JP2643051B2 - 乗客コンベアの安全装置 - Google Patents
乗客コンベアの安全装置Info
- Publication number
- JP2643051B2 JP2643051B2 JP1628392A JP1628392A JP2643051B2 JP 2643051 B2 JP2643051 B2 JP 2643051B2 JP 1628392 A JP1628392 A JP 1628392A JP 1628392 A JP1628392 A JP 1628392A JP 2643051 B2 JP2643051 B2 JP 2643051B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- handrail
- displacement body
- opening
- passenger conveyor
- displacement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばエスカレータ
ーや動く歩道(移動通路)などの乗客コンベアに設けら
れ、ハンドレールの入込口部内に乗客の手等の異物が引
き込まれるのを防止する乗客コンベアの安全装置に関す
るものである。
ーや動く歩道(移動通路)などの乗客コンベアに設けら
れ、ハンドレールの入込口部内に乗客の手等の異物が引
き込まれるのを防止する乗客コンベアの安全装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のエスカレーターの一例を示
す斜視図である。図において、1は無端状に連結された
ステップ、2は乗客がステップ1に乗降するための乗降
口、3はステップ1の両側に設けられている欄干、4は
ステップ1の移動に同期して欄干3の外周に沿って移動
する無端状のハンドレール(移動手摺)、5はハンドレ
ール4の入込口部である。
す斜視図である。図において、1は無端状に連結された
ステップ、2は乗客がステップ1に乗降するための乗降
口、3はステップ1の両側に設けられている欄干、4は
ステップ1の移動に同期して欄干3の外周に沿って移動
する無端状のハンドレール(移動手摺)、5はハンドレ
ール4の入込口部である。
【0003】図7は例えば実開昭53−39989号公
報及び特公昭55−20987号公報等に示されたもの
と同様の従来のエスカレーターの安全装置を示す図6の
入込口部の断面図である。図において、6は入込口部5
内に固定されている基板、7は基板6に取り付けられて
いる変位体であり、この変位体7は、ハンドレール4を
通す開口部7aを有している。また、変位体7の開口部
7aの周囲は、ハンドレール4の移動方向と同方向であ
る矢印A方向に押圧されることにより、変位体7の内側
に弾性変形して変位する。8は基板6に固定されている
スイッチであり、このスイッチ8は、変位体7の変位に
より操作されてエスカレーターの運転を停止させる。
報及び特公昭55−20987号公報等に示されたもの
と同様の従来のエスカレーターの安全装置を示す図6の
入込口部の断面図である。図において、6は入込口部5
内に固定されている基板、7は基板6に取り付けられて
いる変位体であり、この変位体7は、ハンドレール4を
通す開口部7aを有している。また、変位体7の開口部
7aの周囲は、ハンドレール4の移動方向と同方向であ
る矢印A方向に押圧されることにより、変位体7の内側
に弾性変形して変位する。8は基板6に固定されている
スイッチであり、このスイッチ8は、変位体7の変位に
より操作されてエスカレーターの運転を停止させる。
【0004】次に、動作について説明する。幼児による
いたずらの場合など、乗客の手や荷物等の異物がハンド
レール4とともに入込口部5内に引き込まれそうになる
と、その異物は変位体7に衝突する。これにより、変位
体7が変位し、衝撃が緩和されるとともに、スイッチ8
が押されてエスカレーターの運転が停止される。
いたずらの場合など、乗客の手や荷物等の異物がハンド
レール4とともに入込口部5内に引き込まれそうになる
と、その異物は変位体7に衝突する。これにより、変位
体7が変位し、衝撃が緩和されるとともに、スイッチ8
が押されてエスカレーターの運転が停止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のエスカレーターの安全装置においては、変位体
7とハンドレール4との間にどうしても隙間Bが生じる
が、例えば図8に示すように、隙間Bに手の指先が入れ
られた場合、変位体7の変位が遅れるので、エスカレー
ターの運転が停止されるまでに時間がかかり、指先を負
傷する恐れがあるという問題点があった。
た従来のエスカレーターの安全装置においては、変位体
7とハンドレール4との間にどうしても隙間Bが生じる
が、例えば図8に示すように、隙間Bに手の指先が入れ
られた場合、変位体7の変位が遅れるので、エスカレー
ターの運転が停止されるまでに時間がかかり、指先を負
傷する恐れがあるという問題点があった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、ハンドレール
の入込口部内への異物の進入による事故をより確実に防
止することができ、安全性を向上させることができる乗
客コンベアの安全装置を得ることを目的とする。
ることを課題としてなされたものであり、ハンドレール
の入込口部内への異物の進入による事故をより確実に防
止することができ、安全性を向上させることができる乗
客コンベアの安全装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る乗客コン
ベアの安全装置は、変位体の内側から開口部を通して変
位体の外側に延び、先端部がハンドレールの表面を覆う
ように該表面に近接する防潜具を備えたものである。
