JP2004175106A - 昇華転写模様付き金属装飾板と金属装飾板の製造方法と断熱パネルと断熱パネルの製造方法と冷蔵庫用ドアと冷蔵庫用ドアの製造方法 - Google Patents

昇華転写模様付き金属装飾板と金属装飾板の製造方法と断熱パネルと断熱パネルの製造方法と冷蔵庫用ドアと冷蔵庫用ドアの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】昇華転写模様付き金属装飾板を断熱パネルに用いた場合に、ウレタン発泡時の熱により昇華形着色剤が再昇華して模様がぼやけるという課題を解決する。
【解決手段】金属板8面に融点が100℃から180℃の飽和ポリエステル樹脂からなる外皮接着剤層11を介してガラス転移温度が70℃から120℃、結晶化度が20から50%の透明または半透明の外皮樹脂層13を設けたラミネート金属板3に、昇華型着色剤14を浸透させた昇華転写模様付き金属装飾板1を断熱パネルに使用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウレタン発泡断熱材と一体に形成する断熱パネルの外面板に適した昇華転写模様付き金属装飾板と、それを用いた断熱パネルと、その断熱パネルの製造方法と、断熱パネルからなる冷蔵庫用ドアと、その冷蔵庫用ドアの製造方法に関するものである。
近年、個性の時代と言われるようになり個人の価値観は多様化し、特に商品の自分の好みの色柄に対するニーズは非常に幅広く高いものとなった。
しかし、冷蔵庫等の家電製品は大量生産で安価に仕上げるために、後加工が可能な表面処理層と鋼板とが一体となった塗装鋼板やラミネート金属板が使用されており、この塗装鋼板やラミネート金属板は、いったん表面処理層の色柄が決まると頻繁な仕様変更は困難であり、同じ色柄のものを大量ロットで生産するのが常識とされている。
よって、多様化する個々の色柄への要望に応える事は、生産効率を低下させ、また、納期が遅くなる問題があり敬遠されていた。
しかし、最近では昇華型着色剤による昇華転写技術が発達し、ラミネート金属板や塗装鋼板に直接印刷する方法が実用化されてきた。
例えば、特許文献1には、真空吸引を利用し、被印刷物と転写シートとを密着させた状態で熱転写することにより、色むらのない鮮明な印刷模様を被印刷物に付与する方法が記載されている。
すなわち、昇華型着色剤を含む着色組成物をインクジェット等で塗布した転写型印刷シートを、被印刷物に重ね合わせて、ホットプレートとゴムシートとの間に入れ、ホットプレートとゴムシートとの間隙を真空ポンプで真空吸引することにより、被印刷物に転写型印刷シートを密着させる。そして、ホットプレートから加えられる熱エネルギーにより、転写型印刷シートから被印刷物に昇華型着色剤を熱転写させる。
この真空吸引する方法では、大きな塗装鋼板を被印刷物として使用した場合でも、被印刷物の全面を均一に加圧することができ、色むらのない印刷物が形成できるものである。
なお、このような方法で鋼板等の金属板に印刷するには、あらかじめ染色性に優れた透明または半透明の樹脂塗膜を表層に形成しておく必要がある。
利用される鋼板としては、特許文献2に、金属板素地上に設けられている不透明樹脂層と、この不透明樹脂層上に積層され、それぞれ内部に昇華型着色剤が入り込んで着色模様が形成されている複数層の透明樹脂層とを備えていることを特徴とする金属装飾板が記載されている。
この特許文献2に記載のものは、あらかじめ透明フィルムが貼られたラミネート金属板に直接昇華転写により模様を形成するので、少量での模様付き金属装飾板の製造時間を短縮することができるとともに、複層のラミネートにより仕上がりの模様面に質感や深みを持たせることができ、近くで見ても模様の粗さが目立たない。さらに、金属装飾パネルのあらゆる面に着色模様を設けることができる模様付き金属装飾板である。
しかし、複層に形成したラミネートに、一般的に使用されている塩化ビニルフィルムやポリエチレンフィルムやポリエステルフィルムを使用すると、複層であるために着色模様の印刷ラインがぼやけるとともに、耐熱性や耐候性が非常に悪く、特に50℃以上の熱が加わると昇華型着色剤が複層のラミネート層の中で再昇華現象を引き起こし、初期の仕上げた模様が時間とともに崩れ易い欠点を有していた。
また、冷蔵庫扉等のウレタン一体発泡からなる断熱パネルに使用した場合には、ウレタン発泡での熱を受け、工程中に色むらが発生し、さらに実使用時においても冷蔵庫用ドアにメモ用紙等を貼り付けておくと色移りを生じることもあった。
耐候性に優れた昇華転写模様付き金属装飾板としては、特許文献3に、分子量、ガラス転移温度(Tg)及びメラミン含有量が特定された熱硬化型ポリエステル樹脂で上塗り塗膜を形成することにより、耐候性に優れた模様付き金属装飾板を得ることが記載されている。
すなわち、この模様付き金属装飾板は、平均分子量1000〜10000、ガラス転移温度(Tg)20〜60℃、樹脂固形分100質量部に対するメラミンの割合が20〜150質量部である熱硬化型ポリエステル樹脂を主成分とするクリヤ塗料から形成され、昇華型着色剤の浸透により着色模様が付与された上塗り塗膜が下地金属板に直接、又はベースコート層、プライマ層等を介して設けられているものである。
このように、分子量とガラス転移温度とが特定された熱硬化型ポリエステル樹脂が主成分であるクリヤ塗料であれば、ラミネート金属板での欠点であった耐候性と再昇華性は改良がされる。
すなわち、ラミネート金属板と塗装鋼板の何れの昇華転写模様印刷法も、外皮のクリヤー塗膜中に昇華型着色剤で描いた模様を浸透させることにより自由に模様を発現させることができる。よって、塗装鋼板やプレコ−ト鋼板に、後工程にて自由に色柄をつけることができ、多様化するニーズに対応が可能である。
特開2001−329474号公報 特許第2957864号公報 特開2002−59078号公報
しかしながら、上記従来の昇華転写模様付き金属装飾板では、長期信頼性の面でまだまだ問題があり、ラミネート金属板については耐候性が悪く再昇華により色があせやすく、また、特許文献2の様に複層にすると印刷ラインが不明確となる。
また、特許文献3の様に、熱硬化性のポリエステル樹脂を塗装した塗装鋼板で昇華転写した模様付き金属装飾板でも、再転写の完全な解決とはならず、さらに硬化性樹脂を使用するために後加工でのプレスや曲げにて塗膜の割れが生じることになる。
特に、断熱性を有する冷蔵庫扉に使用した場合、一体でウレタン発泡断熱パネルを作成するにおいて60℃以上の温度がかかるために、再昇華現象を生じ、昇華転写模様がぼやけ、さらに、冷蔵庫用ドアに使用したときマグネット等でメモ用紙などを取り付けると再昇華による着色剤の移行が生じたりする。
よって、長期間にわたって屋内外に曝されて使用する商品にはいままでの処理鋼板では
安定した色彩、模様を維持することが難しく、困難であるという欠点があった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、ウレタンとの一体発泡熱に耐えるとともに、生活環境範囲内での熱では再昇華しない、耐候性の良い昇華転写模様付き金属装飾板とそれを使用した断熱パネルを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、金属板面に外皮接着剤層を介してガラス転移温度が70℃以上で120℃以下の透明または半透明の外皮樹脂層を形成したラミネート金属板からなり、前記外皮樹脂層と前記外皮接着剤層のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤を浸透させて着色模様を形成したものである。
上記構成において、金属板面に外皮接着剤層を介して設ける外皮樹脂層としてガラス転移温度が70℃以上で120℃以下のものを使用したので、ラミネート金属板に、昇華型着色剤により着色模様が施された転写型印刷シートを、外皮樹脂層と着色模様面とを接して重ね合わせ、例えば150℃から180℃で加熱圧着することで昇華型着色剤を昇華させて、外皮樹脂層及び/または外皮接着剤層に着色模様を転写でき、昇華転写印刷された模様はウレタン発泡工程の熱や生活環境温度帯では再昇華せず、長期耐候性と耐熱性を維持するものである。
また、本発明の断熱パネルは、上記昇華転写模様付き金属装飾板と、前記金属装飾板の反外皮樹脂層側に配置された内面部材と、前記金属装飾板と前記内面部材とにより形成された空間に充填発泡されたウレタン発泡断熱材とからなるものである。
これにより、金属板面に外皮接着剤層を介して設ける外皮樹脂層としてガラス転移温度が70℃以上で120℃以下のものを使用したので、ウレタン発泡工程での60℃付近の温度に上昇しても、昇華転写模様が再転写せず、色むらやウレタン治具内壁面へ色移りも生じない断熱パネルを提供できる。
また、本発明の金属装飾板の製造方法は、一方の面に外皮接着剤層を介してガラス転移温度が70℃以上で120℃以下の透明または半透明の外皮樹脂層を貼り付けたラミネート金属板と、昇華型着色剤により着色模様が施された転写型印刷シートとを、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて前記外皮樹脂層の温度が前記ガラス転移温度より高くなる温度で加熱圧着することにより、前記外皮樹脂層と前記外皮接着剤層のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤を浸透させて前記ラミネート金属板に着色模様を付けるものである。
