JP3241598U - 鉄塔組立用治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】上部に吊り上げ用ウインチ及び起伏用のウインチを設けて、上部が重く安定性に欠けるという欠点を解消する鉄塔組立用治具を提供する。【解決手段】鉄塔組立用治具は、地面に設置される第一の支持マスト1と、第一の支持マストの上部に、旋回装置2を介して固定された組立用マスト3と組立用ブームとよりなるクレーン部5と、ブームの先端から下方に吊り下げられる吊り手段6と、吊り手段を上下動するための吊りワイヤー7と、吊りワイヤーを操作する、地面に設置した吊り上げ用ウインチ9と、ブームを起伏させる起伏用ワイヤー10と、起伏用ワイヤーを操作する、地面に設置した起伏用ウインチ11とよりなる。クレーン部は、鉄塔部分を組み立てる毎に、クレーン部に固定された支持マストが、揚重装置により上昇させられて、支持マストの下部に、地面に設置された追加の支持マスト15が固定されて、上昇される。【選択図】図1
Description
本考案は、鉄塔を組み立てるための治具に関するものである。
従来、鉄塔を組み立てる方法として、例えば、最初は、地面に設置したジブクレーンなどにより、地面から2節目(2パネル目)までの鉄塔部分を組み立て、次に、該2節目まで組み立てられた鉄塔部分内に、地面に設置すると共に、上記鉄塔に固定する支持マストを設置する。
そして、該支持マストの上部に、組立用マストと組立用ジブとからなる鉄塔組立用デリックなどを組み立てて固定し、該鉄塔組立用デリックを用いて、上記2節目の鉄塔部分の上に、新たに3節目の鉄塔部分を組み立てる。
次に、上記支持マストと上記鉄塔部分との固定を解除すると共に、上記支持マストを、油圧シリンダー等の揚重装置を用いて上昇させ、上記鉄塔組立用デリックを上昇させる。そして、上記上昇させた支持マストの下部に、追加の支持マストを固定し、該追加の支持マストを地面で支えるようにすると共に、上記支持マストと上記鉄塔部分とを固定し、そして、上記上昇した鉄塔組立用デリックを用いて、4節目の鉄塔部分の組み立てを行う。
そして、上記と同様に、上記支持マストと上記鉄塔部分との固定を解除すると共に、上記支持マストを揚重装置により上昇させ、上記鉄塔組立用デリックを上昇させ、そして、上記上昇させた支持マストの下部に、更に、追加の支持マストを設置し、上記追加の支持マストを地面で支えるようにすると共に、上記支持マストと上記鉄塔部分とを固定し、上記上昇した鉄塔組立用デリックを用いて、5節目の鉄塔部分の組み立てを行い、順次これを繰り返して、6節目以降の鉄塔部分の組み立てを行うようにする。
しかしながら、上記鉄塔組立用デリックは、吊り上げ用のウインチと、起伏用のウインチを、該鉄塔組立用デリック部分に設けられていたため、鉄塔組立治具の上部が重く安定性に欠けるという問題点があった。
本考案は、上記の欠点を除くようにしたものである。
本考案の鉄塔組立治具は、地面に設置される第一の支持マストと、該第一の支持マストの上部に、旋回装置を介して固定された組立用マストと組立用ブームとよりなるクレーン部と、上記ブームの先端から下方に吊り下げられる吊り手段と、該吊り手段を上下動するための吊りワイヤーと、該吊りワイヤーを操作する、地面に設置した吊り上げ用ウインチと、上記ブームを起伏させる起伏用ワイヤーと、該起伏用ワイヤーを操作する、地面に設置した起伏用ウインチとよりなり、上記クレーン部は、より上方の鉄塔部分を組み立てる毎に、上記クレーン部に固定された支持マストが、揚重装置により上昇させられて、上記支持マストの下部に、地面に設置された追加の支持マストが固定されて、上昇される治具であることを特徴とする。
また、上記第一の支持マストは、管状に形成され、該第一の支持マストの上下方向における中間部には、上記第一の支持マストの上端から挿入された上記吊りワイヤーと上記起伏ワイヤーとを、上記支持マストの外に出す外出し手段を有することを特徴とする。
また、上記支持マストは、上下方向に離間して設けられた複数の環状枠と、隣接する上記各環状枠の4隅間を連結する支柱とよりなり、上記外出し手段は、上記支持マスト内に、その一部が設けられた上部プーリーと、該上部プーリーの下方の、上記支持マスト外に、その一部が設けられた下部プーリーとよりなり、上記第一の支持マストの上端開口から内部に挿入された上記吊りワイヤーと上記起伏ワイヤーの下部が、上記上部プーリーと下部プーリーを経由させて、上記支持マスト外に出るように配置されることを特徴とする。
本考案によれば、吊り上げ用ウインチと、起伏用のウインチを地上に設けたため、鉄塔組立用治具が軽く、安定性が高くなる、という利点がある。
以下図面によって本考案の実施例を説明する。
