JP2019218187A - 乗客コンベアー - Google Patents

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Abstract

【課題】下階床と上階床との間の傾斜部において踏み板であるステップの踏面とドレスガードとの間に、物体が挟み込まれることを防止可能な乗客コンベアーを提供する。【解決手段】異なる高さ位置に設けられた一対の乗降路と、無端状に連結したステップの踏面を前記一対の乗降路の間において循環移動させる走行路と、前記走行路の移動方向に沿って、前記一対の乗降路の両脇および前記走行路の両脇に立設された一対のカバー部材と、前記走行路側に突出させる状態で前記カバー部材の所定高さに設けられたドレスガードとを備えた乗客コンベアーにおいて、前記一対の乗降路および前記走行路が水平移動する領域を含む水平領域の両脇において、前記ドレスガードと前記ステップの踏面との間の高さ位置に、前記カバー部材から前記水平領域側に突出させたガイド部材を設けている。【選択図】図1

Description

本発明は、乗客コンベアーに関する。
乗客コンベアーに関する技術として、特開2017−75003号公報(特許文献1)に開示のものがある。この公報には「エスカレータには、無端状に連結されて乗降口1、2間を循環移動する踏み板3の側方に若干の隙間をあけて立設され、踏み板3の移動方向に沿って延在するスカートガード4が備えられている。…更に、スカートガード4の踏み板3が位置する側の側面にはドレスガード7が取付けられている。…ドレスガード7は、踏み板3の移動方向に沿って延在する基体7aと、基体7aに取り付けられ、先端が踏み板3側に突出する可撓体、例えばブラシ7bと、基体7aをスカートガード4に係合、固定する係合体10を有している。」と記載され、「スカートガードの踏み板側にドレスガードを固定することで、スカートガードと踏み板の間に乗客の衣類等が挟まれるのを予防するようにしている。」と記載されている。
特開2017−75003号公報
しかしながら、下階床と上階床との間での踏み板の高さ位置が変動する乗客コンベアーにおいては、乗降口の近傍では踏み板が水平方向にのみ移動するのに対し、下階床と上階床との間の傾斜部では踏み板が水平方向および上方向または下方向に移動する。このため、踏み板の移動方向に沿って設けられたドレスガードと踏み板の上面との間隔は、乗降口付近においての間隔と比較して、傾斜部においての間隔が狭くなる。
これにより、例えば乗客が手荷物として乗せたキャリーバッグの車輪が、乗降口付近において踏み板の踏面とドレスガードとの間に配置された場合、傾斜部において踏み板の踏面とドレスガードとの間に車輪が挟み込まれる危険性があった。
そこで本発明は、下階床と上階床との間の傾斜部において踏み板であるステップの踏面とドレスガードとの間に、物体が挟み込まれることを防止可能な乗客コンベアーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、異なる高さ位置に設けられた一対の乗降路と、無端状に連結したステップの踏面を前記一対の乗降路の間において循環移動させる走行路と、前記走行路の移動方向に沿って、前記一対の乗降路の両脇および前記走行路の両脇に立設された一対のカバー部材と、前記走行路側に突出させる状態で前記カバー部材の所定高さに設けられたドレスガードとを備えた乗客コンベアーにおいて、前記一対の乗降路および前記走行路が水平移動する領域を含む水平領域の両脇において、前記ドレスガードと前記ステップの踏面との間の高さ位置に、前記カバー部材から前記水平領域側に突出させたガイド部材を設けた構成が例示される。
本発明によれば、下階床と上階床との間の傾斜部において踏み板であるステップの踏面とドレスガードとの間に、物体が挟み込まれることを防止可能な乗客コンベアーを提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下側の実施の形態の説明により明らかにされる。
