JP2006197760A - インバータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 2相変調方式において互いに位相が180度異なる2相のドライブ信号を出力し3相モータを駆動させる場合であっても、3相モータに流れるリップル電流を抑えることが可能なインバータ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 べたオンとなるスイッチング素子が下側のスイッチング素子から上側のスイッチング素子に切り替ると判断すると、その出力電圧パターンの変更タイミングを、三角基準波が最小になるタイミングにする。べたオンとなるスイッチング素子が上側のスイッチング素子から下側のスイッチング素子に切り替ると判断すると、その出力電圧パターンの変更タイミングを、三角基準波が最大になるタイミングにする。
【選択図】 図1
【解決手段】 べたオンとなるスイッチング素子が下側のスイッチング素子から上側のスイッチング素子に切り替ると判断すると、その出力電圧パターンの変更タイミングを、三角基準波が最小になるタイミングにする。べたオンとなるスイッチング素子が上側のスイッチング素子から下側のスイッチング素子に切り替ると判断すると、その出力電圧パターンの変更タイミングを、三角基準波が最大になるタイミングにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、3相モータの各相のうち2相に設けられるスイッチング素子をオン、オフさせることにより3相モータを駆動させる2相変調方式のインバータ装置に関する。
図7(a)は、既存のインバータ装置を示す図である。
図7(a)に示すインバータ装置70は、直流電源71の直流電力を交流に変換して3相モータ72を駆動させる。なお、インバータ装置70と直流電源71との間に平滑コンデンサ73を設けることにより、インバータ装置70の入力電圧の変動を緩和させている。
図7(a)に示すインバータ装置70は、直流電源71の直流電力を交流に変換して3相モータ72を駆動させる。なお、インバータ装置70と直流電源71との間に平滑コンデンサ73を設けることにより、インバータ装置70の入力電圧の変動を緩和させている。
例えば、インバータ装置70は、互いに直列に接続された2つのスイッチング素子が3組、それぞれ直流電源71に並列に接続されて構成され、3組のスイッチング素子のそれぞれの中点と3相モータ72のU相、V相、及びW相のそれぞれの入力とが接続される。そして、インバータ装置70の各相に設けられるスイッチング素子を順次オン、オフさせることにより3相モータ72の各相に互いに位相が120度づつ異なる交流電力を供給し3相モータ72を駆動させる。
また、例えば、各スイッチング素子は、3相モータ72の各相に流れる電流に基づいてPWM(Pulse Width Modulation)制御され、各相の電流は、各スイッチング素子と直流電源71との間に設けられるシャント抵抗に印加される電圧に基づいて求められる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、3相モータ72の各相のうち2相に設けられる各スイッチング素子をそれぞれオン、オフさせることにより3相モータ72を駆動させる2相変調方式と呼ばれる3相モータ72の駆動方式がある。
図7(b)は、2相変調方式により3相モータ72を駆動させる際の3相モータ72の各相の出力電圧パターン(各相の目標出力電圧を示す指令値)を示す図である。なお、図7(b)に示すグラフの縦軸は3相モータ72の目標出力電圧の指令値であり、横軸は位相である。また、図7(b)において、実線はU相の出力電圧パターンを示し、破線はV相の出力電圧パターンを示し、一点鎖線はW相の出力電圧パターンを示している。
図7(b)に示すような各相の出力電圧パターンを使用して、変調率1(各相の出力電圧パターンの波形の振幅値=三角基準波の振幅値)で各相のスイッチング素子のオン、オフをPWM制御することにより、3相のうち2相のスイッチング素子をオン、オフさせている期間、残りの1相のスイッチング素子をオン(べたオン)またはオフ(べたオフ)に保つ。位相が進むに従ってオンまたはオフに保つ1相は順次U相→W相→V相と移り変わる。
このように、3相のうちの2相に設けられるスイッチング素子をそれぞれオン、オフさせる2相変調方式は、常に1相分のスイッチング素子をスイッチングさせないようにすることができるので、3相に設けられるスイッチング素子をそれぞれオン、オフさせる3相変調方式に比べ、スイッチング損失を低減させることができる。
また、3相のうち少なくとも2相のスイッチング素子に入力されるドライブ信号の互いの位相を異ならせる駆動方式がある。
図7(c)は、2相変調方式において、2相のスイッチング素子に入力されるドライブ信号の互いの位相を180度異ならせた場合の各相の上側のスイッチング素子へのドライブ信号を示す図である。なお、図7(c)の上側は、各相の出力電圧パターンと三角基準波とが比較されている様子を示し、図7(c)の下側は、各相の上側のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフをPWM制御するためのドライブ信号を示している。また、図7(c)において、実線はU相の出力電圧パターン及びU相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示し、破線はV相の出力電圧パターン及びV相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示し、一点鎖線はW相の出力電圧パターン及びW相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示している。また、各相の下側のスイッチング素子には、図7(c)に示す各相の上側のドライブ信号のデッドタイムを設けた反転信号がそれぞれ入力されるものとする。
