JP2004193864A - 撮像装置および欠陥補正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像後の電源遮断直前に固体撮像素子の撮像領域を遮光状態にし(ステップST5)、遮光状態において固体撮像素子の白点欠陥を新たに検出し、白点欠陥の位置を保持しておく(ステップST6)。そして、次回の電源投入後に、検出された新たな白点欠陥からの出力信号が他の画素の出力信号を用いて補間されて撮像信号が得られる。以上のように、電源投入直後ではなく、電源遮断直前に白点欠陥を検出する。
【選択図】図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置および欠陥補正方法に関し、特に白点欠陥を補正して撮像信号を得る撮像装置および欠陥補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
固定撮像素子の画素の内、正常な出力が得られない画素を点欠陥と一般的に言っている。この点欠陥には、白点および黒点と称されるものがある。
【0003】
白点PWは、結晶欠陥等により暗信号時に発生し、図7(a)および図7(b)に示したように、他の正常な画素が暗示の信号レベルR0を出力しているのに比較して、その点欠陥の画素がレベルRWだけ大きな出力を示す点欠陥である。
【0004】
黒点PBは、図8(a)および図8(b)に示したように固体撮像素子に全面均一な明るさの光が入射した際、他の正常な画素が暗示の信号レベルR0よりもレベルRSだけ大きい信号を出力しているのに比較して、その点欠陥の画素がレベルRSよりもレベルRBだけ小さいかほとんど出力を示さない点欠陥である。
これらの点欠陥において、暗信号時白点については、固体撮像素子に対する宇宙線照射等の影響で新たに発生してしまう場合がある。
【0005】
従来、点欠陥の補正方法の一つとして、固体撮像素子単体で点欠陥の検出を行い、更に検出した点欠陥がその固体撮像素子のどの位置かを検出し、その位置(アドレス)をROMに書き込んでおく。そして、その固体撮像素子と、そのROMを撮像装置の筐体に組み込む。ビデオカメラやデジタルスチルカメラとして使用された時に、そのROMのアドレスが示す、その固体撮像素子の画素を他の正常な画素のデータで補間して出力するようにしている。
【0006】
または、固体撮像素子を撮像装置に組み込んだ後の撮像装置の初期検査工程にて、アイリス等を閉じて遮光状態とし暗信号時白点及びそのアドレスを検出したり、固体撮像素子に全面均一な明るさの光を入射して黒点及びそのアドレス検出しておく。更にそれらの検出した点欠陥のアドレスを内蔵メモリ等に記憶し、その固体撮像素子の画素を他の正常な画素のデータで補間して出力するようにしている。
【0007】
しかしながら、いずれの場合においても、ビデオカメラやデジタルスチルカメラとして、ユーザーに渡った後に前述したような宇宙線照射等の影響で新たに点欠陥(暗信号時白点)が発生した場合には、ユーザーから返却してもらう必要がある。そして、前者の方法では再度筐体から固体撮像素子及びROMを取り出し、その固体撮像素子の検査を実施する必要がある。また、後者の方法では撮像装置の初期検査工程を再度実施し、内蔵メモリを書き直す必要がある。
【0008】
これに対して、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの電源投入直後に自動的に暗信号時白点を補正する方法も実用化されている(特許文献1参照。)。この自動補正の方法によれば、宇宙線照射等の影響で新たに暗信号時白点が発生した場合でも、電源投入直後に常に自動的に補正動作を実施するため、ユーザーから返却してもらう必要が無く、常に正常な撮影が出来るようになる。
【0009】
【特許文献1】
特開平3−227185号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この動作は電源投入直後に行われるとともに、通常ではレベルの小さな暗信号時白点を精度良く検出するため、数フレーム蓄積して大きな信号レベルとする必要があるので、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの電源投入後撮像開始までの起動時間がかかってしまうという問題がある。
