JP4557050B2 - 信号制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、3相高圧コンバータの制御に用いる3相の信号の制御に関する。
例えば燃料電池ハイブリッド自動車(Fuel Cell Hybrid Vehicle)などに搭載されるような3相高圧コンバータにおいては、3相に流れる電流が同じタイミングでピークに達すると、回路に流れる電流が過大となる。したがって、3相高圧コンバータの制御において、一般に、回路負荷を軽減するために、3相のそれぞれに流れる電流間の位相差を2π/3とする制御が行われる。
N相の多相コンバータの制御において各相に流れる電流の位相を2π/Nずつずらす制御を行う従来技術として、例えば、特許文献1には、m台のチョッパ装置を並列接続した多相多重チョッパ装置において、出力の負荷に供給する合計電流の1/mずつを各チョッパ装置が分担し、各チョッパ装置間の電流を2π/mずつ位相がずれた状態で流すように制御する技術が開示されている。また特許文献2には、低圧側電圧をn倍に昇圧して高圧側出力を得る機能と、高圧側電圧を1/n倍に降圧して低圧側出力を得る機能と、を備える昇降圧コンバータにおいて、nに最も近い整数N’の整数倍Nを相数として、並列接続されたN個の昇降圧チョッパを組み合わせてN相N重とし、各相に流れる電流を2π/Nずつ位相をずらして流すように制御する昇降圧コンバータが開示されている。
上述のような多相コンバータの出力電圧及び回路に流れる電流の制御は、一般に、パルス幅変調(Pulse Width Modulation, PWM)信号を用いて、多相コンバータの昇降圧回路に含まれるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体スイッチング素子のON/OFFを制御することで行われる。例えば、3相高圧コンバータの制御において、3相の半導体スイッチング素子のそれぞれを駆動するためのPWM信号の間の位相差を2π/3とする制御を行うことで、各相を流れる電流の間に位相差を設ける技術が開発されている。
また、3相高圧コンバータの制御においては、コンバータの動作中にPWM信号のキャリア周期を変更する必要が生じる場合がある。例えば、PWM信号のデューティ比が大きい(例えば80%以上)時間が一定時間以上続く場合、半導体スイッチング素子の熱損による発熱が問題となることがある。PWM信号のデューティ比を一定とした場合、PWM信号のキャリア周期をより大きくすると、半導体スイッチング素子の発熱はより小さくなる。したがって、3相高圧コンバータの制御において、例えば目標出力電圧との関係などによってPWM信号のデューティ比が大きい時間が一定時間以上続くと予想される場合に、あるいは、IGBTの濃度が高くなった場合に、半導体スイッチング素子の発熱を抑制するために、キャリア周期を現在の値より大きい値に変更する制御が行われる場合がある。
PWM信号の生成や、PWM信号の周期及び位相の制御は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置を用いて実現できる。例えば、PWM信号の生成に用いられるキャリア信号は、CPUのタイマカウンタによるカウントを開始させ、カウンタ値が予め設定された最大値となった時点でカウンタ値を初期化する処理を繰り返すことで生成できる。キャリア周期はカウンタ値の最大値によって規定されるため、この最大値を変更することでキャリア周期を変更できる。
特開平9−215322号公報 特開2004−357388号公報
上述のように、3相高圧コンバータの制御においては、3相のそれぞれに流れる電流間の位相差を2π/3とするとともに、3相の半導体スイッチング素子を駆動するPWM信号のキャリア周期を変更する必要が生じる場合がある。
しかしながら、特許文献1及び2に記載されるような従来技術では、N相の駆動信号のキャリア周期が一定である場合にそれぞれの相に流れる電流間の位相差を保持する制御を行う。したがって、3相高圧コンバータの制御において、特許文献1及び2に記載のような従来技術を用いても、3相のPWM信号のキャリア周期を変更した場合に、必ずしも3相それぞれのPWM信号間の位相差が保持されるとは限らない。
本発明の1つの態様の信号制御装置は、入力電圧より高い出力電圧または入力電圧より低い出力電圧を出力する3相高圧コンバータの制御に用いる3相の信号の周期を制御する信号制御装置であって、前記3相のそれぞれの信号の周期を変更する際の変更前の周期と変更後の周期との比に基づいて、前記3相のそれぞれの信号の周期を変更するタイミングを決定する演算部であって、前記3相の第1相の信号の周期を変更した後、前記第1相の信号の位相が所定の位相になった時点で、前記3相の第2相又は前記3相の第3相の信号の周期を変更するように、前記3相のそれぞれについて前記タイミングを決定する演算部と、前記演算部が決定したタイミングで、前記3相のそれぞれについて信号の周期を変更する制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の1つの態様の信号制御装置において、前記変更後の周期は前記変更前の周期の2倍であってよい。
本発明の1つの態様の信号制御装置において、前記演算部は、前記第1相の信号の周期を前記変更後の周期に変更し、その後、前記第1相の信号の位相が2π/3になった時点で前記第2相の信号の周期を前記変更後の周期に変更し、さらに、前記第1相の信号の位相が4π/3になった時点で、前記第3相の信号の周期を前記変更後の周期に変更するように、前記3相のそれぞれについて前記タイミングを決定するものであってよい。また、他の1つの態様では、前記信号の周期の変更の前に、前記第1相の信号と前記第3相の信号との間の位相差が2π/3であり、かつ、前記第1相の信号と前記第2相の信号との間の位相差が4π/3である場合であって、変更後の周期が変更前の周期の2倍である場合に、前記演算部は、前記タイミングとして、前記第1相の信号の周期及び前記第2相の信号の周期を前記変更後の周期に変更し、その変更のときから前記変更前の周期の1周期分に相当する時間が経過した時点で、前記第3相の信号の周期を前記変更後の周期に変更することを決定するものであってよい。
