JP4178946B2 - インバータ装置及びモータ電流検出方法 - Google Patents

インバータ装置及びモータ電流検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4178946B2
JP4178946B2 JP2002374500A JP2002374500A JP4178946B2 JP 4178946 B2 JP4178946 B2 JP 4178946B2 JP 2002374500 A JP2002374500 A JP 2002374500A JP 2002374500 A JP2002374500 A JP 2002374500A JP 4178946 B2 JP4178946 B2 JP 4178946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
current
value
voltage
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002374500A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004208413A (ja
Inventor
成喜 池田
世紀 坂田
純一 竹内
智 渡邊
正憲 都築
典尚 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2002374500A priority Critical patent/JP4178946B2/ja
Publication of JP2004208413A publication Critical patent/JP2004208413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4178946B2 publication Critical patent/JP4178946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0003Details of control, feedback or regulation circuits
    • H02M1/0009Devices or circuits for detecting current in a converter
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/53Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M7/537Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters
    • H02M7/539Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters with automatic control of output wave form or frequency
    • H02M7/5395Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters with automatic control of output wave form or frequency by pulse-width modulation

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータに流れる電流の電流値を検出することが可能なインバータ装置、及びインバータ装置の複数相に流れる電流の電流値検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日のモータ制御では、モータ駆動用のインバータの各相に流れる交流電流の電流値を検出することが不可欠となっている。このように、インバータの各相に流れる電流の電流値を検出することにより、モータの回転位置を推定したり、モータの回転速度を制御したりすることができる。
【0003】
一般に、回路のある点に流れる電流の電流値を求める場合、予め求めたい点にシャント抵抗を接続しておき、そのシャント抵抗の両端における電圧値を測定し、その電圧値と抵抗の抵抗値とから電流値を求めることが行われている。(特許文献1及び特許文献2参照)
そして、モータ制御のためにインバータの各相に流れる電流の電流値を求める場合、各相のそれぞれに上述するようなシャント抵抗を設けることが行われている。
【0004】
図7(a)は、既存のインバータ装置の回路例を示す図である。
図7(a)に示すインバータ装置70は、3相(U相、V相、及びW相)モータ71を駆動させるためのインバータ装置であって、互いに120度の位相差をもつ交流電流を各相に生成し、3相モータ71を駆動させるためのインバータ回路72と、インバータ回路72の各相の上下にそれぞれ設けられるスイッチング素子73(SW1〜SW6)に電力を供給する電源回路74と、各相にそれぞれ設けられるシャント抵抗75と、各スイッチング素子73のON/OFFの切替動作を制御するPWM(Pulse Width Modulation)制御信号を生成する制御部76と、シャント抵抗75の両端より検出される電圧値に基づいて各相に流れる電流の電流値を検出する電流検出回路77とで構成されている。