実施形態に係る乗客コンベアーの外観構成を示す正面図である。 実施形態に係る乗客コンベアーの駆動構成を説明する図である。 実施形態に係る乗客コンベアーの要部の側面図である。 実施形態に係る乗客コンベアーの要部の構成図である。 実施形態に係る乗客コンベアーに設けたガイド部材の構成を示す斜視図である。 実施形態の効果を説明する乗客コンベアーの要部の構成図である。 比較例となる乗客コンベアーの要部の構成図である。 比較例となる乗客コンベアーの要部の側面図である。 実施形態の変形例1を示す乗客コンベアーの要部の側面図である。 実施形態の変形例2を示す乗客コンベアーの要部の側面図である。 実施形態の変形例3を示す乗客コンベアーの要部の側面図である。
以下、実施形態およびその変形例に係る乗客コンベアーの構成を、図面に基づいて詳細に説明する。
≪実施形態≫
図1は、実施形態に係る乗客コンベアー1の外観構成を示す正面図である。この図に示す乗客コンベアー1は、建築構造体の上階床と下階床との間に架け渡して設けられたものであり、乗客を高さ方向に運搬する。このような実施形態の乗客コンベアー1は、走行路2、乗降路3a,3b、欄干4、ハンドレール5、内側カバー部材6、外側カバー部材7、ドレスガード8、およびガイド部材9を備えている。以下、実施形態の乗客コンベアー1を構成するこれらの主要な構成部材を、走行路2から順に説明する。
<走行路2>
走行路2は、複数のステップ21によって構成されたものであり、無端状に連結したステップ21を、一対の乗降路3a,3bの間において循環移動させる。ステップ21は、乗客が搭乗する踏面21aを有し、乗客の運搬方向に配列された状態で無端状に連結され、連結されたステップ列がコンベアーを構成している。このようなステップ21は、連結方向において、建築構造体の下階床と上階床との間に掛け渡され、連結方向に回動する構成となっている。
ここで図2には、実施形態に係る乗客コンベアー1の駆動構成を説明する図を示す。この図に示すように、乗客コンベアー1は、建築構造体の下階床200aと上階床200bとの間に掛け渡されたトラス構造の枠体100を備えている。この枠体100は、上述した構成部材を支持すると共に、内部にステップ21を駆動するための駆動機構を収容するものである。
この枠体100は、下階床200aに対して水平に支持された下部水平部100aと、上階床200bに対して水平に支持された上部水平部100bと、下部水平部100aと上部水平部100bとの間に設けられた傾斜部100cとを有している。下部水平部100aは、下部スプロケット101を収容する。上部水平部100bは、上部スプロケット102、および上部スプロケット102を回転駆動するためのスプロケット駆動機103を収容する。傾斜部100cは、回転軸が水平に保たれた下部スプロケット101と上部スプロケット102とに巻き回されたステップチェーン104を収容する。
一連のコンベアーを構成するステップ21は、このステップチェーン104に固定して設けられている。これにより、スプロケット駆動機103が上部スプロケット102を回転駆動させると、上部スプロケット102と下部スプロケット101とに巻き回されたステップチェーン104が回動する。そして、このステップチェーン104に固定されたステップ21が、枠体100の形状に沿って、下階床200aと上階床200bとの間を走行する。
図3は、実施形態に係る乗客コンベアー1の要部の側面図であって、乗客コンベアー1における下階床200a側の走行路2と乗降路3aとを含む部分を、一対の欄干4に挟まれた位置から見た図である。
図2および図3に示すように、上述したように走行するステップ21は、下階床200aの乗降路3aと、上階床200bの乗降路3bとの間において、踏面21aが上方に向けられた状態で水平に保たれる。これにより、乗降路3aと乗降路3bとの間は、ステップ21の踏面21aが水平に保たれた状態で、下階床200aから上階床200bに向かって、またはその逆方向に向かって走行する走行路2となる。
この走行路2は、乗降路3a,3bの近傍において、ステップ21が乗降路3a,3bとほぼ同じ高さに保たれて水平移動する領域を有する。この領域は、乗降路3a,3bと共に、水平領域[A1]を構成する。また図3においては、下階床200a側の水平領域[A1]のみを示したが、上階床200b側にも下階床200a側と同様の水平領域[A1]が設けられている。走行路2は、これらの水平領域[A1]間において、ステップ21が斜め上方または斜め下方に移動する傾斜領域[A2]を有する。
