JP2004176863A - ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作力の低減、異音の解消を図ることにある。
【解決手段】ガイドシャフト20には、偏心位置に駆動突部24を設け、センタシャフト50には、駆動突部24が移動してくる位置に被駆動突部53を設け、被駆動突部53におけるロックリング30の内周面30a側を向く制御端面53aとロックリング30の内周面30aとの間には、内周面30a及び制御端面53aに対して転動可能に制動ローラ40を設け、センタシャフト50には、制動ローラ40を駆動突部24側に弾性的な力で押圧するスプリング70を設け、制御端面53aは、駆動突部24側に向かうに従ってロックリング30の内周面30aに近づくように形成したものである。
【選択図】 図2
【解決手段】ガイドシャフト20には、偏心位置に駆動突部24を設け、センタシャフト50には、駆動突部24が移動してくる位置に被駆動突部53を設け、被駆動突部53におけるロックリング30の内周面30a側を向く制御端面53aとロックリング30の内周面30aとの間には、内周面30a及び制御端面53aに対して転動可能に制動ローラ40を設け、センタシャフト50には、制動ローラ40を駆動突部24側に弾性的な力で押圧するスプリング70を設け、制御端面53aは、駆動突部24側に向かうに従ってロックリング30の内周面30aに近づくように形成したものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両におけるシートリフタ、ウインドレギュレータ等に使用されるブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シートリフタ等に採用されているブレーキ装置としては、例えば、図5に示すように、ロックドラム1内にトーションスプリング2が、ロックドラム1の内周に形成された制動面1aに圧接するように配設されており、このトーションスプリング2の内側に、切欠凹部3aが形成されたコア3が回動可能に配設されている。このコア3は、ハンドル軸4に一体的に固着されている。また、コア3の切欠凹部3aの空間内には、センターギヤと一体的に設けられた爪部5がハンドル軸4を中心に回動可能に配置されている。
【0003】
そして、センターギヤ側からの入力に対しては、爪部5がトーションスプリング2のフック部2a又は2bを押し、トーションスプリング2の外径を拡げるように作用するため、トーションスプリング2のロックドラム1の制動面1aに対する圧接力が強くなってブレーキ力が発生する。これによって、センターギヤ側の入力がハンドル軸4側に伝達できないように、すなわちセンターギヤ回動を阻止できるように構成されている。
【0004】
一方、ハンドル軸4からの回動に対しては、コア3がトーションスプリング2のフック部2a又は2bを押し、トーションスプリング2の外径を縮めるように作用するので、上記圧接力が弱くなりセンターギヤ側を回動させることができる。
【0005】
即ち、ハンドル軸4の回動は、センターギヤ側に伝達され、センターギヤを介して昇降操作が可能であるが、センターギヤ側からの入力に対しては、ブレーキ力が作用して昇降操作ができないように構成されている。(例えば特許文献参照)
【0006】
【特許文献1】
特開平3−282720号公報
【0007】
【特許文献2】
特表平10−511445号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したブレーキ装置においては、トーションスプリング2とロックドラム1との摺動により、ハンドル軸4を回動させるための操作力が重くなると共に、異音が発生しやすくなるという問題があった。
【0009】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、操作力の低減、異音の解消を図ることのできるブレーキ装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、円筒内周面からなる支持面(11)を有するロックドラム(10)と、前記支持面(11)に嵌合された円筒状のロックリング(30)と、このロックリング(30)の内側にあって、同ロックリング(30)及びロックドラム(10)に対して同軸状に回転自在に設けられたガイドシャフト(20)と、前記ロックリング(30)の内側にあって、ガイドシャフト(20)と一体で回転可能に設けられたセンタシャフト(50)と、このセンタシャフト(50)をロックドラム(10)に対して回転しないように保持する制動手段とを備えたブレーキ装置であって、前記ガイドシャフト(20)には、その回転中心から外れた円周上に複数の駆動突部(24)を設け、前記センタシャフト(50)には、前記駆動突部(24)がガイドシャフト(20)の回転に伴って周方向に移動した際に当接可能な受圧面(53b)を有する被駆動突部(53)を前記駆動突部(24)に対向して設け、この被駆動突部(53)には、受圧面(53b)の両側に前記ロックリング(30)の内周面(30a)と対向する一対の制御端面(53a)を設けると共に、この制御端面(53a)と、同ロックリング(30)の内周面(30a)との間隔を受圧面側に向かって狭くなるように形成し、この制御端面(53a)と内周面(30a)に当接可能に制動ローラ(40)を配置し、前記センタシャフト(50)には、前記制動ローラ(40)を駆動突部(24)側に弾性的な力で押圧するスプリング(70)を設けてなり、前記駆動突部(24)は、周方向に移動して前記被駆動突部(53)の受圧面(53b)に当接した際に、一方側の制動ローラ(40)をスプリング(70)の弾性力に抗して前記制御端面(53a)とロックリング(30)の内周面(30a)との間隔の広い側に移動させるようになっていることを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、被駆動突部(53)は、駆動突部(24)の当接する受圧面(53b)が同駆動突部(24)を挟んで周方向の一方及び他方の側に形成されたもので構成されていると共に、制御端面(53a)も駆動突部(24)を挟んで周方向の一方及び他方の側に形成されたもので構成されており、制動ローラ(40)は、各制御端面(53a)とロックリング(30)との間に設けられ、スプリング(70)は、各制動ローラ(40)を駆動突部(24)側に弾性力をもって押圧するように設けられていることを特徴としている。
【0012】
そして、上記のように構成された請求項1記載の発明においては、ガイドシャフト(20)に何等の外力も作用しなければ、制動ローラ(40)はスプリング(70)からの弾性力によって駆動突部(24)側に移動し制御端面(53a)及びロックリング(30)の内周面(30a)に当接した状態になる。
【0013】
