JP2001191720A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2001191720A
JP2001191720A JP2000006809A JP2000006809A JP2001191720A JP 2001191720 A JP2001191720 A JP 2001191720A JP 2000006809 A JP2000006809 A JP 2000006809A JP 2000006809 A JP2000006809 A JP 2000006809A JP 2001191720 A JP2001191720 A JP 2001191720A
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carbon black
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Yuichiro Nakamura
祐一郎 中村
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性を損なうことなく、低発熱性(低燃
費性)と耐テアー性とを向上させた空気入りタイヤを提
供する。 【解決手段】 1対のビード部、該ビード部にトロイド
状をなして連なるカーカス、該カーカスのクラウン部を
たが締めするベルト及びトレッドを有してなり、該トレ
ッドが、天然ゴム及びジエン系合成ゴムから選ばれた少
なくとも1種からなるゴム成分と、ジブチルフタレート
(DBP)吸油量が140〜200ml/100gであ
り、凝集体の重量平均径(Dw)と数平均径(Dn)と
の比(Dw/Dn)が1.80〜2.40であり、かつ
比着色力(Tint)が、Tint≧0.100×窒素
吸着比表面積(N2SA)+93であるカーボンブラッ
クと、ヒドラジド系化合物と、を含有するゴム組成物で
形成されたことを特徴とする空気入りタイヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩耗性を損なう
ことなく、低発熱性(低燃費性)と耐テアー性とを向上
させた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤのトレッドにおいては、
互いに背反する特性である耐摩耗性と低発熱性(低燃費
性)とを両立させることが望まれる。従来においては、
トレッドに用いるゴム組成物の低発熱性を向上させる目
的で、カーボンブラックの充填量を減らすことが行われ
てきたが、この場合、耐摩耗性が低下してしまうという
問題があった。一方、トレッドに用いるゴム組成物の耐
摩耗性を向上させる目的で、ジブチルフタレート(DB
P)吸油量の高いカーボンブラックを添加することが行
われてきたが、この場合、ジブチルフタレート(DB
P)吸油量が高すぎても耐摩耗性が悪化してしまうとい
う問題があり、また、低発熱性を十分に向上させること
ができないという問題があった。他方、耐摩耗性を向上
させることができた場合には、タイヤが長寿命化するも
のの、該タイヤにおいては、ゴム組成物が完全に摩耗す
る前にテアー(tear)等が発生してしまい、最後まで使
用することができないという問題がある。したがって、
耐摩耗性を損なうことなく、低発熱性(低燃費性)と耐
テアー性とを向上させたゴム組成物をトレッドに用いた
空気入りタイヤは、未だ提供されていないのが現状であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、耐摩耗性を損なうことな
く、低発熱性(低燃費性)と耐テアー性とを向上させた
空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0004】ゴム組成物の特性は、その中に含まれるゴ
ム成分とカーボンブラックとの物理的結合、化学的結合
等の相互作用により大きく影響を受ける。このカーボン
ブラックは、ゴム組成物中においては、凝集体(アグリ
ゲート)として分散し、存在している。本発明者は、ゴ
ム組成物中において、カーボンブラックの分散状態を特
定の形態に制御することにより、互いに背反する耐摩耗
性と低発熱性(低燃費性)とを両立し、これらをバラン
ス良く向上させ得ることを見出した。更に、ヒドラジド
系化合物を前記ゴム組成物中に添加すると、耐テアー性
をも向上させることができることを見出した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる知見に
に基くものであり、前記課題を解決するための手段は、
以下の通りである。 <1> 1対のビード部、該ビード部にトロイド状をな
して連なるカーカス、該カーカスのクラウン部をたが締
めするベルト及びトレッドを有してなり、該トレッド
が、天然ゴム及びジエン系合成ゴムから選ばれた少なく
とも1種からなるゴム成分と、ジブチルフタレート(D
BP)吸油量が140〜200ml/100gであり、
凝集体の重量平均径(Dw)と数平均径(Dn)との比
(Dw/Dn)が1.80〜2.40であり、かつ比着
色力(Tint)が、Tint≧0.100×窒素吸着
比表面積(N2SA)+93であるカーボンブラック
と、ヒドラジド系化合物と、を含有するゴム組成物で形
成されたことを特徴とする空気入りタイヤである。 <2> ゴム組成物が、ヒドラジド系化合物をゴム成分
100重量部に対し、0.5〜2重量部含有する前記<
1>に記載の空気入りタイヤである。 <3> カーボンブラックにおける、窒素吸着比表面積
(N2SA)が100〜180m2/gであり、窒素吸着
比表面積(N2SA)とヨウ素吸着比表面積(IA)と
の比(N2SA/IA)が0.70〜1.00である前
記<1>又は<2>に記載の空気入りタイヤである。 <4> カーボンブラックの凝集体の半値幅(ΔD50
と最頻値(Dst)との比(ΔD50/Dst)が1.0
5〜2.50である前記<1>から<3>のいずれかに
記載の空気入りタイヤである。 <5> カーボンブラックにおける、ジブチルフタレー
ト(DBP)吸油量が140〜180ml/100gで
あり、窒素吸着比表面積(N2SA)が100〜170
2/gであり、窒素吸着比表面積(N2SA)とヨウ素
吸着比表面積(IA)との比(N2SA/IA)が0.