上記構成において、外皮樹脂層としてガラス転移温度が70℃以上で120℃以下のものを使用したので、ラミネート金属板に、昇華型着色剤により着色模様が施された転写型印刷シートを、外皮樹脂層と着色模様面とを接して重ね合わせ、外皮樹脂層の温度がガラス転移温度より高くなる温度で加熱圧着することで昇華型着色剤を昇華させて、外皮樹脂層及び/または外皮接着剤層に着色模様を転写でき、昇華転写印刷された模様はウレタン発泡工程の熱や生活環境温度帯では再昇華せず、長期耐候性と耐熱性を維持するものである。
また、本発明の断熱パネルの製造方法は、一方の面に外皮接着剤層を介して透明または半透明の外皮樹脂層を貼り付けたラミネート金属板と、昇華型着色剤により着色模様が施された転写型印刷シートとを、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて加熱圧着することにより、前記外
皮樹脂層と前記外皮接着剤層のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤を浸透させて前記ラミネート金属板に着色模様を付けた金属装飾板を得る金属装飾板の製造工程と、前記金属装飾板の製造工程の次に、着色模様が付けられた前記ラミネート金属板の他方の面側に内面部材を配置し、前記ラミネート金属板と前記内面部材とにより形成された空間にウレタン樹脂を注入し、前記空間内で前記ウレタン樹脂を発泡させて前記ラミネート金属板とウレタン発泡断熱材とが一体化した断熱パネルを得るウレタン発泡工程とを有し、前記外皮樹脂層を構成する樹脂に、ガラス転移温度が、前記ウレタン発泡工程で前記外皮樹脂層が加熱される温度より高く、前記昇華転写工程で前記外皮樹脂層が加熱される温度より低い樹脂を使用するものである。
これにより、金属装飾板の製造工程の中の昇華転写工程では外皮樹脂層がガラス転移温度より高い温度に加熱されるため、昇華型着色剤が外皮樹脂層の内部に浸透しやすく、ウレタン発泡工程では外皮樹脂層はガラス転移温度以上に加熱されないので、再昇華現象の発生を抑制でき、着色模様を長期にわたって維持できる。
本発明は、外皮樹脂層としてガラス転移温度が70℃以上で120℃以下のものを使用したので、外皮樹脂層及び/または外皮接着剤層に昇華転写印刷された模様はウレタン発泡工程の熱や生活環境温度帯では再昇華せず、長期耐候性と耐熱性を維持するものである。
また、本発明は、ウレタン発泡工程で、昇華転写模様が再転写せず、色むらやウレタン治具内壁面へ色移りも生じない断熱パネルを提供できる。
本発明の請求項1に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、金属板面に外皮接着剤層を介してガラス転移温度が70℃以上で120℃以下の透明または半透明の外皮樹脂層を形成したラミネート金属板からなり、前記外皮樹脂層と前記外皮接着剤層のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤を浸透させて着色模様を形成したものであり、金属板面に外皮接着剤層を介して設ける外皮樹脂層としてガラス転移温度が70℃以上で120℃以下のものを使用したので、ラミネート金属板に、昇華型着色剤により着色模様が施された転写型印刷シートを、外皮樹脂層と着色模様面とを接して重ね合わせ、例えば150℃から180℃で加熱圧着することで昇華型着色剤を昇華させて、外皮樹脂層及び/または外皮接着剤層に着色模様を転写でき、昇華転写印刷された模様はウレタン発泡工程の熱や生活環境温度帯では再昇華せず、長期耐候性と耐熱性を維持するものである。
また、請求項2に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項1に記載の発明の前記外皮樹脂層に、紫外線吸収剤が混入されているものであり、紫外線吸収剤により比較的弱い昇華転写インクの耐候性を高めることができる。
また、請求項3に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項1または2に記載の発明の前記外皮樹脂層に、ポリエステル樹脂フィルムを使用したものであり、適度なガラス転移温度範囲と結晶性を有するポリエステル樹脂の特性をうまく利用することにより、昇華転写性を高め、また、再昇華を抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項3に記載の発明における前記ポリエステル樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレート樹脂を使用したものであり、外皮樹脂層にポリエチレンテレフタレート樹脂を使用すると、80℃から120℃のガラス転移温度領域を設定しやすく、適度な結晶化度を選択しやすい。
また、請求項5に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項3に記載の発明における前記ポリエステル樹脂フィルムとして、常温での結晶化度が20〜50%のポリエチレンテレフタレート樹脂を使用したものであり、外皮樹脂層に常温での結晶化度が20〜50%のポリエチレンテレフタレート樹脂を使用すると、結晶化度が高い分、分子構造が緻密となり昇華転写後の再昇華を抑制する効果をもつ。
また、請求項6に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項3に記載の発明における前記ポリエステル樹脂フィルムとして、微細なシリカを溶融混入させたマット調のポリエチレンテレフタレート樹脂を使用したものであり、昇華転写時に生じるプレッシャーマーク等の外観不良が目立たず、木目などの艶(光沢)なし壁面を昇華転写による模様付き金属装飾板で再現が容易となる。
また、請求項7に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項3に記載の発明における前記ポリエステル樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレート樹脂とポリエチレンナフタレート樹脂との溶融ブレンド樹脂を使用したものであり、ガラス転移温度が約75℃のポリエチレンテレフタレート樹脂とガラス転移温度が約121℃のポリエチレンナフタレート樹脂との混合比率によって容易に外皮樹脂層のガラス転移温度を制御することができるとともに、ポリエチレンナフタレート樹脂はポリエチレンテレフタレート樹脂より耐熱性が高いので、ポリエチレンテレフタレート樹脂にポリエチレンナフタレート樹脂を溶融ブレンドすることにより外皮樹脂層の耐熱性を高くでき、昇華転写工程後の表面光沢の低下を抑制し外観状態を良好に維持することができる。
また、請求項8に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明における前記外皮接着剤層に、パール材が混入されているものであり、美観に優れ、外観デザインの自由度が増し、システムキッチンのパネル材や壁材の類似品の作成が容易になる。
また、請求項9に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明における前記外皮接着剤層に、融点が100℃から180℃の飽和共重合ポリエステル樹脂を使用したものであり、融点が100℃から180℃の飽和共重合ポリエステル樹脂からなる外皮接着剤層は、ウレタン発泡工程での温度や通常の生活温度帯では剥がれることなく、昇華転写工程での加熱時には融解近くで軟化し粘性を有し、昇華型着色剤を通過させること無く拘束し、また、再昇華を抑制する。
また、請求項10に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明における前記金属板面と前記外皮接着剤層との間に、中間熱可塑性樹脂層を設けたものであり、中間熱可塑性樹脂層が柔軟性を与えるために、曲げ加工やプレス加工が容易となり、後加工が可能な昇華転写模様付き金属装飾板を提供できる。
また、請求項11に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項10に記載の発明における前記中間熱可塑性樹脂層として、塩化ビニル樹脂フィルムまたはポリプロピレン樹脂フィルムを使用したものであり、柔軟性を有する塩化ビニル樹脂フィルムやポリプロピレンフィルムを中間熱可塑性樹脂層に使用することで金属板の凹凸を緩和し、プレス性と曲げ加工性が非常に改善される。
また、請求項12に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項10に記載の発明における前記中間熱可塑性樹脂層として、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを使用したものであり、比較的耐熱性の良いポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを中間熱可塑性樹脂層に使用することにより、外観の安定性を保ち、プレス性と曲げ加工性と接着性を改善できる。
また、請求項13に記載の発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、請求項1から12のいずれか一項に記載の発明における前記外皮接着剤層と前記外皮樹脂層との間に、着色されたインク層を設けたものであり、インク層により外観の悪い接着剤層を覆すとともに、インク層においてベースとなる色を変更することで昇華転写模様に多様化と深み感や新規なデザイン性を持たせることができる。
