JP4402923B2 - タワークレーン - Google Patents

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Description

本発明は、基礎上に複数の組付け単位(ブロックまたは資材)を積層状に積み重ねて建設される高層建造物の建設に用いられるタワークレーンに関する。
本発明のタワークレーンが建設対象とする高層建造物は、例えば、ビルディング、円筒塔状部を具備する風力発電施設の風車支持用タワーあるいは煙突等である。
この種の高層建造物の建設に多用されているタワークレーンは、例えば特開平10−205428に示されている。
このタワークレーンは、図4に示すように、基台1、基台1上に立設した支柱2、支柱
2の上端部に旋回駆動自在に取り付けた旋回台3、および、前記建造物の各組付け単位を
旋回台3に取り付けられたジブ4介して吊下作業半径(旋回台3の旋回中心と各組付け単位の吊下位置間の水平距離)変更可能に吊下する吊下手段5を具備して構成されている。
図4では、前記吊下手段5は、旋回台3に起伏駆動自在に取り付けられたジブ4の先端部から各組付け単位を吊下するようにし、吊下作業半径変更をジブ4の起伏駆動により行うものが開示されている。しかしながら、この吊下手段5は、旋回台4に起伏不能に固定されその伸縮作動により旋回台3側方への張り出し量を調整できる伸縮式のジブ4の先端部から各組付け単位吊下するようにし、吊下作業半径変更をジブ4の伸縮駆動により行うもの、あるいは、旋回台3に起伏駆動自在に取り付けられた伸縮駆動自在なジブ4の先端部から各組付け単位を吊下するようにし、吊下作業半径変更を、ジブ4の起伏ならびに伸縮作動により行うもの等、種々の方式がある。
なお、図4においてはタワークレーンの建設対象たる高層建造物Aは、基礎B上に立設される塔部分Aaと、この塔部分Aaの上端部に取り付けられるナセル(発電機)Abと、ナセルAbに取り付けられる風車ブレードAcとで構成した風力発電施設として示されている。塔部分Aaは、積層状に積み重ねて組み付けられる複数の組付け単位Aa1、Aa2、…で構成されており、ナセルAbは、単一の組付け単位で構成されている。また、風車ブレードAcは単一または複数の組付け単位で構成されている。
そして、タワークレーンは、前記支柱2が、建設しようとする高層建造物Aに近接した位置で略鉛直に起立するよう前記基台1を地盤上に安定的に定位してクレーン作業をするようになっている。
従来のタワークレーンは、支柱2の上端に自らの機構(旋回台3上に装備したジブ4あるいは吊下手段5等)を使用して部材を継ぎ足すことで支柱2を上方に延長し、旋回台3をこの延長部分をガイドとして上昇させて固定した後、クレーン作業をするようになっている。そして、クレーン作業は、吊下手段5に建設しようとする高層建造物の各組付け単位Aa1、Aa2、…、Ab、Acを吊り下げ、吊り下げに係る組付け単位を、旋回台3、ジブ4、および、吊下手段5の各駆動を併用して所要の空間位置に移動させ、高層建築物Aにおける組み付け済みの下部組付け単位上に移動載置させることで行われる。
換言すれば、上記従来のタワークレーンは、クレーン作業の際(吊上げ手段5に各組付け単位Aa1、Aa2、…、Ab、Acを吊下して当該組付け単位を所要の空間位置に移動させる際)に、旋回台3の高さを変動させるようにはなっておらず、吊下手段5に吊下した組付け単位の昇降は、ジブ4の起伏駆動により一部達成できるものの主として吊下手段5の巻上・巻下機能に依存している。
一方、高層建築物Aは、基礎B上に複数の組付け単位Aa1、Aa2、…、Ab、Acを積層状に積み重ねて建設されるものであるから、タワークレーンのクレーン作業時に必要とされる揚程は、タワークレーンの基台1近くに準備した組み付け単位Aa1、Aa2、…、Ab、Ac(適宜の手段で基台A近くに搬送してくるか、基台A近くで組付け単位ブロックに組み立てることで、基台A近くに準備)を、高層建築物Aの組み付け済みの組付け単位上まで吊り上げるに足る揚程が必要である。
このため、従来のタワークレーンにおける上記吊下手段5は、ワイヤーロープ5bを巻き上げ・巻き下げ駆動する旋回台3またはジブ4基端部に配置したウインチ5a、および、ウインチ5aからのワイヤーロープ5bを介してジブ4先端部に巻き上げ・巻き下げ自在に吊下したフックブロック5cを具備した構成とし、且つ、前記ウインチ5aには、フックブロック5cに吊下して組付けようとする高層建築物の最上位の組付け単位(風力発電施設の場合、ナセルAbまたは風車ブレードAc)を、地上から直下の組付け単位(風力発電施設の場合、塔部分Aaを構成する最上位の組付け単位)上まで巻上・巻下する揚程能力を持たせる必要があった。
