JP2004194449A - オフサージ低減方法及び電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を防止しつつ、サージを低減することが可能なオフサージ低減方法及び電力変換装置を提供することを目的とする。
【解決手段】比較演算部11−4は、生成される各駆動信号のターンオフのタイミングが同じであると判断したとき(ステップS3−2)、所定の駆動信号のターンオフのタイミングを所定間隔ずらし、各駆動信号をインバータ52−1及び52−2に出力する。
【選択図】 図2
【解決手段】比較演算部11−4は、生成される各駆動信号のターンオフのタイミングが同じであると判断したとき(ステップS3−2)、所定の駆動信号のターンオフのタイミングを所定間隔ずらし、各駆動信号をインバータ52−1及び52−2に出力する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のスイッチング素子のターンオフのタイミングのときに発生するサージを低減する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5(a)は、従来の電力変換装置を示す図である。
図5(a)に示すように、電力変換装置50は、直流電源51と、6つのスイッチング素子(例えば、FET:Field−Effect Transistor)を備え、その6つのスイッチング素子のそれぞれのオン、オフのタイミングに応じて、直流電源51の電力を所定の電力に変換するインバータ52(52−1、52−2、・・・)と、インバータ52の各スイッチング素子のオン、オフのタイミングを制御する制御部53とを備えて構成される。
【0003】
上記インバータ52の各スイッチング素子は、制御部53から出力される駆動信号によりオン、オフのタイミングが制御され、各インバータ52にそれぞれ接続される不図示の負荷回路(例えば、モータ等)に、変換した電力を供給する。そして、図5(a)に示すように、電力変換装置50の各インバータ52は、共通の母線を介して直流電源51に接続される。
【0004】
尚、図5(a)に示す電力変換装置50は、2つのインバータ52−1及び52−2を備える構成であるが、直流電源51に共通の母線を介して接続されるインバータ52の数は限定されない。
上記電力変換装置50における各スイッチング素子は、一般に、PWM(Pulse Width Modulation)制御で駆動され、各スイッチング素子がターンオフするとき、母線のインダクタンス成分により、各インバータ52にはサージ電圧が印加される。
【0005】
尚、このサージ電圧の大きさは、母線のインダクタンス成分と各スイッチング素子のターンオフ直前の母線に流れる電流の電流値とに基づいて決まる。
そして、このようなサージ電圧がスイッチング素子や周辺部品の耐圧を越え、スイッチング素子や周辺部品が破損しないように、ある程度大きなサージ電圧でも耐えることが可能な高価なスイッチング素子や周辺部品を用意する場合、製造コストが高くなるという問題がある。また、ほとんどのスイッチング素子は、耐圧が高くなればなるほど導通損失が増加するので、システム全体の効率低下をまねく。
【0006】
そこで、高価な部品を使用することなく、このようなサージを低減させる方法として、一方のインバータから発生するサージと、他方のインバータから発生するサージとが互いに逆位相のサージとなるように、それぞれのインバータからサージを発生させ、互いのサージを相殺させる方法がある。(例えば、特許文献1参照)
また、サージを低減させる他の方法として、単一の電源から各インバータに接続される母線にシールド線を使用し、サージを抑制する方法もある。(例えば、特許文献2参照)
また、更に、サージを低減させる他の方法として、図5(b)に示す電力変換装置55のように、各インバータ52を別々の母線を使用して直流電源51に接続する方法がある。
【0007】
この電力変換装置55のように、各インバータ52と直流電源51とをそれぞれ異なる母線を使用して接続することにより、共通の母線を使用して各インバータ52を駆動するときよりも、母線に流れる電流の電流値を下げることができるので、各インバータ52より発生するサージ電圧も小さくすることができる。また、図5(b)の電力変換装置55の各インバータ52は、それぞれ異なる母線を使用して駆動しているので、あるインバータ52(例えば、インバータ52−1)から発生するサージが、他のインバータ52(例えば、インバータ52−2)に影響しないという効果もある。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−225130号 (第3頁、第1図)
【0009】
【特許文献2】
特開2002−127741号 (第5頁、第10図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示す方法では、各インバータからどのような周波数のサージが発生しているかを検出する検出器を備えるため、装置全体が大きくなったり、各サージの位相を互いに正確に逆位相にするために、その制御が複雑になるなどの問題がある。
【0011】
また、特許文献2に示す方法では、母線をシールド線で構成しているために、装置全体が大きくなるという問題がある。
