JP2004204100A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラジアル方向外側に配置されたキャップゴム層とラジアル方向内側に配置されたベースゴム層の二層を含むトレッド部を有する空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部のベースゴム層に、窒素吸着比表面積130〜160m2/g及びジブチルフタレート吸油量120〜160ミリリットル/100gのコロイダル特性を有するカーボンブラックを含むゴム組成物を用いてなる空気入りタイヤである。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は空気入りタイヤ、特に乗用車用タイヤに関する。さらに詳しくは、本発明は、走行初期の耐摩耗性能や、湿潤路面でのトレッドゴムの把握力(以下、ウェットグリップ性能と記す。)を向上させると共に、走行初期から末期までの間における特にウェットグリップ性能や乗り心地性の低下を抑制し得る空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気入りタイヤにおける初期性能としての耐摩耗性能と低燃費性の両立、ウエットグリップ性能や乗り心地性などの性能の低下抑制に関して、様々な技術が提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。しかしながら、近年、車両の高速化や安全に対する意識の向上に伴い、初期性能及び性能低下抑制のいずれに対しても、より高いレベルが要求されるようになってきた。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−29657号公報
【特許文献2】
特開平11−29658号公報
【特許文献3】
特開平11−269308号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況下で、空気入りタイヤ、特に乗用車用タイヤに用いられるゴム組成物を改良し、初期性能としての耐摩耗性を向上させると共に、走行初期から末期までの間におけるウェットグリップ性能や乗り心地性の低下を、より高いレベルで抑制し得る空気入りタイヤを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、キャップゴム層とベースゴム層の二層を含むトレッド部を有する空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部のベースゴム層に、特定の性状を有するカーボンブラックを配合したゴム組成物を用いることにより、その目的を達成し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
【0006】
すなわち、本発明は
(1)ラジアル方向外側に配置されたキャップゴム層とラジアル方向内側に配置されたベースゴム層の二層を含むトレッド部を有する空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部におけるベースゴム層に、窒素吸着比表面積130〜160m2/g及びジブチルフタレート吸油量120〜160ミリリットル/100gのコロイダル特性を有するカーボンブラックを配合したゴム組成物を用いたことを特徴とする空気入りタイヤ、
(2)前記ゴム組成物が、ゴム成分100質量部に対し、コロイダル特性を有するカーボンブラックを10〜120質量部の割合で配合してなる上記(1)の空気入りタイヤ、
【0007】
(3)前記ゴム組成物が、さらに加硫促進剤として、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド及びビス(ヒドロカルビルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィドの中から選ばれる少なくとも一種を配合してなる上記(1)、(2)の空気入りタイヤ、
(4)ゴム成分100質量部に対し、前記テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド及びビス(ヒドロカルビルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィドの中から選ばれる少なくとも一種0.2〜5.0質量部を配合した上記(3)の空気入りタイヤ、
(5)前記ゴム組成物が、さらに軟化剤として、軟化点30〜150℃の石油系樹脂を配合してなる上記(1)〜(4)の空気入りタイヤ、
【0008】
(6)ゴム成分100質量部に対し、前記石油系樹脂1〜30質量部を配合した上記(5)の空気入りタイヤ、
(7)前記ゴム組成物が、さらに老化防止剤として、2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)を配合してなる上記(1)〜(6)の空気入りタイヤ、
(8)ゴム成分100質量部に対し、2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)0.1〜5.0質量部を配合した上記(7)の空気入りタイヤ、
(9)前記ゴム組成物が、ゴム成分100質量部に対し、さらにカーボンブラック以外の無機充填材を2〜70質量部の割合で配合してなる上記(1)〜(8)の空気入りタイヤ、及び
(10)カーボンブラック以外の無機充填材が、シリカ、水酸化アルミニウム、クレー及び炭酸カルシウムの中から選ばれる少なくとも一種である上記(9)の空気入りタイヤ、
を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の空気入りタイヤは、ラジアル方向外側に配置されたキャップゴム層とラジアル方向内側に配置されたベースゴム層の二層を含むトレッド部を有するタイヤであって、該トレッド部におけるベースゴム層に、以下に示すゴム組成物が用いられる。