特開平10−205428号公報
ところで、本発明に係るタワークレーンの建設対象たる高層建築物Aは近年ますます高層化の傾向にあり、しかも、現場における工期の短縮化のために、その組付け単位Aa1、Aa2、…、Ab、Acが大重量化される傾向にある。
従来のタワークレーンでこのような傾向に対処しようとすると、吊下手段5の吊上荷重能力(巻上・巻下駆動可能な荷重の大きさに係る能力)および吊上揚程能力(巻上・巻下駆動可能な揚程に係る能力)の双方を高める必要がある。
具体例として風力発電施設を挙げて説明すると、風力発電施設は、基礎B上に立設した塔部分(タワー部分)Aa上にナセル(発電部分)Abを取り付け、このナセルに風車のブレード(羽根)Acを取り付けて構成されるものであるが、発電効率の向上のため近年ますます大型化の傾向にある。最近の風力発電施設は、その塔部分(タワー部分)の高さは50メートルを越え、その組付け単位Aa1,Aa2…(通常は円筒状)の重量は10トン以上になる。また、塔部分Aaの上端に取り付けられるナセルAbは、数十トンになる。
この場合、これを建設するタワークレーンの吊下手段5には、数十トン近くになるナセルAbを巻上・巻下駆動するに足る吊上加重能力と、50メートル以上の吊上揚程能力が必要となる。
しかしながら、これら双方の能力を高めるには、ウインチ5aを含む吊下主手段5全体の大型化・大重量化が避けられない。
吊下手段5のこのような大型化・大重量化は、タワークレーンの支柱2先端部の重量増を招くので、それだけ支柱2の強度を高めねばならならず、また、タワークレーンによる取り扱い荷重を減少させるという問題を生じさせる。
なお、上記従来のタワークレーンとは一部基本構成を異にするタワークレーンとして、基台1、基台1上に水平旋回駆動自在に取り付けた旋回台3、旋回台3に立設した支柱2、および、前記建造物の各組付け単位を支柱2の上端部に取り付けられたジブ4を介して吊下作業半径(支柱2上端部と各組付け単位の吊下位置間の水平距離)変更可能に吊下する吊下手段5を具備し、前記支柱2が、建設しようとする高層建造物に近接した位置で略鉛直に起立するよう前記基台1を地盤上に安定的に定位して使用するタワークレーンがある。このようなタワークレーンにおいても、上記と同様の問題を持っている。
従って、本発明の課題は、上記従来のタワークレーンと基本構成を同じくするタワークレーン、あるいは、上記従来のタワークレーンとは一部基本構成を異にするタワークレーンにおいて、吊下手段5全体の小型化・軽量化を図ることにある。
この課題は、請求項1または請求項2の特徴部分に示した構成を採用することにより達成される。好ましい態様は、これら請求項1または請求項2に従属する従属請求項に示されている。
すなわち、請求項1の発明は、基台1、基台1上に立設した支柱2、支柱2の上端部に水平旋回駆動自在に取り付けた旋回台3、および、前記建造物の各組付け単位を旋回台に取り付けられたジブ4を介して吊下作業半径(旋回台3の旋回中心と各組付け単位の吊下位置間の水平距離)変更可能に吊下する吊下手段5を具備し、前記支柱2が、建設しようとする高層建造物に近接した位置で略鉛直に起立するよう前記基台1を地盤上に安定的に定位して使用するタワークレーンを前提とし、その特徴部分の構成として、前記支柱2を、基端側の支柱セクションに順次先端側の支柱セクションを伸縮自在に嵌挿した多段伸縮支柱と、この多段伸縮支柱を伸縮駆動する伸縮駆動装置とで構成すると共に、前記伸縮駆動装置は、建造物の各組付け単位を前記吊下手段5に吊り下げた状態で多段伸縮支柱を伸縮駆動するに足る伸縮力を具備し、前記伸縮駆動による伸縮動が前記吊下手段の吊下揚程能力を補完して吊上手段が必要とする吊上揚程能力を小さくするように構成したものである。
また、請求項2の発明は、基台1、基台1上に水平旋回駆動自在に取り付けた旋回台3、旋回台3に立設した支柱2、および、前記建造物の各組付け単位を支柱2の上端部に取り付けられたジブ4を介して吊下作業半径(支柱2上端部と各組付け単位の吊下位置間の水平距離)変更可能に吊下する吊下手段5を具備し、前記支柱2が、建設しようとする高層建造物に近接した位置で略鉛直に起立するよう前記基台1を地盤上に安定的に定位して使用するタワークレーンを前提とし、その特徴部分の構成として、前記支柱2を、基端側の支柱セクションに順次先端側の支柱セクションを伸縮自在に嵌挿した多段伸縮支柱と、この多段伸縮支柱を伸縮駆動する伸縮駆動装置とで構成すると共に、前記伸縮駆動装置は、建造物の各組付け単位を前記吊下手段5に吊り下げた状態で多段伸縮支柱を伸縮駆動するに足る伸縮力を具備して構成し、前記伸縮駆動による伸縮動が前記吊下手段の吊下揚程能力を補完して吊上手段が必要とする吊上揚程能力を小さくするように構成したものである。