本考案の鉄塔組立治具は、地面に設置される第一の支持マスト1と、該支持マスト1の上部に、旋回装置2を介して固定される組立用マスト3と組立用ジブ4とよりなるクレーン部5と、上記組立用ジブ4の先端部4aから下方に吊り下げられる吊りフック6等の吊り手段と、該吊りフック6を上下動操作するための吊りワイヤー7と、該吊りワイヤー7の長さを操作する、地面8に設置された吊り上げ用ウインチ9と、上記組立用ジブ4を起伏させる起伏用ワイヤー10と、該起伏用ワイヤー10の長さを操作する、地面8に設置された起伏用ウインチ11とよりなる。
なお、上記クレーン部5の組立用ジブ4の基部が、該組立用マスト3の基部3aに上下方向に傾動自在に枢支されて、上記組立用ジブ4は、傾動自在に設けられる。
また、上記吊りワイヤー7の先端は、上記吊りフック6に固定され、上記組立用ジブ4の先端部4a、上記組立用マスト3の上部3bを経由して、上記組立用マスト3、及び、上記支持マスト1に沿って下方に延び、そして、上記支持マスト1の下端に設けられたシーブ等のプーリー12を経由して、地面に沿って延び、上記吊りワイヤー7の他端は、上記吊り上げ用ウインチ9に接続される。
また、上記起伏用ワイヤー10の先端は、上記ジブ4の先端部4aに固定され、上記組立用マスト3の上部3bを経由して、上記組立用マスト3、及び、上記支持マスト1に沿って下方に延び、そして、上記支持マスト1の下端に設けられたシーブ12を経由して、地面に沿って延び、上記起伏用ワイヤー10の他端は、上記吊り上げ用ウインチ11に接続されている。
なお、上記組立用ジブ4の先端部4aや、上記組立用マスト3の上部3bには、例えば、それぞれプーリー(図示せず)が設けられ、該プーリーにより、上記吊りワイヤー7や上記起伏用ワイヤー10の方向が変えられるようになる。
なお、上記組立用マスト3は、例えば、ポール状(棒状)に形成される。
また、上記支持マスト1は、強度を高めるため、例えば、図1及び図2に示すように、上下に離間して複数設けられた、口型の環状に形成された環状枠1aと、上下に隣接する各環状枠1aの4隅間をそれぞれ連結する4本の支柱1bとによりなる管状マストより形成される。
なお、C型枠ではなく、環状枠を用いた管状とすることにより、支持マストの強度を確保することができる。
また、上記吊りワイヤー7と上記起伏用ワイヤー10は、それぞれ上記組立用マスト3の側部に沿って下方に延び、そして、上記管状マストの上端開口から内部に挿入され、下方に延びるようになる。
そして、上記下方に延びた上記吊りワイヤー7と上記起伏用ワイヤー10は、例えば、図3に示すように、上記管状の第一の支持マスト1の中間部の内部に、その一部が位置するように設けられたシーブ等の第一の固定プーリー13と、該固定プーリー13の下方の上記支持マスト1に設けた、上記支持マストの外部に、その一部が設けられた第二のシーブ等の固定プーリー14を経由して、上記管状マストの内部から外部に取り出され、そして、上記支持マストの外部側面に沿って下方に延び、そして、上記プーリー12を経由して、地面に沿って、上記吊り上げ用ウインチ9及び起伏用ウインチ11に接続されるようになる。
そして、上記第一の支持マスト1の下方部において、その内部に上記ワイヤーを設けないようにすることにより、上記支持マスト1の下端に、容易に、追加の支持マストを固定することができるようになる。
本考案の鉄塔組立用治具によれば、従来同様、例えば、最初は、地面に設置したジブクレーンなどにより、地面から2節目(2パネル目)までの鉄塔部分を組み立て、次に、該2節目まで組み立てられた鉄塔部分内に、地面に設置すると共に、上記鉄塔に固定した第一の支持マスト1を設置する。
そして、該支持マスト1の上部に、組立用マスト3と組立用ジブ4とからなるクレーン部5を組み立てて固定し、該クレーン部5を用いて、上記2節目の鉄塔部分の上に、新たに3節目の鉄塔部分を組み立てる。
次に、上記支持マスト1と上記鉄塔部分との固定を解除すると共に、上記支持マスト1を、電動式のシリンダー等の揚重装置を用いて上昇させ、上記クレーン部5を上昇させる。そして、上記上昇させた支持マスト1の下部に、例えば、2mの追加の支持マスト15を設置し、上記追加の支持マストを地面で支えると共に、上記支持マスト1、15と上記鉄塔部分とを固定し、前記クレーン部5を用いて、4節目の鉄塔部分の組み立てを行う。
なお、揚重装置として、油圧ではなく、電動式のシリンダーを用いることにより、軽量化を図ることができるようになる。
そして、上記と同様に、上記支持マスト1、15と上記鉄塔部分との固定を解除すると共に、上記支持マスト1、15を上昇させ、上記クレーン部5を上昇させ、そして、上記上昇させた支持マスト15の下部に、更に、追加の支持マストを設置し、上記追加の支持マストを地面で支えるようにし、そして、上記支持マストと上記鉄塔部分とを固定し、前記クレーン部5を用いて、5節目の鉄塔部分の組み立てを行い、順次これを繰り返して、6節目以降の鉄塔部分の組み立てを行うようにする。
