JP3471165B2 - 記録媒体収納マガジン装置 - Google Patents

記録媒体収納マガジン装置

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JP3471165B2
JP3471165B2 JP10429996A JP10429996A JP3471165B2 JP 3471165 B2 JP3471165 B2 JP 3471165B2 JP 10429996 A JP10429996 A JP 10429996A JP 10429996 A JP10429996 A JP 10429996A JP 3471165 B2 JP3471165 B2 JP 3471165B2
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朋久 古石
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の記録媒体、
特にコンパクトディスク(以下、「CD」と略称する)
などの円盤状記録媒体を複数枚収納可能で、収納された
記録媒体の記録内容に対してアクセス可能なCDオート
チェンジャなどに用いる記録媒体収納マガジン装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図21および図22は、従来からのCD
オートチェンジャの動作原理を示す。図21は平面図、
図22は図21の切断面線A−Aから見た断面図をそれ
ぞれ示す。CDオートチェンジャ1は、光ピックアップ
ユニット2をCD3を収納するマガジン4内に挿入し、
ターンテーブル5によってCD3を回転駆動し、CD3
に記録されている記録内容の再生が可能である。このよ
うなCDオートチェンジャ1の方式は、機器内でマガジ
ン4を分割し、再生すべきCD3が収納されている空間
を広げ、その広げられた空間に光ピックアップユニット
2を進入させてCD3の再生を行う。このようなマガジ
ン4は、再生装置内では分割可能であり、再生装置外で
は携帯可能に一体的に枠組される必要がある。マガジン
4へのCD3の装填は、機器外にマガジン4を取出して
行い、枠組が固定されたマガジン4の隙間に、CD3を
挿入したり排出したりする必要がある。
【0003】図23は、図22に示すようにCD3の下
方に隙間をあけて、光ピックアップユニット2を挿入し
てターンテーブル5によりCD3を回転駆動する状態を
示す。ターンテーブル5の中心にはチャック爪6が設け
られ、ばね7によって回転軸8から半径方向外方側に押
圧している。CD3のセンタホール9からチャック爪6
の先端が突出し、CD3のセンタホール9の周辺部を押
圧して押える。通常のCD3の再生装置では、CD3を
ターンテーブルと対向して設けられるクランプ装置のク
ランパなどによって挟持して保持するけれども、CDオ
ートチェンジャ1をコンパクトに構成する上では、クラ
ンプ装置を設けることは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】CDオートチェンジャ
1を小形化するためには、マガジン4に高密度でCD3
を収納可能とする必要がある。このため、マガジン4へ
のCD3の装填方法としては、一方側にCD3の幅より
僅かに大きい横幅を有するように形成されるスリットか
ら、CD3を直接挿入し、排出する方法が採られる。こ
のようなCD3の挿入や排出は、隙間が狭いので非常に
扱い勝手が悪く、また挿入/排出時にCD3に傷がつく
おそれもある。一方では、携帯時にCD3が隙間から飛
出すのを防ぐため、飛出し防止機構を設ける必要もあ
る。さらに、CD3の排出用にはレバーなどを設ける必
要もあり、また再生機器内で分離されたときに、CD3
を保持する機構も必要となる。これらの機構を小形にし
て装着することは非常に困難であり、構造が複雑になっ
てしまう。
【0005】また、図23に示すようなクランプの方式
では、片持ち式となり、クランプが不充分になりやす
い。また、図22に示すようなCD3の再生時には、マ
ガジン4を分離する際には、CD3の保持状態を解除
し、ターンテーブル5側にCD3を移行させる機構も必
