JP6545965B2 - クライミングクレーン - Google Patents

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Description

本発明は、上下に積み上げられたマストの頂部にクレーン本体が設置され、該マストを上昇可能な昇降装置を有するクライミングクレーンに関する。
従来より、例えば、特許文献1に示されるように、当節の施工階数分の鉄骨建方が可能な高さを有し下端に基礎架台を設けたマストと、このマストをせり上げる昇降装置と、このマストの上端部に設けられたクレーン本体とからなるクライミングクレーンを、鉄骨建方の進捗にしたがって盛り替えるフロアクライミング工法が知られている。この工法では、昇降装置をクレーン本体の直下位置まで上昇させて鉄骨建方を当節の階数分進め、その後に、当節の施工階数における最上位階の床へ、クライミングの反力を受ける昇降装置を下降させ仮固定する工程と、昇降装置を駆動してマスト及びその上端部のクレーン本体をせり上げ、同マストの下端の基礎架台を最上位階の床までせり上げて固定する工程とを繰り返して鉄骨建方を進め、クライミングクレーンを建物の最上階までクライミングさせる。
このようなフロアクライミング工法では、特許文献2のように、建造中の建物の鉄骨横梁に架台の受梁を固定してクライミングクレーンの自重等を支持するようになっている。この工法では、受梁が伸縮自在に構成されている。
特許第4354046号公報 特許第2591979号公報
しかしながら、特許文献2のような従来のフロアクライミングの工法では、マストをせり上げるときに受梁を縮小させることができるが、そもそも地下階では、コンクリートの基礎では強度が足りずに直接架台を固定できない。また、スペースが限られているので、受梁をつけたままマストをせり上げることができない。このため、狭いスペースの地下工事の場合、移動式クレーンを用いて施工する必要がある。
また、建物の梁が変わっても架台を別のタイプに変更できず、そのまま使用する必要がある。施工中の建物上での架台の付け替えは、サイズ、重量とも大きいため、困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、狭いスペースの地下階でもクライミングクレーンの設置を可能にし、クライミングクレーン1台で地下階から最上階までの工事を可能にすることにある。また、工事進捗に合わせて途中でコアベースの形状を変更することで、クライミングクレーンの設置に付随する建物側の工事を減らすことにある。さらに、クライミングクレーンの設置に係わる制約を減らして計画や施工の手間や時間を節約することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、昇降装置を用いたフロアクライミングの途中でコアベースに脱着脚部を脱着して姿勢を変更可能に構成した。
具体的には、クライミングクレーンであって、
上下に積み上げられマストと、
上記マストの頂部に設置されるクレーン本体と、
上記クレーン本体を上記マストに沿って昇降させる昇降装置と、
上記マストの基端に設けられコアベースと、
を備え、
上記コアベースを、単独で杭に直縫いする第1の姿勢と、
上記昇降装置を用いたフロアクライミングの途中で、上記コアベースに、着脱可能な脱着脚部を取り付けることにより、建物の床に該脱着脚部を介して支持される第2の姿勢と、に変更可能に構成されていて、
上記コアベースは、各々に水平に加工された位置合わせ面が形成されている複数の脚部取付部を有し、
上記脱着脚部は、取付可能な位置合わせ板を有し、
上記位置合わせ面に上記位置合わせ板を当接することにより、上記脱着脚部が上記コアベースに位置決めされる
上記の構成によると、例えば、地下の工事では、基礎に金属製などの剛性の高い杭を打ち込んで、その杭に直接コアベースを固定することで、クライミングクレーンを用いての工事が可能である。そして、ある程度建物の骨組みができあがった段階で、コアベースを杭から外し、昇降装置でコアベースごと上昇させ、建物の床に仮固定した脱着脚部にコアベースを結合することで、基礎架台を付け替えることなく、容易にフロアクライミングを行える。このように、地下階からクライミングクレーンを使用できるので、従来に比べて作業効率が格段に向上する。
