JP2004217417A - 乗客コンベアの安全装置 - Google Patents

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JP2004217417A
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safety device
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floor
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JP2003038965A
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Yoshiaki Kaneko
義昭 金子
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Nissin Co Ltd
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Nissin Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、乗客が乗るステップとスカートガード間における安全性の向上、異物の侵入防止のほかコスト的にも優れた乗客コンベアの安全装置を提供する。
【解決手段】ステップ2とスカートガード4のすき間Gを塞ぐように配設された硬質材の基台8Aと、軟質材の基台8Bと、刷毛体8Cからなる安全装置8を、ステップ2の走行軌跡に沿ってスカートガード4に取付けた。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレーターや電動道路等の乗客コンベア用ステップ周囲の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ステップとその側部に配置される欄干のスカートガード、内デッキカバー部分に安全装置を設ける例としては、例えば特公昭55−18235号公報に開示されているように乗降床付近において、欄干基部からステップ側に向けて突出するブラシ等の安全片を設ける構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
最近、公共交通手段の発展とともに従来にも増して乗客コンベアの安全性の強化策と、煙草の火玉、定期券および搭乗券等の異物の機械内部への侵入防止策が求められている。この種要望は、公共性の強い用途ほど重要視され、安全性が高く、異物の侵入しない真に乗客保護を志向した安全装置が必要となっているが、上記公知例は乗降床付近のみに限定した安全装置であるために乗客コンベアの全長に対して十分なる乗客保護をなし得ず、かつ従来の内デッキカバーの形状では乳母車など車輪付き運搬装置が乗込んだ場合にステップと内デッキカバーの上下間隔内で車輪を挟み込む事象が発生するなど十分なる乗客保護を成し得なかった。また、ステップの走行軌跡に沿って曲げ加工が必要であり、コスト高の問題もあった。
【0004】
本発明の目的は、乗客が乗るステップとスカートガード間における安全性の向上、異物の侵入防止のほか車輪付き運搬装置への対応にも優れる低コストの乗客コンベア用安全装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の安全装置は、無端状に連結されて一方の乗降床と他方の乗降床間の水平路、曲線路および傾斜路を移動するステップと、このステップの両側部に直立配置される欄干と、この欄干を構成し、ステップの両側部とは一定のすき間を隔てて直立するスカートガードと、内デッキカバーおよび欄干パネル等を備えた乗客コンベアにおいて、前記一方の乗降床から他方の乗降床にかけて前記すき間を塞ぐようにスカートガードからステップ側に向けて突出し、その断面の上側が硬質材、下側が軟質材の一体品でなる略台形状の基台と、この基台に植立され、この基台よりさらにステップ側に突出する形の刷毛体とからなる安全装置を設けたのである。
【0006】
上記構成の安全装置の存在によって、ステップとスカートガードとの間のすき間部分に目視的、物理的に近寄り難くして安全性を向上させるとともに、煙草の火玉や搭乗券などの異物が侵入しないように作用する効果と、軟質材が備える伸縮性によりステップの走行軌跡に沿った曲げ加工が不要となる低コスト化など多目的の効果を発揮することができる。また、運搬装置の車輪を挟まない優れた安全装置とすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の乗客コンベアの形態を図1から図4に示すエスカレーターに基づいて説明する。
【0008】
