JP2957864B2 - 金属装飾板及びその製造方法 - Google Patents

金属装飾板及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばエレベーター
のかご室の壁材や乗場の戸などの金属装飾パネルに使用
される金属装飾板及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の金属装飾パネルでは、金属板の表
面に防錆塗装層を形成した後、手描き、模様付シート
(塩ビフィルム,布等)貼り又はスクリーン印刷などに
より、金属板素地の表面に模様や単色の着色を施してい
た。上記のうち、特にスクリーン印刷による着色は一般
的であり多く行われていた。
【0003】また、この種のパネル等への塗装方法とし
ては、従来、例えば特開昭54−143453号公報、
特開昭61−263675号公報及び特開平2−590
68号公報などに示された方法が知られている。
【0004】図16は従来の金属装飾パネルの一例の断
面図である。図において、例えば鋼板製の金属板素地1
の両面には防錆層2が設けられている。パネル表面部分
の防錆層2上には、下地塗膜層3が設けられ、さらにそ
の上にはインク模様層4がスクリーン印刷により部分的
に設けられている。そして、下地塗膜層3及びインク模
様層4の上には、透明な保護膜層5が設けられている。
【0005】次に、図17は図16のような従来の金属
装飾パネルの製造方法及びそれに伴うスクリーン版の製
造方法を説明するための工程図、図18(a)〜(g)
は図17の金属装飾パネルの各製造工程の様子を示す
図、図19(a)〜(d)は図17のスクリーン版の各
製造工程の様子を示す図である。
【0006】まず、図18(a)に示すような鋼板、即
ち金属板素地1を用意し、そのコーナ部分を図18
(b)に示すように切断し(工程S1)、さらに図18
(c)に示すように曲げ加工を施して(S2)、金属装
飾パネルの形状とする。次に、図18(d)に示すよう
に、成形された金属板素地1の表面に錆止め塗装を施し
(S3)、これを乾燥(S4)させた後、下地塗装(プ
ライマ)(S5)及び地色塗装(S6)を順次施すこと
により、図16の防錆層2及び下地塗膜層3を形成す
る。
【0007】下地塗膜層3を乾燥(S7)させた後、図
18(e)に示すように、地色塗装後のパネル6上にス
クリーン版7をセットしてスクリーン印刷(S8)を行
う。即ち、スクリーン版7上のインク8を、へら9を矢
印方向へ移動させながらスクリーン版7全体に広げて、
スクリーン版7のマスキングされていない部分の目開き
より通過させ、パネル6上に転移させる。
【0008】これにより、図18(f)に示すように、
印刷模様が施されたパネル10が出来上がる。そして、
インク8の乾燥(S9)後に、図18(g)に示すよう
に、パネル10にクリヤ保護膜塗装(S10)を行い、
これを乾燥(S11)させれば、保護膜層5が形成さ
れ、金属装飾パネルが完成する(S12)。
【0009】一方、スクリーン版7を製造するには、ま
ず図19(a)に示すように、スクリーン版枠11に取
り付けられた網布12上全面にマスキング感光剤13を
塗布する(S13)。次に、塗布されたマスキング感光
剤13上に、図19(b)に示すような模様フィルム原
稿14を重ね、図19(c)に示すように、光源15に
より露光する(S14)。そして、模様フィルム原稿1
4を通して光が照射された部分のマスキング感光剤13
を除去することにより、図19(d)に示すように、網
布12にマスキング部12aと透かし部12bとが形成
され、スクリーン版7が出来上がる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の金
属装飾パネルにおいては、スクリーン印刷によりインク
模様層4が形成されているので、加工工程が多く複雑で
あり、製造に多くの時間を必要とするという問題点があ
った。特に、複数色の模様を形成する場合には、色数と
同数のスクリーン版7を必要とし、かつ重ね塗りするた
め工程数も増えてしまう。また、模様を変える度にスク
リーン版7を製作する必要があるため、製造コストが高
くなるという問題点もあった。さらに、インク模様層4