記脱着脚部は、上記コアベースに伸縮可能に連結された伸縮式脚部よりなり、
上記伸縮式脚部に上記位置合わせ板取付可能に構成されている、としてもよい。
上記の構成によると、伸縮式脚部であるので、マストを上昇させるときに縮めた状態でマストごと上の階に上昇させることができる。また、梁の配置に合わせて伸縮式脚部を伸張させればよいので、コアベースを固定させるための梁の設置作業が容易である。また、位置合わせ板により、折畳み式脚部の位置合わせが容易となる。
記フロアクライミングの際に上記仮固定した上記伸縮式脚部と上記脚部取付部とを位置合わせするときに、全ての位置合わせ面のうちの少なくとも1つを上記伸縮式脚部に位置合わせした後、残りの位置合わせ面を位置合わせ可能に構成されている、としてもよい
すなわち、コアベースと伸縮式脚部との位置合わせは、コアベースを上昇させてきたときに行うが、複数の脚部取付部の全てを一度に位置合わせするのは、困難である。しかし、上記の構成によると、複数の脚部取付部のうちの少なくとも1つの位置合わせ面を位置合わせしておいて、残りの位置合わせ面を順次位置合わせすればよいので、位置合わせ作業が容易となる。
記脱着脚部は、上記コアベースに折り畳み可能に連結された折畳み式脚部よりなり、
上記折畳み式脚部に上記位置合わせ板取付可能に構成されている、としてもよい。
上記の構成によると折畳み式の脚部であるので、マストを上昇させるときに、折り畳んでマストごと上の階に上昇させることができる。また、脚部取付部の位置合わせ面を位置合わせ板に当接させることで、折畳み式脚部の位置合わせが容易となる。
記折畳み式脚部の脚部取付部のフランジ部に取付治具を取り付けて揺動ピンを垂直方向に差し込むことで、上記折畳み式脚部が水平に揺動可能に構成されており、
折り畳んだ上記折畳み式脚部を上記揺動ピンを中心に揺動させて上記脚部取付部に接続するときに、上記位置合わせ板と上記位置合わせ面とで位置決めされるように構成されている、としてもよい
上記の構成によると、マストを上昇させるときに、揺動ピンを中心に折り畳んでマストごと上の階に上昇させることができる。接続位置とするときには、揺動ピンを中心に折畳み式脚部を揺動させ、位置合わせ板を利用して脚部取付部の位置合わせ面に位置決めされるので、位置決めが容易である。
記脚部取付部の上記位置合わせ面より所定距離空けた位置に位置合わせ用貫通孔が形成され、
上記位置合わせ用貫通孔に挿通して上記脱着脚部を上記コアベースに結合する結合ピンは、
外径が先端に向かって細くなるテーパピンと、
上記テーパピンのテーパ面に対応するように先端に向かって内径が大きくなると共に、基端側から先端側に向かって連続したスリットを有する外筒とを備え、
上記テーパピンを上記コアベースの貫通孔と、該貫通孔に対応する上記位置合わせ用貫通孔とに押し込んでいくことで、上記スリットが広がりながら該テーパピンが上記貫通孔に固定され、上記脱着脚部が上記コアベースに固定されるように構成されている、としてもよい
上記の構成によると、テーパピンを位置合わせ用貫通孔に挿入するにつれて外筒のスリットが広がりながら位置合わせが行われる。このため、ピンの挿入作業が極めて容易となる上、位置決めの後は、結合ピンがしっかりと位置合わせ用貫通孔に固定され、脱着脚部が脚部取付部に位置決めされた状態で固定される。
以上説明したように、本発明によれば、コアベースを杭に固定する第1の姿勢と、コアベースに脱着脚部を取り付けて脱着脚部を介して建物の床に支持される第2の姿勢とを、昇降装置を用いたフロアクライミングの途中で変更可能に構成したことにより、工事の進捗に合わせてコアベースの形状を変更してクライミングクレーンの設置に付随する建物側の工事を減らすことができ、また、クライミングクレーンの設置に係わる制約を減らして計画や施工の手間や時間を節約することができる。
