JP2003033042A - 二相変調制御式インバータ装置 - Google Patents

二相変調制御式インバータ装置

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JP2003033042A JP2001217843A JP2001217843A JP2003033042A JP 2003033042 A JP2003033042 A JP 2003033042A JP 2001217843 A JP2001217843 A JP 2001217843A JP 2001217843 A JP2001217843 A JP 2001217843A JP 2003033042 A JP2003033042 A JP 2003033042A
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浩也 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路構成の複雑化を抑止しつつ三相インバータ
回路が直流端側に発生する高調波電圧を低減することに
より平滑コンデンサの電力損失や発熱の低減、平滑コン
デンサの小型化、冷却負担の低減、効率の向上を実現可
能な二相変調制御式インバータ装置を提供すること。 【解決手段】二相変調式PWM制御を行うインバータ装
置において、PWM制御する2つの相のうちの一方のス
イッチング素子をオン又はオフする期間の中心時点と、
残る2つの相のうちの他方のスイッチング素子をオン又
はオフする期間の中心時点とを、PWMキャリヤ周期を
2πとする時に略πだけ位相シフトする。これにより、
高周波スイッチング電力を大幅に低減できることがわか
った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三相インバータの
一相を順次スイッチング停止する二相変調制御式インバ
ータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】三相交
流モータを駆動するために直流電圧をPWM制御して三
相交流電圧を発生する三相インバータ回路をもつ三相モ
ータ駆動制御装置では、三相インバータ回路に直流電力
を給電するバッテリに平滑コンデンサを接続してインバ
ータのスイッチングなどに伴う高調波電圧を吸収し、バ
ッテリの充放電負担を軽減している。
【0003】従来の上記PWM制御におけるPWM信号
形成例を図3の電圧波形図を参照して説明する。
【0004】100は各相共通の基準波電圧であり、こ
こでは三角波電圧が用いられているが、鋸波電圧でもよ
い。Vu、Vv、Vwは電圧指令値信号であり上記三角波電圧
と比較されて、三相のPWM信号Pu、Pv、Pwが形成され
る。
【0005】上記三相モータ駆動制御装置において、イ
ンバータ回路の制御により三相交流モータを駆動するイ
ンバータの一アームを順次スイッチング停止してモータ
の三相交流端子の一相電位を固定し、かつ、停止しない
相の電圧指令値を停止相のスイッチング停止の間だけシ
フト(DCバイアス)してこの停止が各相間電流(相間
電圧)に与える影響をキャンセルする二相変調式モータ
駆動制御装置が知られている。
【0006】電圧が正の最大値に近い相電圧を正の最大
値すなわち常時上アームon固定状態でPWM停止とする
か、又は、電圧が負の最大値に近い相電圧を負の最大値
すなわち常時下アームon固定状態でPWM停止とする停
止相決定方式が好適であり、通常行われている。したが
って、たとえば、モータが電気角2π回転する期間中
に、U相上アーム固定期間、V相下アーム固定期間、W
相上アーム固定期間、U相下アーム固定期間、V相上ア
ーム固定期間、W相下アーム固定期間が互いに重ならな
いように設定される他、三相のいずれの相もPWMを停
止しない期間も適宜設定されることもある。
【0007】上記したPWM制御ではインバータ回路の
各スイッチング素子の断続により生じてバッテリ側へ流
れる高周波電流は、ラインインダクタンスによりサージ
電圧に変換されるので平滑コンデンサによりそれを吸収
する必要が有り、その結果、大容量の高周波コンデンサ
を装備せねばならず、平滑コンデンサの損失、発熱によ
り平滑コンデンサの冷却機構の必要性も生じた。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、回路構成の複雑化を抑止しつつ三相インバータ回