また、図5(b)の電力変換装置55は、各インバータ52と直流電源51とを接続する母線が異なるために、直流電源51に接続されるインバータ52の数が多くなるほど、使用される母線が冗長になり、その結果、電力変換装置55の体格が大きくなり、その分、製造コストが高くなるという問題がある。
【0012】
そこで、本発明では、装置の大型化を防止しつつ、且つ、サージを低減することが可能なオフサージ低減方法及び電力変換装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような方法及び構成を採用した。
すなわち、本発明のターンオフ低減方法は、それぞれがスイッチング素子を備える複数の電力変換回路が共通母線で電源に接続される電力変換装置において、上記各スイッチング素子のターンオフのときに発生するサージを低減するオフサージ低減方法であって、上記複数の電力変換回路の各スイッチング素子のターンオフのタイミングが同じになるとき、上記各スイッチング素子のターンオフのタイミングをずらすことを特徴とする。
【0014】
また、上記オフサージ低減方法は、上記複数の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する駆動信号を、上記電力変換回路毎に生成し、ターンオフのタイミングが同じ駆動信号が複数生成されるとき、その生成されるすべての駆動信号のターンオフのタイミングが互いに異なるように、上記生成されるすべての駆動信号の内、1つ又は複数の駆動信号のターンオフのタイミングをずらすようにしてもよい。
【0015】
このように、上記電源に共通の母線を介して上記電力変換回路を複数接続し、各電力変換回路のスイッチング素子のターンオフのタイミングをずらすことにより、サージ電圧の重畳を防ぐことができる。
また、母線を共通にして電力変換装置を構成し、且つ、サージを検出するための検出器など、特殊な回路を設ける必要がないので、電力変換装置全体を大きくすることなく、複数の電力変換回路を同時に駆動する際に発生する過大サージを低減することができる。
【0016】
尚、本発明の範囲は、それぞれがスイッチング素子を備える複数の電力変換回路が共通母線で電源に接続される電力変換装置にまで及ぶ。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態の電力変換装置10の構成を示す図である。尚、図5(a)に示す電力変換装置50と同じ構成のものについては、同じ符号を付け、その説明を省略する。また、図1(a)に示す電力変換装置10は、2つのインバータ52−1及び52−2を備える構成であるが、直流電源51に共通の母線で接続されるインバータ(電力変換回路)の数は限定されない。
【0018】
図1(b)は、電力変換装置10が備える制御部11の構成を示す図である。
図1(b)に示すように、制御部11は、例えば、マイクロコンピュータ等で構成され、インバータ52−1に接続される負荷回路(例えば、モータ等)から送られる所定の信号に基づいて、インバータ52−1の各スイッチング素子を駆動する駆動信号(パルス信号)のデューティを決定する指令値(デューティ制御信号)を求める指令値演算部11−1(制御信号生成部)と、インバータ52−2に接続される負荷回路から送られてくる所定の信号に基づいて、インバータ52−2の各スイッチング素子を駆動する駆動信号のデューティを決定する指令値(デューティ制御信号)を求める指令値演算部11−2と、各インバータ52のそれぞれのスイッチング素子の駆動信号を生成する際に基準となる三角波(基準信号)を生成する三角波生成部11−3(基準信号生成部)と、上記指令値演算部11−1及び11−2で求められた各指令値と三角波とを比較し、その比較結果に基づいて、インバータ52−1及び52−2の各スイッチング素子の駆動信号を生成する比較演算部11−4(駆動信号生成部)とを備えて構成される。尚、上記指令値演算部は、制御されるインバータの数と同じ数が設けられる構成である。
【0019】
次に、制御部11の動作を説明する。
図2は、制御部11の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、指令値演算部11−1及び11−2は、インバータ52−1及び52−2に接続される各負荷回路(例えば、モータ等)からインバータ52−1及び52−2の各スイッチング素子のデューティを決めるための所定の情報(例えば、モータ位置検出信号やモータの回転数指令信号など)を受け取る。
【0020】
次に、ステップS2において、指令値演算部11−1及び11−2は、受け取った情報に基づいて、インバータ52−1及び52−2の各スイッチング素子のデューティを決める指令値を求める。
次に、ステップS3において、比較演算部11−4は、指令値演算部11−1で求められた指令値と、三角波生成部11−3で生成される三角波とに基づいて、インバータ52−1の各スイッチング素子の駆動信号を生成する。また、指令値演算部11−2で求められた指令値と、三角波生成部11−3で生成される三角波とに基づいて、インバータ52−2の各スイッチング素子の駆動信号を生成する。そして、インバータ52−1における駆動信号のターンオフのタイミングと、インバータ52−2における駆動信号のターンオフのタイミングとが同じタイミングであるか否かを判断する。
【0021】