本発明の他の1つの態様の信号制御装置は、入力電圧より高い出力電圧または入力電圧より低い出力電圧を出力する3相高圧コンバータの制御に用いる3相の信号の周期を制御する信号制御装置であって、前記3相のそれぞれの信号の周期を変更する際の変更前の周期と変更後の周期との比に基づいて、前記3相のそれぞれの信号の周期を変更するタイミングを決定する演算部と、前記演算部が決定したタイミングで、前記3相のそれぞれについて信号の周期を変更する制御を行う制御部と、を備え、前記信号の周期の変更の前に、前記3相の第1相の信号と前記3相の第2相の信号との間の位相差が2π/3であり、かつ、前記第1相の信号と前記3相の第3相の信号との間の位相差が4π/3である場合であって、前記変更後の周期が前記変更前の周期の2倍である場合に、前記演算部は、前記第1相の信号の周期を前記変更後の周期に変更し、その後、前記第1相の信号の位相が2π/3になった時点で前記第3相の信号の周期を前記変更後の周期に変更し、さらに、前記第1相の信号の位相が4π/3になった時点で、前記第2相の信号の周期を前記変更後の周期に変更するように、前記3相のそれぞれについて前記タイミングを決定する、ことを特徴とする。
本発明によると、3相高圧コンバータの制御に用いる3相の信号を制御する信号制御装置において、3相の信号の周期を変更した場合に、3相それぞれの信号間の位相差を保持する信号制御装置を提供できる。
図1は、本発明の1つの実施形態の信号制御装置の構成の例を示すブロック図である。図1を参照すると、信号制御装置10は、3相高圧コンバータ22の制御に用いる3相の信号を制御する制御装置である。信号制御装置10は、制御部12、演算部14、転送処理部16、及びPWM信号生成部18を備える。
制御部12は、3相高圧コンバータの目標出力を示す信号DOUTを受信し、受信した信号DOUTに応じて、3相高圧コンバータの各相(U相、V相、及びW相)の動作をそれぞれ制御するPWM信号GateU,GateV,GateWを生成するように、演算部14、転送処理部16、及びPWM信号生成部18を制御する。演算部14は、制御部12からの指示を受け、転送処理部16及びPWM信号生成部18における処理に必要な演算を行う。転送処理部16は、制御部12からの指示を受け、PWM信号生成部18に対して、PWM信号生成部18が生成する3相の信号それぞれの周期及び位相を制御するための制御信号を転送する。PWM信号生成部18は、制御部12からの指示及び転送処理部16からの制御信号を受けて、PWM信号GateU,GateV,GateWを生成し、生成した信号を3相高圧コンバータに対して出力する。PWM信号生成部18は、U相、V相、及びW相のそれぞれのキャリア周期の設定値を記憶するキャリア周期設定レジスタ20u,20v,20wを備える。制御部12、演算部14、転送処理部16及びPWM信号生成部18が行う処理の詳細については後述する。
信号制御装置10は、マイクロコンピュータなどを用いて実現できる。マイクロコンピュータの記憶装置(図示しない)に、制御部12、演算部14、転送処理部16、及びPWM信号生成部18で行われる後述の処理の流れを記述したプログラム、及び処理に必要な数値などを記憶させておき、そのプログラムをマイクロコンピュータのCPUに読み出しさせて実行させることで、マイクロコンピュータを信号制御装置10として機能させることができる。
信号制御装置10からのPWM信号GateU,GateV,GateWに従って動作する3相高圧コンバータ22は、直流電源24から供給された電圧の電圧レベルを変換して負荷26に供給する。3相高圧コンバータ22は、例えば燃料電池ハイブリッド自動車に搭載される。3相高圧コンバータ22を燃料電池ハイブリッド自動車に搭載する場合、車両に搭載される2次電池を直流電源24として接続し、車両の駆動源として用いられる燃料電池スタックを負荷26として接続する。
図2に、3相高圧コンバータ22に含まれる昇圧回路の例を示す。図2の回路において、U相、V相、及びW相それぞれのリアクタンスLU,LV,LWは、U相の駆動用のIGBTであるU1,U2,U3,U4、V相の駆動用のIGBTであるV1,V2,V3,V4、W相の駆動用のIGBTであるW1,W2,W3,W4に、それぞれ接続される。これら各相の駆動用のIGBTは、信号制御装置10のPWM信号生成部18からのPWM信号GateU,GateV,GateWによって駆動される。PWM信号GateU,GateV,GateWが、ON(論理ハイ)又はOFF(論理ロー)を表す論理信号であるとすると、それぞれのIGBTを駆動する論理式は、例えば、U1=U3=GateU,U2=U4=NOT(GateU)、V1=V3=GateV,V2=V4=NOT(GateV)、W1=W3=GateW,W2=W4=NOT(GateW)と設定すればよい。
<基本的な処理>
まず、信号制御装置10において、(1)PWM信号の生成の際、(2)キャリア周期の変更の際、及び(3)3相のPWM信号間に位相差を持たせる際に行われる基本的な処理について説明する。
(1)PWM信号の生成
制御部12は、3相高圧コンバータ22の目標出力を示す信号DOUTを受信し、受信した信号DOUTに従って、必要なPWM信号のキャリア周期などを求め、転送処理部16及びPWM信号生成部18に対して指示を出す。制御部12は、各相のキャリア周期設定レジスタ20u,20v,20wに求めたキャリア周期に応じた値を書き込む。
PWM信号生成部18は、U相、V相、及びW相の3相のそれぞれについて、タイマカウンタ(図示しない)のカウントを開始させ、カウンタ値が各相のキャリア周期設定レジスタ20u,20v,20wに記憶された値となった時点でカウンタ値を初期化する処理を繰り返すことで、各相のキャリア信号を発生させる。図3に、PWM信号生成部18が発生させる3相のキャリア信号の波形の例を示す。また、PWM信号生成部18は、3相のそれぞれについて、キャリア信号と比較してPWM信号GateU,GateV,GateWを生成するためのリファレンス信号(例えば、正弦波)を発生させる。転送処理部16は、各相のキャリア信号のピークの時点(カウンタ値が最大値となった時点、図3の黒丸印の時点)で、各相のキャリア信号の周期及び位相を制御するための制御信号をPWM信号生成部18に転送する。PWM信号生成部18は、各相に対する転送処理部16からの制御信号を受けると、その相のキャリア周期設定レジスタの値をバッファ(図示しない)に取り込み、このバッファに取り込んだ値を、その相についてタイマカウンタのカウンタ値を初期化する閾値として用いる。以下、転送処理部16によるこのような制御信号の転送を「転送処理」とも呼ぶ。転送処理部16は、一般的なCPUのタイマ出力機能を用いて実現できる。
(2)キャリア周期の変更
制御部12は、3相高圧コンバータの作動中に、例えば目標出力信号DOUTの値の変化などに基づいてPWM信号のキャリア周期の変更が必要であると判断した場合、キャリア周期設定レジスタ20u,20v,20wの値を変更後の周期に応じた値に書き換える。
以下、図3のU相のキャリア信号を参照し、キャリア周期の変更処理の例について説明する。まず、制御部12は、キャリア周期設定レジスタ20の値を書き換える。U相のキャリア周期設定レジスタ20uの書き換え後1回目にU相に対して転送処理部16が行う転送処理(InAU)に応じて、PWM信号生成部18は、書き換え後のキャリア周期設定レジスタ20uの値を図示しないバッファに取り込む。すると、例えば図3においてタイミングAで、制御部12がキャリア周期設定レジスタ20uの値を2倍に書き換えた場合、タイミングAの後1回目のU相の転送処理(InAU)において、書き換え後の値がバッファに取り込まれることで有効化される。転送処理InAUの後、次にPWM信号生成部18がU相のカウンタ値を初期化するのは、U相のカウンタ値が、書き換え後のキャリア周期設定レジスタ20uの値(書き換え前の2倍の値)になったときである。したがって、制御部12がタイミングAでU相のキャリア周期設定レジスタ20uの値を現在の値の2倍に書き換えると、U相のキャリア周期が2倍に変更される。さらに、図3のタイミングBで、制御部12がキャリア周期設定レジスタ20uの値を現在の値の1/2に書き換えた場合、タイミングBの後1回目のU相の転送処理(InBU)において、書き換え後の値がバッファに取り込まれて有効化されるため、U相のキャリア周期はタイミングBの前の1/2となる。V相及びW相についても、上述と同様の処理によりキャリア周期を変更できる。
(3)3相のPWM信号間の位相差
次に、図3を参照し、PWM信号生成部18が発生させる3相それぞれのキャリア信号間に2π/3の位相差を持たせるための処理の例について説明する。
図3を参照し、3相高圧コンバータの駆動開始時には、U相、V相、及びW相のキャリア周期設定レジスタ20u,20v,20wの値は、それぞれキャリア周期が100μ秒となるように設定されているとする。この場合、3相高圧コンバータの駆動開始時に、PWM信号生成部18は、制御部12からの指示を受け、まずU相のタイマカウンタのカウントを開始(タイミングST)させる。次に、転送処理部16は、タイミングSTから66μ秒後に転送処理を発生させて、PWM信号生成部18にV相のタイマカウンタのカウントを開始(タイミングST)させる。タイミングSTのさらに66μ秒後に、転送処理部16は転送処理を発生させて、PWM信号生成部18にW相のタイマカウンタのカウントを開始(タイミングST)させる。駆動開始時にこのようにU相、V相、及びW相のタイマカウンタのカウントを開始させると、3相それぞれのキャリア信号の間に、W相、V相、U相の順に2π/3ずつの位相差を持たせることができる。
以上、信号制御装置10が行う基本的な処理の例について述べた。しかしながら、以上の基本的な処理だけでは、キャリア周期変更処理後、3相それぞれのキャリア信号間の位相差が保持されない場合がある。
例えば、図3を参照し、3相のキャリア周期の変更処理において、3相のキャリア周期を100μ秒から200μ秒に変更するために、タイミングAで3相すべてのキャリア周期設定レジスタ20u,20v,20wの値を2倍に書き換えたとする。U相、V相、及びW相のそれぞれについて、キャリア周期設定レジスタ20u,20v,20wの書き換え後1回目の転送処理に応じて、PWM信号生成部18が書き換え後の各キャリア周期設定レジスタ20u,20v,20wの値を各バッファに取り込んで有効化する場合、タイミングAの後、U相、V相及びW相のそれぞれで発生する1回目の転送処理(InAU,InAV,InAW)において、各相の書き換え後のキャリア周期設定レジスタ20u,20v,20wの値が有効となる。この場合、図3を参照すると、キャリア周期変更後、U相とV相との間の位相差は2π/3となる。しかしながら、キャリア周期変更後、U相とW相との間の位相差はπ/3となる。U相のキャリア周期が転送処理InAUで2倍に切り替わった後、U相との位相差π/3の時点でW相の転送処理InAWが発生してW相のキャリア周期が2倍に切り替わるからである。
