JP2004207895A - 動画像撮像装置および動画像撮像方法 - Google Patents
動画像撮像装置および動画像撮像方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】固定パターンノイズを軽減して、CCDの暗電流信号を削除した動画像の出力を得ることができる動画像撮像装置および動画像撮像方法を提供する
【解決手段】動画像撮像装置は、画像入力部3により撮像された動画像データを記憶するメモリ6と、画像入力部3の露光時間を制御する露光制御部10と、画像入力部3により撮像される被写体の動画像による光を遮断して画像入力部3から暗電流出力を得るシャッタ2と、シャッタ2の遮断時間を制御するシャッタ制御部9と、メモリ6に記憶された動画像データに対して、動画像データの出力ごとに得られた暗電流出力を演算して補正画像データを得る信号処理ブロック4とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】動画像撮像装置は、画像入力部3により撮像された動画像データを記憶するメモリ6と、画像入力部3の露光時間を制御する露光制御部10と、画像入力部3により撮像される被写体の動画像による光を遮断して画像入力部3から暗電流出力を得るシャッタ2と、シャッタ2の遮断時間を制御するシャッタ制御部9と、メモリ6に記憶された動画像データに対して、動画像データの出力ごとに得られた暗電流出力を演算して補正画像データを得る信号処理ブロック4とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、被写体の動画像データに信号処理を施して出力する動画像撮像装置および動画像撮像方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCD(Charge Coupled Device)撮像素子などの光電荷を蓄積する蓄積形撮像素子においては、一般に、光電変換部の暗電流は画素ごとに異なるため、暗信号画像においても画面上の固定した位置にざらついた状態で見られる固定パターンノイズが発生する。
【0003】
このような暗電流による固定パターンノイズは画像蓄積時間が長時間であったり、撮像素子の周囲温度が高かったりすると顕著に現われ撮影画像の品質を低下させる。
【0004】
図7は、補正画像を示す図である。上述した固定パターンノイズは、例えば、図7Aに示すCCD撮影画像71のうち白みがかる部分73、またはCCD撮影画像72のうち輝く部分74で示される。
【0005】
このため、従来よりCCD撮影画像の暗電流による固定パターンノイズを補正して画質を向上させるために種々の手法が提案されている。
【0006】
例えば、第1の方法として、特許文献1にも記載されている手法として、予めCCDの図7Bに示す暗信号画像76をPROM(Programable Read Onley Memory)に記憶させておき、静止画のCCD撮影画像75から記憶した暗信号画像76を引くことで固定パターンノイズを補正した静止画の補正画像77を出力する方法があった。
【0007】
また、第2の方法として、被写体画像を撮影する直前に例えばレンズキャップや絞りによってCCDを覆うことにより図7Cに示す暗信号画像79をRAM(Random Access Memory)に記憶し、静止画のCCD撮影画像78から記憶した暗信号画像79を引くことで固定パターンノイズを補正した静止画の補正画像80を出力する方法があった。
【0008】
また、第3の方法として、特許文献2にあるように、図7Dに示すように固定パターンノイズの比較的少ない短時間露光で得られた静止画のCCD撮影画像81を複数枚加算することで、長時間露光の静止画の補正画像82を得る方法などがあった。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−18793号公報
【特許文献2】
特開平5−236422号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のCCD撮影画像の暗電流による固定パターンノイズの補正方法は、一般に静止画像を撮影する時に用いられるが、動画像を撮影する場合には同様の手法が必ずしも有効ではない。
【0011】
上述した第1の方法では撮像素子の固定パターンノイズは周囲温度や画像蓄積時間によって変化するため、PROMに保存された固定パターンノイズデータが実際の撮像素子から出力される固定パターンノイズと微妙に異なることがあり、固定パターンノイズを充分に除去することができないという不都合があった。
【0012】
上述した第2の方法では,暗電流画像を記憶するために例えばレンズキャップや絞りによってCCDを覆う必要があるが,動画像を記録している最中にCCDを覆うことは現実的ではないという不都合があった。
【0013】
また、短時間露光撮影時にも固定パターンノイズはわずかながらも発生するため、上述した第3の方法のように短時間露光画像を加算した場合は固定パターンノイズも同様に加算され、固定パターンノイズを十分に軽減することはできないという不都合があった。
【0014】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、固定パターンノイズを軽減して、CCDの暗電流信号を削除した動画像の出力を得ることができる動画像撮像装置および動画像撮像方法を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の動画像撮像装置は、撮像手段により撮像された動画像データを記憶する記憶手段と、撮像手段の露光時間を制御する露光制御手段と、撮像手段により撮像される被写体の動画像による光を遮断して撮像手段から暗電流出力を得るシャッタ手段と、シャッタ手段の遮断時間を制御するシャッタ制御手段と、記憶手段に記憶された動画像データに対して、動画像データの出力ごとに得られた暗電流出力を信号処理手段により演算して補正画像データを得る演算手段とを備えたものである。
【0016】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、撮像手段の出力間隔より出力画像の更新間隔を長くし、その差分の時間の間で、撮像手段を例えば撮像手段をシャッタなどで覆い、撮影画像の出力ごとに撮像手段の暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正する。
【0017】
また、本発明の動画像撮像方法は、撮像手段により撮像された動画像データを記憶する記憶ステップと、撮像手段の露光時間を制御する露光制御ステップと、撮像手段により撮像される被写体の動画像による光を遮断して撮像手段から暗電流出力を得るシャッタステップと、シャッタステップの遮断時間を制御するシャッタ制御ステップと、記憶ステップに記憶された動画像データに対して、動画像データの出力ごとに得られた暗電流出力を上記信号処理手段により演算して補正画像データを得る演算ステップとを備えたものである。
【0018】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、撮像手段の出力間隔より出力画像の更新間隔を長くし、その差分の時間の間で、撮像手段を例えば撮像手段をシャッタなどで覆い、撮影画像の出力ごとに撮像手段の暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を適宜図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態に適用される動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0020】
まず、動画像撮像装置の構成を説明する。
1は光線束の太さを制限する絞りである。2は後述する例えば偏光版や透過型液晶などの画像入力部3(CCD)により撮像される被写体の動画像による光を遮断して画像入力部3(CCD)から暗電流出力を得るシャッタである。3はCCDで構成され被写体の動画像を撮像手段により撮像する画像入力部である。