そして、ステップS4において、比較演算部11−4がターンオフのタイミングが異なると判断したとき(ステップS3−1)、比較演算部11−4で生成された各駆動信号を、そのままインバータ52−1及び52−2に出力する。
ここで、図3(a)は、ステップS4の工程においてインバータ52−1及び52−2に出力される各駆動信号を示す図である。
【0022】
図3(a)に示すように、指令値演算部11−1で生成された指令値と、指令値演算部11−2で生成された指令値とが異なると、インバータ52−1及び52−2に出力される各駆動信号のターンオン(立ち上がり)及びターンオフ(立下り)のタイミングも異なり、インバータ52−1及び52−2のそれぞれのスイッチング素子のターンオフのタイミングも異なる。
【0023】
制御部11は、生成された各駆動信号のターンオフのタイミングがすべて異なっていると判断すると、そのまま、各駆動信号をインバータ52−1及び52−2に出力する。
このように、各駆動信号のターンオフのタイミングは、それぞれ異なっているので、各インバータ52から発生されるサージ電圧が重畳されることがなくなる。これより、過大なサージ電圧が各スイッチング素子や周辺部品に印加されることがなくなる。
【0024】
また、ステップS5において、比較演算部11−4がターンオフのタイミングが同じであると判断したとき(ステップS3−2)、比較演算部11−4は、どちらか一方の駆動信号のターンオフのタイミングを所定間隔ずらし(ターンオフのタイミングを遅らせたり、早めたりし)、各駆動信号をインバータ52−1及び52−2に出力する。
【0025】
ここで、図3(b)は、ステップS5の工程においてインバータ52−1及び52−2に出力される各駆動信号を示す図である。
図3(b)に示すように、インバータ52−1及び52−2のそれぞれのスイッチング素子のターンオフのタイミングが同じになるとき、生成された各駆動信号の内、インバータ52−2の駆動信号のターンオフのタイミングを所定時間遅らせて、補正した駆動信号でインバータ52−2を駆動させる。
【0026】
尚、所定の駆動信号のターンオフのタイミングをずらすことが可能な最少時間を1μs程度に設定すれば、たとえ、各スイッチング素子において多少の製造ばらつきがあっても、各スイッチング素子のターンオフのタイミングをほぼ確実にずらすことができる。また、例えば、三角波の周波数を10kHzとする場合で、且つ、駆動信号のターンオフのタイミングを1μs程度ずらす場合、そのずれ幅は、デューティにおいて1%の幅にすぎないので、インバータ52の駆動に殆ど影響を与えない。
【0027】
このように、インバータ52−1及び52−2の各駆動信号のターンオフのタイミングが同じになる場合は、どちらか一方の駆動信号のターンオフタイミングを所定間隔ずらし、各インバータ52から発生されるサージ電圧が重畳することを防ぐ。これより、過大なサージ電圧が各スイッチング素子や周辺部品に印加されることを防ぐ。
【0028】
尚、上記実施形態の電力変換装置10では、2つのインバータ52への各駆動信号のターンオフが同じになるか否かを判断する構成としているが、3つ以上のインバータ52を備える電力変換装置10の場合は、その3つ以上のインバータ52に対応する各駆動信号の内、最低2つの駆動信号のターンオフのタイミングが同じになる否かを判断する構成とする。そして、ターンオフのタイミングが同じ駆動信号が2つ以上生成されたと判断したとき、全ての駆動信号のターンオフのタイミングが同じにならないように、所定の駆動信号のターンオフのタイミングを所定間隔ずらすようにする。
【0029】
このように、上記実施形態の電力変換装置10は、従来の電力変換装置50よりも各インバータ52に印加されるサージ電圧の電圧値を低減することができる。
図4(a)は、従来の電力変換装置50の各インバータ52に入力される駆動信号及びそのときに各インバータ52に印加されるサージ電圧を示す図であり、図4(b)は、本実施形態の電力変換装置10の各インバータ52に入力される駆動信号及びそのときに各インバータ52に印加されるサージ電圧を示す図である。
【0030】
図4(a)に示すように、従来の電力変換装置50では、インバータ52−1のあるスイッチング素子に入力される駆動信号のターンオフのタイミングと、インバータ52−2のあるスイッチング素子に入力される駆動信号のターンオフのタイミングとが同じであるために、それぞれのインバータ52から発生されるサージ電圧が重畳され、その重畳されたサージ電圧と直流電源電圧との合計電圧が各インバータ52に印加される。このように、直流電源51に接続されるインバータ52の数に比例して、各インバータ52に印加されるサージ電圧の値も高くなる。
【0031】
一方、図4(b)に示すように、本実施形態の電力変換装置10では、インバータ52−1のあるスイッチング素子に入力される駆動信号のターンオフのタイミングと、インバータ52−2のあるスイッチング素子に入力される駆動信号のターンオフのタイミングとが所定間隔ずれるようにしているので、それぞれのインバータ52から発生されるサージ電圧は重畳されず、各インバータ52には、それぞれのインバータ52で発生したサージ電圧が異なる時間に印加される。このように、直流電源51に接続されるインバータ52の数に関係なく、各インバータ52に印加されるサージ電圧を、個々のインバータ52で発生するサージ電圧程度にすることができる。