また、請求項14に記載の発明の断熱パネルは、請求項1から13のいずれか一項に記載の昇華転写模様付き金属装飾板と、前記金属装飾板の反外皮樹脂層側に配置された内面部材と、前記金属装飾板と前記内面部材とにより形成された空間に充填発泡されたウレタン発泡断熱材とからなるものであり、金属板面に外皮接着剤層を介して設ける外皮樹脂層としてガラス転移温度が70℃以上で120℃以下のものを使用したので、ウレタン発泡工程での60℃付近の温度に上昇しても、昇華転写模様が再転写せず、色むらやウレタン治具内壁面へ色移りも生じない断熱パネルを提供できる。
また、請求項15に記載の発明の冷蔵庫用ドアは、請求項14に記載の断熱パネルからなり、金属装飾板により冷蔵庫の前面を構成し、内面部材が冷凍サイクルにより冷却される冷蔵庫庫内の貯蔵室の一部を構成するものであり、多様化する個々の色柄への要望に応えることができ、表面にメモ用紙等を貼り付けても色移りせず、通常の生活環境において、変色・褪色を大幅に抑制した冷蔵庫用ドアを提供できる。
また、請求項16に記載の発明の金属装飾板の製造方法は、一方の面に外皮接着剤層を介してガラス転移温度が70℃以上で120℃以下の透明または半透明の外皮樹脂層を貼り付けたラミネート金属板と、昇華型着色剤により着色模様が施された転写型印刷シートとを、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて前記外皮樹脂層の温度が前記ガラス転移温度より高くなる温度で加熱圧着することにより、前記外皮樹脂層と前記外皮接着剤層のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤を浸透させて前記ラミネート金属板に着色模様を付けるものであり、金属板面に外皮接着剤層を介して設ける外皮樹脂層としてガラス転移温度が70℃以上で120℃以下のものを使用したので、昇華転写印刷された模様はウレタン発泡工程の熱や生活環境温度帯では再昇華せず、長期耐候性と耐熱性を維持するものである。
また、請求項17に記載の発明の金属装飾板の製造方法は、請求項16に記載の発明において、表面に凹凸または縞模様のあるバックアップ部材を介して前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて加熱圧着することにより、前記ラミネート金属板に立体感のある艶消しタイプの着色模様を付けるものであり、半艶(半光沢)タイプの外観が得られ、または縦縞横縞等の立体感のある昇華転写模様付き金属装飾板を容易に得ることができ、システムキッチンのパネル材や壁材に似せた金属装飾板を造る時のデザインの自由度が広がる。
また、請求項18に記載の発明の金属装飾板の製造方法は、請求項16に記載の発明における前記転写型印刷シートに、表面に凹凸または縞模様があるものを使用して、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて加熱圧着することにより、前記ラミネート金属板に立体感のある艶消しタイプの着色模様を付けるものであり、表面に凹凸または縞模様のあるバックアップ部材の機能を転写型印刷シートが有するので、請求項17に記載の発明の効果に加え、半艶(半光沢)タイプまたは縦縞横縞等の立体感のある昇華転写模様付き金属装飾板を安定して容易に得ることができる。
また、請求項19に記載の発明の金属装飾板の製造方法は、請求項16に記載の発明における前記外皮樹脂層に高鮮映光沢フィルムを使用し、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて加熱圧着して前記ラミネート金属板に着色模様を付ける昇華転写工程の後、前記ラミネート金属板に浸透した昇華型着色剤が再昇華しないような温度・時間条件で前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層を熱処理して前記ラミネート金属板の外皮樹脂層の高鮮映光沢性を前記昇華転写工程前の状態に戻す熱処理工程を行うものであり、ラミネート金属板の高鮮映光沢フィルムからなる外皮樹脂層と転写型印刷シートとを重ね合わせて加熱圧着すると、ラミネート金属板の外皮樹脂層の高鮮映光沢性が低下するが、ラミネート金属板に浸透した昇華型着色剤が再昇華しないような温度・時間条件でラミネート金属板の外皮樹脂層を熱処理することにより、ラミネート金属板の外皮樹脂層の高鮮映光沢性を前記昇華転写工程前の状態に戻すことができ、高鮮映光沢性を有する昇華転写模様付き金属装飾板が得られ、システムキッチンのパネル材や壁材に似せた金属装飾板を造る時のデザインの自由度が広がる。
また、請求項20に記載の発明の金属装飾板の製造方法は、請求項19に記載の発明における前記熱処理工程は、加熱された平滑金属面を前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層に圧着することにより行うものであり、昇華型着色剤が昇華転写されない平滑金属面をラミネート金属板の外皮樹脂層に圧着することにより、被転写物であるラミネート金属板の外皮樹脂層からの昇華型着色剤(昇華型インク)の再昇華が抑制でき、色抜けのない高鮮映の外観を得ることができる。
また、請求項21に記載の発明の金属装飾板の製造方法は、請求項19に記載の発明における前記熱処理工程は、外周面が平滑金属面からなる加熱されたローラーと、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層とが対向するようにして、前記ローラーを用いて前記ラミネート金属板をロールプレスすることにより行うものであり、平板を使わずにローラーでプレスするので、請求項20に記載の発明の効果に加え、安価に効率的にラミネート金属板の外皮樹脂層の高鮮映光沢性を復活させることができる。
また、請求項22に記載の発明の金属装飾板の製造方法は、請求項19に記載の発明における前記熱処理工程は、前記ラミネート金属板を電磁誘導加熱することにより行うものであり、金属面に接着されている外皮樹脂層(熱可塑性樹脂)が、効率よく短時間で加熱されので、効率的に短時間でラミネート金属板の外皮樹脂層の高鮮映光沢性を復活させることができる。
また、請求項23に記載の発明の断熱パネルの製造方法は、一方の面に外皮接着剤層を介して透明または半透明の外皮樹脂層を貼り付けたラミネート金属板と、昇華型着色剤により着色模様が施された転写型印刷シートとを、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて加熱圧着することにより、前記外皮樹脂層と前記外皮接着剤層のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤を浸透させて前記ラミネート金属板に着色模様を付けた金属装飾板を得る金属装飾板の製造工程と、前記金属装飾板の製造工程の製造工程の次に、着色模様が付けられた前記ラミネート金属板の他方の面側に内面部材を配置し、前記ラミネート金属板と前記内面部材とにより形成された空間にウレタン樹脂を注入し、前記空間内で前記ウレタン樹脂を発泡させて前記ラミネート金属板とウレタン発泡断熱材とが一体化した断熱パネルを得るウレタン発泡工程とを有し、前記外皮樹脂層を構成する樹脂に、ガラス転移温度が、前記ウレタン発泡工程で前記外皮樹脂層が加熱される温度より高く、前記金属装飾板の製造工程で前記外皮樹脂層が加熱される温度より低い樹脂を使用するものであり、金属装飾板の製造工程の中の昇華転写工程では外皮樹脂層がガラス転移温度より高い温度に加熱されるため、昇華型着色剤が外皮樹脂層の内部に浸透しやすく、ウレタン発泡工程では外
皮樹脂層はガラス転移温度以上に加熱されないので、再昇華現象の発生を抑制でき、着色模様を長期にわたって維持できる。
また、請求項24に記載の発明の断熱パネルの製造方法は、請求項16から22のいずれか一項に記載の金属装飾板の製造方法により前記ラミネート金属板に着色模様を付けた金属装飾板を得る金属装飾板の製造工程と、前記金属装飾板の製造工程の次に、着色模様が付けられた前記ラミネート金属板の他方の面側に内面部材を配置し、前記ラミネート金属板と前記内面部材とにより形成された空間にウレタン樹脂を注入し、前記空間内で前記ウレタン樹脂を発泡させて前記ラミネート金属板とウレタン発泡断熱材とが一体化した断熱パネルを得るウレタン発泡工程とを有し、前記ウレタン発泡工程で前記外皮樹脂層が加熱される温度が、前記外皮樹脂層を構成する樹脂のガラス転移温度より低いものであり、金属装飾板の製造工程の中の昇華転写工程では外皮樹脂層がガラス転移温度より高い温度に加熱されるため、昇華型着色剤が外皮樹脂層の内部に浸透しやすく、ウレタン発泡工程では外皮樹脂層はガラス転移温度以上に加熱されないので、再昇華現象の発生を抑制でき、着色模様を長期にわたって維持できる。
また、請求項25に記載の発明の断熱パネルの製造方法は、請求項23または24に記載の発明に加えて、前記外皮接着剤層に、融点が水の沸点より高く、前記ウレタン発泡工程での温度で剥がれず、前記金属装飾板の製造工程での昇華転写の加熱時に軟化し粘性を有し、前記昇華型着色剤を通過させることなく拘束する樹脂を使用するものであり、昇華型着色剤を外皮接着剤層に拘束しやすく、また、ウレタン発泡工程や通常の生活環境における温度では、昇華型着色剤の移動を妨げると共に、外皮樹脂層をしっかりと固定できる。
また、請求項26に記載の発明の冷蔵庫用ドアの製造方法は、請求項23から25のいずれか一項に記載の断熱パネルの製造方法における金属装飾板の製造工程により着色模様が付けられた前記ラミネート金属板を、冷蔵庫用ドアの外面板の形状に切断または曲げ加工した後、請求項23から25のいずれか一項に記載の断熱パネルの製造方法におけるウレタン発泡工程を行うことにより冷蔵庫用ドアを製造するものであり、多様化する個々の色柄への要望に応えることができ、表面にメモ用紙等を貼り付けても色移りせず、通常の生活環境において、変色・褪色を大幅に抑制した冷蔵庫用ドアを提供できる。