上記の如き特徴部分の構成を備えた請求項1または請求項2のタワークレーンは、建造物の各組付け単位を吊下手段5に吊下した状態で伸縮駆動装置により多段伸縮支柱を伸縮駆動し、これにより吊下手段5による揚程能力を補完できるので、それだけ、吊下手段5が必要とする吊上揚程能力を小さくし吊下手段5全体の小型化・軽量化が可能となる。
なお、前記伸縮駆動装置は、タワークレーンで組付けようとする最大重量の組付け単位(風力発電施設の場合はナセルAb)を吊下手段5に吊下した状態で、多段伸縮支柱を伸縮駆動することができるものであればどのようなものでも良い。例えば、この伸縮駆動装置は、多段伸縮支柱の各隣接支柱セクション間にそれぞれ配置した複数の油圧シリンダで構成(図示省略)してもよく、あるいは、本件発明の後記する請求項3または請求項4に示す如き構成としても良い。
請求項1または請求項2に従属する請求項3の発明は、多段伸縮支柱および伸縮駆動装置で構成された支柱5における伸縮駆動装置の好ましい態様を示すものである。
ここで伸縮駆動装置は、シリンダまたはピストンロッドの一方を多段伸縮支柱の最基端側の支柱セクションに連結され、他方を選択連結手段を介して最基端側の支柱セクションよりも先端側の各支柱セクションに選択的に連結可能な油圧シリンダと、
少なくとも最基端側の支柱セクションと直先端側の支柱セクション間を除く各隣接支柱セクション間に配置され、対応する隣接支柱セクションを伸長状態に固定する解除可能な伸長状態固定手段とで構成している。
このように構成した伸縮駆動装置による多段伸縮支柱の伸長駆動は、下記の手順でなされる。なお、縮小駆動は下記手順の逆でなされる。
ア.油圧シリンダを、選択連結手段により最先端の支柱セクションに連結して、油圧シ リンダを伸長駆動し、最先端側の支柱セクションとこれに隣接する支柱セクション
間を伸長させる。
イ.最先端側の支柱セクションと直基端側の支柱セクション間が伸長状態になると、伸 長固定手段によりこれら両支柱セクションを固定した上で、油圧シリンダと最先端 側の支柱セクションの選択連結手段による連結を解除し油圧シリンダを縮小駆動す る。
ウ.次いで、前工程で伸長状態とした支柱セクション間の直基端側の支柱セクション間 (隣接する一対の支柱セクション間)における基端側の支柱セクションと油圧シリ ンダを選択連結手段により連結して、油圧シリンダを伸長駆動し、対応する支柱セ クション間を伸長させる。
エ.対応する支柱セクション間が伸長状態になると、伸長固定手段によりこれら両支柱 セクションを固定した上で、選択連結手段を解除して油圧シリンダを縮小駆動する 。
以下、上記ウ.およびエ.の工程を順次行い、多段伸縮支柱を基端側の支柱セクシ ョンから順次伸長させる。
請求項3の発明のように構成した伸縮駆動装置は、多段伸縮支柱の基端側に位置する短尺の油圧シリンダの伸縮駆動により、長尺な多段伸縮支柱を先端側の支柱セクションから順次伸長させ、基端側の支柱セクションから順次縮小駆動できるので、伸縮駆動装置の軽量化が図れる。
なお、伸縮駆動装置を構成する上記油圧シリンダ、選択連結手段、および、伸長固定手段は、多段伸縮支柱の上端部等に配置(請求項1に従属して実施する場合には多段伸縮支柱の先端部に配置した旋回台に配置)した運転室から遠隔的に制御できるようにしておくものとする。
請求項1または請求項2に従属する請求項4の発明は、多段伸縮支柱および伸縮駆動装置で構成された支柱5における伸縮駆動装置の好ましい他の態様を示すものである。
ここで伸縮駆動装置は、シリンダまたはピストンロッドの一方を多段伸縮支柱の最先端
側の支柱セクションに連結され、他方を選択連結手段を介して最基先端の支柱セクションよりも基端側の各支柱セクションに選択的に連結可能とした油圧シリンダと、
少なくとも最先端側の支柱セクションと直基端側の支柱セクション間を除く各隣支柱セクション間に配置され、対応する隣接支柱セクションを伸長状態に固定する解除可能な伸長状態固定手段と、
少なくとも最基端側の支柱セクションと直先端側の支柱セクション間を除く各隣接支柱セクション間に配置され、対応する隣接支柱セクションを縮小状態に固定する解除可能な縮小状態固定手段とでもって構成している。
このように構成した伸縮駆動装置による多段伸縮支柱の伸長駆動は、下記の手順でなされる。なお、縮小駆動は下記手順の逆でなされる。