【0005】
そして、制御部76から上記6つのスイッチング素子73にPWM制御信号を与えることによって、各スイッチング素子73を、周期的にスイッチングさせ、各相に、互いに位相が120度ずれた交流電流を流し、3相モータ71を駆動させている。
【0006】
このように、各相にそれぞれ設けられるシャント抵抗75により各相に流れる電流の電流値を求めることができ、3相モータ71の動作制御を行うことができる。
また、各相にシャント抵抗75を設けるインバータ装置70において、各相のPWM制御信号は、通常、図7(b)に示すように、同じ位相で生成される。そして、各相のPWM制御信号を高い変調率で生成する場合で、例えば、破線A1のタイミングで電流検出を行った場合は、初めに、U相及びV相に流れる電流の電流値を検出し、次に、残りのW相を算出する。このように、PWM制御信号を高い変調率で生成する場合であっても、2相の電流が検出することができれば、3相全ての電流値を求めることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−213173号 (第4頁、第1図)
【0008】
【特許文献2】
特開平9−74793号 (第4頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記インバータ装置70のように、3相モータ71の動作制御用に各相にシャント抵抗75を設けると、インバータ装置70を構成する回路全体が大きくなり、その分のコストもかかるという問題がある。
【0010】
また、1つのシャント抵抗を用いて各相の電流を検出する方法も存在するが、例えば、図7(c)に示すように、2相のDUTYが同じ場合で、例えば、破線A2のタイミングで電流検出を行った場合は、3相全ての電流値を求めることができないという問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、低コストで構成でき、且つ、高変調率でPWM制御を行っても確実に各相の電流値を検出することが可能なインバータ装置及びモータ電流検出方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、以下のような構成を採用した。
すなわち、本発明のインバータ装置は、複数相に互いに所定の位相差をもつ交流電流を生成しモータを駆動させるインバータ装置であって、互いに位相が異なる三角基準波に基づいて上記各相にそれぞれ設けられるスイッチング素子のチョッピング周期位相がずれた制御信号を生成し、上記インバータの各相に互いに所定の位相差をもつ交流電流を生成させる制御手段と、上記各相に流れる交流電流の合計電流値に応じた電圧値を検出する電圧検出手段と、上記電圧検出手段で検出される電圧値を、上記各スイッチング素子のON動作又はOFF動作に同期して所定時間保持するサンプルホールド回路と、上記サンプルホールド回路において保持される複数の電圧値に基づいて上記各相に流れる交流電流の電流値を算出する算出手段とを備える。
【0013】
このように、各相のスイッチング素子のON動作のタイミングを互いにずらすことにより、各相に流れる交流電流の合計電流値に応じた電圧値を検出しやすくし、電圧検出手段から所定回数検出される電圧値に基づいて上記各相に流れる交流電流の電流値を算出することにより、例えば、従来のインバータ装置70のように、各相に設けられるシャント抵抗により各相の電流値を求める構成ではなく、1つのシャント抵抗により電流検出を行う構成にすることができるので、インバータ装置を構成する回路全体を小型化することが可能となり、その分コストも抑えることが可能となる。
【0014】
また、上記電圧値は、上記各相の制御信号のDUTYに応じて変化するように構成される。
【0017】
これより、例えば、1つのシャント抵抗により電流検出を行うことができるので、インバータ装置を構成する回路全体を小型化することが可能となり、その分コストも抑えることが可能となる。
また、電圧保持手段により、どのタイミングでも電圧検出手段の電圧値を検出することができるので、高変調率でPWM制御信号を生成しても確実に各相の電流値を検出することが可能となる。
【0018】
また、本発明の範囲は、インバータの各相に流れる交流電流の電流値を検出するための電流検出方法にまで及ぶ。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の実施形態のインバータ装置の回路例を示す図である。
【0020】
図1に示すように、インバータ装置10は、3相(U相、V相、及びW相)モータ11を駆動させるためのインバータ装置であって、互いに120度の位相差をもつ交流電流を各相に生成し、3相モータ11を駆動させるためのインバータ回路12と、インバータ回路12の各相の上下にそれぞれ設けられるスイッチング素子13(SW1〜SW6)に電力を供給する電源回路14と、インバータ回路12に設けられる電圧検出手段としてのシャント抵抗15と、インバータ回路12の動作制御などを行う制御部16(例えば、CPU:Central Processing Unitなど)とで構成されている。なお、インバータ装置10は、他に、電源回路14から各スイッチング素子13に印加される電圧を制限する平滑用コンデンサを備えている。