【0021】
4は画像入力部3から出力された動画像データに検波や復調、誤り訂正などの信号処理を施して動画像データを出力するものであり、特に、メモリ6に記憶された動画像データに対して、動画像データの出力ごとに得られた暗電流出力を演算して補正画像データを得る信号処理ブロックである。5は例えば外部へのビデオ出力部や動画像表示を行う液晶ディスプレイ、記録媒体への動画像の記録を行う記録部等の画像出力部である。
【0022】
6は画像入力部3により撮像された動画像データを記憶するメモリである。7は画像入力部3の撮像タイミングを発生するタイミングジェネレータ(TG)である。8は動画像撮像装置の制御を司る制御ブロックである。9はシャッタ2の遮断時間を制御するシャッタ制御部である。10は画像入力部3の露光時間を制御する露出制御部である。
【0023】
上述したように構成された動画像撮像装置は、以下のように動作をする。
画像入力部3から得られた画像は、信号処理ブロック4を通り映像信号として出力部5へ出力されるか、メモリ6で記憶され、信号処理ブロック4で画像信号演算に用いられる。また、信号処理ブロック4からの検波情報を元に露出制御部10でそれぞれ絞り1やタイミングジェネレータ(TG)7の制御を行い、任意の露光に制御される。
【0024】
撮影画像の露光をした後に、画像入力部3から出力される撮影画像をメモリ6に記憶する。画像入力部3の出力タイミングはタイミングジェネレータ(TG)7により制御されるため、シャッタ制御部9はシャッタを制御するタイミングを知ることができる。画像入力部3の出力タイミングに合わせてシャッタ制御部9はシャッタ2の制御を行い、同時に露出制御ブロック10は画像入力部3の出力タイミングを制御することで、信号処理ブロック4はCCDの暗信号画像を得る。
【0025】
CCDの暗信号画像とメモリ6に記憶された撮影画像は、信号処理ブロック4により演算され、出力部5に出力されるのである。また、暗信号画像を得るタイミングも同様にタイミングジェネレータ(TG)7により既知であるため、シャッタ制御部9でシャッタ2を全開にし、露出制御部10で画像の露光時間を信号処理ブロック4からの検波情報より制御し、撮影画像の露光を行う。
【0026】
以上の動作を繰り返すことで、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、画像入力部3の撮影画像の出力ごとに画像入力部3の暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正した、補正画像を得ることができる。
【0027】
図2は、他の動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。図2では、図1と異なる点のみを説明し、図1と同様の点の説明を省略する。
【0028】
まず、動画像撮像装置の構成を説明する。
動画像撮像装置は、画像入力部3による動画像撮影の所定時間以上の露光撮影時間を検出する露光時間検出部12を設けた。
【0029】
上述したように構成された動画像撮像装置は、以下のように動作をする。
画像入力部3から暗電流出力を得るための、シャッタ制御部9からの制御により露光制御部10により露光時間が制御される暗出力露光時間を、露光時間検出部12により検出された撮影画像の露光時間を元に変更する。
【0030】
これにより、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、露光時間検出部12により検出された撮影画像の露光時間を元に暗出力露光時間を変更することにより、画像入力部3の撮影画像の出力ごとに画像入力部3の露光時間の長時間化により増大した固定パターンノイズによる暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正した、補正画像を得ることができる。
【0031】
なお、スイッチ11は、可動接点aを固定接点c側に接続することにより、画像入力部3から出力される撮影画像の出力をメモリ6に供給し、可動接点aを固定接点b側に接続することにより、画像入力部3から出力される暗信号画像の出力を信号処理ブロック4に供給するように制御ブロックからの制御により動作される。
【0032】
図3は、他の動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。図3では、図1と異なる点のみを説明し、図1と同様の点の説明を省略する。
【0033】
まず、動画像撮像装置の構成を説明する。
動画像撮像装置は、画像入力部3による動画像撮影影時における画像入力部3の温度を検出する温度センサ13を設けた。
【0034】
上述したように構成された動画像撮像装置は、以下のように動作をする。
画像入力部3から暗電流出力を得るための、シャッタ制御部9からの制御により露光制御部10により露光時間が制御される暗出力露光時間を、温度センサ13により検出された画像入力部3の温度を元に変更する。
【0035】
これにより、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、温度センサ13により検出された画像入力部3の温度を元に暗出力露光時間を変更することにより、画像入力部3の撮影画像の出力ごとに画像入力部3の温度上昇により増大した固定パターンノイズによる暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正した、補正画像を得ることができる。
【0036】
なお、同様に、スイッチ11は、可動接点aを固定接点c側に接続することにより、画像入力部3から出力される撮影画像の出力をメモリ6に供給し、可動接点aを固定接点b側に接続することにより、画像入力部3から出力される暗信号画像の出力を信号処理ブロック4に供給するように制御ブロックからの制御により動作される。
【0037】
図4は、シャッタの構成を示す図であり、図4Aは偏光板の回転によるシャッタ、図4Bは偏光板の移動によるシャッタ、図4Cは透過型液晶の通電遮断によるシャッタである。
【0038】
ここで,CCDの暗信号画像を得るために、CCDへの入力光を遮断するシャッタの制御について説明する。
【0039】
後述する図6で説明するように、CCDの暗信号画像を得るためには、短い時間でシャッタを制御する必要がある。しかしながら、従来の技術で述べたようなレンズキャップでCCDを覆う方法は動画像の撮影時の制御に対して現実的ではなく、また、絞りでCCDへの入力光を遮断するために高速に制御しようとすると少なからず雑音を発生する。
【0040】
そこで、本実施の形態では、例えば図4A、図4Bに示す偏光板や図4Cに示す透過型の液晶などを用いて開放または全閉の制御を高速に行うことのできるシャッタを提案する。
【0041】
図4Aに挙げたように例えば偏光板41,42を2枚使用し、2枚の相対角度を矢印で示すようにCCDへの入力光軸上に回転させて、偏光板41,42を2枚の相対角度が0度のときにはCCDへの入力光を透過する開放、相対角度が90度のときにはCCDへの入力光を遮断する全閉となるように図示しない回転駆動部を制御すれば、比較的短い時間でシャッタを開放、全閉できる。
【0042】
また、図4Bに挙げたように例えば偏光板43,44を2枚使用し、2枚の相対位置を矢印で示すようにCCDへの入力光軸に対して垂直方向に移動させて、偏光板43,44を2枚の相対位置が一致するときにはCCDへの入力光を透過する開放、相対位置が異なるときにはCCDへの入力光を遮断する全閉となるように図示しない垂直移動部を制御すれば、比較的短い時間でシャッタを開放、全閉できる。
【0043】