ア.縮小状態固定手段で、最基端側の支柱セクションと直先端側の支柱セクション間を 除く各支柱セクション間を縮小状態に固定(伸長不能に固定)すると共に油圧シリ ンダを、選択連結手段により最基端側の支柱セクションに連結して、油圧シリンダ を伸長駆動し、最基端側の支柱セクションとこれに隣接する支柱セクション間を伸 長させる。
イ.最基端側の支柱セクションと直先端側の支柱セクション間が伸長状態になると、伸 長固定手段によりこれら両支柱セクションを固定した上で、油圧シリンダと最基端 側の支柱セクションの選択固定手段による連結を解除し油圧シリンダを縮小駆動す る。
ウ.次いで、前工程で伸長状態とした支柱セクション間の直先端側の支柱セクション間 (隣接する一対の支柱セクション間)の縮小状態固定手段による連結を解除すると共
にこの連結を解除した支柱セクション間の基端側の支柱セクションと油圧シリンダ を選択連結手段により連結して、油圧シリンダを伸長駆動し、対応する支柱セクシ ョン間を伸長させる。
エ.対応する支柱セクション間が伸長状態になると、伸長固定手段によりこれら両支柱 セクションを固定した上で、選択連結手段を解除して油圧シリンダを縮小駆動する 。
以下、上記ウ.およびエ.の工程を順次行い、多段伸縮支柱を基端側の支柱セクシ ョンから順次伸長させる。
請求項4の発明のように構成した伸縮駆動装置は、多段伸縮支柱の先端側に位置する短尺の油圧シリンダの伸縮駆動により、長尺な多段伸縮支柱を基端側の支柱セクションから順次伸長させ、先端側の支柱セクションから順次縮小駆動できるので、伸縮駆動装置の軽量化が図れる。
なお、伸縮駆動装置を構成する上記油圧シリンダ、選択連結手段、伸長固定手段、および、縮小固定手段は、多段伸縮支柱の上端部等に配置(請求項1に従属して実施する場合には多段伸縮支柱の先端部に配置した旋回台に配置)した運転室から遠隔的に制御できるようにしておくものとする。
請求項1乃至4に従属する請求項5の発明は、本発明に係るタワークレーンの用途(建設対象の高層建造物)を特定したものである。
ここでは、建設対象の高層建造物が、複数の組付け単位を積層状に積み重ねて建設され
る塔部分を具備する高層建造物としている。
また、請求項4に従属する請求項5の発明は、本発明に係るタワークレーンの用途(建設対象の高層建造物)を更に特定したものである。
ここでは、建設対象の塔部分を具備する高層建造物が、塔部分の上端部に積み重ね状に取り付けたナセル、および、ナセルに組み付けた風車ブレードを備えた風力発電施設としている。
本発明に係るタワークレーンの効果については、上記「課題を解決するための手段」の欄における補足説明中で説明した通りである。
以下、本発明のタワークレーンの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1および図2では、建設対象の高層建造物として風力発電施設が示されている。風力発電施設Aは、基礎B上に立設される塔部分Aaと、この塔部分Aaの上端部に取り付けられるナセル(発電機)Abと、ナセルAbに取り付けられる風車ブレードAcとで構成した風力発電施設として示されている。塔部分Aaは、積層状に積み重ねて組み付けられる複数の組付け単位Aa1、Aa2、…で構成されており、ナセルAbは、単一の組付け単位で構成されている。また、風車ブレードAcは単一または複数の組付け単位で構成されている。
図1および図2において、タワークレーンは、基台1、基台1上に立設した支柱2、支柱2の上端部に水平旋回駆動自在に取り付けた旋回台3、および、前記建造物の各組付け単位Aa1,Aa2…AbおよびAcを旋回台3に取り付けられたジブ4介して吊下作業半径(旋回台3の旋回中心と各組付け単位の吊下位置間の水平距離)変更可能に吊下する吊下手段5を具備している。吊下手段5は、ワイヤーロープ5bを巻き上げ・巻き下げ駆動する旋回台3またはジブ4基端部に配置したウインチ5a、および、ウインチ5aからのワイヤーロープ5bを介してジブ4先端部に巻き上げ・巻き下げ自在に吊下したフックブロック5cを具備して構成しており、タワークレーンによる組付け対象たる組付け単位のうち最大重量の組付け単位(ナセルAb)を巻上・巻下駆動するに足る吊上荷重能力を備えている。
前記基台1は、これに立設した支柱2を風力発電施設(高層建造物)Aにおける塔部分(タワー部分)Aaに近接して略鉛直に起立するようにしてタワークレーン全体を地盤上に安定させるものである。この基台1は、方形状のフレームの前後左右位置に接地脚を備えたものである。これら設置脚は、基台1に立設した支柱5の鉛直状態の調整機能を持たせた油圧ジャッキで構成するのが好ましい。また、この基台1は、接地脚を取り外しまたは収納した状態で走行移動可能なよう車輪またはクローラを装備しておくことが好ましい。