そこで、ガイドシャフト(20)に操作トルク(操作回転力)を入力し、該ガイドシャフト(20)を回転させることによって駆動突部(24)を被駆動突部(53)側に移動させる。そうすると、駆動突部(24)が被駆動突部(53)に当接することになるが、その際に、駆動突部(24)が制動ローラ(40)をロックリング(30)の内周面(30a)と制御端面(53a)との間の間隔の広い方向に押圧移動することになる。このため、被駆動突部(53)は、制動ローラ(40)からの抵抗力を受けることなく、駆動突部(24)からの押圧力によって移動する。即ち、センタシャフト(50)は、制動ローラ(40)の抵抗力を受けることなくガイドシャフト(20)からの駆動力を受けて回転することになる。
【0014】
また、被駆動突部(53)、制動ローラ(40)及びスプリング(70)を駆動突部(24)に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に配置しておけば、ガイドシャフト(20)をいずれの方向に回転しても、センタシャフト(50)をそのまま回転させることができる。なお、この場合において、駆動突部(24)が当接しない他方の被駆動突部(53)側の制動ローラ(40)は、ロックリング(30)の内周面(30a)と制御端面(53a)との間の間隔が広がる方向に転動することになるので、センタシャフト(50)の回転抵抗となることがない。
【0015】
従って、センタシャフト(50)を例えばギヤ等を介して車両用のウインドレギュレータやシートリフタ等に連結しておけば、ガイドシャフト(20)をハンドル等を介して回転することにより、ウインドガラスやシートを上下動させることができる。
【0016】
一方、センタシャフト(50)に回転トルクが入力された場合はどうか。この場合には、センタシャフト(50)の回転によって例えば被駆動突部(53)が駆動突部(24)から離れる方向に移動するものとすると、ロックリング(30)と制御端面(53a)との相対移動によって、もともとスプリング(70)の弾性力によってロックリング(30)の内周面(30a)と制御端面(53a)とに当接していた制動ローラ(40)がこれらのロックリング(30)と制御端面(53a)との間の間隔が徐々に狭まる部分に更に食い込もうとする。
【0017】
このため、制御端面(53a)によって制動ローラ(40)の移動が阻止されると共に、制御端面(53a)からは、制動ローラ(40)をロックリング(30)を支持面(11)に押し付ける強大な力が作用する。即ち、制動ローラ(40)は、制御端面(53a)とロックリング(30)との間の間隔が徐々に狭まる部分に食い込む際に生じるいわゆるくさび効果による強大な力によって、ロックリング(30)を支持面(11)に押し付けることになる。このため、ロックドラム(10)とロックリング(30)との相対移動、ロックリング30と制動ローラ40との相対移動は、大きな摩擦力によって阻止される。この結果、センタシャフト(50)は被駆動突部(53)、制動ローラ(40)及びロックリング(30)を介してロックドラム(10)に固定された状態になる。
【0018】
従って、上述のようにセンタシャフト(50)にウインドレギュレータやシートリフタ等が連結されている場合において、ウインドガラスやシート等の荷重がセンタシャフト(50)に作用した際に、被駆動突部(53)が駆動突部(24)から離れる方向に移動するように設定しておけば、そのセンタシャフト(50)の回転を上記ブレーキ力で阻止することができる。即ち、ウインドガラスやシート等が降下するのを確実に防止することができる。
【0019】
なお、上述のように、被駆動突部(53)、制動ローラ(40)及びスプリング(70)を駆動突部(24)に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に配置しておけば、センタシャフト(50)を回転させる力が一方及び他方のいずれの方向に作用する場合でも上述のような強力なブレーキ力を得ることができる。即ち、センタシャフト(50)の回転方向を考慮することなく、該センタシャフト(50)をウインドレギュレータ等に接続することができる。
【0020】
以上、ガイドシャフト(20)を回転する場合には何等の抵抗も生じることなくセンタシャフト(50)を回転させることができるので、操作力の低減、異音の解消を図ることができる。また、センタシャフト(50)を直接回転させようとする場合にはその回転を強力なブレーキ力で確実に阻止することができるので、この点からも異音の発生を防止することができる。
【0021】
また、ロックリング(30)のみを例えば耐摩耗性の材料で形成することができるので、ロックドラム(10)の全体を耐摩耗性の材料で形成する場合に比較して、コストの低減を図ることができる。
【0022】
なお、ロックドラム(10)とロックリング30とは、圧入等により強固に嵌合することが好ましいが、上述のような大きな摩擦力が作用することから、所定のトルクが作用した場合にすべりを生じて互いに回転自在となるようにしてもよい。
【0023】
請求項2記載の発明においては、被駆動突部(53)、制動ローラ(40)及びスプリング(70)が駆動突部(24)に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に設けられているので、ガイドシャフト(20)をいずれの方向に回転しても、センタシャフト(50)をそのままスムーズに回転させることができると共に、いずれの方向の回転力がセンタシャフト(50)に直接作用しても、そのセンタシャフト(50)の回転を強大なブレーキ力で確実に阻止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。この実施例で示すブレーキ装置Eは、車両用シートを上下動させるシートリフタに適用されるものであり、円筒状の内周面によって形成された支持面11を有するロックドラム10と、支持面11に圧入固定された円筒状のロックリング30と、このロックリング30の内側にあって、同ロックリング30及びロックドラム10に対して同軸状に回転自在に設けられたガイドシャフト20と、ロックリング30の内側にあって、同ロックリング30、ロックドラム10及びガイドシャフト20に対して同軸状に回転自在に設けられたセンタシャフト50とを備えている。
【0025】
ガイドシャフト20には、その回転中心から外れた円周上の位置に複数の駆動突部24が設けられている。センタシャフト50には、その回転中心から外れた位置であって、駆動突部24がガイドシャフト20の回転により周方向に移動してくる位置に被駆動突部53が設けられている。この被駆動突部53における上記ロックリング30の内周面30a側を向く制御端面53aと、ロックリング30の内周面30aとの間には、これらの内周面30a及び制御端面53aに対して転動可能に制動ローラ40が設けられている。センタシャフト50には、制動ローラ40を駆動突部24側に弾性的な力で押圧するスプリング70が設けられている。
【0026】