図7(c)は、2相変調方式において、2相のスイッチング素子に入力されるドライブ信号の互いの位相を180度異ならせた場合の各相の上側のスイッチング素子へのドライブ信号を示す図である。なお、図7(c)の上側は、各相の出力電圧パターンと三角基準波とが比較されている様子を示し、図7(c)の下側は、各相の上側のスイッチング素子のそれぞれのオン、オフをPWM制御するためのドライブ信号を示している。また、図7(c)において、実線はU相の出力電圧パターン及びU相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示し、破線はV相の出力電圧パターン及びV相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示し、一点鎖線はW相の出力電圧パターン及びW相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示している。また、各相の下側のスイッチング素子には、図7(c)に示す各相の上側のドライブ信号のデッドタイムを設けた反転信号がそれぞれ入力されるものとする。
図7(c)に示す例は、図7(b)に示す破線枠Aにおける出力電圧パターンと三角基準波との比較結果を示しており、各相のドライブ信号は、それぞれ、出力電圧パターンが三角基準波よりも小さくなるとハイレベル、出力電圧パターンが三角基準波よりも大きくなるとローレベルとなるように生成されている。また、V相上側のスイッチング素子のドライブ信号は、V相の出力電圧パターンと三角基準波との比較結果に基づいて生成された後、スイッチング素子に入力される前に位相が180度シフトされる。
これにより、U相のスイッチング素子及びV相のスイッチング素子にそれぞれ入力されるドライブ信号を互いに180度異ならせることができる。
このように、PWM制御される2相のスイッチング素子に入力されるドライブ信号の位相を互いに180度異ならせることにより、その2相のドライブ信号のオン期間を3相モータ72の制御周期(例えば、三角基準波の1周期)内において時間的に分散させることができるので、スイッチング素子のオン期間が重なる期間が短くなりインバータ回路70に流れるリップル電流を低減させることができる。
特開2002−291284号 (第2〜6頁、第1〜7図)
このように、PWM制御される2相のスイッチング素子に入力されるドライブ信号の位相を互いに180度異ならせることにより、その2相のドライブ信号のオン期間を3相モータ72の制御周期(例えば、三角基準波の1周期)内において時間的に分散させることができるので、スイッチング素子のオン期間が重なる期間が短くなりインバータ回路70に流れるリップル電流を低減させることができる。
しかしながら、上述のように、2相変調方式において互いに位相が180度異なる2相のドライブ信号を生成して3相モータ72を駆動させるとき、以下に示すような問題が発生する。
図8は、2相変調方式において互いに位相が180度異なる2相のドライブ信号を生成して3相モータ72を駆動させる場合に発生する問題を説明するための図である。なお、図8の上側は、各相の出力電圧パターンと三角基準波とが比較されている様子を示し、図8の下側は、各相の上側のスイッチング素子のドライブ信号を示している。また、図8において、実線はU相の出力電圧パターン及びU相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示し、破線はV相の出力電圧パターン及びV相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示し、一点鎖線はW相の出力電圧パターン及びW相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示している。また、図8において、各ドライブ信号は、出力電圧パターンが三角基準波よりも小さくなるとハイレベル、出力電圧パターンが三角基準波よりも大きくなるとローレベルとなるように設定されている。また、各相の下側のスイッチング素子には、図8に示す各相の上側のドライブ信号のデッドタイムを設けた反転信号がそれぞれ入力されるものとする。また、図8において、U相上側のスイッチング素子のドライブ信号及びW相上側のスイッチング素子のドライブ信号は、それぞれ、スイッチング素子に入力される前に位相が180度シフトされている。また、図8において、黒点は、インバータ装置70の入力電流がピークとなるタイミングを示している。また、図8に示す例では、W相上側のスイッチング素子からU相下側のスイッチング素子に向かって多くの電流が流れ、W相上側のスイッチング素子がオンで、かつ、U相下側のスイッチング素子がオンの期間(ピーク期間)の終わりのタイミングで、インバータ装置70に流れるリップル電流が最大になる。
図8に示す例は、図7(b)に示す破線枠Bにおける出力電圧パターンと三角基準波との比較結果を示しており、べたオン又はべたオフとなるスイッチング素子の相がU相からW相に変更されたときの各相上側のスイッチング素子に入力されるドライブ信号を示している。そして、図8に示す例では、べたオン又はべたオフとなるスイッチング素子の相をU相からW相に変更する際、各相の出力電圧パターンの変更タイミングを三角基準波が最大となるタイミング(三角基準波の山)に合わせている。
