JP2004217216A - ひだ付き紙袋 - Google Patents

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Yoshiki Shigeta
芳樹 重田
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Abstract

【課題】開封可能な底部閉鎖部における厚みが、口部封緘部の厚みとほぼ等しく、さらに底部閉鎖部からの内容物の漏れの起こり難いひだ付き紙袋を提供すること。
【解決手段】ひだ付き紙袋1は、前壁部3及び後壁部4と、該各壁部3,4間の両側部にそれぞれ設けられ、各壁部間の内方へ横V字形に折り込み可能なひだ部5とを備えるひだ付き筒状本体2の一端側を開封可能に閉鎖して形成されている。紙袋1の底部閉鎖部14は、ひだ付き筒状本体2の一端側における階段状フラップ7の階段面13に当て紙18を重ね、その端部18aと両側域20とを階段面13に貼り付けて覆い、これを実質的に消滅させてひだ付き筒状本体2の一端側を筒部に変え、このひだ付き筒状本体2の一端側を一回折り曲げて形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はひだ付き紙袋に関し、さらに詳細には両端側それぞれが、扁平状態で見て、対向する両壁部の各端縁を長手方向にずらして階段面を形成した階段状フラップを有するひだ付き筒状本体の一端側を将来の開封口となるように開封可能に閉鎖したひだ付き紙袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ピンチ袋は、国際的にも広く使用されており非常によく知られている。(例えば、特許文献1参照。)。このピンチ袋では、底部がひだ付き筒状体の階段状フラップを折り曲げて水溶性又はホットメルト系接着剤などで壁面に接着して形成されている。口部は、階段状フラップの階段面に塗布されているホットメルト系接着剤を内容物充填後に再活性させ、階段状フラップを折り曲げて壁面に接着して封緘される。
【0003】
このようにピンチ袋では、内容物充填後の両端部が厳重に封鎖されているため漏れが起こり難い、という利点がある反面、開封するときの操作が非常に面倒である、という問題があった。そこで、ピンチ袋を改良し、その優れた性能を維持しつつ開封を容易にしたひだ付き紙袋が開発された(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
改良されたひだ付き紙袋は、ピンチ袋の底部の構造を変更したものである。すなわち、このひだ付き紙袋の底部では、従来のようにひだ付き筒状体の階段状フラップを折り曲げて接着剤などで壁面に接着するのではなく、階段状フラップに接着剤などを塗布することなく折り曲げ、この折曲げ部を開封テープ付き当て紙で包囲拘束して簡単に開封できるようにしたものである。
【0005】
しかし、階段状フラップを折り曲げ、この折曲げ部を開封テープ付き当て紙で包囲拘束する場合、階段状フラップを1回折るだけであると、その折り線は、ひだ付き筒状体における前壁部の口端部近傍で、かつそれより長手方向中央寄り位置であり、対向する両壁部が一緒に折られる。そして、この1回折り曲げられた階段状フラップを開封テープ付き当て紙で包囲拘束することになる。ところが、階段状フラップを1回折りしただけでは、折り線から前壁部の口端部までの距離が非常に短く、その結果、内容物が折り線を越えて折曲げ部に回り込むとすぐに漏れ出ることとなる。特に、漏れの生じ易い箇所は、扁平な階段状フラップの階段面において、前壁部とひだ部との重なり部分であった。
【0006】
このようなことから、特許文献2の改良されたひだ付き紙袋からも明らかように、階段状フラップを少なくとも2回又はそれ以上の回数で折り曲げ、最終折り線と前壁部の口端部との距離を長くするようにし、次いで、その折曲げ部を開封テープ付き当て紙で包囲拘束していた。
【0007】
【特許文献1】
実公昭58−28977号公報
【特許文献2】