上記制御端面53aは、駆動突部24に向かうに従ってロックリング30の内周面30aに近づくように斜めに傾斜していると共に、該制御端面53aとロックリング30の内周面30aとの間隔が駆動突部24側に向かうに従って制動ローラ40の外径より広い状態から同外径より狭い状態へと変化するように形成されている。そして、制動ローラ40の外周面がスプリング70の弾性力によってロックリング30の内周面30a及び制御端面53aに同時に接する状態であって、制動ローラ40から内周面30a及び制御端面53aにほとんど荷重が作用しない状態において、その制動ローラ40と制御端面53aとの接点と、センタシャフト50の回転中心とを結ぶ直線をL1として、この直線L1に直交する直線をL2とした場合、制御端面53aの傾きαは、直線L2に対して6度になっている。
【0027】
上記駆動突部24は、周方向に移動して被駆動突部53に当接した際に、制動ローラ40をスプリング70の弾性力に抗して制御端面53aとロックリング30の内周面30aとの間の間隔の広い側に移動させるようになっている。
【0028】
また、被駆動突部53は、駆動突部24の当接する受圧面53bが同駆動突部24を挟んで周方向の一方の側及び他方の側の双方にV字状に延在するように形成されていると共に、制御端面53aも駆動突部24を挟んで周方向の一方の側及び他方の側の双方に形成されている。また、駆動突部24は、被駆動突部53の各受圧面53bを押圧する押圧面24aがV字状に形成されている。そして、これらの駆動突部24及び被駆動突部53は、ガイドシャフト20及びセンタシャフト50の回転中心に対して対称の位置に設けられている。
【0029】
制動ローラ40は、被駆動突部53における一方及び他方の側の各制御端面53aとロックリング30との間に設けられている。スプリング70は、一枚の板状のもので形成されており、各制御端面53a上に設けられた制動ローラ40を駆動突部24側に所定の弾性力をもって押圧するようになっている。
【0030】
以下、ブレーキ装置Eの全体構成について更に詳細に説明する。即ち、ロックドラム10は、図1に示すように、円筒状の大径ドラム部10aと、この大径ドラム部10aの軸方向の一端部側に同軸状に形成された小径ドラム部10bと、これらの小径ドラム部10bと大径ドラム部10aとを連結する側板10cと、大径ドラム部10aの軸方向の他端部外周に形成されたフランジ部10dを備えたもので一体的に形成されている。大径ドラム部10aは、その内面が上述した支持面11になっており、小径ドラム部10bは、その内面がガイドシャフト20の摺動部21を回転自在に支持する軸受部12になっている。また、ロックドラム10は、フランジ部10dを例えばシートリフタのシートサイドフレーム60に固着することにより、同シートサイドフレーム60に取り付けられるようになっている。
【0031】
上記ガイドシャフト20は、摺動部21に対して軸方向の一端側にハンドル29を取り付けるためのスプラインキー部23を有し、摺動部21の他端側に円板部22を有している。摺動部21、円板部22及びスプラインキー部23は、同軸上に形成されており、上述した駆動突部24は、円板部22の偏心した位置から他端側に突出するように形成されている。ガイドシャフト20の軸心には、円板部22から一端側に延びる軸受孔25が形成されている。
【0032】
上記センタシャフト50は、軸方向におけるほぼ中央の位置に円板状に突出するフランジ部51を有しており、このフランジ部51から一端側に上記軸受孔25に回転自在に嵌合する一端支持軸部52が形成され、該フランジ部51の他端側にピニオン54、他端支持軸部55がこの順に形成されている。フランジ部51、一端支持軸部52、ピニオン54及び他端支持軸部55は、同軸上に形成されており、上述した被駆動突部53は、フランジ部51の偏心した位置から一端側に突出するように形成されている。
【0033】
そして、センタシャフト50は、一端支持軸部52がガイドシャフト20の軸受孔25に嵌合され、他端支持軸部55がシートサイドフレーム60の軸受孔61に嵌合されることによって、ロックドラム10、ロックリング30及びガイドシャフト20に対して回転自在に支持されるようになっている。ピニオン54は、シートリフタ側に設けられたセクタギヤ62と噛み合うようになっており、このセクタギヤ62を回転駆動することによって、図示しないシートフレームを介してシート全体を上下動させるようになっている。また、図1において56はワッシャである。
【0034】
スプリング70は、一枚の板ばねを略W字形状に曲げ形成されたもので、その中央部分をセンタシャフト50の支持軸部52と被駆動突部53の間に形成された円弧溝に嵌合するようにして挿着されると共に、その両側はそれぞれ制動ローラ40を押圧するように、両端が互いに近接する方向に弾性力を有している。
【0035】
これにより、スプリング70をあらかじめセンタシャフト50に組み付けしておくことができ、組み付け性を良くできると共にスプリング70の外れや位置ずれを防止できる。
【0036】
次に、上記のように構成されたブレーキ装置Eの作用を説明する。まず、ハンドル29を操作せず、またシートリフタ側からも力が作用しない場合には、図3に示すような状態になる。即ち、制動ローラ40は、スプリング70からの弾性力によって駆動突部24側に移動し、制御端面53a及びロックリング30の内周面30aに当接した状態になる。
【0037】
そこで、ハンドル29からガイドシャフト20に操作トルク(操作回転力)を入力し、該ガイドシャフト20を回転させることによって駆動突部24を例えば図4において時計方向に移動させる。そうすると、駆動突部24が被駆動突部53に当接することになるが(なお、駆動突部24の両側に被駆動突部53が位置しているので、時計方向及び反時計方向のいずれの方向に移動させても、駆動突部24は被駆動突部53に当接することになる)、その際に、駆動突部24の押圧面24aは受圧面53bに当接すると共に、制動ローラ40の外周面にも当接して、この制動ローラ40をロックリング30の内周面30aと制御端面53aとの間の間隔の広い方向に押圧移動することになる。このため、被駆動突部53は、制動ローラ40からの抵抗力を受けることなく、駆動突部24からの押圧力によって時計方向に移動する。即ち、センタシャフト50は、制動ローラ40の抵抗力を受けることなくガイドシャフト20と共に回転することになる。
【0038】
また、被駆動突部53、制動ローラ40及びスプリング70が駆動突部24に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に位置しているので、ガイドシャフト20を時計方向及び反時計方向のいずれの方向に回転しても、センタシャフト50をそのまま回転させることができる。なお、この場合において、駆動突部24が当接しない他方の制動ローラ40は、ロックリング30の内周面30aと制御端面53aとの間の間隔が広がる方向に転動することになるので、センタシャフト50の回転抵抗となることがない。