要となり、複雑な機構を要するとともに小形化の妨げと
もなる。
【0006】マガジン4内でCD3を保持する機構が、
CD3の外周を保持する方式であると、一般の12cm
の外径のCD3に合わせて保持機構を設けると、小外
径、たとえば8cmのCD3を使用することが困難とな
る。外径を大きくするアダプタを使用しても、ターンテ
ーブル5の構造上、CD3のクランプ時と、クランプ解
除時とに、アダプタがCD3から外れやすく、動作不能
となるおそれもある。
【0007】本発明の目的は、簡単な構成で記録媒体の
着脱が容易であり、小形に構成することができる記録媒
体収納マガジン装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のトレイ
が積層されるマガジン装置であって、積層される各トレ
イが係止部材によって一体的に固定される固定状態と、
各トレイの一端に設けられた軸が枢支結合されており該
係止部材の係止を外した際、前記枢支結合された軸を中
心としてトレイの他端間を開くことが可能な開頁可能状
態と、前記係止部材の係止および枢支結合された軸の結
合を外し、各トレイを個別に分離することが可能な分離
可能状態とを選択可能なことを特徴とする記録媒体収納
マガジン装置である。本発明に従えば、複数のトレイの
一端側に設けられる軸が枢支結合されて、一体的に結合
され、各トレイは分離可能ともなる。
【0009】また、積層されるトレイは、全段のトレイ
が一体的に固定される固定状態と、枢支結合される軸を
中心とする開頁可能状態とを切換可能であるので、開頁
状態にすれば容易に記録媒体の挿入と排出とを行うこと
ができる。
【0010】また本発明で、前記固定状態、開頁可能状
態、分離可能状態の選択は、スライド機構により行われ
ることを特徴とする。本発明に従えば、固定状態、開頁
可能状態、分離可能状態への切換えが可能なスライド機
構が備えられるので、状態を使いわけることができる。
【0011】また本発明で、前記トレイの一端に設けら
れた軸は、積層されたトレイの上の軸が下の軸を押えて
結合することを特徴とする。本発明に従えば、分離可能
状態で、積層状態のトレイをまとめて分離することがで
きる。
【0012】
【0013】また本発明で、前記分離可能状態時に分割
されたトレイ間にピックアップユニットを進入させて記
録媒体の再生を行うことを特徴とする。本発明に従え
ば、分離可能状態時に分割されたトレイ間にピックアッ
プユニットを進入させて記録媒体の再生を行うので、小
形化を図ることができる。
【0014】また本発明で、前記トレイに収納される記
録媒体は、中心部に回転駆動用の貫通孔を有する円盤状
であり、貫通孔を内側から押圧することによって、各ト
レイに保持されることを特徴とする請求項1に記載の記
録媒体収納マガジン装置。本発明に従えば、円盤状の記
録媒体を、中心部に設けられる回転駆動用の貫通孔を利
用して積層される各段のトレイに保持可能であるので、
円盤状の記録媒体の外径寸法が異なっても保持可能であ
り、外周を保持するための複雑な機構を用いないで、簡
易に収納することができる
【0015】また本発明は、前記貫通孔を内側から弾発
的に押圧して保持するクランプ部材が各トレイに対して
着脱可能に設けられ、クランプ部材は、前記円盤状の記
録媒体を保持した状態で、前記円盤状の記録媒体を保持
した状態で、ターンテーブルに装着可能であることを特
徴とする。本発明に従えば、円盤状の記録媒体は貫通孔
を内部から弾発的に押圧して保持するクランプ部材に保
持され、クランプ部材が各トレイおよび回転駆動用のタ
ーンテーブルの表面にそれぞれ装着されることによっ
て、記録媒体の各トレイへの収納と回転駆動しての記録
内容のアクセスとを容易に行うことができる。クランプ
部材は、円盤状の記録媒体の中心部を挟持するようにし
てターンテーブルの表面に装着されるので、円盤状記録
媒体の中心部をターンテーブル上に確実に保持すること
ができ、小形でも信頼性の高い回転駆動を行うことがで
きる。
【0016】また本発明で、前記クランプ部材は、前記
ターンテーブルに対して磁気的に吸着されて装着される
