JP2004199838A - チャッキング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの装置の使用形態により、媒体回転中に回転体の回転軸と直交する方向の力が発生しても、媒体のチャッキング状態を維持することができるチャッキング装置を提供する。
【解決手段】本発明のチャッキング装置は、回転媒体を載置するターンテーブルと、ターンテーブルとで回転媒体を挟持するクランパと、ターンテーブルに設けられ、回転媒体を載置する載置部と、載置部よりも内周側に設けられ、クランパとターンテーブルとが離れないようにロックする為の係合手段と、ターンテーブルの回転により係合手段との嵌合及び嵌合解除可能にクランパの内周側に設けられた被係合手段とを備えてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のチャッキング装置は、回転媒体を載置するターンテーブルと、ターンテーブルとで回転媒体を挟持するクランパと、ターンテーブルに設けられ、回転媒体を載置する載置部と、載置部よりも内周側に設けられ、クランパとターンテーブルとが離れないようにロックする為の係合手段と、ターンテーブルの回転により係合手段との嵌合及び嵌合解除可能にクランパの内周側に設けられた被係合手段とを備えてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光ディスクや磁気ディスク等を駆動する記憶装置や記録媒体処理装置等や、回転媒体をチャッキングするチャッキング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、多種多様な磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等が規格統一化されてきている。このようなディスクを回転可能に保持する為のチャッキング装置としては、以下に説明するようなものが既に知られている。まず、▲1▼CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD−ROM(DVD Read Only Memory)のようなハブ無し媒体で、ディスクをクランパとターンテーブルの間に挟むとともにクランパとターンテーブル間で磁気的吸引力を発生させてディスクを保持する方法、次に、▲2▼ハブ無し媒体で、ディスクの中心孔の縁を球またはツメなどに押しあててディスクを保持する方式でポータブルドライブに使用されることが多く、押しあては人力で行う方法、そして、▲3▼MO(Magneto Optical Disk)のようなハブ有りの媒体で、ディスクの中心部分をターンテーブルに対向させることでディスクの金属製ハブとターンテーブルの磁性体により磁気的な吸引力でディスクを保持する方法、がある。
【0003】
例えば、特許文献1では、ディスクをターンテーブルに載置し、ディスクをターンテーブルとチャッキングプレートとの間に挟み込んでいる。このとき、マグネットの吸引力によりチャッキングプレートとターンテーブルは吸着する。また、チャッキングプレートにより、上下移動可能なテーパースリーブが押し下げられ、チャッキングツメをディスクの内周面を押圧する。このようにして、ディスクがチャッキングされる。
【0004】
しかし、このような特許文献1に開示された技術では、後述するジャイロモーメントが発生した際に、マグネットによるチャッキングプレートとターンテーブルとの吸着が解除され、かつチャッキングツメの押圧が解除されてしまう可能性があり、頑丈なチャッキングを保証できない。
【0005】
また、特許文献2では、ディスクをターンテーブル上に載置するとともに円弧状ツメによりディスクの中心穴を弱い力で係合してサブチャッキング状態にしている。その後、チャッキングプーリとターンテーブルとでディスクを挟み込むとともに両者はマグネットにより吸着される。その際に、チャッキングプーリに設けられたツメ作動部により円弧状ツメを押圧することでディスクの中心穴を強い力で係合してメインチャッキング状態にする。
【0006】
しかし、このような特許文献2に開示された技術では、弾性を有する円弧状ツメを採用しており、サブチャッキングは人手で行う必要があり記憶装置の構成が限定される。つまり、カートリッジ式やトレー式のディスク挿入方式の記憶装置には採用できない。また、後述するジャイロモーメントが発生した際に、円弧状ツメではディスクの内周面への押圧は点接触となり不十分でありチャッキングが解除されてしまう可能性があり、頑丈なチャッキングを保証できない。
【0007】
また、特許文献3では、ディスクの中心穴とドライブ穴にそれぞれスピンドルの先端とドライブピンを嵌合させるとともに、ディスクのメディアハブとスピンドルハブとをマグネット吸着させることにより、ディスクがチャッキングされる。
しかし、このような特許文献3に開示された技術では、後述するジャイロモーメントが発生した際に、マグネットによるディスクのメインハブとスピンドルハブとの吸着が解除されてしまう可能性があり、頑丈なチャッキングを保証できない。
【0008】
【特許文献1】特開平7−21645号公報
【0009】
【特許文献2】特開平7−272370号公報
【0010】
【特許文献3】特開平5−20758号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
近年、記憶媒体として使用されるディスクは、年々その転送速度を上げるため回転数が上がってきている。
【0012】
また、このような記憶媒体を取り扱う記憶装置は、携帯型パソコンに内蔵されて使用されたり、携帯型パソコンと共に携帯されて使用されるようになってきており、ユーザの使用形態が多様化してきている。つまり、記憶装置は、机の上に固定していつも使われるわけではなく、膝の上や歩きながらであったり不安定な場所で使用される場合が増加している。このような使用形態の場合、回転媒体の回転軸の向きが媒体回転中常に一定に保持されているとは限られず、媒体回転中に、記憶装置を傾けたり縦置きを横置きにしたりすることにより回転軸の向きが変わってしまうことがある。
【0013】
このような場合、回転中の回転体をその回転軸と異なる軸回りに回転させることになり、初めの回転の慣性モーメントを保持しようとする為に、軸の向きが変わる前後の回転軸に直交する方向の力、つまり、ジャイロモーメントが発生する。特に、高速回転化が進むと、このジャイロモーメントが大きくなり、媒体のチャッキングが媒体回転中に外れる危険性が増える。
【0014】
図19では、クランパ1とターンテーブルを磁石(e)により吸着してディスクをチャッキングするチャッキング装置を示している。図19(A)に示すようにクランパ1には、矢印方向(a)の媒体を挟んで固定するための力がかかっている。しかし、媒体回転中に、記憶装置を傾けた場合、媒体7には矢印(b)のようなコリオリの力(ジャイロモーメント)が発生する。
【0015】
そして、図19(B)に示すように、クランパ力(c)がコリオリの力(d)に負けるとクランパ1とターンテーブル3との間の磁気吸引力が解除されてしまい、チャッキングがゆるみ、媒体7が外れてしまうことになる。
【0016】
つまり、図19と同様な前述した▲1▼のチャッキング方法では、このジャイロモーメントに耐えるために必要なチャッキング力を発生するのは難しく、チャッキングが外れてしまう危険性が高かった。特にクランパとターンテーブルが磁気的力で媒体を挟み固定する方法では、磁石によって発生する力のみなので、チャッキング力が小さすぎてしまうという問題点がある。
【0017】
また、前述した▲2▼の球またはツメなどに引っかける方式でチャッキング力を大きくすることは可能であるが、球またはツメなどに引っかける動作が人力によるものなので、力の加え方にも限度があり、ポータブルCDプレーヤのような機構が簡便化されたドライブに用途が制限されるという問題点がある。
【0018】
本発明は、ユーザの装置の使用形態によりジャイロモーメントが発生しても、媒体のチャッキング状態を維持することができるチャッキング装置やそれを有する記憶装置又は記録媒体処理装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明のチャッキング装置は、回転媒体を載置するターンテーブルと、ターンテーブルとで回転媒体を挟持するクランパと、ターンテーブルに設けられ、回転媒体を載置する載置部と、載置部よりも内周側に設けられ、クランパとターンテーブルとが離れないようにロックする為の係合手段と、ターンテーブルの回転により係合手段との嵌合及び嵌合解除可能にクランパの内周側に設けられた被係合手段とを備えてなることを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明のチャッキング装置は、クランパを上下移動させるクランパ支持手段と、ターンテーブルの回転により係合手段と被係合手段との嵌合及び嵌合解除を行う際に、ターンテーブルの回転に伴ってクランパが回転しないようにする為の回転防止機構とを備え、回転防止機構はクランパに設けられた第1フック手段と、クランパ支持手段に設けられ、第1フック手段と組み合わさる形状の第2フック手段とで構成され、クランパ支持手段の移動により第1フック手段と第2フック手段とが嵌合してクランパの回転を防止することを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明のチャッキング装置は、回転媒体を載置するターンテーブルと、ターンテーブルとで回転媒体を挟持するクランパと、回転媒体を保持する複数のロック用ツメと、回転媒体の着脱時にはロック用ツメと回転媒体の中心孔の縁とが接触しないようにロック用ツメを中心孔の内側の退避位置に保持し、装着完了後にロック用ツメと回転媒体の中心孔の縁とが接触する接触位置にロック用ツメを移動可能に保持するツメ保持部材とを有することを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明のチャッキング装置は、回転媒体を載置するターンテーブルと、ターンテーブルとで回転媒体を挟持するクランパと、ターンテーブルの中心に設けられたスピンドルと、ターンテーブルの内側に設けられ、回転媒体を保持するロック用ツメと、ロック用ツメをスピンドル側に付勢するばね手段とを備え、回転媒体の着脱時は、ロック用ツメとクランパの係合部とが非係合状態であり、ばね手段の弾性力によりロック用ツメはスピンドル側に引き寄せられてロック用ツメと回転媒体の中心孔とが接触しない退避位置に保持され、回転媒体の装着完了後は、ロック用ツメはクランパの係合部により外側に押されることにより回転媒体の中心孔の縁と接触する接触位置に保持されることを特徴とするチャッキング装置。
さらに、本発明のチャッキング装置は、回転媒体を載置するターンテーブルと、ターンテーブルとで回転媒体を挟持するクランパと、ターンテーブルの内側に設けられ、回転媒体を保持するロック用ツメと、ターンテーブルの内側に設けられ、ロック用ツメの背面と係合するツメ係合手段と、クランパの上下移動に伴ってリングをロック位置及びアンロック位置に上下移動可能に保持するばね手段と、ロック用ツメをロック位置及びアンロック位置に移動可能に保持するばね手段とを備え、ロック用ツメの背面にロック用段差とアンロック用段差が設けられており、ツメ係合手段がアンロック位置にある時はアンロック用段差に係合することによりロック用ツメは、ばね手段の弾性力を受けて前記回転媒体の中心孔の内側のアンロック位置に保持され、ツメ係合手段がロック位置にある時はロック用段差に係合することによりロック用ツメは回転媒体の中心孔の縁と接触するロック位置に保持されることを特徴とする。
さらに、本発明のチャッキング装置は、ロック用ツメの背面に、ツメ係合手段をロック位置からアンロック位置に移動させる為のロック解除用段差が更に設けられていることを特徴とする。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。本実施例では、CDのようなハブ無しで中心孔を有するディスクを使用したディスク装置用のチャッキング装置について説明する。本実施例で示すチャッキング装置は、ディスクがターンテーブルの上に載せられた後にターンテーブルとクランパにより挟み込まれる方式のものである。
【0024】
図1は、第1実施例のチャッキング装置の全体図を示す。ディスクの上を保持する為の略円形のクランパ機構1と、クランパ機構1の中心軸と連結されたクランパ支持アーム2がターンテーブル3の上方に配置されている。スピンド ルモータ8の回転軸8aには略円形のターンテーブル3が回転可能に搭載され ている。
【0025】
図2は、図1のターンテーブル3を示す。ターンテーブル3の上面の最外周部分にディスク載置面3aが形成され、その回転中心部分に突出した凸部分3bが形成されて、この凸部分3bの上面端部にそった複数箇所(本実施例では3箇所)に略扇形の溝3cが略等間隔に形成されている。
【0026】
図3は、図1のクランパ機構1を示す。クランパ1aには、凸部分3b内の 3つの略扇形の溝3cにそれぞれ嵌合するような大きさおよび形状を有し、合成樹脂等によって形成された、弾性を有する3本の第1ロック用爪6aが設けられている。
【0027】
これらは、前記クランパ1aの中心部分に円形の凹部が設けられ、第1ロック用爪6aが略等間隔(略120°おき)に配置されている。第1ロック用爪6aはディスク回転方向と逆方向にそれぞれ片側略L字形状に形成されており、後述する第2ロック用爪6bと係合しやすいように、若干しなり、その先端が鍵のようなひっかけ部6cを有する。
【0028】
クランパ1aの上方には、回転防止機構の1部品を構成する円盤4aがクランパの中心軸に連結して設けられており、回転中心部分(中心軸)に対して放射状にフック5aが設けられている。フック5aの頂面には傾斜面が形成されている。
【0029】
図4は、ターンテーブルのロック用溝の内部構造を示す。クランパの第1ロック用爪6aが入る溝3cは、第1ロック用爪6aの先端がすっぽり入る構造になっており、溝3c内には斜面3dが形成されており、第1ロック用爪6aを後述するロック動作によりロックの位置に確実に導けるような構造に工夫されている。
【0030】
また、溝3cの内部には第1ロック用爪6aと嵌合する第2ロック用爪6bが設けられており、第1ロック用爪6aの先端の上向き凸部の引っかけ部6cと引っかけ合う第2ロック用爪6bの先端に下向き凸部の引っかけ部6dが形成されている。ここでは、係合が解除しやすいように引っかけ部は互いに略平行な傾斜面になっている。
【0031】
なお、本実施例の構造上、第1ロック用爪6aは第2ロック用爪6bとの嵌め合いを考慮して若干先端がしなるように弾性を持たせているが、第2ロック用爪6bはターンテーブルとクランパとの間の引き離し力に耐えられるだけの剛性を得る必要があり、必ずしも弾性を有する必要はない。また、ロック用爪は樹脂や金属等で構成可能である。
【0032】
図5は、図1のクランパ支持アームを示す。クランパ支持アーム2は、アーム部2aの上面に、クランパ機構1の円盤4aのフック5aと組み合わさるフック5bが形成された円盤状部分4bが形成されている。フック5bは、フック5aと同様に回転中心部分に対して放射状に並んで配置されている。フック5a及びフック5bの先端部分(頂面)には傾斜面が形成されており、互いの噛み合いがしやすいように逆向きの傾斜になっている。
ディスクの着脱の際には、このクランパ機構1のフック5aとクランパ支持アーム2のフック5bを引っかけてクランパ機構1が回転しないようにして、ターンテーブル3を回転させることでロック・アンロックを行う。なお、各フック5a、5bは樹脂や金属等で構成することができる。
【0033】
次に、このような構成による第一実施例のチャッキング装置のロック・アンロック動作について説明する。クランパ機構1がターンテーブル3と離れている図6に示す初期状態で、図7に示すように媒体であるディスク7をターンテーブル3のディスク載置面3aに載せる。なお、この時、既に、クランパ支持アーム2の円盤状部分4bはクランパ機構1の円盤4aと対面するように位置付けされている。従って、クランパ機構1のフック5aとクランパ支持アーム2のフック5bは噛み合い、クランパ機構1が回転しないように回転防止機構が稼働している。
【0034】
図8に示すように、クランパ機構1が矢印2bの方向に下がって、クランパ機構1がターンテーブル3に合わさり、媒体を挟み込む。この時、第1ロック用爪6aはターンテーブル3の溝3Cに挿入される。その後、図9に示すように、ターンテーブル3を矢印3eの方向に微小回転させると、第1ロック用爪6aが溝3c内を移動して第2ロック用爪6b(係合壁)にひっかかり、クランパ機構1がターンテーブル3にロックされる。
【0035】
これにより、強固にロックされ、クランパ機構1とターンテーブル3が両者を引き離す方向の力をうけても接合を解除しないようになっている。なお、クランパ機構1はロックの為にターンテーブル3を微小回転させても、回転防止機構の作用により回転しない。
【0036】
図10において、ディスク7の回転駆動中は、クランパ支持アーム2が図9に比較して矢印方向2cにさらに下げられた回転防止機構解除位置になっており、クランパ機構1の円盤4aはクランパ支持アーム2から引き離され、ターンテーブル3と一緒に矢印3fに示す方向に回転ができるようになる。しかも、ロック用爪6a、6bは回転駆動中ロック状態を維持したままである。
【0037】
ディスク7のチャッキングを解除する時には、再び、クランパ支持アーム2の円盤状部分4bをクランパ機構1の円盤4aと対面するように上昇して位置付けさせて、クランパ機構1のフック5aとクランパ支持アーム2のフック5bを引っかけてクランパ機構1が回転しないように回転防止機構を稼働させる。
【0038】
すなわち、図9の状態でターンテーブル3を矢印3eと逆の方向に微小回転させて、第1ロック用爪6aと第2ロック用爪6bの係合を解除してアンロックし、クランパ支持アーム2とともにクランパ機構1をさらに上昇させてターンテーブル3から離し、ディスク7のチャッキングを解除する。その後ディスクを排出する。
【0039】
本実施例では、クランパ支持アーム2は3つの位置(クランパ待機位置、回転防止機構稼働位置、回転防止機構解除位置)を中心軸に沿って上下移動させる為に、図示はしないがステッピングモータやDCモータによりカム等の機構を駆動する駆動機構を設けている。
【0040】
以上の工程から、第一実施例によれば、回転防止機構4であるフックで、クランパ機構1を静止させながら、クランパ機構1のロック用爪6aをターンテーブル3の係合壁(第2のロック用爪6b)に確実にロックさせるため、チャッキングの作業性の向上が実現されて、装置の信頼性を高めることができる。
【0041】
更には、ロック・アンロックを回転方向の力で切り替えるため、ロック時の垂直力が大きくなり、ジャイロモーメントではチャッキングが外れ難くなる。
【0042】
また、ディスクをターンテーブルのディスク載置面におく方式を採用でき、トレー式やカートリッジ式の装置に採用可能であり、利用者の操作性に影響を与えずに強固なロックが実現可能である。
【0043】
次に、第二実施例を説明する。媒体はハブ無しで中心孔を有するディスクを使用する。図11において、スピンドルモータ130の回転軸であるスピンドル180にターンテーブル170が回転可能に保持されている。
【0044】
このターンテーブル170は、その最外周部分の上面にディスク120を置くためのディスク載置面170aが形成され、その回転中心部分に凹部分170bが形成されている。凹部分170b内のスピンドル180にはセンタリング部材190がスピンドルを中心として配置されており、その先の支持部aには、合成樹脂等によって形成された弾性を有する複数個(本実施例では2つ)のディスクロック用爪160が取り付けられている。
【0045】
そして、ディスクロック用爪160の背面にあるb地点とスピンドル180は引っ張りバネ150により結ばれている。ディスクロック用爪160は、媒体であるディスク120の内周面を押圧して固定保持するためのものである。引っ張りバネ150はディスクロック用爪を回転軸方向に引き寄せるべく、中心方向に付勢力を発生させている。
【0046】
スピンドル180の先端部分にはヨーク部材200が固定されている。このヨーク部材200の上面にはスピンドル180を中心とした環状に磁石140が固定されている。クランパ100の下部先端には、スピンドル180との対向部分に環状の磁性体110が固定されている。
【0047】
従って、クランパ100とスピンドル180は磁性体110と磁石140で吸着できるようになっている。磁性体110は磁石140を覆うように磁石140よりも外周まではみ出して設け、磁気吸引力を高めている。
【0048】
ディスクロック用爪160の背面のテーパ面と前記クランパ100の下面の外周が係合するようになっており、クランパ100吸着時には、クランパ100が爪160をディスクの外周方向に向けて押してディスク120をチャッキングする。
次に、このような構成による第二実施例のチャッキング装置の動作について説明する。図11の初期状態において、装着部に磁性体110がついたクランパ100とヨーク部材200が固定されたスピンドル130に、媒体であるディスク120を載置する。
【0049】
図12に示すように、ディスク120をターンテーブル170のディスク載置面170aに載せた状態では、ディスクは2つのツメ160からの押圧力を受けない。クランパ100がスピンドル180に接合して磁気吸着すると、クランパ100の下部が弾性力に対抗して引っ張りバネ150を引き伸ばし、ツメ160をディスク120の内周面に向けて押し付ける。
【0050】
つまり、図13に示すように、ツメ160は外方へそれぞれ移動して広がり、ツメ160の先端にディスクの外周方向に突出した鉤部160aがディスク120の内周面を圧接してディスク120をチャッキングする。また、鉤部160aは回転中のディスクを水平方向(面方向)と垂直方向(面と垂直方向)に押さえることができるような略L字形状になっている。
【0051】
また、ディスクのチャッキングを解除する時には、図13の状態で、クランパ又はターンテーブルを移動して、磁性体110とヨーク部材200上に設けられた磁石140とで吸着されたクランパ100をターンテーブルから離間する。
【0052】
それゆえ、クランパ100の下面の外周部とツメ160との係合が解除され、それに伴い、引っ張りバネ150の弾性力によりツメ160が中心方向に移動して鉤部160aとディスク120とのロックが解除される。そして、ターンテーブル170のディスク載置面170aに載った状態のディスク120をイジェクトする。
【0053】
ディスクロック用ツメ160は、次にディスクが挿入され、チャッキングされるまで、引っ張りバネ150の弾性力によりアンロック位置に保持されるので、鉤部160aはディスクの中心孔に対向する中央部の邪魔にならない退避位置に退避しているので、ディスク挿入時にわざわざ退避動作させる必要はない。
【0054】
センタリング部材190の支持点aは回動可能に弾性を与えたり回動軸となる芯部材を設ける必要はあるがディスクロック用ツメ160は弾性を持たせる必要はなく、ロックを強固にする為に剛性を有する形状及び材質で構成することが可能であり、強度を高めて耐久性を向上させることができる。
【0055】
以上の工程から、第二実施例によれば、ディスク面の垂直方向の外乱に対し、ほぼ外乱に直行する半径方向(面方向)の動作でディスクロック用ツメ160は動作する。加えて、その動作に直行する方向にクランパ100が移動して、クランパ100の磁性体110とスピンドルの磁石140が吸着するので、ディスク120に対して大きな抗力を発生できる。
【0056】
それゆえ、前述したようなジャイロモーメントが生じても鉤部160aの作用により力が分散され、クランパとスピンドルによる吸着を解除させるような大きな力がクランパにディスクロック用ツメを通じて伝達しないようになっている。また、ツメによりディスクを多方向から保持することができ、高速回転による遠心力によりツメが外方へ広がろうとし、より大きな抗力を得ることができる。よって、確実で強固なチャッキングが実現される。
【0057】
また、ディスク挿入時に、ディスクロック用ツメの退避は引っ張りばね等を利用して利用者の手を煩わせることなく機械的に行うことができるので、ディスクをターンテーブルのディスク載置面におく方式を採用でき、トレー式やカートリッジ式の装置に採用可能であり、利用者の操作性に影響を与えずに強固なロックが実現可能である。
【0058】
また、センタリング部材の構成を単純にでき、従来の装置のスピンドルの凹み部 分にセンタリング部材を配置するだけで組み立ても簡単でコストダウンを図るこ とができる。
【0059】
次に、第三実施例を説明する。ここでは、媒体はハブ無しで中心孔を有するディスクを使用する。図14の全体図に示すように、ターンテーブル22は、その最外周部分の上面にディスク載置面22aが設けられている。その回転中心部分に凹部分22bが形成されており、この凹部分22bの側面にはほぼ円筒状のテーパースリーブ28が形成されている。
【0060】
このテーパースリーブ28には、複数個(本実施例では3個)のチャッキングするためのディスクロック用ツメ25が放射状に等間隔に設けられ、これらディスクロック用ツメ25はそれぞれ片側L字形状になっている。チャッキングの際には、複数のツメ25が外方へ広がり、媒体であるディスクを圧接する。
【0061】
図15の部分配置図に示すように、ディスク26の中心孔に挿入するスピンドル部には、リング24が固定されている。リング24の先端に中心から外側に向かって複数本(本実施例では3本)のリング突起部21が設けられている。
【0062】
このリング24は、上下動可能で、圧力バネ23bにより上方向(回転軸長手方向に平行方向)に与圧され、スピンドルとともに回転可能に保持されている。圧力バネ23bは、リング24とターンテーブル22との間に配設されている。
【0063】
そして、テーパースリーブ28にディスク26をチャッキングするためのツメ25を配置し、そのツメ25は、圧力バネ23aによりディスク26を押圧するようなディスク半径方向の力を発生するようになっている。
【0064】
また、ツメ25は、突出部25aを中心として、矢印Aのように回転可能となっている。前記リング24外縁の前記リング突起部21は、ツメ25背面と接触しながら、ツメ25の位置を決定する。
【0065】
図16のツメの背面形状に示すように、ツメ25はテーパースリーブ28に差し込んで固定するための突出部25aと、リング突起部21が、ディスクアンチャッキング中に待機するための空間である待機部25bと、ディスクチャッキングを行う際に位置するための空間である斜辺部25cと、ディスクアンチャッキングする際に移動するための空間である底部25d、背部25e、頂部25fを有している。
【0066】
待機部、斜辺部、底部、背部、頂部は、内壁の形状や段差の高さを工夫することで、リング突起部21が突き当たったり、非接触になったり、移動を導いたりできるようになっている。例えば、待機部は斜辺部よりも溝が浅くなっている。また、ツメ25は、ディスク26の内周部と接触する鉤部25gが設けられている。鉤部25gは回転中のディスクを水平方向(面方向)と垂直方向(面と垂直方向)に押さえることができるような略L字形状に形成されている。
【0067】
次に、このような構成による第三実施例のチャッキング装置の動作について説明する。
【0068】
図17の(A)に示すように、クランパ20が待避している時には、リング24を押し上げる圧力バネ23bの力によりリング24は上方に位置する。従って、リング突起部21は、ツメ25の待機部25bに位置する。この時、リング突起部21は、ツメ25の待機部25bを内壁に突き当たっている状態になり、突出部25aの回転軸の作用により鉤部25gがディスクから遠ざかる方向に離れるべくツメ25は倒れた状態になっている。
【0069】
図17(B)に示すように、ディスクチャッキングの為に、クランパ20がリング24を矢印方向B3に途中まで押し下げると、リング突起部21も矢印B2方向に下がり、ツメ背面の凹形状の部分にある斜辺部25cにリング突起部21が位置する。
【0070】
このリング突起部21は斜辺部25cの内壁と非接触となるため、ツメ25は圧力バネ23aの力を受けて、ツメ25は矢印方向B1に回転し、ツメ25が直立状態になって鉤部25gの接触面がディスク26の内周面に接触する。従って、ツメ25はディスクをチャッキングすることができる。ここで、リング突起部21が斜辺部25cに入ると、圧力バネ23bの上方向の力をうけて、斜辺部25cの上壁に接触して、ツメ25を直立状態に支える原理である。
【0071】
図18(C)に示すように、ディスクチャッキングを解除する為に、クランパ20がリング24を矢印方向C2に最下部まで押し下げると、リング突起部21がツメ25の斜辺部25cの底面の斜面をつたわって底部25dに移動する。
【0072】
そして、図18(D)に示すように、リング突起部21は、圧力バネ23bの付勢力により底部25dから矢印D2のように背部25eを通りながら頂部25fに移動し、頂部25fの斜面をつたわって待機部25bに収まる。従って、リング突起部21が待機部25bの内壁に突き当たることにより、ツメ25が突出部25aを中心として回転することで、リング突起部21が倒れ、鉤部25gがディスクから退避する。つまり、リング突起部21は、ヒステリシス状に矢印が示すごとく回転しながら移動するようになっている。
【0073】
要するに、クランパ20を矢印方向D3に待避し、クランパ20とリング24との係合が解除されると、リング24が圧力バネ23bの弾性力で上昇し、ツメ25が待機部25bに移動する。これにより、ディスク26をチャッキング状態から開放する。
【0074】
また、クランパ20を途中まで下げることでディスクをチャッキングして、クランパ20をさらに最下部まで下げることでディスクのチャッキングを解除可能にするように、図示しないクランパ20の上下駆動機構は3段階(退避位置、チャッキング位置、解除位置)に移動可能にモータやカム等を使用して構成されている。
【0075】
以上の工程から、第三実施例によれば、前述したようなジャイロモーメントが生じても、ディスクロック用ツメがディスクアンチャッキング時の退避位置にその構造上簡単に移動することはできないので、確実で強固なチャッキングが実現される。
【0076】
また、ツメによりディスクを多方向から保持することができ、高速回転による遠心力によりツメが外方へ広がろうとし、より大きな抗力を得ることができる。
【0077】
また、ディスク挿入時に、ディスクロック用ツメの退避は圧力バネ等を利用して利用者の手を煩わせることなく機械的に行うことができるので、ディスクをターンテーブルのディスク載置面におく方式を採用でき、トレー式やカートリッジ式の装置に採用可能であり、利用者の操作性に影響を与えずに強固なロックが実現可能である。
【0078】
ディスクロック用ツメ自体は弾性を持たせる必要が無いので、ディスクロック用ツメを耐久性の高いものを使用することができ、強度を高めることができる。
【0079】
なお、上記各実施例では、ディスク用のチャッキング装置を例に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、ディスク形状以外の回転媒体用のチャッキング装置に対しても適用可能であり、また、データ保存用のディスク以外の回転媒体に対しても適用可能である。
【0080】
また、本発明は記憶装置以外の加工装置等の製造設備におけるチャッキング装置にも応用可能である。
【0081】
さらに、実施例で示したものは、その形状、材質については適宜変形可能であり、本発明は実施例で示す構成に限定解釈されるものではない。
(付記1) 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記ターンテーブルに設けられ、前記回転媒体を載置する載置部と、
前記載置部よりも内周側に設けられ、前記クランパと前記ターンテーブルとが離れないようにロックする為の係合手段と、
前記ターンテーブルの回転により前記係合手段との嵌合及び嵌合解除可能に前記クランパの内周側に設けられた被係合手段と、
を備えてなることを特徴とするチャッキング装置。
(付記2) 付記1記載のチャッキング装置において、
前記クランパを上下移動させるクランパ支持手段と、
前記ターンテーブルの回転により前記係合手段と前記被係合手段との嵌合及び嵌合解除を行う際に、前記ターンテーブルの回転に伴って前記クランパが回転しないようにする為の回転防止機構とを備え、
前記回転防止機構は前記クランパに設けられた第1フック手段と、
前記クランパ支持手段に設けられ、前記第1フック手段と組み合わさる形状の第2フック手段とで構成され、
前記クランパ支持手段の移動により前記第1フック手段と前記第2フック手段とが嵌合して前記クランパの回転を防止すること、
を特徴とするチャッキング装置。
(付記3) 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記回転媒体を保持する複数のロック用ツメと、
前記回転媒体の着脱時には前記ロック用ツメと前記回転媒体の中心孔の縁とが接触しないように前記ロック用ツメを前記中心孔の内側の退避位置に保持し、装着完了後に前記ロック用ツメと前記回転媒体の中心孔の縁とが接触する接触位置に前記ロック用ツメを移動可能に保持するツメ保持部材と、
を有することを特徴とするチャッキング装置。
(付記4) 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記ターンテーブルの中心に設けられたスピンドルと、
前記ターンテーブルの内側に設けられ、前記回転媒体を保持するロック用ツメと、
前記ロック用ツメを前記スピンドル側に付勢するばね手段とを備え、
前記回転媒体の着脱時は、前記ロック用ツメと前記クランパの係合部とが非係合状態であり、前記ばね手段の弾性力により前記ロック用ツメは前記スピンドル側に引き寄せられて前記ロック用ツメと前記回転媒体の中心孔とが接触しない退避位置に保持され、前記回転媒体の装着完了後は、前記ロック用ツメは前記クランパの係合部により外側に押されることにより前記回転媒体の中心孔の縁と接触する接触位置に保持されること、
を特徴とするチャッキング装置。
(付記5) 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記ターンテーブルの内側に設けられ、前記回転媒体を保持するロック用ツメと、
前記ターンテーブルの内側に設けられ、前記ロック用ツメの背面と係合するツメ係合手段と、
前記クランパの上下移動に伴って前記リングをロック位置及びアンロック位置に上下移動可能に保持するばね手段と、
前記ロック用ツメをロック位置及びアンロック位置に移動可能に保持するばね手段とを備え、
前記ロック用ツメの背面にロック用段差とアンロック用段差が設けられており、前記ツメ係合手段がアンロック位置にある時は前記アンロック用段差に係合することにより前記ロック用ツメは前記ばね手段の弾性力を受けて前記回転媒体の中心孔の内側のアンロック位置に保持され、前記ツメ係合手段がロック位置にある時は前記ロック用段差に係合することにより前記ロック用ツメは前記回転媒体の中心孔の縁と接触するロック位置に保持されること、
を特徴とするチャッキング装置。
【0082】
(付記6) 付記5記載のチャッキング装置において、
前記ロック用ツメの背面に、前記ツメ係合手段を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させる為のロック解除用段差が更に設けられていることを特徴とするチャッキング装置。
【0083】
【発明の効果】
本発明のチャッキング装置は、高速回転で外的加速度(外乱)を受け易い使用状況が考えられる装置に効果的であり、チャッキングを解除する方向の外力が生じても確実にチャッキング状態を維持することができる。ゆえに、装置の信頼性及び耐久性を向上させることができる。
また、回転媒体をターンテーブルの載置面に単純に置く方式を採用でき、回転媒体のロード/イジェクトを機械的に行うことが可能であり、利用者の操作性に影響を与えずに強固なロックが実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の全体図である。
【図2】第一実施例のターンテーブルの構成図である。
【図3】第一実施例のクランパ機構の構成図である。
【図4】第一実施例のターンテーブルのロック用溝内部構造図である。
【図5】第一実施例のクランパ支持アームの構成図である。
【図6】第一実施例の動作説明図(A)である。
【図7】第一実施例の動作説明図(B)である。
【図8】第一実施例の動作説明図(C)である。
【図9】第一実施例の動作説明図(D)である。
【図10】第一実施例の動作説明図(E)である。
【図11】第二実施例の全体図である。
【図12】第二実施例の動作説明図(A)である。
【図13】第二実施例の動作説明図(B)である。
【図14】第三実施例の全体図である。
【図15】第三実施例の部分配置図である。
【図16】第三実施例のツメの背面形状を示す図である。
【図17】第三実施例の動作説明図である。(A)アンロック時(B)ロック時
【図18】第三実施例の動作説明図である。(C)ロック解除動作時(D)ロック解除終了時
【図19】問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 クランパ
2 クランパ支持アーム
2a アーム部
3 ターンテーブル
3a ディスク載置面
4 回転防止機構
5a,5b フック
6a,6b ロック用ツメ
25,160 ロック用ツメ
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば光ディスクや磁気ディスク等を駆動する記憶装置や記録媒体処理装置等や、回転媒体をチャッキングするチャッキング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、多種多様な磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等が規格統一化されてきている。このようなディスクを回転可能に保持する為のチャッキング装置としては、以下に説明するようなものが既に知られている。まず、▲1▼CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD−ROM(DVD Read Only Memory)のようなハブ無し媒体で、ディスクをクランパとターンテーブルの間に挟むとともにクランパとターンテーブル間で磁気的吸引力を発生させてディスクを保持する方法、次に、▲2▼ハブ無し媒体で、ディスクの中心孔の縁を球またはツメなどに押しあててディスクを保持する方式でポータブルドライブに使用されることが多く、押しあては人力で行う方法、そして、▲3▼MO(Magneto Optical Disk)のようなハブ有りの媒体で、ディスクの中心部分をターンテーブルに対向させることでディスクの金属製ハブとターンテーブルの磁性体により磁気的な吸引力でディスクを保持する方法、がある。
【0003】
例えば、特許文献1では、ディスクをターンテーブルに載置し、ディスクをターンテーブルとチャッキングプレートとの間に挟み込んでいる。このとき、マグネットの吸引力によりチャッキングプレートとターンテーブルは吸着する。また、チャッキングプレートにより、上下移動可能なテーパースリーブが押し下げられ、チャッキングツメをディスクの内周面を押圧する。このようにして、ディスクがチャッキングされる。
【0004】
しかし、このような特許文献1に開示された技術では、後述するジャイロモーメントが発生した際に、マグネットによるチャッキングプレートとターンテーブルとの吸着が解除され、かつチャッキングツメの押圧が解除されてしまう可能性があり、頑丈なチャッキングを保証できない。
【0005】
また、特許文献2では、ディスクをターンテーブル上に載置するとともに円弧状ツメによりディスクの中心穴を弱い力で係合してサブチャッキング状態にしている。その後、チャッキングプーリとターンテーブルとでディスクを挟み込むとともに両者はマグネットにより吸着される。その際に、チャッキングプーリに設けられたツメ作動部により円弧状ツメを押圧することでディスクの中心穴を強い力で係合してメインチャッキング状態にする。
【0006】
しかし、このような特許文献2に開示された技術では、弾性を有する円弧状ツメを採用しており、サブチャッキングは人手で行う必要があり記憶装置の構成が限定される。つまり、カートリッジ式やトレー式のディスク挿入方式の記憶装置には採用できない。また、後述するジャイロモーメントが発生した際に、円弧状ツメではディスクの内周面への押圧は点接触となり不十分でありチャッキングが解除されてしまう可能性があり、頑丈なチャッキングを保証できない。
【0007】
また、特許文献3では、ディスクの中心穴とドライブ穴にそれぞれスピンドルの先端とドライブピンを嵌合させるとともに、ディスクのメディアハブとスピンドルハブとをマグネット吸着させることにより、ディスクがチャッキングされる。
しかし、このような特許文献3に開示された技術では、後述するジャイロモーメントが発生した際に、マグネットによるディスクのメインハブとスピンドルハブとの吸着が解除されてしまう可能性があり、頑丈なチャッキングを保証できない。
【0008】
【特許文献1】特開平7−21645号公報
【0009】
【特許文献2】特開平7−272370号公報
【0010】
【特許文献3】特開平5−20758号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
近年、記憶媒体として使用されるディスクは、年々その転送速度を上げるため回転数が上がってきている。
【0012】
また、このような記憶媒体を取り扱う記憶装置は、携帯型パソコンに内蔵されて使用されたり、携帯型パソコンと共に携帯されて使用されるようになってきており、ユーザの使用形態が多様化してきている。つまり、記憶装置は、机の上に固定していつも使われるわけではなく、膝の上や歩きながらであったり不安定な場所で使用される場合が増加している。このような使用形態の場合、回転媒体の回転軸の向きが媒体回転中常に一定に保持されているとは限られず、媒体回転中に、記憶装置を傾けたり縦置きを横置きにしたりすることにより回転軸の向きが変わってしまうことがある。
【0013】
このような場合、回転中の回転体をその回転軸と異なる軸回りに回転させることになり、初めの回転の慣性モーメントを保持しようとする為に、軸の向きが変わる前後の回転軸に直交する方向の力、つまり、ジャイロモーメントが発生する。特に、高速回転化が進むと、このジャイロモーメントが大きくなり、媒体のチャッキングが媒体回転中に外れる危険性が増える。
【0014】
図19では、クランパ1とターンテーブルを磁石(e)により吸着してディスクをチャッキングするチャッキング装置を示している。図19(A)に示すようにクランパ1には、矢印方向(a)の媒体を挟んで固定するための力がかかっている。しかし、媒体回転中に、記憶装置を傾けた場合、媒体7には矢印(b)のようなコリオリの力(ジャイロモーメント)が発生する。
【0015】
そして、図19(B)に示すように、クランパ力(c)がコリオリの力(d)に負けるとクランパ1とターンテーブル3との間の磁気吸引力が解除されてしまい、チャッキングがゆるみ、媒体7が外れてしまうことになる。
【0016】
つまり、図19と同様な前述した▲1▼のチャッキング方法では、このジャイロモーメントに耐えるために必要なチャッキング力を発生するのは難しく、チャッキングが外れてしまう危険性が高かった。特にクランパとターンテーブルが磁気的力で媒体を挟み固定する方法では、磁石によって発生する力のみなので、チャッキング力が小さすぎてしまうという問題点がある。
【0017】
また、前述した▲2▼の球またはツメなどに引っかける方式でチャッキング力を大きくすることは可能であるが、球またはツメなどに引っかける動作が人力によるものなので、力の加え方にも限度があり、ポータブルCDプレーヤのような機構が簡便化されたドライブに用途が制限されるという問題点がある。
【0018】
本発明は、ユーザの装置の使用形態によりジャイロモーメントが発生しても、媒体のチャッキング状態を維持することができるチャッキング装置やそれを有する記憶装置又は記録媒体処理装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明のチャッキング装置は、回転媒体を載置するターンテーブルと、ターンテーブルとで回転媒体を挟持するクランパと、ターンテーブルに設けられ、回転媒体を載置する載置部と、載置部よりも内周側に設けられ、クランパとターンテーブルとが離れないようにロックする為の係合手段と、ターンテーブルの回転により係合手段との嵌合及び嵌合解除可能にクランパの内周側に設けられた被係合手段とを備えてなることを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明のチャッキング装置は、クランパを上下移動させるクランパ支持手段と、ターンテーブルの回転により係合手段と被係合手段との嵌合及び嵌合解除を行う際に、ターンテーブルの回転に伴ってクランパが回転しないようにする為の回転防止機構とを備え、回転防止機構はクランパに設けられた第1フック手段と、クランパ支持手段に設けられ、第1フック手段と組み合わさる形状の第2フック手段とで構成され、クランパ支持手段の移動により第1フック手段と第2フック手段とが嵌合してクランパの回転を防止することを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明のチャッキング装置は、回転媒体を載置するターンテーブルと、ターンテーブルとで回転媒体を挟持するクランパと、回転媒体を保持する複数のロック用ツメと、回転媒体の着脱時にはロック用ツメと回転媒体の中心孔の縁とが接触しないようにロック用ツメを中心孔の内側の退避位置に保持し、装着完了後にロック用ツメと回転媒体の中心孔の縁とが接触する接触位置にロック用ツメを移動可能に保持するツメ保持部材とを有することを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明のチャッキング装置は、回転媒体を載置するターンテーブルと、ターンテーブルとで回転媒体を挟持するクランパと、ターンテーブルの中心に設けられたスピンドルと、ターンテーブルの内側に設けられ、回転媒体を保持するロック用ツメと、ロック用ツメをスピンドル側に付勢するばね手段とを備え、回転媒体の着脱時は、ロック用ツメとクランパの係合部とが非係合状態であり、ばね手段の弾性力によりロック用ツメはスピンドル側に引き寄せられてロック用ツメと回転媒体の中心孔とが接触しない退避位置に保持され、回転媒体の装着完了後は、ロック用ツメはクランパの係合部により外側に押されることにより回転媒体の中心孔の縁と接触する接触位置に保持されることを特徴とするチャッキング装置。
さらに、本発明のチャッキング装置は、回転媒体を載置するターンテーブルと、ターンテーブルとで回転媒体を挟持するクランパと、ターンテーブルの内側に設けられ、回転媒体を保持するロック用ツメと、ターンテーブルの内側に設けられ、ロック用ツメの背面と係合するツメ係合手段と、クランパの上下移動に伴ってリングをロック位置及びアンロック位置に上下移動可能に保持するばね手段と、ロック用ツメをロック位置及びアンロック位置に移動可能に保持するばね手段とを備え、ロック用ツメの背面にロック用段差とアンロック用段差が設けられており、ツメ係合手段がアンロック位置にある時はアンロック用段差に係合することによりロック用ツメは、ばね手段の弾性力を受けて前記回転媒体の中心孔の内側のアンロック位置に保持され、ツメ係合手段がロック位置にある時はロック用段差に係合することによりロック用ツメは回転媒体の中心孔の縁と接触するロック位置に保持されることを特徴とする。
さらに、本発明のチャッキング装置は、ロック用ツメの背面に、ツメ係合手段をロック位置からアンロック位置に移動させる為のロック解除用段差が更に設けられていることを特徴とする。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。本実施例では、CDのようなハブ無しで中心孔を有するディスクを使用したディスク装置用のチャッキング装置について説明する。本実施例で示すチャッキング装置は、ディスクがターンテーブルの上に載せられた後にターンテーブルとクランパにより挟み込まれる方式のものである。
【0024】
図1は、第1実施例のチャッキング装置の全体図を示す。ディスクの上を保持する為の略円形のクランパ機構1と、クランパ機構1の中心軸と連結されたクランパ支持アーム2がターンテーブル3の上方に配置されている。スピンド ルモータ8の回転軸8aには略円形のターンテーブル3が回転可能に搭載され ている。
【0025】
図2は、図1のターンテーブル3を示す。ターンテーブル3の上面の最外周部分にディスク載置面3aが形成され、その回転中心部分に突出した凸部分3bが形成されて、この凸部分3bの上面端部にそった複数箇所(本実施例では3箇所)に略扇形の溝3cが略等間隔に形成されている。
【0026】
図3は、図1のクランパ機構1を示す。クランパ1aには、凸部分3b内の 3つの略扇形の溝3cにそれぞれ嵌合するような大きさおよび形状を有し、合成樹脂等によって形成された、弾性を有する3本の第1ロック用爪6aが設けられている。
【0027】
これらは、前記クランパ1aの中心部分に円形の凹部が設けられ、第1ロック用爪6aが略等間隔(略120°おき)に配置されている。第1ロック用爪6aはディスク回転方向と逆方向にそれぞれ片側略L字形状に形成されており、後述する第2ロック用爪6bと係合しやすいように、若干しなり、その先端が鍵のようなひっかけ部6cを有する。
【0028】
クランパ1aの上方には、回転防止機構の1部品を構成する円盤4aがクランパの中心軸に連結して設けられており、回転中心部分(中心軸)に対して放射状にフック5aが設けられている。フック5aの頂面には傾斜面が形成されている。
【0029】
図4は、ターンテーブルのロック用溝の内部構造を示す。クランパの第1ロック用爪6aが入る溝3cは、第1ロック用爪6aの先端がすっぽり入る構造になっており、溝3c内には斜面3dが形成されており、第1ロック用爪6aを後述するロック動作によりロックの位置に確実に導けるような構造に工夫されている。
【0030】
また、溝3cの内部には第1ロック用爪6aと嵌合する第2ロック用爪6bが設けられており、第1ロック用爪6aの先端の上向き凸部の引っかけ部6cと引っかけ合う第2ロック用爪6bの先端に下向き凸部の引っかけ部6dが形成されている。ここでは、係合が解除しやすいように引っかけ部は互いに略平行な傾斜面になっている。
【0031】
なお、本実施例の構造上、第1ロック用爪6aは第2ロック用爪6bとの嵌め合いを考慮して若干先端がしなるように弾性を持たせているが、第2ロック用爪6bはターンテーブルとクランパとの間の引き離し力に耐えられるだけの剛性を得る必要があり、必ずしも弾性を有する必要はない。また、ロック用爪は樹脂や金属等で構成可能である。
【0032】
図5は、図1のクランパ支持アームを示す。クランパ支持アーム2は、アーム部2aの上面に、クランパ機構1の円盤4aのフック5aと組み合わさるフック5bが形成された円盤状部分4bが形成されている。フック5bは、フック5aと同様に回転中心部分に対して放射状に並んで配置されている。フック5a及びフック5bの先端部分(頂面)には傾斜面が形成されており、互いの噛み合いがしやすいように逆向きの傾斜になっている。
ディスクの着脱の際には、このクランパ機構1のフック5aとクランパ支持アーム2のフック5bを引っかけてクランパ機構1が回転しないようにして、ターンテーブル3を回転させることでロック・アンロックを行う。なお、各フック5a、5bは樹脂や金属等で構成することができる。
【0033】
次に、このような構成による第一実施例のチャッキング装置のロック・アンロック動作について説明する。クランパ機構1がターンテーブル3と離れている図6に示す初期状態で、図7に示すように媒体であるディスク7をターンテーブル3のディスク載置面3aに載せる。なお、この時、既に、クランパ支持アーム2の円盤状部分4bはクランパ機構1の円盤4aと対面するように位置付けされている。従って、クランパ機構1のフック5aとクランパ支持アーム2のフック5bは噛み合い、クランパ機構1が回転しないように回転防止機構が稼働している。
【0034】
図8に示すように、クランパ機構1が矢印2bの方向に下がって、クランパ機構1がターンテーブル3に合わさり、媒体を挟み込む。この時、第1ロック用爪6aはターンテーブル3の溝3Cに挿入される。その後、図9に示すように、ターンテーブル3を矢印3eの方向に微小回転させると、第1ロック用爪6aが溝3c内を移動して第2ロック用爪6b(係合壁)にひっかかり、クランパ機構1がターンテーブル3にロックされる。
【0035】
これにより、強固にロックされ、クランパ機構1とターンテーブル3が両者を引き離す方向の力をうけても接合を解除しないようになっている。なお、クランパ機構1はロックの為にターンテーブル3を微小回転させても、回転防止機構の作用により回転しない。
【0036】
図10において、ディスク7の回転駆動中は、クランパ支持アーム2が図9に比較して矢印方向2cにさらに下げられた回転防止機構解除位置になっており、クランパ機構1の円盤4aはクランパ支持アーム2から引き離され、ターンテーブル3と一緒に矢印3fに示す方向に回転ができるようになる。しかも、ロック用爪6a、6bは回転駆動中ロック状態を維持したままである。
【0037】
ディスク7のチャッキングを解除する時には、再び、クランパ支持アーム2の円盤状部分4bをクランパ機構1の円盤4aと対面するように上昇して位置付けさせて、クランパ機構1のフック5aとクランパ支持アーム2のフック5bを引っかけてクランパ機構1が回転しないように回転防止機構を稼働させる。
【0038】
すなわち、図9の状態でターンテーブル3を矢印3eと逆の方向に微小回転させて、第1ロック用爪6aと第2ロック用爪6bの係合を解除してアンロックし、クランパ支持アーム2とともにクランパ機構1をさらに上昇させてターンテーブル3から離し、ディスク7のチャッキングを解除する。その後ディスクを排出する。
【0039】
本実施例では、クランパ支持アーム2は3つの位置(クランパ待機位置、回転防止機構稼働位置、回転防止機構解除位置)を中心軸に沿って上下移動させる為に、図示はしないがステッピングモータやDCモータによりカム等の機構を駆動する駆動機構を設けている。
【0040】
以上の工程から、第一実施例によれば、回転防止機構4であるフックで、クランパ機構1を静止させながら、クランパ機構1のロック用爪6aをターンテーブル3の係合壁(第2のロック用爪6b)に確実にロックさせるため、チャッキングの作業性の向上が実現されて、装置の信頼性を高めることができる。
【0041】
更には、ロック・アンロックを回転方向の力で切り替えるため、ロック時の垂直力が大きくなり、ジャイロモーメントではチャッキングが外れ難くなる。
【0042】
また、ディスクをターンテーブルのディスク載置面におく方式を採用でき、トレー式やカートリッジ式の装置に採用可能であり、利用者の操作性に影響を与えずに強固なロックが実現可能である。
【0043】
次に、第二実施例を説明する。媒体はハブ無しで中心孔を有するディスクを使用する。図11において、スピンドルモータ130の回転軸であるスピンドル180にターンテーブル170が回転可能に保持されている。
【0044】
このターンテーブル170は、その最外周部分の上面にディスク120を置くためのディスク載置面170aが形成され、その回転中心部分に凹部分170bが形成されている。凹部分170b内のスピンドル180にはセンタリング部材190がスピンドルを中心として配置されており、その先の支持部aには、合成樹脂等によって形成された弾性を有する複数個(本実施例では2つ)のディスクロック用爪160が取り付けられている。
【0045】
そして、ディスクロック用爪160の背面にあるb地点とスピンドル180は引っ張りバネ150により結ばれている。ディスクロック用爪160は、媒体であるディスク120の内周面を押圧して固定保持するためのものである。引っ張りバネ150はディスクロック用爪を回転軸方向に引き寄せるべく、中心方向に付勢力を発生させている。
【0046】
スピンドル180の先端部分にはヨーク部材200が固定されている。このヨーク部材200の上面にはスピンドル180を中心とした環状に磁石140が固定されている。クランパ100の下部先端には、スピンドル180との対向部分に環状の磁性体110が固定されている。
【0047】
従って、クランパ100とスピンドル180は磁性体110と磁石140で吸着できるようになっている。磁性体110は磁石140を覆うように磁石140よりも外周まではみ出して設け、磁気吸引力を高めている。
【0048】
ディスクロック用爪160の背面のテーパ面と前記クランパ100の下面の外周が係合するようになっており、クランパ100吸着時には、クランパ100が爪160をディスクの外周方向に向けて押してディスク120をチャッキングする。
次に、このような構成による第二実施例のチャッキング装置の動作について説明する。図11の初期状態において、装着部に磁性体110がついたクランパ100とヨーク部材200が固定されたスピンドル130に、媒体であるディスク120を載置する。
【0049】
図12に示すように、ディスク120をターンテーブル170のディスク載置面170aに載せた状態では、ディスクは2つのツメ160からの押圧力を受けない。クランパ100がスピンドル180に接合して磁気吸着すると、クランパ100の下部が弾性力に対抗して引っ張りバネ150を引き伸ばし、ツメ160をディスク120の内周面に向けて押し付ける。
【0050】
つまり、図13に示すように、ツメ160は外方へそれぞれ移動して広がり、ツメ160の先端にディスクの外周方向に突出した鉤部160aがディスク120の内周面を圧接してディスク120をチャッキングする。また、鉤部160aは回転中のディスクを水平方向(面方向)と垂直方向(面と垂直方向)に押さえることができるような略L字形状になっている。
【0051】
また、ディスクのチャッキングを解除する時には、図13の状態で、クランパ又はターンテーブルを移動して、磁性体110とヨーク部材200上に設けられた磁石140とで吸着されたクランパ100をターンテーブルから離間する。
【0052】
それゆえ、クランパ100の下面の外周部とツメ160との係合が解除され、それに伴い、引っ張りバネ150の弾性力によりツメ160が中心方向に移動して鉤部160aとディスク120とのロックが解除される。そして、ターンテーブル170のディスク載置面170aに載った状態のディスク120をイジェクトする。
【0053】
ディスクロック用ツメ160は、次にディスクが挿入され、チャッキングされるまで、引っ張りバネ150の弾性力によりアンロック位置に保持されるので、鉤部160aはディスクの中心孔に対向する中央部の邪魔にならない退避位置に退避しているので、ディスク挿入時にわざわざ退避動作させる必要はない。
【0054】
センタリング部材190の支持点aは回動可能に弾性を与えたり回動軸となる芯部材を設ける必要はあるがディスクロック用ツメ160は弾性を持たせる必要はなく、ロックを強固にする為に剛性を有する形状及び材質で構成することが可能であり、強度を高めて耐久性を向上させることができる。
【0055】
以上の工程から、第二実施例によれば、ディスク面の垂直方向の外乱に対し、ほぼ外乱に直行する半径方向(面方向)の動作でディスクロック用ツメ160は動作する。加えて、その動作に直行する方向にクランパ100が移動して、クランパ100の磁性体110とスピンドルの磁石140が吸着するので、ディスク120に対して大きな抗力を発生できる。
【0056】
それゆえ、前述したようなジャイロモーメントが生じても鉤部160aの作用により力が分散され、クランパとスピンドルによる吸着を解除させるような大きな力がクランパにディスクロック用ツメを通じて伝達しないようになっている。また、ツメによりディスクを多方向から保持することができ、高速回転による遠心力によりツメが外方へ広がろうとし、より大きな抗力を得ることができる。よって、確実で強固なチャッキングが実現される。
【0057】
また、ディスク挿入時に、ディスクロック用ツメの退避は引っ張りばね等を利用して利用者の手を煩わせることなく機械的に行うことができるので、ディスクをターンテーブルのディスク載置面におく方式を採用でき、トレー式やカートリッジ式の装置に採用可能であり、利用者の操作性に影響を与えずに強固なロックが実現可能である。
【0058】
また、センタリング部材の構成を単純にでき、従来の装置のスピンドルの凹み部 分にセンタリング部材を配置するだけで組み立ても簡単でコストダウンを図るこ とができる。
【0059】
次に、第三実施例を説明する。ここでは、媒体はハブ無しで中心孔を有するディスクを使用する。図14の全体図に示すように、ターンテーブル22は、その最外周部分の上面にディスク載置面22aが設けられている。その回転中心部分に凹部分22bが形成されており、この凹部分22bの側面にはほぼ円筒状のテーパースリーブ28が形成されている。
【0060】
このテーパースリーブ28には、複数個(本実施例では3個)のチャッキングするためのディスクロック用ツメ25が放射状に等間隔に設けられ、これらディスクロック用ツメ25はそれぞれ片側L字形状になっている。チャッキングの際には、複数のツメ25が外方へ広がり、媒体であるディスクを圧接する。
【0061】
図15の部分配置図に示すように、ディスク26の中心孔に挿入するスピンドル部には、リング24が固定されている。リング24の先端に中心から外側に向かって複数本(本実施例では3本)のリング突起部21が設けられている。
【0062】
このリング24は、上下動可能で、圧力バネ23bにより上方向(回転軸長手方向に平行方向)に与圧され、スピンドルとともに回転可能に保持されている。圧力バネ23bは、リング24とターンテーブル22との間に配設されている。
【0063】
そして、テーパースリーブ28にディスク26をチャッキングするためのツメ25を配置し、そのツメ25は、圧力バネ23aによりディスク26を押圧するようなディスク半径方向の力を発生するようになっている。
【0064】
また、ツメ25は、突出部25aを中心として、矢印Aのように回転可能となっている。前記リング24外縁の前記リング突起部21は、ツメ25背面と接触しながら、ツメ25の位置を決定する。
【0065】
図16のツメの背面形状に示すように、ツメ25はテーパースリーブ28に差し込んで固定するための突出部25aと、リング突起部21が、ディスクアンチャッキング中に待機するための空間である待機部25bと、ディスクチャッキングを行う際に位置するための空間である斜辺部25cと、ディスクアンチャッキングする際に移動するための空間である底部25d、背部25e、頂部25fを有している。
【0066】
待機部、斜辺部、底部、背部、頂部は、内壁の形状や段差の高さを工夫することで、リング突起部21が突き当たったり、非接触になったり、移動を導いたりできるようになっている。例えば、待機部は斜辺部よりも溝が浅くなっている。また、ツメ25は、ディスク26の内周部と接触する鉤部25gが設けられている。鉤部25gは回転中のディスクを水平方向(面方向)と垂直方向(面と垂直方向)に押さえることができるような略L字形状に形成されている。
【0067】
次に、このような構成による第三実施例のチャッキング装置の動作について説明する。
【0068】
図17の(A)に示すように、クランパ20が待避している時には、リング24を押し上げる圧力バネ23bの力によりリング24は上方に位置する。従って、リング突起部21は、ツメ25の待機部25bに位置する。この時、リング突起部21は、ツメ25の待機部25bを内壁に突き当たっている状態になり、突出部25aの回転軸の作用により鉤部25gがディスクから遠ざかる方向に離れるべくツメ25は倒れた状態になっている。
【0069】
図17(B)に示すように、ディスクチャッキングの為に、クランパ20がリング24を矢印方向B3に途中まで押し下げると、リング突起部21も矢印B2方向に下がり、ツメ背面の凹形状の部分にある斜辺部25cにリング突起部21が位置する。
【0070】
このリング突起部21は斜辺部25cの内壁と非接触となるため、ツメ25は圧力バネ23aの力を受けて、ツメ25は矢印方向B1に回転し、ツメ25が直立状態になって鉤部25gの接触面がディスク26の内周面に接触する。従って、ツメ25はディスクをチャッキングすることができる。ここで、リング突起部21が斜辺部25cに入ると、圧力バネ23bの上方向の力をうけて、斜辺部25cの上壁に接触して、ツメ25を直立状態に支える原理である。
【0071】
図18(C)に示すように、ディスクチャッキングを解除する為に、クランパ20がリング24を矢印方向C2に最下部まで押し下げると、リング突起部21がツメ25の斜辺部25cの底面の斜面をつたわって底部25dに移動する。
【0072】
そして、図18(D)に示すように、リング突起部21は、圧力バネ23bの付勢力により底部25dから矢印D2のように背部25eを通りながら頂部25fに移動し、頂部25fの斜面をつたわって待機部25bに収まる。従って、リング突起部21が待機部25bの内壁に突き当たることにより、ツメ25が突出部25aを中心として回転することで、リング突起部21が倒れ、鉤部25gがディスクから退避する。つまり、リング突起部21は、ヒステリシス状に矢印が示すごとく回転しながら移動するようになっている。
【0073】
要するに、クランパ20を矢印方向D3に待避し、クランパ20とリング24との係合が解除されると、リング24が圧力バネ23bの弾性力で上昇し、ツメ25が待機部25bに移動する。これにより、ディスク26をチャッキング状態から開放する。
【0074】
また、クランパ20を途中まで下げることでディスクをチャッキングして、クランパ20をさらに最下部まで下げることでディスクのチャッキングを解除可能にするように、図示しないクランパ20の上下駆動機構は3段階(退避位置、チャッキング位置、解除位置)に移動可能にモータやカム等を使用して構成されている。
【0075】
以上の工程から、第三実施例によれば、前述したようなジャイロモーメントが生じても、ディスクロック用ツメがディスクアンチャッキング時の退避位置にその構造上簡単に移動することはできないので、確実で強固なチャッキングが実現される。
【0076】
また、ツメによりディスクを多方向から保持することができ、高速回転による遠心力によりツメが外方へ広がろうとし、より大きな抗力を得ることができる。
【0077】
また、ディスク挿入時に、ディスクロック用ツメの退避は圧力バネ等を利用して利用者の手を煩わせることなく機械的に行うことができるので、ディスクをターンテーブルのディスク載置面におく方式を採用でき、トレー式やカートリッジ式の装置に採用可能であり、利用者の操作性に影響を与えずに強固なロックが実現可能である。
【0078】
ディスクロック用ツメ自体は弾性を持たせる必要が無いので、ディスクロック用ツメを耐久性の高いものを使用することができ、強度を高めることができる。
【0079】
なお、上記各実施例では、ディスク用のチャッキング装置を例に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、ディスク形状以外の回転媒体用のチャッキング装置に対しても適用可能であり、また、データ保存用のディスク以外の回転媒体に対しても適用可能である。
【0080】
また、本発明は記憶装置以外の加工装置等の製造設備におけるチャッキング装置にも応用可能である。
【0081】
さらに、実施例で示したものは、その形状、材質については適宜変形可能であり、本発明は実施例で示す構成に限定解釈されるものではない。
(付記1) 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記ターンテーブルに設けられ、前記回転媒体を載置する載置部と、
前記載置部よりも内周側に設けられ、前記クランパと前記ターンテーブルとが離れないようにロックする為の係合手段と、
前記ターンテーブルの回転により前記係合手段との嵌合及び嵌合解除可能に前記クランパの内周側に設けられた被係合手段と、
を備えてなることを特徴とするチャッキング装置。
(付記2) 付記1記載のチャッキング装置において、
前記クランパを上下移動させるクランパ支持手段と、
前記ターンテーブルの回転により前記係合手段と前記被係合手段との嵌合及び嵌合解除を行う際に、前記ターンテーブルの回転に伴って前記クランパが回転しないようにする為の回転防止機構とを備え、
前記回転防止機構は前記クランパに設けられた第1フック手段と、
前記クランパ支持手段に設けられ、前記第1フック手段と組み合わさる形状の第2フック手段とで構成され、
前記クランパ支持手段の移動により前記第1フック手段と前記第2フック手段とが嵌合して前記クランパの回転を防止すること、
を特徴とするチャッキング装置。
(付記3) 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記回転媒体を保持する複数のロック用ツメと、
前記回転媒体の着脱時には前記ロック用ツメと前記回転媒体の中心孔の縁とが接触しないように前記ロック用ツメを前記中心孔の内側の退避位置に保持し、装着完了後に前記ロック用ツメと前記回転媒体の中心孔の縁とが接触する接触位置に前記ロック用ツメを移動可能に保持するツメ保持部材と、
を有することを特徴とするチャッキング装置。
(付記4) 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記ターンテーブルの中心に設けられたスピンドルと、
前記ターンテーブルの内側に設けられ、前記回転媒体を保持するロック用ツメと、
前記ロック用ツメを前記スピンドル側に付勢するばね手段とを備え、
前記回転媒体の着脱時は、前記ロック用ツメと前記クランパの係合部とが非係合状態であり、前記ばね手段の弾性力により前記ロック用ツメは前記スピンドル側に引き寄せられて前記ロック用ツメと前記回転媒体の中心孔とが接触しない退避位置に保持され、前記回転媒体の装着完了後は、前記ロック用ツメは前記クランパの係合部により外側に押されることにより前記回転媒体の中心孔の縁と接触する接触位置に保持されること、
を特徴とするチャッキング装置。
(付記5) 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記ターンテーブルの内側に設けられ、前記回転媒体を保持するロック用ツメと、
前記ターンテーブルの内側に設けられ、前記ロック用ツメの背面と係合するツメ係合手段と、
前記クランパの上下移動に伴って前記リングをロック位置及びアンロック位置に上下移動可能に保持するばね手段と、
前記ロック用ツメをロック位置及びアンロック位置に移動可能に保持するばね手段とを備え、
前記ロック用ツメの背面にロック用段差とアンロック用段差が設けられており、前記ツメ係合手段がアンロック位置にある時は前記アンロック用段差に係合することにより前記ロック用ツメは前記ばね手段の弾性力を受けて前記回転媒体の中心孔の内側のアンロック位置に保持され、前記ツメ係合手段がロック位置にある時は前記ロック用段差に係合することにより前記ロック用ツメは前記回転媒体の中心孔の縁と接触するロック位置に保持されること、
を特徴とするチャッキング装置。
【0082】
(付記6) 付記5記載のチャッキング装置において、
前記ロック用ツメの背面に、前記ツメ係合手段を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させる為のロック解除用段差が更に設けられていることを特徴とするチャッキング装置。
【0083】
【発明の効果】
本発明のチャッキング装置は、高速回転で外的加速度(外乱)を受け易い使用状況が考えられる装置に効果的であり、チャッキングを解除する方向の外力が生じても確実にチャッキング状態を維持することができる。ゆえに、装置の信頼性及び耐久性を向上させることができる。
また、回転媒体をターンテーブルの載置面に単純に置く方式を採用でき、回転媒体のロード/イジェクトを機械的に行うことが可能であり、利用者の操作性に影響を与えずに強固なロックが実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の全体図である。
【図2】第一実施例のターンテーブルの構成図である。
【図3】第一実施例のクランパ機構の構成図である。
【図4】第一実施例のターンテーブルのロック用溝内部構造図である。
【図5】第一実施例のクランパ支持アームの構成図である。
【図6】第一実施例の動作説明図(A)である。
【図7】第一実施例の動作説明図(B)である。
【図8】第一実施例の動作説明図(C)である。
【図9】第一実施例の動作説明図(D)である。
【図10】第一実施例の動作説明図(E)である。
【図11】第二実施例の全体図である。
【図12】第二実施例の動作説明図(A)である。
【図13】第二実施例の動作説明図(B)である。
【図14】第三実施例の全体図である。
【図15】第三実施例の部分配置図である。
【図16】第三実施例のツメの背面形状を示す図である。
【図17】第三実施例の動作説明図である。(A)アンロック時(B)ロック時
【図18】第三実施例の動作説明図である。(C)ロック解除動作時(D)ロック解除終了時
【図19】問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 クランパ
2 クランパ支持アーム
2a アーム部
3 ターンテーブル
3a ディスク載置面
4 回転防止機構
5a,5b フック
6a,6b ロック用ツメ
25,160 ロック用ツメ
Claims (5)
- 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記ターンテーブルに設けられ、前記回転媒体を載置する載置部と、
前記載置部よりも内周側に設けられ、前記クランパと前記ターンテーブル
とが離れないようにロックする為の係合手段と、
前記ターンテーブルの回転により前記係合手段との嵌合及び嵌合解除可能
に前記クランパの内周側に設けられた被係合手段と、
を備えてなることを特徴とするチャッキング装置。 - 前記請求項1記載のチャッキング装置において、
前記クランパを上下移動させるクランパ支持手段と、
前記ターンテーブルの回転により前記係合手段と前記被係合手段との嵌合及び嵌合解除を行う際に、前記ターンテーブルの回転に伴って前記クランパが回転しないようにする為の回転防止機構とを備え、
前記回転防止機構は前記クランパに設けられた第1フック手段と、
前記クランパ支持手段に設けられ、前記第1フック手段と組み合わさる形状の第2フック手段とで構成され、
前記クランパ支持手段の移動により前記第1フック手段と前記第2フック手段とが嵌合して前記クランパの回転を防止すること、
を特徴とするチャッキング装置。 - 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記回転媒体を保持する複数のロック用ツメと、
前記回転媒体の着脱時には前記ロック用ツメと前記回転媒体の中心孔の縁とが接触しないように前記ロック用ツメを前記中心孔の内側の退避位置に保持し、装着完了後に前記ロック用ツメと前記回転媒体の中心孔の縁とが接触する接触位置に前記ロック用ツメを移動可能に保持するツメ保持部材と、
を有することを特徴とするチャッキング装置。 - 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記ターンテーブルの中心に設けられたスピンドルと、
前記ターンテーブルの内側に設けられ、前記回転媒体を保持するロック用ツメと、
前記ロック用ツメを前記スピンドル側に付勢するばね手段とを備え、
前記回転媒体の着脱時は、前記ロック用ツメと前記クランパの係合部とが非係合状態であり、前記ばね手段の弾性力により前記ロック用ツメは前記スピンドル側に引き寄せられて前記ロック用ツメと前記回転媒体の中心孔とが接触しない退避位置に保持され、前記回転媒体の装着完了後は、前記ロック用ツメは前記クランパの係合部により外側に押されることにより前記回転媒体の中心孔の縁と接触する接触位置に保持されること、
を特徴とするチャッキング装置。 - 回転媒体を載置するターンテーブルと、
前記ターンテーブルとで前記回転媒体を挟持するクランパと、
前記ターンテーブルの内側に設けられ、前記回転媒体を保持するロック用ツメと、
前記ターンテーブルの内側に設けられ、前記ロック用ツメの背面と係合するツメ係合手段と、
前記クランパの上下移動に伴って前記リングをロック位置及びアンロック位置に上下移動可能に保持するばね手段と、
前記ロック用ツメをロック位置及びアンロック位置に移動可能に保持するばね手段とを備え、
前記ロック用ツメの背面にロック用段差とアンロック用段差が設けられており、前記ツメ係合手段がアンロック位置にある時は前記アンロック用段差に係合することにより前記ロック用ツメは前記ばね手段の弾性力を受けて前記回転媒体の中心孔の内側のアンロック位置に保持され、前記ツメ係合手段がロック位置にある時は前記ロック用段差に係合することにより前記ロック用ツメは前記回転媒体の中心孔の縁と接触するロック位置に保持されること、
を特徴とするチャッキング装置。
Priority Applications (1)
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JP2002370305A JP2004199838A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | チャッキング装置 |
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JP2002370305A JP2004199838A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | チャッキング装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010225252A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Sony Corp | ディスク装着機構、ディスクドライブ装置 |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002370305A patent/JP2004199838A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010225252A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Sony Corp | ディスク装着機構、ディスクドライブ装置 |
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