旋回台3に起伏駆動自在に取り付けられた前記ジブ4は、図1および図2のものでは、その起伏駆動を油圧シリンダで行うものが示されている。しかしながら、ジブ4の起伏駆動を油圧シリンダで行うか起伏駆動用のウインチで行うかは自由である。
前記支柱2は、多段伸縮支柱6と、この多段伸縮支柱6を伸縮駆動する伸縮駆動装置13とで構成している。そして多段伸縮支柱6は、基端側の支柱セクション7,8,…11内に順次先端側の支柱セクション8,9,…12を伸縮自在に嵌挿してなり、その最基端側の支柱セクション7の基端部を基台1に固定することで基台1上に立設している。最基端側の支柱セクション7基端部の基台1への固定は、解除可能な連結手段(図示ではピン連結手段)で構成されている。また、多段伸縮支柱6の各支柱セクションの断面形状は、隣接する2つの支柱セクションが相対捻転しないよう中空の多角形断面形状となっている。
前記伸縮駆動装置13は、高層建造物たる風力発電施設Aの前記各組付け単位Aa1,Aa2,…,Ab,Acを前記吊下手段5に吊り下げた状態で多段伸縮支柱6を伸縮駆動できるものであればその形式を問わないが、図1および図2のものでは、その一方を最基端側の支柱セクション7に連結され、他方を選択固定手段を介して最基端側の支柱セクション7よりも先端側の各支柱セクション8,9,10,11,12に選択的(択一的)に連結可能とした油圧シリンダ14と、
最基端側の支柱セクション7と直先端側の支柱セクション8間を除く各隣接支柱セクション間(8と9間,9と10間,10と11間,11と12間)に配置され、対応する隣接支柱セクション間を伸長状態に固定する解除可能な伸長状態固定手段16とで構成している。
前記油圧シリンダ14は、シリンダ14aとピストンロッド14bを具備する複動型油圧シリンダであって、一方たるシリンダ14aを、ピストンロッド14bが上方に位置するようにして最基端側の支柱セクション7に連結15している。
そして、油圧シリンダ14の他方たるピストンロッド14bの先端部(上端部)と、最基端側の支柱セクション7よりも先端側の支柱セクション8〜12の先端部との間には、これら両者間を選択的(択一的)に連結する解除可能な選択連結手段16が配置されている。この選択連結手段16は、油圧シリンダ14の他方たるピストンロッド14bの先端部(上端部)に配置され適宜の手段(油圧アクチュエータ等…図示せず)により当該先端部の両側に向かって出没駆動される連結ピン17と、この連結ピン17を受容するピン穴18を備え支柱セクション8〜12の上端部にそれぞれ配置されたブラケット19,19,…とで構成している。
前記伸長状態固定手段20は、支柱セクション8、9、10、11の各先端部にそれぞれ配置され適宜の手段(油圧アクチュエータ等…図示せず)により支柱セクション8、9、10、11の内側に向かって出没駆動される連結ピン21と、支柱セクション9、10、11、12の各基端部にそれぞれ配置され隣接外側(基端側)の支柱セクション8、9、10、11の先端部に配置された前記連結ピン21を受容するピン穴(図示せず)とで構成している。
前記油圧シリンダ14は、その他方たるピストンロッド14bの先端部を最基端側の支柱セクション7の基端部に連結し、その一方たるシリンダ14aと最基端側の支柱セクション7よりも先端側の支柱セクション8〜12の先端部との間にこれら両者間を選択的(択一的)に連結する解除可能な選択連結手段16を配置した構成としても良い。
なお、図1および図2に示し上述したタワークレーンは、基台1、基台1上に立設した支柱2、支柱2の上端部に水平旋回駆動自在に取り付けた旋回台3、旋回台3に起伏駆動自在に取り付けたジブ4、および、組付け単位をジブ4の先端部から吊下するための吊下手段5を具備して構成したものにおいて、支柱2を伸縮駆動可能なものとしてこの多段伸縮支柱の伸縮駆動により、吊下手段5による揚程能力を補完しようとするものであるが、他の形態を持つタワークレーン、すなわち、基台1、基台1上に水平旋回駆動自在に取り付けた旋回台3、旋回台3に立設した支柱2、および、前記建造物の各組付け単位を支柱2の上端部に取り付けられたジブ4を介して吊下作業半径(支柱2上端部と各組付け単位の吊下位置間の水平距離)変更可能に吊下する吊下手段5を具備して構成したものにおいて、その支柱5を伸縮駆動可能なものとしてこの多段伸縮支柱の伸縮駆動により、吊下手段5による揚程能力を補完するようにしても良い。