【0021】
上記制御部16は、各スイッチング素子13のON/OFFの切替動作を制御するPWM制御信号を生成する制御手段としてのPWM制御機能16−1と、シャント抵抗15の両端より検出される電圧値(アナログ値)をデジタル値に変換するA/D変換機能16−2と、デジタル値に変換された電圧データに基づいて各相に流れる電流の電流値を算出する算出手段としての算出機能16−3を有して構成される。
【0022】
そして、制御部16から生成されるPWM制御信号を上記6つのスイッチング素子13に与えることによって、各スイッチング素子33を周期的にスイッチングさせ、各相に、互いに位相が120度ずれる交流電流を流し、3相モータ11を駆動させる。
【0023】
次に、図2は、制御部16において生成される各相の三角基準波、各相のPWM制御信号、及び各相のPWM制御信号に対応するシャント抵抗15の電圧波形を示す図である。
図2に示すように、制御部16で使用される三角基準波は、互いに所定の位相差をもっており、この三角基準波に基づいて、各相毎にPWM制御信号が生成される。また、図2には、U相、V相、及びW相の下のスイッチング素子13(SW4、SW5、及びSW6)のPWM制御信号が示されている。また、図2の一番下に示す波形は、各相のPWM制御信号のONタイミング(ON期間)及びOFFタイミング(OFF期間)に対応して発生するシャント抵抗15の電圧波形を示している。
【0024】
このように、所定の位相差をもつ三角基準波に基づいて各相のスイッチング素子13の動作を制御するPWM制御信号を、各相毎に生成することにより、図2に示すように、各相のスイッチング素子のチョッピング周期位相がずれるので、シャント抵抗15のみで電流検出する場合で、且つ、3相の内、2相のDUTYが同じになる場合であっても、各相の電流を検出することができる。
【0025】
次に、インバータ装置10における制御部16の動作を説明する。
図3は、制御部16の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、PWM制御機能16−1により、各相の三角基準波の電圧値と各相に所望な交流を生成させるための指令値(電圧値)とを比較し、各相のPWM制御信号のDUTYを決定する。
【0026】
次に、ステップS2において、PWM制御機能16−1により、各相の上下のスイッチング素子13に対してそれぞれPWM制御信号を出力する。ここで、予めA/D変換機能16−2において、各相のPWM制御信号のDUTYに基づいてA/D変換のためのタイマ値を各相毎に求めておく。例えば、各相のPWM制御信号のDUTYに基づいて、図2に示すような範囲B(V相下のスイッチング素子13のみがONしている時間帯)及び範囲C(V相下及びW相下のスイッチング素子13の両方がONしている時間帯)を求めておく。
【0027】
次に、ステップS3において、A/D変換機能16−2により、複数のタイマ値から所定のタイマをスタートさせる。例えば、図2において、タイマ値がBに設定された第1のタイマと、タイマ値がCに設定された第2のタイマとを用意しておき、その2つのタイマの内、U相下ドライブ信号(又はW相下ドライブ信号)の立下がりと同時に第1のタイマをスタートさせる。
【0028】
次に、ステップS4において、A/D変換機能16−2により、シャント抵抗15からの電圧値を、ステップS3で選択されたタイマ値に基づいて読み込み、デジタル値に変換する。例えば、範囲Bのシャント抵抗15の電圧値(V相下のスイッチング素子13がONのときのシャント抵抗15の電圧値)を読み込み、デジタル値に変換する。
【0029】
次に、ステップS5において、A/D変換機能16−2により、複数のタイマ値からステップS3で選択されたタイマ値以外のタイマ値を選択し、そのタイマ値をスタートさせる。例えば、W相下ドライブ信号の立ち上がりと同時に第2のタイマをスタートさせる。尚、ステップS3で選択されたタイマ値を再度選択し、そのタイマ値をスタートさせてもよい。また、ステップS3において、第2のタイマをスタートさせ、ステップS4において、第1のタイマをスタートさせてもよい。
【0030】
次に、ステップS6において、A/D変換機能16−2により、シャント抵抗15からの電圧値を、ステップS5において選択されたタイマ値で読み込み、デジタル値に変換する。例えば、第2のタイマがタイムアップするまでの時間(タイマ値C)内で、シャント抵抗15の電圧値(V相下及びW相下のスイッチング素子13がONのときのシャント抵抗15の電圧値)を読み込み、デジタル値に変換させる。
【0031】
そして、ステップS7において、算出機能16−3により、ステップS4及びステップS6で読み込んだ2つの電圧値より、3相分の電流を算出する。すなわち、例えば、ステップS4及びステップS6においてV相の電圧値(範囲Bの電圧値)とV相+W相の電圧値(範囲Cの電圧値)が読み込こまれた場合、まず、そのV相の電圧値とV相+W相の電圧値とからV相及びW相の各電圧値を求める。そして、V相及びW相の各電圧値とシャント抵抗15の抵抗値によりV相及びW相の各電流値を求め、V相及びW相の合計電流値から残りのU相の電流値を求める。