実開平6−6244号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、改良されたひだ付き紙袋では、開封可能な底部閉鎖部が、ひだ付き筒状体の一端側における階段状フラップを少なくとも2回折り曲げ、その折曲げ部を開封テープ付き当て紙で包囲拘束して形成されていたので、扁平状態でのひだ付き紙袋の底部閉鎖部は、その厚みが非常に厚くなっていた。例えば、開封可能な底部閉鎖部が、ひだ付き筒状体における一端側の階段状フラップを2回折りして形成されている場合には、一回折りして接着剤で接着閉鎖された口部封緘部の厚みに比較して約2.5倍になる。さらに、底部閉鎖部が、階段状フラップを3回折りして形成された場合には、その厚みが一回折りで閉鎖された口部封緘部の厚みに比べて約5倍にもなる。
【0009】
そのため、このひだ付き紙袋に内容物を充填して運搬したり、保管したりする際に複数のひだ付き紙袋どうしを積み重ねて行くと、次第に底部閉鎖部の側が口部封緘部の側より高くなって行き、上方部のひだ付き紙袋が傾斜して積み重ね状態が崩れるお恐れがある、という堆積性(内容物が充填されたひだ付き紙袋を積み上げた時の安定性)の悪さに問題があった。堆積性の悪さは、内容物を入れた場合だけではなく、未使用の多数のひだ付き紙袋を製袋メーカーから使用者に扁平な状態で納入するような場合にも起こり、運搬や保管の際の取り扱いが非常に面倒である、という問題が指摘されていた。
【0010】
そこで、両端側に階段状フラップを備えるひだ付き筒状体の下端側を折り曲げ、その折曲げ部を開封テープ付き当て紙で包囲拘束して開封可能な底部閉鎖部を形成する場合、ひだ付き筒状体の下端側における階段状フラップを切り落とし、直線切りの口端部に直してからその部分を1回折り曲げ、その折曲げ部を開封テープ付き当て紙で包囲拘束するようなことも行っていた。
【0011】
しかし、ひだ付き筒状体の下端側における階段状フラップを切り落とし、直線切りの口端部に直して折り曲げた場合、切り落とし分の約30mmが無駄(切除される階段状フラップの紙原料が無駄)になるばかりではなく、直線切りの口端部に直したとしてもそれぞれ複数層の前壁部と後壁部を一緒に1回折りしているため、口部封緘部と比較するとやはり2倍近くの厚みの差があった。さらに、このような切除作業は製袋工程で大きな負担となり、コストの高騰を招く原因ともなっていた。
【0012】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、ひだ付き筒状体の両端側に形成された階段状フラップの一方を折り曲げ、この折曲げ部を当て紙で包囲拘束してなる開封可能な底部閉鎖部における内容物充填後の厚みが、口部封緘部の厚みとほぼ等しく、さらに底部閉鎖部からの内容物の漏れの起こり難いひだ付き紙袋を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、対向する2つの壁部と、これら両壁部の各側部間に内方へ折り込み可能な横断面V字形のひだ部と、両端側それぞれに形成され、かつ扁平状態で見て前記両壁部それぞれの各端部を階段状にずらして形成された階段面を備える階段状フラップとを有するひだ付き筒状本体から形成されるひだ付き紙袋において、前記ひだ付き紙袋が、前記ひだ付き筒状本体の前記両端側の一方を将来の開封口となるように閉鎖してなる底部閉鎖部と、他方を内容物充填用に開放してなる口部とを有し、前記底部閉鎖部が、前記ひだ付き筒状本体における前記階段状フラップの前記階段面に当て紙を重ね、その一端部を前記階段面近傍の前記壁部に貼着し、他端部を前記階段状フラップから前記ひだ付き筒状本体の長手方向外方側へ突出させ、前記当て紙の両側域を前記一端部の貼着部から前記長手方向外方へ向かって所定長さ範囲だけ前記階段面の両側部に貼着し、前記当て紙を外側にして前記階段状フラップを折り曲げ、前記階段状フラップから突出している前記他端部を、対向する前記壁部に貼着して形成され、前記当て紙において前記両端部の各貼着部を除いた部分に開封テープが幅方向へ設けられていることを特徴とする。
【0014】
本発明に係るひだ付き紙袋の他の特徴は、前記当て紙の前記両側域と前記階段面の前記両側部との貼着部における前記長手方向の前記所定長さ範囲が、前記一端部の貼着部から前記階段状フラップの外端縁までの範囲であり、前記開封テープが、前記当て紙の前記階段状フラップから突出している部分に幅方向へ設けられていることにある。
