JP2004195862A - インクジェットプリンタ及びテストパターンの印刷方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及びテストパターンの印刷方法 Download PDF

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Abstract

【課題】淡色のインクによって印刷されたテストパターンを記録用紙上に鮮明に表す。
【解決手段】淡色のインク、例えばイエローのインクを吐出するインクヘッド47が、記録用紙P上に所定のテストパターンを印刷するとともに、イエローとは色相が異なる淡色のインク、例えばライトシアン(LC)のインクを吐出するインクヘッド45が、記録用紙Pに対して、テストパターンと重なるようにベタ印刷を行う。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタに係り特にインクヘッドの検査の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、黒(K)の4色のインクを吐出するインクヘッドを用いてカラープリントを行うインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタでは、各インクヘッドから吐出されるインクの吐出径の大きさを変更することにより階調表現が行われる。しかし、これら4色のインクの吐出径の変更による階調表現では、例えば人肌やハイライト部分の再現性が銀塩写真の再現性に比べて必ずしも充分とは言えないことから、これら4色に加えて、さらに、ライトシアン(LC)、ライトマゼンダ(LM)、ライトブラック(LK)等の薄いインク(濃度の低いインク)を用いて画像を形成するインクジェットプリンタが実用化されている。
【0003】
ところで、インクヘッドは経年的使用によりノズル部分にインクが堆積し、吐出ノズルの目詰まり、吐出されるインク滴の形状の変形、吐出速度の低下に起因する記録用紙上でのインク滴の着弾精度の低下等の吐出能力の劣化が生じることがある。
【0004】
そのため、インクヘッドの吐出能力の劣化を確認するための点検がしばしば行われる。この点検は、各インクヘッドに所定のテストパターンを印刷させ、その印刷結果を保守員やユーザが目視で確認することにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、LC、LM、LK等の濃度の低いインクやイエローのインクは、記録用紙上に鮮明に現れないため、これらのインクを吐出するインクヘッドにテストパターンを印刷させた場合、テストパターンを視認することが困難となり、これらのインクヘッドの点検が正確に行えないという問題がある。特に、視力の低い人、高齢者にとって、このようなテストパターンを視認することは困難である。また、テストパターンを鮮明に印刷するために、テスト印刷用のインクを装填する、あるいはテスト印刷用の専用紙を用いる等の手法も考えられるが、これでは点検作業が煩雑化する。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、記録用紙上で鮮明さに欠ける色のインクによって印刷されたテストパターンを記録用紙上に鮮明に表すことができるインクジェットプリンタ及びそのテストパターンの印刷方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るインクジェットプリンタは、複数色の濃色系のインクと少なくとも2色の淡色系のインクとを含む複数色のインクを、各色毎のインクヘッドの吐出口から吐出することにより記録用紙面にカラー画像を印刷するインクジェットプリンタであって、インクヘッドの各吐出口からインクを吐出させることにより記録用紙面に各色毎のテストパターンを印刷するテスト印刷制御手段を備え、前記テスト印刷制御手段は、前記淡色系のインクのうちの第1の淡色のインクを吐出するインクヘッドに対するテスト印刷時に、記録用紙面のテストパターンの印刷箇所を含む領域に、前記第1の淡色とは異なる第2の淡色のインクを吐出するインクヘッドから当該第2の淡色のインクを吐出させて下地色を形成することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、テスト対象となる第1の淡色のインクを吐出するインクヘッドによって、記録用紙上に第1の淡色のテストパターンが印刷される。そして、第1の淡色とは異なる第2の淡色のインクを吐出するインクヘッドによって、少なくともそのテストパターンの印刷箇所を含む領域に、第2の淡色のインクが吐出され下地色が形成される。この第1及び第2の淡色は、記録用紙上にそれぞれ単独で印刷した場合、印刷した画像が視認し難い色であるが、この第1及び第2の淡色を重ねて印刷すると、第1の淡色によるテストパターンが記録用紙上に鮮明に現れることとなる。その結果、テストパターンの視認が容易となる。