<乗降路3a,3b>、
乗降路3a,3bは、ステップ21によって構成された走行路2における走行方向の両端に設けられた通路である。これらの乗降路3a,3bは、建築構造体の異なる高さ位置に設けられるものであり、ここでは下階床200aと上階床200b側とに設けられている。これらの乗降路3a,3bは、枠体100の下部水平部100aおよび上部水平部100bの上部に設けられている。
<欄干4>
図1〜図3に示すように、欄干4は、ステップ21の両脇に設けられた転落防止用の柵状体である。これらの欄干4は、ステップ21の両脇においてステップ21の連結方向に沿って延設されたものであって、内側カバー部材6と外側カバー部材7(図1参照)との間から立設された状態で設けられている。これらの欄干4は、ステップ21の両脇から乗降路3a,3bの両脇にまで延設されており、枠体100における下部水平部100a、上部水平部100b、および傾斜部100cに沿って設けられたものとなっている。
<ハンドレール5>
ハンドレール5は、各欄干4に支持された状態で各欄干4の周縁に沿って取り付けられた無端状のものである。これらのハンドレール5は、それぞれが内側カバー部材6と外側カバー部材7の内部に収容されたハンドレール駆動装置105(図2参照)によって、ステップ21と同期してステップ21と同一方向に回動する。
<内側カバー部材6>
図1に示すように、内側カバー部材6は、外側カバー部材7と共に欄干4の下部、これを覆うハンドレール5の一部、およびハンドレール駆動装置105(図2参照)を覆う状態で設けられた化粧板材である。このような内側カバー部材6は、一対の欄干4に挟まれた側であって、走行路2の両脇において、走行路2の移動方向に沿って延設されている。
これらの内側カバー部材6は、走行路2の両脇において垂直に立設されたスカートガード6aと、スカートガード6aの上端縁から欄干4側に傾斜して配置された内デッキカバー6bとで構成されている。スカートガード6aは、ステップ21の走行に影響がない範囲において、ステップ21に近接して設けられている。
また以上のような内側カバー部材6は、走行路2の両脇から、その形状を保った状態で、さらに乗降路3a,3bの両脇にも延設されている。
<外側カバー部材7>
外側カバー部材7は、内側カバー部材6と共に、欄干4の下部、これを覆うハンドレール5の一部、およびハンドレール駆動装置105(図2参照)を覆う状態で設けられた化粧板材である。このような外側カバー部材7は、一対の欄干4の外側において、走行路2の移動方向に沿って延設されている。また以上のような外側カバー部材7は、内側カバー部材6に合わせて、さらに乗降路3a,3bの両脇にも延設されている。
<ドレスガード8>
ドレスガード8は、ステップ21に搭乗した乗客が、内側カバー部材6に近づきすぎることを防止するための部材であって、乗客の衣服の裾などがステップ21と内側カバー部材6との間に挟み込まれることを防止する。このようなドレスガード8は、内側カバー部材6のうち、ステップ21の両脇において垂直に立設されているスカートガード6aに対し、走行路2側(すなわちステップ21側)に向かって突出するように取り付けられた部材である。
図3に示したように、ドレスガード8は、スカートガード6aの上端縁に沿って、ステップ21の走行に影響のない高さ位置に取り付けられている。ここでは、下階床200a側の乗降路3aと、ここでの図示を省略した上階床200bの乗降路3bとの間の走行路2において、一連のドレスガード8が設けられていることとする。なお、ドレスガード8は、乗降路3a,3bの脇にまで延設されていてもよく、複数に分割されたものであってもよい。
図4は、実施形態に係る乗客コンベアー1の要部の構成図であって、走行路2の移動方向と垂直な方向の任意の部分の断面に相当する図である。この図に示すように、ドレスガード8は、一例として、走行路2側に突出する状態でスカートガード6aに固定された基材8aと、基材8aからステップ21側に突出させた可撓体8bとで構成されている。可撓体8bは、例えばブラシ状のものであるがこれに限定されることはない。
<ガイド部材9>
図3および図4に示すように、ガイド部材9は、乗客コンベアー1における水平領域[A1]の両脇において、ドレスガード8とステップ21の踏面21aとの間の高さ位置に、内側カバー部材6のスカートガード6aから突出させた状態で設けられている。ここでは一例として、乗降路3aの両脇に相当する位置において、乗降路3a側に突出させる状態で、ガイド部材9が設けられていることとする。このようなガイド部材9は、図1および図2に示した上階床200bの乗降路3bの両脇にも、同様に設けられていることとする。このようなガイド部材9を、乗降路3a,3bの両脇に設けたことにより、乗降路3aから走行路2のステップ21上に乗り込む乗客の運搬物が走行路2のステップ21に搭乗する前に、乗降路3a上の運搬物をドレスガード8とステップ21との隙間から逸れた中央側に向かって誘導することができる。
図4に示すように、このようなガイド部材9の突出高さ[H1]は、ドレスガード8の基材8aの突出高さ[H2]よりも高いこととする。これにより、以降に説明するようなドレスガード8とステップ21との隙間への物体の挟み込みを防止する効果が高められる。またガイド部材9の突出高さ[H1]は、可撓体8bも含めたドレスガード8全体の突出高さよりも低いことが好ましく、これによりガイド部材9が乗客コンベアー1への乗客の搭乗を妨げることのない大きさに保たれる。
図5は、実施形態に係る乗客コンベアー1に設けたガイド部材9の構成を示す斜視図である。図5および先の図3,図4に示すように、ガイド部材9は、楕円柱を含む円柱形状を軸方向に沿った平面で分割した半円柱形状の外形形状を有する部材である。このようなガイド部材9は、半円柱形状の2つの半円を底面91,92として有する。またガイド部材9は、半円柱形状の側周面のうち、平面で構成されている部分がスカートガード6aに対する取付け面93を構成し、その他の曲面で構成された部分がステップ21側に突出する突出面94を構成している。ガイド部材9が、このような曲面で構成された突出面94を乗降路3a側に突出させた構成であることにより、乗降路3aからステップ21に搭乗する乗客やその運搬物が、ガイド部材9に当接した場合の衝撃を抑えることができる。したがって、ガイド部材9による乗客の怪我や、運搬物の破損を防止することができる。
またこのような半円柱形状のガイド部材9は、半円柱形状の軸を略水平に保ってスカートガード6aに取りつけられている。このようにスカートガード6aに取りつけられた状態のガイド部材9において、走行路2とは逆側に向けて配置された底面91は、走行路2側に向かって傾斜する順テーパー形状に形成されている。つまりこのガイド部材9は、乗降路3aから走行路2側に向かって、突出高さが高くなる形状であり、底面91と取付け面93との間の厚みが、乗降路3a側から走行路2側に向かって徐々に増す形状である。ガイド部材9が、このような形状であることにより、乗降路3aから走行路2のステップ21上に乗り込む乗客の運搬物が、テーパー形状の底面91に誘導されてステップ21の中央側に滑らかに押し出され、ステップ21の踏面21aとドレスガード8との間に運搬物が挟まれることを防止できる。なお、走行路2側に向かう底面92は、同様のテーパー形状であってもよいし、取付け面93に対して垂直をなした面であってもよい。
以上のような形状のガイド部材9のスカートガード6aに対する取り付けの高さ位置は、ドレスガード8とステップ21の踏面21aとの間の高さ位置であればよいが、例えば、ドレスガード8とステップ21の踏面21aとの高さ方向の中間位置であることとする。また、ガイド部材9は、半円中形状の軸を略水平に保ってスカートガード6aに取り付けられていることとしたが、ステップ21の走行に影響の無い範囲において、軸を斜めにして取り付けられていてもよい。
またこのようなガイド部材9は、例えば中空のゴム材料のように、弾性を有する材料で構成されていることが好ましく、これにより乗降路3aからステップ21に搭乗する人や物が、ガイド部材9に当接した場合の衝撃を抑えることができる。したがって、ガイド部材9による乗客の怪我や、運搬物の破損を防止することができる。
<実施形態の効果>
以上説明した実施形態の乗客コンベアー1は、内側カバー部材6のスカートガード6aから乗降路3a,3b側に突出させる状態で、ドレスガード8とステップ21の踏面21aとの間の高さ位置に、ガイド部材9を設けた構成である。これにより、ドレスガード8とステップ21の踏面21aとの間に、物体が挟まれることを防止できる。