【0015】
本発明に係るひだ付き紙袋の他の特徴は、前記当て紙の前記両側域と前記階段面の前記両側部との貼着部における前記長手方向の前記所定長さ範囲が、前記一端部の貼着部から前記階段状フラップの外端縁の手前までの範囲であり、前記開封テープが、前記階段状フラップに対面し、かつ前記当て紙の前記両側域が前記階段面の前記両側部に貼着されていない部分を通って幅方向へ設けられていることにある。
【0016】
本発明に係るひだ付き紙袋の他の特徴は、前記当て紙の前記両側域が、前記一端部の貼着部から前記長手方向外方へ向かって所定長さ範囲だけ前記階段面の前記両側部に貼着され、前記開封テープが、前記階段面の前記両側部に貼着されている前記当て紙の部分にその貼着部を横切って幅方向へ設けられていることにある。
【0017】
本発明に係るひだ付き紙袋の他の特徴は、前記当て紙の前記両側域が、扁平状態で見た前記階段状フラップの前記階段面における折り込まれた両ひだ部の各谷折り部(線)より幅方向外側の領域に重なる部分であり、また前記ひだ付き筒状体が複数のひだ付き筒状部を重ねて構成されていることにある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のひだ付き紙袋を図に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るひだ付き紙袋(以下、紙袋と称す)1を示す斜視図、図2は、図1の2−2線で切断して紙袋1の一部における縦断面構造を概略的に示す構成説明図、図3は、紙袋1を形成する直前のひだ付き筒状本体2を示す斜視図、図4は、図3の4−4線で示すひだ付き筒状本体2の縦断面構造を概略的に示す構成説明図、図5は、図3に示すひだ付き筒状本体2の両端側のうち、下端側における階段状フラップの階段面を部分的に拡大して示す正面図である。図1〜5に示される紙袋1とひだ付き筒状本体2とにおいて、その長手方向を記号「Y」で示す。また、図1,3,5に示される紙袋1とひだ付き筒状本体2とにおいて、その幅方向を記号「X」で示す。
【0019】
紙袋1は、対向する2つの壁部3,4と、これら両壁部3,4の側部間に内方へ折り込み可能な横断面V字形のひだ部5とを有するひだ付き筒状本体2から構成されている。ひだ付き筒状本体2は、図3,4に示されているようにその両端側それぞれに形成された階段状フラップ6,7を備えている。これら階段状フラップ6,7は、ひだ付き筒状本体2の両端側を閉鎖する際に折り曲げる予定折曲線8,9より長手方向外側の部分である。各階段状フラップ6,7は、ひだ付き筒状本体2を扁平状態で見て、両壁部3,4それぞれの各端部10,11を階段状にずらして形成された階段面12、13を備えている。各階段状フラップ6,7の階段面12,13は、、連続して供給される長尺シートに階段状のミシン目を入れ、このミシン目で分離して得た単体の展開シート部からひだ付き筒状本体2を形成する一般的な方法で製造すると、相反する向きに形成される。
【0020】
いま、このようなひだ付き筒状本体2からなる紙袋1を、図1のように上部に位置する口部側の階段状フラップ6における階段面12を手前側に向けた状態で見たとき、手前側の壁部3を前壁部と称し、後ろ側の壁部4を後壁部と称する。紙袋1は、ひだ付き筒状本体3の両端側のうち、一方(下端側)を将来の開封口とするように開封可能に閉鎖してなる底部閉鎖部14と、他方(上端側)を内容物充填用に開放した口部15とを備えている。
【0021】
この実施形態に係る紙袋1は、ひだ付き筒状本体3が図2〜4に示されるように3つのひだ付き筒状部を重ねて構成されているので、前壁部3と、後壁部4と、ひだ部5とのそれぞれが3層で構成された3層紙袋である。すなわち、前壁部3は、紙袋1の内側から内層前壁面3a、中間層前壁面3b及び外層前壁面3cで形成され、後壁部4は、紙袋1の内側から内層後壁面4a、中間層後壁面4b及び外層後壁面4cで形成されている。
【0022】