80〜1.00である前記<1>から<4>のいずれか
に記載の空気入りタイヤである。 <6> カーボンブラックを、ゴム成分100重量部に
対し、40〜55重量部含有する前記<1>から<5>
のいずれかに記載の空気入りタイヤである。 <7> 天然ゴムとジエン系合成ゴムとの重量比(天然
ゴム/ジエン系合成ゴム)が、100/0〜50/50
である前記<1>から<6>のいずれかに記載の空気入
りタイヤである。 <8> ヒドラジド系化合物が、3−ヒドロキシ−N’
−(1,3−ジメチルブチリデン)−2−ナフトエ酸ヒ
ドラジドである前記<1>から<7>のいずれかに記載
の空気入りタイヤである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の空気入りタイヤに
ついて説明する。本発明の空気入りタイヤは、少なくと
もトレッドを有してなり、該トレッドが、後述するゴム
組成物で形成されている限り、特に制限はなく、目的に
応じてその形状、構造、大きさ等について適宜選択する
ことができる。
【0007】本発明の空気入りタイヤの一例としては、
1対のビード部、該ビード部にトロイド状をなして連な
るカーカス、該カーカスのクラウン部をたが締めするベ
ルト及びトレッドを有してなる空気入りタイヤが挙げら
れる。本発明の空気入りタイヤは、ラジアル構造を有し
ていてもよいし、バイアス構造を有していてもよい。
【0008】前記トレッドは、一般に、直接路面に接地
する上層のキャップ部と、このキャップ部の空気入りタ
イヤの内側に隣接して配置される下層のベース部とから
構成されており、いわゆるキャップ・ベース構造を有す
る。本発明においては、前記キャップ部が前記ゴム組成
物で形成されていてもよいし、前記ベース部が前記ゴム
組成物で形成されていてもよいし、前記キャップ部及び
前記ベース部のいずれもが前記ゴム組成物で形成されて
いてもよい。
【0009】前記トレッドは、上述の通り、ゴム組成物
で形成されるが、該ゴム組成物は、ゴム成分と、カーボ
ンブラックと、ヒドラジド系化合物と、を含み、更に必
要に応じて適宜選択したその他の成分を含む。
【0010】−ゴム成分− 前記ゴム成分は、天然ゴム及びジエン系合成ゴムから選
ばれた少なくとも1種を含み、更に必要に応じて適宜選
択したその他の成分を含む。
【0011】前記ジエン系合成ゴムとしては、特に制限
はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択する
ことができ、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−イソプレン共重合体、ポリイソプレン、ポリ
ブタジエンなどが挙げられる。これらは1種単独で使用
してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのジ
エン系合成ゴムの中でも、ガラス転移温度が低い点でシ
ス−1,4−ポリブタジエンが好ましく、シス含有率が
90%以上のものが特に好ましい。
【0012】本発明においては、低発熱性と耐摩耗性と
を両立することができる点で、前記天然ゴムと前記ジエ
ン系合成ゴムとを併用するのが好ましい。この場合、前
記天然ゴムとジエン系合成ゴムとの重量比(天然ゴム/
ジエン系合成ゴム)としては、100/0〜50/50
が好ましい。なお、前記天然ゴムの前記ジエン系合成ゴ
ムに対する重量比が50未満であると、該ゴム組成物の
破壊物性が低下し、該ゴム組成物をトレッドに用いた空
気入りタイヤの耐久性が劣化することがある。
【0013】−カーボンブラック− 本発明においては、前記カーボンブラックとして、ジブ
チルフタレート(DBP)吸油量、凝集体の重量平均径
(Dw)と数平均径(Dn)との比(Dw/Dn)、及
び、比着色力(Tint)が以下のものを使用する。
【0014】前記ジブチルフタレート(DBP)吸油量
(以下「DBP吸油量」と称することがある。)として