【0032】
このように、母線を共通にして電力変換装置を構成し、且つ、サージを検出するための検出器など、特殊な回路を設ける必要がないので、電力変換装置全体を大きくすることなく、複数の電力変換回路を同時に駆動する際に発生する過大サージを低減することができる。
【0033】
<その他の実施形態>
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において、種々の構成を採用可能である。例えば、以下のような構成変更も可能である。
【0034】
(1)上記実施形態では、直流電源51で複数のインバータ52を駆動する構成であるが、直流電源51で複数のDC/DCコンバータを構成しても、各DC/DCコンバータが備えるスイッチング素子のターンオフにより発生するサージ電圧の重畳を防止することができる。
【0035】
(2)上記実施形態では、比較演算部11−4は、インバータ52−1のあるスイッチング素子のターンオフタイミングと、インバータ52−2のあるスイッチング素子のターンオフタイミングとを比較し、それぞれのスイッチング素子のターンオフタイミングが同じになるとき、どちらか一方のインバータの駆動信号のターンオフのタイミングを所定間隔ずらす構成であるが、すべての駆動信号が1つの基準信号で生成される場合であって、上記指令値演算部で求められた全ての指令値(例えば、電圧値など)を比較して、同じ値の指令値が2つ以上あると判断したとき、所定の駆動信号のターンオフのタイミングを所定間隔ずらすように構成してもよい。
【0036】
(3)上記実施形態では、1つの基準信号で各駆動信号が生成される構成であるが、各電力変換回路毎に基準信号を生成し、駆動信号を生成してもよい。この場合も各スイッチング素子のターンオフのタイミングを比較すればよい。
【0037】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、電力変換装置の大型化を防止すると共に、複数の電力変換回路を同時に駆動する際に発生する過大サージを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態の電力変換装置の構成を示す図であり、(b)は、制御部の構成を示す図である。
【図2】制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】(a)は、ステップS4の工程において各インバータに出力される各駆動信号を示す図であり、(b)は、ステップS5の工程において各インバータに出力される各駆動信号を示す図である。
【図4】(a)は、従来の電力変換装置の各インバータに出力される駆動信号及びそのときに発生するサージ電圧を示す図であり、(b)は、本実施形態の電力変換装置の各インバータに出力される駆動信号及びそのときに発生するサージ電圧を示す図である。
【図5】従来の電力変換装置を示す図である。
【符号の説明】
10 電力変換装置
11 制御部
11−1 指令値演算部
11−2 指令値演算部
11−3 三角波生成部
11−4 比較演算部
50 電力変換装置
51 直流電源
52 インバータ
53 制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のスイッチング素子のターンオフのタイミングのときに発生するサージを低減する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5(a)は、従来の電力変換装置を示す図である。
図5(a)に示すように、電力変換装置50は、直流電源51と、6つのスイッチング素子(例えば、FET:Field−Effect Transistor)を備え、その6つのスイッチング素子のそれぞれのオン、オフのタイミングに応じて、直流電源51の電力を所定の電力に変換するインバータ52(52−1、52−2、・・・)と、インバータ52の各スイッチング素子のオン、オフのタイミングを制御する制御部53とを備えて構成される。
【0003】
上記インバータ52の各スイッチング素子は、制御部53から出力される駆動信号によりオン、オフのタイミングが制御され、各インバータ52にそれぞれ接続される不図示の負荷回路(例えば、モータ等)に、変換した電力を供給する。そして、図5(a)に示すように、電力変換装置50の各インバータ52は、共通の母線を介して直流電源51に接続される。
【0004】
尚、図5(a)に示す電力変換装置50は、2つのインバータ52−1及び52−2を備える構成であるが、直流電源51に共通の母線を介して接続されるインバータ52の数は限定されない。
上記電力変換装置50における各スイッチング素子は、一般に、PWM(Pulse Width Modulation)制御で駆動され、各スイッチング素子がターンオフするとき、母線のインダクタンス成分により、各インバータ52にはサージ電圧が印加される。
【0005】
尚、このサージ電圧の大きさは、母線のインダクタンス成分と各スイッチング素子のターンオフ直前の母線に流れる電流の電流値とに基づいて決まる。
そして、このようなサージ電圧がスイッチング素子や周辺部品の耐圧を越え、スイッチング素子や周辺部品が破損しないように、ある程度大きなサージ電圧でも耐えることが可能な高価なスイッチング素子や周辺部品を用意する場合、製造コストが高くなるという問題がある。また、ほとんどのスイッチング素子は、耐圧が高くなればなるほど導通損失が増加するので、システム全体の効率低下をまねく。