ここで図6には、実施形態の効果を説明する乗客コンベアー1の要部の構成図を示す。この図は、走行路2の移動方向と垂直な方向の任意の部分の断面に相当する図である。この図6、および先の図3に示すように、例えば実施形態の乗客コンベアー1に搭乗する乗客がキャリーバッグ300を運搬している場合、乗降路3aからステップ21の踏面21aに対して、キャリーバッグ300の車輪301が直接移載される。この際、ガイド部材9によって、キャリーバッグ300の車輪301が、乗降路3aの中央側、すなわちステップ21の中央側に押し出され、ドレスガード8とステップ21の踏面21aとの間にキャリーバッグ300の車輪301が配置されることを防止できる。
図3に示すように、ステップ21の踏面21aとドレスガード8との間の間隔は、走行路2の水平領域[A1]における間隔[d1]と、傾斜領域[A2]における間隔[d2]とで異なる値となる。つまり、水平領域[A1]においての間隔[d1]と比較して、傾斜領域[A2]においての間隔[d2]はいったん広くなるが、走行路2の傾斜角度が一定となった領域で最も狭い間隔[d2’]となる。なお、図面においては、ステップ21の走行方向の中央においての間隔を示している。
そして本実施形態の構成によれば、上述したように、乗降路3aからステップ21の踏面21aにキャリーバッグ300の車輪301が移載される際に、ドレスガード8とステップ21の踏面21aとの間に車輪301が配置されることを防止できる。したがって、車輪301が乗せられたステップ21が傾斜領域[A2]に運搬された状態において、水平領域[A1]における間隔[d1]よりも、間隔[d2]が狭くなったステップ21の踏面21aとドレスガード8との間に車輪301が挟み込まれることを防止できるのである。
ここで図7には、比較例となる従来の乗客コンベアー1’の要部の構成図を示し、図8には比較例となる従来の乗客コンベアー1’の要部の側面図を示す。これらの図に示すように、ガイド部材を備えていない従来の乗客コンベアー1’においては、乗降路3aからステップ21の踏面21aにキャリーバッグ300の車輪301が移載される際に、ドレスガード8とステップ21の踏面21aとの間に車輪301が配置される危険性がある。この場合、車輪301が乗せられたステップ21が傾斜領域[A2]に移動した状態において、間隔[d2]が狭くなったステップ21の踏面21aとドレスガード8との間に車輪301が挟み込まれてしまうのである。
これに対し、図1〜図6を用いて説明した実施形態の乗客コンベアー1によれば、ステップ21の踏面21aとドレスガード8との間に車輪301のような物体が挟み込まれることを防止でき、これによる物体の破損や、その反動による転倒、さらには乗客コンベアー1の停止などを防止することが可能になる。
≪変形例1≫
図9は、実施形態の変形例1を示す乗客コンベアー1aの要部の側面図である。この図に示す乗客コンベアー1aが、実施形態の乗客コンベアーと異なるところは、ガイド部材9aの配置位置にあり、他の構成は同様である。すなわちガイド部材9aは、乗客コンベアー1における水平領域[A1]であれば、乗降路3aの両脇のみに配置されることに限定されず、走行路2の両脇にまで延設されていてもよい。またガイド部材9aは、走行路2における水平領域[A1]の両脇のみに配置されてもよい。さらに、ステップ21の走行に影響がない範囲であれば、走行路2における水平領域[A1]から傾斜領域[A2]の端部にまで延設されてもよい。
このようにガイド部材9aをより広い範囲に設けた構成とすることにより、乗降路3aからステップ21の踏面21aに移載されたキャリーバッグ300の車輪301が、ステップ21上においてドレスガード8とステップ21の踏面21aとの間に押し込まれることを防止できる。これにより、さらに確実に、ステップ21の踏面21aとドレスガード8との間に車輪301のような物体が挟み込まれることを防止することが可能になる。
≪変形例2≫