は、140〜200ml/100gであることが必要で
あり、140〜180ml/100gが好ましい。ま
た、本発明においては、前記DBP吸油量として、前記
数値範囲のいずれかの下限値若しくは上限値又は後述の
実施例で採用した該DBP吸油量のいずれの値を下限と
し、前記数値範囲のいずれかの下限値若しくは上限値又
は後述の実施例で採用した該DBP吸油量のいずれの値
を上限とする数値範囲も好ましい。
【0015】前記DBP吸油量が、140ml/100
g未満であると、耐摩耗性が十分に確保できず、200
ml/100gを超えると、加工性や伸び特性に劣り、
ゴムとしての一般的性質が悪化することがあり、また、
低発熱性を十分に確保することができない。
【0016】なお、前記DBP吸油量は、JIS K6
221(1982)6.1.2.A法に従って測定した
値であり、カーボンブラック100g当たりに吸収され
るジブチルフタレートの量(ml)を意味する。
【0017】前記凝集体の重量平均径(Dw)と数平均
径(Dn)との比(Dw/Dn)としては、1.80〜
2.40であることが必要であり、1.80〜2.30
が好ましい。また、本発明においては、前記比(Dw/
Dn)として、前記数値範囲のいずれかの下限値若しく
は上限値又は後述の実施例で採用した該比(Dw/D
n)のいずれの値を下限とし、前記数値範囲のいずれか
の下限値若しくは上限値又は後述の実施例で採用した該
比(Dw/Dn)のいずれの値を上限とする数値範囲も
好ましい。
【0018】前記比(Dw/Dn)が、1.80未満で
あると、低発熱性を十分に確保することができないこと
があり、2.40を超えると、耐摩耗性が悪化すること
がある。
【0019】なお、ここで「凝集体」は、ゴム組成物中
に分布する該カーボンブラックの二次粒子を意味する。
前記重量平均径(Dw)及び数平均径(Dn)は、公知
の測定装置、例えば、Disc Centrifuge
Photosedimentmeter(DCP)
(DCP Brook Haven社製、BI−DC
P)を使用して測定することができる。
【0020】前記比着色力(Tint)としては、Ti
nt≧0.100×窒素吸着比表面積(N2SA)+9
3であることが必要である。前記比着色力(Tint)
が、上記不等式を満たさないと補強性が低下してしま
い、一方、上記不等式を満たすと耐摩耗性の点で有利で
ある。なお、前記比着色力(Tint)は、JIS 6
221−1982 A法に準拠した方法により測定する
ことができる。
【0021】本発明において使用するカーボンブラック
は、前記DBP吸油量、前記比(Dw/Dn)及び前記
比着色力(Tint)が前記数値範囲内にあることの外
には、特に制限はないが、窒素吸着比表面積(N2
A)、窒素吸着比表面積(N2SA)とヨウ素吸着比表
面積(IA)との比(N2SA/IA)、凝集体の半値
幅(ΔD50)と最頻値(Dst)との比(ΔD50/Ds
t)等が以下のものを好適に使用することができる。
【0022】前記窒素吸着比表面積(N2SA)として
は、100〜180m2/gが好ましく、100〜17
0m2/gがより好ましく、100〜150m2/gが特
に好ましい。前記窒素吸着比表面積(N2SA)が、1
00m2/g未満であると、ゴム組成物の耐摩耗性が十
分でないことがあり、180m2/gを超えても、カー
ボンブラックのゴム組成物中での分散性が低下し、逆に
ゴム組成物の耐摩耗性が低下することがあり、一方、前
記数値範囲内にあると、ゴム組成物の耐摩耗性を十分に
向上させることができる点で有利である。なお、前記窒
素吸着比表面積(N2SA)は、ASTM D3037
−88に規定されており、単位重量当たりの窒素吸着比
表面積(m2/g)を意味する。
【0023】前記窒素吸着比表面積(N2SA)とヨウ
素吸着比表面積(IA)との比(N2SA/IA)とし
ては、0.70〜1.00が好ましく、0.80〜1.