このように、べたオン又はべたオフとなるスイッチング素子の相をU相からW相に変更する際、各相の出力電圧パターンの変更タイミングを三角基準波が最大になるタイミングに合わせる場合では、図8に示すように、各相の出力電圧パターンの変更後、U相の出力電圧パターンと三角基準波とが比較されるタイミングが三角基準波の1/2周期分遅れる。そのため、各相の出力電圧パターンの変更直後の3相モータ72の入力電流のピーク期間T1は、それ以外の3相モータ72の入力電流のピーク期間T2に比べて1.5倍長くなり、ピーク期間T1における入力電流がピーク期間T2における入力電流よりも増大し、ピーク期間T1の終わりのタイミングにおけるリップル電流も増大してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、2相変調方式において互いに位相が180度異なる2相のドライブ信号を出力し3相モータを駆動させる場合であっても、3相モータに流れるリップル電流を抑えることが可能なインバータ装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成を採用した。
すなわち、本発明のインバータ装置は、3相モータの各相にそれぞれ設けられ、前記各相のドライブ信号に基づいて、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3つの指令値と三角基準波との比較結果に基づいて、ドライブ信号を生成し、オン又はオフに保たれる1相以外の2相のドライブ信号が互いに位相が180度異なるようにしてそれぞれのスイッチング素子をオン、オフさせ、オン又はオフに保たれる1相のドライブ信号が入力されるスイッチング素子をオンまたはオフさせ続ける制御手段とを備えるインバータ装置であって、前記制御手段は、オン又はオフに保たれる1相の指令値が減少すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が減少することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最小となるタイミングに合わせることを特徴とする。
すなわち、本発明のインバータ装置は、3相モータの各相にそれぞれ設けられ、前記各相のドライブ信号に基づいて、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3つの指令値と三角基準波との比較結果に基づいて、ドライブ信号を生成し、オン又はオフに保たれる1相以外の2相のドライブ信号が互いに位相が180度異なるようにしてそれぞれのスイッチング素子をオン、オフさせ、オン又はオフに保たれる1相のドライブ信号が入力されるスイッチング素子をオンまたはオフさせ続ける制御手段とを備えるインバータ装置であって、前記制御手段は、オン又はオフに保たれる1相の指令値が減少すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が減少することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最小となるタイミングに合わせることを特徴とする。
また、上記インバータ装置の制御手段は、オン又はオフに保たれる1相の指令値が増加すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が増加することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最大となるタイミングに合わせるように構成してもよい。
また、本発明の制御装置は、3相モータの各相にそれぞれ設けられ、前記各相のドライブ信号に基づいて、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段とを備えるインバータ装置に設けられ、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3つの指令値と三角基準波との比較結果に基づいて、ドライブ信号を生成し、オン又はオフに保たれる1相以外の2相のドライブ信号が互いに位相が180度異なるようにしてそれぞれのスイッチング素子をオン、オフさせ、オン又はオフに保たれる1相のドライブ信号が入力されるスイッチング素子をオンまたはオフさせ続ける制御装置であって、オン又はオフに保たれる1相の指令値が減少すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が減少することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最小となるタイミングに合わせることを特徴とする。
また、本発明の変更方法は、3相モータの各相にそれぞれ設けられ、前記各相のドライブ信号に基づいて、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3つの指令値と三角基準波との比較結果に基づいて、ドライブ信号を生成し、オン又はオフに保たれる1相以外の2相のドライブ信号が互いに位相が180度異なるようにしてそれぞれのスイッチング素子をオン、オフさせ、オン又はオフに保たれる1相のドライブ信号が入力されるスイッチング素子をオンまたはオフさせ続ける制御手段とを備えるインバータ装置において、オン又はオフに保たれる1相の指令値が減少すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が減少することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