【0006】
そこで、高価な部品を使用することなく、このようなサージを低減させる方法として、一方のインバータから発生するサージと、他方のインバータから発生するサージとが互いに逆位相のサージとなるように、それぞれのインバータからサージを発生させ、互いのサージを相殺させる方法がある。(例えば、特許文献1参照)
また、サージを低減させる他の方法として、単一の電源から各インバータに接続される母線にシールド線を使用し、サージを抑制する方法もある。(例えば、特許文献2参照)
また、更に、サージを低減させる他の方法として、図5(b)に示す電力変換装置55のように、各インバータ52を別々の母線を使用して直流電源51に接続する方法がある。
【0007】
この電力変換装置55のように、各インバータ52と直流電源51とをそれぞれ異なる母線を使用して接続することにより、共通の母線を使用して各インバータ52を駆動するときよりも、母線に流れる電流の電流値を下げることができるので、各インバータ52より発生するサージ電圧も小さくすることができる。また、図5(b)の電力変換装置55の各インバータ52は、それぞれ異なる母線を使用して駆動しているので、あるインバータ52(例えば、インバータ52−1)から発生するサージが、他のインバータ52(例えば、インバータ52−2)に影響しないという効果もある。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−225130号 (第3頁、第1図)
【0009】
【特許文献2】
特開2002−127741号 (第5頁、第10図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に示す方法では、各インバータからどのような周波数のサージが発生しているかを検出する検出器を備えるため、装置全体が大きくなったり、各サージの位相を互いに正確に逆位相にするために、その制御が複雑になるなどの問題がある。
【0011】
また、特許文献2に示す方法では、母線をシールド線で構成しているために、装置全体が大きくなるという問題がある。
また、図5(b)の電力変換装置55は、各インバータ52と直流電源51とを接続する母線が異なるために、直流電源51に接続されるインバータ52の数が多くなるほど、使用される母線が冗長になり、その結果、電力変換装置55の体格が大きくなり、その分、製造コストが高くなるという問題がある。
【0012】
そこで、本発明では、装置の大型化を防止しつつ、且つ、サージを低減することが可能なオフサージ低減方法及び電力変換装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような方法及び構成を採用した。
すなわち、本発明のターンオフ低減方法は、それぞれがスイッチング素子を備える複数の電力変換回路が共通母線で電源に接続される電力変換装置において、上記各スイッチング素子のターンオフのときに発生するサージを低減するオフサージ低減方法であって、上記複数の電力変換回路の各スイッチング素子のターンオフのタイミングが同じになるとき、上記各スイッチング素子のターンオフのタイミングをずらすことを特徴とする。
【0014】
また、上記オフサージ低減方法は、上記複数の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する駆動信号を、上記電力変換回路毎に生成し、ターンオフのタイミングが同じ駆動信号が複数生成されるとき、その生成されるすべての駆動信号のターンオフのタイミングが互いに異なるように、上記生成されるすべての駆動信号の内、1つ又は複数の駆動信号のターンオフのタイミングをずらすようにしてもよい。
【0015】
このように、上記電源に共通の母線を介して上記電力変換回路を複数接続し、各電力変換回路のスイッチング素子のターンオフのタイミングをずらすことにより、サージ電圧の重畳を防ぐことができる。
また、母線を共通にして電力変換装置を構成し、且つ、サージを検出するための検出器など、特殊な回路を設ける必要がないので、電力変換装置全体を大きくすることなく、複数の電力変換回路を同時に駆動する際に発生する過大サージを低減することができる。
【0016】
尚、本発明の範囲は、それぞれがスイッチング素子を備える複数の電力変換回路が共通母線で電源に接続される電力変換装置にまで及ぶ。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態の電力変換装置10の構成を示す図である。尚、図5(a)に示す電力変換装置50と同じ構成のものについては、同じ符号を付け、その説明を省略する。また、図1(a)に示す電力変換装置10は、2つのインバータ52−1及び52−2を備える構成であるが、直流電源51に共通の母線で接続されるインバータ(電力変換回路)の数は限定されない。
【0018】
図1(b)は、電力変換装置10が備える制御部11の構成を示す図である。