【0039】
一方、センタシャフト50にシートリフタから回転トルクが入力された場合は図3に示すようになる。この場合には、センタシャフト50の回転によって例えば被駆動突部53の少なくとも一方の制御端面53aが駆動突部24から離れる方向に移動しようとする。そうすると、ロックリング30と制御端面53aとの相対移動によって、もともとスプリング70の弾性力によってロックリング30の内周面30aと制御端面53aとに当接していた制動ローラ40がこれらのロックリング30と制御端面53aとの間の間隔が徐々に狭まる部分に更に食い込もうとする。
【0040】
しかし、6度の角度で傾斜する制御端面(53a)によってロックリング30の移動が阻止され、その際に制動ローラ40からは、ロックリング30を介して支持面11に強大な力が作用する。即ち、制動ローラ40は、制御端面53aとロックリング30との間に食い込む際に生じるいわゆるくさび効果による強大な力によって、ロックリング30を支持面11に押し付けることになる。このため、ロックドラム10とロックリング30との間には圧入による摩擦力に加えて更に大きな摩擦力が作用することになる。また、制動ローラ40とロックリング30との間にも大きな摩擦力が作用する。この結果、センタシャフト50は被駆動突部53、制動ローラ40及びロックリング30を介してロックドラム10に固定された状態になる。
【0041】
なお、上述したロックリング30と制動ローラ40との間に生じる摩擦力P1は次の理論式によって求められる。
【0042】
【数1】
P1=μ×T1
T1=P/tanα
ただし、Pはシートリフタからセンタシャフト50に作用する回転力によって生じる荷重であって、制動ローラ40に作用する直線L1に直交する方向の荷重であり、T1は荷重Pによって制動ローラ40からロックリング30に作用する力に対する反力であり、μはロックリング30と制動ローラ40との間の摩擦係数である。
【0043】
上記の式から、制御端面53aの傾きαが小さいほど、摩擦力P1が大きくなることが分かる。この実施例では、傾きαを6度に設定している。ただし、傾きαが8度を超えると、摩擦力P1が低下し、ブレーキ効果が十分得られなくなり、傾きαが1度に満たないと、被駆動突部53、制動ローラ40、ロックリング30、ロックドラム10等の弾性変形により、制動ローラ40が制御端面53aの傾斜面を乗り越えてしまうおそれが有るので、傾きαは1度以上8度以下に設定することが好ましい。なお、より確実なブレーキ効果を得るためには、傾きを3度以上6度以下に設定することが好ましい。
【0044】
従って、シート等の荷重がセンタシャフト50に回転力となって作用しても、そのセンタシャフト50の回転を強大なブレーキ力で阻止することができる。即ち、シートが降下するのを確実に防止することができる。
【0045】
以上説明したように、ガイドシャフト20を回転する場合には何等の抵抗も生じることなくセンタシャフト50を回転させることができるので、操作力の低減、異音の解消を図ることができる。また、センタシャフト50を回転させようとする力に対しては、強力なブレーキ力を得ることができる点からも異音の発生を防止することができる。
【0046】
また、被駆動突部53、制動ローラ40及びスプリング70が駆動突部24に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に設けられているので、ガイドシャフト20をいずれの方向に回転しても、センタシャフト50をそのままスムーズに回転させることができると共に、いずれの方向の回転力がセンタシャフト50に直接作用しても、そのセンタシャフト50の回転を強大なブレーキ力で確実に阻止することができる。
【0047】
更に、ロックリング30を耐摩耗性の材料で形成することによって、耐久性の向上を図ることができる。
【0048】
なお、ロックドラム10とロックリング30とは、圧入により強固に連結した例を示したが、これらの間には上述のような大きな摩擦力が作用することから、所定のトルクが作用した場合にすべりを生じて互いに回転自在に嵌合するようにしたものであってもよい。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ガイドシャフト(20)を回転する場合には何等の抵抗も生じることなくセンタシャフト(50)を回転させることができるので、操作力の低減、異音の解消を図ることができる。また、センタシャフト(50)を直接回転させようとする場合にはその回転を強力なブレーキ力で確実に阻止することができるので、この点からも異音の発生を防止することができる。
【0050】
また、ロックリング(30)のみを例えば耐摩耗性の材料で形成することができるので、ロックドラム(10)の全体を耐摩耗性の材料で形成する場合に比較して、コストの低減を図ることができる。
【0051】
請求項2記載の発明によれば、被駆動突部(53)、制動ローラ(40)及びスプリング(70)が駆動突部(24)に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に設けられているので、ガイドシャフト(20)をいずれの方向に回転しても、センタシャフト(50)をそのままスムーズに回転させることができると共に、いずれの方向の回転力がセンタシャフト(50)に直接作用しても、そのセンタシャフト(50)の回転を強大なブレーキ力で確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例として示したブレーキ装置の断面図である。
【図2】同ブレーキ装置の分解斜視図である。
【図3】同ブレーキ装置の作用を示す図であって、図1のIII−III線に沿う要部断面図である。
【図4】同ブレーキ装置の作用を示す図であって、図1のIII−III線に沿う要部断面図である。
【図5】従来例として示したブレーキ装置の説明図である。
【符号の説明】
10 ロックドラム
11 支持面
20 ガイドシャフト
24 駆動突部
30 ロックリング
30a 内周面
40 制動ローラ
50 センタシャフト
53 被駆動突部
53a 制御端面
53b 受圧面
70 スプリング
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両におけるシートリフタ、ウインドレギュレータ等に使用されるブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シートリフタ等に採用されているブレーキ装置としては、例えば、図5に示すように、ロックドラム1内にトーションスプリング2が、ロックドラム1の内周に形成された制動面1aに圧接するように配設されており、このトーションスプリング2の内側に、切欠凹部3aが形成されたコア3が回動可能に配設されている。このコア3は、ハンドル軸4に一体的に固着されている。また、コア3の切欠凹部3aの空間内には、センターギヤと一体的に設けられた爪部5がハンドル軸4を中心に回動可能に配置されている。