また、図4Cに挙げたように例えば透過型液晶45の場合には、電源46のスイッチ47のオンによる透過型液晶45に対する電圧供給時にはCCDへの入力光を透過する開放、電源46のスイッチ47のオフによる透過型液晶45に対する電圧遮断時にはCCDへの入力光を遮断する全閉となるようにスイッチ47による電源46からの電圧供給を制御するだけでシャッタを開放、全閉できる。また、逆に電源46のスイッチ47のオンによる透過型液晶45に対する電圧供給時にはCCDへの入力光を遮断する全閉、電源46のスイッチ47のオフによる透過型液晶45に対する電圧遮断時にはCCDへの入力光を透過する開放となるようにスイッチ47による電源46からの電圧供給を制御するだけでシャッタを開放、全閉できる。
【0044】
上述したように、比較的短い時間でシャッタを開放、全閉するように制御することができるため、高速に、しかも雑音を全く発生させずにCCDを覆い、CCDへの入力光を遮断することができる。
【0045】
図5に動画像撮影時での長時間露光のタイミングチャートを示し、図5Aは垂直同期信号(VD)、図5BはCCD露光時間、図5CはCCD出力、図5Dはメモリ、図5Eはビデオ出力である。
【0046】
図5Cに示すCCD出力は図5Aに示す垂直同期信号(VD)に同期して行われるが、動画像撮影時に長時間露光を行う場合、図5Bに示すCCD露光時間が長いため、図5Cに示すCCD出力を図5Aに示す垂直同期信号(VD)の毎同期ごとに行うことができない。
【0047】
そこで、図5Cに示すCCD出力を図5Dに示すメモリに記憶し、図5Cに示すCCDからの出力が得られないタイミングでは図5Dに示すメモリから画像を読み出すことで図5Eに示すビデオ出力のように連続した画像を出力する。図5Dに示すメモリは図5Cに示すCCDの出力ごとに更新されるため、図5Bに示すCCDの露光時間と同間隔で図5Eに示すビデオ出力の出力画像が更新されることになる。
【0048】
なお、図中、a,b,cは各ビデオ出力画像を示す。図5Aに示す垂直同期信号(VD)の2VDが1フレームを示し、4VDごとにa,b,cの各ビデオ出力画像を出力しているが、これに限らず、何VDごとであってもよい。また、偶数VD周期に限らず、奇数VD周期であってもよい。
【0049】
ここで、図5Cに示すCCDの出力間隔と図5Eに示すビデオ出力の出力画像の更新タイミングは、必ずしも同じである必要は無い。つまり、図5Cに示すCCDの出力間隔より図5Eに示すビデオ出力の出力画像の更新間隔を長くし、その差分の時間の間で、CCDを例えばシャッタなどで覆い、CCDの暗信号画像を得ることができれば、その暗信号画像を図5Bに示すCCDの露光時間と同等になるように演算し、実際の撮影画像から引くことで固定パターンノイズを補正することができるのである。
【0050】
図5からもわかるように、長時間露光時は動解像度が低下する。そのため、露光時間がある程度長くなれば、暗信号画像を得るための露光時間分だけ出力画像更新周期が大きくなっても、その影響は無視することができる。
【0051】
図6に本実施の形態に適用されるシャッタ制御動作のタイムチャートを示し、図6Aは垂直同期信号(VD)、図6Bはシャッタ、図6CはCCD露光時間、図6DはCCD出力、図6Eはビデオ出力である。
【0052】
図中、図6Aに示す垂直同期信号(VD)に対して、図6Bに示すシャッタはCCDの暗信号画像を得るためのCCDへの入力光を遮断する覆いを示す。図6Cに示すCCD露光時間のようにある時間露光された画像(c)は、ある時刻Tc−cで出力され、一旦メモリ6に記憶される。また、Tc−cから時刻To−cまで図6Bに示すシャッタを閉じ、(To−c 〜Tc−c)時間の図6Dに示すCCD出力のように暗信号画像(c)'を得る。
【0053】
ここで得られた図6Dに示すCCD出力の暗出力画像(c)'にゲインをかけ、図6Cに示すCCD露光時間の(c )の露光時間と同等にした後(c) と演算を行い、図6Eに示すビデオ出力の出力画像(c )''を得る。
【0054】
図6Eに示すビデオ出力の出力画像(c ),(c )' ,(c)'' の関係は、p をアンプゲインとすると、数1式となる。
【0055】
【数1】
(c )’’= (c )−p(c )'
ここで、p=((c)の露光時間)/((c)' の露光時間))
【0056】
そして、時刻To−cに図6Bに示すシャッタを開き、次の画像を得るために図6Cに示すCCD露光時間のように露光を開始する。図6Cに示すCCD露光時間のようにある時間露光された画像(d)は、ある時刻Tc−dで出力され、一旦メモリ6に記憶される。また、Tc−dから時刻To−dまで図6Bに示すシャッタを閉じ、(To−d〜Tc−d)時間の図6Dに示すCCD出力のように暗信号画像( d)'を得る。
【0057】
ここで得られた図6Dに示すCCD出力の暗出力画像( d)'にゲインをかけ、図6Cに示すCCD露光時間の(d)の露光時間と同等にした後( d) と演算を行い、図6Eに示すビデオ出力の出力画像(d)''を得る。以後も同等である。
【0058】
ここで、図6Eに示す出力画像の更新間隔(To−b〜To−c )(To−c〜To−d)は、図6Cに示す撮影画像の露光時間(To−b〜Tc−c )(To−c〜Tc−d)、つまり図6Dに示すCCDの出力間隔と、図6Cに示すCCDの暗信号画像を露光する時間(Tc−c〜To−c )(Tc−d〜To−d)との和になっていることに着目したい。
【0059】
図6Eに示す出力画像の更新間隔(To−b〜To−c )(To−c〜To−d)が、図6Cに示す撮影画像の露光時間(To−b〜Tc−c )(To−c〜Tc−d)より長いため、先に述べたように動解像度を低下させていることがわかる。しかしながら、図6Cに示す撮影画像の露光時間(To−b〜Tc−c )(To−c〜Tc−d)がある程度長くなれば、それに対する暗信号画像を得るための露光時間(Tc−c〜To−c )(Tc−d〜To−d)の影響は小さくなる。
【0060】
一般にCCDの固定パターンノイズの影響が大きくなるのは図6Cに示す撮影画像の露光時間(To−b〜Tc−c )(To−c〜Tc−d)が十分長い場合であるため、暗信号画像を得るための露光時間(Tc−c〜To−c )(Tc−d〜To−d)の影響は無視することができるのである。
【0061】
以上により、本発明の技術的な課題は全て解決され、本発明に適用される実施の形態を用いることで、動画像撮影時の長時間露光時にCCDの固定パターンノイズを軽減することができることがわかる。
【0062】
本発明に適用される実施の形態を用いることで、動画像撮影時の長時間露光時にCCDの固定パターンノイズを軽減することができ、より高画質な画像を得ることが可能となる。
【0063】
なお、上述した本実施の形態に限らず、本発明の特許請求の範囲を逸脱しない限り、適宜他の構成をとりうることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】
この発明の動画像撮像装置は、被写体の動画像を撮像手段により撮像し、上記撮像手段から出力された動画像データに信号処理手段により信号処理を施して動画像データを出力する動画像撮像装置において、上記撮像手段により撮像された動画像データを記憶する記憶手段と、上記撮像手段の露光時間を制御する露光制御手段と、上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光を遮断して上記撮像手段から暗電流出力を得るシャッタ手段と、上記シャッタ手段の遮断時間を制御するシャッタ制御手段と、上記記憶手段に記憶された動画像データに対して、上記動画像データの出力ごとに得られた上記暗電流出力を上記信号処理手段により演算して補正画像データを得る演算手段とを備えたので、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、撮像手段の出力間隔より出力画像の更新間隔を長くし、その差分の時間の間で、撮像手段を例えば撮像手段をシャッタなどで覆い、撮影画像の出力ごとに撮像手段の暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正することにより、動画像撮影時の長時間露光時に撮像手段の固定パターンノイズを軽減することができ、より高画質な画像を得ることができるという効果を奏する。