【0032】
なお、図2において、タイマ値は範囲Bや範囲Cに限らず、それ以外の領域、例えば、W相のみがONしている領域や、U相とW相の両方がONしている領域としてもよい。
このように、各相に流れる電流の電流値を検出するためのシャント抵抗15を設け、且つ、各相毎に所定の位相差をもつ三角基準波に基づいて各相のスイッチング素子13の動作を制御するPWM制御信号を生成することにより、図2に示すように各相のONタイミングをずらし、シャント抵抗15により各相に流れる電流の合計電流値に応じた電圧値を2回検出し、その2回の検出による2つの電圧値に基づいて各相に流れる電流の電流値を算出しているので、従来のように各相にシャント抵抗を設けなくとも、1つのシャント抵抗15により各相に流れる電流の電流値を算出することができるので、インバータ装置10を構成する回路全体を小型化することが可能となり、その分コストも抑えることが可能となる。
【0033】
また、各相のスイッチング素子13の動作を制御するPWM制御信号を、各相毎に所定の位相差をもつ三角基準波に基づいて生成することにより、図2に示すように各相のONタイミングがずらすことができるので、電源回路14から各スイッチング素子13に印加される電圧を制限する平滑用コンデンサの容量を小さくすることができる。これより、その平滑用コンデンサを小さくすることができ、更に、インバータ装置10を構成する回路全体を小型化することが可能となる。
【0034】
<第2の実施形態>
図4は、本発明の他の実施形態のインバータ装置の回路例を示す図である。なお、図1に示すインバータ装置10と同じ構成のものは、同じ符号を付けている。
【0035】
図4に示すように、インバータ装置40は、3相(U相、V相、及びW相)モータ11を駆動させるためのインバータ装置であって、互いに120度の位相差をもつ交流電流を各相に生成し、3相モータ11を駆動させるためのインバータ回路12と、インバータ回路12の各相の上下にそれぞれ設けられるスイッチング素子13(SW1〜SW6)に電力を供給する電源回路14と、インバータ回路12に設けられる電圧検出手段としてのシャント抵抗15と、各相のPWM制御信号のON/OFFのタイミングをトリガにしてシャント抵抗15の両端にかかる電圧の電圧値を所定時間保持する電圧保持手段としてのサンプルホールド回路41と、インバータ回路12の動作制御などを行う制御部16とで構成されている。なお、インバータ装置10は、他に、電源回路14から各スイッチング素子13に印加される電圧を制限する平滑用コンデンサを備えている。
【0036】
上記制御部16は、各スイッチング素子13のON/OFFの切替動作を制御するPWM制御信号を生成する制御手段としてのPWM制御機能16−1と、サンプルホールド回路41で保持している電圧値(アナログ値)をデジタル値に変換するA/D変換機能16−2と、デジタル値に変換された電圧データに基づいて各相に流れる電流の電流値を算出する算出手段としての算出機能16−3を有して構成される。
【0037】
そして、制御部16から生成されるPWM制御信号を上記6つのスイッチング素子13に与えることによって、各スイッチング素子33を周期的にスイッチングさせ、各相に、互いに位相が120度ずれる交流電流を流し、3相モータ71を駆動させる。
【0038】
次に、図5は、制御部16において生成される各相の三角基準波、各相のPWM制御信号、及び各相のPWM制御信号に対応するシャント抵抗15の電圧波形を示す図である。
図5に示すように、制御部16で使用される三角基準波は、互いに所定の位相差をもっており、この三角基準波に基づいて、各相毎にPWM制御信号が生成される。また、図5には、U相、V相、及びW相の下のスイッチング素子13(SW4、SW5、及びSW6)のPWM制御信号が示されている。また、図5の一番下に示す波形は、サンプホールド回路41において各相のPWM制御信号のONタイミング又はOFFタイミングに同期して保持されたシャント抵抗15の電圧波形を示している。図5に示す例では、U相下のスイッチング素子13のONタイミングに同期して(トリガDにより)、U相及びW相のPWM制御信号がONとなるときのシャント抵抗15の電圧値を所定時間(範囲G)保持している。また、W相下のスイッチング素子13のONタイミングに同期して(トリガEにより)、V相及びW相のPWM制御信号がONとなるときのシャント抵抗15の電圧値を所定時間(範囲H)保持している。また、V相下のスイッチング素子13のOFFタイミングに同期して(トリガFにより)、W相のPWM制御信号がONとなるときのシャント抵抗15の電圧値を所定時間(範囲I)保持している。
【0039】