【0003】
そして、センターギヤ側からの入力に対しては、爪部5がトーションスプリング2のフック部2a又は2bを押し、トーションスプリング2の外径を拡げるように作用するため、トーションスプリング2のロックドラム1の制動面1aに対する圧接力が強くなってブレーキ力が発生する。これによって、センターギヤ側の入力がハンドル軸4側に伝達できないように、すなわちセンターギヤ回動を阻止できるように構成されている。
【0004】
一方、ハンドル軸4からの回動に対しては、コア3がトーションスプリング2のフック部2a又は2bを押し、トーションスプリング2の外径を縮めるように作用するので、上記圧接力が弱くなりセンターギヤ側を回動させることができる。
【0005】
即ち、ハンドル軸4の回動は、センターギヤ側に伝達され、センターギヤを介して昇降操作が可能であるが、センターギヤ側からの入力に対しては、ブレーキ力が作用して昇降操作ができないように構成されている。(例えば特許文献参照)
【0006】
【特許文献1】
特開平3−282720号公報
【0007】
【特許文献2】
特表平10−511445号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したブレーキ装置においては、トーションスプリング2とロックドラム1との摺動により、ハンドル軸4を回動させるための操作力が重くなると共に、異音が発生しやすくなるという問題があった。
【0009】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、操作力の低減、異音の解消を図ることのできるブレーキ装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、円筒内周面からなる支持面(11)を有するロックドラム(10)と、前記支持面(11)に嵌合された円筒状のロックリング(30)と、このロックリング(30)の内側にあって、同ロックリング(30)及びロックドラム(10)に対して同軸状に回転自在に設けられたガイドシャフト(20)と、前記ロックリング(30)の内側にあって、ガイドシャフト(20)と一体で回転可能に設けられたセンタシャフト(50)と、このセンタシャフト(50)をロックドラム(10)に対して回転しないように保持する制動手段とを備えたブレーキ装置であって、前記ガイドシャフト(20)には、その回転中心から外れた円周上に複数の駆動突部(24)を設け、前記センタシャフト(50)には、前記駆動突部(24)がガイドシャフト(20)の回転に伴って周方向に移動した際に当接可能な受圧面(53b)を有する被駆動突部(53)を前記駆動突部(24)に対向して設け、この被駆動突部(53)には、受圧面(53b)の両側に前記ロックリング(30)の内周面(30a)と対向する一対の制御端面(53a)を設けると共に、この制御端面(53a)と、同ロックリング(30)の内周面(30a)との間隔を受圧面側に向かって狭くなるように形成し、この制御端面(53a)と内周面(30a)に当接可能に制動ローラ(40)を配置し、前記センタシャフト(50)には、前記制動ローラ(40)を駆動突部(24)側に弾性的な力で押圧するスプリング(70)を設けてなり、前記駆動突部(24)は、周方向に移動して前記被駆動突部(53)の受圧面(53b)に当接した際に、一方側の制動ローラ(40)をスプリング(70)の弾性力に抗して前記制御端面(53a)とロックリング(30)の内周面(30a)との間隔の広い側に移動させるようになっていることを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、被駆動突部(53)は、駆動突部(24)の当接する受圧面(53b)が同駆動突部(24)を挟んで周方向の一方及び他方の側に形成されたもので構成されていると共に、制御端面(53a)も駆動突部(24)を挟んで周方向の一方及び他方の側に形成されたもので構成されており、制動ローラ(40)は、各制御端面(53a)とロックリング(30)との間に設けられ、スプリング(70)は、各制動ローラ(40)を駆動突部(24)側に弾性力をもって押圧するように設けられていることを特徴としている。
【0012】
そして、上記のように構成された請求項1記載の発明においては、ガイドシャフト(20)に何等の外力も作用しなければ、制動ローラ(40)はスプリング(70)からの弾性力によって駆動突部(24)側に移動し制御端面(53a)及びロックリング(30)の内周面(30a)に当接した状態になる。
【0013】
そこで、ガイドシャフト(20)に操作トルク(操作回転力)を入力し、該ガイドシャフト(20)を回転させることによって駆動突部(24)を被駆動突部(53)側に移動させる。そうすると、駆動突部(24)が被駆動突部(53)に当接することになるが、その際に、駆動突部(24)が制動ローラ(40)をロックリング(30)の内周面(30a)と制御端面(53a)との間の間隔の広い方向に押圧移動することになる。このため、被駆動突部(53)は、制動ローラ(40)からの抵抗力を受けることなく、駆動突部(24)からの押圧力によって移動する。即ち、センタシャフト(50)は、制動ローラ(40)の抵抗力を受けることなくガイドシャフト(20)からの駆動力を受けて回転することになる。
【0014】
また、被駆動突部(53)、制動ローラ(40)及びスプリング(70)を駆動突部(24)に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に配置しておけば、ガイドシャフト(20)をいずれの方向に回転しても、センタシャフト(50)をそのまま回転させることができる。なお、この場合において、駆動突部(24)が当接しない他方の被駆動突部(53)側の制動ローラ(40)は、ロックリング(30)の内周面(30a)と制御端面(53a)との間の間隔が広がる方向に転動することになるので、センタシャフト(50)の回転抵抗となることがない。
【0015】
従って、センタシャフト(50)を例えばギヤ等を介して車両用のウインドレギュレータやシートリフタ等に連結しておけば、ガイドシャフト(20)をハンドル等を介して回転することにより、ウインドガラスやシートを上下動させることができる。
【0016】
一方、センタシャフト(50)に回転トルクが入力された場合はどうか。この場合には、センタシャフト(50)の回転によって例えば被駆動突部(53)が駆動突部(24)から離れる方向に移動するものとすると、ロックリング(30)と制御端面(53a)との相対移動によって、もともとスプリング(70)の弾性力によってロックリング(30)の内周面(30a)と制御端面(53a)とに当接していた制動ローラ(40)がこれらのロックリング(30)と制御端面(53a)との間の間隔が徐々に狭まる部分に更に食い込もうとする。