ベアの安全装置は、変位体の内側から開口部を通して変
位体の外側に延び、先端部がハンドレールの表面を覆う
ように該表面に近接する防潜具を備えたものである。
【0008】
【作用】この発明においては、乗客の手等の異物を防潜
具によりハンドレールから引き離し、異物がハンドレー
ルとともに移動するのを防止し、これにより入込口部内
への異物の進入を未然に防止するとともに、無理に進入
させようとした場合にも即座に乗客コンベアの運転を停
止させて異物の損傷を防止する。
具によりハンドレールから引き離し、異物がハンドレー
ルとともに移動するのを防止し、これにより入込口部内
への異物の進入を未然に防止するとともに、無理に進入
させようとした場合にも即座に乗客コンベアの運転を停
止させて異物の損傷を防止する。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の一実施例によるエスカレーターの
要部を示す斜視図、図2は図1の入込口部の断面図であ
り、図6ないし図8と同一又は相当部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
る。図1はこの発明の一実施例によるエスカレーターの
要部を示す斜視図、図2は図1の入込口部の断面図であ
り、図6ないし図8と同一又は相当部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0010】図において、11は表面に長手方向に延びる
複数の溝状(凹凸状)のクリートが形成されているハン
ドレールであり、このようなクリートを持つハンドレー
ル11は、例えば実開昭51−61686号公報及び実開
昭55−50074号公報等に示されている。12は変位
体6の取付部と干渉しない位置で基板6に取り付けられ
ている防潜具取付板である。
複数の溝状(凹凸状)のクリートが形成されているハン
ドレールであり、このようなクリートを持つハンドレー
ル11は、例えば実開昭51−61686号公報及び実開
昭55−50074号公報等に示されている。12は変位
体6の取付部と干渉しない位置で基板6に取り付けられ
ている防潜具取付板である。
【0011】13は基端部が防潜具取付板12に取り付けら
れ、開口部7aから変位体7の外側に延びている防潜具
であり、この防潜具13の先端部は、ハンドレール11の表
面を覆うように該表面に近接している。また、図3及び
図4に示すように、防潜具13の先端部には、ハンドレー
ル11のクリートに噛み合う櫛状部13aが設けられてい
る。さらに、防潜具13は、例えばポリカーボネート樹脂
など、変位体7よりも硬質のプラスチック成形品からな
っている。なお、この実施例の安全装置は、基板6,変
位体7,スイッチ8,防潜具取付板12及び防潜具13を備
えている。
れ、開口部7aから変位体7の外側に延びている防潜具
であり、この防潜具13の先端部は、ハンドレール11の表
面を覆うように該表面に近接している。また、図3及び
図4に示すように、防潜具13の先端部には、ハンドレー
ル11のクリートに噛み合う櫛状部13aが設けられてい
る。さらに、防潜具13は、例えばポリカーボネート樹脂
など、変位体7よりも硬質のプラスチック成形品からな
っている。なお、この実施例の安全装置は、基板6,変
位体7,スイッチ8,防潜具取付板12及び防潜具13を備
えている。
【0012】この実施例の安全装置では、幼児によるい
たずらの場合など、異物、例えば乗客の手がハンドレー
ル11とともに移動して来ると、図2に示すように、防潜
具13によりその手が変位体7に衝突する前にハンドレー
ル11から引き離される。このため、殆どの場合、エスカ
レーターの運転が停止される前に、入込口部5内への手
の進入が未然に防止される。このため、安全性だけでな
く、エスカレーターの運転効率も向上する。
たずらの場合など、異物、例えば乗客の手がハンドレー
ル11とともに移動して来ると、図2に示すように、防潜
具13によりその手が変位体7に衝突する前にハンドレー
ル11から引き離される。このため、殆どの場合、エスカ
レーターの運転が停止される前に、入込口部5内への手
の進入が未然に防止される。このため、安全性だけでな
く、エスカレーターの運転効率も向上する。
【0013】また、ハンドレール11と変位体7との間の
隙間は防潜具13により殆ど閉ざされているので、図5に
示すように、従来に比べ開口部7aは不要もしくは微小
となる。また、無理に手を入れようとすると、すぐに変
位体7が変位してエスカレーターの運転が停止されるこ
とになり、二次災害の発生が防止される。しかも、開口
部7a近辺のハンドレール11の表面は防潜具13により覆
われているので、ハンドレール11の移動により入込口部
5内に手が引き込まれるようなことはない。
隙間は防潜具13により殆ど閉ざされているので、図5に
示すように、従来に比べ開口部7aは不要もしくは微小
となる。また、無理に手を入れようとすると、すぐに変
位体7が変位してエスカレーターの運転が停止されるこ
とになり、二次災害の発生が防止される。しかも、開口
部7a近辺のハンドレール11の表面は防潜具13により覆
われているので、ハンドレール11の移動により入込口部
5内に手が引き込まれるようなことはない。
【0014】さらに、この実施例ではクリートを有する
ハンドレール11を使用し、防潜具13の先端部に多数の櫛
歯を有する櫛状部13aを設けたので、防潜具13とハンド
レール11の表面との間にも隙間が生じることはなく、よ
り安全である。
ハンドレール11を使用し、防潜具13の先端部に多数の櫛
歯を有する櫛状部13aを設けたので、防潜具13とハンド
レール11の表面との間にも隙間が生じることはなく、よ
り安全である。
【0015】なお、上記実施例では防潜具13に櫛状部13
aを設けたが、櫛状部13aは省略してもよく、防潜具13
の先端部をへら状にしてハンドレール11の表面に近接さ
せるだけでもよい。また、上記実施例ではエスカレータ
ーの安全装置を示したが、この発明は動く歩道の安全装
置にも同様に適用できることは言うまでもない。
aを設けたが、櫛状部13aは省略してもよく、防潜具13
の先端部をへら状にしてハンドレール11の表面に近接さ
せるだけでもよい。また、上記実施例ではエスカレータ
ーの安全装置を示したが、この発明は動く歩道の安全装
置にも同様に適用できることは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の乗客コ
ンベアの安全装置は、変位体の内側から開口部を通して
変位体の外側に延び、先端部がハンドレールの表面を覆
うように該表面に近接する防潜具を備えたので、乗客の
手等の異物が防潜具によりハンドレールから引き離さ
れ、異物が入込口部内に進入するのを乗客コンベアの運
転が停止される前に未然に防ぐことができ、また変位体
の開口部から無理に異物を入れようとした場合にも、異
物を損傷することなく、即座に乗客コンベアの運転を停
止させることができ、安全性及び運転効率を向上させる
ことができるなどの効果を奏する。
ンベアの安全装置は、変位体の内側から開口部を通して
変位体の外側に延び、先端部がハンドレールの表面を覆
うように該表面に近接する防潜具を備えたので、乗客の
手等の異物が防潜具によりハンドレールから引き離さ
れ、異物が入込口部内に進入するのを乗客コンベアの運
転が停止される前に未然に防ぐことができ、また変位体
の開口部から無理に異物を入れようとした場合にも、異
物を損傷することなく、即座に乗客コンベアの運転を停
止させることができ、安全性及び運転効率を向上させる
ことができるなどの効果を奏する。
【図1】この発明の一実施例によるエスカレーターの要
部を示す斜視図である。
部を示す斜視図である。
【図2】図1の入込口部の断面図である。
【図3】図1の防潜具を示す斜視図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図2の状態から開口部に手を無理に入れようと
した場合の状態を示す断面図である。
した場合の状態を示す断面図である。
【図6】従来のエスカレーターの一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】図6の入込口部の断面図である。
【図8】図7の開口部に手を潜り込ませた状態を示す断
面図である。
面図である。
5 入込口部 11 ハンドレール 7 変位体 7a 開口部 8 スイッチ 13 防潜具
Claims (1)
- 【請求項1】 長手方向に複数の溝状のクリートが形成
されたハンドレールの入込口部に設けられ、かつ前記ハ
ンドレールを通す開口部を有しており、前記ハンドレー
ルの進行方向に向けて押圧されることにより前記開口部
の周囲が内側に変位する変位体と、この変位体の内側に
設けられ、前記変位体の変位により操作されて乗客コン
ベアの運転を停止させるスイッチと、前記変位体の内側
から前記開口部を通して前記変位体の外側に延びてその
先端部に前記ハンドレールのクリートに非接触で噛み合
う櫛状部が設けられた防潜具とを備えていることを特徴
とする乗客コンベアの安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1628392A JP2643051B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 乗客コンベアの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1628392A JP2643051B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 乗客コンベアの安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05208790A JPH05208790A (ja) | 1993-08-20 |
JP2643051B2 true JP2643051B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=11912231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1628392A Expired - Lifetime JP2643051B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 乗客コンベアの安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2643051B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5388055B2 (ja) * | 2009-03-12 | 2014-01-15 | 東芝エレベータ株式会社 | 乗客コンベア |
JP2017114595A (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 株式会社日立製作所 | 乗客コンベア |
JP6480352B2 (ja) * | 2016-01-07 | 2019-03-06 | 株式会社日立製作所 | 乗客コンベア及びその制御方法 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1628392A patent/JP2643051B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05208790A (ja) | 1993-08-20 |
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