また、請求項27に記載の発明の冷蔵庫用ドアの製造方法は、請求項26に記載の発明における金属装飾板の製造工程で、システムキッチン用冷蔵庫の購入予定者が指定するシステムキッチンのパネル材のサンプルを参考にして、外観が前記システムキッチンのパネル材に酷似した金属装飾板を製造するものであり、冷蔵庫の機種がシステムキッチン専用機種に限定されず、システムキッチンと非常に調和したシステムキッチン用冷蔵庫をオーダーメイドで提供できる。
以下、本発明による昇華転写模様付き金属装飾板と、それを用いた断熱パネルと、その断熱パネルの製造方法と、断熱パネルからなる冷蔵庫用ドアと、その冷蔵庫用ドアの製造方法の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による昇華転写模様付き金属装飾板の断面図、図2は同実施の形態における昇華転写模様付き金属装飾板に使用したラミネート金属板の断面図、図3は同実施の形態における昇華転写工程でラミネート金属板と転写型印刷シートとを重ね合わせた状態を示す断面図である。
図に示すように、本実施の形態の昇華転写模様付き金属装飾板1は、転写型印刷シート
2上の着色模様をラミネート金属板3に昇華転写したものである。
ラミネート金属板3は、鋼板からなる金属板素地4の両面に、複合電気亜鉛めっきでめっき層5,5’を形成し、さらにめっき層5,5’の上に燐酸により化学処理層6、6’を形成し、裏面の化学処理層6’の上にエポキシ系の樹脂で防錆塗料層7を形成してなる金属板8を有する。
金属板8の表面側の化学処理層6上には、下地接着剤層9を介して塩化ビニル樹脂から成るフィルム状の不透明な中間熱可塑性樹脂層10がラミネートされている。
この中間熱可塑性樹脂層10上には、融点114℃の飽和共重合ポリエステル樹脂のホットメルト系フィルム(東レ:KF−2000)からなる外皮接着剤層11とインク層12を介して、ガラス転移温度が74℃で結晶化度が35%のポリエステル樹脂であるポリエチレンテレフタレートの透明フィルム(東洋紡透明PETフィルム;E5131)が外皮樹脂層13としてラミネートされている。
ラミネート金属板3は、金属板8の表面側に、下地接着剤層9と中間熱可塑性樹脂層10と外皮接着剤層11とインク層12と外皮樹脂層13を順に設けたものである。
また、着色模様をラミネート金属板3に昇華転写してなる昇華転写模様付き金属装飾板1は、外皮樹脂層13とインク層12及び外皮接着剤層11の内部に、ラミネート金属板3と転写印刷シート2とを密着させて加熱圧着する昇華転写工法により転写印刷シート2上の昇華型着色剤14をラミネート金属板3に転写された昇華型着色剤14が入り込んでおり、これにより着色模様15が形成されている。さらに、着色模様15の無い部分は、インク層12、または、不透明の中間熱可塑性樹脂層10の着色層が色合いを呈している。
次に、本実施の形態の昇華転写模様付き金属装飾板1の製造方法及びその金属装飾板1による金属装飾断熱パネル16の製造方法について説明する。
図4は、実施の形態1の金属装飾板1及び金属装飾断熱パネル16の製造方法を説明するための工程図、図5は実施の形態1で昇華転写装置17に転写印刷シート2とラミネート金属板3をセットした状態を示す断面図、図6は同じく昇華転写装置17でプレスにより圧着した状態を示す断面図、図7は同じく昇華転写装置17で減圧された状態を示す断面図、図8は曲げ加工差した昇華転写模様付き金属装飾板1と内面部材18とを組み合わせ嵌合する状態を示す斜視図、図9はウレタン治具19内の断熱パネル20の断面図である。
まず、金属板素地4の鋼板の防錆処理工程(工程A)で複合電気亜鉛めっきを施してめっき層5,5’を、燐酸により化学処理層6、6’を両面に形成する。次に中間熱可塑性樹脂層接着工程(工程B)として、金属板8表面側にアクリル系の接着剤からなる下地接着剤層9を貼り付けた不透明な塩化ビニル樹脂の中間熱可塑性樹脂層10を貼り付ける。
さらに、外皮樹脂層接着工程(工程C)として、メタリック仕上げをしたインク層12を有する融点114℃の飽和共重合ポリエステル樹脂のホットメルト系フィルム(東レ:KF−2000)からなる外皮接着剤層11で、ガラス転移温度が74℃で結晶化度が35%のポリエステル樹脂であるポリエチレンテレフタレートの透明フィルム(東洋紡透明PETフィルム;E5131)を外皮樹脂層13として貼り付け、図2に示すようなラミネート金属板3を製造する。
一方、図4の模様印刷工程(工程D)ではインクジェットプリンタを用いて、昇華形着色剤14による原版着色模様15’を転写紙21に印刷することにより、転写型印刷シート2を製造しておく。
図5から図7に示す実施の形態1の昇華転写模様付き金属板1を作るときの転写印刷装置17において、ベース盤22には昇降装置23と4方にあるガイドピン24で上チャンバー25が固定されている。上チャンバー25には加熱源であるヒータ26を内蔵した減圧チャンバー27が設けられており、減圧チャンバー27内は真空ポンプ28により、減圧パイプ29と減圧調整弁30を通じて減圧できる構成となっている。
昇降装置23にはガイドピン24に沿って昇降自在となる駆動チャンバー31が連結されてあり、駆動チャンバー31には引き出し式の転写槽32がセットされている。引き出し式転写槽32には耐熱性のポリテトラフルオロエチレンまたはシリコンゴム製の圧着シート33が内部全面に引き詰められてあり、外周にはポリテトラフルオロエチレンゴムまたはシリコンゴムのパッキング34が形成してある。
引き出し式の転写槽32は引き出しガイド35に沿ってベアリング36により軽く手前に引き出せるようになっており、転写槽32を引き出した状態で転写槽32内の圧着シート33上に通気性のある下面耐熱シート37と転写印刷シート2とラミネート金属板3と上面耐熱シート38を順次セットできるようにしている。
なお、減圧チャンバー27には転写槽32に通じる減圧孔39と外気に通じるリーク弁40が設けてある。
ここで、圧着シート33としては、シリコンゴム,フッ素ゴム,ブチルゴム,ネオプレン(登録商標)ゴム等の軟質弾性体が使用できるが、150℃以上の温度で熱転写を断続的に繰り返す使用形態であり耐熱性に優れたシリコンゴムやフッ素ゴムが好ましい。
また、この転写印刷装置17を用いてラミネート金属板3に昇華性染料で転写印刷する場合、通気性のないラミネート金属板3では、転写型印刷シート2との間の空気が抜けず、また転写型印刷シート2に含まれている水分に由来する水蒸気が転写型印刷シート2とラミネート金属板3との間に残留しやすい。残留空気や残留水分は、ラミネート金属板3に付与される印刷模様15に濃度ムラを発生させる原因となる。
よって通気性下面耐熱シート37と上面耐熱シート38でラミネート金属板3と転写型印刷シート2とを挟むことにより密着状態を改善できる。
通気性のある上下耐熱シート37,38としては、綿布,ポリエステル布,芳香族ポリアミド繊維製の耐熱フェルト,連通のシリコーンゴムスポンジマットやフッ素ゴムスポンジマット等、150℃以上の耐熱性をもち、熱圧着後に形状が容易に復元する材質が好ましい。
実施の形態1では被昇華転写品としてプライマー処理鋼板を使用したが、鋼板に限らず、ステンレス鋼やアルミ板でも金属板素地4として使用可能である。
透明又は半透明の外皮樹脂層13としては、ポリエステル樹脂で、中でもポリエチレンテレフタレート樹脂が最もグレード選定し易く良好な結果を得たが、転写型印刷シート2から移行してくる昇華型着色剤14を昇華転写時には通過させやすく、常温時または70℃以下では通過させにくいもの、すなわち、ガラス転移温度が70℃から120℃の樹脂であり、また、結晶化度20%から50%である限り材質に制約を受けない。
透明又は半透明の外皮樹脂層13には、転写時の加熱温度150〜200℃で著しく軟化することがないことが好ましい。ポリエステル樹脂のポリエチレンテレフタレート単体であれば融点が250℃前後であり大きな問題とならないが、更に耐熱性を上げるためにはポリエチレンナフタレート樹脂を溶融ブレンドさせた樹脂を使用すると更に耐熱性とガラス転移温度が高くなり、熱転写で印刷模様を付与した後にラミネート金属板3の表面光沢が低下することが抑制される。
転写型印刷シート2としては、グラビア印刷,オフセット印刷,スクリーン印刷等で昇華形着色剤14を印刷塗布したシートが使用される。小ロット印刷用に製版工程を必要としないコンピュータグラフィックスを用いた電子写真法,静電記録法,インクジェット法,感熱転写法等で昇華性染料を印刷塗布することもできる。昇華性染料は、加熱された際に昇華・揮発等によって転移し得る染料であり、たとえばキノフタロン誘導体,アントラキノン誘導体、アゾ系色素等の分散染料が好適に使用される。従来から昇華熱転写、昇華転写捺染等に用いられている染料を特に制限なく使用できる。
また、外皮樹脂層13を接着する外皮接着剤層11の材質としては、昇華転写工程で170℃の高温時に外皮樹脂層13を通過してくる昇華型着色剤14を確実に拘束するためには、耐候性に優れたアクリル樹脂系粘着剤も使用できるが、融点が100℃から180℃の飽和共重合ポリエステル樹脂が昇華型着色剤14の拘束性に優れ最適であり、融点114℃の飽和共重合ポリエステル樹脂のホットメルト系フィルム(東レ:KF−2000)だけでなく、融点140℃のもの(東レ:KF−4000)も使用できる。
次に、昇華転写工程(E工程)について図5から図7を用いて説明する。
引き出し式の転写槽32を引き出し、圧着シート33上に下面耐熱シート37、転写型印刷シート2、ラミネート金属板3、上面耐熱シート38を順次重ね合わせて置き、引出しを駆動チャンバー31上にセットする。
次に、昇降装置23を稼動させ、駆動チャンバー31を図6のように上チャンバー25下面にパッキング34が圧着されるまで上昇させる。
次に、真空ポンプ28を稼動させ、減圧調整弁30を開放し減圧パイプ29と減圧孔39を通じて、駆動チャンバー31の上昇により、上チャンバー25と圧着シート33で構成される密閉状態となった転写槽32内を減圧させる。
約0.05MPaの力で減圧することで、圧着シート33が上チャンバー25下面に引き寄せられ、図7に示すように、圧着シート33の力で重ねあわされた下面耐熱シート37、転写型印刷シート2、ラミネート金属板3、上面耐熱シート38も圧着する。
転写型印刷シート2とラミネート金属板3とが圧着された状態で、ヒータ26により転写槽32内が170℃に加熱されると、転写型印刷シート2に印刷された元着色模様15’の昇華型着色剤14が昇華現象を生じる。
図7のように転写型印刷シート2とラミネート金属板3とが接触した状態で加熱すると、転写型印刷シート2に印刷塗布されている昇華形着色剤14が昇華し、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13を厚み方向に浸透する。昇華形着色剤14の浸透により外皮樹脂層13のみならず、インク層12と外皮接着剤層11に着色模様15が転写される。
なお、約6分間の昇華転写工程(E工程)のうち初期の1分間はチャンバー内を0.0
2MPaで維持し、その後5分間は減圧調整弁30により0.08MPaに圧力を高めるように制御してもよい。
ここで、初期圧力として約0.02MPaの力で減圧し、1分ほど経過後、転写槽32内圧力を0.08MPaに上昇させることは、外皮接着剤層11や中間熱可塑性樹脂層10が軟化点以上に達しない間に密着を完結させて、昇華転写する温度帯に上昇したときには必要以上の圧力をかけることなく昇華転写を推進するものであり、表面平滑性を維持することができる。なお、昇華転写現象、熱と時間と被転写物との距離で転写率や鮮明性が決定されるものであり、圧力にはさほど影響を受けない。
この加熱圧着工程を一次圧着工程と二次圧着工程とで構成する方法は、二次圧着工程の圧力を一次圧着工程の圧力よりも小さくして加熱圧着することで、昇華型着色剤14を昇華させて外皮樹脂層13及び/または外皮接着剤層11に着色模様15を転写するものであり、外皮接着剤層11と中間熱可塑性樹脂層10が加熱により軟化しない時点でしっかりと外皮樹脂層13と着色模様15’面とを密着させ、その後、熱の上昇とともに圧力を小さくすることで、転写型印刷シート2やバックアップ部材の生地跡を残らないようにできる。
なお、昇華転写工程(E工程)で、ラミネート金属板3の周囲には、ラミネート金属板3と略同じ板厚のステンレス製のスペーサー(図示せず)を敷き、圧着シート33が直接ラミネート金属板3の端面部に当たることを防止することが好ましい。このスペーサーが無いと、圧着シート33にラミネート金属板3の端面部が押さえつけられ、熱のために軟化した樹脂が端面部よりはみ出し外観を損ねることがある。
なお、実施の形態1においては、外皮樹脂層13はガラス転移温度が73℃の樹脂で形成されてあり、170℃の高温に成ると樹脂はゴム弾性領域になっており、高分子構造は非晶質で非常にすき間の多い状態となり、外皮樹脂層13は熱により分子状態となって通過してくる昇華型着色剤14を通過させやすい。しかし、外皮接着剤層11は融点が114℃の飽和共重合ポリエステル樹脂を使用しているため、低分子であり溶融状態となった分子構造のもの昇華型着色剤14は通過せず、そこで拘束される。
次に、約6分間の昇華転写工程(E工程)が終わると減圧調整弁30を閉めリーク弁40を開放して転写槽32内のエアー圧を大気圧に戻し、昇降装置23を稼動させ駆動チャンバー31を降下させる。必要に応じて冷却時間を置き転写槽32からラミネート金属板3から変身した昇華転写模様付き金属装飾板1を取り出す。
ここで、冷却されると外皮樹脂層13はガラス転移温度73℃以下に冷却されるとガラス領域になり、結晶化が進み35%の結晶化度になる。このような状態になると、高分子の鎖が緻密な状態となるため、昇華型着色剤14は通過することが出来ず、また、融点が114℃の外皮接着剤層11も固化するため、昇華型着色剤14は完全に定着してしまう。
なお、外皮樹脂層13として、70℃以上のガラス転移温度のものを使用することで、70℃以上にならない限り再昇華は起こり難く、融点が100℃以上の外皮接着剤を使用することで生活範囲温度での再昇華は無くなる。但し、180℃以上の融点となるとフィルムの貼り付けが困難となり、また、昇華転写時の昇華型着色剤の拘束も不十分となる。結晶化度が低いほど透明度はよくなるものの結晶化度が20%以下では70℃付近で再昇華現象が見られ、結晶化度が50%以上となると透明度が極端に落ちる為昇華模様が見づらくなる。
このように、実施の形態1によると、必要な模様を必要なときに簡便に付与できるため、大量生産される家電製品においても、ラミネート金属板3に色柄を自由に付けることができ、使用にも耐えうる鋼板となる。
次に、F工程で、完成した金属装飾板1のコーナ部分を切断し、さらにG工程で曲げ加工を施す。
次に、H工程で、図8で示すように、サイドキャップ41,42とドアバック等の内面部材品18とを嵌合することにより、金属装飾板1の外皮樹脂層13面を外面とする空間45を形成し、I工程で、図9に示すように、ウレタン治具19内に、H工程で嵌合させたものを配置し、空間45にウレタン樹脂を注入することで昇華転写模様付き金属装飾板1と内面部材18とが一体発泡体となった断熱パネル20を得る。
ここで、ウレタン発泡を行う工程では発泡熱により温度が60℃以上に高くなるため、外皮樹脂層13のガラス転移温度が70℃以下の樹脂フィルムを使用すると再昇華して、模様がぼやけることになる。また、結晶化度が低い樹脂を使用しても昇華型着色剤は通過しやすいために色むらを生じることになる。
以上のように本実施の形態の昇華転写模様付き金属装飾板1は、金属板8面に外皮接着剤層11を介してガラス転移温度が70℃以上で120℃以下の透明または半透明の外皮樹脂層13を形成したラミネート金属板3からなり、外皮樹脂層13と外皮接着剤層11のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤14を浸透させて着色模様15を形成したものであり、金属板8面に外皮接着剤層11を介して設ける外皮樹脂層13としてガラス転移温度が70℃以上で120℃以下のものを使用したので、ラミネート金属板3に、昇華型着色剤14により着色模様15’が施された転写型印刷シート2を、外皮樹脂層13と着色模様15’面とを接して重ね合わせ、例えば150℃から180℃で加熱圧着することで昇華型着色剤14を昇華させて、外皮樹脂層13及び/または外皮接着剤層11に着色模様15を転写でき、昇華転写印刷された模様15はウレタン発泡工程の熱や生活環境温度帯では再昇華せず、長期耐候性と耐熱性を維持するものである。
なお、外皮樹脂層13に紫外線吸収剤を混入してもよく、外皮樹脂層13に紫外線吸収剤を混入した場合は、紫外線吸収剤により比較的弱い昇華転写インク(昇華形着色剤14による着色模様15)の耐候性を高めることができる。
また、本実施の形態の昇華転写模様付き金属装飾板1は、外皮樹脂層13に、ポリエステル樹脂フィルムを使用したものであり、適度なガラス転移温度範囲と結晶性を有するポリエステル樹脂の特性をうまく利用することにより、昇華転写性を高め、また、再昇華を抑制することができる。
また、本実施の形態の昇華転写模様付き金属装飾板1は、ポリエステル樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレート樹脂を使用したものであり、外皮樹脂層にポリエチレンテレフタレート樹脂を使用すると、80℃から120℃のガラス転移温度領域を設定しやすく、適度な結晶化度を選択しやすい。
また、本実施の形態の昇華転写模様付き金属装飾板1は、ポリエステル樹脂フィルムとして、常温での結晶化度が20〜50%のポリエチレンテレフタレート樹脂を使用したものであり、外皮樹脂層に常温での結晶化度が20〜50%のポリエチレンテレフタレート樹脂を使用すると、結晶化度が高い分、分子構造が緻密となり昇華転写後の再昇華を抑制する効果をもつ。
なお、外皮樹脂層13に、微細なシリカを溶融混入させたマット調のポリエチレンテレフタレート樹脂のフィルムを使用してもよく、外皮樹脂層13に、微細なシリカを溶融混入させたマット調のポリエチレンテレフタレート樹脂のフィルムを使用した場合は、昇華転写時に生じるプレッシャーマーク等の外観不良が目立たず、木目などの艶(光沢)なし壁面を昇華転写による模様付き金属装飾板1で再現が容易となる。
また、ポリエステル樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレート樹脂とポリエチレンナフタレート樹脂との溶融ブレンド樹脂を使用した場合は、ガラス転移温度が約75℃のポリエチレンテレフタレート樹脂とガラス転移温度が約121℃のポリエチレンナフタレート樹脂との混合比率によって容易に外皮樹脂層13のガラス転移温度を制御することができるとともに、ポリエチレンナフタレート樹脂はポリエチレンテレフタレート樹脂より耐熱性が高いので、ポリエチレンテレフタレート樹脂にポリエチレンナフタレート樹脂を溶融ブレンドすることにより外皮樹脂層13の耐熱性を高くでき、昇華転写工程後の表面光沢の低下を抑制し外観状態を良好に維持することができる。