は、点状又は点が連結した面状にほぼ均一に塗布されて
いるだけであるため、仕上がり模様面が平坦で深みがな
く、質感の表現ができないという問題点もあった。さら
にまた、スクリーン印刷では解像度が2〜3ドット/m
m程度と粗いため、近くで見る金属装飾板としては不向
きであるという問題点もあった。また、金属板素地1を
曲げ加工した後にスクリーン印刷でインク模様層4を形
成するため、図16に示すように、パネル側面にはイン
ク模様層4が形成できないという問題点もあった。これ
に対し、平板状の金属板素地1に同様のスクリーン印刷
を行った後に曲げ加工を行うと、インク模様が割れてし
まうため、パネル側面にインク模様を形成するのは困難
であった。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、製造時間を短
縮することができるとともに、製造コストを低減するこ
とができ、また仕上がり模様面に質感や深みを持たせる
ことができ、さらに近くで見ても模様の粗さが目立たな
いようにすることができ、さらにまた金属装飾パネルの
あらゆる面に着色模様を設けることができる金属装飾板
及びその製造方法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る金
属装飾板は、金属板素地上に不透明樹脂層を設け、この
不透明樹脂層上に複数層の透明樹脂層を設け、これらの
透明樹脂層の内部にそれぞれ昇華形着色材を入り込ませ
て着色模様を形成したものである。
【0013】請求項の発明に係る金属装飾板は、金属
光沢を有する金属板素地上に透明樹脂層を設け、この透
明樹脂層の内部に昇華形着色材を入り込ませて着色模様
を形成したものである。
【0014】
【0015】請求項の発明に係る金属装飾板の製造方
法は、金属板素地に金属光沢を持たせる加工を施し、そ
の金属板素地上に透明樹脂層を設け、転写形塗装シート
の昇華形着色材を昇華させて透明樹脂層に着色模様を転
写するようにしたものである。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1. 図1はこの発明の実施例1による金属装飾板の断面図で
ある。図において、鋼板からなる金属板素地1の両面に
は、防錆層2がめっき等により形成されている。装飾板
表面側の防錆層2上には、接着層21を介してフィルム
状の不透明樹脂層22がラミネートされている。
【0017】この不透明樹脂層22上には、接着層23
を介してフィルム状の透明樹脂層24がラミネートされ
ている。この透明樹脂層24は、例えばポリエステルや
アクリル等のフィルムからなっている。また、透明樹脂
層24の内部には、昇華形着色材が入り込んでおり、こ
れにより着色模様25が形成されている。さらに、着色
模様25のない部分は、不透明樹脂層22の着色が見え
ている。
【0018】次に、図1の金属装飾板の製造方法及びそ
の金属装飾板による金属装飾パネルの製造方法について
説明する。図2は図1の金属装飾板及び金属装飾パネル
の製造方法を説明するための工程図、図3(a)〜
(f)は図2の各製造工程の様子を示す図である。
【0019】まず、金属板素地1に防錆塗装を施して
(工程S21)防錆層2を形成し、さらにその表面側に
不透明樹脂層22及び透明樹脂層24を順次接着して
(S22,S23)、図3(a)に示すような装飾板素
材26を作る。一方、図3(b)に示すように、インク
ジェットプリンタ27を用いて、昇華形着色材による着
色模様25を転写紙(離型紙)28に印刷する(S2
4)ことにより、転写形塗装シート29を製造してお
く。
【0020】これらの後、図3(c)に示すように、装
飾板素材26の透明樹脂層24上に転写形塗装シート2
9を重ね合わせる。そして、図3(d)に示すように、
加熱加圧ローラ30を用いて、転写形塗装シート29を
適当な温度,圧力で加熱加圧転写する(S25)。これ
により、転写形塗装シート29上の昇華形着色材が昇華
して透明樹脂層24の内部に入り込み、透明樹脂層24
に着色模様25が転写形成される。この後、転写紙28
を剥がせば金属装飾板31が出来上がる。
【0021】次に、完成した金属装飾板31のコーナ部
分を図3(e)に示すように切断し(S26)、さらに
