JP2006197707A - インバータ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 3相モータ42の各相の電流を読み込み、各相の電流に基づいて、3相モータ42の各相の出力電圧パターンを推定し、各相の出力電圧パターンを同一位相軸上において30度毎に分割し12個のエリアに等分し、エリア毎に3相モータ42の各相の出力電圧パターンを求めると共に、エリア毎に切替信号を求め、エリア毎の各相の出力電圧パターン及び切替信号に基づいて、各相の出力電圧パターンと三角基準波A及びBとを比較することによりドライブ信号D1〜D6を出力する。
【選択図】 図1
Description
図4(a)に示すインバータ装置40は、直流電源41の直流電力を交流に変換して3相モータ42を駆動させる。なお、インバータ装置40と直流電源41との間に平滑コンデンサ43を設けることにより、インバータ装置40の入力電圧の変動を緩和させている。
図4(c)は、2相変調方式において、2つの三角基準波を使用して生成した各相の下側のスイッチング素子へのドライブ信号を示す図である。なお、図4(c)の上側は、各相の出力電圧パターンと三角基準波A及びBとが比較されている様子を示し、図4(c)の下側は、各相の下側に設けられるスイッチング素子のそれぞれのオン、オフを制御するためのドライブ信号を示している。また、図4(c)において、実線はU相の出力電圧パターン及びU相下側のスイッチング素子に入力されるドライブ信号を示し、破線はV相の出力電圧パターン及びV相下側のスイッチング素子に入力されるドライブ信号を示し、一点鎖線はW相の出力電圧パターン及びW相下側のスイッチング素子に入力されるドライブ信号を示している。また、三角基準波A及びBのそれぞれの振幅及び周波数は互いに同じものとする。
すなわち、本発明のインバータ装置は、3相モータの各相にそれぞれ設けられ、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値を互いに180度位相が異なり振幅及び周波数の等しい2つの三角基準波とそれぞれ比較し、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値を前記2つの三角基準波のいずれか一方と比較し、各相に対応するスイッチング素子のそれぞれのオン、オフをPWM制御する制御手段とを備えるインバータ装置であって、前記制御手段は、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値と比較している前記三角基準波の一方を前記三角基準波の他方に切り替えることを特徴とする。
また、上記インバータ装置の制御手段は、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値が互いに一致するタイミングにおいて、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値と比較している前記三角基準波の一方を前記三角基準波の他方に切り替えるように構成してもよい。
また、切替えタイミングと三角基準波の周期とを同期させる必要がないので、全体の制御が複雑になることを防止することができる。
図1(a)は、本発明の実施形態のインバータ装置を示す図である。なお、図4(a)に示すインバータ装置40と同じ構成には同じ符号を付している。
上記制御装置9は、シャント抵抗8に印加される電圧に基づいて3相モータ42の各相の電流を求め、その各相の電流に基づいてドライブ信号D1〜D6を出力する。そして、ドライブ信号D1〜D6は、例えば、スイッチング素子2〜7のそれぞれのゲートに入力される。
図1(b)に示すように、制御装置9は、ドライブ信号出力回路10と、切替えタイミング制御回路11とを備えて構成されている。
図2(a)は、切替えタイミング制御回路11において推定された3相モータ42の各相の出力電圧パターン(電気角位相)を示す図である。なお、図2(a)に示すグラフの縦軸は3相モータ42の各相の目標出力電圧を示す指令値であり、横軸は位相である。また、図2(a)において、実線はU相の出力電圧パターンを示し、破線はV相の出力電圧パターンを示し、一点鎖線はW相の出力電圧パターンを示している。また、図2(a)に示すグラフは同一位相軸(0〜360度)上において30度毎に分割され12個のエリアに等分されているものとする。また、図2(a)において、各相の出力電圧パターンの指令値が1となる期間(以下、べたON期間という)または各相の出力電圧パターンの指令値が−1となる期間(以下、べたOFF期間という)は、切替えタイミング制御回路11の処理能力上、三角基準波A及びBの切替えタイミングの制御に問題ないような十分に長い期間に設定されているものとする。例えば、図2(a)に示すべたON期間(べたOFF期間)は、べたON期間(べたOFF期間)=(1/3相モータ42の1秒毎の回転数)×(1/3)×(1/6)となるように設定されている。
図2(b)に示すデータテーブル20は、各相の出力電圧パターンと三角基準波A及びBとの組合わせが記録されるレコード21(21−1〜21−12)が12個格納されている。また、各レコード21には、エリア名が記録されるエリア領域22と、各相の出力電圧パターンと三角基準波A及びBとの組合わせが記録される組合わせ領域23とから構成されている。図2(b)に示す例では、レコード21−8のエリア領域22に「エリア7」が記録され、レコード21−8の組合わせ領域23に「U相:三角基準波B、V相:三角基準波A、W相:三角基準波B」が記録されている。
図3は、切替えタイミング制御回路11の動作の一例を示すフローチャートである。
次に、ステップS2において、切替えタイミング制御回路11は、各相の電流値に基づいて、3相モータ42の各相の出力電圧パターンを推定する。例えば、切替えタイミング制御回路11は、各相の電流値に基づいて、図2(a)に示すような各相の出力電圧パターンを推定する。
なお、図3に示すフローチャートは、例えば、図3のフローチャートに対応するプログラムが予めRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などに記録され、CPUなどによりそのプログラムがROMやRAMなどから取り出されて実行されることにより実現されてもよい。
2〜7 スイッチング素子
8 シャント抵抗
9 制御装置
10 ドライブ信号出力回路
11 切替えタイミング制御回路
40 インバータ装置
41 直流電源
42 3相モータ
43 平滑コンデンサ
Claims (7)
- 3相モータの各相にそれぞれ設けられ、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、
前記各相の電流を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値を互いに180度位相が異なり振幅及び周波数の等しい2つの三角基準波とそれぞれ比較し、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値を前記2つの三角基準波のいずれか一方と比較し、各相に対応するスイッチング素子のそれぞれのオン、オフをPWM制御する制御手段と、
を備えるインバータ装置であって、
前記制御手段は、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値と比較している前記三角基準波の一方を前記三角基準波の他方に切り替えることを特徴とするインバータ装置。 - 請求項1に記載のインバータ装置であって、
前記制御手段は、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記各相にそれぞれ対応する3つの電気角を求め、該3つの電気角を同一位相軸上において所定角度毎に分割し、前記所定角度毎に前記3つの指令値と前記2つの三角基準波との組合せを決めることを特徴とするインバータ装置。 - 請求項2に記載のインバータ装置であって、
前記所定角度は、30度であることを特徴とするインバータ装置。 - 請求項1に記載のインバータ装置であって、
前記制御手段は、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値が互いに一致するタイミングにおいて、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値と比較している前記三角基準波の一方を前記三角基準波の他方に切り替えることを特徴とするインバータ装置。 - 3相モータの各相にそれぞれ設けられ、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と前記各相の電流を検出する検出手段とを備えるインバータ装置に設けられる制御装置であって、
前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値を互いに180度位相が異なり振幅及び周波数の等しい2つの三角基準波とそれぞれ比較し、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値を前記2つの三角基準波のいずれか一方と比較し、各相に対応するスイッチング素子のそれぞれのオン、オフをPWM制御し、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値と比較している前記三角基準波の一方を前記三角基準波の他方に切り替えることを特徴とする制御装置。 - 3相モータの各相にそれぞれ設けられ、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値を互いに180度位相が異なり振幅及び周波数の等しい2つの三角基準波とそれぞれ比較し、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値を前記2つの三角基準波のいずれか一方と比較し、各相に対応するスイッチング素子のそれぞれのオン、オフをPWM制御する制御手段とを備えるインバータ装置における前記2つの三角基準波の切替え方法であって、
前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値と比較している前記三角基準波の一方を前記三角基準波の他方に切り替えることを特徴とする切替え方法。 - 3相モータの各相にそれぞれ設けられ、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値を互いに180度位相が異なり振幅及び周波数の等しい2つの三角基準波とそれぞれ比較し、前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値を前記2つの三角基準波のいずれか一方と比較し、各相に対応するスイッチング素子のそれぞれのオン、オフをPWM制御する制御手段とを備えるインバータ装置において、前記2つの三角基準波を切り替えるために、コンピュータを、
前記3相のうちオン又はオフに保たれる1相の指令値と比較している前記三角基準波の一方を前記三角基準波の他方に切り替える手段、
として機能させるためのプログラム。
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