【0065】
また、この発明の動画像撮像装置は、上述において、上記撮像手段による動画像撮影の所定時間以上の露光撮影時間を検出する露光時間検出手段を設け、上記撮像手段から暗電流出力を得るための、上記シャッタ制御手段からの制御により上記露光制御手段により露光時間が制御される暗出力露光時間を、上記露光検出手段により検出された撮影画像の露光時間を元に変更するので、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、露光時間検出手段により検出された撮影画像の露光時間を元に暗出力露光時間を変更することにより、撮像手段の撮影画像の出力ごとに撮像手段の露光時間の長時間化により増大した固定パターンノイズによる暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正した、補正画像を得ることができるという効果を奏する。
【0066】
また、この発明の動画像撮像装置は、上述において、上記撮像手段による動画像撮影時における上記撮像手段の温度を検出する温度検出手段を設け、上記撮像手段から暗電流出力を得るための、上記シャッタ制御手段からの制御により上記露光制御手段により露光時間が制御される暗出力露光時間を、上記温度検出手段により検出された上記撮像手段の温度を元に変更するので、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、温度検出手段により検出された撮像手段の温度を元に暗出力露光時間を変更することにより、撮像手段の撮影画像の出力ごとに撮像手段の温度上昇により増大した固定パターンノイズによる暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正した、補正画像を得ることができるという効果を奏する。
【0067】
また、この発明の動画像撮像装置は、上述において、上記シャッタ手段は、上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光の遮断または通過を制御可能な偏光板を備えたので、偏光板を2枚使用し、2枚の相対角度を撮像手段への入力光軸上に回転させて、偏光板を2枚の相対角度が0度のときには撮像手段への入力光を透過する開放、相対角度が0度以外のときには撮像手段への入力光を遮断する全閉となるように制御して、また、偏光板を2枚使用し、2枚の相対位置を撮像手段への入力光軸に対して垂直方向に移動させて、偏光板を2枚の相対位置が一致するときには撮像手段への入力光を透過する開放、相対位置が異なるときには撮像手段への入力光を遮断する全閉となるように制御すれば、比較的短い時間でシャッタを開放、全閉することができるため、高速に、しかも雑音を全く発生させずに撮像手段を覆い、撮像手段への入力光を遮断することができるという効果を奏する。
【0068】
また、この発明の動画像撮像装置は、上述において、上記シャッタ手段は、上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光の遮断または通過を制御可能な透過型液晶板を備えたので、電源による透過型液晶に対する電圧供給時には撮像手段への入力光を透過する開放、電源による透過型液晶に対する電圧遮断時には撮像手段への入力光を遮断する全閉となるように電源からの電圧供給を制御するだけでシャッタを開放、全閉することができるため、高速に、しかも雑音を全く発生させずに撮像手段を覆い、撮像手段への入力光を遮断することができるという効果を奏する。また、逆に、電源による透過型液晶に対する電圧供給時には撮像手段への入力光を遮断する全閉、電源による透過型液晶に対する電圧遮断時には撮像手段への入力光を透過する開放となるように電源からの電圧供給を制御するだけでシャッタを開放、全閉することができるため、高速に、しかも雑音を全く発生させずに撮像手段を覆い、撮像手段への入力光を遮断することができるという効果を奏する。
【0069】
また、この発明の動画像撮像方法は、被写体の動画像を撮像手段により撮像し、上記撮像手段から出力された動画像データに信号処理手段により信号処理を施して動画像データを出力する動画像撮像方法において、上記撮像手段により撮像された動画像データを記憶する記憶ステップと、上記撮像手段の露光時間を制御する露光制御ステップと、上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光を遮断して上記撮像手段から暗電流出力を得るシャッタステップと、上記シャッタステップの遮断時間を制御するシャッタ制御ステップと、上記記憶ステップに記憶された動画像データに対して、上記動画像データの出力ごとに得られた上記暗電流出力を上記信号処理手段により演算して補正画像データを得る演算ステップとを備えたので、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、撮像手段の出力間隔より出力画像の更新間隔を長くし、その差分の時間の間で、撮像手段を例えば撮像手段をシャッタなどで覆い、撮影画像の出力ごとに撮像手段の暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正することにより、動画像撮影時の長時間露光時に撮像手段の固定パターンノイズを軽減することができ、より高画質な画像を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用される動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】他の動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図3】他の動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図4】シャッタの構成を示す図であり、図4Aは偏光板の回転によるシャッタ、図4Bは偏光板の移動によるシャッタ、図4Cは透過型液晶の通電遮断によるシャッタである。
【図5】動画像撮影時での長時間露光のタイミングチャートを示し、図5Aは垂直同期信号(VD)、図5BはCCD露光時間、図5CはCCD出力、図5Dはメモリ、図5Eはビデオ出力である。
【図6】本実施の形態に適用されるシャッタ制御動作のタイムチャートを示し、図6Aは垂直同期信号(VD)、図6Bはシャッタ、図6CはCCD露光時間、図6DはCCD出力、図6Eはビデオ出力である。
【図7】補正画像を示す図であり、図7Aは固定パターンノイズ、図7B、図7Cは静止画のCCD撮影画像から記憶した暗信号画像を引くもの、図7Dは短時間露光で得られた静止画のCCD撮影画像を複数枚加算するものである。
【符号の説明】
1……絞り、2……シャッタ、3……画像入力部、4……信号処理ブロック、5……出力部、6……メモリ、7……タイミングジェネレータ( TG) 、8……制御ブロック、9……シャッタ制御部、10……露光制御部、11……スイッチ、12……露光時間検出部、13……温度センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、被写体の動画像データに信号処理を施して出力する動画像撮像装置および動画像撮像方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCD(Charge Coupled Device)撮像素子などの光電荷を蓄積する蓄積形撮像素子においては、一般に、光電変換部の暗電流は画素ごとに異なるため、暗信号画像においても画面上の固定した位置にざらついた状態で見られる固定パターンノイズが発生する。
【0003】
このような暗電流による固定パターンノイズは画像蓄積時間が長時間であったり、撮像素子の周囲温度が高かったりすると顕著に現われ撮影画像の品質を低下させる。
【0004】