ひだ付き筒状本体3の両端側における各階段状フラップ6,7では、3つのひだ付き筒状部のうち、2つのひだ付き筒状部において各端縁が長手方向に階段状にずらされている。具体的には、中間層前壁面3bと中間層後壁面4bとを有するひだ付き筒状部における両端側の各端縁16b,17bが階段状に形成され、また外層前壁面3cと外層後壁面4cとを有するひだ付き筒状部における両端側の各端縁16c,17cが階段状に形成されている。そして、内層前壁面3aと内層後壁面4aとを有するひだ付きの筒状部では、両端側の各端縁16a,17aが直線切り、即ち長手方向へずれがないように形成されている。
【0023】
しかし、図2,3,4から明かなように前壁部3の各層前壁面3a〜3cそれぞれの端縁14a〜14cについて見ると、それら各端縁14a〜14cは長手方向へずれて階段状に配列されており、また後壁部4の各層後壁4a〜4cそれぞれの端縁17a〜17cについて見ると、同様に長手方向へずれて階段状に配列されている。なお、ひだ部5も前後壁部3,4間に折り込まれたときにその端縁が各層前後壁面との関係で階段状に配列されている。
【0024】
紙袋1は、このように各前後壁面3a〜3c,4a〜4cの各端縁16a〜16c,17a〜17cが階段状に配列されて階段面12,13を形成するひだ付き筒状本体2の下端側を、将来開封できるように閉鎖して底部閉鎖部14とすることで形成される。紙袋1における開封可能な底部閉鎖部14の構造は、以下のとおりである。すなわち、ひだ付き筒状本体2の下端側における階段状フラップ7の階段面13に該階段面13と同じ幅寸法の当て紙18を重ねる。当て紙18の一端部18aは、予定折曲線9を越えて長手方向の筒状本体2中央寄りに位置し、接着剤19により外層後壁面4cに貼着されている。
【0025】
当て紙18の他端部18bは、階段状フラップ7からひだ付き筒状本体2の長手方向外方側へ突出している。すなわち、当て紙18の他端部18bは、階段状フラップ7における最も長手方向外側に位置する外層前壁面3cの外端縁16cを越えてさらに外側へ突出している。図5は、ひだ付き筒状本体2から紙袋1の底部閉鎖部14を形成する途中におけるひだ付き筒状本体2を部分的に示す平面図であって、ひだ付き筒状本体2における下端側の階段状フラップ7を上方へ位置(ひだ付き筒状本体2の上下を逆にする)し、その階段面13を正面に向けて示している。この図5から明かなように、階段状フラップ7の階段面13に対面している当て紙18の領域部のうち、両側域20が、階段面13の両側部に、一端部18aの貼着部から外端縁16cまでの長手方向における長さ範囲に接着剤19を塗布して貼着されている。
【0026】
当て紙18における両側域20は、図5に影線で示されている。この影線で示される範囲から明かなように、当て紙18の両側域20とは、ひだ付き筒状本体2の階段状フラップ7を扁平状態で見て、前後壁部3,4間に折り込まれた両ひだ部5の各谷折り部(線)5aより幅方向外側の領域に重なる部分である。ただし、当て紙18の両側域20における幅寸法Sは、ひだ部5の谷折り部(線)5aと壁部3,4の側縁と間の幅寸法Wに等しい必要はなく、その範囲内であればよい。従って、これを不等式で示すと、0<S≦Wとなる。
【0027】
このようにして、ひだ付き筒状本体2の下端側における階段状フラップ7の階段面13に当て紙18が取り付けられると、ひだ付き筒状本体2の下端側に存在していた階段状フラップ7の階段面13が事実上消滅し、ひだ付き筒状本体2の下端側は、一端部18aと両側域20が階段面13に貼着された当て紙18を補助紙として筒部をなす。そして、このひだ付き筒状本体2の下端側筒部では、外層後壁面4cに代わって当て紙18の他端部18bが外層前壁面3cの端縁17cから長手方向外側へ突出している。
【0028】
次いで、ひだ付き筒状本体2の下端側が、当て紙18を外側にして予定折曲線9で、図4に矢印22で示す方向へ折り曲げられ、外層前壁面3cの端縁16cから突出している他端部18bが、対向する外層前壁面3cに接着剤19で貼着される。当て紙18の内面には、外層前壁面3cの端縁16cと接着された他端部18bとの間の非接着部位における内面に開封テープ21が両側縁間、即ち幅方向へ設けられている。
【0029】
この紙袋1における口部15は、従来の構造と同じように形成することができる。すなわち、口部15における階段状フラップ6の階段面に予めホットメルト系接着剤を塗布し、乾燥固化させておく。これにより、紙袋1は、その口部15から内容物を充填した後に、階段面に塗布されているホットメルト系接着剤に熱風を吹き付けて再活性させ、口部15の階段状フラップ6を予定折曲線8で折り曲げて外層前壁面3cに重ね合わせて接着し、口部15を閉鎖する。