図1および図2を参照して上述したタワークレーンには、請求項1、請求項2、請求項3、および、請求項3に従属する請求項4および5のタワークレーンが具現されている。
次に、上述の如く構成した伸縮駆動装置13による多段伸縮支柱6の伸長駆動および縮小駆動の手順について説明する。なお、縮小駆動手順は、伸長駆動手順の逆手順でなされるので、ここでの説明は省略する。
図2に示すように縮小状態にある多段伸縮支柱の伸縮駆動装置13による伸長駆動手順は、次の手順でなされる。
ア.油圧シリンダ14を、選択連結手段16により最先端側の支柱セクション12に連 結して、油圧シリンダ14を伸長駆動し、最先端側の支柱セクション12とこれに 隣接する支柱セクション11間を伸長させる。
イ.最先端側の支柱セクション12と直基端側の支柱セクション11間が伸長状態にな ると、伸長固定手段20によりこれら両支柱セクション12,11を固定した上で 、油圧シリンダ14と最先端側の支柱セクション12の選択連結手段16による連 結を解除し油圧シリンダ14を縮小駆動する。
ウ.次いで、前工程で伸長状態とした支柱セクション(12,11)間の直基端側の支
柱セクション(11,10)間(隣接する一対の支柱セクション間)における基端 側の支柱セクション(11)と油圧シリンダ14を選択連結手段16により連結し て、油圧シリンダ14を伸長駆動し、対応する支柱セクション(11,10)間を 伸長させる。
エ.対応する支柱セクション(11,10)間が伸長状態になると、伸長固定手段20 によりこれら両支柱セクションを固定した上で、選択連結手段を解除して油圧シリ ンダ14を縮小駆動する。
以下、上記ウ.およびエ.の工程を順次行い、多段伸縮支柱を先端側の支柱セクションから順次伸長駆動する。なお、縮小作動は、基端側の支柱セクションから順次縮小する。
このようにして多段伸縮支柱は、伸縮駆動装置13により、その伸長時には先端側の支柱セクションから順次身長駆動させ、その縮小時には基端側の支柱セクションから順次縮小駆動させることができる。伸縮駆動装置13は、タワークレーンによる組付け対象のたる高層建造物(風力発電施設)Aの組付け単位を吊下した状態で多段伸縮支柱6を伸縮駆動するに足る伸縮駆動力を持っているので、この伸縮駆動装置13により多段伸縮支柱6の伸縮作動により、吊下手段5の吊上揚程能力を補完することができる。
次に、多段伸縮支柱6を伸縮駆動する伸縮駆動装置の他の態様について図3に基づいて説明する。図3では、ここで他の態様として説明する伸縮駆動装置の部分を除き他の構成については図1および図2に示し上述したものを援用する。伸縮駆動装置の下記する態様は、本発明の請求項4に該当するものである。
図3において、22は他の態様としての伸縮駆動装置である。この伸縮駆動装置22は、一方を多段伸縮支柱6の最先端側の支柱セクション12に連結24され他方を選択連結手段25を介して最先端側の支柱セクション12よりも基端側の各支柱セクション11,10,9,8,7に選択的に連結可能とした油圧シリンダ23と、
最先端側の支柱セクション12と直基端側の支柱セクション11間を除く各隣支柱セクション間(11と10間,10と9間,9と8間,8と7間)に配置され、対応する隣接支柱セクションを伸長状態に固定する解除可能な伸長状態固定手段29と、
最基端側の支柱セクション7と直先端側の支柱セクション8間を除く各隣接支柱セクション間(8と9間、9と10間、10と11間、11と12間)に配置され、対応する隣接支柱セクションを縮小状態に固定する解除可能な縮小状態固定手段31とでもって構成している。
前記油圧シリンダ23は、シリンダ23aとピストンロッド23bを具備する複動型油圧シリンダであって、一方たるピストンロッド23bの先端部(上端部)を最先端側の支柱セクション12の上端部に連結24して吊下状としている。
そして、油圧シリンダ23の他方たるシリンダ23aのピストンロッド側端部(上端部)と、最先端側の支柱セクション12よりも基端側の各支柱セクション11,10,9,8,7の先端部との間に、これら両者間を選択的(択一的)に連結する解除可能な選択連結手段25が配置されている。この選択連結手段25は、油圧シリンダの他方たるシリンダ23bのピストンロッド側端部(上端部)には位置され適宜の手段(油圧アクチュエータ等…図示せず)により当該部分の両側(図3において紙面に直交する方向)に出没駆動される連結ピン26と、この連結ピン26を受容するピン穴27を備え支柱セクション7〜11の上端部にそれぞれ配置されたブラケット27,27,…とで構成している。
