JP2004018267A - 乗客コンベアの安全装置 - Google Patents
乗客コンベアの安全装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004018267A JP2004018267A JP2002213139A JP2002213139A JP2004018267A JP 2004018267 A JP2004018267 A JP 2004018267A JP 2002213139 A JP2002213139 A JP 2002213139A JP 2002213139 A JP2002213139 A JP 2002213139A JP 2004018267 A JP2004018267 A JP 2004018267A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- safety device
- skirt guard
- balustrade
- inclination angle
- passenger conveyor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、乗客が乗るステップとスカートガード間における安全性の向上、異物の侵入防止に優れた乗客コンベアの安全装置を提供する。
【解決手段】ステップ２と、ステップ２の上側にある内デッキカバー７との間に、内デッキカバー７の傾斜角θ１よりも大なる傾斜角θ２を有する刷毛体８Ｂと、この刷毛体８Ｂを植立し、スカートガード５に固設される基台８Ａとからなる安全装置８を設けた。
【選択図】 図２
【解決手段】ステップ２と、ステップ２の上側にある内デッキカバー７との間に、内デッキカバー７の傾斜角θ１よりも大なる傾斜角θ２を有する刷毛体８Ｂと、この刷毛体８Ｂを植立し、スカートガード５に固設される基台８Ａとからなる安全装置８を設けた。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレーターや電動道路等の乗客コンベアの安全装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ステップとその側部に配置される欄干のスカートガード、内デッキカバー部分に安全装置を設ける例としては、例えば特公昭５５−１８２３５号公報に開示されているように乗降床付近において、欄干基部からステップ側に向けて突出するブラシ等の安全片を設ける構成が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
最近、公共交通手段の発展とともに従来にも増して乗客コンベアの安全性の強化策と、煙草の火玉、定期券および搭乗券等の異物の機械内部への侵入防止策が求められている。この種要望は、公共性の強い用途ほど重要視され、安全性が高く、異物の侵入しない真に乗客保護を志向した安全装置が必要となっているが、上記公知例は乗降床付近のみに限定した安全装置であり、十分なる乗客保護を成し得なかった。
【０００４】
本発明の目的は、乗客が乗るステップとスカートガード間における安全性の向上、異物侵入の確実な防止を図る乗客コンベアの安全装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の安全装置は、無端状に連結されて移動するステップと、ステップの両側部に配置される欄干と、欄干を構成し、ステップとは一定のすき間を隔てて直立するスカートガードおよび欄干パネルと、スカートガードと欄干パネルの間を塞ぐために設けられ、欄干パネル側よりスカートガード側が低くなる傾斜角を有する内デッキカバーを備えた乗客コンベアにおいて、前記内デッキカバーと前記ステップとの間に、前記内デッキカバーの傾斜角よりも大なる傾斜角をもってスカートガード側からステップ側に向けて突出する刷毛体と、この刷毛体を植立し、前記スカートガードに固設される基台とからなる安全装置を設けたのである。
【０００６】
上記構成の安全装置の存在によって、ステップとスカートガードとの間のすき間部分に目視的、物理的に近寄り難くして安全性を向上させる一方、火玉や搭乗券などの異物の侵入をより確実に防止するように作用する多目的の効果を発揮することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の乗客コンベアの形態を図１および図２に示すエスカレーターに基づいて説明する。
【０００８】
図１は、エスカレーター１の要部を示した斜視図、図２は図１のＭ−Ｍ線に沿う断面図である。図において、エスカレーター１は、無端状に連結されて移動するステップ２と、ステップ２に至る乗降床３、ステップ２の両側に配置される欄干４と、欄干４を構成し、ステップ２とは一般に５ｍｍ程度のすき間Ｇを隔てて直立するスカートガード５、欄干パネル６と、スカートガード５と欄干パネル６の間を塞ぐために設けられ、欄干パネル６側よりスカートガード５側が低くなる傾斜角θ１を有する内デッキカバー７が配置されている。ここで述べた構成は、公知のものであり、上記すき間Ｇに靴や衣服が引き込まれる人身事故や火玉、定期券および搭乗券などの異物が侵入し、火災、紛失、機械故障を招くことが知られている。
【０００９】
このため、上記公知例では乗降床３付近のみに限定して欄干基部からステップ側に向けて突出するブラシ等の安全片を突出させた訳であるが、これでは乗降床以外の長い範囲（ステップ走行路）における事故防止効果がないために、本発明では図示の構成の改善施策を付加してある。
【００１０】
改善策の一つは、安全装置の長手方向に特徴があり、安全装置８を一方の乗降床３から他方の乗降床（図示省略）にかけてステップ２の走行路全域に配置し、全ての部分で後述する安全効果と異物侵入防止効果を発揮する構成としたことである。
【００１１】
改善策の二つは、安全装置８の傾斜角度にあり、ステップ２とその上側の内デッキカバー７との間にビス等で固設される基台８Ａと、この基台８Ａに植立される刷毛体８Ｂのうち、特に刷毛体８Ｂの傾斜角θ２を内デッキカバー７の斜面の傾斜角θ１よりも大きい（ステップ２側が低い）角度に設定したものである。この傾斜角θ２の設定は、発明者の実験により実証したもので、例えば、図２の矢印Ｙのように定期券を落下させた場合、この定期券は、内デッキカバー７の傾斜面に衝突した後、刷毛体８Ｂに接触し、反すき間Ｇ側に着地することを確認しており、θ１＞θ２，θ１≒θ２よりも侵入防止の確実性が高いとの確証を得ている。そして、急角度（θ１＜θ２）にした分だけ、ステップ２との高さ間隔ｈを狭くする効果となり、この点も異物のすき間Ｇ部分への確実な侵入防止に寄与している。