ことを特徴とする。本発明に従えば、クランプ部材は、
ターンテーブルに対して磁気的に吸着されるので、小形
かつ簡単な構成で確実な吸着を行うことができる。
【0017】また本発明で、前記各トレイは、前記積層
方向に突出して形成される複数の爪部を有し、前記クラ
ンプ部材は、各トレイへの装着時に各爪部と嵌合する嵌
合部を有することを特徴とする。本発明に従えば、各ト
レイに形成される爪部に、クランプ部材の嵌合部を嵌合
させることによって、クランプ部材をトレイに装着する
ことができる。爪部を嵌合部材から外すことによって、
クランプ部材をトレイから取外すこともできる。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明の実施の一
形態によるマガジン装置10の構成を示す。図1は係合
部についての詳細な構成、図2は分解された状態と一体
的に積層された状態との正面図、図3は分解された状態
と一体的に積層された状態との左側面図、図4は開頁状
態の正面図、図5は積層の底面側に設けられるシャーシ
の底面図をそれぞれ示す。シャーシ11は、スライド板
12が摺動変位に可能に設けられ、シャーシ11上に複
数のトレイ13,14,…,17が積層される。最上段
のトレイ17からは、シャーシ11側に腕20が延び、
腕20の先端の固定部21は、スライド板12に設けら
れる爪22によって係止可能である。図1(a)は部分
的な正面断面図、図1(b)は図1の左側面断面図図を
それぞれ示す。また、図1(a)は図1(b)の切断面
線A−Aから見た断面図、図1(b)は図1(a)の切
断面線B−Bから見た断面図にそれぞれ相当する。な
お、本実施形態のマガジン装置10は、図2〜図4に示
すように、5段のトレイ13〜17を有するけれども、
図1では説明の便宜上、トレイを3段で示す。
【0020】固定部21を爪22によって係止している
状態で、最内側の最下段トレイ13から最外側の最上段
トレイ17までに形成されているそれぞれの係合部2
3,24,25は、軸線29を共通とする揺動軸30,
31,32,33を有する。揺動軸30,31はトレイ
13の係合部23に形成され、揺動軸32はトレイ14
の係合部24に形成され、揺動軸33はトレイ15の係
合部25に形成される。シャーシ11には、揺動軸30
が積層方向に進入および離脱可能な溝40が形成され
る。トレイ13の係合部23は、揺動軸30および揺動
軸31を有し、揺動軸31が積層方向に進入および離脱
可能な溝41は、トレイ13に隣接するトレイ14の係
合部24に形成される。トレイ14の係合部24の揺動
軸32は、隣接するトレイ15の係合部25に形成され
る溝43内に進入および離脱可能である。トレイ15の
係合部25には揺動軸34も形成され、シャーシ11に
形成される溝43に進入および離脱可能である。
【0021】スライド板12は、シャーシ11に組付け
られており、図1(a)に示す左端が@の位置からスラ
イド方向49に摺動変位可能で、の位置を経て、さら
にの位置を越えて変位することができる。スライド板
12は、その左端が@の位置にある状態で、図1(b)
に示すように、シャーシ11の溝40,43に挿入され
ている最下段のトレイ13および最上段のトレイ17の
揺動軸30および揺動軸33をそれぞれ押え、各係合部
が積層方向に抜け出さないようにしている。中間で、最
下段トレイ13の揺動軸31は、上段側に隣接するトレ
イ14の溝41によって押えられる。トレイ14の揺動
軸32は上段側に隣接するトレイ17の溝42によって
押えられる。このように、各トレイの溝は下段側に隣接
するトレイの揺動軸を押えているので、全てのトレイが
一体的に係合される。最上段のトレイ17の腕20は、
その固定部21がスライド板12の爪22によって係止
されているので、全てのトレイは積層された状態で固定
される。
【0022】図1(a)で、スライド板12をの位置
まで摺動変位させれば、固定部21と爪22との係止は
外れ、一体的に固定される積層状態は解除される。しか
しながら、スライド板12が揺動軸30,33を押える
状態は継続するので、一体的な係合状態は継続し、トレ
イ13,14,…,17を図4に示すように断面が円形