路が直流端側に発生する高調波電圧を低減することによ
り平滑コンデンサの電力損失や発熱の低減、平滑コンデ
ンサの小型化、冷却負担の低減、効率の向上を実現可能
な二相変調式モータ駆動制御装置を提供することをその
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の二相変調
制御式インバータ装置は、三相交流モータを駆動制御す
る三相インバータ回路と、前記三相インバータ回路の所
定の一相のスイッチング素子のオンオフ状態を所定の順
序で一相ずつ順次固定して停止相となし、前記停止相以
外の二相のスイッチング素子を所定のPWMキャリヤ周
期でPWM制御するインバータ回路制御部とを備える二
相変調制御式インバータ装置において、前記インバータ
回路制御部は、PWM制御する前記ニ相のうちの一方の
前記スイッチング素子をオン又はオフする期間の中心時
点と、前記ニ相のうちの他方の前記スイッチング素子を
オン又はオフする期間の中心時点とを一致させないこと
を特徴としている。
【0010】本発明によれば、二相変調制御式インバー
タ装置において、停止相以外の2つの相(以下、PWM
制御相と呼ぶ)のスイッチング素子のオン期間(又はオ
フ期間)の中心時点を互いに所定期間、好適にはπ/2
〜3π/2だけずらせる。
【0011】本発明者らの実験によれば、上記した2つ
のPWM制御相のスイッチング素子(同一アーム側)の
上記中心時点の位相シフトを実施することにより、実施
しない場合に比較して、インバータ回路の直流端に生じ
る高周波スイッチング電力を大幅に低減できることがわ
かった。
【0012】本発明者の推測によれば、この高周波スイ
ッチング電力の低減は、2つのPWM制御相のスイッチ
ング素子(同一アーム側)の上記中心時点の位相シフト
により、電源側からこれら二つのPWM制御相に電流i
1、電流i2を同時に給電する期間(以下、同時給電期
間)が互いに重ならないように、もしくは重なりが減少
するようになるためであると推測している。なお、電流
i1は電源(実際には平滑コンデンサ)側から上記二つ
のPWM制御相の一方に給電する高周波電流成分とし、
電流i2は電源(実際には平滑コンデンサ)側から上記
二つのPWM制御相の他方に給電する高周波電流成分と
する。
【0013】いま、上記高周波スイッチング電力を吸収
する平滑コンデンサの損失を考えると、この平滑コンデ
ンサの損失をP、この平滑コンデンサが静電容量と並列
に等価抵抗Rと仮定すれば、平滑コンデンサに流れる高
周波電流は、上述したようにi1+i2が重なっている場
合、 P=R×(i1+i2)2 =R×((i1)2+2i1・i2+(i
2)2) となる。これに対して、電源(実際には平滑コンデン
サ)側から上記二つのPWM制御相の一方に給電する高
周波電流成分i1と、その他方に給電する高周波電流成
分i2とが全く重なっていない場合、 P=R×((i1)2 +(i2)2) となる。結局、本発明によれば、少なくとも上記2i1・
i2だけは、平滑コンデンサの電力損失や発熱を低減でき
ることがわかる。更に、平滑コンデンサだけでなく、配
線などの電力損失や発熱も同様に低減することができ
る。その他、インバータ回路内の各スイッチング素子と
逆並列に接続された環流(フライホイル)ダイオードを
通じて、インバータ回路内部でモータ電流が環流する電
流量が増大して、電源側から供給する高周波スイッチン
グ電流量が低減できるため、平滑コンデンサを電力損失
を低減できる可能性も存在する。
【0014】上記した理由により、本発明の二相変調制
御式インバータ装置によれば、従来比較して平滑コンデ
ンサの小型化、効率向上、冷却負担の低減を実現するこ
とができ、実用性に優れている。
【0015】なお、従来、停止相以外の残る2つのPW
M制御相のスイッチング素子(同一アーム側)のオン期
間中心時点を一致させていたのは、インバータ回路制御
部の回路構成が多少簡素化できるためであると思われ
る。
【0016】請求項2記載の構成は請求項1記載の二相
変調制御式インバータ装置において更に、前記ニ相のう
ちの一方の前記スイッチング素子をオン又はオフする期
間の中心時点と、前記ニ相のうちの他方の前記スイッチ
ング素子をオン又はオフする期間の中心時点との間に所
定の位相シフト期間を設定し、前記記位相シフト期間
は、前記PWMキャリヤ周期を2πとした場合に略πに