【0030】
内容物が充填された後に口部15が閉鎖された紙袋1から内容物を取り出す場合には、紙袋1の底部閉鎖部14を上に向け、当て紙18の内面に貼着されている開封テープ21の一端を掴み、他端へ向かって引き上げながら当て紙18を幅方向に引き破る。その結果、折り曲げられていた階段状フラップ7の拘束が解かれるので、その折り曲げを元に戻して下端側の口を開放し、そこから内容物を取り出す。
【0031】
その際、底部閉鎖部14が、扁平状態の階段状フラップ7における階段面13に当て紙18を重ね、その両側域20を該階段面13の両側部(折り込まれたひだ部5の幅寸法範囲内)に接着されているため、開封口ではその両側部のひだ部5が開かないが、内容物を取り出すのに支障はまったくない。もし、開封口の両側部におけるひだ部5を開かせようとするならば、紙袋1の中央寄りで既に開いているひだ部5を両手で掴んで強制的に広げて当て紙18との接着部を破れば、開封口両側部のひだ部5を開くことができる。この作業は特に困難なことではない。
【0032】
このように、紙袋1では、ひだ付き筒状本体2の下端側における階段状フラップ7の階段面13に当て紙18を重ね、その端部18aと両側域20とを階段面13に貼り付けて覆うことで、これを実質的に消滅させ、ひだ付き筒状本体2の下端側を筒部に変えているため、紙袋1における開封可能な底部閉鎖部14が、ひだ付き筒状本体2の下端側を一回折り曲げるだけで形成されても、折り線と口端部との距離が長いので、階段面13の両側縁(前後壁部とひだ部との重なり部)からの内容物が漏れることがない。その結果、従来のように2回折りや3回折りをする必要がないことから開封可能な底部閉鎖部の厚さを口部封緘部の厚さとほぼ同じにでき、これにより紙袋1を積み重ねた時の堆積性を向上させることができる。
【0033】
図6は、本発明の第2実施形態に係るひだ付き紙袋1におけるひだ付き筒状本体の下端側における階段状フラップ7の階段面13を部分的に拡大して示す、図5と同様な正面図である。図6に示す第2実施形態に係る紙袋1では、当て紙18の両側域20が、一端部18aの貼着部から外端縁16cの手前までの長手方向における長さ範囲に接着剤19を塗布して貼着されている。言い換えると、当て紙18の両側域20は、階段状フラップ7の外端縁16c側における一部の階段面13には接着されておらず、当て紙18の両側域20と階段状フラップ7の階段面13における寸法Wの範囲内の両側部との接着長さ範囲は、一端部18aの貼着部から実質上の口縁となっている内層前後壁面3a,4aの各端縁16a,17aを越えて外端縁16cの手前で終わっている。そのため、当て紙18の階段状フラップ7に対面する非接着部位は、階段状フラップ7の階段面13にまで及んでいる。
【0034】
紙袋1に入れる内容物が、例えばペットフードや樹脂ペレット等のような粒状物である場合には、図5に示す第1実施形態のようにひだ付き筒状本体2の階段状フラップ7の階段面13両側部における長手方向全範囲に当て紙18の両側域20を接着する必要はなく、図6に示すように階段状フラップ7の外端縁16c側の一部を除いた部分に接着して、ひだ付き筒状本体2の下端側を部分的に筒部に変えるだけでも、ひだ付き筒状本体2の下端側を一回折りして閉鎖することによって内容物の漏れは発生することがない。ただし、前述したように当て紙18の両側域20と階段面13の両側部との長手方向への接着長さ範囲は、一端部18aの貼着部から実質上の口縁となっている内層前後壁面3a,4aの各端縁16a,17aを越えていなくてはならない。このような構造の紙袋1の場合、開封テープ21は図5に示す実施形態のように階段状フラップ7の外端縁16cから突出した当て紙18における非接着部位の内面に設けてもよいし、また図6に示すように当て紙18の階段状フラップ7に対面する部位、即ち当て紙18の階段状フラップ7との間の部位であって、当て紙18の両側域20が階段面13の両側部に接着されていない非接着部位を横切るようにその内面において幅方向へ設けてもよい。
【0035】