以上より、信号制御装置10における上述の基本的な処理だけでは、3相のキャリア周期の変更後、3相それぞれのキャリア信号間の位相差が2π/3に保持されるとは限らない。キャリア周期変更の前後を通して3相それぞれのキャリア信号間の位相差が保持されない場合、キャリア周期を変更すると3相高圧コンバータの各相に流れる電流間の位相差も保持されない。
<キャリア周期変更時の位相差保持>
以下、3相それぞれの信号のキャリア周期を変更する場合に、キャリア周期変更の前後で各相のキャリア信号間の位相差を保持するために信号制御装置10が行う処理の例を述べる。
(実施例1)
位相差保持の処理の一例として、実施例1では、制御部12は、キャリア周期の変更を決定した場合に、上述の基本的な処理と異なるタイミングで各相のキャリア周期設定レジスタの値を書き換えることで、変更後のキャリア周期を有効化するタイミングを調整し、各相のキャリア信号間の位相差を保持する。
実施例1では、例えば、制御部12がキャリア周期の変更を決定した場合、演算部14は、制御部12からの指示を受け、キャリア周期の変更の前後を通して3相それぞれのキャリア信号間の位相差が保持されるように、各相のキャリア周期設定レジスタの値を書き換えるタイミングを求める。演算部14は、求めた書き換えタイミングを制御部12に通知する。制御部12は、演算部14が求めたタイミングに応じて、各相のキャリア周期設定レジスタの値を書き換える。
例えば、演算部14は、上述の基本的な処理によるとキャリア周期変更後に位相差が保持されない相(図3の例のW相)について、位相差が保持される相(図3の例のU相及びV相)と異なるタイミングでキャリア周期設定レジスタの値を書き換えることを決定し、決定したタイミングを制御部12に通知する。制御部12は、演算部14からの通知に応じて、まず、基本的な処理により位相差が保持される各相のキャリア周期設定レジスタの値を書き換える。基本的な処理により位相差が保持されない相について、制御部12は、各相のキャリア信号生成用のタイマカウンタとは別個のタイマを起動させる。そして、この調整用タイマの動作時間が、演算部14により決定されたタイミングに対応する時点を示したときに、その相のキャリア周期設定レジスタの値を書き換える。各相において、キャリア周期設定レジスタの値の書き換えが行われた後1回目に転送処理部16が行う転送処理により、PWM信号生成部18は、書き換え後のキャリア周期設定レジスタの値を図示しないバッファに取り込んで有効化する。
以下、図4を参照し、実施例1の処理の具体例を説明する。図4に示す3相のキャリア信号は、駆動開始からタイミングAまでは図3の例と同様である。図4を参照し、例えば、タイミングAの直前(U相のタイマカウンタのカウント開始から約200μ秒後)に、制御部12がキャリア周期の変更を決定し、演算部14にキャリア周期設定レジスタの書き換えタイミングの決定を指示したとする。U相及びV相については、上述の基本的な処理のように、タイミングAでキャリア周期設定レジスタの値を書き換え、この書き換え後1回目の転送処理InAU,InAVによって書き換え後のキャリア周期設定レジスタ20u,20vの値を有効化すると、キャリア周期変更後のU相及びV相のキャリア信号間の位相差は2π/3となる。よって、演算部14は、U相及びV相について、タイミングAで周期設定レジスタの値を現在の値の2倍に書き換えることを決定する。W相については、上述のように、タイミングAでキャリア周期設定レジスタ20wの値を書き換え、タイミングAの後1回目の転送処理InAWにおいて書き換え後の値を有効化すると、U相との間の位相差π/3の時点でW相のキャリア周期が変更されるので、各相の信号間の位相差2π/3は維持されない。よって、演算部14は、W相について、タイミングAの後1回目の転送処理InAWではなく、キャリア周期変更後のU相との間の位相差4π/3の時点で発生する転送処理(タイミングAの後2回目の転送処理InAW2)において、変更後のキャリア周期が有効化されるように、タイミングAの後1回目の転送処理InAWと2回目の転送処理InAW2との間の時点でW相のキャリア周期設定レジスタ20wの値を書き換えることを決定する。
制御部12は、演算部14で決定されたタイミングに従って、各相のキャリア周期設定レジスタ20の値を書き換える。制御部12は、まず、タイミングAで、U相及びV相のそれぞれのキャリア周期設定レジスタ20u,20vの値を2倍に書き換える。よって、U相及びV相については、タイミングAの後1回目の各相に対する転送処理InAU,InAVにおいて書き換え後のキャリア周期が有効化される。制御部12は、W相について、演算部14の決定のとおり、タイミングAの後1回目の転送処理InAWと2回目の転送処理InAW2との間の時点でW相のキャリア周期設定レジスタ20wの値を書き換えるために、U相のキャリア周期切り替えが行われた時点(転送処理InAU)で調整用のタイマを起動する。そして、調整用タイマの起動から、変更前の周期に相当する時間(図4では、100μ秒)が経過した時点で、制御部12は、転送処理部16を制御して、W相に対してタイマ転送処理InT(図4の星印)を発生させる。このタイマ転送処理InTにおいてキャリア周期設定レジスタ20wの値は現在の値の2倍に書き換えられる。キャリア周期設定レジスタ20wの書き換え後の値は、タイマ転送処理InTの後1回目のW相に対する転送処理であって、タイミングAの後2回目の転送処理であるInAW2において有効化される。
以上の例の処理によると、図4に示すように、キャリア周期を2倍に変更した後の各相間の位相差は、U相、V相、W相の順に2π/3となり、キャリア周期変更の前後を通して3相それぞれのキャリア信号間の位相差が2π/3に保持される。