【0009】
なお、テストパターンの印刷と下地色の印刷との印刷順序は、同時であってもよいし、テストパターンの終了後に下地色の印刷を行ってもよいし、下地色の印刷の終了後にテストパターンを印刷してもよい。
【0010】
また、前記テストパターンは線状の画像であることが好ましい。この構成によれば、テストパターンは線状の画像であるため、目詰まり等が生じているインク吐出口に対応する位置のテストパターンは、その線が途切れる等することとなり、不具合の生じているインクヘッドの特定が容易となる。
【0011】
また、前記第2の淡色は、前記第1の淡色に対して補色関係にある色であることが好ましい。この構成によれば、第1の淡色に対してその補色である第2の淡色で下地色が印刷されるため、第1の淡色によるテストパターンが記録用紙上により鮮明に現れることとなり、テストパターンの視認がより容易となる。
【0012】
本発明に係るテストパターンの印刷方法は、複数色の濃色系のインクと少なくとも2色の淡色系のインクとを含む複数色のインクを、各色毎のインクヘッドの吐出口から吐出することにより記録用紙面にカラー画像を印刷するインクジェットプリンタのインクヘッドの吐出検査を行う際に用いられるテストパターンの印刷方法であって、前記淡色系のうちの第1の淡色のインクを吐出するインクヘッドが、前記記録用紙上に所定のテストパターンを印刷するステップと、前記第1の淡色とは異なる第2の淡色のインクを吐出するインクヘッドが、記録用紙面のテストパターンの印刷箇所を含む領域に、当該第2の淡色のインクを吐出させて下地色を形成するステップとを備えることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、テスト対象となる第1の淡色のインクを吐出するインクヘッドによって、記録用紙上に第1の淡色のテストパターンが印刷される。そして、第1の淡色とは異なる第2の淡色のインクを吐出するインクヘッドによって、少なくともそのテストパターンの印刷箇所を含む領域に、第2の淡色のインクが吐出され下地色が形成される。この第1及び第2の淡色は、記録用紙上にそれぞれ単独で印刷した場合、印刷した画像が視認し難い色であるが、この第1及び第2の淡色を重ねて印刷すると、第1の淡色によるテストパターンが記録用紙上に鮮明に現れることとなる。その結果、テストパターンの視認が容易となる。
【0014】
なお、テストパターンの印刷と下地色の印刷との印刷順序は、同時であってもよいし、テストパターンの終了後に下地色の印刷を行ってもよいし、下地色の印刷の終了後にテストパターンを印刷してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るインクジェットプリンタの一実施形態を示す概略構成図である。図2は、本発明に係るインクジェットプリンタのインクヘッド部分の概略構成図である。インクジェットプリンタ1は、記録用紙Pを積層する給紙部2と、給紙部2と、記録用紙Pを搬送する用紙搬送機構3、搬送された記録用紙Pに画像をプリントするインクヘッド4、プリントされた記録用紙Pを排出する排紙部5及び本インクジェットプリンタ1を統括制御する制御部6を備える。
【0016】
制御部6は、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)及びRAM(ランダムアクセスメモリ)を備えており、図略の画像メモリに記憶された画像データに応じたインク吐出制御信号をインクヘッド4に導く処理の他、給紙部2、用紙搬送機構3、インクヘッド4及び排紙部5の各動作を制御する。また、制御部6は、後述するテストパターン印刷制御部61を備える。
【0017】