前記伸長状態固定手段29は、支柱セクション7、8、9、10の各先端部にそれぞれ配置され適宜の手段(油圧アクチュエータ等…図示せず)により支柱セクション7、8、9、10の内側に向かって出没駆動される連結ピン30と、支柱セクション89、10、11の各基端部にそれぞれ配置され隣接外側(基端側)の支柱セクションや7、8、9、10の先端部に配置された前記連結ピン21を受容するピン穴(図示せず)とで構成している。
また、前記縮小状態固定手段31は、支柱セクション8、9、10、11の各先端部にそれぞれ配置され適宜の手段(油圧アクチュエータ等…図示せず)により支柱セクション8、9、10、11の内側に向かって出没駆動される連結ピン32と、支柱セクション9、10、11、12の各先端部にそれぞれ配置され隣接外側(基端側)の支柱セクション8、9、10、11の先端部に配置された前記連結ピン32を受容するピン穴(図示せず)とで構成している。
なお、前記油圧シリンダ14は、その他方たるシリンダ23aのボトムエンドを最先端側の支柱セクション12の先端部に連結24し、その一方たるピストンロッド23b先端部を選択連結手段25を介して最先端側の支柱セクション12よりも基端側の各支柱セクション11,10,9,8,7に選択的に連結可能としてもよい。
次に、上述の如く構成した伸縮駆動装置22による多段伸縮支柱6の伸長駆動および縮小駆動の手順について説明する。なお、縮小駆動手順は、伸長駆動手順の逆手順でなされるので、ここでの説明は省略する。
縮小状態にある多段伸縮支柱の伸縮駆動装置22による伸長駆動手順は、次の手順でなされる。
ア.縮小状態固定手段31で、最基端側の支柱セクション7と直先端側の支柱セクショ ン8間を除く各支柱セクション間(8と9間、9と10間、10と11間、11と 12間)を縮小状態に固定(伸長不能に固定)すると共に油圧シリンダ23を、選 択連結手段25により最基端側の支柱セクション7に連結して、油圧シリンダ23 を伸長駆動し、最基端側の支柱セクション7とこれに隣接する支柱セクション8間 を伸長させる。
イ.最基端側の支柱セクション7と直先端側の支柱セクション8間が伸長状態になると 、伸長固定手段29によりこれら両支柱セクション7,8を固定した上で、油圧シ リンダ23と最基端側の支柱セクション7の選択固定手段25による連結を解除し 油圧シリンダを縮小駆動する。
ウ.次いで、前工程で伸長状態とした支柱セクション間(7と8間)の直先端側の支柱 セクション間(8と9間)(隣接する一対の支柱セクション間)の縮小状態固定手段 31による連結を解除すると共にこの連結を解除した支柱セクション間(8と9間) の基端側の支柱セクション8と油圧シリンダ23を選択連結手段25により連結して 、油圧シリンダ23を伸長駆動し、対応する支柱セクション間(8と9間)を伸長さ せる。
エ.対応する支柱セクション間(8と9間)が伸長状態になると、伸長固定手段29に よりこれら両支柱セクション(8と9)を固定した上で、選択連結手段25を解除し て油圧シリンダ23を縮小駆動する。
以下、上記ウ.およびエ.の工程を順次行い、多段伸縮支柱を基端側の支柱セクションから順次伸長駆動する。なお、縮小作動は、先端側の支柱セクションから順次縮小する。
このようにして多段伸縮支柱6は、伸縮駆動装置22により、その伸長時には基端側の支柱セクションから順次身長駆動させ、その縮小時には先端側の支柱セクションから順次縮小駆動させることができる。伸縮駆動装置13は、タワークレーンによる組付け対象のたる高層建造物(風力発電施設)Aの組付け単位を吊下した状態で多段伸縮支柱6を伸縮駆動するに足る伸縮駆動力を持っているので、この伸縮駆動装置13により多段伸縮支柱6の伸縮作動により、吊下手段5の吊上揚程能力を補完することができる。
本発明に係るタワークレーンの多段伸縮支柱を伸長した状態を示す説明図である。 本発明に係るタワークレーンの多段伸縮支柱を縮小した状態を示す説明図である。 本発明に係るタワークレーンの他の実施態様を示す説明図である。 従来のタワークレーンの説明図である。
A;高層建造物、Aa;塔部分、組付け単位;Aa、Aa1,Aa2…、
Ab;ナセル(組付け単位)、Ac;ブレード(組付け単位)
1;基台、2;支柱、3;旋回台、4;ジブ、5;吊下手段、
5a;ウインチ、5b;ワイヤーロープ、5c;フックブロック、
6;多段伸縮支柱、7〜12;支柱セクション、
13;伸縮駆動装置、
14;油圧シリンダ、14a;シリンダ、14b;ピストンロッド、15;連結、
16;選択連結手段、17;連結ピン、18;ピン穴、19;ブラケット、