設定されることを特徴としている。ここでいう略πと
は、5π/6〜7π/6の範囲を言うものとする。
【0017】このようにすれば、PWMデューティ比が
大きくなっても上記電流i1とi2との時間的な重なりを
低減できるので、上記効果を一層向上することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好適な態様を以下の実施
例を参照して説明する。 (全体構成)この実施例の二相変調制御式インバータ装
置は、図1に示すように、直流電圧を三相交流電圧に変
換して三相交流モータ1の電機子コイルに印加する三相
のインバータ(本発明で言うインバータ回路)2、イン
バータ2を制御するコントローラ(本発明で言うインバ
ータ回路制御部)3、モータ電流を検出する電流センサ
4、平滑コンデンサ5からなり、インバータ2の一対の
直流端はバッテリ6の両端に接続され、平滑コンデンサ
5はバッテリ6と並列に接続されている。
【0019】インバータ2は、U相インバータ21、V相
インバータ22、W相インバータ23をもち、各相イン
バータ21〜23はそれぞれ、上アーム側スイッチング
素子としてIGBT素子201〜203を、下アーム側
スイッチング素子としてIGBT素子204〜206を
個別に有している。なお、各IGBT素子201〜20
6には、それぞれフライホイルダイオードを逆並列に接
続されているが、これらフライホイルダイオードの図示
は省略されている。
【0020】(コントローラ3)コントローラ3は、図
2に示すように、電流センサ4が検出したモータ電流
と、図示しない車両ECUから入力されるトルク指令値
とから三相電圧指令値信号Vu、Vv、Vwを演算する電圧指
令値演算手段31と、三相電圧指令値信号Vu、Vv、Vwを
三相の基本PWM信号Pu,Pv,Pwに変換するPWM信号変
換手段32と、基本PWM信号Pu,Pv,Pwを補正して二相
変調PWM信号Pu’,Pv’,Pw’を形成する二相変調手段
33と、二相変調手段33から出力される二相変調のP
WM信号Pu’,Pv’,Pw’のうち停止相以外の2つの相の
うちの一方の位相を他方に対してπだけ(PWM信号の
キャリヤ周期を2πとした場合)シフトする一相シフト
手段34とを有している。
【0021】(電圧指令値演算手段31)電圧指令値演
算手段31は、入力されるトルク指令値及び検出、演算
した三相モータ電流、回転角などからモータ1に出力す
るべき三相電圧指令値信号Vu、Vv、Vwを決定する回路で
あって、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)マイコ
ン又はDSP又はロジック回路又はそれらの組み合わせ
のいずれで構成されてもよいことは当然であるが、もは
や周知であり、かつ、本発明の要部でもないので、詳細
な回路説明は省略する。 (基本PWM信号変換手段32)基本PWM信号変換手
段32は、比較的簡単であるのでロジック回路で構成さ
れることが好適であるがマイコン構成によりソフトウエ
ア処理することもできる。
【0022】基本PWM信号変換手段32は、三角波発
生回路321と、三角波発生回路321から出力される
三角波電圧により、アナログ電圧である三相電圧指令値
信号Vu、Vv、Vwを断続して三相の基本PWM信号Pu,Pv,
Pwを形成する3つのコンパレータを含むスイッチング回
路322とで構成されている。三角波電圧の1周期がP
WM信号の1キャリヤ周期となる。この基本PWM信号
変換手段32の動作は、図3に示す電圧波形図により示
される従来と同じである。
【0023】なお、三角波電圧により三相変調されてい
る基本PWM信号Pu,Pv,Pwは、0Vを変調波(三角波電
圧)の波高値の1/2に設定する。基本PWM信号変換
手段32は、もはや周知であり、かつ、本発明の要部で
もないので、詳細な回路説明は省略する。 (二相変調手段33)二相変調手段33は、ロジック回
路で構成されることが好適であるがマイコン構成により
ソフトウエア処理することもできる。二相変調手段33
は、三相の基本PWM信号Pu,Pv,Pwを、所定のスイッチ
ング停止条件に基づいて二相変調PWM信号Pu’,Pv’,
Pw’に変換する。すなわち、モータの電気角2πに相当
する周期内に6個の1相固定期間を互いに設定し、各1
相固定期間内において、三相インバータ回路2の3つの
相インバータ回路21〜23のうちの一つのPWM制御