図7は、補正画像を示す図である。上述した固定パターンノイズは、例えば、図7Aに示すCCD撮影画像71のうち白みがかる部分73、またはCCD撮影画像72のうち輝く部分74で示される。
【0005】
このため、従来よりCCD撮影画像の暗電流による固定パターンノイズを補正して画質を向上させるために種々の手法が提案されている。
【0006】
例えば、第1の方法として、特許文献1にも記載されている手法として、予めCCDの図7Bに示す暗信号画像76をPROM(Programable Read Onley Memory)に記憶させておき、静止画のCCD撮影画像75から記憶した暗信号画像76を引くことで固定パターンノイズを補正した静止画の補正画像77を出力する方法があった。
【0007】
また、第2の方法として、被写体画像を撮影する直前に例えばレンズキャップや絞りによってCCDを覆うことにより図7Cに示す暗信号画像79をRAM(Random Access Memory)に記憶し、静止画のCCD撮影画像78から記憶した暗信号画像79を引くことで固定パターンノイズを補正した静止画の補正画像80を出力する方法があった。
【0008】
また、第3の方法として、特許文献2にあるように、図7Dに示すように固定パターンノイズの比較的少ない短時間露光で得られた静止画のCCD撮影画像81を複数枚加算することで、長時間露光の静止画の補正画像82を得る方法などがあった。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−18793号公報
【特許文献2】
特開平5−236422号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のCCD撮影画像の暗電流による固定パターンノイズの補正方法は、一般に静止画像を撮影する時に用いられるが、動画像を撮影する場合には同様の手法が必ずしも有効ではない。
【0011】
上述した第1の方法では撮像素子の固定パターンノイズは周囲温度や画像蓄積時間によって変化するため、PROMに保存された固定パターンノイズデータが実際の撮像素子から出力される固定パターンノイズと微妙に異なることがあり、固定パターンノイズを充分に除去することができないという不都合があった。
【0012】
上述した第2の方法では,暗電流画像を記憶するために例えばレンズキャップや絞りによってCCDを覆う必要があるが,動画像を記録している最中にCCDを覆うことは現実的ではないという不都合があった。
【0013】
また、短時間露光撮影時にも固定パターンノイズはわずかながらも発生するため、上述した第3の方法のように短時間露光画像を加算した場合は固定パターンノイズも同様に加算され、固定パターンノイズを十分に軽減することはできないという不都合があった。
【0014】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、固定パターンノイズを軽減して、CCDの暗電流信号を削除した動画像の出力を得ることができる動画像撮像装置および動画像撮像方法を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の動画像撮像装置は、撮像手段により撮像された動画像データを記憶する記憶手段と、撮像手段の露光時間を制御する露光制御手段と、撮像手段により撮像される被写体の動画像による光を遮断して撮像手段から暗電流出力を得るシャッタ手段と、シャッタ手段の遮断時間を制御するシャッタ制御手段と、記憶手段に記憶された動画像データに対して、動画像データの出力ごとに得られた暗電流出力を信号処理手段により演算して補正画像データを得る演算手段とを備えたものである。
【0016】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、撮像手段の出力間隔より出力画像の更新間隔を長くし、その差分の時間の間で、撮像手段を例えば撮像手段をシャッタなどで覆い、撮影画像の出力ごとに撮像手段の暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正する。
【0017】
また、本発明の動画像撮像方法は、撮像手段により撮像された動画像データを記憶する記憶ステップと、撮像手段の露光時間を制御する露光制御ステップと、撮像手段により撮像される被写体の動画像による光を遮断して撮像手段から暗電流出力を得るシャッタステップと、シャッタステップの遮断時間を制御するシャッタ制御ステップと、記憶ステップに記憶された動画像データに対して、動画像データの出力ごとに得られた暗電流出力を上記信号処理手段により演算して補正画像データを得る演算ステップとを備えたものである。
【0018】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、撮像手段の出力間隔より出力画像の更新間隔を長くし、その差分の時間の間で、撮像手段を例えば撮像手段をシャッタなどで覆い、撮影画像の出力ごとに撮像手段の暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を適宜図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態に適用される動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0020】
まず、動画像撮像装置の構成を説明する。
1は光線束の太さを制限する絞りである。2は後述する例えば偏光版や透過型液晶などの画像入力部3(CCD)により撮像される被写体の動画像による光を遮断して画像入力部3(CCD)から暗電流出力を得るシャッタである。3はCCDで構成され被写体の動画像を撮像手段により撮像する画像入力部である。
【0021】
4は画像入力部3から出力された動画像データに検波や復調、誤り訂正などの信号処理を施して動画像データを出力するものであり、特に、メモリ6に記憶された動画像データに対して、動画像データの出力ごとに得られた暗電流出力を演算して補正画像データを得る信号処理ブロックである。5は例えば外部へのビデオ出力部や動画像表示を行う液晶ディスプレイ、記録媒体への動画像の記録を行う記録部等の画像出力部である。
【0022】
6は画像入力部3により撮像された動画像データを記憶するメモリである。7は画像入力部3の撮像タイミングを発生するタイミングジェネレータ(TG)である。8は動画像撮像装置の制御を司る制御ブロックである。9はシャッタ2の遮断時間を制御するシャッタ制御部である。10は画像入力部3の露光時間を制御する露出制御部である。
【0023】
上述したように構成された動画像撮像装置は、以下のように動作をする。
画像入力部3から得られた画像は、信号処理ブロック4を通り映像信号として出力部5へ出力されるか、メモリ6で記憶され、信号処理ブロック4で画像信号演算に用いられる。また、信号処理ブロック4からの検波情報を元に露出制御部10でそれぞれ絞り1やタイミングジェネレータ(TG)7の制御を行い、任意の露光に制御される。
【0024】
撮影画像の露光をした後に、画像入力部3から出力される撮影画像をメモリ6に記憶する。画像入力部3の出力タイミングはタイミングジェネレータ(TG)7により制御されるため、シャッタ制御部9はシャッタを制御するタイミングを知ることができる。画像入力部3の出力タイミングに合わせてシャッタ制御部9はシャッタ2の制御を行い、同時に露出制御ブロック10は画像入力部3の出力タイミングを制御することで、信号処理ブロック4はCCDの暗信号画像を得る。
【0025】
CCDの暗信号画像とメモリ6に記憶された撮影画像は、信号処理ブロック4により演算され、出力部5に出力されるのである。また、暗信号画像を得るタイミングも同様にタイミングジェネレータ(TG)7により既知であるため、シャッタ制御部9でシャッタ2を全開にし、露出制御部10で画像の露光時間を信号処理ブロック4からの検波情報より制御し、撮影画像の露光を行う。
【0026】