このように、各相毎に所定の位相差をもつ三角基準波に基づいて各相のスイッチング素子13の動作を制御するPWM制御信号を生成することにより、図5に示すように各相のONタイミングがずれ、且つ、サンプルホールド回路41によりシャント抵抗15の両端にかかる電圧の電圧値が所定時間保持されるので、どのタイミングでもシャント抵抗15の電圧値を検出することができる。また、サンプホールド回路41により、どのタイミングでもシャント抵抗15の電圧値を検出することができるので、インバータ装置10の制御部16のように、各相のPWM制御信号のDUTYに基づいてA/D変換用のタイマ値を求める必要がなくなる。
【0040】
次に、インバータ装置40における制御部16の動作を説明する。
図6は、制御部16の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップST1において、PWM制御機能16−1により、各相の三角基準波と各相の交流生成指令値に基づいて、各相のPWM制御信号のDUTYを決定する。
【0041】
次に、ステップST2において、PWM制御機能16−1により、各相の上下のスイッチング素子13に対してそれぞれPWM制御信号を出力する。
次に、ステップST3において、どの相のシャント抵抗15の電圧値を読み込むかを決定する。すなわち、例えば、W相及びV相の電圧値(範囲G)を読み込むことを決定する。
【0042】
次に、ステップST4において、A/D変換機能16−2により、サンプルホールド回路41からステップST3において決定された相の電圧値を読み込み、デジタル値に変換する。例えば、範囲Gにおいてサンプルホールド回路41が保持している電圧値を読み込み、デジタル値に変換する。
【0043】
次に、ステップST5において、A/D変換機能16−2により、ステップST3において決定された相以外のどの相のシャント抵抗15の電圧値を読み込むか決定する。すなわち、例えば、W相及びV相の電圧値(範囲H)を読み込むことを決定する。
【0044】
次に、ステップST6において、A/D変換機能16−2により、サンプルホールド回路41からステップST5において決定された相の電圧値を読み込み、デジタル値に変換する。例えば、範囲Hにおいてサンプルホールド回路41が保持している電圧値を読み込み、デジタル値に変換する。
【0045】
そして、ステップST7において、算出機能16−3により、ステップST4及びステップST6で読み込んだ2つの電圧データより、3相分の電流を算出する。すなわち、例えば、ステップST4及びステップST6においてU相+W相の電圧値(範囲Gの電圧値)とV相+W相の電圧値(範囲Hの電圧値)が読み込こまれた場合、まず、そのU相+W相の電圧値とシャント抵抗15の抵抗値とからV相に負方向に流れる電流の電流値を求め、V相+W相の電圧値とシャント抵抗15の抵抗値とからU相に負方向に流れる電流の電流値を求める。そして、V相及びU相の各電流値から残りのW相の電流値を求める。
【0046】
このように、各相に流れる電流の電流値を検出するためのシャント抵抗15を設け、各相毎に所定の位相差をもつ三角基準波に基づいて各相のスイッチング素子13の動作を制御するPWM制御信号を生成することにより、図5に示すように各相のONタイミングをずらし、そして、各相に流れる電流の合計電流値に応じた電圧値を所定時間保持しておき、その所定時間保持された電圧値を2回検出し、その2回の電圧検出による2つの電圧値に基づいて各相に流れる電流の電流値を算出しているので、従来のように各相にシャント抵抗を設けなくとも、1つのシャント抵抗15により各相に流れる電流の電流値を算出することができるので、インバータ装置10を構成する回路全体を小型化することが可能となり、その分コストも抑えることが可能となる。
【0047】
また、サンプホールド回路41によりどのタイミングでもシャント抵抗15の電圧値を検出することができるので、高変調率でPWM制御信号を生成しても確実に各相の電流値を検出することが可能となる。
また、各相のスイッチング素子13の動作を制御するPWM制御信号を、各相毎に所定の位相差をもつ三角基準波に基づいて生成することにより、図5に示すように各相のONタイミングをずらすことができるので、電源回路14から各スイッチング素子13に印加される電圧を制限する平滑用コンデンサの容量を小さくすることができる。これより、その平滑用コンデンサを小さくすることができ、更に、インバータ装置10を構成する回路全体を小型化することが可能となる。
<その他の実施形態>
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において、種々の構成を採用可能である。例えば、以下のような構成変更も可能である。
【0048】
(1)上記実施形態では、シャント抵抗15から電圧値を2回検出し、その2回分の電圧値から各相の電流値を求めているが、シャント抵抗15で検出する電圧値の回数は、特に限定されない。すなわち、3つ以上の電圧値に基づいて各相の電流値を求めてもよい。
【0049】
(2)上記実施形態では、各相の電流値をシャント抵抗15により算出しているが、トランスなど他の負荷ディバイスで各相の電流値を算出するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、各相の三角基準波の互いの位相差は、モータ駆動時では、一定であるが、この位相差を動的に可変させてもよい。
【0050】