最小となるタイミングに合わせることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、3相モータの各相にそれぞれ設けられ、前記各相のドライブ信号に基づいて、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3つの指令値と三角基準波との比較結果に基づいて、ドライブ信号を生成し、オン又はオフに保たれる1相以外の2相のドライブ信号が互いに位相が180度異なるようにしてそれぞれのスイッチング素子をオン、オフさせ、オン又はオフに保たれる1相のドライブ信号が入力されるスイッチング素子をオンまたはオフさせ続ける制御手段とを備えるインバータ装置において、コンピュータを、オン又はオフに保たれる1相の指令値が減少すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が減少することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最小となるタイミングに合わせる手段として機能させる。
本発明では、2相変調方式において互いに位相が180度異なる2相のドライブ信号を出力し3相モータを駆動させる場合であっても、3相モータに流れるリップル電流を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態のインバータ装置を示す図である。なお、図7(a)に示すインバータ装置70と同じ構成には同じ符号を付している。
図1は、本発明の実施形態のインバータ装置を示す図である。なお、図7(a)に示すインバータ装置70と同じ構成には同じ符号を付している。
図1に示すように、インバータ装置1は、入力されるドライブ信号D1〜D6に基づいてオン、オフすることにより直流電源71の直流電力を交流に変換し、3相モータ72を駆動させる複数のスイッチング素子2〜7と、シャント抵抗8(検出手段)と、制御装置9(制御手段)とを備えて構成されている。
上記スイッチング素子2〜7は、例えば、図1に示すようなIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やIGBT以外にもFET(Field Effect Transistor)などが考えられる。また、スイッチング素子2及び3、スイッチング素子4及び5、並びに、スイッチング素子6及び7は、それぞれ互いに直列に接続され、直流電源71に並列に接続されている。また、スイッチング素子2及び3の中点は3相モータ72のU相の入力と接続され、スイッチング素子4及び5の中点は3相モータ72のV相の入力と接続され、スイッチング素子6及び7の中点は3相モータ72のW相の入力に接続されている。
上記シャント抵抗8は、一方端がスイッチング素子3、5、及び7の共通の接続点に接続され、他方端が直流電源71のマイナス側の電極に接続されている。
上記制御装置9は、例えば、IC(Integrated Circuit)やCPU(Central Processing Unit)などで構成され、シャント抵抗8に印加される電圧に基づいて3相モータ72の各相の電流を求め、その各相の電流に基づいてドライブ信号D1〜D6を出力する。そして、スイッチング素子2〜7は、ドライブ信号D1〜D6に基づいてオン、オフすることにより、3相モータ42の各相に互いに位相が120度づつ異なる交流電力を供給し3相モータ72を駆動させる。
上記制御装置9は、例えば、IC(Integrated Circuit)やCPU(Central Processing Unit)などで構成され、シャント抵抗8に印加される電圧に基づいて3相モータ72の各相の電流を求め、その各相の電流に基づいてドライブ信号D1〜D6を出力する。そして、スイッチング素子2〜7は、ドライブ信号D1〜D6に基づいてオン、オフすることにより、3相モータ42の各相に互いに位相が120度づつ異なる交流電力を供給し3相モータ72を駆動させる。
本実施形態のインバータ装置1の特徴とする点は、制御装置9が各相の出力電圧パターン(各相の目標出力電圧を示す指令値)と三角基準波とを比較し、その比較結果に基づいてドライブ信号D1〜D6を出力する場合において、スイッチング素子がべたオンとなる相が変更されるタイミングをリップル電流を抑制することができるように三角基準波が最大となるタイミングと最小となるタイミングとのいずれか適したタイミングに合わせる点である。
図2は、制御装置9の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、制御装置9は、3相モータ72の各相の電流を読み込む。
まず、ステップS1において、制御装置9は、3相モータ72の各相の電流を読み込む。
例えば、制御装置9は、ドライブ信号D1〜D6のそれぞれのオンタイミングに基づいてU相に電流が流れるタイミングを求め、そのタイミングにおいて、シャント抵抗8に印加される電圧を検出し、その電圧に対応するU相の電流をデータテーブルから取り出すと共に、ドライブ信号D1〜D6のそれぞれのオンタイミングに基づいてV相に電流が流れるタイミングを求め、そのタイミングにおいて、シャント抵抗8に印加される電圧を検出し、その電圧に対応するV相の電流をデータテーブルから取り出し、残りのW相の電流をU相の電流及びV相の電流の合計電流から求めるように構成してもよい。
次に、ステップS2において、制御装置9は、各相の電流に基づいて、3相モータ72の各相の出力電圧パターン(3相モータ72の各相の電気角位相)を推定する。