【００１２】
以上のように、安全装置８によりすき間Ｇ部分を目視的、物理的に被い、この部分への人体の接近防止による安全性の向上、異物の侵入を確実防止を図るものである。
【００１３】
なお、安全装置８の刷毛体８Ｂは、難燃性のある材質として火玉による燃焼防止効果を持たせるのが望ましい。また、上記ではエスカレーター用のステップ２について説明したが、電動道路の場合も同様の構成とすることにより類似的効果を奏するものである。
【００１４】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、乗客が乗るステップとスカートガード間における安全性の向上、異物の侵入防止に優れた乗客コンベアの安全装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による乗客コンベアの要部を示す斜視図。
【図２】図１のＭ−Ｍ線に沿う断面図。
【符号の説明】
１・・・エスカレーター（乗客コンベア）、２・・・ステップ、４・・・欄干
５・・スカートガード、６・・・欄干パネル、７・・・内デッキカバー
８・・・安全装置、８Ａ・・・基台、８Ｂ・・・刷毛体
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレーターや電動道路等の乗客コンベアの安全装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ステップとその側部に配置される欄干のスカートガード、内デッキカバー部分に安全装置を設ける例としては、例えば特公昭５５−１８２３５号公報に開示されているように乗降床付近において、欄干基部からステップ側に向けて突出するブラシ等の安全片を設ける構成が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
最近、公共交通手段の発展とともに従来にも増して乗客コンベアの安全性の強化策と、煙草の火玉、定期券および搭乗券等の異物の機械内部への侵入防止策が求められている。この種要望は、公共性の強い用途ほど重要視され、安全性が高く、異物の侵入しない真に乗客保護を志向した安全装置が必要となっているが、上記公知例は乗降床付近のみに限定した安全装置であり、十分なる乗客保護を成し得なかった。
【０００４】
本発明の目的は、乗客が乗るステップとスカートガード間における安全性の向上、異物侵入の確実な防止を図る乗客コンベアの安全装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の安全装置は、無端状に連結されて移動するステップと、ステップの両側部に配置される欄干と、欄干を構成し、ステップとは一定のすき間を隔てて直立するスカートガードおよび欄干パネルと、スカートガードと欄干パネルの間を塞ぐために設けられ、欄干パネル側よりスカートガード側が低くなる傾斜角を有する内デッキカバーを備えた乗客コンベアにおいて、前記内デッキカバーと前記ステップとの間に、前記内デッキカバーの傾斜角よりも大なる傾斜角をもってスカートガード側からステップ側に向けて突出する刷毛体と、この刷毛体を植立し、前記スカートガードに固設される基台とからなる安全装置を設けたのである。
【０００６】
上記構成の安全装置の存在によって、ステップとスカートガードとの間のすき間部分に目視的、物理的に近寄り難くして安全性を向上させる一方、火玉や搭乗券などの異物の侵入をより確実に防止するように作用する多目的の効果を発揮することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の乗客コンベアの形態を図１および図２に示すエスカレーターに基づいて説明する。
【０００８】
図１は、エスカレーター１の要部を示した斜視図、図２は図１のＭ−Ｍ線に沿う断面図である。図において、エスカレーター１は、無端状に連結されて移動するステップ２と、ステップ２に至る乗降床３、ステップ２の両側に配置される欄干４と、欄干４を構成し、ステップ２とは一般に５ｍｍ程度のすき間Ｇを隔てて直立するスカートガード５、欄干パネル６と、スカートガード５と欄干パネル６の間を塞ぐために設けられ、欄干パネル６側よりスカートガード５側が低くなる傾斜角θ１を有する内デッキカバー７が配置されている。ここで述べた構成は、公知のものであり、上記すき間Ｇに靴や衣服が引き込まれる人身事故や火玉、定期券および搭乗券などの異物が侵入し、火災、紛失、機械故障を招くことが知られている。
【０００９】
このため、上記公知例では乗降床３付近のみに限定して欄干基部からステップ側に向けて突出するブラシ等の安全片を突出させた訳であるが、これでは乗降床以外の長い範囲（ステップ走行路）における事故防止効果がないために、本発明では図示の構成の改善施策を付加してある。
【００１０】
改善策の一つは、安全装置の長手方向に特徴があり、安全装置８を一方の乗降床３から他方の乗降床（図示省略）にかけてステップ２の走行路全域に配置し、全ての部分で後述する安全効果と異物侵入防止効果を発揮する構成としたことである。
【００１１】
改善策の二つは、安全装置８の傾斜角度にあり、ステップ２とその上側の内デッキカバー７との間にビス等で固設される基台８Ａと、この基台８Ａに植立される刷毛体８Ｂのうち、特に刷毛体８Ｂの傾斜角θ２を内デッキカバー７の斜面の傾斜角θ１よりも大きい（ステップ２側が低い）角度に設定したものである。この傾斜角θ２の設定は、発明者の実験により実証したもので、例えば、図２の矢印Ｙのように定期券を落下させた場合、この定期券は、内デッキカバー７の傾斜面に衝突した後、刷毛体８Ｂに接触し、反すき間Ｇ側に着地することを確認しており、θ１＞θ２，θ１≒θ２よりも侵入防止の確実性が高いとの確証を得ている。そして、急角度（θ１＜θ２）にした分だけ、ステップ２との高さ間隔ｈを狭くする効果となり、この点も異物のすき間Ｇ部分への確実な侵入防止に寄与している。
【００１２】
以上のように、安全装置８によりすき間Ｇ部分を目視的、物理的に被い、この部分への人体の接近防止による安全性の向上、異物の侵入を確実防止を図るものである。
【００１３】
なお、安全装置８の刷毛体８Ｂは、難燃性のある材質として火玉による燃焼防止効果を持たせるのが望ましい。また、上記ではエスカレーター用のステップ２について説明したが、電動道路の場合も同様の構成とすることにより類似的効果を奏するものである。