以上の動作を繰り返すことで、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、画像入力部3の撮影画像の出力ごとに画像入力部3の暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正した、補正画像を得ることができる。
【0027】
図2は、他の動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。図2では、図1と異なる点のみを説明し、図1と同様の点の説明を省略する。
【0028】
まず、動画像撮像装置の構成を説明する。
動画像撮像装置は、画像入力部3による動画像撮影の所定時間以上の露光撮影時間を検出する露光時間検出部12を設けた。
【0029】
上述したように構成された動画像撮像装置は、以下のように動作をする。
画像入力部3から暗電流出力を得るための、シャッタ制御部9からの制御により露光制御部10により露光時間が制御される暗出力露光時間を、露光時間検出部12により検出された撮影画像の露光時間を元に変更する。
【0030】
これにより、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、露光時間検出部12により検出された撮影画像の露光時間を元に暗出力露光時間を変更することにより、画像入力部3の撮影画像の出力ごとに画像入力部3の露光時間の長時間化により増大した固定パターンノイズによる暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正した、補正画像を得ることができる。
【0031】
なお、スイッチ11は、可動接点aを固定接点c側に接続することにより、画像入力部3から出力される撮影画像の出力をメモリ6に供給し、可動接点aを固定接点b側に接続することにより、画像入力部3から出力される暗信号画像の出力を信号処理ブロック4に供給するように制御ブロックからの制御により動作される。
【0032】
図3は、他の動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。図3では、図1と異なる点のみを説明し、図1と同様の点の説明を省略する。
【0033】
まず、動画像撮像装置の構成を説明する。
動画像撮像装置は、画像入力部3による動画像撮影影時における画像入力部3の温度を検出する温度センサ13を設けた。
【0034】
上述したように構成された動画像撮像装置は、以下のように動作をする。
画像入力部3から暗電流出力を得るための、シャッタ制御部9からの制御により露光制御部10により露光時間が制御される暗出力露光時間を、温度センサ13により検出された画像入力部3の温度を元に変更する。
【0035】
これにより、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、温度センサ13により検出された画像入力部3の温度を元に暗出力露光時間を変更することにより、画像入力部3の撮影画像の出力ごとに画像入力部3の温度上昇により増大した固定パターンノイズによる暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正した、補正画像を得ることができる。
【0036】
なお、同様に、スイッチ11は、可動接点aを固定接点c側に接続することにより、画像入力部3から出力される撮影画像の出力をメモリ6に供給し、可動接点aを固定接点b側に接続することにより、画像入力部3から出力される暗信号画像の出力を信号処理ブロック4に供給するように制御ブロックからの制御により動作される。
【0037】
図4は、シャッタの構成を示す図であり、図4Aは偏光板の回転によるシャッタ、図4Bは偏光板の移動によるシャッタ、図4Cは透過型液晶の通電遮断によるシャッタである。
【0038】
ここで,CCDの暗信号画像を得るために、CCDへの入力光を遮断するシャッタの制御について説明する。
【0039】
後述する図6で説明するように、CCDの暗信号画像を得るためには、短い時間でシャッタを制御する必要がある。しかしながら、従来の技術で述べたようなレンズキャップでCCDを覆う方法は動画像の撮影時の制御に対して現実的ではなく、また、絞りでCCDへの入力光を遮断するために高速に制御しようとすると少なからず雑音を発生する。
【0040】
そこで、本実施の形態では、例えば図4A、図4Bに示す偏光板や図4Cに示す透過型の液晶などを用いて開放または全閉の制御を高速に行うことのできるシャッタを提案する。
【0041】
図4Aに挙げたように例えば偏光板41,42を2枚使用し、2枚の相対角度を矢印で示すようにCCDへの入力光軸上に回転させて、偏光板41,42を2枚の相対角度が0度のときにはCCDへの入力光を透過する開放、相対角度が90度のときにはCCDへの入力光を遮断する全閉となるように図示しない回転駆動部を制御すれば、比較的短い時間でシャッタを開放、全閉できる。
【0042】
また、図4Bに挙げたように例えば偏光板43,44を2枚使用し、2枚の相対位置を矢印で示すようにCCDへの入力光軸に対して垂直方向に移動させて、偏光板43,44を2枚の相対位置が一致するときにはCCDへの入力光を透過する開放、相対位置が異なるときにはCCDへの入力光を遮断する全閉となるように図示しない垂直移動部を制御すれば、比較的短い時間でシャッタを開放、全閉できる。
【0043】
また、図4Cに挙げたように例えば透過型液晶45の場合には、電源46のスイッチ47のオンによる透過型液晶45に対する電圧供給時にはCCDへの入力光を透過する開放、電源46のスイッチ47のオフによる透過型液晶45に対する電圧遮断時にはCCDへの入力光を遮断する全閉となるようにスイッチ47による電源46からの電圧供給を制御するだけでシャッタを開放、全閉できる。また、逆に電源46のスイッチ47のオンによる透過型液晶45に対する電圧供給時にはCCDへの入力光を遮断する全閉、電源46のスイッチ47のオフによる透過型液晶45に対する電圧遮断時にはCCDへの入力光を透過する開放となるようにスイッチ47による電源46からの電圧供給を制御するだけでシャッタを開放、全閉できる。
【0044】
上述したように、比較的短い時間でシャッタを開放、全閉するように制御することができるため、高速に、しかも雑音を全く発生させずにCCDを覆い、CCDへの入力光を遮断することができる。
【0045】
図5に動画像撮影時での長時間露光のタイミングチャートを示し、図5Aは垂直同期信号(VD)、図5BはCCD露光時間、図5CはCCD出力、図5Dはメモリ、図5Eはビデオ出力である。
【0046】
図5Cに示すCCD出力は図5Aに示す垂直同期信号(VD)に同期して行われるが、動画像撮影時に長時間露光を行う場合、図5Bに示すCCD露光時間が長いため、図5Cに示すCCD出力を図5Aに示す垂直同期信号(VD)の毎同期ごとに行うことができない。
【0047】
そこで、図5Cに示すCCD出力を図5Dに示すメモリに記憶し、図5Cに示すCCDからの出力が得られないタイミングでは図5Dに示すメモリから画像を読み出すことで図5Eに示すビデオ出力のように連続した画像を出力する。図5Dに示すメモリは図5Cに示すCCDの出力ごとに更新されるため、図5Bに示すCCDの露光時間と同間隔で図5Eに示すビデオ出力の出力画像が更新されることになる。
【0048】
なお、図中、a,b,cは各ビデオ出力画像を示す。図5Aに示す垂直同期信号(VD)の2VDが1フレームを示し、4VDごとにa,b,cの各ビデオ出力画像を出力しているが、これに限らず、何VDごとであってもよい。また、偶数VD周期に限らず、奇数VD周期であってもよい。
【0049】
ここで、図5Cに示すCCDの出力間隔と図5Eに示すビデオ出力の出力画像の更新タイミングは、必ずしも同じである必要は無い。つまり、図5Cに示すCCDの出力間隔より図5Eに示すビデオ出力の出力画像の更新間隔を長くし、その差分の時間の間で、CCDを例えばシャッタなどで覆い、CCDの暗信号画像を得ることができれば、その暗信号画像を図5Bに示すCCDの露光時間と同等になるように演算し、実際の撮影画像から引くことで固定パターンノイズを補正することができるのである。