なお、外皮接着剤層11にパール材を混入してもよく、外皮接着剤層11にパール材が混入された場合は、美観に優れ、外観デザインの自由度が増し、システムキッチンのパネル材や壁材の類似品の作成が容易になる。
また、本実施の形態の昇華転写模様付き金属装飾板1は、外皮接着剤層11に、融点が100℃から180℃の飽和共重合ポリエステル樹脂を使用したものであり、融点が100℃から180℃の飽和共重合ポリエステル樹脂からなる外皮接着剤層11は、ウレタン発泡工程(I工程)での温度や通常の生活温度帯では剥がれることなく、昇華転写工程(E工程)での加熱時には融解近くで軟化し粘性を有し、昇華型着色剤14を通過させること無く拘束し、また、再昇華を抑制する。
また、本実施の形態の昇華転写模様付き金属装飾板1は、金属板8面と外皮接着剤層11との間に、中間熱可塑性樹脂層10を設けたものであり、中間熱可塑性樹脂層10が柔軟性を与えるために、曲げ加工やプレス加工が容易となり、後加工が可能な昇華転写模様付き金属装飾板1を提供できる。
また、本実施の形態の昇華転写模様付き金属装飾板1は、中間熱可塑性樹脂層10として、塩化ビニル樹脂フィルムまたはポリプロピレン樹脂フィルムを使用したものであり、柔軟性を有する塩化ビニル樹脂フィルムやポリプロピレンフィルムを中間熱可塑性樹脂層10に使用することで金属板の凹凸を緩和し、プレス性と曲げ加工性が非常に改善される。
なお、中間熱可塑性樹脂層10として、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを使用してもよく、中間熱可塑性樹脂層10にポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを使用した場合は、比較的耐熱性の良いポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを中間熱可塑性樹脂層10に使用することにより、外観の安定性を保ち、プレス性と曲げ加工性と接着性を改善できる。
また、本実施の形態の昇華転写模様付き金属装飾板1は、外皮接着剤層11と外皮樹脂層13との間に、着色されたインク層12を設けたものであり、インク層12により外観の悪い接着剤層11を覆すとともに、インク層12においてベースとなる色を変更することで昇華転写模様に多様化と深み感や新規なデザイン性を持たせることができる。
また、本実施の形態の断熱パネル20は、昇華転写模様付き金属装飾板1と、金属装飾板1の反外皮樹脂層側に配置された内面部材18と、金属装飾板1と内面部材18とによ
り形成された空間45に充填発泡されたウレタン発泡断熱材とからなるものであり、金属板8面に外皮接着剤層11を介して設ける外皮樹脂層13としてガラス転移温度が70℃以上で120℃以下のものを使用したので、ウレタン発泡工程(I工程)での60℃付近の温度に上昇しても、昇華転写模様が再転写せず、色むらやウレタン治具内壁面へ色移りも生じない断熱パネル20を提供できる。
また、本実施の形態の冷蔵庫用ドアは、上記断熱パネル20からなり、金属装飾板1により冷蔵庫の前面を構成し、内面部材(ドアバック)18が冷凍サイクルにより冷却される冷蔵庫庫内の貯蔵室の一部を構成するものであり、多様化する個々の色柄への要望に応えることができ、表面にメモ用紙等を貼り付けても色移りせず、通常の生活環境において、変色・褪色を大幅に抑制した冷蔵庫用ドアを提供できる。
また、本実施の形態の金属装飾板の製造方法は、一方の面に外皮接着剤層11を介してガラス転移温度が70℃以上で120℃以下の透明または半透明の外皮樹脂層13を貼り付けたラミネート金属板3と、昇華型着色剤14により着色模様15が施された転写型印刷シート2とを、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13と転写型印刷シート2の着色模様面とが接するように重ね合わせて外皮樹脂層13の温度がガラス転移温度より高くなる温度で加熱圧着することにより、外皮樹脂層13と外皮接着剤層11のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤14を浸透させてラミネート金属板3に着色模様15を付けるものであり、金属板8面に外皮接着剤層11を介して設ける外皮樹脂層13としてガラス転移温度が70℃以上で120℃以下のものを使用したので、昇華転写印刷された模様はウレタン発泡工程(I工程)の熱や生活環境温度帯では再昇華せず、長期耐候性と耐熱性を維持する。
また、本実施の形態の断熱パネルの製造方法は、一方の面に外皮接着剤層11を介して透明または半透明の外皮樹脂層13を貼り付けたラミネート金属板3と、昇華型着色剤14により着色模様15’が施された転写型印刷シート2とを、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13と転写型印刷シート2の着色模様15’面とが接するように重ね合わせて加熱圧着することにより、外皮樹脂層13と外皮接着剤層11のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤14を浸透させてラミネート金属板3に着色模様15を付けた金属装飾板1を得る金属装飾板1の製造工程と、この金属装飾板1の製造工程の次に、 着色模様15が付けられたラミネート金属板3の他方の面側に内面部材(ドアバック)18を配置し、サイドキャップ41,42を取り付け、ラミネート金属板3と内面部材(ドアバック)18とサイドキャップ41,42とにより形成された空間45にウレタン樹脂を注入し、空間45内でウレタン樹脂を発泡させてラミネート金属板3とウレタン発泡断熱材とが一体化した断熱パネル20を得るウレタン発泡工程(I工程)とを有し、外皮樹脂層13を構成する樹脂に、ガラス転移温度が、ウレタン発泡工程(I工程)で外皮樹脂層13が加熱される温度より高く、金属装飾板1の製造工程(昇華転写工程(E工程))で外皮樹脂層13が加熱される温度より低い樹脂(ポリエステル樹脂)を使用するものであり、金属装飾板1の製造工程(昇華転写工程(E工程))では外皮樹脂層13がガラス転移温度より高い温度に加熱されるため、昇華型着色剤14が外皮樹脂層13の内部に浸透しやすく、ウレタン発泡工程(I工程)では外皮樹脂層13はガラス転移温度以上に加熱されないので、再昇華現象の発生を抑制でき、着色模様を長期にわたって維持できる。
また、本実施の形態の断熱パネルの製造方法は、上記の金属装飾板1の製造方法によりラミネート金属板3に着色模様15を付けた金属装飾板1を得る金属装飾板1の製造工程と、金属装飾板1の製造工程の次に、着色模様15が付けられたラミネート金属板3の他方の面側に内面部材(ドアバック)18を配置し、サイドキャップ41,42を取り付け、ラミネート金属板3と内面部材(ドアバック)18とサイドキャップ41,42とにより形成された空間45にウレタン樹脂を注入し、空間45内でウレタン樹脂を発泡させて
ラミネート金属板3とウレタン発泡断熱材とが一体化した断熱パネル20を得るウレタン発泡工程(I工程)とを有し、ウレタン発泡工程(I工程)で外皮樹脂層13が加熱される温度が、外皮樹脂層13を構成する樹脂のガラス転移温度より低いものであり、金属装飾板1の製造工程の中の昇華転写工程(E工程)では外皮樹脂層13がガラス転移温度より高い温度に加熱されるため、昇華型着色剤14が外皮樹脂層13の内部に浸透しやすく、ウレタン発泡工程(I工程)では外皮樹脂層13はガラス転移温度以上に加熱されないので、再昇華現象の発生を抑制でき、着色模様15を長期にわたって維持できる。
また、本実施の形態の断熱パネル20の製造方法は、外皮接着剤層11に、融点が水の沸点より高く、ウレタン発泡工程(I工程)での温度で剥がれず、金属装飾板1の製造工程(昇華転写工程(E工程))での加熱時に軟化し粘性を有し、昇華型着色剤14を通過させることなく拘束する樹脂(融点が100℃から180℃の飽和共重合ポリエステル樹脂)を使用するものであり、昇華型着色剤14を外皮接着剤層11に拘束しやすく、また、ウレタン発泡工程(I工程)や通常の生活環境における温度では、昇華型着色剤14の移動を妨げると共に、外皮樹脂層13をしっかりと固定できる。
また、本実施の形態の冷蔵庫用ドアの製造方法は、金属装飾板1の製造工程(昇華転写工程(E工程))により着色模様15が付けられたラミネート金属板3を、冷蔵庫用ドアの外面板の形状に切断または曲げ加工(F工程、G工程)した後、ウレタン発泡工程(I工程)を行うことにより冷蔵庫用ドアを製造するものであり、多様化する個々の色柄への要望に応えることができ、表面にメモ用紙等を貼り付けても色移りせず、通常の生活環境において、変色・褪色を大幅に抑制した冷蔵庫用ドアを提供できる。
(実施の形態2)
以下、本発明による金属装飾板の製造方法の実施の形態2について図面を参照しながら説明するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図10は本発明の実施の形態2における昇華転写工程でバックアップ部材を介してラミネート金属板と転写型印刷シートとを重ね合わせた状態を示す断面図である。
実施の形態2の金属装飾板の製造方法は、表面に凹凸または縞模様のあるバックアップ部材50を介してラミネート金属板3の外皮樹脂層13と転写型印刷シート2の着色模様15’面とが接するように重ね合わせて加熱圧着することにより、ラミネート金属板3に立体感のある艶消しタイプの着色模様15を付けるものであり、半艶(半光沢)タイプの外観が得られ、または縦縞横縞等の立体感のある昇華転写模様付き金属装飾板を容易に得ることができ、システムキッチンのパネル材や壁材に似せた金属装飾板を造る時のデザインの自由度が広がる。