【0017】
このため、制御端面(53a)によって制動ローラ(40)の移動が阻止されると共に、制御端面(53a)からは、制動ローラ(40)をロックリング(30)を支持面(11)に押し付ける強大な力が作用する。即ち、制動ローラ(40)は、制御端面(53a)とロックリング(30)との間の間隔が徐々に狭まる部分に食い込む際に生じるいわゆるくさび効果による強大な力によって、ロックリング(30)を支持面(11)に押し付けることになる。このため、ロックドラム(10)とロックリング(30)との相対移動、ロックリング30と制動ローラ40との相対移動は、大きな摩擦力によって阻止される。この結果、センタシャフト(50)は被駆動突部(53)、制動ローラ(40)及びロックリング(30)を介してロックドラム(10)に固定された状態になる。
【0018】
従って、上述のようにセンタシャフト(50)にウインドレギュレータやシートリフタ等が連結されている場合において、ウインドガラスやシート等の荷重がセンタシャフト(50)に作用した際に、被駆動突部(53)が駆動突部(24)から離れる方向に移動するように設定しておけば、そのセンタシャフト(50)の回転を上記ブレーキ力で阻止することができる。即ち、ウインドガラスやシート等が降下するのを確実に防止することができる。
【0019】
なお、上述のように、被駆動突部(53)、制動ローラ(40)及びスプリング(70)を駆動突部(24)に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に配置しておけば、センタシャフト(50)を回転させる力が一方及び他方のいずれの方向に作用する場合でも上述のような強力なブレーキ力を得ることができる。即ち、センタシャフト(50)の回転方向を考慮することなく、該センタシャフト(50)をウインドレギュレータ等に接続することができる。
【0020】
以上、ガイドシャフト(20)を回転する場合には何等の抵抗も生じることなくセンタシャフト(50)を回転させることができるので、操作力の低減、異音の解消を図ることができる。また、センタシャフト(50)を直接回転させようとする場合にはその回転を強力なブレーキ力で確実に阻止することができるので、この点からも異音の発生を防止することができる。
【0021】
また、ロックリング(30)のみを例えば耐摩耗性の材料で形成することができるので、ロックドラム(10)の全体を耐摩耗性の材料で形成する場合に比較して、コストの低減を図ることができる。
【0022】
なお、ロックドラム(10)とロックリング30とは、圧入等により強固に嵌合することが好ましいが、上述のような大きな摩擦力が作用することから、所定のトルクが作用した場合にすべりを生じて互いに回転自在となるようにしてもよい。
【0023】
請求項2記載の発明においては、被駆動突部(53)、制動ローラ(40)及びスプリング(70)が駆動突部(24)に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に設けられているので、ガイドシャフト(20)をいずれの方向に回転しても、センタシャフト(50)をそのままスムーズに回転させることができると共に、いずれの方向の回転力がセンタシャフト(50)に直接作用しても、そのセンタシャフト(50)の回転を強大なブレーキ力で確実に阻止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。この実施例で示すブレーキ装置Eは、車両用シートを上下動させるシートリフタに適用されるものであり、円筒状の内周面によって形成された支持面11を有するロックドラム10と、支持面11に圧入固定された円筒状のロックリング30と、このロックリング30の内側にあって、同ロックリング30及びロックドラム10に対して同軸状に回転自在に設けられたガイドシャフト20と、ロックリング30の内側にあって、同ロックリング30、ロックドラム10及びガイドシャフト20に対して同軸状に回転自在に設けられたセンタシャフト50とを備えている。
【0025】
ガイドシャフト20には、その回転中心から外れた円周上の位置に複数の駆動突部24が設けられている。センタシャフト50には、その回転中心から外れた位置であって、駆動突部24がガイドシャフト20の回転により周方向に移動してくる位置に被駆動突部53が設けられている。この被駆動突部53における上記ロックリング30の内周面30a側を向く制御端面53aと、ロックリング30の内周面30aとの間には、これらの内周面30a及び制御端面53aに対して転動可能に制動ローラ40が設けられている。センタシャフト50には、制動ローラ40を駆動突部24側に弾性的な力で押圧するスプリング70が設けられている。
【0026】
上記制御端面53aは、駆動突部24に向かうに従ってロックリング30の内周面30aに近づくように斜めに傾斜していると共に、該制御端面53aとロックリング30の内周面30aとの間隔が駆動突部24側に向かうに従って制動ローラ40の外径より広い状態から同外径より狭い状態へと変化するように形成されている。そして、制動ローラ40の外周面がスプリング70の弾性力によってロックリング30の内周面30a及び制御端面53aに同時に接する状態であって、制動ローラ40から内周面30a及び制御端面53aにほとんど荷重が作用しない状態において、その制動ローラ40と制御端面53aとの接点と、センタシャフト50の回転中心とを結ぶ直線をL1として、この直線L1に直交する直線をL2とした場合、制御端面53aの傾きαは、直線L2に対して6度になっている。
【0027】
上記駆動突部24は、周方向に移動して被駆動突部53に当接した際に、制動ローラ40をスプリング70の弾性力に抗して制御端面53aとロックリング30の内周面30aとの間の間隔の広い側に移動させるようになっている。
【0028】
また、被駆動突部53は、駆動突部24の当接する受圧面53bが同駆動突部24を挟んで周方向の一方の側及び他方の側の双方にV字状に延在するように形成されていると共に、制御端面53aも駆動突部24を挟んで周方向の一方の側及び他方の側の双方に形成されている。また、駆動突部24は、被駆動突部53の各受圧面53bを押圧する押圧面24aがV字状に形成されている。そして、これらの駆動突部24及び被駆動突部53は、ガイドシャフト20及びセンタシャフト50の回転中心に対して対称の位置に設けられている。
【0029】
制動ローラ40は、被駆動突部53における一方及び他方の側の各制御端面53aとロックリング30との間に設けられている。スプリング70は、一枚の板状のもので形成されており、各制御端面53a上に設けられた制動ローラ40を駆動突部24側に所定の弾性力をもって押圧するようになっている。
【0030】
