JP2000163837A - ディスクのクランプ装置 - Google Patents

ディスクのクランプ装置

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JP2000163837A
JP2000163837A JP10338563A JP33856398A JP2000163837A JP 2000163837 A JP2000163837 A JP 2000163837A JP 10338563 A JP10338563 A JP 10338563A JP 33856398 A JP33856398 A JP 33856398A JP 2000163837 A JP2000163837 A JP 2000163837A
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turntable
clamper
clamping
clamp
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隆行 和田
Takahiro Horiuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクを挟持するチャッキングプーリとタ
ーンテーブル間に作用する永久磁石による磁気吸引力で
ディスククランプした場合、ディスクの高速回転化の対
応とディスククランプ解除の容易化の両立が難しい。 【解決手段】 ターンテーブル12内にディスク回転時
の遠心力により半径方向に移動してディスク10をその
片面からクランプする第1クランパ21と、ディスク中
心孔10aの内周をクランプする第2クランパ22を配
設して、ターンテーブル12の永久磁石5の磁力を従来
より弱められる構造として、ディスク高速回転時は磁力
と各クランパ21、22により強固にクランプし、クラ
ンプ解除時は弱い磁力だけのクランプ力に抗する弱い動
力で解除するようにして、上記の両立を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD−ROM装
置等におけるディスク再生記録時のディスククランプ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスク等の円盤状
記録媒体であるディスクをターンテーブルで高速回転さ
せて、ディスクの信号記録面を光学ピックアップにより
走査して信号を記録再生するCD−ROM装置等におい
ては、ディスクをターンテーブル上にクランプするディ
スククランプ機構の性能の優劣が記録再生精度に大きな
影響を及ぼす。そこで、ディスクを高性能にクランプす
るディスククランプ装置として、永久磁石の磁気吸引力
を利用した図7及び図8に示すものが適用されている。
【0003】図7はディスククランプ解除時、図8はデ
ィスククランプ時のもので、同図に示されるディスクク
ランプ装置1は、スピンドルモータ2のスピンドル軸2
aに嵌合固着され、ディスク10の中心孔(スピンドル
孔)10aに係合してディスク10を支える永久磁石5
内蔵のターンテーブル3と、このターンテーブル3に対
して相対的に近接離反自在に配設され、近接駆動された
ときにターンテーブル3との間にディスク10を挟持す
るヨーク7内蔵の従動回転体、例えばチャッキングプー
リ4を有する。
【0004】ターンテーブル3は、ディスク10の中心
孔10aに嵌合する截頭円錐形状の中央凸部3aと、こ
の中央凸部3aの外周に突設された鍔部3bで構成さ
れ、鍔部3bがディスク10の下面の中心孔10a周辺
を支持するようになっている。中央凸部3aの上面に同
心に環状の永久磁石5が埋設固定される。ターンテーブ
ル3を支持するスピンドルモータ2がメインシャーシ8
に固定される。メインシャーシ8は、図示しないメイン
シャーシ駆動機構で上下揺動制御されて、ターンテーブ
ル3をディスク10に接近させ、ディスク10から離反
させる。
【0005】チャッキングプーリ4は、プーリベース6
の下面に突設された断面L形のホルダ部6a内に回転自
在に収容されており、後述するディスククランプ時にタ
ーンテーブル3の截頭円錐形状の中央凸部3aに係合す
る皿状の中央凹部4aの天面に、鉄板等の薄板円盤状の
磁性体からなるヨーク7が埋設してある。
【0006】図7の状態においてディスク10がそのデ
