JP4005752B2 - ディスククランプ装置 - Google Patents

ディスククランプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4005752B2
JP4005752B2 JP2000024434A JP2000024434A JP4005752B2 JP 4005752 B2 JP4005752 B2 JP 4005752B2 JP 2000024434 A JP2000024434 A JP 2000024434A JP 2000024434 A JP2000024434 A JP 2000024434A JP 4005752 B2 JP4005752 B2 JP 4005752B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
pressing
release
disk mounting
mounting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000024434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001216701A (ja
Inventor
直樹 母良田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec America Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP2000024434A priority Critical patent/JP4005752B2/ja
Publication of JP2001216701A publication Critical patent/JP2001216701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4005752B2 publication Critical patent/JP4005752B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクを解除自在に保持するディスククランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの記憶容量の増大に伴って、光ディスク、CD-ROM等のディスクを回転駆動するディスク駆動装置では、アクセスタイムの短縮化を図るために、ディスクの回転速度の高速化が要求されている。加えて、携帯型(所謂ノート型)のパーソナルコンピュータでは、携帯性を高めるために、コンピュータ本体の小型化、薄型化の傾向にあり、これに伴ってディスクを回転駆動するためのモータ及びディスクを保持ためのディスククランプ装置の小型化、薄型化が求められている。
【0003】
このような要求を満たすために、ディスククランプ装置として、例えば、ボールチャック構造のもの(特開平10−285858参照)が実用に供されている。この公知のディスククランプ装置では、ディスク載置部材に周方向に間隔をおいて複数個の押圧爪が設けられ、これら押圧爪がCD−ROMの如きディスクの取付孔の内周面に半径方向外方に作用し、かかる押圧爪の押圧力によってディスクが保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この公知のボールチャック構造のものでは、ディスクを装着する(複数個の押圧爪にディスクを被嵌する)、或いはディスクを離脱する(複数個の押圧爪からディスクを外す)際に、ディスク自体を弾性変形させる場合があり、この場合にこの変形が大きくなるとディスクの内周部に大きな応力が作用するために亀裂が生じ、この亀裂が大きくなるとディスクが完全に破損して使用することができなくなる。また、このようにディスクの内周部に亀裂が生じると、ディスクを確実に保持することが困難になる。
【0005】
本発明の目的は、ディスクを大きく変形させることなくディスクを容易に着脱することができるディスククランプ装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ディスクを着脱自在に保持するためのディスククランプ装置において、
ディスクが載置されるディスク載置部材と、前記ディスク載置部材に固定され、リング状の作用案内部を有する固定部材と、前記固定部材の前記作用案内部の内側に第1の位置と第2の位置の間を移動自在に配設された移動部材と、前記移動部材に周方向に間隔をおいて配設され、ディスクを押圧する押圧位置とディスクから後退する解除位置との間を移動自在である複数個の押圧部材と、前記複数個の押圧部材を前記押圧位置に向けて弾性的に偏倚するための弾性偏倚部材と、前記ディスク載置部材と前記移動部材との間に所定範囲にわたって移動自在に配設された解除リング部材とを備え、
前記移動部材には前記ディスク載置部材に向けて突出する係合部が設けられ、前記係合部には係合爪部及び解除用突部が設けられており、
前記ディスク載置部材には、前記係合部の前記係合爪部が解除自在に係合する被係合部が設けられており、
前記移動部材を前記ディスク載置部材に近接する方向に前記第2の位置に移動すると、前記固定部材の前記作用案内部が前記複数個の押圧部材に作用し、これによって前記複数個の押圧部材が前記弾性偏倚部材の作用に抗して前記押圧位置から前記解除位置に保持され、前記移動部材の前記係合爪部が前記ディスク載置部材の前記被係合部に係合することによって、前記移動部材が前記第2の位置に保持され、
この状態から前記解除リング部材を前記ディスク載置部材に向けて移動させると、この解除リング部材が前記移動部材の前記係合部の前記解除用突部に作用して前記係合爪部と前記ディスク載置部材の前記被係合部との係合状態が解除され、これによって、前記移動部材が前記第1の位置に移動するとともに、前記複数個の押圧部材が前記弾性偏倚部材の作用によって前記解除位置から前記押圧位置に保持されることを特徴とする。
【0007】
本発明に従えば、ディスク載置部材には作用案内部を有する固定部材が固定され、この固定部材の半径方向内側に移動部材が移動自在に配設されている。この移動部材には複数個の押圧部材が装着され、複数個の押圧部材はディスクを押圧する押圧位置とディスクから後退する解除位置との間を移動自在である。この移動部材には係合部が設けられ、この係合部には係合爪部及び解除用突部が設けられ、またディスク載置部材には被係合部が設けられている。ディスク載置部材と移動部材との間には、更に、解除リング部材が配設されている。
【0008】
このように構成されているので、移動部材を第1の位置から第2の位置に位置付けると、固定部材の作用案内部が複数個の押圧部材に作用し、複数個の押圧部材が押圧位置から解除位置に保持され、移動部材の係合爪部がディスク載置部材の被係合部に係合することによって、これら押圧部材が解除位置に保持される。この状態においては、複数個の押圧部材は後退した解除位置に保持されているので、ディスクを装着することができ、また押圧部材が装着するディスクに作用することはない。その後、解除リング部材をディスク載置部材に向けて移動させると、解除リング部材が移動部材の解除用突部に作用してその係合爪部とディスク載置部材の被係合部との係合状態が解除され、移動部材は第2の位置から第1の位置に移動する。かく移動すると、複数個の押圧部材は弾性偏倚部材の作用によって押圧位置に移動してディスクを弾性的に押圧し、ディスクはディスク載置部材と複数個の押圧部材によって弾性的に保持され、ディスク載置部材に着脱自在に確実に取り付けられる。
【0009】
また、本発明では、前記ディスク載置部材には軸部材が固定され、前記軸部材に前記移動部材が軸線方向に移動自在に装着され、前記軸部材の先端部には前記移動部材の前記第1の位置を越える移動を阻止する移動阻止部材が装着され、更に、前記ディスク載置部材と前記移動部材との間には、前記移動部材を前記第1の位置に向けて弾性的に偏倚する第2の弾性偏倚部材が介在されていることを特徴とする。
【0010】
本発明に従えば、ディスク載置部材に装着された軸部材の先端部に移動阻止部材が装着されているので、移動部材の第1の位置を越える移動を確実に阻止することができる。また、ディスク載置部材と移動部材との間に第2の弾性偏倚部材が介在されているので、解除リング部材を移動部材の解除用突部に作用させてその係合爪部とディスク載置部材の被係合部との係合状態を解除すると、この第2の弾性偏倚部材の作用によって移動部材が第1の位置に確実に移動される。
【0011】
また、本発明では、前記ディスク載置部材と前記解除リング部材との間には、前記解除リング部材を前記移動部材に向けて弾性的に偏倚する第3の弾性偏倚部材がが介在されていることを特徴とする。
本発明に従えば、ディスク載置部材と解除リング部材との間に第3の弾性偏倚部材が介在されているので、解除リング部材は第3の弾性偏倚部材によって固定部材の作用案内部に当接する状態に保持され、装着すべきディスクをディスク載置部材に載置すると、載置するディスクによって解除リング部材がディスク載置部材に向けて移動され、解除リング部材が移動部材の解除用突部に作用して移動部材の係合爪部とディスク載置部材の被係合部との係合状態が解除される。
【0012】
更に、本発明では、前記ディスク載置部材は、モータのロータ本体から構成されていることを特徴する。
本発明に従えば、ディスク載置部材がロータ本体から構成されているので、専用のディスク載置部材を必要とせず、これによってモータ及びディスククランプ装置を含む駆動装置の小型化、薄型化を図ることができるとともに、その構成の簡略化をも達成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従うディスククランプ装置の一実施形態について説明する。図1は、本発明に従うディスククランプ装置を備えたモータを示す斜視図であり、図2は、図1におけるII−II線による断面図であり、図3は、図1におけるディスククランプ装置の要部を分解して示す分解斜視図である。