本考案の鉄塔組立用治具は、上記のような構成であるから、吊りワイヤー用のウインチと、起伏用のウインチを地面に設けたので、鉄塔組立用治具の上部が軽くなり、安定性が増す、という利点がある。
また、吊りワイヤーと起伏ワイヤーを、第一の支持マストの途中で、該支持マスト内から外に出すようにしたので、上記第一の支持マストの下部に、追加の支持マストを追加する場合に、上記第一の支持マスト内から外にワイヤーを外す手間がなくなるため、容易に、追加の支持マストを固定することができるようなる。
1 支持マスト
1a 環状枠
1b 支柱
2 旋回装置
3 組立用マスト
3a 基部
3b 上部
4 組立用ジブ
4a 先端部
5 クレーン部
6 吊りフック
7 吊りワイヤー
8 地面
9 吊り上げ用ウインチ
10 起伏用ワイヤー
11 起伏用ウインチ
12 プーリー
13 プーリー
14 プーリー
15 追加の支持マスト
1a 環状枠
1b 支柱
2 旋回装置
3 組立用マスト
3a 基部
3b 上部
4 組立用ジブ
4a 先端部
5 クレーン部
6 吊りフック
7 吊りワイヤー
8 地面
9 吊り上げ用ウインチ
10 起伏用ワイヤー
11 起伏用ウインチ
12 プーリー
13 プーリー
14 プーリー
15 追加の支持マスト
Claims (3)
- 地面に設置される第一の支持マストと、該第一の支持マストの上部に、旋回装置を介して固定された組立用マストと組立用ブームとよりなるクレーン部と、
上記ブームの先端から下方に吊り下げられる吊り手段と、
該吊り手段を上下動するための吊りワイヤーと、該吊りワイヤーを操作する、地面に設置した吊り上げ用ウインチと、
上記ブームを起伏させる起伏用ワイヤーと、該起伏用ワイヤーを操作する、地面に設置した起伏用ウインチとよりなり、
上記クレーン部は、より上方の鉄塔部分を組み立てる毎に、上記クレーン部に固定された支持マストが、揚重装置により上昇させられて、上記支持マストの下部に、地面に設置された追加の支持マストが固定されて、上昇される治具であることを特徴とする鉄塔組立用治具。 - 上記第一の支持マストは、管状に形成され、該第一の支持マストの上下方向における中間部には、上記第一の支持マストの上端から挿入された上記吊りワイヤーと上記起伏ワイヤーとを、上記支持マストの外に出す外出し手段を有することを特徴とする請求項1に記載の鉄塔組立用治具。
- 上記支持マストは、上下方向に離間して設けられた複数の環状枠と、隣接する上記各環状枠の4隅間を連結する支柱とよりなり、
上記外出し手段は、上記支持マスト内に、その一部が設けられた上部プーリーと、該上部プーリーの下方の、上記支持マスト外に、その一部が設けられた下部プーリーとよりなり、
上記第一の支持マストの上端開口から内部に挿入された上記吊りワイヤーと上記起伏ワイヤーの下部が、上記上部プーリーと下部プーリーを経由させて、上記支持マスト外に出るように配置されることを特徴とする請求項2に記載の鉄塔組立用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023000448U JP3241598U (ja) | 2023-02-16 | 2023-02-16 | 鉄塔組立用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023000448U JP3241598U (ja) | 2023-02-16 | 2023-02-16 | 鉄塔組立用治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3241598U true JP3241598U (ja) | 2023-04-14 |
Family
ID=85801541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023000448U Active JP3241598U (ja) | 2023-02-16 | 2023-02-16 | 鉄塔組立用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3241598U (ja) |
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2023
- 2023-02-16 JP JP2023000448U patent/JP3241598U/ja active Active
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