図3(f)に示すように曲げ加工を施すことにより(S
27)、金属装飾パネル32が出来上がる(S28)。
【0022】ここで、図4はインクジェットプリンタ2
7のシステム構成を示す構成図である。図において、昇
華形着色材を噴射するインクジェットノズル32は、2
次元駆動装置33に保持されており、転写紙28上を自
在に移動できるようになっている。また、インクジェッ
トノズル32には、R(レッド),B(ブルー),Y
(イエロー),BL(ブラック)の各色のインク等を収
容したタンク34が接続されている。さらに、インクジ
ェットノズル32には、インクジェット制御手段35が
接続されている。2次元駆動装置33には、駆動制御手
段36が接続されており、各制御手段35,36には、
パソコン等のコンピュータ37が接続されている。
【0023】このようなシステム構成のインクジェット
プリンタ27では、インプット用スキャナ(図示せず)
やインプット用パソコン(図示せず)等により作成され
た着色模様25のデータを、コンピュータ37に入力す
る。これにより、データに応じた信号がコンピュータ3
7から各制御手段35,36に送られて、インクジェッ
トノズル32の位置や供給するインク等の色,量などが
制御され、着色模様25が形成される。
【0024】上記のように製造された金属装飾板では、
インクジェットプリンタ27により印刷された解像度の
高い(7〜15ドット/mm)着色模様25を、金属板
素地1上に形成することができ、また従来のスクリーン
印刷に比べて、加工工程が簡単で製造時間が短縮される
とともに製造コストが低減される。また、昇華形着色材
を透明樹脂層24に入り込ませたので、発色性が良く、
かつ耐光性及び耐摩耗性に優れた金属装飾板が得られ
る。さらに、上記の金属装飾板は、プレコート鋼板とし
て量産することも可能である。
【0025】さらに、装飾板素材26に着色模様25を
転写して金属装飾板31を完成させた後に、曲げ加工等
のパネル成形加工を行うため、図5に示すように、金属
装飾パネル32の折曲側面や湾曲面等にも着色模様25
を容易に形成することができ、例えばエレベーターの戸
などの意匠性を高めることができる。さらにまた、昇華
形着色材の受理層として発色性の透明樹脂層24を用い
ているため、着色模様25を形成した後に折り曲げて
も、模様面が割れたりして着色模様25が損傷すること
はない。また、着色模様25の自由度が高く、多種少量
生産に適した金属装飾パネル32が得られる。
【0026】また、上記実施例1ではインクジェットプ
リンタ28のシステムにコンピュータ37を組み込んで
いるので、例えば写真表現など、解像度のさらに高い着
色模様25を形成することも容易である。
【0027】なお、上記実施例1ではコンピュータ37
により制御されるインクジェットプリンタ27で転写紙
28に着色模様25を形成したが、例えば静電トナー制
御方式のものなど、他のカラープリンタを用いてもよ
い。
【0028】また、上記実施例1では不透明樹脂層22
及び透明樹脂層24としてフィルム状のものをそれぞれ
用いたが、ポリエステルやアクリル等の塗料を塗装して
もよい。
【0029】ここで、上記の着色模様25の形成に使用
する昇華形着色材は、通常、色素、結着剤及びインク調
整媒体からなっている。これらのうち、色素としては、
顔料、自然染料及び合成染料などがある。また、結着剤
としては、水溶性のもの(セルロース系、アクリル系、
でんぷん系等)や、有機溶剤に可溶性のある樹脂(アク
リル樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、エチル
セルロース等)などがある。
【0030】さらに、インク調整媒体としては、アルコ
ール類(メチルアルコール、イソプロピルアルコール、
イソプチルアルコール等)、セロソルブ類(メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ等)、芳香族類(トルエン、
キシレン、クロロベンゼン等)、エステル類(酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチ
ルケトン等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等)、及び有機溶剤(N,N−ジメチルホルムア