本発明の実施形態に係るクライミングクレーンの全体を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るコアベースを示す底面図である。 コアベースが、杭に直縫いされた状態を示す正面図である。 折畳み式脚部を延ばした状態を示す平面図である。 折畳み式脚部を延ばした状態を示す正面図である。 一対の折畳み式脚部を向かい合うように折り畳んだ状態を示す平面図である。 各折畳み式脚部を折り畳んだ状態を示す平面図である。 図4のVIII−VIII線拡大断面図である。 結合ピンを示し、(a)が結合ピンを差し込んだ状態の断面図であり、(b)が結合ピンを差し込んだ状態の外筒を示す正面図であり、(c)が不使用時の結合ピンを示す断面図であり、(d)が不使用時の外筒を示す正面図である。 コアベースに伸縮式脚部を取り付けた様子を示す平面図である。 コアベースに伸縮式脚部を取り付けた様子を示す正面図である。 クライミングクレーンのフロアクライミングの各工程を示す概略正面図であり、(a)が杭にコアベースを直縫いした状態を示し、(b)がクレーン本体を建物のフロアにクライミングダウンすると共に途中の階に伸縮脚部を仮固定した状態を示し、(c)がマストを上昇させてコアベースに伸縮脚部を取り付けた状態を示し、(d)がクレーンがマスト頂部に上昇した作業姿勢を示す。 クライミングクレーンのフロアクライミングの各工程を示す概略正面図であり、(a)がコアベースに折畳み式脚部を付け替えた状態を示し、(b)がマストを上昇させて折畳み式脚部を高層階に固定した状態を示し、(c)クレーンがマスト頂部に上昇した作業姿勢を示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るクライミングクレーン6を示し、このクライミングクレーン6は、コアベース10の上にマスト1を有し、その頂部にクレーン本体4が設置されている。クライミングクレーン6は、フロアクライミングとマストクライミングとを行えるようになっている。クレーン本体4は、マスト1の頂部に設けた旋回ベアリング(図示せず)に回転自在に支持される旋回体4aと、この旋回体4aに起伏可能に支持されるジブ4bと、旋回体4aに固定された巻上ウインチ4cと、この巻上ウインチ4cに巻き上げられる巻上ロープ4dと、この巻上ロープ4dの先端に取り付けられるフック4eとを備えている。
そして、マスト1の基端には、単独で杭50に直縫い可能なコアベース10が固定されている。図2に示すように、コアベース10には、脱着脚部としての折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112を着脱可能な4つの脚部取付部11が一体に設けられている。これら複数の脚部取付部11の上面は、水平に加工された位置合わせ面11aとして加工されている。詳細は後述するが、このコアベース10には、図12(a)に示すコアベース10を杭50に直縫いする第1の姿勢と、図12(d)及び図13(c)に示すコアベース10に折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112を取り付けて建物の床に折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112を介して支持される第2の姿勢とを、昇降装置5を用いたフロアクライミングの途中で変更可能に構成されている。
まず、伸縮式脚部112について説明する。図10及び図11に示すように、伸縮式脚部112は、一対のシリンダ収容部112a内に伸縮式のロッド112bが収容されており、例えば図示しないボールジャッキによってロッド112bを電動モータ等の動力を用いて伸縮させるようになっている。シリンダ収容部112aは、連結部112cで連結され、この連結部112cのフランジ部112dが脚部取付部11に連結されるようになっている。連結部112cの脚部取付部11に結合されるフランジ部112dの上面には、位置合わせ面11aに当接する位置合わせ板15を取付可能に構成されている。フロアクライミングの際に仮固定した伸縮式脚部112と脚部取付部11とを位置合わせするときに、全ての位置合わせ面11aのうちの少なくとも1つを伸縮式脚部112の位置合わせ板15に位置合わせした後、残りの位置合わせ面11aを位置合わせ可能に構成されている。
次いで、折畳み式脚部12について説明する。図4及び図5に示すように、コアベース10の4つの脚部取付部11には、折畳み式脚部12も結合可能となっている。折畳み式脚部12では、脚部取付部11との間で揺動ピン13によって揺動可能に取付可能となっている。具体的には、脚部取付部11のフランジ部に取付治具14を取り付けて揺動ピン13を垂直方向に差し込むことで、折畳み式脚部12が水平に揺動可能となり、図4に示すX字状に延ばした姿勢と、図6及び図7に示す折り畳んだ姿勢とで姿勢変更可能となっている。そして、折畳み式脚部12の脚部取付部11に結合されるフランジ部12aの上端にも位置合わせ面11aに当接する位置合わせ板15をボルト16等で取付可能に構成されている。この位置合わせ板15を利用して4本の折畳み式脚部12のうち一本一本を位置合わせして取り付けるようになっている。
図8に拡大して示すように、脚部取付部11のフランジ部における位置合わせ面11aから所定距離Hだけ空けた位置に位置合わせ用貫通孔11bが形成され、この位置合わせ用貫通孔11bと、折畳み式脚部12の貫通孔(図示せず)とに結合ピン20を挿通して折畳み式脚部12をコアベース10に結合するようになっている。なお、図示しないが、上記伸縮式脚部112についても同様に、位置合わせ用貫通孔11bと、伸縮式脚部112の貫通孔とに結合ピン20を挿通して伸縮式脚部112をコアベース10に結合するようになっている。
図9に示すように、結合ピン20は、外径が先端に向かって細くなるテーパピン21と、このテーパピン21のテーパ面に対応するように先端に向かって内径が大きくなると共に、基端側から先端側に向かって連続したスリット22aを有する外筒22とを備えている。テーパピン21の先端側には、ネジ部23が形成され、その先端には、打付け部24が形成されている。ネジ部23には、例えば平ワッシャ25と、ナット26と、イダリング27とが締結され、例えば脚部取付部11側のブラケット11dに差し込んだ反力受け板28に締め付けられるようになっている。なお、反力受け板28は、落下防止チェーン29でテーパピン21の基端側に接続されている。
そして、テーパピン21を折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112の貫通孔と、この貫通孔に対応する位置合わせ用貫通孔11bとに押し込んでいくことで、スリット22aの隙間がC0からC1に広がりながらテーパピン21が両貫通孔に固定され、折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112がコアベース10に固定されるように構成されている。
次いで、本実施形態に係るクライミングクレーン6のフロアクライミングの方法について、図面を用いて具体的に説明する。
まず最初に地下階のコンクリート等の基礎51に鋼板製等の杭50を水平を出してコンクリートで固める。なお、杭50を水平となるように打ち込んでもよい。
次いで、図2に示すコアベース10のボルト挿通孔10aにボルト(図示せず)を挿通して杭50に締結することで、図3に示すように、コアベース10を杭50に固定する。
このコアベース10にマスト1を組み立て、このマスト1に昇降装置5とクレーン本体4を設置してから地下階のクレーン作業を行う。このとき、コアベース10には、折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112は連結されていない。このため、地下階のような狭い領域でも、クライミングクレーン6の設置が可能である。また、剛性の高い杭50にコアベース10を直縫いしているので、地下階のコンクリート製の基礎51においても、クライミングクレーン6を支持できる。このように、地下階からクライミングクレーン6を使用できるので、従来に比べて作業効率が格段に向上する。
そして、図12(b)に示すように、例えば、建物の3階程度の鉄骨等が組み上がる段階で、伸縮式脚部112をH綱等よりなる梁52に載せて仮固定しておく。
次いで、それよりも上階の梁52にベル受け梁55を仮置きし、クレーン本体4をクライミングダウンする。