さらに、図7は、本発明の第3実施形態に係るひだ付き紙袋1におけるひだ付き筒状本体の下端側における階段状フラップ7の階段面13を部分的に拡大して示す、図5と同様な正面図である。図7に示す第3実施形態に係る紙袋1では、当て紙18の両側域20が、図7に影線で示されているように一端部18aの貼着部から外端縁16cまでの長手方向における長さ範囲に接着剤を塗布して貼着されている。このような構造の紙袋1の場合、開封テープ21は、階段状フラップ7の階段面13に対面する部分であって、当て紙18の両側域20と階段面13の両側部との貼着部を横切ってその内面に幅方向へ設けられている。
【0036】
図7では、当て紙18における階段状フラップ7の外端縁16cから突出した部分の両側域20にも接着剤が塗布されているが、これは製造上の問題で残存しているだけである。すなわち、実際の製造工程では、当て紙18の適宜の位置に開封テープ21を幅方向へ貼り付け、次いでこの当て紙18の両側域20すべてに糊付けし、その当て紙18を階段状フラップ7の階段面13に当てて貼り付ける。この場合、開封テープ21上にも糊が載るが、図7のように開封テープ21が階段面13上に位置しても、開封テープ21の材質よりして開封テープ21と階段状フラップ7の階段面13とが接着することはなく、開封に支障を起こすことはない。
【0037】
また、図7のように開封テープ21が階段面13上に位置した場合、開封時に、開封テープ21を幅方向に引き上げて当て紙18を線状に引き破いても、開封テープ21の位置より長手方向外方側における当て紙18の両側域20が階段面13に接着されていて、階段状フラップ7が依然として折り曲げられた状態を保ち、開封されないのではないかという疑問が起こる。しかし、このような場合を想定して、両側域20の接着幅Sを図7に示すように非常に幅狭にしておけば、容易に開封することができる。この容易に開封することができる両側域20の接着幅Sの寸法としては、約5mm前後が好ましい。
【0038】
前述した実施形態に係る紙袋1では、これを構成するひだ付き筒状本体2が、両端側に階段状フラップ6,7を有し、それら階段面12,13が相反する方向へ向いているものであったが、本発明はこのようなひだ付き筒状本体に限定されるものではなく、階段面が同じ方向へ向くように形成された階段状フラップを両端側に備えるものであってもよい。その場合、底部閉鎖時におけるひだ付き筒状本体底端側の折り曲げ方向と口部封緘時における口端側の折り曲げ方向と逆方向となり、堆積性はさらに良くなる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のひだ付き紙袋によれば、ひだ付き筒状本体の下端側における階段状フラップの階段面に当て紙を重ね、その端部と両側域とを階段面に貼り付けて覆い、これを実質的に消滅させ、ひだ付き筒状本体の下端側を筒部に変えるようにしたことから、紙袋1における開封可能な底部閉鎖部が、ひだ付き筒状本体の下端側を一回折り曲げるだけで形成されても、折り線と口端部との距離が長いので、階段面の両側部(前後壁部とひだ部との重なり部)の側からの内容物の漏れが起らず、従来のように2回折りや3回折りをする必要がない。
【0040】
その結果、開封可能な底部閉鎖部の厚さを口部の封緘時の厚さとほぼ同じにできるため、内容物が充填され、かつ口部が封緘された紙袋の堆積性がよくなって荷崩れの心配もなく、或いは使用前の扁平なひだ付き紙袋を積み重ねたときの堆積性もよくなってその取り扱いが非常に容易になるなど優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るひだ付き紙袋の斜視図である。
【図2】図1の2−2線で切断してひだ付き紙袋における開封可能な底部閉鎖部の構造を概略的に示す構成説明図である。
【図3】図1のひだ付き紙袋を形成する直前のひだ付き筒状本体を示す斜視図である。
【図4】図3の4−4線で示すひだ付き筒状本体の縦断面構造を概略的に示す構成説明図である。