になる揺動軸30〜33の共通な軸線29まわりに角変
位して、開頁状態とすることができるようになる。開頁
状態では、各トレイ13,14,…,17に対し、CD
49を仮想線で示す位置に装着したり、装着されている
CD49を取外したりすることが容易であり、CD49
を傷つけるおそれも少ない。
【0023】スライド板12を図1(a)のの位置ま
で摺動変位させると、各トレイ13,14,…,17を
図2(a)および図3(a)に示すように積層方向であ
る上下方向に分離することができる。
【0024】図5に示すようにシャーシ11の底面に
は、スライド板12の摺動変位を規制するロックレバー
50が設けられる。ロックレバー50は、シャーシ11
に立設される揺動用の軸11aまわりに揺動変位可能で
あり、ばね51によって押圧され、腕の先端がシャーシ
11に設けられる突起52の側面に当接する状態で停止
している。ばね51は、シャーシ11に設けられる保持
部53によって保持される。ロックレバー50は、シャ
ーシ11に設けられるガイド溝54を介してロック解除
用のピンが挿入されると、ばね51の付勢力に抗して、
仮想線で示すように揺動変位する。
【0025】スライド板12には、再生装置に挿入した
ときに分離可能にするための分離用爪55が設けられ、
ばね56によってシャーシ11に対し図5の左方側に付
勢される。ばね56は、ばね受57とシャーシ11に設
けられる係止部11bとの間に設置される。スライド板
12の中央下端にはボタン部58が設けられ、ばね56
の付勢方向と反対方向に押圧することによって、スライ
ド板12を図1(a)に示すスライド方向49に摺動変
位させることができる。
【0026】図6は、スライド板12の底面図を(a)
で、正面図を(b)でそれぞれ示す。図7は、スライド
板12の突起52、ばね受57、分離用爪55および爪
22の形状について、図6のA部、B部、C部およびD
部の詳細としてそれぞれ示す。スライド板12はステン
レス鋼などの薄板から構成され、突起52、ばね受5
7、分離用爪55および爪22は一体的な成形加工によ
ってそれぞれ形成される。
【0027】図8はロックレバー50の構成を示し、図
9はロックレバー50によって形成されるロック機構の
動作を示す。図8で、(a)は平面図、(b)は正面
図、(c)は右側面図をそれぞれ示す。図9で、
(a),(b),(c)は、図1(a)に示すスライド
板12の位置@,,にそれぞれ対応する。
【0028】ロックレバー50は鋼板製であり、中央部
に設けられる孔50aに挿入される軸を中心として揺動
変位可能である。ロックレバー50の中央部からは、一
対の腕が相互にほぼ垂直に延びる。一方の腕には内側に
段付部50bが形成され、他方の腕には外側に斜面部5
0cが形成される。図9(a)および(b)に示すよう
に、ロックレバー50は、図5に示すばね51によっ
て、変位方向51aに付勢されている。段付部50bが
設けられている側の腕の先端は突起52の側面に当接
し、段付部50bが設けられる腕がスライド方向49に
対抗するように延びる状態で停止する。図9(b)に示
すように、図5に示すボタン部58を押圧してスライド
板12をスライド方向49に摺動変位させても、ロック
レバー50は段付部50bがストッパ機構として突起5
2のスライド方向49への摺動変位を阻止する。
【0029】図9(c)は、マガジン装置10をCDチ
ェンジャなどのデッキに挿入した状態を示す。デッキに
は、シャーシ11のガイド溝54に沿って案内されるピ
ン59が設けられる。ピン59がロックレバー50の斜
面部50cを押圧すると、ロックレバー50は、ばね5
1の付勢力に抗して、変位方向51aとは逆方向の変位
方向51bに揺動変位する。この状態で、突起52の摺
動変位を規制する段付部50bは突起52のスライド方
向49の延長上から横方向に逃げるので、スライド板1
2の突起52に対する規制は解除される。スライド板1
2はスライド方向49にさらに摺動変位可能となり、図
1(a)のの位置を越えることもできる。デッキ内
で、分離用爪55がスライド方向49に押されると、ス
ライド板12がの位置を越え、各トレイ13,14,
…,17は、係合部23,24,25の係合状態が解除
され、揺動軸30,31,32,33が解放され、分離
可能となる。
【0030】図10、図11、図12、図13、図14
および図15は、CD49を保持するためのクランプ部
材に関連する構成を示す。図10は、鋼板などの強磁性
体の板材を塑性加工して形成するクランパ60の構成
を、(a)の平面図、(b)の正面図によってそれぞれ
示す。クランパ60は、外周側に平坦なフランジ部60
a、内周側に凹部60bをそれぞれ有する。フランジ部
60aの内周よりには、同心円上に、複数、たとえば3
つずつの取外し位置嵌合孔61および取付完了位置嵌合
孔62が形成される。絞り成形加工によって形成される
凹部60bの中央には、ターンテーブル嵌合孔63が形
成される。凹部60bの周辺には、爪挿入孔64が形成
され、円周方向に隣接して折り曲げ用爪65が形成され
る。
【0031】図11および図12は、クランパ60の凹
部60bにはめ込まれ、クランパ60とともにクランプ
部材を構成するクランパ部品66についての構成を示
す。図11(a),(b),(c)は、平面図、正面
図、底面図をそれぞれ示す。図12(x),(y),
(z)は、図11(a)の切断面線X−X,Y−Y,Z
−Zから見た断面図をそれぞれ示す。クランパ部品66
は、弾性を有する合成樹脂を成形して製造され、中央部
には回転軸嵌合孔67が形成される。表面側には、クラ
ンパ60の折り曲げ用爪65を折り曲げたときに嵌合す
る爪結合穴68が形成される。外周側には、CD48の
センタホールに挿入され、半径方向外方に押圧するディ
スク保持爪69が形成される。ディスク保持爪69は、
円弧状の腕69aの先端に形成され、センタホール内に
挿入された後、センタホールを内方から外方に押圧す
る。回転軸嵌合孔67とディスク保持爪69との中間付
近には、トレイ結合爪70が形成される。ディスク保持
爪69およびトレイ結合爪70は、それぞれ同心円上
に、複数、たとえば3つずつ等間隔に配置される。
【0032】図13、図14および図15は、クランパ
60を装着するためのトレイ11,12,…,17側の
構成を示す。図13に示すように、各トレイ11,1
2,…,17の中央部付近には、同心円上に、内側のク
ランパ係合爪71および外側のクランパ嵌合突起72が
3つずつ等間隔に形成される。図14に示すようなクラ
ンパ係合爪71は、クランパ部品66のディスク保持爪
69に対応する位置に設けられる。図14(a)は部分
的な平面図、(b)は(a)の切断面線A−Aから見た
断面図、(c)は側面図をそれぞれ示す。図15に示す
クランパ嵌合突起72は、クランパ60の取外し位置嵌
合孔61および取付完了位置嵌合孔62に対応する位置
に設けられ、図15(a)は部分的な平面図、(b)は
(a)の切断面線B−Bから見た断面図をそれぞれ示
す。クランパ60の取外し位置嵌合孔61にクランパ嵌
合突起72が嵌合する位置で、クランパ60の各トレイ
11,12,…,17への装着と取外しとが可能であ
る。
【0033】クランパ60を、各トレイ11,12,
…,17に押し付けながら、クランパ嵌合突起72が取
外し位置嵌合孔61から取付完了位置嵌合孔62の方向
に向かうように角変位させて、クランパ係合爪71をク
ランパ部品66のディスク保持爪69に係合させれば、
クランパ嵌合突起72がクランパ60の取外し位置嵌合
孔61から外れて取付完了位置嵌合孔62に嵌合するよ
うになる。この状態で、クランパ60は各トレイ11,
12,…,17に一体化し、安定して保持される。いっ
たん取付けられたクランパ60は、不用意に外れること
はない。また、クランパ60を反対方向に角変位させ
て、回り切った位置で引き離すようにすれば、容易にク
ランパ60を各トレイ11,12,…,17から取り外
すことができる。このような位置決めのための構成は、
一方のみ設けてもよいけれども、両方を設けておけば、
取付けと取外しとを、それぞれ確実に行うことができ
る。
【0034】図16、図17および図18は、CD48
を回転駆動するためのターンテーブル73に関連する構
成を示す。図16は、(a)で平面図、(b)で正面図
をそれぞれ示す。図17は、図16(a)の切断面線A
−Aから見た断面図を示す。図18は、クランパ回転軸
74の平面図を示す。ターンテーブル73の外周側には
CD48を載置する平坦なフランジ部73aが形成さ
れ、内周側には凹部73bが形成される。凹部73bの
中心からはスピンドルモータによって回転駆動されるク
ランパ回転軸74が立設され、その周囲にはマグネット
75が配置される。マグネット75は、磁気的な吸引力
によって、クランパ60の凹部60bの底面を吸着し、
クランパ60によってセンタホールが保持されるCD4
8を、安定に回転駆動して記録内容を再生することがで
きる。
【0035】図19は、CD48をクランパ60によっ
て保持しながら、ターンテーブル73に装着し、回転駆
動する状態を示す。CD48のセンタホールは、ディス
ク保持爪69によって内側から保持され、さらにクラン
パ60およびターンテーブル73のフランジ部60a,
73a間で狭持され、厚さ方向の両側から確実に支持さ
れる。
【0036】図20は、マガジン装置10をCDオート
チェンジャ81に装着し、CD48の再生を行っている
状態を簡略化して示す。CDオートチェンジャ81内に
は、再生すべきCD48を選択し、そのCD48が装着
されたトレイより下方のトレイと、上方のトレイとの間
隔を広げる昇降機構が設けられる。
【0037】たとえば、トレイ15に装着されているC
D48を選択する場合を想定すると、ロックレバー50
を揺動変位させてロックを解除し、分離用爪55を押し
てスライド板12をの位置を越えて摺動変位させて係
合状態を解除し、トレイ14,15間を引き離す。トレ
イ14,15間の間隙に光ピックアップユニット82を
挿入し、昇降機構によってトレイ14を少し下降させ
て、ターンテーブル73のクランパ回転軸74をクラン
パ部品66の回転軸嵌合孔67に差し込む。ターンテー
ブル73を、通常の再生時とは逆方向に回転させるとク
ランパ部品66とトレイ14との係合状態が解除され
る。昇降機構によって、トレイ14を上昇させれば、ト
レイ14のみが上方に逃げ、CD48はターンテーブル
73に装着されるチャッキングを行うことができる。再
生完了時には、再びトレイ14を降ろし、クランパ60
に押し付けながらスピンドルモータをチャッキング時と
逆方向に回転させると、トレイ14とクランパ60とが
一体的に係合する。トレイ14を上昇させれば、マグネ
ット75による磁気的吸引力に抗してクランパ60はタ
ーンテーブル73から引き離され、CD48のターンテ
ーブル73に対するチャッキングは解除される。
【0038】このような、各トレイ13,14,…,1
7の係合解除状態は、ロックバー50を揺動変位させな
ければ生じないので、マガジン装置10を専用のCDオ
ートチェンジャ81から取り外して携帯しているときな
どに、不用意に分離してしまうような不具合を避けるこ
とができる。携帯時には、ボタン部58を押圧すること
によって、各トレイ13,14,…,17を図4に示す
ような開頁状態にすることができるので、小形かつ簡単
な機構でCD48の挿入と排出とを容易に行うことがで
きる。CD48の装着は、クランパ60を利用して行う
ので、CD48の外径が変わっても、センタホールが同
一規格で形成されていれば、同様に取り扱うことができ
る。
【0039】以上説明した実施形態では、記録媒体とし
て記録内容を光学的に再生する円盤状のCD48を対象
としているけれども、記録を書き込んだり、磁気的に記
録にアクセスしたりするような記録媒体にも、同様に適
用可能である。さらに、積層状態の解除を伴う考え方
は、円盤状の記録媒体に限らず、カートリッジ入りの記
録媒体にも適用可能である。また、マガジン装置10で
は、トレイ13,14,…,17を上下方向に積層して
いるけれども、他の方向に積層しても、同様に固定、開
頁および分離の状態を使い分け、コンパクトな装置を実
現することができる。さらに、クランプ部材は、クラン
パ60とクランパ部品66との組合わせとして構成して
いるけれども、一体化して形成することもできる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数のト
レイを、固定状態と開頁可能状態と分離可能な状態とを
切換えることができる。各段のトレイが個別に分離可能
であるので、記録媒体の記録内容にアクセスするための
機構を分離されたトレイ間に挿入し、記録媒体をトレイ
間に挿入した状態のまま記録内容へのアクセスを行うこ
とができる。これによって、記録媒体のアクセス装置を
小形に構成することができる。
【0041】
【0042】また本発明によれば、スライド機構によっ
て固定状態、開頁可能状態、および分離可能状態の切換
えが行われるので、切換えを容易に行うことができる。
【0043】また本発明によれば、積層されたトレイの
分割を容易に行い、装置の構造の簡略化を図ることがで
きる。
【0044】また本発明によれば、分割されたトレイ間
にピックアップユニットを進入させて記録媒体の再生を
行うので、小形化を図ることができる。
【0045】また本発明によれば、円盤状の記録媒体を
回転駆動のための中心部の貫通孔を利用してトレイに保
持するので、記録媒体の外径が変化しても確実にトレイ
に保持することができる。
【0046】
【0047】また本発明によれば、円盤状記録媒体のト
レイへの装着は、中心孔に装着するクランプ部材を介し
て行われ、クランプ部材は円盤状記録媒体を回転駆動す
るターンテーブルの表面に円盤状記録媒体の中心孔周辺
を挟持する状態で装着可能である。クランプ部材を用い
ることによって、クランプ機構を設けないでも円盤状記
録媒体を確実にターンテーブルに対して保持しながら回
転駆動することができ、円盤状記録媒体へのアクセス時
にはクランプ機構を設ける必要がなく、装置の大幅な小
形化を達成しながら円盤状記録媒体を充分にクランプし
て保持することができる。
【0048】また本発明によれば、クランプ部材はター
ンテーブルに対して磁気的に吸着されて装着されるの
で、円盤状記録媒体の姿勢によらずに安定した吸着を維
持し、確実な回転駆動を行うことができる。
【0049】また本発明によれば、クランプ部材とトレ
イとの嵌合は爪部と嵌合部との間で機械的に行われるの
で、容易に着脱させることができる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるマガジン装置10
の部分的な正面断面図および左側面断面図である。
【図2】図1のマガジン装置10の分離状態および結合
状態の正面図である。
【図3】図1のマガジン装置10の分離状態および結合
状態の左側面図である。
【図4】図1のマガジン装置10の開頁状態の正面図で
ある。
【図5】図1のマガジン装置10の底面図である。
【図6】図5のスライド板12の底面図および正面図で
ある。
【図7】図6のスライド板12の部分的な形状を示す図
である。
【図8】図5のロックバー60の平面図、正面図および
右側面図である。
【図9】図5のロックバー60の動作を示す簡略化した
正面図である。
【図10】図1の実施形態でCDを保持するためのクラ
ンパ60の平面図および正面図である。
【図11】図10のクランパ60にはめ込まれるクラン
パ部品66の平面図、正面図および底面図である。
【図12】図11のクランパ部品66の部分的な断面図
である。
【図13】図1の実施形態で、各トレイの中心部に設け
られるクランパ60装着のためのクランパ係合爪71お
よびクランパ嵌合突起72の構成を示す部分的な平面図
および正面図である。
【図14】図13のクランパ係合爪71についての平面
図および断面図である。
【図15】図13のクランパ嵌合突起72についての平
面図、断面図および側面図である。
【図16】図1の実施形態に用いるターンテーブル73
5の60の平面図および正面図である。
【図17】図16の切断面線A−Aから見た断面図であ
る。
【図18】図16クランパ回転軸74の平面図である。
【図19】図1の実施形態で、クランパ60によってタ
ーンテーブル73にCD48を装着した状態を示す正面
断面図である。
【図20】図1の実施形態のマガジン装置10の使用状
態を示す簡略化した断面図である。
【図21】従来からのマガジン装置の動作を示す簡略化
した平面図である。
【図22】従来からのマガジン装置の動作を示す簡略化
した正面図である。
【図23】従来からのCDオートチェンジャの使用状態
を示す簡略化した断面図である。
【符号の説明】
10 マガジン装置 11 シャーシ 12 スライド板 13,14,15,16,17 トレイ 20 腕 21 固定部 22 爪 23,24,25 係合部 29 軸線 30,31,32,33 揺動軸 40,41,42,43 溝 48 CD 49 スライド方向 50 ロックバー 50a 段付部 51,56 ばね 52 突起 54 ガイド溝 55 分離用爪 58 ボタン部 59 ピン 60 クランパ 61 取外し位置嵌合孔 62 取付完了位置嵌合孔 63 ターンテーブル嵌合孔 67 回転軸嵌合孔 69 ディスク保持爪 70 トレイ係合爪 71 クランパ係合爪 72 クランパ嵌合突起 73 ターンテーブル 74 クランパ回転軸 75 マグネット 81 CDオートチェンジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−47893(JP,A) 特開 平9−66980(JP,A) 特開 平5−307854(JP,A) 実開 平5−33361(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/023 601 G11B 17/028 601

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトレイが積層されるマガジン装置
    であって、 積層される各トレイが係止部材によって一体的に固定さ
    れる固定状態と、 各トレイの一端に設けられた軸が枢支結合されており該
    係止部材の係止を外した際、前記枢支結合された軸を中
    心としてトレイの他端間を開くことが可能な開頁可能状
    態と、 前記係止部材の係止および枢支結合された軸の結合を外
    し、各トレイを個別に分離することが可能な分離可能状
    態とを選択可能なことを特徴とする記録媒体収納マガジ
    ン装置。
  2. 【請求項2】 前記固定状態、開頁可能状態、分離可能
    状態の選択は、スライド機構により行われることを特徴
    とする請求項1に記載の記録媒体収納マガジン装置。
  3. 【請求項3】 前記トレイの一端に設けられた軸は、積
    層されたトレイの上の軸が下の軸を押えて結合すること
    を特徴とする請求項1に記載の記録媒体収納マガジン装
    置。
  4. 【請求項4】 前記分離可能状態時に分割されたトレイ
    間にピックアップユニットを進入させて記録媒体の再生
    を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体収納
    マガジン装置。
  5. 【請求項5】 前記トレイに収納される記録媒体は、中
    心部に回転駆動用の貫通孔を有する円盤状であり、貫通
    孔を内側から押圧することによって、各トレイに保持さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体収納マ
    ガジン装置。
  6. 【請求項6】 前記貫通孔を内側から弾発的に押圧して
    保持するクランプ部材が各トレイに対して着脱可能に設
    けられ、 クランプ部材は、前記円盤状の記録媒体を保持した状態
    で、前記円盤状の記録媒体を保持した状態で、ターンテ
    ーブルに装着可能であることを特徴とする請求項5に記
    載の記録媒体収納マガジン装置。
  7. 【請求項7】 前記クランプ部材は、前記ターンテーブ
    ルに対して磁気的に吸着されて装着されることを特徴と
    する請求項6に記載の記録媒体収納マガジン装置。
  8. 【請求項8】 前記各トレイは、前記積層方向に突出し
    て形成される複数の爪部を有し、 前記クランプ部材は、各トレイへの装着時に各爪部と嵌
    合する嵌合部を有することを特徴とする請求項6または
    7に記載の記録媒体収納マガジン装置。
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