すなわち本発明のゴム組成物におけるゴム成分としては、天然ゴム及びジエン系合成ゴムが好適に挙げられ、これらを単独またはブレンドして使用することができる。ジエン系合成ゴムとしては、例えばスチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、ポリブタジエン(BR)、ポリイソプレン(IR)、ブタジエン−イソプレン共重合体、ブタジエン−スチレン−イソプレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、クロロプレンゴム、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴムなどが挙げられる。また、その一部が多官能型変性剤、例えば四塩化スズのような変性剤を用いることにより分岐構造を有しているものでもよい。特に、ゴム成分中にスチレン−ブタジエン共重合体(SBR)を20重量%以上含むことが好ましい。
【0010】
本発明においては、当該ゴム組成物として、窒素吸着比表面積(N2SA)が130〜160m2/gの範囲にあり、かつジブチルフタレート吸油量(DBP)が120〜160ミリリットル/100gの範囲にあるコロイダル特性を有するカーボンブラックを含むものが用いられる。このような性状を有するカーボンブラックを補強性充填材として用いることにより、諸特性の改良効果が大きく発揮される。
ここで、カーボンブラックとしては、製造方法によりチャンネルブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック及びサーマルブラックなどがあるが、前記性状を有するものであれば、いずれも用いることができる。例えばSRF、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAFなどが使用される。
【0011】
なお、カーボンブラックのN2SAはASTM D3037−93(1997)に準拠し、DBPはASTM D2414−97に準拠して測定した値である。
このカーボンブラックは、前記ゴム成分100質量部に対し、10〜120質量部の割合で配合することが好ましい。この含有量が上記範囲内であると耐摩耗性が十分な値を示し、所望の初期性能が十分に得られることから好ましい。該カーボンブラックのより好ましい含有量は40〜70質量部の範囲である。
走行中期〜末期においては、トレッド部において内側に配置されたベースゴム層の路面への露出度が高くなり、該ベースゴム層により高いウェットグリップ性能をもつ当該ゴム組成物を用いることにより、ウェットグリップ性能の低下を抑制することができる。また、前記性状を有するカーボンブラックを使用することによって、より高い耐摩耗性が得られると同時に、従来ではなし得なかった低弾性率を保つことができるようになり、走行初期から高いウェットグリップ性能を発揮することができる。
【0012】
当該ゴム組成物においては、加硫促進剤を含有することができるが、本発明においては、該加硫促進剤として、テトラキス(2−エチルヘキシル)チラウムジスルフィド及びビス(ヒドロカルビルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィドの中から選ばれる少なくとも一種を含むことが好ましい。
前記テトラキス(2−エチルヘキシル)チラウムジスルフィドは、式(I)
【0013】
【化1】
【0014】
で表される構造を有するものである。
一方、ビス(ヒドロカルビルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィドとしては、例えば一般式(II)
【0015】
【化2】
【0016】
(式中、R1及びR2の少なくとも一つは炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を示し、残りは水素原子である。)
で表される化合物を挙げることができる。
前記一般式(II)において、R1、R2のうち、炭素数1〜10のアルキル基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、その例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、各種オクチル基、各種デシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。炭素数6〜10のアリール基としては、例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などが、炭素数7〜10のアラルキル基としては、例えばベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基などが挙げられる。
【0017】
前記一般式(II)で表されるビス(ヒドロカルビルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィドの例としては、ビス(4−メチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(4−エチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(5−メチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(5−エチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(6−メチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(6−エチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(4,5−ジメチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(4,5−ジエチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(4−フェニルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(5−フェニルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(6−フェニルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド等が挙げられる。これらの中でビス(4−メチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド、ビス(5−メチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィドが好適である。
【0018】
本発明においては、前記のテトラキス(2−エチルヘキシル)チラウムジスルフィド及びビス(ヒドロカルビルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィドの中から選ばれる少なくとも一種の加硫促進剤を、前述のゴム成分100質量部に対し、好ましくは0.2〜5.0質量部、より好ましくは0.5〜3.0質量部の割合で配合することが、ウェットグリップ性能や乗り心地性の向上効果などの点から有利である。
本発明においては、前記のテトラキス(2−エチルヘキシル)チラウムジスルフィド及びビス(ヒドロカルビルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド以外の加硫促進剤として、例えばM(2−メルカプトベンゾチアゾール),DM(ジベンゾチアジルジスルフィド),CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)等のチアゾール系、あるいはDPG(ジフェニルグアニジン)等のグアニジン系なども用いることができる。
【0019】
当該ゴム組成物においては、軟化剤を配合することができる。この軟化剤としては、一般にゴム工業界で使用されるプロセス油、例えばパラフィン系、ナフテン系、アロマチック系などを用いることができるが、本発明においては、この軟化剤として、軟化点が30〜150℃の石油系樹脂を含むものを用いることが好ましい。
このような石油系樹脂としては、例えばエスコレッツ(商品名、トーネックス社製)、ストラクトールTS30(商品名、ストラクトール社製)、クイントン(商品名、日本ゼオン社製)、ネオポリマー(商品名、新日本石油社製)、コレシン(商品名、ビーエイエスエフ社製)などを好ましく挙げることができる。
このような軟化点が30〜150℃の石油系樹脂を用いることにより、ウェットグリップ性能や乗り心地性などの性能の低下を抑制することができる。本発明においては、該石油系樹脂の配合量は、前述のゴム成分100質量部当たり、1〜30質量部の範囲が好ましい。この含有量が1質量部以上であると性能抑制効果が十分に発揮され、一方30質量部以下であると低温性が著しく悪くなるということがなく、作業性も密着がひどくならないことから好適で良好である。以上の観点から該石油系樹脂のより好ましい配合量は3〜20質量部の範囲である。なお、全軟化剤の配合量は、ゴム組成物100質量部に対し、通常20〜70質量部程度である。
当該ゴム組成物においては、老化防止剤として、ウェットグリップ性能や乗り心地性を向上させるとの観点から、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)(以下、老化防止剤2246と称す。)を配合することが好ましい。この老化防止剤2246の配合量としては、ウェットグリップ性能や乗り心地性の向上効果が十分に発揮され、かつ経済的メリットを考慮すると、前述のゴム成分100質量部に対し、0.1〜5.0質量部の範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜3.0質量部の範囲である。
【0020】
また、本発明においては、タイヤのトレッドゴムに、通常用いられる他の老化防止剤を適宜含有させることができる。上記他の老化防止剤としては、例えばp−フェニルジアミン系のN−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミンなどを挙げることができる。
当該ゴム組成物においては、補強性充填材として、前述のカーボンブラックと共に、他の無機充填材を併用することができる。
上記他の無機充填材としては、シリカ及び後述の一般式(III)で表わされる無機充填材を挙げることができる。シリカとしては特に制限はなく、従来ゴムの補強用充填材として慣用されているもの、例えば湿式法シリカ、乾式法シリカ、各種ケイ酸塩などの中から、適宜選択して用いることができるが、中でも沈降法による合成シリカ(湿式法シリカ)が好ましい。特に、N2SAが190〜300m2/gの範囲にあるものが、性能の点から好適である。
【0021】
次に、他の無機充填材の中で、前記シリカ以外の無機充填材としては、一般式(III)
nM・xSiOy・zH2O ・・・(III)
[式中、Mはアルミニウム、マグネシウム、チタン、カルシウム及びジルコニウムから選ばれる金属、これらの金属の酸化物又は水酸化物、及びそれらの水和物、あるいはこれらの金属の炭酸塩から選ばれる少なくとも一種であり、n、x、y及びzは、それぞれ1〜5の整数、0〜10の整数、2〜5の整数、及び0〜10の整数である。]
で表わされる無機充填材を挙げることができる。
【0022】
上記一般式(III)で表わされる無機充填材としては、例えばアルミナ(Al2O3)、ベーマイト、ダイアスポア等のアルミナ一水和物(Al2O3・H2O)、ギブサイト、バイヤライト等の水酸化アルミニウム[Al(OH)3]、炭酸アルミニウム[Al2(CO3)2]、水酸化マグネシウム[Mg(OH)2]、酸化マグネシウム(MgO)、炭酸マグネシウム(MgCO3)、タルク(3MgO・4SiO2・H2O)、アタパルジャイト(5MgO・8SiO2・9H2O)、チタン白(TiO2)、チタン黒(TiO2nー1)、酸化カルシウム(CaO)、水酸化カルシウム[Ca(OH)2]、酸化アルミニウムマグネシウム(MgO・Al2O3)、クレー(Al2O3・2SiO2)、カオリン(Al2O3・2SiO2・2H2O)、パイロフィライト(Al2O3・4SiO2・H2O)、ベントナイト(Al2O3・4SiO2・2H2O)、ケイ酸アルミニウム(Al2SiO5・Al4・3SiO4・5H2O等)、ケイ酸マグネシウム(Mg2SiO4・MgSiO3等)、ケイ酸カルシウム(Ca2・SiO4等)、ケイ酸アルミニウムカルシウム(Al2O3・CaO・2SiO2等)、ケイ酸マグネシウムカルシウム(CaMgSiO4)、炭酸カルシウム(CaCO3)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、水酸化ジルコニウム[ZrO(OH)2・nH2O]、炭酸ジルコニウム[Zr(CO3)2]、各種ゼオライトのように電荷を補正する水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を含む結晶性アルミノケイ酸塩、長石、マイカ、モンモリロナイトなどが挙げられる。