以上、キャリア周期を2倍に変更する場合の具体例を説明した。以下、キャリア周期を1/2倍に変更する場合の具体例を述べる。図4の例において、タイミングAから約566μ秒後に、キャリア周期を1/2倍に変更することを制御部12が決定したとする。これは、3相についてタイミングAの前のキャリア周期に戻す処理となる。この場合、例えば、タイミングBにおいて、U,V,W相の各キャリア周期設定レジスタ20の値を変更前の1/2倍の周期に対応する値に書き換え、各相についてタイミングBの後1回目に発生する転送処理において書き換え後のキャリア周期を有効化すると、図4に示されるように、キャリア周期変更後の各相間の位相差は、U相、W相、V相、の順に2π/3となる。よって、演算部14は、U,V,W相の3相について、タイミングBにおいて各キャリア周期設定レジスタ20の値を書き換えることを決定し、制御部12は当該決定に従ってタイミングBで各キャリア周期設定レジスタ20の値を書き換える。この例においても、キャリア周期変更の前後において、U,V,W相の各相のキャリア信号間の位相差は2π/3に保持される。
実施例1では、3相のうちの1相について、まずキャリア周期を変更し(変更後のキャリア周期を有効化し)、その後、キャリア周期が変更されていない2つの相に関し、それぞれ、キャリア周期変更済みの相との間の位相差が2π/3、4π/3になった時点でキャリア周期が変更されるように、演算部14は、各相のキャリア周期設定レジスタの値の書き換えタイミングを決定する。まず3相のうちの1相についてキャリア周期設定レジスタの値の書き換え及び書き換え後の値の有効化を行った場合に、このキャリア周期変更済みの相との間の位相差が2π/3又は4π/3になる前に転送処理が発生する相に関して、演算部14は、調整用タイマの動作時間を決定し、キャリア周期設定レジスタの値の書き換えを待機させる。待機させる時間の長さ、つまり、調整用タイマの動作時間は、3相のうち最初に変更後のキャリア周期が有効化される相におけるキャリア周期の変更の後、何回目の転送処理において変更後のキャリア周期を有効化するかに応じて決定される。
例えば、図4の例では、W相について、U相のキャリア周期変更後2回目の転送処理InAW2においてキャリア周期を変更するために、U相のキャリア周期変更後1回目の転送処理InAWが終了するまでキャリア周期設定レジスタ20wの値の書き換えを待機し、2回目の転送処理InAW2の前にキャリア周期設定レジスタ20wの値を書き換える。このため、調整用タイマの動作時間は、変更前の周期に相当する時間に設定される。変更前の周期の1周期分だけ待機すれば、1回目の転送処理と2回目の転送処理との間にタイマ転送処理を発生させることができるからである。また例えば、U相のキャリア周期変更後2回目の転送処理と3回目の転送処理との間の時点でキャリア周期設定レジスタの値を書き換える場合、変更前の周期の2周期分だけキャリア周期設定レジスタの書き換えを待機すればよい。よって、この場合、調整用タイマの動作時間は、変更前のキャリア周期の約2倍に相当する時間に設定すればよい。より一般的に述べると、U相のキャリア周期変更後k回目の転送処理とk+1回目の転送処理との間の時点でキャリア周期設定レジスタの値を書き換える場合、調整用タイマの動作時間は、変更前の周期のk倍に相当する時間に設定すればよい。
以下、図5を参照し、キャリア周期を2倍又は1/2倍に変更する場合に、制御部12が行う各相のキャリア周期設定レジスタの書き換え処理の手順の例を説明する。
制御部12は、キャリア周期を変更することを決定した場合に、図5の例の手順の処理を開始する。まず、変更後のキャリア周期(新周期Tnew)が現在の周期Tcurrentの2倍であるか否かを判定する(ステップS10)。
新周期Tnewが現在の周期Tcurrentの2倍であれば(ステップS10でYES)、制御部12は、U相及びV相のキャリア周期設定レジスタ20u,20vの値をTnewに書き換える(ステップS12)。次に、制御部12は、ステップS12の処理の実行から、現在の周期Tcurrentの1周期分に相当する時間が経過したか否かを判定し(ステップS14)、経過していればステップS16に進み、経過していなければステップS14の判定を繰り返す。ステップS16で、制御部12は、W相のキャリア周期設定レジスタ20wの値を新周期Tnewに書き換える。
ステップS16の処理が終了すると、U相、V相、及びW相のすべてのキャリア周期設定レジスタの値が新周期Tnewに書き換えられ、制御部12は、新周期Tnewの値を現在の周期Tcurrentとして図示しない記憶装置に記憶させ(ステップS18)、図5の例の手順の処理を終了する。
新周期Tnewが現在の周期Tcurrentの2倍でなければ(ステップS10でNO)、制御部12は、新周期Tnewが現在の周期Tcurrentの1/2倍であるか否かを判定する(ステップS22)。
新周期Tnewが現在の周期Tcurrentの1/2倍であれば(ステップS22でYES)、制御部12は、U相、V相、及びW相の3相すべてのキャリア周期設定レジスタ20u,20v,20wの値を新周期Tnewに書き換える(ステップS24)。ステップS24の後、制御部12は、ステップS18で、新周期Tnewの値を現在の周期Tcurrentとして図示しない記憶装置に記憶させ、処理を終了する。
新周期Tnewが現在の周期Tcurrentの1/2倍でなければ(ステップS22でNO)、制御部12は、処理を終了する。