図1及び図2を参照して、図示のモータは静止部材2及びロータ4を備え、ロータ4が静止部材2に相対的に回転自在に支持され、かく支持されたロータ4にディスククランプ装置6が装着されている。この形態では、静止部材2はベースハウジング8を備え、このベースハウジング8がディスク駆動装置の例えばベースプレート(図示せず)に取り付けられる。ベースハウジング8の内面には略円筒状の支持部材10が固定され、この支持部材10の内周面に軸受部材12が装着され、その外周面にステータ14が取り付けられている。ステータ14は、支持部材10に取り付けられたステータコア16と、このステータ16に所要の通りに巻かれたコイル18から構成されている。
【0014】
図示のロータ4は鉄板をカップ状にプレス加工してなるロータ本体20を備え、ロータ本体20は円形状の端壁22及びこの端壁22の外周端からベースハウジング8に向けて延びる周側壁24を有し、この形態ではロータ本体20、特に端壁22が後述するディスククランプ装置6のディスク載置部材として機能する。ロータ本体20の端壁22の中央部には回転軸26が固定され、回転軸26の一端部はベースハウジング8に向けて延び、かかる一端部が軸受部材12に回転自在に支持されている。また、回転軸26の他端部は端壁22から図2において上方に延び、この他端部がディスククランプ装置6の軸部材として機能する。
【0015】
ロータ本体20の周側壁の内周面には環状ロータマグネット28が装着され、このロータマグネット28はステータ14に対向して半径方向外方に配設されている。ステータ14及びロータマグネット28はモータを回転駆動するための磁気回路を構成し、ステータ14のコイル18に駆動電流を供給することによってステータコア16が磁化され、ロータマグネット28及び磁化されたステータ14の相互磁気作用によって、ロータ4が所定方向に回転駆動される。
【0016】
次に、図1及び図2とともに図3を参照してディスククランプ装置6及びそれに関連する構成について説明すると、図示のディスククランプ装置6は、ロータ本体20(この形態では端壁22)から構成されるディスク載置部材32と、このディスク載置部材32(端壁22)に固定された固定部材34と、ディスク載置部材32に対して移動自在に配設された移動部材36とを備えている。ディスク載置部材32の中央部には上述したように回転軸26が固定され、この回転軸26の他端部(軸部材として機能する)がその表面から実質上垂直に延びている。この形態では、ディスク載置部材32には周方向に間隔をおいて複数個(図示の形態では3個)の貫通孔38(被係合部として機能する)が設けられている。このディスク載置部材32には、また、隣接する貫通孔38の間に取付孔40が設けられている。ディスク載置部材32の外周部は、図2及び図3において上方に突出しており、かく環状突出部32aを設けることによって、その半径方向内側に凹部44が形成され、この凹部44を規定する部位32bに貫通孔38及び取付孔40が設けられている。このディスク載置部材32の環状突出部32aの外面(上面)には、ゴム材料等から形成される緩衝保護部材45が例えば接着剤によって取り付けられている。
【0017】
固定部材34は鉄板をプレス加工してなるリング状の作用案内部46を有し、この作用案内部46に周方向に間隔をおいて複数個(この形態では3個)の脚部48が一体的に設けられ、かかる脚部48の先端部(下端部)が、ディスク載置部材32の対応する取付孔40に例えばかしめの如き手段によって固定されている。
移動部材36は樹脂製で円板状の移動本体50を有し、この移動本体50に周方向に実質上等間隔をおいて複数個(この形態では3個)の押圧部材52が装着されている。この形態では、移動本体50には、押圧部材52の装着部位に対応して半径方向内方に延びる矩形状の取付凹部54が設けられ、押圧部材52の基部両側に設けられた軸部56(図2において一方のみ示す)が取付凹部54に設けられた一対の受部(図示せず)に旋回自在に装着されている。かく装着されているので、各押圧部材52は、図1、図2及び図4に示す押圧位置と図5に示す解除位置との間を旋回移動することができる。
【0018】
各押圧部材52の一対の軸部56の一方には、弾性偏倚部材を構成するねじりコイルばね58が装着され、このねじりコイルばね58の一端部が移動本体50に係止され、その他端部が押圧部材52に係止されている。このねじりコイルばね58は押圧部材52を押圧位置に向けて弾性的に偏倚し、その基部が固定部材34の作用案内部46の上面に当接することによって、各押圧部材52は上記押圧位置に弾性的に保持される。
【0019】
押圧部材52が装着された移動部材36は、回転軸26の他端部(軸部材として機能する部位)に装着され、固定部材34の作用案内部46の半径方向内側にて軸線方向(図2において上下方向)に移動自在に支持されている。回転軸26の他端部にはリング状の移動阻止部材60が係止され、移動本体50の中央部には円形状の収容部62が形成され、またディスク載置部材32の部位32bと移動部材36との間には、第2の弾性偏倚部材を構成するコイルばね64が介在され、コイルばね64は移動部材36を移動阻止部材60に向けて弾性的に偏倚する。この移動部材36には、更に、ディスク載置部材32に向けて延びる係合部66が設けられている。この形態では、移動本体50の隣接する取付凹部54間に凹部68が設けられ、この凹部68に、係合部66を構成する係合部材が固定ねじ70により固定されている。係合部66には、その先端部に係合爪部66aが設けられ、その中間部に半径方向外方に突出する解除用突部66bが一体的に設けられている。この解除用突部66bの上端部及び下端部にはテーパ面が形成され、解除リング部材72(後述する)が上下方向に通過し易い形状になっている。このような係合部66は、図示の実施形態では移動本体50と別体に形成しているが、この移動本体50と一体的に形成するようにしてもよい。
【0020】
このように構成されているので、コイルばね64は移動部材36を図2において上方に偏倚し、移動本体50が移動阻止部材60に当接することによって、この移動部材36は図1、図2及び図4に示す第1の位置に弾性的に保持される。この第1の位置においては、移動阻止部材60が移動本体50の収容部62に収容され、移動本体50の大部分は固定部材34の作用案内部46から外側に突出し、各押圧部材52はねじりコイルばね58の作用によって上記押圧位置に保持される。
【0021】
この移動部材36が押圧されてディスク載置部材32に向けて図5に示す第2の位置まで移動すると、図5に示すように、移動部材36の係合部66の係合爪部66aが貫通孔38を通過してディスク載置部材32の一部に着脱自在に係合し、かく係合することによって移動部材36が第2の位置に保持される。移動部材36が上記第1の位置から上記第2の位置に向けて移動するに伴って、固定部材34の作用案内部46が各押圧部材52の基部に作用してその軸部56を中心としてねじりコイルばね58の弾性偏倚力に抗してこれを上方に旋回する。そして、移動部材26が上記第2の位置まで移動すると、図5に示すように、各押圧部材52の基部は固定部材34の作用案内部46の半径方向内側に収容されて解除位置に保持される。この解除位置においては、各押圧部材52はディスク載置部材32の環状突出部32aから上方に後退して実質上垂直上方に延び、解除位置にある3つの押圧部材52の外周面によって規定される外径は、装着されるディスク70の取付孔の内径よりも幾分小さく、従って、押圧部材52を被嵌しながらディスク70をディスク載置部材32の環状突出部32aに載置することができる。尚、ディスク70は、例えばCD−ROM、光ディスク等の記録ディスクである。
【0022】
ディスク載置部材32と移動部材36との間には、解除リング部材72が介在されている。この解除リング部材72は金属製であって、環状本体部74と、この環状本体部74の内周部から半径方向内方に突出する解除フランジ76とを有し、解除フランジ76には、固定部材34の各脚部48に対応して矩形状の切欠き78が形成され、各脚部48は対応する切欠き78を通してディスク載置部材32に固定されている。環状本体部74は解除フランジ76より肉厚が厚く、その上面に凹部80が形成され、移動部材36の下部が上記凹部80に進入可能なように構成されている。この解除リング部材72とディスク載置部材32との間には、第3の弾性偏倚部材を構成するコイルばね82が介在されており、このコイルばね82は解除リング部材72を固定部材34の作用案内部46に向けて弾性的に偏倚する。
【0023】
このように構成されているので、通常、この解除リング部材72はコイルばね82によって弾性的に偏倚され、その解除フランジ76の上面が固定部材34の作用案内部46の下面に当接することによって、図4及び図5に示す上昇位置に弾性的に保持される。この上昇位置においては、解除リング部材72の解除フランジ76は、移動部材36が上記第1の位置に位置するときには図4に示すように移動部材36の解除用突部66bの下方(ディスク載置部材32側)に位置し、移動部材36が第2の位置に位置するときには図5に示すように上記解除用突部66bの上方(移動本体50側)に位置する。解除リング部材72の環状フランジ76は、移動部材36の各係合部66の解除用突部66bを通過するときにこれに作用して係合部66を半径方向内方に弾性変形し、これにより、係合爪部66aと貫通孔38とが接触して係合部66が半径方向内方に弾性変形することによって、係合部66の係合爪部66aが貫通孔38を通過することを許容する。
【0024】
次に、主として、図2、図4及び図5を参照して、上述したディスククランプ装置6へのディスク70の取付操作について説明する。
ディスククランプ装置6は、ディスク70を装着していないときにはねじりコイルばね58及びコイルばね64,82の作用によって図4に示す状態に保持されている。即ち、移動部材36はコイルばね64の作用によって上記第1の位置に保持され、各押圧部材52はねじりコイルばね58の作用によって上記押圧位置に保持され、また解除リング部材72はコイルばね82の作用によって上記上昇位置に保持されている。
【0025】
ディスク70を装着するには、まず、移動部材36をコイルばね64の弾性偏倚力に抗して押圧して上記第1の位置から上記第2の位置に位置付ける。この移動部材36の移動によって、その係合部66の解除用突部66bが上昇位置にある解除用リング部材72の解除フランジ76を通過し、この通過の際に解除フランジ76が各解除用突部66bに作用して各係合部66を半径方向内方に弾性変形し、かく変形することによって各係合部66の係合爪部66aがディスク載置部材32の貫通孔38を通過する。そして、移動部材36が上記第2の位置まで移動すると、解除フランジ76が各解除用突部66bから離れ(移動部材36の移動によって、解除用突部66bが解除フランジ76の下側に移動する)、係合部66が元の状態に戻ってその係合爪部66aがディスク載置部材32の一部に係合し、移動部材36は上記第2の位置にロック保持される。
【0026】
移動部材36が第2の位置に保持されると、図5に示すように、固定部材34の作用案内部46が押圧部材52の基部に作用してねじりコイルばね58の作用に抗して押圧部材52が上方に旋回されて上記押圧位置から上記解除位置に移動され、移動部材36が上記第2の位置にロック保持されることによって、各押圧部材52が上記解除位置に保持される。
次いで、解除位置にある押圧部材52の先端部をディスク70の取付孔内に挿入するようにしてディスク70をディスク載置部材32の環状突出部32aの上面に載置する。このようにディスク70を載置する際に、図5及び図2から理解されるように、装着するディスク70によって解除リング部材72がコイルばね82の作用に抗してディスク載置部材32に向けて移動され、このように解除リング部材72が移動することによって、その解除フランジ76が第2の位置にある移動部材36の解除用突部66bを通過する。このように移動すると、解除フランジ76が再び解除用突部66bに作用して各係合部66を半径方向内方に弾性変形し、係合爪部66aとディスク載置部材32の一部との係合が解除される。かくすると、移動部材36はコイルばね64の作用によって第1の位置に位置付けられ、また押圧部材52はねじりコイルばね58の作用によって軸部56を中心に下方に旋回移動されて上記押圧位置に位置付けられ、かくして、装着したディスク70は、図2に示すように、半径方向外方に実質上水平に延びる押圧部材52によって弾性的に押圧され、ディスク載置部材32の環状突出部32aと3個の押圧部材52との間に挟持される。このとき、解除リング部材72はコイルばね82によって弾性的に偏倚され、環状本体部74が装着されたディスク70の下面に当接して図2に示す位置に保持され、その解除フランジ76は第1の位置にある移動部材36の解除用突部66bの下側に位置する。
【0027】
装着したディスク70を取り外すには、まず、移動部材36を第2の位置に位置付けて押圧部材52を解除位置に保持し、次いでディスク載置部材32に載置されたディスク70を上方に持ち上げて外し、しかる後、解除リング部材72を下方に移動させて移動部材を第1の位置に保持するとともに、押圧部材52を押圧位置に保持すればよい(このとき、ディスク70が存在しないので、解除リング部材72は上記上昇位置に保持される)。
このディスククランプ装置6では、上述したように、着脱時にディスク70に大きな力が作用することがなく、従ってディスク70自体が弾性変形することがなく、着脱時のディスク70の亀裂の発生を防止することができるとともに、ディスク70を確実にクランプすることができる。また、上述のように所定部を押圧することによりディスク70の着脱が図れ、その操作が容易である。
【0028】
以上、本発明に従うディスククランプ装置の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、図示の実施形態では、移動部材36に周方向に間隔をおいて3個の押圧部材52を装着しているが、これに限定されず、2個又は4個以上装着するようにしてもよい。