図1は、エスカレーター1の要部を示した斜視図、図2は図1のM−M線に沿う断面図、図3は、図1の矢印Nに沿う凹曲線部用安全装置単体の正面図、図4は、図3担当の凸曲線部用安全装置単体の正面図である。図において、エスカレーター1は、多数連結されて循環移動するステップ2、ステップ2に至る乗降床3と、ステップ2の両側に配置されたスカートガード4、内デッキカバー5、欄干パネル6で構成される欄干7を備えている。そして、一般にはステップ2とスカートガード4との間には5mm程度のすき間Gが存在しており、このすき間Gに靴や衣服が引き込まれる人身事故や火玉、定期券および搭乗券等の異物が侵入し、火災、紛失、機械故障などを招くことが知られている。また、一例として運搬車や乳母車がステップ2の側方に片寄って乗降床3からステップ2に進み、このステップ2が上昇方向に移動しようとした場合、図1に符号Aで示した乗り口のステップ2と内デッキカバー5の下端との高さ間隔がステップ2が進行するに従って同図符号Bのように縮減し、この時図2の想像線Sのように車輪(足の場合もある)を挟むことになり、この種事故も散見される。このため、図1のようにステップ2と内デッキカバー5との間(高さ間隔)のスカートガード4に安全装置8を固設した場合には、その下端部に図2の符号Xのように挟み込み防止用の斜面を設ける必要になる訳である。また、この安全装置8は、下部側の内デッキカバー5の凹曲線部(図1)、上部側の内デッキカバー5の凸曲線部(図示省略)に沿うように凹および凸曲線状に曲げ製作する必要があり、これがコスト高要因となっていた。
【0009】
そこで本発明では、安全装置8の断面の上側を合成樹脂材の硬質材の基台8Aとし、その下側を合成樹脂材の軟質材の基台8Bとして一体同時成型した略台形状の断面とし、基台8Aに植立されてステップ2の側に向けて突出する形の刷毛体8Cとで構成したのである。ここで、基台8Aと刷毛体8Cは、一方の乗降床3から他方の乗降床(図示省略)にかけてすき間Gを塞ぐようにスカートガード4からステップ2側に向けて突出して異物の機械内部への侵入を防止するものである。加えて、基台8Bは挟み込み防止用の斜面Xを有し、これが凹曲線部の場合は図3、凸曲線部の場合は図4のような固設形状となるものであるが、曲線状になる時には、軟質材である基台8Bの弾性によって図3では矢印Pのように伸び、図4では矢印Qのように縮んで曲線状に追随するために、従来のような曲げ製作を不要として低コスト化を図っている。
【0010】
なお、安全装置8の構成装置の色調はステップ2とは異色として色調的に注意喚起効果を持たせる一方、火玉に強い難燃性のある材質にするのが望ましい。また、上記ではエスカレーター用のステップ2について説明したが、電動道路の場合も同様の構成とすることにより類似的効果を奏するものである。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、乗客が乗るステップとスカートガード間における安全性の向上、異物の侵入防止のほかコスト的にも優れた乗客コンベアの安全装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乗客コンベアの要部を示す斜視図。
【図2】図1のM−M線に沿う断面図。
【図3】安全装置単体の正面図
【図4】安全装置単体の正面図
【符号の説明】
1・・・エスカレーター(乗客コンベア)、2・・・ステップ
4・・・スカートガード、5・・・内デッキカバー、8・・・安全装置
8A・・・基台、8B・・・基台、8C・・・刷毛体
【図】
◎図1
◎図2
◎図3
◎図4

Claims (1)

  1. 無端状に連結されて一方の乗降床と他方の乗降床間の水平路、曲線路および傾斜路を移動するステップと、このステップの両側部に直立配置される欄干と、この欄干を構成し、ステップの両側部とは一定のすき間を隔てて直立するスカートガードと、内デッキカバーおよび欄干パネル等を備えた乗客コンベアにおいて、前記一方の乗降床から他方の乗降床にかけて前記すき間を塞ぐようにスカートガードからステップ側に向けて突出し、その断面の上側が硬質材、下側が軟質材の一体品でなる略台形状の基台と、この基台に植立され、この基台よりさらにステップ側に突出する形の刷毛体とからなる安全装置を設けたことを特徴とする乗客コンベアの安全装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008100834A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Mitsubishi Electric Corp 乗客コンベアのスカートガード安全装置
JP2019094152A (ja) * 2017-11-20 2019-06-20 東芝エレベータ株式会社 乗客コンベア
JP2019210098A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 東芝エレベータ株式会社 乗客コンベア
JP2019218187A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 株式会社日立ビルシステム 乗客コンベアー

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