【0050】
図5からもわかるように、長時間露光時は動解像度が低下する。そのため、露光時間がある程度長くなれば、暗信号画像を得るための露光時間分だけ出力画像更新周期が大きくなっても、その影響は無視することができる。
【0051】
図6に本実施の形態に適用されるシャッタ制御動作のタイムチャートを示し、図6Aは垂直同期信号(VD)、図6Bはシャッタ、図6CはCCD露光時間、図6DはCCD出力、図6Eはビデオ出力である。
【0052】
図中、図6Aに示す垂直同期信号(VD)に対して、図6Bに示すシャッタはCCDの暗信号画像を得るためのCCDへの入力光を遮断する覆いを示す。図6Cに示すCCD露光時間のようにある時間露光された画像(c)は、ある時刻Tc−cで出力され、一旦メモリ6に記憶される。また、Tc−cから時刻To−cまで図6Bに示すシャッタを閉じ、(To−c 〜Tc−c)時間の図6Dに示すCCD出力のように暗信号画像(c)'を得る。
【0053】
ここで得られた図6Dに示すCCD出力の暗出力画像(c)'にゲインをかけ、図6Cに示すCCD露光時間の(c )の露光時間と同等にした後(c) と演算を行い、図6Eに示すビデオ出力の出力画像(c )''を得る。
【0054】
図6Eに示すビデオ出力の出力画像(c ),(c )' ,(c)'' の関係は、p をアンプゲインとすると、数1式となる。
【0055】
【数1】
(c )’’= (c )−p(c )'
ここで、p=((c)の露光時間)/((c)' の露光時間))
【0056】
そして、時刻To−cに図6Bに示すシャッタを開き、次の画像を得るために図6Cに示すCCD露光時間のように露光を開始する。図6Cに示すCCD露光時間のようにある時間露光された画像(d)は、ある時刻Tc−dで出力され、一旦メモリ6に記憶される。また、Tc−dから時刻To−dまで図6Bに示すシャッタを閉じ、(To−d〜Tc−d)時間の図6Dに示すCCD出力のように暗信号画像( d)'を得る。
【0057】
ここで得られた図6Dに示すCCD出力の暗出力画像( d)'にゲインをかけ、図6Cに示すCCD露光時間の(d)の露光時間と同等にした後( d) と演算を行い、図6Eに示すビデオ出力の出力画像(d)''を得る。以後も同等である。
【0058】
ここで、図6Eに示す出力画像の更新間隔(To−b〜To−c )(To−c〜To−d)は、図6Cに示す撮影画像の露光時間(To−b〜Tc−c )(To−c〜Tc−d)、つまり図6Dに示すCCDの出力間隔と、図6Cに示すCCDの暗信号画像を露光する時間(Tc−c〜To−c )(Tc−d〜To−d)との和になっていることに着目したい。
【0059】
図6Eに示す出力画像の更新間隔(To−b〜To−c )(To−c〜To−d)が、図6Cに示す撮影画像の露光時間(To−b〜Tc−c )(To−c〜Tc−d)より長いため、先に述べたように動解像度を低下させていることがわかる。しかしながら、図6Cに示す撮影画像の露光時間(To−b〜Tc−c )(To−c〜Tc−d)がある程度長くなれば、それに対する暗信号画像を得るための露光時間(Tc−c〜To−c )(Tc−d〜To−d)の影響は小さくなる。
【0060】
一般にCCDの固定パターンノイズの影響が大きくなるのは図6Cに示す撮影画像の露光時間(To−b〜Tc−c )(To−c〜Tc−d)が十分長い場合であるため、暗信号画像を得るための露光時間(Tc−c〜To−c )(Tc−d〜To−d)の影響は無視することができるのである。
【0061】
以上により、本発明の技術的な課題は全て解決され、本発明に適用される実施の形態を用いることで、動画像撮影時の長時間露光時にCCDの固定パターンノイズを軽減することができることがわかる。
【0062】
本発明に適用される実施の形態を用いることで、動画像撮影時の長時間露光時にCCDの固定パターンノイズを軽減することができ、より高画質な画像を得ることが可能となる。
【0063】
なお、上述した本実施の形態に限らず、本発明の特許請求の範囲を逸脱しない限り、適宜他の構成をとりうることは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】
この発明の動画像撮像装置は、被写体の動画像を撮像手段により撮像し、上記撮像手段から出力された動画像データに信号処理手段により信号処理を施して動画像データを出力する動画像撮像装置において、上記撮像手段により撮像された動画像データを記憶する記憶手段と、上記撮像手段の露光時間を制御する露光制御手段と、上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光を遮断して上記撮像手段から暗電流出力を得るシャッタ手段と、上記シャッタ手段の遮断時間を制御するシャッタ制御手段と、上記記憶手段に記憶された動画像データに対して、上記動画像データの出力ごとに得られた上記暗電流出力を上記信号処理手段により演算して補正画像データを得る演算手段とを備えたので、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、撮像手段の出力間隔より出力画像の更新間隔を長くし、その差分の時間の間で、撮像手段を例えば撮像手段をシャッタなどで覆い、撮影画像の出力ごとに撮像手段の暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正することにより、動画像撮影時の長時間露光時に撮像手段の固定パターンノイズを軽減することができ、より高画質な画像を得ることができるという効果を奏する。
【0065】
また、この発明の動画像撮像装置は、上述において、上記撮像手段による動画像撮影の所定時間以上の露光撮影時間を検出する露光時間検出手段を設け、上記撮像手段から暗電流出力を得るための、上記シャッタ制御手段からの制御により上記露光制御手段により露光時間が制御される暗出力露光時間を、上記露光検出手段により検出された撮影画像の露光時間を元に変更するので、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、露光時間検出手段により検出された撮影画像の露光時間を元に暗出力露光時間を変更することにより、撮像手段の撮影画像の出力ごとに撮像手段の露光時間の長時間化により増大した固定パターンノイズによる暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正した、補正画像を得ることができるという効果を奏する。
【0066】
また、この発明の動画像撮像装置は、上述において、上記撮像手段による動画像撮影時における上記撮像手段の温度を検出する温度検出手段を設け、上記撮像手段から暗電流出力を得るための、上記シャッタ制御手段からの制御により上記露光制御手段により露光時間が制御される暗出力露光時間を、上記温度検出手段により検出された上記撮像手段の温度を元に変更するので、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、温度検出手段により検出された撮像手段の温度を元に暗出力露光時間を変更することにより、撮像手段の撮影画像の出力ごとに撮像手段の温度上昇により増大した固定パターンノイズによる暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正した、補正画像を得ることができるという効果を奏する。
【0067】
また、この発明の動画像撮像装置は、上述において、上記シャッタ手段は、上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光の遮断または通過を制御可能な偏光板を備えたので、偏光板を2枚使用し、2枚の相対角度を撮像手段への入力光軸上に回転させて、偏光板を2枚の相対角度が0度のときには撮像手段への入力光を透過する開放、相対角度が0度以外のときには撮像手段への入力光を遮断する全閉となるように制御して、また、偏光板を2枚使用し、2枚の相対位置を撮像手段への入力光軸に対して垂直方向に移動させて、偏光板を2枚の相対位置が一致するときには撮像手段への入力光を透過する開放、相対位置が異なるときには撮像手段への入力光を遮断する全閉となるように制御すれば、比較的短い時間でシャッタを開放、全閉することができるため、高速に、しかも雑音を全く発生させずに撮像手段を覆い、撮像手段への入力光を遮断することができるという効果を奏する。