【0023】
また、前記一般式(III)中のMがアルミニウム金属、アルミニウムの酸化物又は水酸化物、及びそれらの水和物、またはアルミニウムの炭酸塩から選ばれる少なくとも一つである場合が好ましい。
カーボンブラックと併用される無機充填材としては、シリカ、水酸化アルミニウム、クレー及び炭酸カルシウムが好ましく、特にシリカ及び水酸化アルミニウムが好ましい。これらは、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、該無機充填材の配合量は、前述のゴム成分100質量部に対し、好ましくは2〜70質量部の範囲であり、より好ましくは5〜50質量部の範囲である。また、該無機充填材とカーボンブラックとの合計配合量は、前述のゴム成分100質量部に対し、120質量部以下が好ましく、特に100質量部以下が好ましい。この合計配合量が120質量部以下であると加工性や発熱性能などの低下が見られず好適である。
【0024】
当該ゴム組成物においては、前記のカーボンブラック以外の無機充填材を含有する場合、所望によりカップリング剤を含有させることができる。該カップリング剤としては、シリカ系カップリング剤が好ましく、具体的にはビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−メチルジメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリロイルモノスルフィドなどが挙げられる。
【0025】
本発明においては、この所望により用いられるカップリング剤は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その配合量は、前記カーボンブラック以外の無機充填材の総量に対して、1〜20質量%の範囲で選ばれることが好ましい。この配合量が20質量%を超えるとその量の割には効果の向上がみられず、むしろ経済的に不利となる。配合効果及び経済性などを考慮すると、このカップリング剤のさらに好ましい配合量は、5〜20質量%の範囲、特に7〜15質量%の範囲である。
当該ゴム組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、通常ゴム工業界で用いられる前記以外の各種配合剤、例えば酸化亜鉛、ステアリン酸、ワックス、加硫剤などを適宜配合することができ、該ゴム組成物はバンバリーミキサー、インターミキサー等の密閉式混練機やロール等の混練機を用いて混練りすることにより得られる。
【0026】
本発明の空気入りタイヤは、前記ゴム組成物をトレッド部におけるベースゴム層に適用して、常法により成形加工後加硫を行い製造することができる。なお、タイヤ内に充填する気体としては、通常のあるいは酸素分圧を変えた空気、又は窒素などの不活性なガスを用いることができる。
このようにして得られた空気入りタイヤは、初期性能としての耐摩耗性に優れると共に、走行初期から末期までの間におけるグリップ性能や乗り心地性などの性能の低下を、より高いレベルで抑制することができる。
【0027】
【実施例】
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、諸特性は、以下に示す要領に従って評価した。
(1)モジュラス300%硬化率
1mm厚の各加硫平板サンプルを120℃で60時間放置した後のモジュラス300%の硬化率を測定し、その逆数を求め、比較例1を100として指数表示した。該硬化率が高いほど、ウェットグリップ性能や乗り心地性が悪化することが分かっている。したがって、前記指数が大きいほど硬化率が低く、良好である。
なお、他部材(キャップゴム層)が隣接している場合についても同様にして硬化率を測定し、その逆数を求め、比較例1を100として指数表示した。
(2)ウェットグリップ性
各加硫サンプルについて、BPST(ブリティッシュ・ポータブル・スキッドテステー)を用い、室温で測定し、比較例1を100として指数表示した(新品時)。数値が大きいほど良好である。
また、各加硫サンプルを120℃で60時間劣化処理したのち、上記と同様に実施して、指数表示した(劣化後)。
(3)乗り心地性
各試作タイヤを乗用車に装着し、専門のドライバー2名により、実車走行して乗り心地性のフィーリングテストを行い、1〜10の評点をつけてその平均値を求め、比較例1を100として指数表示した(新品時)。その値が大きいほど乗り心地性が良好である。
また、20,000km走行後、上記と同様にして乗り心地性のフィーリングテストを行い指数表示した(劣化後)。
(4)耐摩耗性
各加硫サンプルについて、上島社製ランボーン試験機を用い、室温におけるスリップ率10%の摩耗量を測定し、その逆数を求め、比較例1を100として指数表示した。数値が大きいほど良好である。
【0028】
実施例1〜9及び比較例1,2
第1表に示す配合組成の各ゴム組成物を調製した。各ゴム組成物を145℃、40分間の条件で加硫処理し、各加硫サンプルについて、モジュラス300%硬化率、ウェットグリップ性及び耐摩耗性を評価した。
また、前記各ゴム組成物をトレッド部のベースゴムとして用い185/70R14サイズの空気入りタイヤを試作し、乗用車に装着して実車走行により、乗り心地性を評価した。これらの結果を第1表に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