以下、ブレーキ装置Eの全体構成について更に詳細に説明する。即ち、ロックドラム10は、図1に示すように、円筒状の大径ドラム部10aと、この大径ドラム部10aの軸方向の一端部側に同軸状に形成された小径ドラム部10bと、これらの小径ドラム部10bと大径ドラム部10aとを連結する側板10cと、大径ドラム部10aの軸方向の他端部外周に形成されたフランジ部10dを備えたもので一体的に形成されている。大径ドラム部10aは、その内面が上述した支持面11になっており、小径ドラム部10bは、その内面がガイドシャフト20の摺動部21を回転自在に支持する軸受部12になっている。また、ロックドラム10は、フランジ部10dを例えばシートリフタのシートサイドフレーム60に固着することにより、同シートサイドフレーム60に取り付けられるようになっている。
【0031】
上記ガイドシャフト20は、摺動部21に対して軸方向の一端側にハンドル29を取り付けるためのスプラインキー部23を有し、摺動部21の他端側に円板部22を有している。摺動部21、円板部22及びスプラインキー部23は、同軸上に形成されており、上述した駆動突部24は、円板部22の偏心した位置から他端側に突出するように形成されている。ガイドシャフト20の軸心には、円板部22から一端側に延びる軸受孔25が形成されている。
【0032】
上記センタシャフト50は、軸方向におけるほぼ中央の位置に円板状に突出するフランジ部51を有しており、このフランジ部51から一端側に上記軸受孔25に回転自在に嵌合する一端支持軸部52が形成され、該フランジ部51の他端側にピニオン54、他端支持軸部55がこの順に形成されている。フランジ部51、一端支持軸部52、ピニオン54及び他端支持軸部55は、同軸上に形成されており、上述した被駆動突部53は、フランジ部51の偏心した位置から一端側に突出するように形成されている。
【0033】
そして、センタシャフト50は、一端支持軸部52がガイドシャフト20の軸受孔25に嵌合され、他端支持軸部55がシートサイドフレーム60の軸受孔61に嵌合されることによって、ロックドラム10、ロックリング30及びガイドシャフト20に対して回転自在に支持されるようになっている。ピニオン54は、シートリフタ側に設けられたセクタギヤ62と噛み合うようになっており、このセクタギヤ62を回転駆動することによって、図示しないシートフレームを介してシート全体を上下動させるようになっている。また、図1において56はワッシャである。
【0034】
スプリング70は、一枚の板ばねを略W字形状に曲げ形成されたもので、その中央部分をセンタシャフト50の支持軸部52と被駆動突部53の間に形成された円弧溝に嵌合するようにして挿着されると共に、その両側はそれぞれ制動ローラ40を押圧するように、両端が互いに近接する方向に弾性力を有している。
【0035】
これにより、スプリング70をあらかじめセンタシャフト50に組み付けしておくことができ、組み付け性を良くできると共にスプリング70の外れや位置ずれを防止できる。
【0036】
次に、上記のように構成されたブレーキ装置Eの作用を説明する。まず、ハンドル29を操作せず、またシートリフタ側からも力が作用しない場合には、図3に示すような状態になる。即ち、制動ローラ40は、スプリング70からの弾性力によって駆動突部24側に移動し、制御端面53a及びロックリング30の内周面30aに当接した状態になる。
【0037】
そこで、ハンドル29からガイドシャフト20に操作トルク(操作回転力)を入力し、該ガイドシャフト20を回転させることによって駆動突部24を例えば図4において時計方向に移動させる。そうすると、駆動突部24が被駆動突部53に当接することになるが(なお、駆動突部24の両側に被駆動突部53が位置しているので、時計方向及び反時計方向のいずれの方向に移動させても、駆動突部24は被駆動突部53に当接することになる)、その際に、駆動突部24の押圧面24aは受圧面53bに当接すると共に、制動ローラ40の外周面にも当接して、この制動ローラ40をロックリング30の内周面30aと制御端面53aとの間の間隔の広い方向に押圧移動することになる。このため、被駆動突部53は、制動ローラ40からの抵抗力を受けることなく、駆動突部24からの押圧力によって時計方向に移動する。即ち、センタシャフト50は、制動ローラ40の抵抗力を受けることなくガイドシャフト20と共に回転することになる。
【0038】
また、被駆動突部53、制動ローラ40及びスプリング70が駆動突部24に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に位置しているので、ガイドシャフト20を時計方向及び反時計方向のいずれの方向に回転しても、センタシャフト50をそのまま回転させることができる。なお、この場合において、駆動突部24が当接しない他方の制動ローラ40は、ロックリング30の内周面30aと制御端面53aとの間の間隔が広がる方向に転動することになるので、センタシャフト50の回転抵抗となることがない。
【0039】
一方、センタシャフト50にシートリフタから回転トルクが入力された場合は図3に示すようになる。この場合には、センタシャフト50の回転によって例えば被駆動突部53の少なくとも一方の制御端面53aが駆動突部24から離れる方向に移動しようとする。そうすると、ロックリング30と制御端面53aとの相対移動によって、もともとスプリング70の弾性力によってロックリング30の内周面30aと制御端面53aとに当接していた制動ローラ40がこれらのロックリング30と制御端面53aとの間の間隔が徐々に狭まる部分に更に食い込もうとする。
【0040】
しかし、6度の角度で傾斜する制御端面(53a)によってロックリング30の移動が阻止され、その際に制動ローラ40からは、ロックリング30を介して支持面11に強大な力が作用する。即ち、制動ローラ40は、制御端面53aとロックリング30との間に食い込む際に生じるいわゆるくさび効果による強大な力によって、ロックリング30を支持面11に押し付けることになる。このため、ロックドラム10とロックリング30との間には圧入による摩擦力に加えて更に大きな摩擦力が作用することになる。また、制動ローラ40とロックリング30との間にも大きな摩擦力が作用する。この結果、センタシャフト50は被駆動突部53、制動ローラ40及びロックリング30を介してロックドラム10に固定された状態になる。
【0041】
なお、上述したロックリング30と制動ローラ40との間に生じる摩擦力P1は次の理論式によって求められる。
【0042】
【数1】
P1=μ×T1
T1=P/tanα
ただし、Pはシートリフタからセンタシャフト50に作用する回転力によって生じる荷重であって、制動ローラ40に作用する直線L1に直交する方向の荷重であり、T1は荷重Pによって制動ローラ40からロックリング30に作用する力に対する反力であり、μはロックリング30と制動ローラ40との間の摩擦係数である。
【0043】