(実施の形態3)
以下、本発明による金属装飾板の製造方法の実施の形態3について図面を参照しながら説明するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図11は本発明の実施の形態3における昇華転写工程でラミネート金属板と転写型印刷シートとを重ね合わせた状態を示す断面図である。
実施の形態3の金属装飾板の製造方法は、転写型印刷シート51に、表面に凹凸または縞模様があるものを使用して、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13と転写型印刷シート51の着色模様15’面とが接するように重ね合わせて加熱圧着することにより、ラミネ
ート金属板3に立体感のある艶消しタイプの着色模様を付けるものであり、表面に凹凸または縞模様のあるバックアップ部材の機能を転写型印刷シート51が有するので、実施の形態2の効果に加え、半艶(半光沢)タイプまたは縦縞横縞等の立体感のある昇華転写模様付き金属装飾板を安定して容易に得ることができる。
(実施の形態4)
以下、本発明による金属装飾板の製造方法の実施の形態4について図面を参照しながら説明するが、実施の形態1と同一構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図12は本発明の実施の形態4における昇華転写後の熱処理工程を示す概略断面図である。
図12に示すように、外皮樹脂層13に高鮮映光沢フィルムを使用した昇華転写模様付き金属装飾板1は、昇華転写模様(外皮樹脂層13)のある面を上にして第1、第2のコンベア52,53によって搬送される。搬送の過程で、まず、第1のコンベア52に対向して配置される予備加熱槽54のヒーターにより、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13が予備加熱され、次に、第1のコンベア52と第2のコンベア53との間に配置された外周面が平滑金属面からなる加熱ローラー55が、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13を約200℃で約1分加熱圧着し、次に、第2のコンベア53に対向して配置される冷却ユニット56の冷却ノズル56aから吹き出される冷気により、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13が冷却される。
実施の形態4の金属装飾板の製造方法は、外皮樹脂層13に高鮮映光沢フィルムを使用し、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13と転写型印刷シート2の着色模様15’面とが接するように重ね合わせて加熱圧着してラミネート金属板3に着色模様15を付ける昇華転写工程の後、ラミネート金属板3に浸透した昇華型着色剤14が再昇華しないような温度・時間条件でラミネート金属板3の外皮樹脂層13を熱処理してラミネート金属板3の外皮樹脂層13の高鮮映光沢性を昇華転写工程前の状態に戻す熱処理工程を行うものであり、ラミネート金属板3の高鮮映光沢フィルムからなる外皮樹脂層13と転写型印刷シート2とを重ね合わせて加熱圧着すると、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13の高鮮映光沢性が低下するが、ラミネート金属板3に浸透した昇華型着色剤14が再昇華しないような温度・時間条件でラミネート金属板3の外皮樹脂層13を熱処理することにより、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13の高鮮映光沢性を昇華転写工程前の状態に戻すことができ、高鮮映光沢性を有する昇華転写模様付き金属装飾板1が得られ、システムキッチンのパネル材や壁材に似せた金属装飾板1を造る時のデザインの自由度が広がる。
また、実施の形態4の金属装飾板の製造方法の熱処理工程は、加熱された平滑金属面をラミネート金属板3の外皮樹脂層13に圧着することにより行うものであり、昇華型着色剤14が昇華転写されない平滑金属面をラミネート金属板3の外皮樹脂層13に圧着することにより、被転写物であるラミネート金属板3の外皮樹脂層13からの昇華型着色剤(昇華型インク)14の再昇華が抑制でき、色抜けのない高鮮映の外観を得ることができる。
また、実施の形態4の金属装飾板の製造方法の熱処理工程は、外周面が平滑金属面からなる加熱された加熱ローラー55と、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13とが対向するようにして、加熱ローラー55を用いてラミネート金属板3をロールプレスすることにより行うものであり、平板を使わずにローラーでプレスするので、安価に効率的にラミネート金属板3の外皮樹脂層13の高鮮映光沢性を復活させることができる。
(実施の形態5)
以下、本発明による金属装飾板の製造方法の実施の形態5について図面を参照しながら説明するが、実施の形態1および実施の形態4と同一構成については同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図13は本発明の実施の形態5における昇華転写後の熱処理工程を示す概略断面図である。
図13に示すように、外皮樹脂層13に高鮮映光沢フィルムを使用した昇華転写模様付き金属装飾板1は、昇華転写模様(外皮樹脂層13)のある面を上にして樹脂製コンベア57によって搬送される。搬送の過程で、まず、樹脂製コンベア57の内部搬送上流側に配置される電磁誘導加熱ユニット58の電磁誘導加熱により、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13が加熱される。この時、ラミネート金属板3の上方は断熱カバー59で覆われているので、ラミネート金属板3は周囲の空気により冷却されにくく、ラミネート金属板3は電磁誘導加熱ユニット58により効率よく加熱される。
次に、冷却ユニット56の冷却ノズル56aから吹き出される冷気により、ラミネート金属板3の外皮樹脂層13が冷却される。
実施の形態5の金属装飾板の製造方法における熱処理工程は、ラミネート金属板3を電磁誘導加熱することにより行うものであり、金属面に接着されている外皮樹脂層(熱可塑性樹脂)13が、効率よく短時間で加熱されので、効率的に短時間でラミネート金属板3の外皮樹脂層13の高鮮映光沢性を復活させることができる。
(実施の形態6)
実施の形態6の発明の冷蔵庫用ドアの製造方法は、実施の形態1から5における金属装飾板の製造工程で、システムキッチン用冷蔵庫の購入予定者が指定するシステムキッチンのパネル材のサンプルを参考にして、外観が前記システムキッチンのパネル材に酷似した金属装飾板を製造するものであり、冷蔵庫の機種がシステムキッチン専用機種に限定されず、システムキッチンと非常に調和したシステムキッチン用冷蔵庫をオーダーメイドで提供できる。
本発明の昇華転写模様付き金属装飾板は、昇華転写印刷された模様がウレタン発泡工程の熱や生活環境温度帯では再昇華せず、長期耐候性と耐熱性を維持するので、金属装飾板と内面部材とにより形成された空間にウレタン発泡断熱材が充填され、冷蔵庫の前面を構成する冷蔵庫用ドアなどの用途に適用できる。
本発明の実施の形態1による昇華転写模様付き金属装飾板の断面図 同実施の形態における昇華転写模様付き金属装飾板に使用したラミネート金属板の断面図 同実施の形態における昇華転写工程でラミネート金属板と転写型印刷シートとを重ね合わせた状態を示す断面図 同実施の形態の金属装飾板とそれを用いた断熱パネルの製造方法を示す工程図 同実施の形態の金属装飾板の製造に用いる昇華転写装置に転写型印刷シートとラミネート金属板をセットした状態を示す断面図 同昇華転写装置の昇降装置を稼動させて上チャンバーの下面に駆動チャンバーを圧着させた状態を示す断面図 同昇華転写装置の真空ポンプを稼働させて減圧により転写型印刷シートとラミネート金属板とを圧着させている状態を示す断面図 同実施の形態の曲げ加工した昇華転写模様付き金属装飾板と内面部材とを組み合わせて断熱パネルを構成している状態を示す組立斜視図 同実施の形態の断熱パネルのウレタン発泡工程を示す断面図 本発明の実施の形態2における昇華転写工程でバックアップ部材を介してラミネート金属板と転写型印刷シートとを重ね合わせた状態を示す断面図 本発明の実施の形態3における昇華転写工程でラミネート金属板と転写型印刷シートとを重ね合わせた状態を示す断面図 本発明の実施の形態4における昇華転写後の熱処理工程を示す概略断面図 本発明の実施の形態5における昇華転写後の熱処理工程を示す概略断面図
符号の説明
1 昇華転写模様付き金属装飾板
2 転写型印刷シート
3 ラミネート金属板
8 金属板
10 中間熱可塑性樹脂層
11 外皮接着剤層
12 インク層
13 外皮樹脂層
14 昇華形着色剤
15,15’ 着色模様
18 内面部材
20 断熱パネル
45 空間
50 バックアップ部材
51 転写型印刷シート
55 加熱ローラー
58 電磁誘導加熱ユニット

Claims (27)

  1. 金属板面に外皮接着剤層を介してガラス転移温度が70℃以上で120℃以下の透明または半透明の外皮樹脂層を形成したラミネート金属板からなり、前記外皮樹脂層と前記外皮接着剤層のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤を浸透させて着色模様を形成した昇華転写模様付き金属装飾板。