(4)上記実施形態では、制御部16において、3相のスイッチング素子のONタイミングをずらして各相のPWM制御信号を出力しているが、制御部16の後段に3相のスイッチング素子のONタイミングをずらすための制御回路を搭載し、その制御回路から各相のPWM制御信号出力するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、従来のように各相にシャント抵抗を設けなくとも、各相に流れる電流の電流値を算出することができるので、インバータ装置を構成する回路全体を小型化することが可能となり、その分コストも抑えることが可能となる。
【0052】
また、電圧保持手段によりどのタイミングでも電圧検出手段の電圧値を検出することができるので、高変調率でPWM制御信号を生成しても確実に各相の電流値を検出することが可能となる。
また、各相のPWM制御信号を、各相毎に所定の位相差をもつ三角基準波に基づいて生成することにより、各相のONタイミングがずらすことができるので、インバータに印加される電圧を制限する平滑用コンデンサの容量を小さくすることができる。これより、その平滑用コンデンサを小さくすることができ、更に、インバータ装置10を構成する回路全体を小型化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のインバータ装置の回路例を示す図である。
【図2】各相の三角基準波、各相のPWM制御信号、及び各相のPWM制御信号に対応するシャント抵抗15の電圧波形を示す図である。
【図3】制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態のインバータ装置の回路例を示す図である。
【図5】各相の三角基準波、各相のPWM制御信号、及び各相のPWM制御信号に対応するシャント抵抗の電圧波形を示す図である。
【図6】制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】(a)は、既存のインバータ装置の回路例を示す図である。(b)及び(c)は、既存のインバータ装置におけるPWM制御信号の波形を示す図である。
【符号の説明】
10 インバータ装置
11 3相モータ
12 インバータ回路
13 スイッチング素子
14 電源回路
15 シャント抵抗
16 制御部
40 インバータ装置
41 サンプルホールド回路

Claims (4)

  1. 複数相に互いに所定の位相差をもつ交流電流を生成しモータを駆動させるインバータ装置であって、
    互いに位相が異なる三角基準波に基づいて上記各相にそれぞれ設けられるスイッチング素子のチョッピング周期位相がずれた制御信号を生成し、上記インバータの各相に互いに所定の位相差をもつ交流電流を生成させる制御手段と、
    上記各相に流れる交流電流の合計電流値に応じた電圧値を検出する電圧検出手段と、
    上記電圧検出手段で検出される電圧値を、上記各スイッチング素子のON動作又はOFF動作に同期して所定時間保持するサンプルホールド回路と、
    上記サンプルホールド回路において保持される複数の電圧値に基づいて上記各相に流れる交流電流の電流値を算出する算出手段と、
    を備えることを特徴とするインバータ装置。
  2. 請求項1に記載のインバータ装置であって、
    上記電圧値は、上記各相の制御信号のDUTYに応じて変化することを特徴とするインバータ装置。
  3. 複数相に互いに所定の位相差をもつ交流電流が流れることによって駆動するモータの上記各相の交流電流の電流値を検出するモータ電流検出方法であって、
    互いに位相が異なる三角基準波に基づいて上記各相にそれぞれ設けられるスイッチング素子のチョッピング周期位相をずらし、
    上記スイッチング素子のON動作のタイミング又はOFF動作のタイミングに同期して上記各相に流れる交流電流の合計電流値に対応する電圧値を検出するとともにサンプルホールド回路により所定時間保持し、
    上記サンプルホールド回路により保持した複数の電圧値に基づいて、上記各相に流れる交流電流の電流値を算出することを特徴とするモータ電流検出方法。
  4. 請求項3に記載のモータ電流検出方法であって、
    上記電圧値は、上記各相の制御信号のDUTYに応じて変化することを特徴とするモータ電流検出方法。
JP2002374500A 2002-12-25 2002-12-25 インバータ装置及びモータ電流検出方法 Expired - Fee Related JP4178946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002374500A JP4178946B2 (ja) 2002-12-25 2002-12-25 インバータ装置及びモータ電流検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002374500A JP4178946B2 (ja) 2002-12-25 2002-12-25 インバータ装置及びモータ電流検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004208413A JP2004208413A (ja) 2004-07-22