ここで、図3は、3相モータ72の各相の出力電圧パターンの一例を示す図である。なお、図3に示すグラフの縦軸は3相モータ72の目標出力電圧の指令値であり、横軸は位相である。また、図3に示すグラフの実線はU相の出力電圧パターンを示し、破線はV相の出力電圧パターンを示し、一点差線はW相の出力電圧パターンを示している。
ここで、図3は、3相モータ72の各相の出力電圧パターンの一例を示す図である。なお、図3に示すグラフの縦軸は3相モータ72の目標出力電圧の指令値であり、横軸は位相である。また、図3に示すグラフの実線はU相の出力電圧パターンを示し、破線はV相の出力電圧パターンを示し、一点差線はW相の出力電圧パターンを示している。
例えば、図2に示すステップS2において、制御装置9は、各相の電流に基づいて、図3に示すような各相の出力電圧パターンを推定する。
次に、ステップS3において、制御装置9は、各相の出力電圧パターンを同一位相軸上において30度毎に分割し12個のエリアに等分する。
次に、ステップS3において、制御装置9は、各相の出力電圧パターンを同一位相軸上において30度毎に分割し12個のエリアに等分する。
例えば、制御装置9は、図3に示す各相の出力電圧パターンをグラフの横軸において30度毎に分割し12個のエリア(エリア0〜エリア11)に等分する。
次に、図2に示すステップS4において、制御装置9は、12個のエリアの評価を行う。
次に、図2に示すステップS4において、制御装置9は、12個のエリアの評価を行う。
例えば、制御装置9は、ステップS1で読み込んだときの各相の電流が12個のエリアのうちのどのエリアの出力電圧パターンに対応するかを判断する。
次に、ステップS5において、制御装置9は、評価結果が示すエリアにおいて、各相の電流に基づいて各相の出力電圧パターン(各相のPWM出力値)を設定する。
次に、ステップS5において、制御装置9は、評価結果が示すエリアにおいて、各相の電流に基づいて各相の出力電圧パターン(各相のPWM出力値)を設定する。
例えば、評価結果が図3に示すグラフの「エリア7」となった場合、制御装置9は、「エリア7」において、各相の電流に基づく各相の出力電圧パターンを設定する。
図4は、ステップS5における各相の出力電圧パターンの設定動作を示すフローチャートである。
図4は、ステップS5における各相の出力電圧パターンの設定動作を示すフローチャートである。
まず、ステップST1において、制御装置9は、前回の評価結果が示すエリアの出力電圧パターンによりスイッチング素子がべたオン又はべたオフとなる相(以下、「前回べたエリア」という)と、今回の評価結果が示すエリアの出力電圧パターンによりスイッチング素子がべたオン又はべたオフとなる相(以下、「今回べたエリア」という)とが同じであるか否かを判断する。
例えば、前回の評価結果が示すエリアが図3に示すグラフの「エリア6」、今回の評価結果が示すエリアが「エリア7」となる場合、制御装置9は、「エリア6」においてスイッチング素子がべたオンとなる相(U相)と「エリア7」においてスイッチング素子がべたオンとなる相(W相)とが異なるため、「前回べたエリア」と「今回べたエリア」とが同じでないと判断する。
また、例えば、前回の評価結果が示すエリアが図3に示すグラフの「エリア7」、今回の評価結果が示すエリアが「エリア8」となる場合、制御装置9は、「エリア7」においてスイッチング素子がべたオンとなる相(W相)と「エリア8」においてスイッチング素子がべたオンとなる相(W相)とが同じため、「前回べたエリア」と「今回べたエリア」とが同じであると判断する。
そして、「前回べたエリア」と「今回べたエリア」とが同じでないと判断した場合(ステップST1がYes)、ステップST2において、制御装置9は、べたオンとなるスイッチング素子が上側のスイッチング素子から下側のスイッチング素子に切り替るか、または、べたオンとなるスイッチング素子が下側のスイッチング素子から上側のスイッチング素子に切り替るかのどちらかに応じて、出力電圧パターンを変更するタイミングを、三角基準波が最大となるタイミング(三角基準波の山)または三角基準波が最小となるタイミング(三角基準波の谷)のどちらか一方のタイミングに合わせ、各相の電流に基づいて三角基準波と比較させる各相の出力電圧パターンを設定する。
例えば、前回の評価結果が示すエリアが図3に示すグラフの「エリア6」、今回の評価結果が示すエリアが「エリア7」となる場合で、かつ、各ドライブ信号が、出力電圧パターンが三角基準波よりも小さくなるとハイレベル、出力電圧パターンが三角基準波よりも大きくなるとローレベルとなるように設定されている場合、ステップST2において、制御装置9は、べたオンとなるスイッチング素子がU相下側のスイッチング素子3からW相上側のスイッチング素子6に変更されると判断し、「エリア6」の出力電圧パターンから「エリア7」の出力電圧パターンに変更するタイミングを、三角基準波が最小になるタイミングに合わせ、各相の電流に基づいて各相の出力電圧パターンを設定する。