ィスク搬送機構(図示せず)により装置本体内のターン
テーブル3の真上の定位置に搬入されると、図8に示す
ように、メインシャーシ8が上昇駆動されてスピンドル
モータ2とターンテーブル3が上昇して、ディスク10
の中心孔10aにターンテーブル3の中央凸部3aが嵌
挿され、ディスク10の下面の中心孔10a周辺が鍔部
3b上に載置される。さらに、メインシャーシ8が上昇
駆動され、ターンテーブル3の中央凸部3aがチャッキ
ングプーリ4の中央凹部4aに嵌合してチャッキングプ
ーリ4の下面がディスク10の上面の中心孔10a周辺
に当接する。この時点でディスク10がチャッキングプ
ーリ4とターンテーブル3で挟持されてクランプされ、
このとき、チャッキングプーリ4が内蔵するヨーク7と
ターンテーブル3が内蔵する永久磁石5とが相互に磁気
吸引し合い、この磁気吸引力によってディスク10の上
記挟持状態が強化されて、ディスク10の最終的なクラ
ンプが終了する。
【0007】図8のディスククランプ時においては、チ
ャッキングプーリ4がプーリベース6のホルダー部6a
から浮いた自由状態にある。この状態でスピンドルモー
タ2でターンテーブル3を高速回転させると、ターンテ
ーブル3と一体となってディスク10とチャッキングプ
ーリ4が高速回転して、ディスク10の情報の記録再生
動作が行われる。ディスク10の情報の記録再生動作が
終了すると、ディスク取り出しが次のように行われる。
【0008】まず、チャッキングプーリ4とターンテー
ブル3との間に挟持されたディスク10のクランプを解
除する。この場合、メインシャーシ駆動機構により、ヨ
ーク7と永久磁石5との間に働く磁気吸引力に抗してメ
インシャーシ8を下降駆動させてプーリベース6により
チャッキングプーリ4をディスク10から離脱させ、タ
ーンテーブル3をディスク10から離脱させてディスク
10のクランプ解除を行う。クランプ解除されたディス
ク10は、図示しないディスク搬送機構のトレイに戻さ
れて外部に搬出(イジェクト)される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ターンテー
ブル3の中央凸部3aがディスク10の中心孔10aに
スムーズに挿脱されるように、中央凸部3aの外周とこ
れに挿通された中心孔10aの内周の間には微小なクリ
アランスが設定されている。ターンテーブル3でディス
ク10を高速回転させるとき、両者間のクリアランスで
ディスク10が振動すると情報の記録再生不良を招くこ
とがあるので、ディスク10が振動しないように永久磁
石5の磁力を高めに設定して、磁力によるディスククラ
ンプ力を高めるようにしている。また、ディスク10の
情報再生時間の短縮を目指す最近のCD−ROM装置の
回転速度高速化の要請に応えるべく、高速回転時にもデ
ィスク10をスリップさせないようにディスク10に対
する十分なクランプ力を確保する必要からも、永久磁石
5の磁力を強化している。
【0010】その結果、ディスク10のクランプ解除時
において、ディスク10からターンテーブル3とチャッ
キングプーリ4を永久磁石5の磁気吸引力に抗して離脱
させるときの駆動力が益々増大し、特にメインシャーシ
駆動機構にかかる負荷が益々増大してこの駆動機構が複
雑、高価となる傾向にある。また、永久磁石5の磁力強
化にメインシャーシ駆動機構の駆動力強化が対応できな
いような場合は、ヨーク7と永久磁石5との間の磁気吸
引力に打ち勝てずにメインシャーシ8が下降せず、ディ
スク10のクランプ解除ができないこともあって、これ
を解決する早急な対策が要望されている。
【0011】それ故に、本発明の目的とするところは、
ディスク着脱時はディスクを必要最小限のクランプ力で
クランプさせ、ディスク回転時には大きなクランプ力で
ディスクをクランプさせるようにして上記課題を解決し
たディスククランプ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、機器本体内の定位置に搬入されたディス
クを、その中心孔と中心孔周辺のディスク片面に離脱可
能に嵌着された永久磁石内蔵のターンテーブルと、ディ
スクの中心孔周辺の前記ディスク片面と反対の片面に離
脱可能に当接されるヨーク内蔵の従動回転体で挟持し
て、この両者の永久磁石とヨーク間の磁気吸引力でもっ
てクランプする第1クランプ機構と、ターンテーブルに