給紙部2は、複数枚の記録用紙Pを積層するカセット20と、カセット20内に積層された複数枚の記録用紙Pを1枚ずつピックアップする給紙ローラ21と、ピックアップされた記録用紙Pを用紙搬送機構3側に導くローラ対22とを備える。カセット20内には、図略のモータの駆動により昇降する昇降台23が配設されており、記録用紙Pはこの昇降台23上に積層されている。昇降台23は、モータ(図略)によって、昇降台23に積層された記録用紙Pのうち最上位置の記録用紙Pが、給紙ローラ21に当接するように付勢されている。これにより、給紙ローラ21の回転時に、給紙ローラ21と最上の記録用紙Pとの間に摩擦力が作用し、1枚の記録用紙Pがカセット20からピックアップされる。
【0018】
用紙搬送機構3は、用紙搬送方向の上流側に配設された駆動ローラ31と、駆動ローラ31に対して用紙搬送方向の下流側に配設された従動ローラ32と、これら駆動ローラ31及び従動ローラ32間に巻き回された搬送ベルト33と、駆動ローラ31の上方に配設され、搬送ベルト33と押圧接触して従動する搬入ローラ34とを備える。ローラ対22によって用紙搬送機構3に導かれた記録用紙Pは、搬入ローラ34と駆動ローラ31との押圧力によって挟持されて、搬送ベルト33に導かれ、搬送ベルト33によって、用紙搬送方向の下流側に向けて一定速度で搬送される。
【0019】
インクヘッド4は、用紙搬送方向の下流側から順番に、例えばブラック(BK)、ライトブラック(LB)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンダ(LM)及びイエロー(Y)のインクをそれぞれ吐出するインクヘッド41〜47が一定間隔を有して並設されており、画像メモリ(図略)に記憶された画像データに応じた吐出制御信号を制御部6から受けて、各インクヘッド41〜47から吐出制御信号に応じた量のインクを吐出して、記録用紙P上に画像を印刷する。
【0020】
図2に示すように、インクヘッド4には、インクヘッド4を記録用紙Pの搬送方向(副走査方向)D1と直交する方向(主走査方向D2)に往復自在に支持するヘッド走査支持部401が配設されている。ヘッド走査支持部401は、搬送ベルト33の幅方向の両側に配設された一対のプーリ402と、プーリ402に巻き回されたベルト403と、一対のプーリ402のうちいずれか一方のプーリを駆動するステッピングモータ型の往復作動モータ404とを備えている。インクヘッド4は、往復作動モータ404の正逆回転により、ベルト403と一体的に往復動作する。インクヘッド4の詳細については後述する。
【0021】
図1に示すように、排紙部5は、用紙搬送機構3から搬送された記録用紙Pを排紙する排紙ローラ対51と、この排紙ローラ対51により排出された記録用紙Pが載置される排紙トレイ52とを備えている。
【0022】
図3は、インクヘッド4の構造を示した模式図である。インクヘッド41〜47はそれぞれ同一構造を有するため、インクヘッド41についてのみ説明する。インクヘッド41の記録用紙Pに対向する面には、主走査方向D2に沿って所定ピッチ(例えば、180dpiに相当するピッチ)で小径のインク吐出口48が所定数形成されている。また、インクヘッド41には、インクを貯蔵するインクタンクがインク供給チューブを介して接続されている(何れも図略)。インクヘッド41は、本実施形態では、圧電素子の変形作用によりインク吐出口48からインクを吐出させるピエゾ式のインクヘッドである。さらに、インクヘッド41は、吐出するインク滴の径寸法を複数段階に変化させて階調表現を行うMSDT(マルチサイズドットテクノロジー)方式のインクヘッドである。
【0023】
本インクジェットプリンタ1は以下のように動作する。なお、以下の説明では、インクヘッド41〜47のうちインクヘッド41の動作について説明する。まず、記録用紙Pは、用紙搬送機構3によりインクヘッド41の位置まで搬送され、その位置で一旦停止される。次に、インクヘッド41は、ヘッド走査支持部401によって幅方向の一端(始端)から主走査方向D2に向けて記録用紙P上の所定の印刷開始位置までスライドされると、その位置でインクを吐出する。これにより、記録用紙P上にインクヘッド41の主走査方向D2の幅分の長寸法のラインが形成される。さらに、インクヘッド41は、ヘッド走査支持部401によって、主走査方向D2にインクヘッド41の主走査方向D2の幅分スライドされ、その位置でインクを吐出する。このような動作が記録用紙P上の主走査方向D2の画像形成領域の全域に亘って繰り返され、主走査方向D2に1ライン分の画像が印刷される。1ライン分の画像の印刷が終了すると、インクヘッド41は、前記始端に戻される。このとき、記録用紙Pは、用紙搬送方向に対して、1ライン分の寸法だけ搬送される。そして、インクヘッド41は、再度、スライドされながら間欠的にインクを吐出し、次の1ライン分の画像を印刷する。このような動作を繰り返すことにより、記録用紙P上に1枚の画像が印刷される。また、インクヘッド42〜47に関しても、インクヘッド41と同様に、インクヘッド41が印刷する箇所と同一の箇所を印刷させる。これにより記録用紙P上にカラー画像が形成される。