図10は、実施形態の変形例2を示す乗客コンベアー1bの要部の側面図である。この図に示す乗客コンベアー1bが、実施形態の乗客コンベアーと異なるところは、複数のガイド部材9bがスカートガード6aに設けられているところにあり、他の構成は同様である。すなわち複数のガイド部材9bは、乗降路3aの両脇、およびステップ21の両脇の走行路2に設けられている。また、ガイド部材9bは、ステップ21の走行に影響がない範囲であれば、走行路2における水平領域[A1]だけではなく、傾斜領域[A2]の端部にも設けられてもよい。ガイド部材9bのそれぞれの形状は、実施形態で説明したガイド部材9と同様であってよい。
このような構成とすることにより、ステップ21の走行に影響を及ぼすことなく、走行路2のより広い範囲にガイド部材9bを配置することが可能である。これにより、さらに確実に、ステップ21の踏面21aとドレスガード8との間に車輪301のような物体が挟み込まれることを防止することが可能になる。
≪変形例3≫
図11は、実施形態の変形例3を示す乗客コンベアー1cの要部の側面図である。この図に示す乗客コンベアー1cが、実施形態の乗客コンベアーと異なるところは、ガイド部材9cの形状にあり、他の構成は同様である。すなわちガイド部材9cは、半球形状のものであってもよい。
このような形状のガイド部材9cであれば、ステップ21の走行に影響がないより広い範囲において、スカートガード6aに対してガイド部材9cを設けることが可能になる。この結果、さらに確実に、ステップ21の踏面21aとドレスガード8との間に車輪301のような物体が挟み込まれることを防止することが可能になる。
なお、本発明は上記した実施形態および変形例に限定されるものではなく、さらに様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1,1a,1b,1c…乗客コンベアー
2…走行路
21…ステップ
21a…踏面
3a,3b…乗降路
6…内側カバー部材
6a…スカートガード
6b…内デッキカバー
7…外側カバー部材
8…ドレスガード
8a…基材
8b…可撓体
9,9a,9b,9c…ガイド部材
93…取付け面(平面)
[A1]…水平領域
[H1]…ガイド部材の突出高さ
[H2]…基材の突出高さ

Claims (9)

  1. 異なる高さ位置に設けられた一対の乗降路と、
    無端状に連結したステップの踏面を前記一対の乗降路の間において循環移動させる走行路と、
    前記走行路の移動方向に沿って、前記一対の乗降路の両脇および前記走行路の両脇に立設された一対のカバー部材と、
    前記走行路側に突出させる状態で前記カバー部材の所定高さに設けられたドレスガードとを備えた乗客コンベアーにおいて、
    前記一対の乗降路および前記走行路が水平移動する領域を含む水平領域の両脇において、前記ドレスガードと前記ステップの踏面との間の高さ位置に、前記カバー部材から前記水平領域側に突出させたガイド部材を設けた
    乗客コンベアー。
  2. 前記ガイド部材は、前記水平領域のうち、前記乗降路の両脇に設けられた
    請求項1に記載の乗客コンベアー。
  3. 前記ガイド部材は、前記水平領域のうち、前記乗降路の両脇および前記走行路が水平移動する領域に設けられた
    請求項1に記載の乗客コンベアー。
  4. 前記ガイド部材は、楕円柱を含む円柱形状を軸方向に沿った平面で分割した半円柱の外形形状を有し、前記平面を前記カバー部材に対する取付け面とし、前記軸方向を前記走行路の移動方向に向けて設けられている
    請求項1に記載の乗客コンベアー。
  5. 前記ガイド部材は、前記乗降路から前記走行路側に向かって、前記水平領域側への突出高さが高くなる形状を有する
    請求項1に記載の乗客コンベアー。
  6. 前記ドレスガードは、前記カバー部材に固定された基材と、前記基材から前記走行路側に突出させた可撓体とを備え、
    前記ガイド部材の突出高さは、前記基材の突出高さよりも高い
    請求項1に記載の乗客コンベアー。
  7. 前記ガイド部材の突出高さは、前記可撓体を含む前記ドレスガードの突出高さよりも低い
    請求項6に記載の乗客コンベアー。
  8. 前記ガイド部材は、前記走行路の移動方向に沿って複数設けられた
    請求項1に記載の乗客コンベアー。
  9. 前記ガイド部材は、弾性材料によって構成されている
    請求項1に記載の乗客コンベアー。
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