が停止される。したがって、この停止相の上アーム側I
GBT素子と下アーム側IGBT素子のどちらか一方は
この1相固定期間中ずっとオンされ、他方はずっとオフ
される。上述したように、三相の基本PWM信号Pu,Pv,
Pwのパルス幅又はパルス間隔のうち最も大きい相が停止
相に選ばれ、パルス幅が大きい場合にこの停止相の上ア
ーム側IGBT素子が常時オンされ、パルス間隔が大き
い場合にこの停止相の下アーム側IGBT素子が常時オ
ンされる。
【0024】スイッチング停止相及び停止条件の選択
は、たとえばあらかじめテーブルとして記憶する図4に
示す第1表に、三相の電圧補正済みPWM信号を入力し
て行う。なお、図4において、Bは基本PWM信号Pu,P
v,Pwのパルス幅が三角波電圧の半周期より大きい状態を
示し、Sは基本PWM信号Pu,Pv,Pwのパルス幅が三角波
電圧の半周期より小さい状態を示す。これにより、2相
変調のためのスイッチング停止相及びその停止条件が決
定される。
【0025】次に、スイッチング停止相のパルス幅がこ
のスイッチング停止により変化したパルス幅変更分だ
け、残る二相の基本PWM信号のパルス幅を変更する。
この変更は、残る二相の基本PWM信号のパルスの立ち
上がりエッジをパルス幅の変更分の半分だけ早め、か
つ、残る二相の基本PWM信号のパルスの立ち上がりエ
ッジをパルス幅の変更分の半分だけ遅らせることによ
り、二相の基本PWM信号のパルスの時間軸方向の中心
点を変更しないように行うが、残る二相の基本PWM信
号のパルスの立ち上がりエッジを上記パルス幅の変更分
だけ早めたり、あるいは残る二相の基本PWM信号のパ
ルスの立ち下がりエッジを上記パルス幅の変更分だけ遅
らせて行ってもよい。
【0026】二相変調手段33は、もはや周知であり、
かつ、本発明の要部でもないので、詳細な回路説明は省
略する。 (一相シフト手段34)一相シフト手段34は、この実
施例の要部をなすものであり、二相変調PWM信号P
u’,Pv’,Pw’のうち、停止相ではない2つの二相変調
PWM信号の一方を他方に対してπ(PWMキャリヤ周
期を2πとする)だけシフトして一相シフト二相変調P
WM信号Pu’,Pv’,Pw’とする回路機能をもつ。
【0027】このような回路機能は、マイコン制御であ
ってもデジタルパルス回路でも簡単に実現できるので、
回路図示は省略する。すなわち、三角波電圧の周波数は
あらかじめ決定された所定値に固定されているので、こ
の周波数の逆数値であるPWMキャリヤ周期の半分の時
間だけ、停止されない2つの相の二相変調PWM信号を
シフトレジスタ又はカウンタ又はデジタル遅延回路どど
を用いて遅延すればよい。
【0028】一相シフト手段34で形成された二相変調
PWM信号Pu”,Pu”,Pv”は、電力増幅されてインバー
タ回路2の上アーム側のIGBT素子201〜203に
出力され、上記二相変調PWM信号Pu”,Pu”,Pv”をイ
ンバータで反転した反二相変調PWM信号Pu”,Pu”,P
v”が電力増幅されてインバータ回路2の下アーム側の
IGBT素子204〜206に出力される。
【0029】なお、各IGBT素子201〜206のう
ち、停止相でない残る2つの相のそれぞれ一対のIGB
T素子のうち、上アーム側又は下アーム側どちらか一方
のIGBT素子を常時オンし、他方をPWM制御するこ
とも可能である。たとえば、今、U相上アーム側のIG
BT素子201を常時オン固定する期間において、V相
上アーム側のIGBT素子202及びW相上アーム側の
IGBT素子203を常時オンし、V相下アーム側のI
GBT素子205及びW相下アーム側のIGBT素子2
06をPWM制御することも可能であり、停止IGBT
素子の変更とともに残る2相の常時オンするIGBT素
子を変更していけばよい。この種のIGBT固定技術は
既に公知であるので、詳細な説明は省略する。
【0030】二相変調PWM信号Pu’,Pv’,Pw’、一相
シフト二相変調PWM信号Pu’,Pv’,Pw’の例を図5に
示す。
【0031】(実施例効果)上記したこの実施例の一相
シフト二相変調PWM制御法を採用すると、上述の理由
によると思われる平滑コンデンサ5の電力損失及び発熱
低減を実現できた。
【0032】同一モータ及び同一インバータ回路及び平
滑コンデンサを用い、ただ、三相PWM制御時の一相モ
ータ電流を図6に、一相シフト二相変調PWM制御時の