特にデジタルスチルカメラの場合には、起動後すぐに撮像を開始したいこともあり、起動時間も仕様上の重要な要素となる。
【0011】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、新たに発生する白点欠陥を補正しつつ、白点欠陥の検出による電源投入後撮像開始までの起動時間の増大を回避することができる撮像装置および欠陥補正方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の撮像装置は、固体撮像素子の白点欠陥からの出力信号を他の画素の出力信号を用いて補間して撮像信号を得る撮像装置であって、前記固体撮像素子の撮像領域への光の入射を遮る遮光手段と、電源遮断信号を受けて前記遮光手段を制御して前記固体撮像素子の前記撮像領域を遮光状態とする制御手段と、前記遮光状態において前記固体撮像素子の白点欠陥を新たに検出して、前記白点欠陥の位置を保持する点欠陥検出保持手段とを有する。
【0013】
電源遮断時から電源投入時までの時間を計測する時間計測手段をさらに有し、前記制御手段は、前記時間計測手段により計測された時間が所定の時間よりも長い場合に、電源起動信号を受けて前記遮光手段を制御して前記固体撮像素子の前記撮像領域を遮光状態とし、前記点欠陥検出保持手段は、前記遮光状態において前記固体撮像素子の白点欠陥を新たに検出して、前記白点欠陥の位置を保持する。
【0014】
上記の本発明の撮像装置では、電源遮断信号を受けた制御部により遮光手段が制御されて固体撮像素子の撮像領域が遮光状態にされる。
遮光状態において点欠陥検出保持手段により固体撮像素子の白点欠陥が新たに検出され、白点欠陥の位置が保持される。
次回の撮像の際に、点欠陥検出保持手段により保持された新たな点欠陥からの出力信号は、他の画素の出力信号を用いて補間されて撮像信号が得られる。
【0015】
さらに、上記の目的を達成するため、本発明の欠陥補正方法は、固体撮像素子の白点欠陥からの出力信号を他の画素の出力信号を用いて補間して撮像信号を得る欠陥補正方法であって、前記固体撮像素子の撮像領域を遮光状態とする第1ステップと、前記遮光状態において前記固体撮像素子の白点欠陥を新たに検出して、前記白点欠陥の位置を保持する第2ステップとを有し、撮像後の電源遮断直前に前記第1および第2ステップを行い、次回の電源投入後に、前記検出された新たな白点欠陥からの出力信号を他の画素の出力信号を用いて補間して撮像信号を得る。
【0016】
電源遮断時から電源投入時までの時間を計測しておき、計測された時間が所定の時間よりも長い場合に、前記第1および第2ステップの動作を前記電源投入後、撮像前に切り換えて行い、撮像の際に、前記検出された新たな白点欠陥からの出力信号を他の画素の出力信号を用いて補間して撮像信号を得る。
【0017】
上記の本発明の点欠陥補正方法では、撮像後の電源遮断直前に固体撮像素子の撮像領域が遮光状態にされる。
遮光状態において固体撮像素子の白点欠陥が新たに検出され、白点欠陥の位置が保持される。
そして、次回の電源投入後に、検出された新たな白点欠陥からの出力信号が他の画素の出力信号を用いて補間されて撮像信号が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の撮像装置および欠陥補正方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
第1実施形態
図1は、本実施形態に係る撮像装置の一例を示す概略構成図である。なお、本実施形態では、撮像装置としてビデオカメラやデジタルスチルカメラ等のカメラを例に挙げて説明する。
【0020】
図1に示す撮像装置は、撮像レンズ2と、絞り3と、CCD(固体撮像素子)4と、制御部5と、信号処理部6と、レンズ駆動部7と、絞り駆動部8と、CCD駆動部9と、操作部10とを有する。
【0021】
撮像レンズ2は、複数枚のレンズを組み合わせたレンズ群を複数有するレンズユニットであり、ズーム機能とフォーカス機能とを有する。撮像レンズ2は、制御部5からの焦点制御信号を受けたレンズ駆動部7からの駆動信号に従ってズーム動作やフォーカス動作を行う。
【0022】
絞り3は、被写体の撮影において最適な入射光の光束をCCD4の撮像領域に供給するように入射光量を調節する。絞り3は、制御部5からの絞り制御信号を受けた絞り駆動部8からの駆動信号に従って開閉動作を行う。
【0023】
CCD4は、フォトダイオードを含む画素を数十万〜数百万個マトリックス状に配列した撮像領域(受光部)を有する。撮像領域に達した入射光は各フォトダイオードにより光電変換されて信号電荷が生成される。この信号電荷がCCD駆動部9からの駆動信号に従って、一定期間蓄積された後に転送部に送られて垂直および水平に転送され、出力部からアナログ信号である出力信号として出力される。
【0024】
制御部5は、図示しないが例えばCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)を有する。制御部5は、撮像装置の動作手順が書き込まれたROM(Read Only Memory: 読み出し専用メモリ)を備えている。制御部5は、ユーザの操作に伴って操作部10から供給される信号とこのROMの情報を用いて各部の動作を制御する制御信号を生成する。
【0025】
信号処理部6は、CCD4からのアナログ信号をディジタル信号に変換し、さらに例えば表示や録画のための画像信号を生成する。生成された画像信号は、記録され、さらに図示しない表示機器や録画装置に出力される。この信号処理部6には、後述するように白点欠陥検出保持部と白点欠陥補間部とが含まれている。
【0026】
操作部10は、図示しないシャッタボタンや電源ボタン等を有する。本実施形態においては、後述するように、特に電源ボタンの押圧により欠陥検出動作が開始される。
【0027】
図2は、信号処理部に含まれる白点欠陥補正システムである白点欠陥検出保持部60と、白点欠陥補間部70の一例を示す構成図である。
【0028】
白点欠陥検出保持部60は、例えば、コンパレータ(比較手段)61と、アドレスカウンタ62と、書き込みコントローラ63と、アドレス保持用レジスタ(保持手段)64とを有する。上記のアドレスカウンタ62と書き込みコントローラ63とにより、本発明の位置データ生成手段が構成される。
【0029】
コンパレータ61は、生の撮像出力信号Inを入力し、予め設定された検出リファレンスレベル信号SRを制御部5から入力し、撮像出力信号Inとリファレンスレベル信号SRとを比較する。撮像出力信号Inのレベルがリファレンスレベル信号SR以上となったときに、補正が必要である検出信号SPを書き込みコントローラ63に出力する。
【0030】
アドレスカウンタ62は、信号処理部6に含まれるタイミングジェネレータからのタイミング信号を入力して、現在の垂直アドレスデータSVおよび水平アドレスデータSHを書き込みコントローラ62に出力する。
【0031】
書き込みコントローラ63は、コンパレータ61からの検出信号SPと、アドレスカウンタからの垂直アドレスデータSVおよび水平アドレスデータSHを入力して、欠陥画素のアドレスを検出し、アドレス保持用レジスタ64に出力する。
【0032】
アドレス保持用レジスタ64は、例えば4つのレジスタ64a〜64dを有し、書き込みコントローラ63からの欠陥画素のアドレス情報を記憶し、欠陥画素の垂直および水平のアドレス情報VA,HAが順次、次のレジスタへ転送され保持される。なお、レジスタの数は、4つに限定されるものではない。
【0033】
欠陥補間部70は、実際に撮像した際の撮像出力信号のうち、アドレス保持用レジスタ64に保持された欠陥画素の垂直および水平のアドレス情報VA,HAを入力して、当該アドレスに対応する欠陥画素の出力信号を、周辺の他の画素の出力信号を用いて補間する。例えば、CCD4のカラーフィルタの配置を考慮して、欠陥画素の色と同色で周囲に配置されている複数の画素からの出力信号を用いて加算平均することにより補正出力信号を生成して、欠陥画素の出力信号とする。
なお、欠陥補間部70は、固体撮像素子単体あるいは固体撮像素子を撮像装置に組み込んだ後の撮像装置の初期検査工程にて検出され図示しないROMに書き込まれた欠陥画素の出力信号も補間する。
【0034】
次に、上記の撮像装置における欠陥補正方法について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0035】
まず、ユーザが操作部10の電源ボタンを押して電源が投入されると(ステップST1)、直ぐに撮像開始の状態となり、ユーザは、電源投入後に直ぐに撮像(ステップST2)および画像記録(ステップST3)が可能となる。
【0036】
撮像終了後、ユーザが操作部10の電源ボタンを押すことにより(ステップST4)、電源を遮断する前に制御部5は絞り3を閉じるように制御して、CCD4の撮像領域を遮光状態とする(ステップST5)。なお、絞り3の他、メカニカルシャッタを閉じることによりCCD4の撮像領域を遮光状態としてもよい。上記の絞り3あるいはメカニカルシャッタは、本発明の遮光手段に相当する。
【0037】
遮光状態において、画素からの生の撮像出力信号を白点欠陥検出保持部60へ入力し、白点欠陥を検出する(ステップST6)。この際、レベルの小さな暗信号時白点を精度良く検出するため、数フレーム蓄積して大きな信号レベルとする必要がある。
【0038】
検出された白点欠陥のアドレス情報をアドレス保持用レジスタ64に保持する(ステップST6)。なお、アドレス保持用レジスタ64に書き込まれた白点欠陥のアドレス情報をEEPROM等の不揮発性メモリに記憶保持させてもよい。
【0039】
上記の白点欠陥の検出および保持が完了した後、制御部5は実際に電源を遮断する。このようにして検出および保持された白点欠陥のアドレス情報に基づいて、次回の撮像時において、白点欠陥補間部70により白点欠陥補正動作が行われる。
【0040】
(比較例)
従来技術で述べたビデオカメラやデジタルスチルカメラの電源投入直後に自動的に暗信号白点を検出して補正する動作は、図4のフローとなる。
【0041】
電源が投入されると(ステップST11)、所定期間絞りあるいはメカニカルシャッタ等を自動的に閉じ、CCDの撮像領域を遮光状態にする(ステップST12)。
【0042】
遮光状態において、画素からの生の撮像出力信号に基づいて、白点欠陥を検出し、検出された白点欠陥のアドレス情報を保持する(ステップST13)。白点欠陥を検出する際、レベルの小さな暗信号時白点を精度良く検出するため、数フレーム蓄積して大きな信号レベルとする必要がある。
【0043】
その後、絞りあるいはメカニカルシャッタ等を開いて、撮像開始状態とし、ユーザにより被写体が撮像され(ステップST14)、画像記録がなされる(ステップST15)。
【0044】
撮像後、ユーザにより電源遮断ボタンが押されると直ぐに、電源が遮断される(ステップST16)。
【0045】
上記の比較例の動作では、白点欠陥を検出する際、レベルの小さな暗信号時白点を精度良く検出するため、数フレーム蓄積する必要があることから、電源投入後、実際の撮像開始までの起動時間がかかってしまうという問題がある。
【0046】
本実施形態では、時間のかかる白点欠陥検出動作は、電源遮断直前に行われることから、起動時間が増大することを回避することができる。また、次回の撮像時には、前回の撮像直後に検出した白点欠陥のアドレス情報が保持されているため、当該情報を用いて点欠陥補正動作を実施することが可能となる。
従って、従来の電源投入直後に白点欠陥検出動作を行うのに比して、若干時間が経過しているものの、宇宙線照射等の影響で新たに発生する暗信号時白点を補正して正常な撮像画像を得ることが可能となる。
【0047】
第2実施形態
図5は、本実施形態に係る撮像装置の一例を示す概略構成図である。なお、本実施形態では、撮像装置としてビデオカメラやデジタルスチルカメラ等のカメラを例に挙げて説明する。また、第1実施形態と同様の構成要素には、同一の符号を付しており、その説明は省略する。
【0048】
本実施形態では、時間計測手段11が設けられている。時間計測手段11は、ユーザからの操作部10の電源ボタンの押圧による電源遮断時から、次の操作部10の電源ボタンの押圧による電源投入時までの時間を計測する。
【0049】
制御部5は、時間計測手段11により計測された時間が所定の時間よりも長い場合、すなわち長期の不使用期間を経て使用する場合やユーザが初めて製品を使用する場合に、撮像前に白点欠陥検出動作を行うように信号処理部6に制御信号を出力する。
【0050】
次に、上記の撮像装置における欠陥補正方法について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0051】
まず、ユーザが操作部10の電源ボタンを押して電源が投入されると(ステップST21)、時間計測手段11により計測された不使用期間tが予め設定された時間t0よりも短いかどうかの判定が制御部5によりなされる(ステップST22)。
【0052】
そして、不使用期間tが予め設定された時間t0よりも短い場合には、第1実施形態と同様に、直ぐに撮像開始の状態となり、ユーザは、電源投入後に直ぐに撮像(ステップST23)および画像記録(ステップST24)が可能となる。
【0053】
撮像終了後、ユーザが操作部10の電源ボタンを押すことにより(ステップST25)、電源を遮断する前に制御部5は絞り3を閉じるように制御して、CCD4の撮像領域を遮光状態とする(ステップST26)。なお、絞り3の他、メカニカルシャッタを閉じることによりCCD4の撮像領域を遮光状態としてもよい。
【0054】
遮光状態において、画素からの生の撮像出力信号を白欠陥検出保持部60へ入力し、白点欠陥を検出する(ステップST27)。この際、レベルの小さな暗信号時白点を精度良く検出するため、数フレーム蓄積して大きな信号レベルとする必要がある。
【0055】
検出された白点欠陥のアドレス情報をアドレス保持用レジスタ64に保持する(ステップST27)。なお、アドレス保持用レジスタ64に書き込まれた白点欠陥のアドレス情報をEEPROM等の不揮発性メモリに記憶保持させてもよい。
【0056】
上記の白点欠陥の検出および保持が完了した後、制御部5は実際に電源を遮断する(ステップST28)。このようにして検出および保持された白点欠陥のアドレス情報は、次回の撮像時において、白点欠陥補間部70による点欠陥補正動作に使用される。
【0057】
一方で、ステップST22において、不使用期間tが予め設定された時間t0よりも長い場合には、制御部5は絞り3を閉じるように制御して、CCD4の撮像領域を遮光状態とする(ステップST29)。なお、絞り3の他、メカニカルシャッタを閉じることによりCCD4の撮像領域を遮光状態としてもよい。
【0058】
遮光状態において、画素からの生の撮像出力信号を白点欠陥検出保持部60へ入力し、白点欠陥を検出する(ステップST30)。この際、レベルの小さな暗信号時白点を精度良く検出するため、数フレーム蓄積して大きな信号レベルとする必要がある。
【0059】
検出された白点欠陥のアドレス情報をアドレス保持用レジスタ64に保持する(ステップST30)。なお、アドレス保持用レジスタ64に書き込まれた白点欠陥のアドレス情報をEEPROM等の不揮発性メモリに記憶保持させてもよい。
【0060】
白点欠陥検出および保持動作を終えた後、制御部5は絞りあるいはメカニカルシャッタ等を開くように制御して、撮像開始状態とし、ユーザにより被写体が撮像され(ステップST31)、画像記録がなされる(ステップST32)。
【0061】
撮像後、ユーザにより電源遮断ボタンが押されると直ぐに、電源が遮断される(ステップST28)。なお、撮像前に検出された白点欠陥のアドレス情報は、次回の撮像時まで保持しておき、次回の撮像の際の点欠陥補正動作に使用される。
【0062】
本実施形態では、時間のかかる白点欠陥検出動作は、通常は電源遮断直前に行われることから、起動時間が増大することを回避することができる。また、次回の撮像時には、前回の撮像直後に検出した白点欠陥のアドレス情報が保持されているため、当該情報を用いて点欠陥補正動作を実施することが可能となる。
【0063】
一方で、長期の不利用期間を経て使用される場合には、白点欠陥検出動作を電源投入後、撮像開始前に行うことから、宇宙線照射等の影響で新たに発生する暗信号時白点のアドレス情報として最新のものを用いることができ、正常な撮像が可能となる。
【0064】
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。例えば、信号処理部6の構成については特に限定はなく、また、信号処理部6に含まれる点欠陥検出部60の構成は一例として説明したものであり、同様の機能を達成できれば他の構成を採用することもできる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、新たに発生する白点を補正しつつ、白点の検出による電源投入後撮像開始までの起動時間の増大を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る撮像装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】信号処理部に含まれる白点欠陥検出保持部および白点欠陥補間部の構成の一例を示す図である。
【図3】第1実施形態に係る白点欠陥検出および撮像の動作を示すフローチャートである。
【図4】比較例の白点欠陥検出および撮像の動作を示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態に係る撮像装置の一例を示す概略構成図である。
【図6】第2実施形態に係る白点欠陥検出および撮像の動作を示すフローチャートである。
【図7】図7(a)は撮像装置の暗信号時白点のイメージ図であり、図7(b)は暗信号時白点の信号出力波形である。
【図8】図8(a)は撮像装置の黒点のイメージ図であり、図8(b)は黒点の信号出力波形である。
【符号の説明】
1…撮像装置、2…撮像レンズ、3…絞り、4…CCD、5…制御部、6…信号処理部、7…レンズ駆動部、8…絞り駆動部、9…CCD駆動部、10…操作部、11…時間計測部、60…白点欠陥検出保持部、61…コンパレータ、62…アドレスカウンタ、63…書き込みコントローラ、64…アドレス保持用レジスタ、70…白点欠陥補間部。
Claims (6)
- 固体撮像素子の白点欠陥からの出力信号を他の画素の出力信号を用いて補間して撮像信号を得る撮像装置であって、
前記固体撮像素子の撮像領域への光の入射を遮る遮光手段と、
電源遮断信号を受けて前記遮光手段を制御して前記固体撮像素子の前記撮像領域を遮光状態とする制御手段と、
前記遮光状態において前記固体撮像素子の白点欠陥を新たに検出して、前記白点欠陥の位置を保持する点欠陥検出保持手段と
を有する撮像装置。 - 電源遮断時から電源投入時までの時間を計測する時間計測手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記時間計測手段により計測された時間が所定の時間よりも長い場合に、電源起動信号を受けて前記遮光手段を制御して前記固体撮像素子の前記撮像領域を遮光状態とし、
前記点欠陥検出保持手段は、前記遮光状態において前記固体撮像素子の白点欠陥を新たに検出して、前記白点欠陥の位置を保持する
請求項1記載の撮像装置。 - 前記点欠陥検出保持手段は、
前記遮光状態において前記固体撮像素子の各画素から出力される出力信号のレベルを所定のしきい値レベルと比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づいて、特異なレベルの信号を出力する前記画素の位置データを生成する位置データ生成手段と、
前記位置データ生成手段から出力される位置データを保持する保持手段と
を有する請求項1記載の撮像装置。 - 固体撮像素子の白点欠陥からの出力信号を他の画素の出力信号を用いて補間して撮像信号を得る欠陥補正方法であって、
前記固体撮像素子の撮像領域を遮光状態とする第1ステップと、
前記遮光状態において前記固体撮像素子の白点欠陥を新たに検出して、前記白点欠陥の位置を保持する第2ステップとを有し、
撮像後の電源遮断直前に前記第1および第2ステップを行い、次回の電源投入後に、前記検出された新たな白点欠陥からの出力信号を他の画素の出力信号を用いて補間して撮像信号を得る
欠陥補正方法。 - 電源遮断時から電源投入時までの時間を計測しておき、計測された時間が所定の時間よりも長い場合に、
前記第1および第2ステップの動作を前記電源投入後、撮像前に切り換えて行い、
撮像の際に、前記検出された新たな白点欠陥からの出力信号を他の画素の出力信号を用いて補間して撮像信号を得る
請求項4記載の欠陥補正方法。 - 前記第2ステップは、
前記遮光状態において前記固体撮像素子の各画素から出力される出力信号のレベルを所定のしきい値レベルと比較するステップと、
前記比較結果に基づいて、特異なレベルの信号を出力する前記画素の位置データを生成するステップと、
生成された前記位置データを保持するステップと
を有する請求項4記載の欠陥補正方法。
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