00がより好ましい。前記比(N2SA/IA)が、
0.70未満であると、低発熱性を十分に確保すること
ができないことがあり、1.00を超えると、耐摩耗性
が悪化することがあり、一方、前記数値範囲内である
と、耐摩耗性と低発熱性とを両立することができる点で
有利である。なお、前記ヨウ素吸着比表面積(IA)
は、JIS K6221−1982に規定されており、
単位重量当たりのヨウ素吸着比表面積(m2/g)を意
味する。
【0024】前記凝集体の半値幅(ΔD50)と最頻値
(Dst)との比(ΔD50/Dst)としては、1.0
5〜2.50が好ましく、1.10〜2.30がより好
ましい。前記比(ΔD50/Dst)が、1.05未満で
あると、低発熱性が十分でないことがあり、2.50を
超えると、耐摩耗性が悪化することがあり、一方、前記
数値範囲内にあると、ゴム組成物の低発熱性を低下させ
ることなく、耐摩耗性を向上させることができ、互いに
背反する耐摩耗性と低発熱性とを両立することができる
点で有利である。
【0025】なお、ここで、「凝集体」は、カーボンブ
ラックを遠心沈降分析する際の二次粒子を意味し、「最
頻値(Dst)」は、遠心沈降分析により測定したカー
ボンブラックの凝集体(アグリゲート)特性で、ストー
クス相当径の分布曲線のモード径、即ち最多頻度値(D
st)を意味し、「半値幅(ΔD50)」は、最多頻度値
(Dst)に対する分布曲線の半値幅(ΔD50)を意味
する。
【0026】これらは、例えば、Disc Centr
ifuge Photosedimentmeter
(DCP: Brook Haven社製、BI−DC
P)を使用して、以下のようにして測定することができ
る。即ち、若干の界面活性剤を加えた20容量%のエタ
ノール水溶液中に、50mg/lとなるようにカーボン
ブラックを加え、超音波処理を施して完全に分散させ
る。沈降液(スピン液)として蒸留水10ml、バッフ
ァー液(20容量%のエタノール水溶液)1mlを順次
注加した回転ディスクの回転数を8000rpmとし、
上記のカーブンブラック分散液0.5mlを注射器を用
いて注加して一斉に遠心沈降を開始させ、光電沈降法に
より、凝集体分布曲線を作成した。
【0027】以上の測定操作を加味して更に詳しく述べ
ると、「最頻値(Dst)」は、該測定操作によって得
られる凝集体(アグリゲート)のストークス相当径の曲
線において、最多頻度(実際には、光学的測定を行って
いるので最大吸光度である)を与えるストークス相当径
をモード径(Dst)と定義し、カーボンブラック凝集
体(アグリゲート)の平均的大きさと考えるものであ
る。また、「半値幅(ΔD50)」は、前記モード径(D
st)の50%頻度が得られる大小2つのストークス相
当径の差の絶対値を凝集体(アグリゲート)半値幅(Δ
50)(nm)とするものである。即ち、前記モード径
(Dst)の1/2となる大小2点の差を(ΔD50
(nm)とするものである。
【0028】前記カーボンブラックとしては、上記諸条
件を満足するHAF級〜SAF級のものを好適に使用す
ることができる。前記カーボンブラックがHAF級以上
のものであると、ゴム組成物の耐摩耗性を十分に向上さ
せることができる点で有利である。
【0029】前記カーボンブラックとしては、例えば、
特開平4−264165号公報の図1に示されるような
カーボンブラック製造炉を用いて製造することができ
る。即ち、可燃性流体導入室(内径450mm、長さ4
00mm)に内部に炉頭部外周から導入される酸素含有
ガスを整流する整流板を有する酸素含有ガス導入用円筒
(内径250mm、長さ300mm)とその中心軸に燃
料導入装置を備え、前記円筒の加硫側は次第に収れんす
る収れん室(上流端内径370mm、下流端径80m
m、収れん角度5.3度)となり、かつ収れん室の下流
側には、4つの原料油噴霧器を同一平面上に備えた4つ
の別個の平面を形成する原料油噴霧集合装置が設置され
た原料湯導入室を有し、この下流側には反応室及び反応
停止用急冷水圧入噴霧装置を備えた反応継続兼冷却室
(内径140mm、長さ2000mm)からなる、全体
が耐火物で覆われた製造炉を用いて製造することができ
る。
【0030】前記カーボンブラックは、1種単独で使用
してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0031】前記カーボンブラックのゴム組成物におけ
る含有量としては、前記ゴム成分100重量部に対し、
40〜55重量部が好ましい。また、本発明において
は、前記含有量として、前記数値範囲のいずれかの上限
値若しくは下限値又は後述の実施例において採用したい
ずれかの含有量の値を下限とし、前記数値範囲のいずれ
かの上限値若しくは下限値又は後述の実施例において採
用したいずれかの含有量の値を上限とする数値範囲も好
ましい。
【0032】前記カーボンブラックの含有量が、40重
量部未満であると、補強効果が十分でなく、該ゴム組成
物の耐摩耗性が十分に確保できず、また強度等の一般的
特性も十分でないことがあり、55重量部を超えると、
ゴム組成物が硬くなり過ぎ、却って耐摩耗性が低下し、
また低発熱性も十分でないことがある。
【0033】−ヒドラジド系化合物− 本発明における前記ヒドラジド系化合物は、前記ゴム成
分の反応性を低下させかつ前記カーボンブラックの反応
性を維持向上させ、前記ゴム組成物の低発熱性を良好に
維持しながら粘度増加を抑制する機能を有する。
【0034】前記ヒドラジド系化合物としては、前記機
能を有している限り特に制限はなく、目的に応じて適宜
選択することができるが、下記式(I)〜(III)で表
されるヒドラジド化合物が好ましい。
【0035】
【化1】
【0036】前記式(I)〜(III)において、Aは、
2価の芳香族環基(オルト、メタ、パラ)、ヒダントイ
ン環基、又は、炭素数0〜18の飽和若しくは不飽和の
直鎖状炭化水素基(エチレン基、テトラメチレン基、ヘ
プタメチレン基、オクタメチレン基、オクタデカメチレ
ン基、7,11-オクタデカジエニレン基等)を表す。B
は、芳香族基(フェニル基、ナフチル基等)を表す。X
は、ヒドロキシ基又はアミノ基を表す。Yは、ピリジル
基又はヒドラジノ基を表す。R1〜R4は、水素、及び炭
素数1〜18のアルキル基、シクロアルキル基、芳香族
環(オルト、メタ、パラ)であり、それぞれ互いに同じ
であってもよいし、異なっていてもよい。
【0037】前記式(I)で表されるヒドラジド化合物
としては、例えば、イソフタル酸ジヒドラジド、アジピ
ン酸ヒドラジドの誘導体であるイソフタル酸ジ(1−メ
チルエチリデン)ヒドラジド、アジピン酸ジ(1−メチ
ルエチリデン)ヒドラジド、イソフタル酸ジ(1−メチ
ルプロピリデン)ヒドラジド、アジピン酸ジ(1−メチ
ルプロピリデン)ヒドラジド、イソフタル酸ジ(1,3
−ジメチルプロピリデン)ヒドラジド、アジピン酸ジ
(1,3−ジメチルプロピリデン)ヒドラジド、イソフ
タル酸ジ(1−フェニルエチリデン)ヒドラジド、アジ
ピン酸ジ(1−フェニルエチリデン)ヒドラジド、など
が挙げられる。また、これらの外、例えば、テレフタル
酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、コハク酸
ジヒドラジド、イコサノイックジカルボン酸ジヒドラジ
ドなどの誘導体も挙げられる。これらの中でも、低発熱
性の向上効果に優れ、かつムーニー粘度値上昇の顕著で
ある結果、低発熱性を維持しながらムーニー粘度値を低
減させることができる点で、イソフタル酸ジヒドラジド
の誘導体が好ましい。
【0038】前記式(II)で表されるヒドラジド化合物
としては、例えば、2−ナフトエ酸−3−ヒドロキシ
(1−メチルエチリデン)ヒドラジド、2−ナフトエ酸
−3−ヒドロキシ(1−メチルプロピリデン)ヒドラジ
ド、2−ナフトエ酸−3−ヒドロキシ(1,3−ジメチ
ルプロピリデン)ヒドラジド、2−ナフトエ酸−3−ヒ
ドロキシ(1−フェニルエチリデン)ヒドラジド等の2
−ナフトエ酸−3−ヒドロキシヒドラジドの誘導体の
外、サリチル酸ヒドラジド、4−ヒドロキシ安息香酸ヒ
ドラジド、アントラニル酸ヒドラジド、1−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸ヒドラジドの各誘導体が挙げられる。
これらの中でも、2−ナフトエ酸−3−ヒドロキシヒド
ラジドの誘導体は、高い低発熱性を維持しながら、ムー
ニー粘度値を低く抑えることができる点で好ましく、そ
の効果が顕著な点で3−ヒドロキシ−N’−(1,3−
ジメチルブチリデン)−2−ナフトエ酸ヒドラジドが特
に好ましい。
【0039】前記式(III)で表されるヒドラジド化合
物としては、例えば、イソニコチン酸(1−メチルエチ
リデン)ヒドラジド、イソニコチン酸(1−メチルプロ
ピリデン)ヒドラジド、イソニコチン酸(1,3−ジメ
チルプロピリデン)ヒドラジド、イソニコチン酸(1−
フェニルエチリデン)ヒドラジド等のイソニコチン酸ヒ
ドラジドの誘導体の外、炭酸ジヒドラジドの誘導体、な
どが挙げられる。これらの中でも、イソニコチン酸ヒド
ラジドの誘導体は、高い低発熱性を維持しながら、ムー
ニー粘度値を低減させることができる点で好ましい。
【0040】前記式(I)〜(III)で表されるヒドラ
ジド化合物は、1種単独で使用してもよいし、2種以上
を併用してもよい。なお、前記式(I)〜(III)で表
されるヒドラジド化合物は、Pant,U.C.;Ramchandran,Re
ena;Joshi,B.C.Rev.Roum.Chim.(1979)24(3),471-82の文
献に記載された方法に基いて製造することができる。
【0041】前記ヒドラジド系化合物のゴム組成物にお
ける含有量としては、前記ゴム成分100重量部に対
し、0.5〜2重量部が好ましい。また、本発明におい
ては、前記含有量として、前記数値範囲のいずれかの上
限値若しくは下限値又は後述の実施例において採用した
いずれかの含有量の値を下限とし、前記数値範囲のいず
れかの上限値若しくは下限値又は後述の実施例において
採用したいずれかの含有量の値を上限とする数値範囲も
好ましい。
【0042】前記ヒドラジド系化合物の含有量が、0.
5重量部未満であると、添加効果が十分でなく、該ゴム
組成物の耐テアー性が十分に確保できないことがあり、
2重量部を超えると、該ゴム組成物の低発熱性が低下す
ることがある。
【0043】−その他の成分− 前記その他の成分としては、本発明の目的を害しない範
囲内で適宜選択し、使用することができ、例えば、無機
充填材、軟化剤、硫黄等の加硫剤、ジベンゾチアジルジ
スルフィド等の加硫促進剤、加硫助剤、N−シクロヘキ
シル−2−ベンゾチアジル−スルフェンアミド、N−オ
キシジエチレン−ベンゾチアジル−スルフェンアミド等
の老化防止剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、オゾン劣化防
止剤、着色剤、帯電防止剤、滑剤、酸化防止剤、軟化
剤、カップリング剤、発泡剤、発泡助剤等の添加剤など
の他、通常ゴム業界で用いる各種配合剤などが挙げられ
る。これらは、市販品を好適に使用することができる。
【0044】(空気入りタイヤの製造)空気入りタイヤ
は、その製造方法については特に制限はないが、例え
ば、以下のようにして製造することができる。即ち、ま
ず、前記ゴム組成物を調製し、該ゴム組成物を、生空気
入りタイヤケースのクラウン部に予め貼り付けられた未
加硫のベース部の上に貼り付ける。そして、所定のモー
ルドで所定温度、所定圧力の下で加硫成形すると、本発
明の空気入りタイヤが製造される。なお、前記ゴム組成
物の調製の際には、前記ゴム成分と、前記カーボンブラ
ックと、前記ヒドラジド系化合物と、必要に応じて適宜
選択した前記その他の成分とを、適宜、混練り、熱入
れ、押出等する。
【0045】前記混練りの条件としては、特に制限はな
く、混練り装置への投入体積、ローターの回転速度、ラ
ム圧等、混練り温度、混練り時間、混練り装置の種類等
の諸条件について目的に応じて適宜選択することができ
る。前記混練り装置としては、例えば、通常ゴム組成物
の混練りに用いるバンバリーミキサー、インターミック
ス、ニーダー、等が挙げられる。
【0046】前記熱入れの条件としては、特に制限はな
く、熱入れ温度、熱入れ時間、熱入れ装置等の諸条件に
ついて目的に応じて適宜選択することができる。前記熱
入れ装置としては、例えば、通常ゴム組成物の熱入れに
用いるロール機等が挙げられる。
【0047】前記押出の条件としては、特に制限はな
く、押出時間、押出速度、押出装置、押出温度等の諸条
件について目的に応じて適宜選択することができる。前
記押出装置としては、例えば、通常タイヤ用ゴム組成物
の押出に用いる押出機等が挙げられる。前記押出温度
は、適宜決定することができる。
【0048】前記押出の際、前記ゴム組成物の流動性を
コントロールする目的で、アロマ系オイル、ナフテン系
オイル、パラフィン系オイル、エステル系オイル等の可
塑剤、液状ポリイソプレンゴム、液状ポリブタジエンゴ
ム等の液状ポリマーなどの加工性改良剤を前記ゴム組成
物に適宜添加することができる。この場合、該ゴム組成
物の加硫前の粘度を低下させ、その流動性を高めること
ができ、極めて良好に押出を行うことができる。
【0049】前記加硫成形を行う装置、方式、条件等に
ついては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択する
ことができる。前記加硫成形を行う装置としては、例え
ば、通常タイヤ用ゴム組成物の加硫に用いる金型による
成形加硫機などが挙げられる。前記加硫成形の温度とし
ては、通常100〜190℃程度である。
【0050】本発明の空気入りタイヤは、いわゆる乗用
車用のみならず、トラック・バス用等の各種の乗物にも
好適に適用できる。
【0051】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明は、これの実施例に何ら限定されるものではない。
【0052】(実施例1〜3及び比較例1〜4)表1に
示す組成の各ゴム組成物を用いて空気入りタイヤのトレ
ッドを形成し、通常の空気入りタイヤ製造条件(加硫条
件:145℃で30分)に従って各試験用の空気入りタ
イヤを製造した。なお、表1に示すカーボンブラックの
詳細は、表2に示した。
【0053】前記空気入りタイヤは、乗用車用ラジアル
空気入りタイヤであり、そのサイズは185/70R1
3であり、一対のビード部と、該一対のビード部にトロ
イド状をなして連なるカーカスと、該カーカスのクラウ
ン部をたが締めするベルトと、トレッドとを順次配置し
たラジアル構造を有する。前記空気入りタイヤにおい
て、カーカスのコードは、空気入りタイヤの周方向に対
し90°の角度で配置され、その打ち込み数は50本/
5cmである。
【0054】得られた各試験用の空気入りタイヤにおけ
るトレッドついて、下記の評価を行い、その結果を表1
に示した。
【0055】<耐摩耗性>ランボーン摩耗試験機を用
い、摩耗損失量を測定し、下式により算出した。 耐摩耗指数={(比較例1のゴム組成物の試験片の容積
損失量)/(供試験片の容量損失)}×100 比較例1の空気入りタイヤのトレッドに用いたゴム組成
物を100として指数表示した。即ち数値が大きい程、
耐摩耗性が良好である。
【0056】<低発熱性>長さ20mm、幅4.7mm
及び厚み2mmのサンプルを用意し、該サンプルに対し
て、スペクトロメータを用いて加振周波数50Hzで、
2%の繰り返し歪みを加えて60℃のtanδを測定し
た。表2における「低発熱性」の欄は、この「tan
δ」の測定値である。比較例1の空気入りタイヤのトレ
ッドに用いたゴム組成物を100として指数表示した。
即ち数値が大きい程、低発熱性が良好である。
【0057】<耐テアー性>熱老化後の伸びを、以下の
ようにして測定した。即ち、まず、空気入りタイヤのト
レッドに用いたゴム組成物と同じものを、縦10mm×
横100mm×高さ10mmの四角柱形状のサンプルと
して、それぞれ用意した。そして、各サンプルについ
て、対向する2つの長方形状の側面に平行に、かつ両側
面から5mmの位置に切れ込み(各サンプルの長さ方向
における中程まで)入れた。そして、各サンプルにおけ
る、前記切れ込みが入れられ2つに分離した2つの端面
をそれぞれ挟んで、前記切れ込み方向と直交する方向
に、かつ互いに反対向きに、引っ張った。その際、前記
切れ込み方向に亀裂が形成されていくが、該亀裂の単位
長さ当たりのかかった力(即ち、亀裂進展に対する抗
力)を耐テアー(tear)性とした。なお、前記亀裂
進展に対する抗力は、ストログラフを用いて測定した。
比較例1の空気入りタイヤのトレッドに用いたゴム組成
物を100として指数表示した。即ち数値が大きい程、
耐テアー性が良好である。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】なお、表1において、配合概略の欄におけ
る数値は、「重量部」を意味し、「NR」は、天然ゴム
(RSS♯1)であり、「BR」は、ブタジエンゴム
(ジェイエスアール社製、BR01)であり、「C/
B」は、カーボンブラック(A〜Eは試作品)であり、
「phr」は、ゴム成分100重量部に対する重量部で
あり、「ヒドラジド系化合物」は、3−ヒドロキシ−
N’−(1,3−ジメチルブチリデン)−2−ナフトエ
酸ヒドラジドであり、「加硫促進剤」は、N’−シクロ
ヘキシル−2−ベンゾジアゾチアジルスルフェンアミド
である。
【0061】また、表2において、「DBP」は、前記
ジブチルフタレート(DBP)吸油量を表し、上述のよ
うにして測定した。「Dw/Dn」は、前記凝集体の重
量平均径(Dw)と数平均径(Dn)との比(Dw/D
n)を表し、「Dw」は、前記凝集体の重量平均径(D
w)を表し、「Dn」は、前記凝集体の数平均径(D
n)を表し、これらは、Disc Centrifug
e Photosedimentmeter(DCP:
Brook Haven社製、BI−DCP)を使用
して求めた。「TINT」は、前記比着色力(Tin
t)を表し、JISK6221−1982 A法に準拠
した方法により測定した。「N2SA/IA」は、前記
窒素吸着比表面積(N2SA)とヨウ素吸着比表面積
(IA)との比(N2SA/IA)を表し、「N2SA」
は、前記窒素吸着比表面積(N2SA)を表し、上述の
ようにして測定し、「IA」は、前記ヨウ素吸着比表面
積(IA)を表し、上述のようにして測定した。「ΔD
50/Dst」は、前記凝集体の半値幅(ΔD50)と最
頻値(Dst)との比(ΔD50/Dst)を表し、「D
50」は、前記凝集体の半値幅(ΔD50)を表し、上述
のようにして測定し、「Dst」は、前記凝集体の最頻
値(Dst)を表し、上述のようにして測定した。
【0062】表1の結果から、以下のことが明らかであ
る。即ち、トレッドに用いるゴム組成物が、比較例1の
ように、前記DBP吸油量が140ml/100g未満
であるカーボンブラックを含有し、かつヒドラジド系化
合物を含有しない場合には、耐摩耗性が十分でなく、低
発熱性と耐テアー性とが向上しない。また、比較例2の
ように、前記DBP吸油量が140〜200ml/10
0gであっても、Dw/Dnが1.80未満であり、か
つ比着色力(Tint)が、Tint≧0.100×窒
素吸着比表面積(N2SA)+93でないような現行の
カーボンブラックを含有し、かつヒドラジド系化合物を
含有しない場合には、低発熱性が低下し、耐テアー性も
低下してしまう。比較例3のように、比較例2で使用し
た現行のカーボンブラックとヒドラジド系化合物とを含
有しても、低発熱性を向上させることができない。更
に、比較例4のように、本発明で規定するカーボンブラ
ックを含有しても、ヒドラジド系化合物を含有しない場
合には、耐テアー性が低下してしまう。これに対し、本
発明の実施例1〜3の空気入りタイヤのトレッドの場
合、耐摩耗性を損なうことなく、低発熱性と耐テアー性
とを向上させることができた。
【0063】
【発明の効果】本発明によると、前記従来における諸問
題を解決することができ、耐摩耗性を損なうことなく、
低発熱性(低燃費性)と耐テアー性とを向上させた空気
入りタイヤを提供することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対のビード部、該ビード部にトロイド
    状をなして連なるカーカス、該カーカスのクラウン部を
    たが締めするベルト及びトレッドを有してなり、該トレ
    ッドが、天然ゴム及びジエン系合成ゴムから選ばれた少
    なくとも1種からなるゴム成分と、ジブチルフタレート
    (DBP)吸油量が140〜200ml/100gであ
    り、凝集体の重量平均径(Dw)と数平均径(Dn)と
    の比(Dw/Dn)が1.80〜2.40であり、かつ
    比着色力(Tint)が、Tint≧0.100×窒素
    吸着比表面積(N2SA)+93であるカーボンブラッ
    クと、ヒドラジド系化合物と、を含有するゴム組成物で
    形成されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 ゴム組成物が、ヒドラジド系化合物をゴ
    ム成分100重量部に対し、0.5〜2重量部含有する
    請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 カーボンブラックにおける、窒素吸着比
    表面積(N2SA)が100〜180m2/gであり、窒
    素吸着比表面積(N2SA)とヨウ素吸着比表面積(I
    A)との比(N2SA/IA)が0.70〜1.00で
    ある請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 カーボンブラックの凝集体の半値幅(Δ
    50)と最頻値(Dst)との比(ΔD50/Dst)が
    1.05〜2.50である請求項1から3のいずれかに
    記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 カーボンブラックにおける、ジブチルフ
    タレート(DBP)吸油量が140〜180ml/10
    0gであり、窒素吸着比表面積(N2SA)が100〜
    170m2/gであり、窒素吸着比表面積(N2SA)と
    ヨウ素吸着比表面積(IA)との比(N2SA/IA)
    が0.80〜1.00である請求項1から4のいずれか
    に記載の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 カーボンブラックを、ゴム成分100重
    量部に対し、40〜55重量部含有する請求項1から5
    のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】 天然ゴムとジエン系合成ゴムとの重量比
    (天然ゴム/ジエン系合成ゴム)が、100/0〜50
    /50である請求項1から6のいずれかに記載の空気入
    りタイヤ。
  8. 【請求項8】 ヒドラジド系化合物が、3−ヒドロキシ
    −N’−(1,3−ジメチルブチリデン)−2−ナフト
    エ酸ヒドラジドである請求項1から7のいずれかに記載
    の空気入りタイヤ。
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