次いで、コアベース10のボルトを外してコアベース10と杭50との固定を解除する。
次いで、昇降装置5によってマスト1をコアベース10ごと上昇させる。このとき、コアベース10の脚部取付部11には、折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112が連結されていないので、地下階の狭い領域でも、コアベース10ごと容易に引き上げることができる。
次いで、図12(c)に示すように、コアベース10が仮固定した伸縮式脚部112の位置まで上昇してくると、コアベース10と伸縮式脚部112との位置合わせが必要となる。このとき、4つの脚部取付部11のフランジ部の全てを一度に位置合わせするのは、困難であるが、本実施形態では、まず、4つの脚部取付部11のうちの少なくとも1つの位置合わせ面11aを位置合わせする。具体的には、4つの伸縮式脚部112の脚部取付部11に結合されるフランジ部112dの上面に締結した位置合わせ板15を1つの位置合わせ面11aに当接させる。その状態で、残りの位置合わせ面11aを他の位置合わせ板15に当接させるようにコアベース10を少しずつ上昇させる。このように、最初に少なくとも1つの位置合わせ面11aを位置合わせして、残りの位置合わせ面11aを順次位置合わせすればよいので、位置合わせ作業が容易となる。なお、杭50は、基礎51にそのまま残してもよいし、取り除いてもよい。また、この段階で、梁52の上に折畳み式脚部12を用意しておき、コアベース10に折畳み式脚部12を固定するようにしてもよい。
次いで、結合ピン20によって伸縮式脚部112をコアベース10に結合する。伸縮式脚部112側の貫通孔と位置合わせ用貫通孔11bとが完全に位置合わせされていなくても、テーパピン21の先端がテーパ加工されているので、テーパピン21を位置合わせ用貫通孔11bに挿入するにつれて外筒22のスリット22aが広がりながら位置合わせが行われる。このように4本の結合ピン20の全てを位置合わせ用貫通孔11bに順次挿入していくことで、伸縮式脚部112とコアベース10との位置合わせが行われる。このため、結合ピン20の挿入作業が極めて容易となる上、位置決めの後は、結合ピン20がしっかりと位置合わせ用貫通孔11bに固定される。
次いで、脚部取付部11のボルト締結孔11c(図8に示す)に図示しないボルトを締結することで、伸縮式脚部112がコアベース10に確実に固定される。
次いで、図12(d)に示すように、クレーン本体4をマスト1の頂部まで上昇させて固定し、所定階までのクレーン作業が行われる。
そして、伸縮式脚部112を用いてフロアクライミングが繰り返される。マスト1を上昇させるときには、伸縮式脚部112を縮小させればよく、また、少なくとも一対の梁52の幅に合わせて伸縮式脚部112のロッド112bを延ばして梁52に固定すればよいので、コアベース10を固定させるための梁52の設置作業が容易である。
この後、伸縮式脚部112を用いてフロアクライミングを行ってもよいが、建物の梁52のスパンに合わせ、例えば途中の高層階において、伸縮式脚部112と折畳み式脚部12とを組み替えてもよい。
その場合には、図13(a)に示すように、例えば高層階の梁53に嵩上げ台54を固定しておき、その上にベル受け梁55を仮固定しておく。そして、クレーン本体4をクライミングダウンしてベル受け梁55に固定する。
次いで、マスト1を上昇させるときに、伸縮式脚部112を脚部取付部11から取り外して、折畳み式脚部12を脚部取付部11に固定する。この場合、取付治具14をそれぞれの合わせ面に取り付けた後、まずは、揺動ピン13を差し込んで、各折畳み式脚部12を脚部取付部11に取り付ける。このとき、図6又は図7に示す折り畳み姿勢とする。この姿勢は、配置された梁52,53のスパンに合わせて使い分ければよい。このように折り畳んだ状態でマスト1を上昇させることにより、梁52の間を折畳み式脚部12ごとコアベース10を上昇させることができる。