一相モータ電流を図7に、リップル電流を図8〜図11
に示す。図8は出力トルクが最大トルクの40%時にお
ける従来の三相PWM制御実施時のリップル電流を示
し、図9は同じく出力トルクが最大トルクの40%時に
おけるこの実施例の一相シフト二相変調PWM制御実施
時のリップル電流を示す。同様に、図10は出力トルク
が最大トルクの13%時における従来の三相PWM制御
実施時のリップル電流を示し、図11は同じく出力トル
クが最大トルクの13%時におけるこの実施例の一相シ
フト二相変調PWM制御実施時のリップル電流を示す。
【0033】ただし、これらリップル電流は平滑コンデ
ンサの端子にて測定したものであり、+値は−ブスバー
から+ブスバーへ流れる方向を意味し、ーはその逆方向
を意味する。なお、上記特性は、定格出力30kWの埋
設磁石式同期モータを用い、500rpmで測定したもの
である。これらの図から、この実施例はリップル電流を
時間的に分散することができ、その結果として、平滑コ
ンデンサ5が吸収するべき高調波電力がこの実施例によ
り低減できることが推定できる。なお、上記一相シフト
を行わない二相変調PWM制御のリップル電流の測定は
行わなかったが、二相変調PWM制御のリップル電流が
三相PWM制御のそれより小さいことは考えられないの
で、本発明の一相シフト二相変調PWM制御は、平滑コ
ンデンサ5の小型化、電磁波放射ノイズの低減にも優れ
た効果を奏することができることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の三相交流モータ駆動回路を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1のコントローラを示すブロック図である。
【図3】図1のコントローラの基本三相PWM信号作成
を示す電圧波形図である。
【図4】パルス幅とスイッチング固定相との関係を示す
マップを示す図である。
【図5】二相変調PWM制御電圧と一相シフト二相変調
PWM制御電圧とを示すタイミングチャートである。
【図6】従来の三相PWM制御時の一相モータ電流波形
図である。
【図7】この実施例の一相シフト二相変調PWM制御時
の一相モータ電流波形図である。
【図8】従来の三相PWM制御時のリップル電流波形図
である。
【図9】この実施例の一相シフト二相変調PWM制御時
のリップル電流波形図である。
【図10】従来の三相PWM制御時のリップル電流波形
図である。
【図11】この実施例の一相シフト二相変調PWM制御
時のリップル電流波形図である。
【符号の説明】
1 モータ(三相交流モータ) 2 インバータ(三相インバータ回路) 3 コントローラ(インバータ回路制御部) 4 電流センサ 31 電圧指令値演算手段 32 三相PWM信号形成手段 33 二相変調手段 34 一相シフト手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三相交流モータを駆動制御する三相インバ
    ータ回路と、前記三相インバータ回路の所定の一相のス
    イッチング素子のオンオフ状態を所定の順序で一相ずつ
    順次固定して停止相となし、前記停止相以外の二相のス
    イッチング素子を所定のPWMキャリヤ周期でPWM制
    御するインバータ回路制御部とを備える二相変調制御式
    インバータ装置において、 前記インバータ回路制御部は、PWM制御する前記ニ相
    のうちの一方の前記スイッチング素子をオン又はオフす
    る期間の中心時点と、前記ニ相のうちの他方の前記スイ
    ッチング素子をオン又はオフする期間の中心時点とを一
    致させないことを特徴とする二相変調制御式インバータ
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の二相変調制御式インバータ
    装置において、 前記ニ相のうちの一方の前記スイッチング素子をオン又
    はオフする期間の中心時点と、前記ニ相のうちの他方の
    前記スイッチング素子をオン又はオフする期間の中心時
    点との間に所定の位相シフト期間を設定し、 前記記位相シフト期間は、前記PWMキャリヤ周期を2
    πとした場合に略πに設定されることを特徴とする二相
    変調制御式インバータ装置。
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