【0024】
次に、テストパターンの印刷について説明する。テストパターンの印刷は、本実施形態では、オペレータによる操作部7からのテストモード選択を受けたテストパターン印刷制御部61によって実行される。テストモードが選択されるとテストパターン印刷制御部61は、ROMに記憶された所定のテストパターンの画像データを読み出し、インクヘッド41〜47のそれぞれに所定のテストパターンを個別に印刷させる。このテストパターンは、インクの目詰まり等のインクヘッドの吐出性能の劣化が判断できるような画像、例えば副走査方向D1に対して所定角度傾斜したラインが主走査方向D2に所定間隔で複数配列された画像であり、その詳細は図5を用いて後述する。
【0025】
各インクヘッド41〜47のそれぞれに所定のテストパターンを印刷させた場合、例えばインクヘッド47からのイエローのインクによって印刷されたテストパターンは白色系の記録用紙P上に鮮明に表れないため、視認することが困難である。また、LM、LC、LKのインクは、濃度の薄いインクであるため、これらの色で印刷されたテストパターンも記録用紙P上に鮮明に現れず、イエロー同様に視認することが困難である。そのため、これらの色のインクを吐出するインクヘッド42、45、46、47の吐出能力の劣化を正確に確認することが困難となる。以下、本実施形態におけるY、LM、LC、LKのように、記録用紙に印刷したとき、視認することが困難な色のことを「淡色」と称し、本実施形態におけるC、M、Kのように記録用紙に印刷したとき、視認し易い色のことを「濃色」と称する。
【0026】
そこで、インクジェットプリンタ1は、淡色のインクでテストパターンを印刷するとともに、そのテストパターンが印刷される記録用紙P上の領域を、そのテストパターンのインクとは色相が異なる淡色のインクでベタ印刷(所定領域の一面に均一にインク吐出を行う印刷)する。これにより、テストパターンは、色相が異なる2つの淡色が重なるように印刷され、記録用紙P上に鮮明に現せる(浮き上がらせる)ことができる。ここで、ベタ印刷に用いるインクとして淡色のインクではない濃色のC、M、Kのインクを用いると、淡色によって印刷されたテストパターンが鮮明に現れないため、ベタ印刷には、淡色のインクを用いるようにしている。例えば、記録用紙P上にイエローのテストパターンを印刷した場合、イエローとは色相が異なる他の淡色(LM、LC、LB)のインクをテストパターンと重なるように記録用紙P上にベタ印刷する。これによって、イエローのテストパターンが記録用紙P上に鮮明に現れることとなる。
【0027】
なお、ベタ印刷に用いる淡色は、テストパターンに用いる淡色に対して補色関係にある色を用いると、そのテストパターンが記録用紙P上により一層鮮明に現れる。そのため、イエローによりテストパターンを印刷した場合、その補色であるブルーに色相が近い色、すなわちLCによりベタ印刷することが好ましい。
【0028】
なお、テストパターンの印刷行った後、ベタ印刷を行ってもよいし、ベタ印刷を行った後、テストパターンの印刷を行ってもよい。
【0029】
図4は、淡色のインクを重ねて印刷したことによる効果を説明するための図であり、(a)は、白色系の記録用紙Pにイエローのインクを用いてドットを印刷した場合、(b)は(a)に対してさらにLCのインクをベタ印刷した場合を示している。図4(a)に示すように、白色系の記録用紙Pに対して、イエローのドットを印刷しても、このドットは記録用紙上に鮮明に現れない。一方、図4(b)に示すように、記録用紙Pに均一にLCのインクをベタ印刷すると、イエローのドットが鮮明に現れることとなる。
【0030】