図1(b)に示すように、制御部11は、例えば、マイクロコンピュータ等で構成され、インバータ52−1に接続される負荷回路(例えば、モータ等)から送られる所定の信号に基づいて、インバータ52−1の各スイッチング素子を駆動する駆動信号(パルス信号)のデューティを決定する指令値(デューティ制御信号)を求める指令値演算部11−1(制御信号生成部)と、インバータ52−2に接続される負荷回路から送られてくる所定の信号に基づいて、インバータ52−2の各スイッチング素子を駆動する駆動信号のデューティを決定する指令値(デューティ制御信号)を求める指令値演算部11−2と、各インバータ52のそれぞれのスイッチング素子の駆動信号を生成する際に基準となる三角波(基準信号)を生成する三角波生成部11−3(基準信号生成部)と、上記指令値演算部11−1及び11−2で求められた各指令値と三角波とを比較し、その比較結果に基づいて、インバータ52−1及び52−2の各スイッチング素子の駆動信号を生成する比較演算部11−4(駆動信号生成部)とを備えて構成される。尚、上記指令値演算部は、制御されるインバータの数と同じ数が設けられる構成である。
【0019】
次に、制御部11の動作を説明する。
図2は、制御部11の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、指令値演算部11−1及び11−2は、インバータ52−1及び52−2に接続される各負荷回路(例えば、モータ等)からインバータ52−1及び52−2の各スイッチング素子のデューティを決めるための所定の情報(例えば、モータ位置検出信号やモータの回転数指令信号など)を受け取る。
【0020】
次に、ステップS2において、指令値演算部11−1及び11−2は、受け取った情報に基づいて、インバータ52−1及び52−2の各スイッチング素子のデューティを決める指令値を求める。
次に、ステップS3において、比較演算部11−4は、指令値演算部11−1で求められた指令値と、三角波生成部11−3で生成される三角波とに基づいて、インバータ52−1の各スイッチング素子の駆動信号を生成する。また、指令値演算部11−2で求められた指令値と、三角波生成部11−3で生成される三角波とに基づいて、インバータ52−2の各スイッチング素子の駆動信号を生成する。そして、インバータ52−1における駆動信号のターンオフのタイミングと、インバータ52−2における駆動信号のターンオフのタイミングとが同じタイミングであるか否かを判断する。
【0021】
そして、ステップS4において、比較演算部11−4がターンオフのタイミングが異なると判断したとき(ステップS3−1)、比較演算部11−4で生成された各駆動信号を、そのままインバータ52−1及び52−2に出力する。
ここで、図3(a)は、ステップS4の工程においてインバータ52−1及び52−2に出力される各駆動信号を示す図である。
【0022】
図3(a)に示すように、指令値演算部11−1で生成された指令値と、指令値演算部11−2で生成された指令値とが異なると、インバータ52−1及び52−2に出力される各駆動信号のターンオン(立ち上がり)及びターンオフ(立下り)のタイミングも異なり、インバータ52−1及び52−2のそれぞれのスイッチング素子のターンオフのタイミングも異なる。
【0023】
制御部11は、生成された各駆動信号のターンオフのタイミングがすべて異なっていると判断すると、そのまま、各駆動信号をインバータ52−1及び52−2に出力する。
このように、各駆動信号のターンオフのタイミングは、それぞれ異なっているので、各インバータ52から発生されるサージ電圧が重畳されることがなくなる。これより、過大なサージ電圧が各スイッチング素子や周辺部品に印加されることがなくなる。
【0024】
また、ステップS5において、比較演算部11−4がターンオフのタイミングが同じであると判断したとき(ステップS3−2)、比較演算部11−4は、どちらか一方の駆動信号のターンオフのタイミングを所定間隔ずらし(ターンオフのタイミングを遅らせたり、早めたりし)、各駆動信号をインバータ52−1及び52−2に出力する。
【0025】
ここで、図3(b)は、ステップS5の工程においてインバータ52−1及び52−2に出力される各駆動信号を示す図である。
図3(b)に示すように、インバータ52−1及び52−2のそれぞれのスイッチング素子のターンオフのタイミングが同じになるとき、生成された各駆動信号の内、インバータ52−2の駆動信号のターンオフのタイミングを所定時間遅らせて、補正した駆動信号でインバータ52−2を駆動させる。
【0026】
尚、所定の駆動信号のターンオフのタイミングをずらすことが可能な最少時間を1μs程度に設定すれば、たとえ、各スイッチング素子において多少の製造ばらつきがあっても、各スイッチング素子のターンオフのタイミングをほぼ確実にずらすことができる。また、例えば、三角波の周波数を10kHzとする場合で、且つ、駆動信号のターンオフのタイミングを1μs程度ずらす場合、そのずれ幅は、デューティにおいて1%の幅にすぎないので、インバータ52の駆動に殆ど影響を与えない。
【0027】
このように、インバータ52−1及び52−2の各駆動信号のターンオフのタイミングが同じになる場合は、どちらか一方の駆動信号のターンオフタイミングを所定間隔ずらし、各インバータ52から発生されるサージ電圧が重畳することを防ぐ。これより、過大なサージ電圧が各スイッチング素子や周辺部品に印加されることを防ぐ。
【0028】
尚、上記実施形態の電力変換装置10では、2つのインバータ52への各駆動信号のターンオフが同じになるか否かを判断する構成としているが、3つ以上のインバータ52を備える電力変換装置10の場合は、その3つ以上のインバータ52に対応する各駆動信号の内、最低2つの駆動信号のターンオフのタイミングが同じになる否かを判断する構成とする。そして、ターンオフのタイミングが同じ駆動信号が2つ以上生成されたと判断したとき、全ての駆動信号のターンオフのタイミングが同じにならないように、所定の駆動信号のターンオフのタイミングを所定間隔ずらすようにする。
【0029】
このように、上記実施形態の電力変換装置10は、従来の電力変換装置50よりも各インバータ52に印加されるサージ電圧の電圧値を低減することができる。
図4(a)は、従来の電力変換装置50の各インバータ52に入力される駆動信号及びそのときに各インバータ52に印加されるサージ電圧を示す図であり、図4(b)は、本実施形態の電力変換装置10の各インバータ52に入力される駆動信号及びそのときに各インバータ52に印加されるサージ電圧を示す図である。
【0030】
図4(a)に示すように、従来の電力変換装置50では、インバータ52−1のあるスイッチング素子に入力される駆動信号のターンオフのタイミングと、インバータ52−2のあるスイッチング素子に入力される駆動信号のターンオフのタイミングとが同じであるために、それぞれのインバータ52から発生されるサージ電圧が重畳され、その重畳されたサージ電圧と直流電源電圧との合計電圧が各インバータ52に印加される。このように、直流電源51に接続されるインバータ52の数に比例して、各インバータ52に印加されるサージ電圧の値も高くなる。
【0031】
一方、図4(b)に示すように、本実施形態の電力変換装置10では、インバータ52−1のあるスイッチング素子に入力される駆動信号のターンオフのタイミングと、インバータ52−2のあるスイッチング素子に入力される駆動信号のターンオフのタイミングとが所定間隔ずれるようにしているので、それぞれのインバータ52から発生されるサージ電圧は重畳されず、各インバータ52には、それぞれのインバータ52で発生したサージ電圧が異なる時間に印加される。このように、直流電源51に接続されるインバータ52の数に関係なく、各インバータ52に印加されるサージ電圧を、個々のインバータ52で発生するサージ電圧程度にすることができる。
【0032】
このように、母線を共通にして電力変換装置を構成し、且つ、サージを検出するための検出器など、特殊な回路を設ける必要がないので、電力変換装置全体を大きくすることなく、複数の電力変換回路を同時に駆動する際に発生する過大サージを低減することができる。
【0033】
<その他の実施形態>
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において、種々の構成を採用可能である。例えば、以下のような構成変更も可能である。
【0034】
(1)上記実施形態では、直流電源51で複数のインバータ52を駆動する構成であるが、直流電源51で複数のDC/DCコンバータを構成しても、各DC/DCコンバータが備えるスイッチング素子のターンオフにより発生するサージ電圧の重畳を防止することができる。
【0035】
(2)上記実施形態では、比較演算部11−4は、インバータ52−1のあるスイッチング素子のターンオフタイミングと、インバータ52−2のあるスイッチング素子のターンオフタイミングとを比較し、それぞれのスイッチング素子のターンオフタイミングが同じになるとき、どちらか一方のインバータの駆動信号のターンオフのタイミングを所定間隔ずらす構成であるが、すべての駆動信号が1つの基準信号で生成される場合であって、上記指令値演算部で求められた全ての指令値(例えば、電圧値など)を比較して、同じ値の指令値が2つ以上あると判断したとき、所定の駆動信号のターンオフのタイミングを所定間隔ずらすように構成してもよい。
【0036】
(3)上記実施形態では、1つの基準信号で各駆動信号が生成される構成であるが、各電力変換回路毎に基準信号を生成し、駆動信号を生成してもよい。この場合も各スイッチング素子のターンオフのタイミングを比較すればよい。
【0037】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、電力変換装置の大型化を防止すると共に、複数の電力変換回路を同時に駆動する際に発生する過大サージを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態の電力変換装置の構成を示す図であり、(b)は、制御部の構成を示す図である。
【図2】制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】(a)は、ステップS4の工程において各インバータに出力される各駆動信号を示す図であり、(b)は、ステップS5の工程において各インバータに出力される各駆動信号を示す図である。
【図4】(a)は、従来の電力変換装置の各インバータに出力される駆動信号及びそのときに発生するサージ電圧を示す図であり、(b)は、本実施形態の電力変換装置の各インバータに出力される駆動信号及びそのときに発生するサージ電圧を示す図である。
【図5】従来の電力変換装置を示す図である。
【符号の説明】
10 電力変換装置
11 制御部
11−1 指令値演算部
11−2 指令値演算部
11−3 三角波生成部
11−4 比較演算部