また、例えば、図示の実施形態では、モータ及びディスククランプ装置6に関連する構成の小型化、薄型化を達成するために、ロータ本体20をディスク載置部材32として機能させているが、上述した要求が少ない場合、専用のディスク載置部材を設け、このディスク載置部材をロータ本体と一体的に回転駆動するようにしてもよい。また、上記各部材の材料もその機能に支障がない範囲で変更することができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明の請求項1のディスククランプ装置によれば、着脱時にディスクに大きな力が作用することがなく、ディスク自体が弾性変形することなく取り付け、取り外しすることができ、かくして着脱時のディスクの亀裂の発生を防止することができる。また、着脱にかかる一連の操作が容易である。
【0030】
また、本発明の請求項2のディスククランプ装置によれば、解除リング部材を移動させるという簡単な操作でもって、移動部材の係合爪部とディスク載置部材の被係合部との係合状態を解除することができる。
また、本発明の請求項3のディスククランプ装置によれば、装着すべきディスクをディスク載置部材に載置することによって、移動部材の係合爪部とディスク載置部材の被係合部との係合状態が解除され、これによってディスク70をクランプすることができる。
【0031】
更に、本発明の請求項4のディスククランプ装置によれば、モータ及びディスククランプ装置を含む駆動装置の小型化、薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うディスククランプ装置を備えたモータを示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線による断面図である。
【図3】図1におけるディスククランプ装置の要部を分解して示す分解斜視図である。
【図4】ディスククランプ装置にディスクが装着されず、移動部材が第1の位置に保持されている状態を示す断面図である。
【図5】ディスククランプ装置にディスクが装着されず、移動部材が第2の位置に保持されている状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 静止部材
4 ロータ
6 ディスククランプ装置
14 ステータ
20 ロータ本体
22 端壁
28 ロータマグネット
32 ディスク載置部材
34 固定部材
36 移動部材
38 貫通孔(被係合部)
46 作用案内部
52 押圧部材
58 ねじりコイルばね(弾性偏倚部材)
64 コイルばね(第2の弾性偏倚部材)
66 係合部
66a 係合爪部
66b 解除用突部
70 ディスク
72 解除リング部材
82 コイルばね(第3の弾性偏倚部材)

Claims (4)

  1. ディスクを着脱自在に保持するためのディスククランプ装置において、
    ディスクが載置されるディスク載置部材と、前記ディスク載置部材に固定され、リング状の作用案内部を有する固定部材と、前記固定部材の前記作用案内部の内側に第1の位置と第2の位置の間を移動自在に配設された移動部材と、前記移動部材に周方向に間隔をおいて配設され、ディスクを押圧する押圧位置とディスクから後退する解除位置との間を移動自在である複数個の押圧部材と、前記複数個の押圧部材を前記押圧位置に向けて弾性的に偏倚するための弾性偏倚部材と、前記ディスク載置部材と前記移動部材との間に所定範囲にわたって移動自在に配設された解除リング部材とを備え、
    前記移動部材には前記ディスク載置部材に向けて突出する係合部が設けられ、前記係合部には係合爪部及び解除用突部が設けられており、
    前記ディスク載置部材には、前記係合部の前記係合爪部が解除自在に係合する被係合部が設けられており、
    前記移動部材を前記ディスク載置部材に近接する方向に前記第2の位置に移動すると、前記固定部材の前記作用案内部が前記複数個の押圧部材に作用し、これによって前記複数個の押圧部材が前記弾性偏倚部材の作用に抗して前記押圧位置から前記解除位置に保持され、前記移動部材の前記係合爪部が前記ディスク載置部材の前記被係合部に係合することによって、前記移動部材が前記第2の位置に保持され、
    この状態から前記解除リング部材を前記ディスク載置部材に向けて移動させると、この解除リング部材が前記移動部材の前記係合部の前記解除用突部に作用して前記係合爪部と前記ディスク載置部材の前記被係合部との係合状態が解除され、これによって、前記移動部材が前記第1の位置に移動するとともに、前記複数個の押圧部材が前記弾性偏倚部材の作用によって前記解除位置から前記押圧位置に保持されることを特徴とするディスククランプ装置。
  2. 前記ディスク載置部材には軸部材が固定され、前記軸部材に前記移動部材が軸線方向に移動自在に装着され、前記軸部材の先端部には前記移動部材の前記第1の位置を越える移動を阻止する移動阻止部材が装着され、更に、前記ディスク載置部材と前記移動部材との間には、前記移動部材を前記第1の位置に向けて弾性的に偏倚する第2の弾性偏倚部材が介在されていることを特徴とする請求項1記載のディスククランプ装置。
  3. 前記ディスク載置部材と前記解除リング部材との間には、前記解除リング部材を前記移動部材に向けて弾性的に偏倚する第3の弾性偏倚部材がが介在されていることを特徴とする請求項2記載のディスククランプ装置。
  4. 前記ディスク載置部材は、モータのロータ本体から構成されていることを特徴する請求項1〜3のいずれかに記載のディスククランプ装置。
JP2000024434A 2000-02-01 2000-02-01 ディスククランプ装置 Expired - Fee Related JP4005752B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000024434A JP4005752B2 (ja) 2000-02-01 2000-02-01 ディスククランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000024434A JP4005752B2 (ja) 2000-02-01 2000-02-01 ディスククランプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001216701A JP2001216701A (ja) 2001-08-10
JP4005752B2 true JP4005752B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=18550424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000024434A Expired - Fee Related JP4005752B2 (ja) 2000-02-01 2000-02-01 ディスククランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4005752B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112996620A (zh) * 2018-10-31 2021-06-18 丰和工业株式会社 卡盘的爪的连结机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001216701A (ja) 2001-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7849474B2 (en) Motor having chucking device and disk driving apparatus including the same
JP4005752B2 (ja) ディスククランプ装置
JP3848159B2 (ja) ディスク保持機構およびディスク保持機構のクランパー
JP2004199830A (ja) 記録ディスクチャッキング機構及びそれを備えた記録ディスク駆動モータ
JP3812383B2 (ja) ディスククランプ機構を備えるモータ
JP4105368B2 (ja) ディスククランプ装置及びこれを備えたモータ
JP4084842B2 (ja) ディスクチャッキング機構及びこれを備えたモータ
KR100459399B1 (ko) 디스크 클램핑 장치
JPH11220850A (ja) モータ
JP2002358706A (ja) ディスククランプ機構及びこのディスククランプ機構を備えたディスク駆動装置
JP4297470B2 (ja) チャッキング装置
JP2000251361A (ja) ディスク駆動装置
JP2001319402A (ja) ディスククランプ装置及びこれを備えたモータ
JP2703460B2 (ja) ディスククランプ装置
JP2003338102A (ja) ハードディスク用スピンドルモータ
JP2003203410A (ja) ディスククランプ機構
KR100700611B1 (ko) 디스크 클램핑장치를 구비한 디스크 플레이어
JPH10289511A (ja) 光ディスクのチャッキング機構および光ディスクのドライブ装置
JP2000163837A (ja) ディスクのクランプ装置
JPH07272370A (ja) ディスクチャッキング装置
KR100555525B1 (ko) 디스크 구동장치의 클램핑 장치
JPH09326149A (ja) ディスク回転駆動装置
JP2003173597A (ja) ディスク駆動装置
KR20030018533A (ko) 디스크 플레이어의 디스크 고정장치
JP2007141422A (ja) ターンテーブル装置およびこのターンテーブル装置を搭載したブラシレスモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees