けた、図示しない階段を利用して複数の作業者が担ぎ下ろす。ブームdが下ろされるとマストbを下方に縮め、マストbを倒して建設中の建物の中から自走して搬出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自走式タワークレーンでは、建設作業が完了してブームを下ろす際、クレーン本体からブームおよびAフレームを取り外し、別に設けた小型ウインチで吊り下ろすか、複数の作業者が階段を利用して担ぎ下ろさなければならず、多大な労力と手間がかかった。また、Aフレームが固定式であったため、マストを下方に縮めて倒す際、Aフレームを取り外さなければならず、多大な労力と手間がかかった。
【0009】
本発明は、従来技術のかかる問題点に鑑み案出されたもので、クレーン本体から取り外して分割したブームを、自走式タワークレーンのマストを起立させたままクレーン本体を使用して吊り下ろすようにした自走式タワークレーンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の自走式タワークレーンは、分割または伸縮可能なマストと、該マストの上端に旋回可能に設けたクレーン本体と、基端部をクレーン本体に枢着した分割可能なブームとを有し、上記クレーン本体はマストの上端に設けた旋回フレームと、基端部を旋回フレームに枢着したブーム支持フレームと、該ブーム支持フレームの上面に立設したAフレームとを有する自走式タワークレーンにおいて、上記ブーム支持フレームは旋回フレーム上に設けた起伏装置により起伏可能になっており、上記Aフレームはコンプレッション部材とテンション部材とからなり、Aフレームの先端には巻き上げロープ案内用シーブを有しており、コンプレッション部材とテンション部材の基端はそれぞれブーム支持フレームの先端と基端に枢着されているとともに、コンプレッション部材とテンション部材の先端は互いに枢着されており、テンション部材は中間で上下に分割されていて連結ピンを介して折り畳み可能に枢着されており、テンション部材の一方の部材の先端と他方の部材の中間にピン孔を穿設し、これらのピン孔に固定ピンを抜き差ししてテンション部材の上下の部材を真直ぐに固定したり、折り畳んだりするようにしたものである。
【0011】
上記Aフレームは、ブームによって建築機材などを吊り上げるときは上方に起立させて使用し、タワークレーンを解体する際に分割したブームなどを吊り下ろすときはテンション部材を折り畳んでコンプレッション部材をブーム支持フレーム上に寝かせ、巻き上げロープをAフレーム先端の巻き上げロープ案内用シーブに掛け廻して使用するようにするのが好ましい。
【0012】
また、上記固定ピンは、テンション部材の一方の部材に取り付けられた支持ロープに取り付けられていて、Aフレームを折り畳んで輸送する際やクレーンを解体する際などにマストを倒したときAフレームの跳ね上がりを支持ロープによって押えるようにするのがよい。
【0013】
次に本発明の作用を説明する。Aフレームのテンション部材を中間で下部部材と上部部材とで上下に分割するとともに、その中間を連結ピンで連結してテンション部材を連結ピンを介して折り畳み可能に枢着する。テンション部材の一方の部材の先端と、他方の部材の中間にピン孔を穿設し、これらのピン孔に固定ピンを抜き差し可能にしたので、上下の部材を真直ぐに固定したり、折り畳んだりすることができる。また、Aフレームは、ブームを使用して建築機材などを吊り上げるときは上方に起立させて使用し、分割したブームなどを吊り下ろすときはテンション部材を折り畳んでコンプレッション部材をブーム支持フレーム上に寝かせ、巻き上げロープをAフレーム先端の巻き上げロープ案内用シーブに掛け廻して巻き上げロープにより吊り下ろすので、分割したブームを吊り下ろすための小型ウインチを別に設けたり、複数の作業者が階段を利用して担ぎ下ろすようなことがなく、多大な労力と手間を省くことができる。また、マストを下方に縮めて倒すときもAフレームを取り外さないので、多大な労力と手間を省くことができる。さらに支持ロープに取り付けた固定ピンを旋回フレームの先端付近に差し込んで固定するようにしたので、Aフレームを折り畳んでマストを倒したときに支持ロープによってAフレームの跳ね上がりを押えることができる。また、Aフレームの固定は、支持ロープによって行なうので、ブーム起伏用の油圧シリンダを間違って作動しても支持ロープが弛むだけで機械を破損することがない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の自走式タワークレーンの正面図である。図2は分割したブームを吊り下ろしている状態を示す自走式タワークレーンの正面図である。図3はマストを最短に縮めてマストを倒した状態を示す自走式タワークレーンの正面図である。図4はクレーン本体の拡大図である。図5は図4のA−A矢視図である。これらの図において、1は自走台車である。2は自走台車1上に起伏可能に設けた伸縮マストである。伸縮マスト2は、最下端のマスト2aと、中間のマスト2b、2c、2dと、先端のマスト2eとにより入れ子式に構成されている。なお、マスト2の伸縮は、マスト2内に設けた、図示しない油圧シリンダの伸縮によって行なわれる。また、マストは伸縮マスト2に替えて継ぎ足しマストであってもよい。
【0015】
3はクレーン本体である。クレーン本体3は、先端のマスト2eの上端に設けた架台7の上に設けた旋回フレーム5と、該旋回フレーム5を旋回する旋回装置6と、基端を旋回フレーム5に枢着した起伏可能な左右1対のブーム支持フレーム11と、各ブーム支持フレーム11の上面に立設した左右1対のAフレーム12とを有している。左右1対のブーム支持フレーム11は、連結部材40によって連結されている。
【0016】
4はブームである。ブーム4は基端ブーム4aと、中間のブーム4b、4c、4dと、先端ブーム4eとで分割可能に構成されている。基端ブーム4aの基端は、各ブーム支持フレーム11の先端のブーム取り付け用フット30に枢着され、先端はAフレーム12の先端に取り付けたペンダントロープ23により支持されている。
【0017】
旋回フレーム5は、左右1対のフレーム5aで形成されており、先端は斜め上方に突出している。5bはフレーム5aの上方部に設けた突起であり、5cは突起5bに設けた支持ロープ固定用の孔である。5dはフレーム5aの上端の外面に設けた折り畳んだテンション部材12Aと当接する当て板である。左右1対のフレーム5aは、下面に設けた床板38と中間の連結部材39でそれぞれ連結している。
【0018】
旋回装置6は、先端のマスト2e上端の架台7の上面に設けた円環状の大歯車6cと、旋回フレーム5の床板38上に設けた旋回モータ6aと、旋回モータ6aの軸上に設けた小歯車6bとから構成されており、大歯車6cと小歯車6bとを噛合させて旋回モータ6aを駆動し、小歯車6bを回転させて旋回フレーム5を旋回させる。6dはベアリングである。
【0019】
8は起伏装置(油圧シリンダ)である。油圧シリンダ8は、基端を旋回フレーム5にピン16により枢着し、ロッドの先端を左右1対のブーム支持フレーム11を連結している連結部材40の中間にピン17により連結していて、油圧シリンダ8の伸縮によってブーム支持フレーム11を起伏する。9はブーム支持フレーム11の上に設けた巻き上げロープウインチである。ブーム支持フレーム11は、基端を旋回フレーム5のフレーム5aの先端に設けたブラケット26にピン13により枢着されている。
【0020】
Aフレーム12は、左右1対のコンプレッション部材12Aと左右1対のテンション部材12Bとから構成されている。Aフレーム12の先端同志を連結するピン15の中間に巻き上げロープ案内用シーブ21を有している。各コンプレッション部材12Aの基端は、各ブーム支持フレーム11の先端に設けたブラケット29にピン28によりそれぞれ枢着されている。各テンション部材12Bの基端は、各ブーム支持フレーム11の基端に設けたブラケット10にピン14によりそれぞれ枢着されている。コンプレッション部材12Aとテンション部材12Bの先端は互いにピン15により枢着されている。各テンション部材12Bは中間で下部部材12aと上部部材12bとで上下に分割されていて左右1対の連結ピン18を介して折り畳み可能にそれぞれ枢着されている。また、各テンション部材12Bの上部部材12bの先端と下部部材12aの中間にピン孔12e、12dをそれぞれ穿設し、これらのピン孔12e、12dに左右1対の固定ピン19を抜き差しして下部部材12aと上部部材12bとを真直ぐに固定したり、折り畳んだりできるようになっている。
【0021】
25は左右1対の支持ロープである。支持ロープ25は一端を各テンション部材12Bの下部部材12aに設けたピン36に固着していて、他端に固定ピン19を取り付けている。下部部材12aと上部部材12bとを真直ぐに固定するときは、固定ピン19をピン孔12e、12dに差し込んで固定し、折り畳むときは固定ピン19をピン孔12e、12dから抜き取り、Aフレーム12を折り畳んだ状態では抜き取った固定ピン19を、旋回フレーム5のフレーム5aの先端部に設けた突起5bの孔5cに差し込んで固定し、タワークレーンを移動するためAフレーム12を折り畳んでマスト2を倒したときAフレーム12の跳ね上がりを防止する。
【0022】
24は巻き上げロープ22の先端に取り付けたフックである。27はAフレーム12のコンプレッション部材12Aの中間に設けた荷重受け部材で、Aフレーム12を折り畳んだときブーム支持フレーム11上に当接して、Aフレーム12などの荷重を支持する。31は建築物の床であり、31aは下段の床、31bは中段の床、31cは上段の床である。32は床31の開口(孔)である。35はテンション部材12Bの下部部材12aに設けた当て板で、Aフレーム12を折り畳んだとき、誤って油圧シリンダ8を作動させてしまったとき、旋回フレーム5のフレーム5aの先端部の当て板5dに当接する。
【0023】
図6はAフレーム12を折り畳んだ状態を示す図で、(A)は起伏装置(油圧シリンダ)8を縮めてAフレーム12のコンプレッション部材12Aをブーム支持フレーム11上に寝かせた状態を示し、(B)は油圧シリンダ8が少し伸びてAフレーム12のコンプレッション部材12Aがブーム支持フレーム11に対してわずかに傾斜した状態を示し、(C)は油圧シリンダ8がさらに伸びてAフレーム12のコンプレッション部材12Aがブーム支持フレーム11に対して大きく傾斜した状態を示している。通常、Aフレーム12を折り畳んだときは、図6(A)に示すように、油圧シリンダ8を縮めて支持ロープ25を引っ張った状態にしているが、Aフレーム12を折り畳んだとき、誤って油圧シリンダ8を作動させてしまって図6(B)、(C)に示すような状態になっても、支持ロープ25は弛むことができて機械を破損することがない。また、仮にコンプレッション部材12Aをブーム支持フレーム11にピン結合する方式やコンプレッション部材12Aとテンション部材12Bとをピン結合する方式では、油圧シリンダ8を誤って作動させると、テンション部材12Bの下部部材12aが旋回フレーム5の先端部の当て板5dに当接した後、当て板5dの所で突っ張ってしまうので、機械を破損させる恐れがある。
【0024】
建設作業が完了し、自走式タワークレーン1を撤去するときは、図2に示すように、マスト2を起立したまま、ブーム4をクレーン本体3から取り外して分割する。ブーム4をクレーン本体3から取り外した後、テンション部材12Bの下部部材12aと上部部材12bとを固定している固定ピン19を抜いてAフレーム12を折り畳み、巻き上げロープ22を巻き上げロープ案内用シーブ21に掛け廻して分割したブーム4を吊り下ろす。ブーム4の吊り下ろしが完了すると、図3に示すように、マスト2を下方に縮め、クレーン本体3は各床31の開口(孔)32を通って下方に下りる。それからマスト2を倒して建設中の建物の中から自走して搬出する。マスト2を倒す際、Aフレーム12は折り畳んであるので、邪魔にならない。
【0025】
次に本実施形態の作用を説明する。Aフレーム12のテンション部材12Bを中間で下部部材12aと上部部材12bとで上下に分割するとともに、その中間を連結ピン18で連結してテンション部材12Bを連結ピン18を介して折り畳み可能に枢着する。テンション部材12Bの上部部材12bの先端と、下部部材12aの中間にピン孔12e、12dを穿設し、これらのピン孔12e、12dに固定ピン19を抜き差し可能にしたので、下部部材12aと上部部材12bとを真直ぐに固定したり、折り畳んだりすることができる。また、Aフレーム12は、ブーム4を使用して建築機材などを吊り上げるときは上方に起立させて使用し、分割したブーム4などを吊り下ろすときはテンション部材12Bを折り畳んでコンプレッション部材12Aをブーム支持フレーム11上に寝かせ、巻き上げロープ22をAフレーム12先端の巻き上げロープ案内用シーブ21に掛け廻して巻き上げロープ22により吊り下ろすので、分割したブーム4を吊り下ろすための小型ウインチmを別に設けたり、複数の作業者が階段を利用して担ぎ下ろすようなことがなく、多大な労力と手間を省くことができる。また、マスト2を下方に縮めて倒すときもAフレーム12を取り外さないので、多大な労力と手間を省くことができる。さらに支持ロープ25に取り付けた固定ピン19を旋回フレーム5の先端付近に差し込んで固定するようにしたので、Aフレーム12を折り畳んでマスト2を倒したときに支持ロープ25によってAフレーム12の跳ね上がりを押えることができる。また、Aフレーム12の固定は、支持ロープ25によって行なうので、ブーム起伏用の油圧シリンダ8を間違って作動しても支持ロープ25が弛むだけで機械を破損することがない。
【0026】
本発明は以上述べた実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の自走式タワークレーンは、Aフレームのテンション部材を中間で下部部材と上部部材に分割して折り畳み可能にし、建築機材などを吊り上げるときはAフレームを上方に起立させ、分割したブームなどを吊り下ろすときはテンション部材を折り畳み、巻き上げロープをAフレーム先端の巻き上げロープ案内用シーブに掛け廻して巻き上げロープにより吊り下ろすので、分割したブームを吊り下ろすための小型ウインチを別に設けたり、複数の作業者が階段を利用して担ぎ下ろすようなことがなく、また、Aフレーム自体も折り畳むだけで取り外す必要がなく、多大な労力と手間を省くことができるなどの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式タワークレーンの正面図である。
【図2】分割したブームを吊り下ろしている状態を示す自走式タワークレーンの正面図である。
【図3】マストを最短に縮めてマストを倒した状態を示す自走式タワークレーンの正面図である。
【図4】クレーン本体の拡大図である。
【図5】図4のA−A矢視図である。
【図6】Aフレームを折り畳んだ状態を示す図で、(A)は起伏装置(油圧シリンダ)を縮めてAフレームのコンプレッション部材をブーム支持フレーム上に寝かせた状態を示し、(B)は油圧シリンダが少し伸びてAフレームのコンプレッション部材がブーム支持フレームに対してわずかに傾斜した状態を示し、(C)は油圧シリンダがさらに伸びてAフレームのコンプレッション部材がブーム支持フレームに対して大きく傾斜した状態を示す図である。
【図7】特許文献1に記載の最短状態で倒したマストにブームを取り付けた状態の自走式タワークレーンの正面図である。
【図8】図7の状態からマストを起立した状態の自走式タワークレーンの正面図である。
【図9】図7の状態からマストを伸ばした状態の自走式タワークレーンの正面図である。
【図10】従来の小型ウインチを使用して分割したブームを吊り下ろしている状態を示す図である。
【符号の説明】
1 自走台車
2 伸縮マスト
3 クレーン本体
4 ブーム
5 旋回フレーム
6 旋回装置
8 起伏装置(油圧シリンダ)
9 ロープ巻上げウインチ
11 ブーム支持フレーム
12 Aフレーム
12A コンプレッション部材
12B テンション部材
12a 下部部材
12b 上部部材
18 ピン
19 固定ピン
21 巻き上げロープ案内用シーブ
22 巻き上げロープ
23 ペンダントロープ
25 支持ロープ
27 当て板

Claims (3)

  1. 分割または伸縮可能なマストと、該マストの上端に旋回可能に設けたクレーン本体と、基端部をクレーン本体に枢着した分割可能なブームとを有し、上記クレーン本体はマストの上端に設けた旋回フレームと、基端部を旋回フレームに枢着したブーム支持フレームと、該ブーム支持フレームの上面に立設したAフレームとを有する自走式タワークレーンにおいて、上記ブーム支持フレームは旋回フレーム上に設けた起伏装置により起伏可能になっており、上記Aフレームはコンプレッション部材とテンション部材とからなり、Aフレームの先端には巻き上げロープ案内用シーブを有しており、コンプレッション部材とテンション部材の基端はそれぞれブーム支持フレームの先端と基端に枢着されているとともに、コンプレッション部材とテンション部材の先端は互いに枢着されており、テンション部材は中間で上下に分割されていて連結ピンを介して折り畳み可能に枢着されており、テンション部材の一方の部材の先端と他方の部材の中間にピン孔を穿設し、これらのピン孔に固定ピンを抜き差ししてテンション部材の上下の部材を真直ぐに固定したり、折り畳んだりするようにしたことを特徴とする自走式タワークレーン。
  2. 上記Aフレームは、ブームによって建築機材などを吊り上げるときは上方に起立させて使用し、タワークレーンを解体する際に分割したブームなどを吊り下ろすときはテンション部材を折り畳んでコンプレッション部材をブーム支持フレーム上に寝かせ、巻き上げロープをAフレーム先端の巻き上げロープ案内用シーブに掛け廻して使用するようにした請求項1記載の自走式タワークレーン。
  3. 上記固定ピンは、テンション部材の一方の部材に取り付けられた支持ロープに取り付けられていて、Aフレームを折り畳んで輸送する際やクレーンを解体する際などにマストを倒したときAフレームの跳ね上がりを支持ロープによって押えるようにした請求項1および請求項2記載の自走式タワークレーン。
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