収納されて、第1クランプ機構で挟持されたディスクが
ターンテーブルと従動回転体と一体となって回転すると
きの遠心力で半径方向外方向に移動してディスクの中心
孔周辺をターンテーブル側にクランプするクランパ、及
び、このクランパをディスク回転停止による遠心力解除
時にディスクから復帰弾性力で自動離脱させる復帰弾性
体内蔵の復帰機構部を有する第2クランプ機構と、を具
備したことを特徴とするものである。
【0013】ここで、第1クランプ機構における永久磁
石内蔵ターンテーブルとヨーク内蔵従動回転体は既存の
ものが適用され、つまり、第1クランプ機構は従来のク
ランプ装置と同様なものであり、本発明はこの従来機構
に第2クランプ機構を加えたものに相当する。第2クラ
ンプ機構はディスクが回転して始めてディスクをクラン
プする機能を発揮するもので、ディスクが高速回転する
ほどに遠心力が増大してディスクのクランプ力が増大す
る。この第2クランプ機構の追加設置で、第1クランプ
機構の永久磁石によるディスククランプ力の強化対策が
不必要となる。
【0014】また、本発明の第2の発明は、上記第2ク
ランプ機構が、ディスク回転時の遠心力で移動したとき
にディスクのターンテーブルと反対の片面を押圧してタ
ーンテーブルと共にディスクを挟持してクランプするク
ランパを有することを特徴とする。
【0015】更に、本発明の第3の発明は、上記第2ク
ランプ機構が、ディスク回転時の遠心力で移動したとき
にディスク中心孔内壁面を押圧してディスクを外周方向
にクランプするクランパを有することを特徴とする。
【0016】ここでの第2の発明のクランパと第3の発
明のクランパは別体のブロック品で、ターンテーブルと
ディスクが回転を始めるときは遠心力が働かずにディス
クをクランプせず、回転を始めて高速回転するほど遠心
力が増大してディスククランプ力を増大させる。
【0017】更に、本発明の第4の発明は、上記第2ク
ランプ機構の復帰機構部が、ターンテーブル内にその軸
方向に往復移動可能に配設されて、平常時は先端部がタ
ーンテーブル上面に突出するフック部材と、このフック
部材にその平常状態を維持させるように弾力を付勢する
復帰弾性体を有し、平常時はフック部材でクランパをタ
ーンテーブル内に拘束し、ターンテーブルと従動回転体
でディスクを挟持したときに従動回転体でフック部材の
先端部を押圧してフック部材をターンテーブル内に退入
させてクランパの拘束を解除するようにしたことを特徴
とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図6を参照して説明する。尚、この実施形態は、図7
及び図8のディスククランプ装置に適用したもので、図
7及び図8と同一、又は、相当部分には同一符号を付し
て、説明の重複を避ける。
【0019】図1及び図2に示すディスククランプ装置
11は、基本的には図7の従来のディスククランプ機構
1の構成を踏襲している。このディスククランプ装置1
1は、図7と基本的構造が同じ第1クランプ機構C1
と、ディスク回転時に機能を発揮する第2クランプ機構
C2で構成される。
【0020】第1クランプ機構C1は、従来同様なスピ
ンドルモータ2のスピンドル軸2aに嵌合固着した永久
磁石5内蔵のターンテーブル12と、このターンテーブ
ル12との間にディスク10を挟持してクランプするヨ
ーク7内蔵の従動回転体であるチャッキングプーリ4で
構成される。ターンテーブル12は、ディスク10の中
心孔10aに嵌合する截頭円錐形状の中央凸部12a
と、この中央凸部12aの外周に突設された鍔部12b
を有し、チャッキングプーリ4とで従来同様にしてディ
スク10を挟持すると、永久磁石5とヨーク7の磁気吸
引力でディスク10をクランプする。
【0021】第2クランプ機構C2は、改造されたター
ンテーブル12内に組み込まれるもので、ディスク10
が回転すると遠心力でディスク10をクランプするクラ
ンパ20と、ディスク10の回転が停止するとクランパ
20によるディスククランプを自動解除する復帰機構部
30で構成される。クランパ20は、後述する第1クラ
ンパ21と第2クランパ22の2種で構成されるが、い
ずれか1種であってもよく、ここでは2種の場合で説明
を続行する。復帰機構部30は、ディスク回転時に第1
クランパ21と第2クランパ22の拘束を解除して遠心
力が作用するように自由状態にし、ディスク回転が停止