図5の例の手順の処理によって3相それぞれのキャリア周期設定レジスタの値を書き換えるとともに、上述の基本的な処理と同様に、各相におけるキャリア周期設定レジスタの値の書き換え後1回目の転送処理においてキャリア周期設定レジスタの値を有効化することで、キャリア周期の変更の前後の3相それぞれのキャリア信号間の位相差が2π/3に保持される。例えば、再び図4を参照し、タイミングA(キャリア周期を2倍に変更)及びタイミングB(キャリア周期を1/2倍に変更)の時点で、図5の例の手順の処理によってキャリア周期設定レジスタの値の書き換えを行うと、U相、V相、及びW相の3相それぞれのキャリア信号は、図4に示すとおりに変化し、各相のキャリア信号間の位相差は2π/3に保持される。
図5の例の手順の処理によると、キャリア周期を2倍に変更する場合に、キャリア周期設定レジスタの値を書き換える処理を2回(ステップS12,S16)だけ行うことで、3相すべてのキャリア周期設定レジスタの書き換えを終了できる。また、1回目のキャリア周期設定レジスタの書き換え処理(ステップS12)の後、現在のキャリア周期の1周期分だけ時間が経過した時点で2回目のキャリア周期設定レジスタの書き換え処理(ステップS16)が行われる。したがって、現在のキャリア周期に従った処理によってキャリア周期設定レジスタの書き換えを実行でき、例えば、現在のキャリア周期よりも短い周期に従ったタイミングでキャリア周期設定レジスタの書き換えを行う場合と比較して、より少ないCPU負荷でキャリア信号間の位相差を保持したキャリア周期の変更を実現できる。
以上、図5を参照して説明した制御部12の処理は、演算部14が決定したキャリア周期設定レジスタの値の書き換えタイミングに従った処理として捉えることができる。演算部14は、キャリア周期を2倍に変更する場合、キャリア周期設定レジスタの値の書き換えのタイミングとして、3相のうちの2相についてまずキャリア周期設定レジスタの値を書き換え、その後、変更前の周期の1周期分に相当する時間が経過した時点で残りの1相のキャリア周期設定レジスタの値を書き換えることを決定する。また、演算部14は、キャリア周期を1/2倍に変更する場合、キャリア周期設定レジスタの値の書き換えのタイミングとして、3相のすべてのキャリア周期設定レジスタの値を同時に書き換えることを決定する。図5の例の手順の処理は、この演算部14の決定に従って制御部12が行う処理であると言える。
(実施例2)
信号制御装置10は、基本的な処理によって位相差が保持される相と保持されない相とについて互いに異なるタイミングでキャリア周期レジスタの値を書き換える代わりに、各相について異なるタイミングで転送処理を行うことで変更後のキャリア周期を有効化するタイミングを調整し、各相の信号間の位相差を保持してもよい。以下、各相について異なるタイミングで転送処理を行う実施例2の処理の例を説明する。
実施例2では、例えば、制御部12がキャリア周期の変更を決定した場合、演算部14は、制御部12からの指示を受け、キャリア周期の変更の前後を通して3相それぞれのキャリア信号間の位相差が保持されるように、PWM信号生成部18の各相に対して転送処理部16が行う転送処理のタイミングを求める。演算部14は、求めた転送処理のタイミングを制御部12に通知する。制御部12は、演算部14が求めた転送処理のタイミングに応じて転送処理部16を制御して、各相に対して、周期及び位相を制御するための制御信号を転送する。
図6を参照し、図3の例と同様の3相のキャリア信号を発生させ、タイミングAにおいてU相、V相、W相のすべての各キャリア周期設定レジスタの値が変更前の2倍の値に書き換えられる場合に、演算部14が求める転送処理のタイミングの例について説明する。U相及びV相については、上記で説明した基本的な処理における転送処理のタイミング(キャリア信号のピークの時点)で転送処理を発生させ、タイミングAの後1回目の転送処理InAU,InAVによって書き換え後のキャリア周期設定レジスタ20u,20vの値を有効化すると、キャリア周期変更後のU相及びV相のキャリア信号間の位相差は2π/3となる。よって、演算部14は、U相及びV相については、基本的な処理における場合と同様、キャリア信号のピークの時点で転送処理を発生させることを決定する。W相については、タイミングAでのキャリア周期設定レジスタ20wの書き換え後、1回目にキャリア信号がピークとなる時点(InAW)で転送処理を発生させずに、変更前のキャリア周期のままキャリア信号を発生させ、タイミングAの後2回目にキャリア信号がピークとなる時点で転送処理InAW2を発生させてキャリア周期設定レジスタ20wの値を有効化すれば、U相とW相との間の位相差が4π/3となり、U相、V相、及びW相それぞれのキャリア信号間の位相差が2π/3に保持される。よって、演算部14は、W相については、キャリア周期設定レジスタ20wの書き換え後、2回目のW相のキャリア信号のピークの時点で転送処理を発生させることを決定する。つまり、W相については、タイミングAの後、基本的な処理と比較して1回だけ転送処理の発生を省略することになる。
図6を参照して説明したW相についての処理のように、キャリア信号のピーク時点で通常行われる転送処理を行わずに省略することを、転送処理の「間引き」と呼ぶ。CPUには、一定の周期で転送処理を行うように設定されている場合に、指定された回数だけ転送処理を「間引く」機能を備えるものがある。このような「転送間引き機能」を備えるCPUは、例えば、一定の周期で行われる転送処理を省略する(間引く)回数を設定する間引き回数設定レジスタを有し、この間引き回数設定レジスタに設定された回数だけ、通常行われる転送処理を省略する機能を備える。図6を参照して説明したW相についての処理のような、転送処理の間引きを行う処理は、このようなCPUの「転送間引き機能」を用いて実現できる。
図6に例示するように、3相のPWM信号のキャリア周期を2倍にする場合は、3相のキャリア周期の変更後、W相の転送処理を1回間引く処理を行うことでキャリア信号間の位相差を2π/3に保持できる。以下、キャリア周期をn倍に変更する場合に、3相それぞれのキャリア信号間の位相差を2π/3に保持するために、演算部14が各相の転送処理のタイミングを求める方法について説明する。