20;伸長状態固定手段、21;連結ピン、
22;伸縮駆動装置、
23;油圧シリンダ、23a;シリンダ、23b;ビストンロッド、24;連結、
25;選択固定手段、26;連結ピン、27;ピン穴、28;ブラケット、
29;伸長状態固定手段、30;連結ピン、
31;縮小状態固定手段、32;連結ピン、
以上

Claims (6)

  1. 基礎上に複数の組付け単位を積層状に積み重ねて建設される高層建造物の建設に用いられるタワークレーンであって、
    基台、基台上に立設した支柱、支柱の上端部に水平旋回駆動自在に取り付けた旋回台、
    および、前記建造物の各組付け単位を旋回台3に取り付けられたジブ4介して吊下作業半
    径変更可能に吊下する吊下手段5を具備し、前記支柱が、建設しようとする建造物に近接した位置で略鉛直に起立するよう前記基台を地盤上に安定的に定位して使用するものにおいて、
    前記支柱を、基端側の支柱セクションに順次先端側の支柱セクションを伸縮自在に嵌挿した多段伸縮支柱と、この多段伸縮支柱を伸縮駆動する伸縮駆動装置とで構成すると共に、
    前記伸縮駆動装置は、建造物の前記各組付け単位を前記吊下手段に吊り下げた状態で多段伸縮支柱を伸縮駆動するに足る伸縮力を具備して構成し、前記伸縮駆動による伸縮動が前記吊下手段の吊下揚程能力を補完して吊上手段が必要とする吊上揚程能力を小さくするように構成したことを特徴とするタワークレーン。
  2. 基礎上に複数の組付け単位を積層状に積み重ねて建設される高層建造物の建設に用いられるタワークレーンであって、
    基台、基台上に水平旋回駆動自在に取り付けた旋回台、旋回台に立設した支柱、および、前記建造物の各組付け単位を支柱2の上端部に取り付けられたジブ4を介して吊下作業半径(支柱2上端部と各組付け単位の吊下位置間の水平距離)変更可能に吊下する吊下手段5を具備し、前記支柱が、建設しようとする建造物に近接した位置で略鉛直に起立するよう前記基台を地盤上に安定的に定位して使用するものにおいて、
    前記支柱を、基端側の支柱セクションに順次先端側の支柱セクションを伸縮自在に嵌挿した多段伸縮支柱と、この多段伸縮支柱を伸縮駆動する伸縮駆動装置とで構成すると共に、
    前記伸縮駆動装置は、建造物の前記各組付け単位を前記吊下手段に吊り下げた状態で多段伸縮支柱を伸縮駆動するに足る伸縮力を具備して構成し、前記伸縮駆動による伸縮動が前記吊下手段の吊下揚程能力を補完して吊上手段が必要とする吊上揚程能力を小さくするように構成したことを特徴とするタワークレーン。
  3. 多段伸縮支柱を伸縮駆動する伸縮駆動装置は、シリンダまたはピストンロッドの一方を多段伸縮支柱の最基端側の支柱セクションに連結され、他方を選択連結手段を介して最基端側の支柱セクションよりも先端側の各支柱セクションに選択的に連結可能な油圧シリンダと、
    少なくとも最基端側の支柱セクションと直先端側の支柱セクション間を除く各隣接支柱セクション間に配置され、対応する隣接支柱セクションを伸長状態に固定する解除可能な伸長状態固定手段とで構成してあることを特徴とする請求項1乃至2記載のタワークレーン。
  4. 多段伸縮支柱を伸縮駆動する伸縮駆動装置は、シリンダまたはピストンロッ
    ドの一方を多段伸縮支柱の最先端側の支柱セクションに連結され、他方を選択連結手段を
    介して最基先端の支柱セクションよりも基端側の各支柱セクションに選択的に連結可能と
    した油圧シリンダと、
    少なくとも最先端側の支柱セクションと直基端側の支柱セクション間を除く各隣支柱セクション間に配置され、対応する隣接支柱セクションを伸長状態に固定する解除可能な伸長状態固定手段と、
    少なくとも最基端側の支柱セクションと直先端側の支柱セクション間を除く各隣接支柱セクション間に配置され、対応する隣接支柱セクションを縮小状態に固定する解除可能な縮小状態固定手段とでもって構成してあることを特徴とする請求項1乃至2記載のタワークレーン。
  5. 建設対象の高層建造物が、複数の組付け単位を積層状に積み重ねて建設され
    る塔部分を具備する高層建造物であることを特徴とする請求項1乃至4記載のタワークレ
    ーン。
  6. 建設対象の塔部分を具備する高層建造物が、塔部分の上端部に積み重ね状に取り付けたナセル、および、ナセル組み付けた風車ブレードを備えた風力発電施設であることを特長とする請求項5記載のタワークレーン。
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