すると両クランパ21,22をディスク非クランプの元
の状態に自動復帰させて、そのまま拘束する。
【0022】第1クランパ21と第2クランパ22の形
態の具体例を図5に、動作例を図6に示し説明する。第
1クランパ21は前傾した傾斜上面21aを有する縦断
面台形のブロックで、下面がターンテーブル12の鍔部
12bと平行に対向し、この下面の後方中央部に縦断面
三角形の三角空間23と縦断面矩形の四角空間24が連
続して形成される。
【0023】この第1クランパ21の複数個、例えば4
個がターンテーブル12の中央凸部12aの外周内に等
間隔で、中央凸部12aの半径方向に突出退入可能に嵌
着される。図6に示すように、中央凸部12aの外周に
は第1クランパ21と第2クランパ22が上下2段配置
で収納される収納空間25が形成され、この収納空間2
5の天面が第1クランパ21の傾斜上面21aと摺動可
能に接触する前傾したガイド面26として形成される。
第1クランパ21の傾斜上面21aの中央にガイドレー
ル部21bが一体に突設され、このガイドレール部21
bをガイド面26に形成したガイド溝(図示せず)に摺
動可能に嵌挿することで、第1クランパ21はターンテ
ーブル12の半径方向にガイドされて前後移動する。
尚、図3は第1クランパ21が半径方向に後退移動した
ときの平面図、図4は半径方向に前進移動したときの平
面図である。
【0024】ターンテーブル12の中央凸部12a外周
に形成した収納空間25の上段位置に第1クランパ21
が配置され、下段位置に第2クランパ22が半径方向に
前後移動可能に配置される。第2クランパ22は略矩形
の平板ブロックで、上面の後方中央に突起22aを有
し、この突起22aが第1クランパ21の四角空間24
に挿通される。第2クランパ22の下面はターンテーブ
ル12の鍔部12bの上面と面一であり、この下面の中
央に一体に突設されたガイドレール部22bが鍔部12
bの上面に形成されたガイド溝(図示せず)に摺動可能
に嵌挿されて、第2クランパ22がターンテーブル12
の半径方向にガイドされて前後移動する。第2クランパ
22の先端部の板厚は、ディスク10の板厚より少し小
さく設定されている。
【0025】第2クランプ機構C2の復帰機構部30
は、図5と図6に示すようなフック部材31と復帰弾性
体のスプリング32を有する。フック部材31は縦長の
ロッド部31aと、ロッド部31aの下端から側方に延
在する三角断面のフック部31bで構成される。これに
対してターンテーブル12の中央凸部12aの上面に収
納空間25に連通するガイド孔27が形成され、このガ
イド孔27にロッド部31aが摺動可能に嵌挿され、フ
ック部31bが第1クランパ21の三角空間23に収納
される。ロッド部31aと収納空間25の底の間に圧縮
されたスプリング32が挿入される。スプリング32は
フック部材31を常時弾圧して、平常時においてロッド
部31aの先端部をターンテーブル12の中央凸部12
aの上面から突出させる。この平常時においてはフック
部31bが第1クランパ21の三角空間23に係合して
第1クランパ21が半径方向に前進移動するのを阻止
(拘束)し、この阻止で四角空間24に突起22aを係
止させた第2クランパ22の半径方向前進移動も阻止
(拘束)される。
【0026】以上の第1クランパ21と第2クランパ2
2はディスク回転時にだけ遠心力で半径方向に前進移動
して、ディスク10をそれぞれ別の形態でクランプす
る。その要領が図6(A)〜(C)に示される。
【0027】即ち、図6(A)はディスククランプ前の
平常状態が示され、このときフック部材31のロッド部
31aがターンテーブル12の中央凸部12aの上面か
ら突出し、その状態がスプリング32の弾力で維持され
る。また、フック部31bで拘束された第1クランパ2
1の先端面と第2クランパ22の先端面は中央凸部12
aの外周と面一の状態にある。この状態で従来同様にデ
ィスク10の装着が行われる。
【0028】即ち、ディスク搬送機構(図示せず)によ
りディスク10がターンテーブル12の真上の定位置に
搬入されると、図2に示すようにメインシャーシ駆動機
構(図示せず)によりメインシャーシ8が上昇駆動され
てターンテーブル12上にディスク10が載置され、こ
のディスク10上にチャッキングプーリ4が被せられ
て、チャッキングプーリ4のヨーク7とターンテーブル