図5は、出力電圧パターンを変更するタイミングを三角基準波が最小になるタイミングに合わせた場合の各相の上側のドライブ信号を示す図である。なお、図5の上側は、各相の出力電圧パターンと三角基準波とが比較されている様子を示し、図5の下側は、各相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示している。また、図5に示す実線はU相の出力電圧パターン及びU相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示し、破線はV相の出力電圧パターン及びV相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示し、一点差線はW相の出力電圧パターン及びW相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示している。また、U相上側のスイッチング素子及びW相上側のスイッチング素子の各ドライブ信号は、それぞれ、位相が180度シフトされて各スイッチング素子に入力されている。また、図5において、黒点は、インバータ装置1の入力電流がピークとなるタイミングを示している。また、図5に示す例では、W相上側のスイッチング素子6からU相下側のスイッチング素子3に向かって多くの電流が流れ、W相上側のスイッチング素子6がオンで、かつ、U相下側のスイッチング素子3がオンの期間の終わりのタイミングで、インバータ装置1に流れるリップル電流が最大になる。
図5に示す例は、図3に示す破線枠Cにおける出力電圧パターンと三角基準波との比較結果を示しており、べたオンとなるスイッチング素子がU相下側のスイッチング素子3からW相上側のスイッチング素子6に変更される際、そのときの各相の出力電圧パターンの変更タイミングを三角基準波が最小となるタイミングに合わせている。
すなわち、U相下側のスイッチング素子3をべたオンにさせていたU相の出力電圧パターンがオン、オフをPWM制御させる出力電圧パターンに変更される際、そのU相の出力電圧パターンの変更タイミングを三角基準波が最小となるタイミングに合わせている。
このように、U相の出力電圧パターンの変更タイミングを三角基準波が最小となるタイミングに合わせることにより、U相の出力電圧パターンの変更後、すぐに変更後のU相の出力電圧パターンと三角基準波とを比較し、その比較結果に基づいてU相の上下のスイッチング素子2及び3のそれぞれのオン、オフをPWM制御することができる。
これにより、図5において、出力電圧パターンの変更後におけるインバータ装置1の入力電流が増加していくピーク期間T1をそれ以外のピーク期間T2と比べて0.5倍短くすることができるので、ピーク期間T1における入力電流の増加を抑えることができ、ピーク期間T1におけるリップル電流を抑えることができる。
また、例えば、前回の評価結果が示すエリアが図3に示すグラフの「エリア8」、今回の評価結果が示すエリアが「エリア9」となる場合で、かつ、各ドライブ信号が、出力電圧パターンが三角基準波よりも小さくなるとハイレベル、出力電圧パターンが三角基準波よりも大きくなるとローレベルとなるように設定されている場合、ステップST2において、制御装置9は、べたオンとなるスイッチング素子がW相上側のスイッチング素子6からV相下側のスイッチング素子5に変更されると判断し、「エリア8」の出力電圧パターンから「エリア9」の出力電圧パターンに変更するタイミングを三角基準波が最大になるタイミングに合わせ、各相の電流に基づいて各相の出力電圧パターンを設定する。
図6は、出力電圧パターンを変更するタイミングを三角基準波が最大になるタイミングに合わせた場合の各相の上側のドライブ信号を示す図である。なお、図6の上側は、各相の出力電圧パターンと三角基準波とが比較されている様子を示し、図6の下側は、各相の上側のスイッチング素子のドライブ信号を示している。また、図6に示す実線はU相の出力電圧パターン及びU相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示し、破線はV相の出力電圧パターン及びV相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示し、一点差線はW相の出力電圧パターン及びW相上側のスイッチング素子のドライブ信号を示している。また、U相上側のスイッチング素子のドライブ信号は、位相が180度シフトされてU相上側のスイッチング素子に入力されている。また、図6において、黒点は、インバータ装置1の入力電流がピークとなるタイミングを示している。また、図6に示す例では、W相上側のスイッチング素子6からV相下側のスイッチング素子5に向かって多くの電流が流れ、W相上側のスイッチング素子6がオンで、かつ、V相下側のスイッチング素子5がオンの期間の終わりのタイミング、インバータ装置1に流れるリップル電流が最大になる。
図6示す例は、図3に示す破線枠Dにおける出力電圧パターンと三角基準波との比較結果を示しており、べたオンとなるスイッチング素子がW相上側のスイッチング素子6からV相下側のスイッチング素子5に変更される際、そのときの各相の出力電圧パターンの変更タイミングを三角基準波が最大となるタイミングに合わせている。
すなわち、W相上側のスイッチング素子6をべたオンにさせていたW相の出力電圧パターンがオン、オフをPWM制御させる出力電圧パターンに変更される際、そのW相の出力電圧パターンの変更タイミングを三角基準波が最大となるタイミングに合わせている。
このように、W相の出力電圧パターンの変更タイミングを三角基準波が最大となるタイミングに合わせることにより、W相の出力電圧パターンの変更後、すぐに変更後のW相の出力電圧パターンと三角基準波とを比較し、その比較結果に基づいてW相の上下のスイッチング素子6及び7のそれぞれのオン、オフをPWM制御することができる。
これにより、図6において、出力電圧パターンの変更後におけるインバータ装置1の入力電流が増加していくピーク期間T1をそれ以外のピーク期間T2と比べて0.5倍短くすることができるので、ピーク期間T1における入力電流の増加を抑えることができ、ピーク期間T1におけるリップル電流を抑えることができる。
また、図4において、「前回べたエリア」と「今回べたエリア」とが同一になると判断した場合(ステップST1がNo)、ステップST3において、制御装置9は、各相の電流に基づいて各相の出力電圧パターンを設定する。