以下の説明では、3相のキャリア信号をそれぞれl相、l相、及びl相とする。キャリア周期変更前に前記3相の信号について、l相、l相、l相の順で2π/3の位相差が成立しているとする。図6の例では、U相、W相、及びV相がそれぞれl相、l相、及びl相に対応する。ここで、l相、l相、及びl相の信号の位相をそれぞれθ、θ、及びθとすると、キャリア周期変更前のl相とl相との間の位相差は、θ−θ=2π/3、キャリア周期変更前のl相とl相との位相差は、θ−θ=4π/3である。
3相のキャリア周期を変更する際、l相については、キャリア周期の変更後、基本的な処理と同様、キャリア信号のピーク時に転送処理を発生させ、キャリア周期変更後1回目の転送処理において変更後のキャリア周期を有効化するものとする。
図7に、l相のキャリア周期をn倍に変更した場合の各相間の位相差の例を示す。図7を参照すると、l相のキャリア周期をn倍に変更すると、その変更の後、最初にl相の位相がθ=0となる時のl相の位相はθ=2π/3nである。l相のキャリア周期をn倍に変更し、l相のキャリア周期を変更しないとすると、l相が1周する間に、l相は2π/n進角する。したがって、l相の転送処理をx回間引いた場合、間引き後のl相とl相との間の位相差Δθskip1(x)は、次の式(1)となる。
Figure 0004557050
同様に図7を参照し、l相のキャリア周期をn倍に変更後、最初にl相の位相がθ=0となる時のl相の位相はθ=4π/3nである。l相のキャリア周期をn倍に変更し、l相のキャリア周期を変更しないとすると、l相が1周する間に、l相は2π/n進角する。したがって、l相の転送処理をx回間引いた場合、間引き後のl相とl相との間の位相差Δθskip2(x)は、次の式(2)となる。
Figure 0004557050
相及びl相の転送処理をそれぞれx回及びx回間引いた後、3相それぞれのキャリア信号間の位相差を2π/3に保持するためには、転送間引き後のl相と、l相及びl相と、のそれぞれの位相差Δθskip1(x),Δθskip2(x)について、以下の式(3)又は式(4)の条件を満たせばよい。
Figure 0004557050
Figure 0004557050
式(3)及び式(4)において、m及びmは0以上の整数である。
式(3)の条件が満たされる場合は、l相及びl相の転送処理がそれぞれx回及びx回間引きされた後、3相すべてのキャリア周期の変更が完了すると、キャリア周期変更前と同様、l相、l相、l相の順にそれぞれの相のキャリア信号間に2π/3の位相差が成立する。
式(4)の条件が満たされる場合は、l相及びl相の転送処理がそれぞれx回及びx回間引きされた後、3相すべてのキャリア周期の変更が完了すると、キャリア周期変更前とはl相及びl相の位相差の順序が入れ替わり、l相、l相、l相の順にそれぞれの相のキャリア信号間に2π/3の位相差が成立する。
式(3)に式(1)及び式(2)を代入し、l相及びl相の転送間引き回数x及びxを求めると、次の式(5)となる。
Figure 0004557050
式(4)に式(1)及び式(2)を代入し、l相及びl相の転送間引き回数x及びxを求めると、次の式(6)となる。
Figure 0004557050
相及びl相の転送間引き回数x及びxは、0以上の整数であるので、式(5)又は式(6)においてx及びxの両方が0以上の整数となるようなn、m、及びmの値の組を選択し、そのときのx及びxの回数だけl相及びl相の転送処理を間引くと、キャリア周期をn倍に変更した後の3相それぞれのキャリア信号間の位相差が2π/3に保持される。
式(5)において、m=m=0とすると、x=(n−1)/3,x=2(n−1)/3となる。したがって、m=m=0とした場合、n=3k+1(kは0以上の整数)であれば、x=k,x=2kとなり、x及びxの両方が0以上の整数となる。
したがって、キャリア周期をn=3k+1倍に変更する場合、l相の転送処理をx=k回間引き、l相の転送処理をx=2k回間引くと、キャリア周期変更後の各相の信号間の位相差が2π/3に保持される。
式(6)において、m=m=0とすると、x=(2n−1)/3,x=(n−2)/3となる。したがって、m=m=0の場合、n=3k+2(kは0以上の整数)であれば、x=2k+1,x=kとなり、x及びxの両方が0以上の整数となる。
したがって、キャリア周期をn=3k+2倍に変更する場合、l相の転送処理をx=2k+1回間引き、l相の転送処理をx=k回間引くと、キャリア周期変更後の各相の信号間の位相差が2π/3に保持される。
また、キャリア信号の周期の制御においては、例えば、図6のタイミングBにおける処理のように、キャリア周期をn倍に変更した後、変更前の周期に戻す制御を行うことがある。この場合、タイミングBにおいて、キャリア周期を1/n倍に変更する処理を行う。
キャリア周期を1/n倍に変更する場合のl相及びl相の転送間引き回数x、xも、式(5)又は式(6)に従って計算できる。例えば、図6のタイミングAでn=3k+1としてキャリア周期を変更した場合、タイミングBでn=1/(3k+1)としてキャリア周期を変更すると、キャリア周期は駆動開始時の値に戻る。n=1/(3k+1)として、l相及びl相の転送間引き回数x,xを式(5)に従って計算すると、次の式(7)となる。
Figure 0004557050
式(7)によると、m=k,m=2kとすれば、x=x=0となる。したがって、n=1/(3k+1)の場合は、l相及びl相の転送処理の間引きを行わずに、基本的な処理と同様、キャリア信号のピークの時点で転送処理を実行すれば、3相それぞれのキャリア信号間の位相差2π/3は保持される。