【0068】
また、この発明の動画像撮像装置は、上述において、上記シャッタ手段は、上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光の遮断または通過を制御可能な透過型液晶板を備えたので、電源による透過型液晶に対する電圧供給時には撮像手段への入力光を透過する開放、電源による透過型液晶に対する電圧遮断時には撮像手段への入力光を遮断する全閉となるように電源からの電圧供給を制御するだけでシャッタを開放、全閉することができるため、高速に、しかも雑音を全く発生させずに撮像手段を覆い、撮像手段への入力光を遮断することができるという効果を奏する。また、逆に、電源による透過型液晶に対する電圧供給時には撮像手段への入力光を遮断する全閉、電源による透過型液晶に対する電圧遮断時には撮像手段への入力光を透過する開放となるように電源からの電圧供給を制御するだけでシャッタを開放、全閉することができるため、高速に、しかも雑音を全く発生させずに撮像手段を覆い、撮像手段への入力光を遮断することができるという効果を奏する。
【0069】
また、この発明の動画像撮像方法は、被写体の動画像を撮像手段により撮像し、上記撮像手段から出力された動画像データに信号処理手段により信号処理を施して動画像データを出力する動画像撮像方法において、上記撮像手段により撮像された動画像データを記憶する記憶ステップと、上記撮像手段の露光時間を制御する露光制御ステップと、上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光を遮断して上記撮像手段から暗電流出力を得るシャッタステップと、上記シャッタステップの遮断時間を制御するシャッタ制御ステップと、上記記憶ステップに記憶された動画像データに対して、上記動画像データの出力ごとに得られた上記暗電流出力を上記信号処理手段により演算して補正画像データを得る演算ステップとを備えたので、動画像撮影時の長時間露光撮影時において、固定パターンノイズを軽減するために、撮像手段の出力間隔より出力画像の更新間隔を長くし、その差分の時間の間で、撮像手段を例えば撮像手段をシャッタなどで覆い、撮影画像の出力ごとに撮像手段の暗信号画像を得ると共に、撮影画像と暗信号画像とを演算することで、固定パターンノイズを補正することにより、動画像撮影時の長時間露光時に撮像手段の固定パターンノイズを軽減することができ、より高画質な画像を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用される動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】他の動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図3】他の動画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図4】シャッタの構成を示す図であり、図4Aは偏光板の回転によるシャッタ、図4Bは偏光板の移動によるシャッタ、図4Cは透過型液晶の通電遮断によるシャッタである。
【図5】動画像撮影時での長時間露光のタイミングチャートを示し、図5Aは垂直同期信号(VD)、図5BはCCD露光時間、図5CはCCD出力、図5Dはメモリ、図5Eはビデオ出力である。
【図6】本実施の形態に適用されるシャッタ制御動作のタイムチャートを示し、図6Aは垂直同期信号(VD)、図6Bはシャッタ、図6CはCCD露光時間、図6DはCCD出力、図6Eはビデオ出力である。
【図7】補正画像を示す図であり、図7Aは固定パターンノイズ、図7B、図7Cは静止画のCCD撮影画像から記憶した暗信号画像を引くもの、図7Dは短時間露光で得られた静止画のCCD撮影画像を複数枚加算するものである。
【符号の説明】
1……絞り、2……シャッタ、3……画像入力部、4……信号処理ブロック、5……出力部、6……メモリ、7……タイミングジェネレータ( TG) 、8……制御ブロック、9……シャッタ制御部、10……露光制御部、11……スイッチ、12……露光時間検出部、13……温度センサ
Claims (6)
- 被写体の動画像を撮像手段により撮像し、上記撮像手段から出力された動画像データに信号処理手段により信号処理を施して動画像データを出力する動画像撮像装置において、
上記撮像手段により撮像された動画像データを記憶する記憶手段と、
上記撮像手段の露光時間を制御する露光制御手段と、
上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光を遮断して上記撮像手段から暗電流出力を得るシャッタ手段と、
上記シャッタ手段の遮断時間を制御するシャッタ制御手段と、
上記記憶手段に記憶された動画像データに対して、上記動画像データの出力ごとに得られた上記暗電流出力を上記信号処理手段により演算して補正画像データを得る演算手段と、
を備えたことを特徴とする動画像撮像装置。 - 請求項1記載の動画像撮像装置において、
上記撮像手段による動画像撮影の所定時間以上の露光撮影時間を検出する露光時間検出手段を設け、
上記撮像手段から暗電流出力を得るための、上記シャッタ制御手段からの制御により上記露光制御手段により露光時間が制御される暗出力露光時間を、上記露光検出手段により検出された撮影画像の露光時間を元に変更することを特徴とする動画像撮像装置。 - 請求項1記載の動画像撮像装置において、
上記撮像手段による動画像撮影時における上記撮像手段の温度を検出する温度検出手段を設け、
上記撮像手段から暗電流出力を得るための、上記シャッタ制御手段からの制御により上記露光制御手段により露光時間が制御される暗出力露光時間を、上記温度検出手段により検出された上記撮像手段の温度を元に変更することを特徴とする動画像撮像装置。 - 請求項1記載の動画像撮像装置において、
上記シャッタ手段は、上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光の遮断または通過を制御可能な偏光板を備えたことを特徴とする動画像撮像装置。 - 請求項1記載の動画像撮像装置において、
上記シャッタ手段は、上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光の遮断または通過を制御可能な透過型液晶板を備えたことを特徴とする動画像撮像装置。 - 被写体の動画像を撮像手段により撮像し、上記撮像手段から出力された動画像データに信号処理手段により信号処理を施して動画像データを出力する動画像撮像方法において、
上記撮像手段により撮像された動画像データを記憶する記憶ステップと、
上記撮像手段の露光時間を制御する露光制御ステップと、
上記撮像手段により撮像される被写体の動画像による光を遮断して上記撮像手段から暗電流出力を得るシャッタステップと、
上記シャッタステップの遮断時間を制御するシャッタ制御ステップと、
上記記憶ステップに記憶された動画像データに対して、上記動画像データの出力ごとに得られた上記暗電流出力を上記信号処理手段により演算して補正画像データを得る演算ステップと、
を備えたことを特徴とする動画像撮像方法。
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- 2002-12-24 JP JP2002372872A patent/JP2004207895A/ja active Pending
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