そして、図2に示すステップS6において、制御装置9は、ステップS5で設定された各相の出力電圧パターンと三角基準波とを比較し、その比較結果に基づいてドライブ信号D1〜D6を生成し、ドライブ信号D1〜D6のうち所定のドライブ信号の位相を180度シフトした後、スイッチング素子2〜7に出力し、ステップS1に戻る。
なお、図2及び図4に示す各フローチャートは、例えば、それぞれのフローチャートに対応するプログラムが予めRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などに記録され、CPUなどによりそのプログラムがROMやRAMなどから取り出されて実行されることにより実現されてもよい。
このように、本実施形態の制御装置9は、べたオンとなるスイッチング素子の相が変更されるタイミングを、リップル電流を抑制することができるように三角基準波が最大となるタイミングか最小になるタイミングかどちらが適しているかを判断して、そのタイミングに合わせているので、出力電圧パターンの変更後、すぐにその出力電圧パターンに対応する相のスイッチング素子のオン、オフをPWM制御することができる。
これにより、出力電圧パターンが変更された後のインバータ装置1の入力電流が増加していく期間を短くすることができるので、出力電圧パターンの変更直後のインバータ装置1の入力電流の増加を抑えることができ、リップル電流を抑えることができる。
なお、上記実施形態では、出力電圧パターンの変更タイミングを、三角基準波が最小となるタイミングまたは三角基準波が最大となるタイミングのどちらか一方のタイミングに合わせる構成であるが、出力電圧パターンの変更タイミングを、三角基準波の最小となるタイミングと三角基準波の最大となるタイミングとの間のタイミングに合わせるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、図4に示すステップST2において、出力電圧パターンの変更タイミングを変更する構成であるが、図2に示すステップS4において、評価結果が示すエリアに応じて、出力電圧パターンの変更タイミングを、三角基準波の山または谷に変更するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、各相のドライブ信号を生成した後、スイッチング素子に入力する前にべたオン又はべたオフする1相以外の2相のドライブ信号の位相が180度異なるようにドライブ信号をシフトさせる構成であるが、互いに位相が180度異なる三角基準波とそれぞれ比較することにより、べたオン又はべたオフする1相以外の2相のドライブ信号生成するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、出力電圧パターンが三角基準波よりも小さくなるとハイレベル、出力電圧パターンが三角基準波よりも大きくなるとローレベルになるようにドライブ信号を生成する構成であるが、出力電圧パターンが三角基準波よりも大きくなるとハイレベル、出力電圧パターンが三角基準波よりも小さくなるとローレベルとなるようにドライブ信号を生成するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、シャント抵抗8に印加される電圧とドライブ信号D1〜D6のそれぞれのオンタイミングとにより3相モータ72の各相の電流を求める構成であるが、3相モータ72の各相のうち少なくとも2相にCT(Current Transformer)やホール素子などを設けることにより、3相モータ72の各相の電流を求めるように構成してもよい。
1 インバータ装置
2〜7 スイッチング素子
8 シャント抵抗
9 制御装置
70 インバータ装置
71 直流電源
72 3相モータ
73 平滑コンデンサ
2〜7 スイッチング素子
8 シャント抵抗
9 制御装置
70 インバータ装置
71 直流電源
72 3相モータ
73 平滑コンデンサ
Claims (5)
- 3相モータの各相にそれぞれ設けられ、前記各相のドライブ信号に基づいて、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、
前記各相の電流を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3つの指令値と三角基準波との比較結果に基づいて、ドライブ信号を生成し、オン又はオフに保たれる1相以外の2相のドライブ信号が互いに位相が180度異なるようにしてそれぞれのスイッチング素子をオン、オフさせ、オン又はオフに保たれる1相のドライブ信号が入力されるスイッチング素子をオンまたはオフさせ続ける制御手段と、
を備えるインバータ装置であって、
前記制御手段は、オン又はオフに保たれる1相の指令値が減少すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が減少することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最小となるタイミングに合わせることを特徴とするインバータ装置。 - 請求項1に記載のインバータ装置であって、
前記制御手段は、オン又はオフに保たれる1相の指令値が増加すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が増加することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最大となるタイミングに合わせることを特徴とするインバータ装置。 - 3相モータの各相にそれぞれ設けられ、前記各相のドライブ信号に基づいて、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段とを備えるインバータ装置に設けられ、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3つの指令値と三角基準波との比較結果に基づいて、ドライブ信号を生成し、オン又はオフに保たれる1相以外の2相のドライブ信号が互いに位相が180度異なるようにしてそれぞれのスイッチング素子をオン、オフさせ、オン又はオフに保たれる1相のドライブ信号が入力されるスイッチング素子をオンまたはオフさせ続ける制御装置であって、
オン又はオフに保たれる1相の指令値が減少すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が減少することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最小となるタイミングに合わせることを特徴とする制御装置。 - 3相モータの各相にそれぞれ設けられ、前記各相のドライブ信号に基づいて、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3つの指令値と三角基準波との比較結果に基づいて、ドライブ信号を生成し、オン又はオフに保たれる1相以外の2相のドライブ信号が互いに位相が180度異なるようにしてそれぞれのスイッチング素子をオン、オフさせ、オン又はオフに保たれる1相のドライブ信号が入力されるスイッチング素子をオンまたはオフさせ続ける制御手段とを備えるインバータ装置において、オン又はオフに保たれる1相の指令値が減少すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が減少することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最小となるタイミングに合わせることを特徴とする変更方法。
- 3相モータの各相にそれぞれ設けられ、前記各相のドライブ信号に基づいて、オン、オフすることにより直流電力を交流に変換し前記3相モータを駆動させる複数のスイッチング素子と、前記各相の電流を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された各電流に基づいて前記3相のうち1相に対応するスイッチング素子が順次オン又はオフに保たれる2相変調方式の前記各相の目標出力電圧を示す3つの指令値を求め、前記3つの指令値と三角基準波との比較結果に基づいて、ドライブ信号を生成し、オン又はオフに保たれる1相以外の2相のドライブ信号が互いに位相が180度異なるようにしてそれぞれのスイッチング素子をオン、オフさせ、オン又はオフに保たれる1相のドライブ信号が入力されるスイッチング素子をオンまたはオフさせ続ける制御手段とを備えるインバータ装置において、コンピュータを、
オン又はオフに保たれる1相の指令値が減少すると共に、オン又はオフに保たれる1相以外の2相の指令値のうち一方の指令値が減少することで、オン又はオフに保たれる相が変更されるタイミングを、前記三角基準波が最小となるタイミングに合わせる手段、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008435A JP2006197760A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | インバータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008435A JP2006197760A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | インバータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006197760A true JP2006197760A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36803369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005008435A Withdrawn JP2006197760A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | インバータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006197760A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104038138A (zh) * | 2013-03-04 | 2014-09-10 | 株式会社东芝 | 马达控制装置、热泵系统及空气调和机 |
-
2005
- 2005-01-14 JP JP2005008435A patent/JP2006197760A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104038138A (zh) * | 2013-03-04 | 2014-09-10 | 株式会社东芝 | 马达控制装置、热泵系统及空气调和机 |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070426 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090317 |