12の永久磁石5が相互に磁気吸引し合って、ディスク
10がチャッキングプーリ4とターンテーブル12との
挟持力と磁気吸引力でクランプされる。
【0029】この一連のクランプ動作に並行して、ま
ず、チャッキングプーリ4に内蔵されたヨーク7によっ
て、ターンテーブル12上に突出したフック部材31の
ロッド部31aがスプリング32の弾力に抗して押し下
げられ、この押し下げで図6(B)に示すようにフック
部31bの傾斜したフック面が第1クランパ21の三角
空間23の傾斜天面である係止面から下がって、両者の
係合が解かれて第1クランパ21の拘束が解除され、こ
の解除で第2クランパ22の拘束も解除される。この時
点で各クランパ21,22は半径方向前後移動自由な状
態となる。
【0030】図6(B)に示すようにしてディスク10
の装着、クランプが行われてから、スピンドルモ−タ2
によるディスク回転駆動が開始される。ディスク10が
回転開始すると各クランパ21,22に遠心力が作用
し、この遠心力で各クランパ21、22が同時に半径方
向外方向に前進移動して図6(C)に示すようにディス
ク10をクランプする。
【0031】第1クランパ21が前進移動するとき、収
納空間25の前傾したガイド面26にガイドされて第1
クランパ21の先端部下面がディスク10の上面の中央
孔10a周辺に押し付けられ、そのままの状態が遠心力
で保持されて、第1クランパ21がターンテーブル12
の鍔部12bとでディスク10を挟持する状態でクラン
プする。このときのクランプ力は遠心力に比例する。他
方、第2クランパ22が遠心力で前進移動すると、その
先端面がディスク10の中心孔10aの内壁面に当接し
て、ディスク10を外周方向でクランプし、このときの
クランプ力も遠心力に比例する。
【0032】従って、ディスク10の回転始め、及び、
低速回転時にはヨーク7と永久磁石5との磁気吸引力で
ディスク10の主たるクランプが行われ、このディスク
10が高速回転すると磁気吸引力によるクランプにディ
スク回転時の遠心力による第1クランパ21と第2クラ
ンパ22のクランプが加わって二重三重のクランプ状態
となる。このときのクランプ力は、ディスク10の回転
が高速になればなるほど増大するので、ディスク10の
高速回転化が容易になる。また、ディスク10の回転時
のクランプを第1クランパ21と第2クランパ22で受
け持たせたので、磁気吸引力によるクランプ力を増大さ
せる必要がなくなって、永久磁石5に磁力の小さい小型
のものが適用可能となる。
【0033】ディスク10の回転が停止すると、各クラ
ンパ21,22に作用していた遠心力が無くなり、各ク
ランパ21,22が自由状態となる。そして、ディスク
回転停止後のディスク取り出しのためにメインシャーシ
8を下降駆動させ、チャッキングプーリ4とターンテー
ブル12との間に挟持されたディスク10のクランプを
解除すると、ヨーク7によって押し下げられていたフッ
ク部材31がスプリング32の復帰弾性力でもって上昇
駆動されて、図6(A)の平常状態に自動復帰し、この
ときに第1クランパ21と第2クランパ22がフック部
材31で後退移動させられて元の位置に復帰され、その
まま拘束される。
【0034】上記ディスク回転停止後のメインシャーシ
下降駆動によるクランプ解除は、永久磁石5とヨーク7
の磁気吸引力に抗して行われるが、永久磁石5の磁力を
従来より弱めた機構とすることで、メインシャーシ駆動
機構がディスククランプ解除時に必要とする離間動力を
従来に比べ低減させることができ、また、クランプ解除
が確実にできるようになる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ターンテーブル内にデ
ィスク回転時の遠心力によりディスクをクランプするク
ランパを配設して、永久磁石の磁気的な吸引力を従来よ
り弱められる機構としたため、ディスク回転停止後のク
ランプ解除時の磁気吸引力によるディスククランプ力を
小さく設定しておくことができ、このようにすることで
ディスククランプ解除が小さな動力で簡単確実に行える
ようになり、クランプ解除の信頼性が良いディスククラ
ンプ装置が提供できる。また、ディスククランプ状態に
あっては、ヨークと永久磁石との磁気的な吸引力に加
え、ディスク回転時の遠心力によるクランパのクランプ
力によって、より確実で強固なクランプ状態が維持され
て、ディスクの高速回転駆動による記録再生速度の向上
化に容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスククランプ装置の一実施形態を
ディスククランプ解除状態において示す部分断面を含む
側面図。
【図2】図1装置のディスククランプ時の状態を示す部
分断面を含む側面図。
【図3】図1装置におけるターンテーブルの平面図。
【図4】図2装置におけるターンテーブルの平面図。
【図5】図1装置における2種のクランパとフック部材
の分解斜視図。
【図6】図1装置のディスククランプ動作を説明するた
めの要部拡大断面図で、(A)はディスククランプ前の
断面図、(B)はディスク回転前のディスククランプ時
の断面図、(C)はディスク回転時の断面図。
【図7】従来のディスククランプ装置の一例をディスク
クランプ解除状態において示す部分断面を含む側面図。
【図8】図7装置のディスククランプ時の状態を示す部
分断面を含む側面図。
【符号の説明】
1,11 ディスククランプ装置 2 スピンドルモータ 2a スピンドル軸 4 従動回転部材(チャッキングプーリ) 4a 中央凹部 5 永久磁石 6 プーリベース 6a ホルダ部 7 ヨーク 8 メインシャーシ 10 ディスク 10a 中心孔 12 ターンテーブル 12a 中央凸部 12b 鍔部 C1 第1クランプ機構 C2 第2クランプ機構 20 クランパ 21 クランパ(第1クランパ) 21a 傾斜上面 21b ガイドレール部 22 クランパ(第2クランパ) 22a 突起 22b ガイドレール部 23 三角空間 24 四角空間 25 収納空間 26 ガイド面 27 ガイド孔 30 復帰機構部 31 フック部材 31a ロッド部 31b フック部 32 復帰弾性体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体内の定位置に搬入されたディス
    クを、その中心孔と中心孔周辺のディスク片面に離脱可
    能に嵌着された永久磁石内蔵のターンテーブルと、ディ
    スクの中心孔周辺の前記ディスク片面と反対の片面に離
    脱可能に当接されるヨーク内蔵の従動回転体で挟持し
    て、この両者の前記永久磁石とヨーク間の磁気吸引力で
    もってクランプする第1クランプ機構と、 上記ターンテーブルに収納されて、第1クランプ機構で
    挟持されたディスクがターンテーブルと従動回転体と一
    体となって回転するときの遠心力で半径方向外方向に移
    動してディスクの中心孔周辺をターンテーブル側にクラ
    ンプするクランパ、及び、このクランパをディスク回転
    停止による遠心力解除時にディスクから復帰弾性力で自
    動離脱させる復帰弾性体内蔵の復帰機構部を有する第2
    クランプ機構と、 を具備したことを特徴とするディスクのクランプ装置。
  2. 【請求項2】 上記第2クランプ機構が、ディスク回転
    時の遠心力で移動したときにディスクのターンテーブル
    と反対の片面を押圧してターンテーブルと共にディスク
    を挟持してクランプするクランパを有することを特徴と
    する請求項1記載のディスクのクランプ装置。
  3. 【請求項3】 上記第2クランプ機構が、ディスク回転
    時の遠心力で移動したときにディスク中心孔内壁面を押
    圧してディスクを外周方向にクランプするクランパを有
    することを特徴とする請求項1又は2記載のディスクの
    クランプ装置。
  4. 【請求項4】 上記第2クランプ機構の復帰機構部が、
    ターンテーブル内にその軸方向に往復移動可能に配設さ
    れて平常時は先端部がターンテーブル上面に突出するフ
    ック部材と、このフック部材にその平常状態を維持させ
    るように弾力を付勢する復帰弾性体を有し、平常時はフ
    ック部材でクランパをターンテーブル内に拘束し、ター
    ンテーブルと従動回転体でディスクを挟持したときに従
    動回転体でフック部材の先端部を押圧してフック部材を
    ターンテーブル内に退入させてクランパの拘束を解除す
    るようにしたことを特徴とする請求項1〜3記載のディ
    スクのクランプ装置。
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