上記の式から、制御端面53aの傾きαが小さいほど、摩擦力P1が大きくなることが分かる。この実施例では、傾きαを6度に設定している。ただし、傾きαが8度を超えると、摩擦力P1が低下し、ブレーキ効果が十分得られなくなり、傾きαが1度に満たないと、被駆動突部53、制動ローラ40、ロックリング30、ロックドラム10等の弾性変形により、制動ローラ40が制御端面53aの傾斜面を乗り越えてしまうおそれが有るので、傾きαは1度以上8度以下に設定することが好ましい。なお、より確実なブレーキ効果を得るためには、傾きを3度以上6度以下に設定することが好ましい。
【0044】
従って、シート等の荷重がセンタシャフト50に回転力となって作用しても、そのセンタシャフト50の回転を強大なブレーキ力で阻止することができる。即ち、シートが降下するのを確実に防止することができる。
【0045】
以上説明したように、ガイドシャフト20を回転する場合には何等の抵抗も生じることなくセンタシャフト50を回転させることができるので、操作力の低減、異音の解消を図ることができる。また、センタシャフト50を回転させようとする力に対しては、強力なブレーキ力を得ることができる点からも異音の発生を防止することができる。
【0046】
また、被駆動突部53、制動ローラ40及びスプリング70が駆動突部24に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に設けられているので、ガイドシャフト20をいずれの方向に回転しても、センタシャフト50をそのままスムーズに回転させることができると共に、いずれの方向の回転力がセンタシャフト50に直接作用しても、そのセンタシャフト50の回転を強大なブレーキ力で確実に阻止することができる。
【0047】
更に、ロックリング30を耐摩耗性の材料で形成することによって、耐久性の向上を図ることができる。
【0048】
なお、ロックドラム10とロックリング30とは、圧入により強固に連結した例を示したが、これらの間には上述のような大きな摩擦力が作用することから、所定のトルクが作用した場合にすべりを生じて互いに回転自在に嵌合するようにしたものであってもよい。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ガイドシャフト(20)を回転する場合には何等の抵抗も生じることなくセンタシャフト(50)を回転させることができるので、操作力の低減、異音の解消を図ることができる。また、センタシャフト(50)を直接回転させようとする場合にはその回転を強力なブレーキ力で確実に阻止することができるので、この点からも異音の発生を防止することができる。
【0050】
また、ロックリング(30)のみを例えば耐摩耗性の材料で形成することができるので、ロックドラム(10)の全体を耐摩耗性の材料で形成する場合に比較して、コストの低減を図ることができる。
【0051】
請求項2記載の発明によれば、被駆動突部(53)、制動ローラ(40)及びスプリング(70)が駆動突部(24)に対して周方向の一方の側及び他方の側の双方に設けられているので、ガイドシャフト(20)をいずれの方向に回転しても、センタシャフト(50)をそのままスムーズに回転させることができると共に、いずれの方向の回転力がセンタシャフト(50)に直接作用しても、そのセンタシャフト(50)の回転を強大なブレーキ力で確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例として示したブレーキ装置の断面図である。
【図2】同ブレーキ装置の分解斜視図である。
【図3】同ブレーキ装置の作用を示す図であって、図1のIII−III線に沿う要部断面図である。
【図4】同ブレーキ装置の作用を示す図であって、図1のIII−III線に沿う要部断面図である。
【図5】従来例として示したブレーキ装置の説明図である。
【符号の説明】
10 ロックドラム
11 支持面
20 ガイドシャフト
24 駆動突部
30 ロックリング
30a 内周面
40 制動ローラ
50 センタシャフト
53 被駆動突部
53a 制御端面
53b 受圧面
70 スプリング
Claims (2)
- 円筒内周面からなる支持面(11)を有するロックドラム(10)と、
前記支持面(11)に嵌合された円筒状のロックリング(30)と、
このロックリング(30)の内側にあって、同ロックリング(30)及びロックドラム(10)に対して同軸状に回転自在に設けられたガイドシャフト(20)と、
前記ロックリング(30)の内側にあって、ガイドシャフト(20)と一体で回転可能に設けられたセンタシャフト(50)と、このセンタシャフト(50)をロックドラム(10)に対して回転しないように保持する制動手段とを備えたブレーキ装置であって、
前記ガイドシャフト(20)には、その回転中心から外れた円周上に複数の駆動突部(24)を設け、
前記センタシャフト(50)には、前記駆動突部(24)がガイドシャフト(20)の回転に伴って周方向に移動した際に当接可能な受圧面(53b)を有する被駆動突部(53)を前記駆動突部(24)に対向して設け、
この被駆動突部(53)には、受圧面(53b)の両側に前記ロックリング(30)の内周面(30a)と対向する一対の制御端面(53a)を設けると共に、この制御端面(53a)と、同ロックリング(30)の内周面(30a)との間隔を受圧面側に向かって狭くなるように形成し、この制御端面(53a)と内周面(30a)に当接可能に制動ローラ(40)を配置し、
前記センタシャフト(50)には、前記制動ローラ(40)を駆動突部(24)側に弾性的な力で押圧するスプリング(70)を設けてなり、
前記駆動突部(24)は、周方向に移動して前記被駆動突部(53)の受圧面(53b)に当接した際に、一方側の制動ローラ(40)をスプリング(70)の弾性力に抗して前記制御端面(53a)とロックリング(30)の内周面(30a)との間隔の広い側に移動させることを特徴とするブレーキ装置。 - 被駆動突部(53)は、駆動突部(24)の当接する受圧面(53b)が同駆動突部(24)を挟んで周方向の一方及び他方の側に形成されたもので構成されていると共に、制御端面(53a)も駆動突部(24)を挟んで周方向の一方及び他方の側に形成されたもので構成されており、
制動ローラ(40)は、各制御端面(53a)とロックリング(30)との間に設けられ、
スプリング(70)は、各制動ローラ(40)を駆動突部(24)側に弾性力をもって押圧するように設けられていることを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
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2002
- 2002-11-28 JP JP2002346259A patent/JP2004176863A/ja active Pending
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