図5は、例えばインクヘッド41によるテストパターンの一例を示した図であり、(a)は、インク吐出口48に目詰まりが生じた場合、(b)はインク滴の形状に異常が生じた場合及びインク滴の着弾精度が低下した場合を示している。
【0031】
図5(a)、(b)に示すテストパターンは、それぞれ副走査方向D1に対して所定角度傾斜した所定長の線状のラインLが主走査方向D2に複数平行に配列されている。これらのテストパターンは以下のようにして印刷される。操作部7からテスト印刷が指示されると、テストパターン印刷制御部61の制御のもと、予め設定された順番で、画像メモリに記憶されたテストパターン画像に従って、各インクヘッド41〜47からインクが吐出され、記録用紙Pにテストパターンが形成される。本実施形態では、まず、淡色のインクを吐出するインクヘッド42、45、46、47のそれぞれによって、記録用紙P上の異なる領域に順次ベタが印刷行われる。続いて、淡色のインクを吐出するインクヘッド42、45、46、47のそれぞれによって、淡色のインクでベタ印刷が行われた領域上にその淡色のインクに対応する淡色のインクによりテストパターンが印刷される。この場合、LKを吐出するインクヘッド42は、LMのインクによってベタ印刷が行われた領域上にテストパターン印刷を行い、LCを吐出するインクヘッド45は、LMのインクによってベタ印刷が行われた領域上にテストパターン印刷を行い、LMを吐出するインクヘッド46は、LCのインクによってベタ印刷が行われた領域上にテストパターン印刷を行い、イエローを吐出するインクヘッド47は、LCのインクによってベタ印刷が行われた領域上にテストパターン印刷を行う。
【0032】
また、ベタ印刷をテストパターンより先に印刷する場合には、例えばインクヘッド42とインクヘッド46との関係においては、インクヘッド46は、記録用紙P上の所定領域、例えば正方形状の領域にベタ印刷する。そして、インクヘッド42がベタ印刷した領域上にテストパターンを印刷するように、テストパターン印刷制御部61は、インクヘッド42を制御する。また、テストパターン印刷制御部61は、他の淡色系のインクを吐出するインクヘッド45、46、47に関してもインクヘッド42と同様にテストパターンを印刷するようにこれらのインクヘッドを制御する。
【0033】
図5(a)に示すように、インク吐出口42に目詰まりが生じた場合、目詰まりが生じたインク吐出口からインクが吐出されないため、所定長のラインが途中で途切れてしまう。そのため、テストパターンの印刷結果から、途切れた部分に対応するインク吐出口48aに目詰まりが生じていることが分かる。
【0034】
また、インク吐出口48にインクやごみが付着するなどして、インク滴の形状に異常が生じた場合及びインクの着弾精度が低下した場合、(b)に示すように、ラインLの幅が通常の幅に比べて細くなる。そのため、テストパターンの印刷結果から、細いラインに対応するインク吐出口48bに異常が生じていることが分かる。
【0035】
以上説明したように、インクジェットプリンタ1によれば、淡色のインクを用いて記録用紙P上に印刷されたテストパターンに対して、色相が異なる他の淡色のインクによるベタ印刷が、そのテストパターンと重なるように行われるため、淡色のインクによって印刷されたテストパターンが記録用紙P上に鮮明に現れることとなり、淡色のインクによるテストパターンの視認が容易となる。その結果、インクヘッドの点検を行うための専用のテスト用紙や、テスト用のインクを用いなくとも、淡色のインクを吐出するインクヘッドの点検を正確に行うことができる。
【0036】
なお、本発明は、以下の態様をとることができる。
【0037】
(1)上記実施形態では、インクヘッド4としてピエゾ式のものを用いたが、これに限定されず、ヒータを用いてインク内に気泡を生じさせてインクを吐出するバブルジェット(登録商標)式のインクヘッドあるいはインクヘッドと記録用紙間に電界を形成し、帯電したインクをクーロン力によって吐出する静電式のインクヘッドを用いても良い。
【0038】
(2)上記実施形態では、記録用紙Pとして白色の記録用紙を用いたが、これに限定されず、白とは色相が異なる色の記録用紙を用いてもよい。この場合、記録用紙の色に応じて、淡色に含まれる色が異なることとなる。例えば、ブラック(K)の記録用紙を用いた場合、ブラック(K)のインクは淡色のインクとなる。要するに、記録用紙にテストパターンを印刷したときに視認することが困難な色が上記淡色に含まれることとなる。
【0039】
(3)上記実施形態では、図5に示すような副走査方向に対して傾斜した直線状のテストパターンを示したが、これに限定されず、特定の図形、例えば四角形や円や楕円等の輪郭を描画するものであってもよい。
【0040】
(4)上記実施形態では、テスト印刷は、オペレータがテストモードを選択することにより実行されているが、これに限定されず、電源投入時や、所定使用時間、所定印刷枚数に達したときに自動的に実行するようにしてもよい。
【0041】
(5)上記実施形態では、インク吐出口48が主走査方向D2に配列されたインクヘッド41〜47を用いているが、これに限定されず、インク吐出口48が副走査方向D1に配列されたインクヘッドを用いても良い。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、第1及び第2の淡色を重ねて印刷するため、記録用紙上に、第1の淡色で印刷されたテストパターンを鮮明に表すことができる。
【0043】
請求項2記載の発明によれば、インクヘッドの不具合の特定する作業を容易にすることができる。
【0044】
請求項3記載の発明によれば、テストパターンを記録用紙上により鮮明に表すことができる。
【0045】
請求項4記載の発明によれば、第1及び第2の淡色を重ねて印刷するため、記録用紙上に、第1の淡色で印刷されたテストパターンを鮮明に表すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係るインクジェットプリンタのインクヘッド部分の概略構成図である。
【図3】インクヘッドの構造を示した模式図である。
【図4】淡色のインクを重ねて印刷したことによる効果を説明するための図であり、(a)は、白色の記録用紙にイエローのインクを用いてドットを印刷した場合、(b)は(a)に対してさらにLCのインクをベタ印刷した場合を示している。
【図5】テストパターンの一例を示した図であり、(a)は、インク吐出口48に目詰まりが生じた場合、(b)はインク滴の形状に異常が生じた場合及びインク滴の着弾精度が低下した場合を示している。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
2 給紙部
3 用紙搬送機構
4 41〜47インクヘッド
5 排紙部
6 制御部
401 ヘッド走査支持部
48 インク吐出口

Claims (4)

  1. 複数色の濃色系のインクと少なくとも2色の淡色系のインクとを含む複数色のインクを、各色毎のインクヘッドの吐出口から吐出することにより記録用紙面にカラー画像を印刷するインクジェットプリンタであって、インクヘッドの各吐出口からインクを吐出させることにより記録用紙面に各色毎のテストパターンを印刷するテスト印刷制御手段を備え、前記テスト印刷制御手段は、前記淡色系のインクのうちの第1の淡色のインクを吐出するインクヘッドに対するテスト印刷時に、記録用紙面のテストパターンの印刷箇所を含む領域に、前記第1の淡色とは異なる第2の淡色のインクを吐出するインクヘッドから当該第2の淡色のインクを吐出させて下地色を形成することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記テストパターンは線状の画像であることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第2の淡色は、前記第1の淡色に対して補色関係にあることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 複数色の濃色系のインクと少なくとも2色の淡色系のインクとを含む複数色のインクを、各色毎のインクヘッドの吐出口から吐出することにより記録用紙面にカラー画像を印刷するインクジェットプリンタのインクヘッドの吐出検査を行う際に用いられるテストパターンの印刷方法であって、前記淡色系のうちの第1の淡色のインクを吐出するインクヘッドが、前記記録用紙上に所定のテストパターンを印刷するステップと、前記第1の淡色とは異なる第2の淡色のインクを吐出するインクヘッドが、記録用紙面のテストパターンの印刷箇所を含む領域に、当該第2の淡色のインクを吐出させて下地色を形成するステップとを備えることを特徴とするテストパターンの印刷方法。
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