〔注〕
1)SBR:ジェイエスアール(株)社製「#1500」、スチレン単位含有量23.5質量%
2)カーボンブラックA:N234、N2SA126m2/g、DBP125ml/100g
3)カーボンブラックB:旭カーボン社製、N2SA145m2/g、DBP127ml/100g
4)シリカ:日本シリカ工業(株)製「ニプシルAQ」
5)水酸化アルミニウム:昭和電工(株)製「ハイジライト43M」
6)シランカップリング剤:デグッサ社製「Si69」
7)樹脂A:トーネックス社製「エスコレッツ」
8)樹脂B:ストラクトール社製、C5系石油樹脂
9)老化防止剤6C:N−(1,3−ジメチルブチル)−N´−フェニル−P−フェニレンジアミン
10)老化防止剤2246:2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)
11)加硫促進剤TOT:テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド
12)加硫促進剤4M−DM:ビス(4−メチルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィド
13)加硫促進剤CZ:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド
14)加硫促進剤DPG:ジフェニルグアニジン
【0033】
第1表から、以下に示すことが確認できた。
実施例1と比較例1との比較により、カーボンブラックとして、本発明に係るコロイダル特性を有するものを用いることによって、初期耐摩耗性が向上する。実施例1と実施例2との比較により、加硫促進剤TOTの使用によって、モジュラス300%硬化率が小さくなり(硬化抑制効果が発揮される)、ウェットグリップ性や乗り心地性がさらに良好となる。実施例1と実施例3との比較により、加硫促進剤として4M−DMを使用することによって、硬化抑制効果が発揮され、ウェットグリップ性や乗り心地性がさらに良好となる。実施例2と実施例4、5との比較により軟化剤として本発明に係る石油系樹脂を用いることによって、ウェットグリップ性や乗り心地性が向上する。実施例4と実施例6との比較により、老化防止剤2246を用いることによって、ウェットグリップ性や乗り心地性がさらに向上する。実施例7、8と実施例6との比較により、シリカや水酸化アルミニウムを配合した系でも、硬化抑制効果が発揮され、ウェットグリップ性や乗り心地性が良好である。実施例9と実施例6との比較により、天然ゴム配合系においても、硬化抑制効果が発揮される。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、走行初期の耐摩耗性や、ウェットグリップ性能を向上させると共に、走行初期から末期までの間における特にウェットグリップ性能や乗り心地性などの性能の低下を抑制し得る空気入りタイヤを提供することができる。
Claims (10)
- ラジアル方向外側に配置されたキャップゴム層とラジアル方向内側に配置されたベースゴム層の二層を含むトレッド部を有する空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部におけるベースゴム層に、窒素吸着比表面積130〜160m2/g及びジブチルフタレート吸油量120〜160ミリリットル/100gのコロイダル特性を有するカーボンブラックを配合したゴム組成物を用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
- 前記ゴム組成物が、ゴム成分100質量部に対し、前記コロイダル特性を有するカーボンブラックを10〜120質量部の割合で配合した請求項1記載の空気入りタイヤ。
- 前記ゴム組成物が、さらに加硫促進剤として、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド及びビス(ヒドロカルビルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィドの中から選ばれる少なくとも一種を配合してなる請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
- ゴム成分100質量部に対し、前記テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド及びビス(ヒドロカルビルベンゾチアゾリル−2)ジスルフィドの中から選ばれる少なくとも一種0.2〜5.0質量部を配合した請求項3記載の空気入りタイヤ。
- 前記ゴム組成物が、さらに軟化剤として、軟化点30〜150℃の石油系樹脂を配合してなる請求項1ないし4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- ゴム成分100質量部に対し、前記石油系樹脂1〜30質量部を配合した請求項5記載の空気入りタイヤ。
- 前記ゴム組成物が、さらに老化防止剤として、2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)を配合してなる請求項1ないし6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- ゴム成分100質量部に対し、前記2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)0.1〜5.0質量部を配合してなる請求項7記載の空気入りタイヤ。
- 前記ゴム組成物が、ゴム成分100質量部に対し、さらにカーボンブラック以外の無機充填材を2〜70質量部の割合で配合してなる請求項1ないし8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記カーボンブラック以外の無機充填材が、シリカ、水酸化アルミニウム、クレー及び炭酸カルシウムの中から選ばれる少なくとも一種である請求項9記載の空気入りタイヤ。
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