【図5】図3に示すひだ付き筒状本体の両端側のうち、下端側における階段状フラップの階段面を部分的に拡大して示す正面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るひだ付き紙袋におけるひだ付き筒状本体の両端側のうち、下端側における階段状フラップの階段面を部分的に拡大して示す正面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るひだ付き紙袋におけるひだ付き筒状本体の両端側のうち、下端側における階段状フラップの階段面を部分的に拡大して示す正面図である。
【符号の説明】
1 ひだ付き紙袋
2 ひだ付き筒状本体
3 前壁部(壁部)
3a 内層前壁面
3b 中間層前壁面
3c 外層前壁面
4 後壁部(壁部)
4a 内層後壁面
4b 中間層後壁面
4c 外層後壁面
5 ひだ部
5a 谷折り部
6,7 階段状フラップ
8,9 予定折曲線
10,11 各壁部の端部
12,13 各階段状フラップの階段面
14 開封可能な底部閉鎖部
15 口部
16a,16b,16c 各前壁面の端縁
17a,17b,17c 各後壁面の端縁
18 当て紙
19 接着剤
20 当て紙の両側域
21 開封テープ

Claims (6)

  1. 対向する2つの壁部と、これら両壁部の各側部間に内方へ折り込み可能な横断面V字形のひだ部と、両端側それぞれに形成され、かつ扁平状態で見て前記両壁部それぞれの各端部を階段状にずらして形成された階段面を備える階段状フラップとを有するひだ付き筒状本体から形成されるひだ付き紙袋において、
    前記ひだ付き紙袋が、前記ひだ付き筒状本体の前記両端側の一方を将来の開封口となるように閉鎖してなる底部閉鎖部と、他方を内容物充填用に開放してなる口部とを有し、
    前記底部閉鎖部が、前記ひだ付き筒状本体における前記階段状フラップの前記階段面に当て紙を重ね、その一端部を前記階段面近傍の前記壁部に貼着し、他端部を前記階段状フラップから前記ひだ付き筒状本体の長手方向外方側へ突出させ、前記当て紙の両側域を前記一端部の貼着部から前記長手方向外方へ向かって所定長さ範囲だけ前記階段面の両側部に貼着し、前記当て紙を外側にして前記階段状フラップを折り曲げ、前記階段状フラップから突出している前記他端部を、対向する前記壁部に貼着して形成され、
    前記当て紙において前記両端部の各貼着部を除いた部分に開封テープが幅方向へ設けられていることを特徴とするひだ付き紙袋。
  2. 前記当て紙の前記両側域と前記階段面の前記両側部との貼着部における前記長手方向の前記所定長さ範囲が、前記一端部の貼着部から前記階段状フラップの外端縁までの範囲であり、前記開封テープが、前記当て紙の前記階段状フラップから突出している部分に幅方向へ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のひだ付き紙袋。
  3. 前記当て紙の前記両側域と前記階段面の前記両側部との貼着部における前記長手方向の前記所定長さ範囲が、前記一端部の貼着部から前記階段状フラップの外端縁の手前までの範囲であり、前記開封テープが、前記階段状フラップに対面し、かつ前記当て紙の前記両側域が前記階段面の前記両側部に貼着されていない部分を通って幅方向へ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のひだ付き紙袋。
  4. 前記当て紙の前記両側域が、前記一端部の貼着部から前記長手方向外方へ向かって所定長さ範囲だけ前記階段面の前記両側部に貼着され、前記開封テープが、前記階段面の前記両側部に貼着されている前記当て紙の部分にその貼着部を横切って幅方向へ設けられていることを特徴とする請求項1に記載のひだ付き紙袋。
  5. 前記当て紙の前記両側域が、扁平状態で見た前記階段状フラップの前記階段面における折り込まれた両ひだ部の各谷折り部(線)より幅方向外側の領域に重なる部分であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のひだ付き紙袋。
  6. 前記ひだ付き紙袋が、複数のひだ付き筒状部を重ねて形成された前記ひだ付き筒状本体で構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のひだ付き紙袋。
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