次いで、図13(b)に示すように、昇降装置5を用いて嵩上げ台54の所までコアベース10を引き上げた後、各折畳み式脚部12を揺動ピン13を中心に揺動させて折畳み式脚部12を脚部取付部11に位置合わせする。このとき、位置合わせ面11aに折畳み式脚部12の基端側に取り付けた位置合わせ板15を当接させて位置合わせすることで、折畳み式脚部12が傾いていても確実に脚部取付部11に位置合わせされる。
次いで、伸縮式脚部112のときと同様に結合ピン20を挿入し、ボルトを締結することで、折畳み式脚部12が確実にコアベース10に固定される。
そして、4本の折畳み式脚部12がX字状に広げられた状態で、高層階の梁53に折畳み式脚部12が固定される。4本の折畳み式脚部12がそれぞれの梁53に固定されるので、一対の梁52に固定すればよい伸縮式脚部112と違って折畳み式脚部12の場合は、梁53を「井」型に配置する必要がある。このように「井」型に梁53を配置できる場所では、簡易で安価な構成の折畳み式脚部12を使用できる。
次いで、クレーン本体4をマスト1の頂部まで昇降装置5によって上昇させ、図13(c)の作業姿勢となる。これにより、クレーン作業が行われる。この折畳み式脚部12を固定した状態で、フロアクライミングを繰り返してもよい。
このように本発明によれば、地下階のコアベース10を引き上げて、伸縮式脚部112に取り付けた後、クライミングクレーン6によって工事をし、次に伸縮式脚部112からコアベース10を取り外し、コアベース10を引き上げ、次の梁52に用意してある折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112に取り付ける。
そして、折畳み式脚部12は、コアベース10を取り付けたまま(図6及び図7参照)マスト1を引き上げる場合もあれば、一旦、折畳み式脚部12からコアベース10を取り外し、次の梁52に折畳み式脚部12を用意させておき、コアベース10を引き上げ、また折畳み式脚部12に取り付ける場合もある。その場合は、用意されている折畳み式脚部12は、図6及び図7のように折り曲げる必要はない。
また、コアベース10は伸縮式脚部112から次は、折畳み式脚部12に搭載されたり、伸縮式脚部112から次は伸縮式脚部112に搭載されたり、折畳み式脚部12から次は伸縮式脚部112に搭載されたり、折畳み式脚部12から次は折畳み式脚部12に搭載されたりなど工事手順により取付手順は適宜変更される。
なお、図示しないが、マストクライミングでは、建物のそばに設けた杭にコアベース10を固定してもよいし、折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112を用いて梁に固定してもよい。マストクライミングでは、コアベース10の途中で姿勢を変える必要はない。
したがって、本実施形態に係るクライミングクレーン6によれば、コアベース10を基礎51の杭50に固定する第1の姿勢と、コアベース10に折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112を取り付けて折畳み式脚部12又は伸縮式脚部112を介して建物の床に支持される第2の姿勢とを、昇降装置5を用いたフロアクライミングの途中で変更可能に構成したことにより、工事の進捗に合わせてコアベース10の形状を変更してクライミングクレーン6の設置に付随する建物側の工事を減らすことができ、また、クライミングクレーン6の設置に係わる制約を減らして計画や施工の手間や時間を節約することができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
例えば、上記実施形態では、平面視矩形状のコアベース10の四角にそれぞれ脚部取付部11を設けたが、この脚部取付部11の取付箇所や個数は、これに限定されない。
また、上記実施形態では、位置合わせ板15は伸縮式脚部112側又は折畳み式脚部12側に取り付けられているが、この位置合わせ板15は、これに限定されず、コアベース10側に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、取付治具14を用いて折畳み式脚部12を折り曲げ可能としているが、折畳み式脚部12を折り曲げない場合は、この取付治具14は、取り付けなくても構わない。すなわち、折畳み式脚部12がついたマスト1を引き上げるときは、空間が狭いので、図6及び図7に示すように折り曲げて引き上げる必要があるが、最上階などにおいてはマスト1を引き上げる必要なないので、折畳み式脚部12を折り曲げる必要がない。このような場合には、取付治具14を取り付ける必要はない。
1 マスト
4 クレーン本体
5 昇降装置
6 クライミングクレーン
10 コアベース
10a ボルト挿通孔
11 脚部取付部
11a 位置合わせ面
11b 位置合わせ用貫通孔
12 折畳み式脚部(脱着脚部)
12a フランジ部
13 揺動ピン
14 取付治具
15 位置合わせ板
20 結合ピン
21 テーパピン
22 外筒
22a スリット
112 伸縮式脚部(脱着脚部)

Claims (6)

  1. クライミングクレーンであって、
    上下に積み上げられマストと、
    上記マストの頂部に設置されるクレーン本体と、
    上記クレーン本体を上記マストに沿って昇降させる昇降装置と、
    上記マストの基端に設けられコアベースと、
    を備え、
    上記コアベースを、単独で杭に直縫いする第1の姿勢と、
    上記昇降装置を用いたフロアクライミングの途中で、上記コアベースに、着脱可能な脱着脚部を取り付けることにより、建物の床に該脱着脚部を介して支持される第2の姿勢と、に変更可能に構成されていて、
    上記コアベースは、各々に水平に加工された位置合わせ面が形成されている複数の脚部取付部を有し、
    上記脱着脚部は、取付可能な位置合わせ板を有し、
    上記位置合わせ面に上記位置合わせ板を当接することにより、上記脱着脚部が上記コアベースに位置決めされる
    ことを特徴とするクライミングクレーン。
  2. 請求項1に記載のクライミングクレーンにおいて、
    記脱着脚部は、上記コアベースに伸縮可能に連結された伸縮式脚部よりなり、
    上記伸縮式脚部に上記位置合わせ板取付可能に構成されている
    ことを特徴とするクライミングクレーン。
  3. 請求項2に記載のクライミングクレーンにおいて、
    上記フロアクライミングの際に上記伸縮式脚部と上記脚部取付部とを位置合わせするときに、全ての位置合わせ面のうちの少なくとも1つを上記伸縮式脚部に位置合わせした後、残りの位置合わせ面を位置合わせ可能に構成されている
    ことを特徴とするクライミングクレーン。
  4. 請求項1に記載のクライミングクレーンにおいて、
    記脱着脚部は、上記コアベースに折り畳み可能に連結された折畳み式脚部よりなり、
    上記折畳み式脚部に上記位置合わせ板取付可能に構成されている
    ことを特徴とするクライミングクレーン。
  5. 請求項4に記載のクライミングクレーンにおいて、
    上記折畳み式脚部の脚部取付部のフランジ部に取付治具を取り付けて揺動ピンを垂直方向に差し込むことで、上記折畳み式脚部が水平に揺動可能に構成されており、
    折り畳んだ上記折畳み式脚部を上記揺動ピンを中心に揺動させて上記脚部取付部に接続するときに、上記位置合わせ板と上記位置合わせ面とで位置決めされるように構成されている
    ことを特徴とするクライミングクレーン。
  6. 請求項2から5のいずれか1つに記載のクライミングクレーンにおいて、
    上記脚部取付部の上記位置合わせ面より所定距離空けた位置に位置合わせ用貫通孔が形成され、
    上記位置合わせ用貫通孔に挿通して上記脱着脚部を上記コアベースに結合する結合ピンは、
    外径が先端に向かって細くなるテーパピンと、
    上記テーパピンのテーパ面に対応するように先端に向かって内径が大きくなると共に、基端側から先端側に向かって連続したスリットを有する外筒とを備え、
    上記テーパピンを上記コアベースの貫通孔と、該貫通孔に対応する上記位置合わせ用貫通孔とに押し込んでいくことで、上記スリットが広がりながら該テーパピンが上記貫通孔に固定され、上記脱着脚部が上記コアベースに固定されるように構成されている
    ことを特徴とするクライミングクレーン。
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