同様に、n=1/(3k+2)の場合に、l相及びl相の転送間引き回数x,xを式(6)に従って計算すると、次の式(8)となる。
Figure 0004557050
式(8)によると、m=k,m=2k+1とすれば、x=x=0となる。したがって、n=1/(3k+2)の場合も、l相及びl相の転送処理を間引かずに実行すれば、3相それぞれのキャリア信号間の位相差2π/3は保持される。
以上で説明した実施例2のキャリア周期変更処理において行われる「転送処理をi回間引く」という処理は、別の観点で表現すると「キャリア周期変更後1回目の転送処理を、変更前の転送処理発生周期(変更前のキャリア周期)のi+1倍の周期で発生させる」ことになる。つまり、転送処理の間引きをi回行う場合、キャリア周期の変更後1回目の転送処理は、変更前のキャリア周期のi+1倍の周期で発生し、キャリア周期の変更後2回目以降の転送処理は、変更後のキャリア周期で発生する。また、転送処理の間引きを行わない場合は、キャリア周期の変更後、1回目の転送処理は変更前のキャリア周期で、2回目以降の転送処理は変更後のキャリア周期で発生する。
本発明の1つの実施形態の信号制御装置の構成の例を示すブロック図である。 3相高圧コンバータの昇圧回路の例を示す回路図である。 3相のキャリア信号の波形の例を示す図である。 3相のキャリア信号の波形の例を示す図である。 3相のキャリア周期設定レジスタの書き換え処理の手順の例を示すフローチャートである。 3相のキャリア信号の波形の例を示す図である。 キャリア周期を変更する場合の各キャリア信号間の位相差の例を示す図である。
符号の説明
10 信号制御装置、12 制御部、14 演算部、16 転送処理部、18 PWM信号生成部、20u,20v,20w キャリア周期設定レジスタ、22 3相高圧コンバータ、24 直流電源、26 負荷。

Claims (3)

  1. 入力電圧より高い出力電圧または入力電圧より低い出力電圧を出力する3相高圧コンバータの制御に用いる3相の信号の周期を制御する信号制御装置であって、
    前記3相のそれぞれの信号の周期を変更するタイミングを決定する演算部であって、前記3相の第1相の信号の周期を変更した後、前記第1相の信号の位相が所定の位相になった時点で、前記3相の第2相又は前記3相の第3相の信号の周期を変更するように、前記3相のそれぞれについて前記タイミングを決定する演算部と、
    前記演算部が決定したタイミングで、前記3相のそれぞれについて信号の周期を変更する制御を行う制御部と、
    を備え、
    変更後の周期は変更前の周期の2倍であり、
    前記演算部は、前記第1相の信号の周期を前記変更後の周期に変更し、その後、前記第1相の信号の位相が2π/3になった時点で前記第2相の信号の周期を前記変更後の周期に変更し、さらに、前記第1相の信号の位相が4π/3になった時点で、前記第3相の信号の周期を前記変更後の周期に変更するように、前記3相のそれぞれについて前記タイミングを決定する、
    ることを特徴とする信号制御装置。
  2. 入力電圧より高い出力電圧または入力電圧より低い出力電圧を出力する3相高圧コンバータの制御に用いる3相の信号の周期を制御する信号制御装置であって、
    前記3相のそれぞれの信号の周期を変更するタイミングを決定する演算部であって、前記3相の第1相の信号の周期を変更した後、前記第1相の信号の位相が所定の位相になった時点で、前記3相の第2相又は前記3相の第3相の信号の周期を変更するように、前記3相のそれぞれについて前記タイミングを決定する演算部と、
    前記演算部が決定したタイミングで、前記3相のそれぞれについて信号の周期を変更する制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記信号の周期の変更の前に、前記第1相の信号と前記第3相の信号との間の位相差が2π/3であり、かつ、前記第1相の信号と前記第2相の信号との間の位相差が4π/3である場合であって、変更後の周期が変更前の周期の2倍である場合に、
    前記演算部は、前記タイミングとして、前記第1相の信号の周期及び前記第2相の信号の周期を前記変更後の周期に変更し、その変更のときから前記変更前の周期の1周期分に相当する時間が経過した時点で、前記第3相の信号の周期を前記変更後の周期に変更することを決定する、
    ことを特徴とする信号制御装置。
  3. 入力電圧より高い出力電圧または入力電圧より低い出力電圧を出力する3相高圧コンバータの制御に用いる3相の信号の周期を制御する信号制御装置であって、
    前記3相のそれぞれの信号の周期を変更するタイミングを決定する演算部と、
    前記演算部が決定したタイミングで、前記3相のそれぞれについて信号の周期を変更する制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記信号の周期の変更の前に、前記3相の第1相の信号と前記3相の第2相の信号との間の位相差が2π/3であり、かつ、前記第1相の信号と前記3相の第3相の信号との間の位相差が4π/3である場合であって、変更後の周期が変更前の周期の2倍である場合に、
    前記演算部は、前記第1相の信号の周期を前記変更後の周期に変更し、その後、前記第1相の信号の位相が2π/3になった時点で前記第3相の信号の周期を前記変更後の周期に変更し、さらに、前記第1相の信号の位相が4π/3になった時点で、前記第2相の信号の周期を前記変更後の周期に変更するように、前記3相のそれぞれについて前記タイミングを決定する、
    ことを特徴とする信号制御装置。
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