  2. 前記外皮樹脂層に、紫外線吸収剤が混入されていることを特徴とする請求項1に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  3. 前記外皮樹脂層に、ポリエステル樹脂フィルムを使用したことを特徴とする請求項1または2に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  4. 前記ポリエステル樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレート樹脂を使用したことを特徴とする請求項3に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  5. 前記ポリエステル樹脂フィルムとして、常温での結晶化度が20〜50%のポリエチレンテレフタレート樹脂を使用したことを特徴とする請求項3に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  6. 前記ポリエステル樹脂フィルムとして、微細なシリカを溶融混入させたマット調のポリエチレンテレフタレート樹脂を使用したことを特徴とする請求項3に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  7. 前記ポリエステル樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレート樹脂とポリエチレンナフタレート樹脂との溶融ブレンド樹脂を使用したことを特徴とする請求項3に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  8. 前記外皮接着剤層に、パール材が混入されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  9. 前記外皮接着剤層に、融点が100℃から180℃の飽和共重合ポリエステル樹脂を使用したことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  10. 前記金属板面と前記外皮接着剤層との間に、中間熱可塑性樹脂層を設けたことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  11. 前記中間熱可塑性樹脂層として、塩化ビニル樹脂フィルムまたはポリプロピレン樹脂フィルムを使用したことを特徴とする請求項10に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  12. 前記中間熱可塑性樹脂層として、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを使用したことを特徴とする請求項10に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  13. 前記外皮接着剤層と前記外皮樹脂層との間に、着色されたインク層を設けたことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の昇華転写模様付き金属装飾板。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の昇華転写模様付き金属装飾板と、前記金属装飾板の反外皮樹脂層側に配置された内面部材と、前記金属装飾板と前記内面部材とにより形成された空間に充填発泡されたウレタン発泡断熱材とからなる断熱パネル。
  15. 請求項14に記載の断熱パネルからなり、金属装飾板により冷蔵庫の前面を構成し、内面部材が冷凍サイクルにより冷却される冷蔵庫庫内の貯蔵室の一部を構成する冷蔵庫用ドア。
  16. 一方の面に外皮接着剤層を介してガラス転移温度が70℃以上で120℃以下の透明または半透明の外皮樹脂層を貼り付けたラミネート金属板と、昇華型着色剤により着色模様が施された転写型印刷シートとを、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて前記外皮樹脂層の温度が前記ガラス転移温度より高くなる温度で加熱圧着することにより、前記外皮樹脂層と前記外皮接着剤層のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤を浸透させて前記ラミネート金属板に着色模様を付ける金属装飾板の製造方法。
  17. 表面に凹凸または縞模様のあるバックアップ部材を介して前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて加熱圧着することにより、前記ラミネート金属板に立体感のある艶消しタイプの着色模様を付ける請求項16に記載の金属装飾板の製造方法。
  18. 前記転写型印刷シートに、表面に凹凸または縞模様があるものを使用して、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて加熱圧着することにより、前記ラミネート金属板に立体感のある艶消しタイプの着色模様を付ける請求項16に記載の金属装飾板の製造方法。
  19. 前記外皮樹脂層に高鮮映光沢フィルムを使用し、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて加熱圧着して前記ラミネート金属板に着色模様を付ける昇華転写工程の後、前記ラミネート金属板に浸透した昇華型着色剤が再昇華しないような温度・時間条件で前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層を熱処理して前記ラミネート金属板の外皮樹脂層の高鮮映光沢性を前記昇華転写工程前の状態に戻す熱処理工程を行う請求項16に記載の金属装飾板の製造方法。
  20. 前記熱処理工程は、加熱された平滑金属面を前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層に圧着することにより行う請求項19記載の金属装飾板の製造方法。
  21. 前記熱処理工程は、外周面が平滑金属面からなる加熱されたローラーと、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層とが対向するようにして、前記ローラーを用いて前記ラミネート金属板をロールプレスすることにより行う請求項19記載の金属装飾板の製造方法。
  22. 前記熱処理工程は、前記ラミネート金属板を電磁誘導加熱することにより行う請求項19記載の金属装飾板の製造方法。
  23. 一方の面に外皮接着剤層を介して透明または半透明の外皮樹脂層を貼り付けたラミネート金属板と、昇華型着色剤により着色模様が施された転写型印刷シートとを、前記ラミネート金属板の前記外皮樹脂層と前記転写型印刷シートの前記着色模様面とが接するように重ね合わせて加熱圧着することにより、前記外皮樹脂層と前記外皮接着剤層のどちらか一方もしくは両方の層の内部に昇華型着色剤を浸透させて前記ラミネート金属板に着色模様を付けた金属装飾板を得る金属装飾板の製造工程と、
    前記金属装飾板の製造工程の次に、着色模様が付けられた前記ラミネート金属板の他方の面側に内面部材を配置し、前記ラミネート金属板と前記内面部材とにより形成された空間にウレタン樹脂を注入し、前記空間内で前記ウレタン樹脂を発泡させて前記ラミネート金属板とウレタン発泡断熱材とが一体化した断熱パネルを得るウレタン発泡工程とを有し

    前記外皮樹脂層を構成する樹脂に、ガラス転移温度が、前記ウレタン発泡工程で前記外皮樹脂層が加熱される温度より高く、前記金属装飾板の製造工程で前記外皮樹脂層が加熱される温度より低い樹脂を使用することを特徴とする断熱パネルの製造方法。
  24. 請求項16から22のいずれか一項に記載の金属装飾板の製造方法により前記ラミネート金属板に着色模様を付けた金属装飾板を得る金属装飾板の製造工程と、
    前記金属装飾板の製造工程の次に、着色模様が付けられた前記ラミネート金属板の他方の面側に内面部材を配置し、前記ラミネート金属板と前記内面部材とにより形成された空間にウレタン樹脂を注入し、前記空間内で前記ウレタン樹脂を発泡させて前記ラミネート金属板とウレタン発泡断熱材とが一体化した断熱パネルを得るウレタン発泡工程とを有し、
    前記ウレタン発泡工程で前記外皮樹脂層が加熱される温度が、前記外皮樹脂層を構成する樹脂のガラス転移温度より低いことを特徴とする断熱パネルの製造方法。
  25. 前記外皮接着剤層に、融点が水の沸点より高く、前記ウレタン発泡工程での温度で剥がれず、前記金属装飾板の製造工程での昇華転写の加熱時に軟化し粘性を有し、前記昇華型着色剤を通過させることなく拘束する樹脂を使用することを特徴とする請求項23または24に記載の断熱パネルの製造方法。
  26. 請求項23から25のいずれか一項に記載の断熱パネルの製造方法における金属装飾板の製造工程により着色模様が付けられた前記ラミネート金属板を、冷蔵庫用ドアの外面板の形状に切断または曲げ加工した後、請求項23から25のいずれか一項に記載の断熱パネルの製造方法におけるウレタン発泡工程を行うことを特徴とする冷蔵庫用ドアの製造方法。
  27. 金属装飾板の製造工程で、システムキッチン用冷蔵庫の購入予定者が指定するシステムキッチンのパネル材のサンプルを参考にして、外観が前記システムキッチンのパネル材に酷似した金属装飾板を製造する請求項26に記載の冷蔵庫用ドアの製造方法。
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