50 電力変換装置
51 直流電源
52 インバータ
53 制御部
Claims (4)
- それぞれがスイッチング素子を備える複数の電力変換回路が共通母線で電源に接続される電力変換装置において、前記各スイッチング素子のターンオフのときに発生するサージを低減するオフサージ低減方法であって、
前記複数の電力変換回路の各スイッチング素子のターンオフのタイミングが同じになるとき、前記各スイッチング素子のターンオフのタイミングをずらすことを特徴とするオフサージ低減方法。 - 請求項1に記載のオフサージ低減方法であって、
前記複数の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する駆動信号を、前記電力変換回路毎に生成し、
ターンオフのタイミングが同じ駆動信号が複数生成されるとき、前記生成されるすべての駆動信号のターンオフのタイミングが互いに異なるように、前記生成されるすべての駆動信号の内、1つ又は複数の駆動信号のターンオフのタイミングをずらすことを特徴とするオフサージ低減方法。 - それぞれがスイッチング素子を備える複数の電力変換回路が共通母線で電源に接続される電力変換装置において、
前記各スイッチング素子のオン、オフのタイミングを制御する制御部を備え、
前記制御部が前記複数の電力変換回路の各スイッチング素子のターンオフのタイミングが同じになるとき、前記各スイッチング素子のターンオフのタイミングをずらすことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項3に記載の電力変換装置であって、
前記制御部は、
前記各スイッチング素子を駆動する駆動信号のデューティ制御信号を前記電力変換回路毎に生成する制御信号生成部と、
前記駆動信号を生成するときに基準となる基準信号を生成する基準信号生成部と、
前記各デューティ制御信号と前記基準信号とに基づいて、前記駆動信号を前記電力変換回路毎に生成する駆動信号生成部と、
を備え、
前記駆動信号生成部は、前記生成されるすべての駆動信号の内、ターンオフのタイミングが同じ駆動信号が複数生成されたか否かを判断し、ターンオフのタイミングが同じ駆動信号が複数生成されたと判断するとき、前記生成されるすべての駆動信号の内、1つ又は複数の駆動信号のターンオフのタイミングをずらすことを特徴とする電力変換装置。
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JP2002360685A JP2004194449A (ja) | 2002-12-12 | 2002-12-12 | オフサージ低減方法及び電力変換装置 |
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Publications (1)
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ID=32759696
Family Applications (1)
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JP2002360685A Withdrawn JP2004194449A (ja) | 2002-12-12 | 2002-12-12 | オフサージ低減方法及び電力変換装置 |
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JP (1) | JP2004194449A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010252432A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-11-04 | Denso Corp | 回転機の制御装置 |
JP2012156938A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-16 | Denso Corp | 誘導性負荷駆動装置 |
WO2014041386A1 (en) * | 2012-09-14 | 2014-03-20 | Freescale Semiconductor, Inc. | Power switching device, three phase bridge inverter, and method of operating a power switching device |
-
2002
- 2002-12-12 JP JP2002360685A patent/JP2004194449A/ja not_active Withdrawn
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US9356515B2 (en) | 2012-09-14 | 2016-05-31 | Freescale Semiconductor, Inc. | Power switching device, three phase bridge inverter, and method of operating a power switching device |
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