JP4178946B2 true JP4178946B2 (ja) 2008-11-12

Family

ID=32812509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002374500A Expired - Fee Related JP4178946B2 (ja) 2002-12-25 2002-12-25 インバータ装置及びモータ電流検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4178946B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005224070A (ja) * 2004-02-09 2005-08-18 Nippon Yusoki Co Ltd インバータ制御装置およびインバータ制御方法
JP4539237B2 (ja) * 2004-08-30 2010-09-08 パナソニック株式会社 インバータ装置
JP4722689B2 (ja) * 2005-12-08 2011-07-13 本田技研工業株式会社 電動機の制御装置
JP5252475B2 (ja) 2007-11-06 2013-07-31 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 多相電動機の制御装置
JP2009124782A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Omron Corp 多相電動モータ制御装置
JP4557050B2 (ja) 2008-06-13 2010-10-06 トヨタ自動車株式会社 信号制御装置
JP5178799B2 (ja) * 2010-09-27 2013-04-10 株式会社東芝 モータ制御装置
JP7236855B2 (ja) * 2018-12-13 2023-03-10 ナブテスコ株式会社 三相交流制御装置および三相交流制御システム
JP7221424B2 (ja) * 2020-01-28 2023-02-13 三菱電機株式会社 インバータ制御装置及び電動機駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004208413A (ja) 2004-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100567492B1 (ko) 전동기의 전류검출방법과 전동기의 제어장치
KR100416865B1 (ko) 저 잡음 및 고 효율의 브러쉬리스 모터 구동 회로
EP1943723B1 (en) Improvements in or relating to driving brushless dc (bldc) motors
JP2008042954A (ja) モータ駆動回路、方法およびそれらを用いたディスク装置
JP2003164159A (ja) 三相インバータの電流検出装置
JP2002199784A (ja) 切換式リラクタンス駆動システムにおける電流チョッピング
JP2005192335A (ja) インバータ装置およびモータ制御方法
JP4178946B2 (ja) インバータ装置及びモータ電流検出方法
JP4578142B2 (ja) ブラシレスdcモータの駆動装置
CN112448623A (zh) 马达驱动电路及方法
JP4396270B2 (ja) インバータ装置およびモータ制御方法
JP2005269880A (ja) 3相電圧型pwmインバータ装置
JP5109354B2 (ja) モータインバータ装置及びその制御方法
JP4031965B2 (ja) 電動機の制御装置
JP2003209976A (ja) Pwmインバータ装置及びその電流検出方法
JP2004222482A (ja) ブラシレス直流モータの制御装置及び方法
JP2005020919A (ja) 電動機の制御装置
JP2000287479A (ja) ブラシレスモータの制御装置
JP2018182884A (ja) モータ制御装置および制御方法
JP2012182874A (ja) モータ制御装置
JP2005210871A (ja) モータ駆動制御装置及びモータ電流検出方法
JP2004007929A (ja) 交流/交流直接形電力変換装置の出力電圧補償装置
US10381969B2 (en) Control device and control method
JPH09154294A (ja) ブラシレス直流モータの駆動方法
JP2003079159A (ja) パルス幅変調型電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080702

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080818

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees