JPS5933787Y2 - 開封用紐付袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は装本体の縦方向に開封用縁を貼付けた紙袋の
改良に関するものである。

従来、開封用組付袋として、両側にひだ部を形成し、か
つ口部および底部に階段状の貼付は用フラップを設けた
紙製装本体を備え、この装本体内面の縦方向全長にわた
って開封用縁を貼付けたものが、一般に用いられている
。

しかし、従来のこの種開封用組付袋では、装本体内に収
容した内容品を取出す際に、開封用縁で装本体を縦方向
に引裂いても、この紐から袋側縁側に至る前記貼付は用
フラップ部分は強固に装本体の一面に接着されたよ・で
残り、とくに袋口部で大きく開口することができない欠
点があった。

すなわち前記縁の引裂きによる開口は、恰も単に装本体
の一面に組方向の裂は目が入るにとどまるのが実情であ
った。

したがって一般には開封用縁の引張りによる引裂部を利
用しさらに装本体を手で横方向に不規則に裂かないと内
容品を取出すことができず、作業性がよくなく、また内
容品を取出した後の空袋が一定の形状に裂かれないため
に空袋の整理がしにくいという問題があった。

この考案は、前述した問題を解決して、内容品を取出す
場合に作業性よく装本体の一側部を開口させることによ
り、内容品の取出しが容易にできるようにし、また内容
品を取出した空袋が一定の整理し易い形状になるように
開封でき、しかも、通常の製袋装置を改変することなく
使用できる開封用組付袋を提供することを目的とするも
のである。

以下、この考案の一実施例につき図面を参照して説明す
る。

第１図乃至第３図において、１は厚さが厚いクラフト紙
からなる装本体で、この装本体１は、クラフト紙が平な
状態で平紐からなる開封用縁２を貼付け、両側にひだ部
３を成形して、クラフト紙の両側縁部を重ね合せて接着
し、いわゆる胴貼を行って扁平な筒形に構成すると共に
、口部および底部には階段状に貼付は用フラップ４，５
が形成しである。

前記開封用縁２は装本体１−側のひだ部３の谷線３ａに
ほぼ接してこの谷線３ａより横方向中央側に配置されて
いる。

前記貼付は用フラップ４゜５は、折線６，７から前、後
壁の一方の端縁、ひだ部３の端縁、前、後壁の他方の端
縁の順に突出し、がつ口部と底部とで前後対称形に形成
しである。

前記口部折線６と前、後壁の端縁間においてひだ部３の
山線３ｂ部にそれぞれ切離し部３Ｃが形成しである。

装本体１の底部にはひだ部３の端縁より突出する前、後
壁にだけ、ひだ部３の端縁と若干離間させて接着剤８を
塗着し、折線７から貼付は用フラップ５を折曲げて、こ
のフラップ５を接着剤８により横方向（幅方向）の全長
にわたって装本体１の外面に接着させ、底部を閉じであ
る。

前記ひだ部３の端縁と接着剤８との間の部分には、開封
用紙２かわ装本体１の一側縁に至る点線状の切込み９が
横方向に形成しである。

前記開封用紙２の貼付は用フラップ５側部の両側方には
、切込みＩＯＡを設けて開封用摘み１０が形成しである
。

さらに、口部の貼付は用フラップ４にはひだ部３の谷線
３ａ間の部分にだけ、折線６の両側にわたってワンタッ
チ接着剤１１が塗着しである。

なお、前記開封用摘み１０は、切込み１０ ａを設ける
代りに、サムホールを設けて形成してもよい。

次に、以上のように構成した開封用組付袋の使用につい
て説明する。

前述したように底部を閉じた状態で、装本体１内に魚肉
のすり身をポリエチレン製の袋に入れたもの、直方体状
の包装物の多数個など、適宜の内容品を入れ、ひだ部３
を拡げて装本体１が扁平な直方体状になるようにし、口
部の貼付は用フラップ４が折線６から折曲げ、装本体１
の外面に接着剤１１によって貼付けて口部を閉じ、この
状態で、内容品の輸送、保管などを行う。

内容品を取出す場合には、開封用摘み１０を持って、開
封用紙２を引張ることにより、この開封用紙２に沿って
装本体１を縦方向の全長にわたって引裂くと共に、前記
点線状の切込み９部を切断し、このひだ部における装本
体部への接着部を他の部分と切離す。

このようにすると、装本体１の口部は折線６位置まで引
裂かれると共に、底部は切込み９部からひだ部の未貼着
部が分離されることになり、したがって第４図、第５図
に示すように一側のひだ部３が略全長にわたって横方向
に平らに引き出され、即ち装本体１の一側部が縦方向の
全長にわたって大きく開口され、この開口から第５図に
示すように内容品１２を取出すことかで゛きる。

前述したように、この考案の開封用組付袋は、装本体１
内面の縦方向全長にわたって貼付けた開封用紙２を、装
本体１−側のひだ部３の谷線３ａより横方向中央側に谷
線３ａと近接させて配置すると共に、装本体１を折線７
から折曲げて貼付は用フラップ５をひだ部３より底部端
側を接着剤８で装本体１の外面に接着し、接着剤の塗着
部とひだ部３の底部端との間に開封用紙２から装本体１
の一側縁に至る点線状の切込み９を横方向に形成したの
で、開封用紙２の貼付は用フラップ５側端部と対応して
設けた開封用摘み１０を持ち、開封用紙２に沿って装本
体１を縦方向に引裂くと共に、点線状の切込み９部を切
離すことにより、装本体１を開封用紙２による引裂き部
がら適宜に横方向に引裂くことなく、装本体１の一側部
を縦方向の全長にわたって開口させることができ、この
開口から内容品を取出すことかで゛きる。

したがって、この考案によれば、内容品の取出しを作業
性よく行うことができ、また、内容品取出し後の装本体
は一側が開口された一定の形状であるために整理し易く
、さらに前述した開封用紙の貼付け、点線状の切込みの
形成が通常の製袋装置で行えるので容易に製造できるな
どの効果が得られる。

なお、この考案において、ひだ部３の山線部３ｂに形成
する切離し部３Ｃは折線７をフラップ貼付面部の端縁と
同位置にすれば当然必要がなくなる。

また、この考案は、単層袋に限られることなく多層袋に
も適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す背面図、第２図な同
口部の正面図、第３図は同底部の閉塞前の背面図、第４
図は開口時のフラップ部動作説明用の要部の横断面図、
第５図は同内容品の取出し状況を示す正面図である。 １・・・・・・装本体、２・・・・・・開封用紙、３・
・・・・・ひだ部、３ａ・・・・・・谷線、４，５・・
・・・・貼付は用フラップ、７・・・・・・折線、８・
・・・・・接着剤、９・・・・１６点線状の切込み、１
０・・・・・・摘み、１０ ａ・・・・・・切込み。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側にひだ部を形成し、かつ口部および底部に階段状の
   貼付は用フラップを設けた筒状の紙製装本体を備えた袋
   において、この装本体内面の縦方向全長にわたり、開封
   用縁を装本体−側のひだ部の谷線より横方向中央側に該
   谷線と近接配置して貼付けると共に、装本体の底部また
   は口部を折線から折曲げ、前記貼付は用フラップのひだ
   部端より端縁側を接着剤で装本体の外面に接着し、前記
   接着剤の塗着部とひだ部端間に開封用縁から装本体の一
   側縁に至る点線状の切込みを横方向に形威し、さらに開
   封用縁の端部と対応する貼付は用フラップに切込みまた
   はサムホールによる開封用摘みを形成したことを特徴と
   する開封用組付袋。