【００１４】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、乗客が乗るステップとスカートガード間における安全性の向上、異物の侵入防止に優れた乗客コンベアの安全装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による乗客コンベアの要部を示す斜視図。
【図２】図１のＭ−Ｍ線に沿う断面図。
【符号の説明】
１・・・エスカレーター（乗客コンベア）、２・・・ステップ、４・・・欄干
５・・スカートガード、６・・・欄干パネル、７・・・内デッキカバー
８・・・安全装置、８Ａ・・・基台、８Ｂ・・・刷毛体
Claims (1)
- 無端状に連結されて移動するステップと、ステップの両側部に配置される欄干と、欄干を構成し、ステップとは一定のすき間を隔てて直立するスカートガードおよび欄干パネルと、スカートガードと欄干パネルの間を塞ぐために設けられ、欄干パネル側よりスカートガード側が低くなる傾斜角の斜面を有する内デッキカバーを備えた乗客コンベアにおいて、前記内デッキカバーと前記ステップとの間に、前記内デッキカバーの傾斜角よりも大なる傾斜角をもってスカートガード側からステップ側に向けて突出する刷毛体と、この刷毛体を植立し、前記スカートガードに固設される基台とからなる安全装置を設けたことを特徴とする乗客コンベアの安全装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002213139A JP2004018267A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 乗客コンベアの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002213139A JP2004018267A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 乗客コンベアの安全装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004018267A true JP2004018267A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31184460
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002213139A Pending JP2004018267A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 乗客コンベアの安全装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004018267A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106564810A (zh) * | 2015-10-13 | 2017-04-19 | 株式会社日立制作所 | 乘客传送设备以及乘客传送设备的护衣板的装卸方法 |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002213139A patent/JP2004018267A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106564810A (zh) * | 2015-10-13 | 2017-04-19 | 株式会社日立制作所 | 乘客传送设备以及乘客传送设备的护衣板的装卸方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN101863415A (zh) | 乘客输送机的入口安全装置 | |
| JP4467278B2 (ja) | エスカレータおよび先端スカート部構造 | |
| JP2004018267A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
| CN102530696B (zh) | 乘客传送设备 | |
| JP2004217418A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
| JP2004217417A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
| JPH04125291A (ja) | 乗客コンベアの欄干 | |
| JP2009292626A (ja) | 乗客コンベアの保護設備 | |
| JP2004018269A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
| CN107381318A (zh) | 一种具有导流防护结构的自动扶梯或自动人行道 | |
| JP2003073066A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
| JPS5830237B2 (ja) | マンコンベアの欄干 | |
| JP2002356294A (ja) | 乗客コンベアの踏段 | |
| JP2004018268A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
| JP2005035782A (ja) | 動く歩道の保護装置 | |
| JP2003073065A (ja) | 乗客コンベアの踏板 | |
| JP2012229124A (ja) | エスカレーター | |
| JP2000327254A (ja) | 乗客輸送体の安全設備 | |
| JP2643051B2 (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
| JP2003073067A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
| JP2009190895A (ja) | 乗客輸送体の保護設備 | |
| JP2546561B2 (ja) | 乗客コンベア用安全装置 | |
| JP2004217323A (ja) | 乗客コンベアの欄干 | |
| JP2004217408A (ja) | 乗客コンベアの欄干 | |
| JPS583814Y2 (ja) | マンコンベアの欄干 |