ミド、N−メチルピロリドン)がある。
【0031】 実施例2. 次に、図6はこの発明の実施例2による金属装飾板の断
面図である。この実施例2の金属装飾板は、実施例1の
透明樹脂層24の代わりにフィルム状の着色透明樹脂層
41を用いたものであり、他の構成は実施例1と同様で
ある。また、製造方法についても実施例1と同様であ
る。
【0032】このように、着色透明樹脂層41を使用す
ることにより、下地の不透明樹脂層22の色との混色を
着色模様25の周囲に出すことができ、模様面に深みを
持たせることができる。
【0033】 実施例3. また、図7はこの発明の実施例3による金属装飾板の断
面図である。この実施例3の金属装飾板は、実施例1の
不透明樹脂層22の表面にカラー印刷等により下地模様
42が形成されているものであり、他の構成や製造方法
は実施例1と同様である。
【0034】このような金属装飾板では、透明樹脂層2
4の着色模様25と下地模様42とが重なって、立体感
のある複雑な模様表現をすることができるようになる。
【0035】 実施例4. さらに、図8はこの発明の実施例4による金属装飾板の
断面図である。この実施例4の金属装飾板は、例えばア
ルミニウム粉等の金属粉を混入した不透明樹脂層43を
使用するものである。
【0036】このような金属装飾板では、透明樹脂層2
4の着色模様25が形成されていない部分を通して金属
粉が見えるため、全体として深みのあるメタリック調の
模様表現をすることができるようになる。なお、金属粉
を不透明樹脂層43に混入せずに不透明樹脂層43の表
面に付着させても同様の効果が期待できる。
【0037】 実施例5. さらにまた、図9はこの発明の実施例5による金属装飾
板の断面図である。この実施例5の金属装飾板は、透明
樹脂層44の表面に多数の凹凸を設けたものである。こ
の凹凸は、例えば着色模様25に合わせた木目調の木目
エンボスなどのエンボスとして設けられている。
【0038】このような金属装飾板では、着色模様25
と凹凸とを組み合わせることにより、模様面に質感を持
たせることができるという効果を奏する。
【0039】 実施例6. また、図10はこの発明の実施例6による金属装飾板の
断面図である。この実施例6の金属装飾板は、実施例1
と同様のものの表面に透明塗料層45を形成したもので
あり、これにより着色模様25を保護し、着色模様25
の耐候性、耐光性、耐摩耗性及び耐薬品性等を向上させ
ることができる。
【0040】 実施例7. さらに、図11はこの発明の実施例7による金属装飾板
の断面図である。この実施例7の金属装飾板は、実施例
1の透明樹脂層24上にさらに接着層46を介して透明
樹脂層47を設け、各透明樹脂層24,47にそれぞれ
着色模様25,48を形成したものである。
【0041】このような金属装飾板では、下地の着色の
上に2層の着色模様25,48が重なるため、模様面に
深みや立体感をより一層持たせることができるととも
に、複雑な模様表現が可能となる。なお、この実施例7
では、透明樹脂層24,47を2層としたが、3層以上
設けてそれぞれに着色模様を形成してもよい。
【0042】 実施例8. 次に、図12はこの発明の実施例8による金属装飾板の
断面図である。図において、例えばステンレス鋼板又は
アルミニウム板等からなる金属板素地51の表面には、
例えば鏡面仕上げやヘアライン仕上げ等の加工が施され
て金属光沢面51aが形成されている。この金属光沢面
51a上には、接着層23を介して上記実施例1と同様
の透明樹脂層24が形成されている。この透明樹脂層2
4には、実施例1と同様に着色模様25が形成されてい
る。
【0043】このような金属装飾板によれば、着色模様
25の下地に金属光沢面51aの光沢が透けて見えるた
め、金属光沢と着色模様25との組み合わせにより、独
特の風合いを持った複雑な模様表現を可能とすることが
できる。例えば、ステンレス鋼板の鏡面仕上げと黄色の
着色模様25との組み合わせにより、独特の金色を出す
ことができる。
【0044】 実施例9. なお、図13に示すように、上記実施例8の透明樹脂層
24の代わりに上記実施例5で示したような凹凸を有す
る透明樹脂層44を設けてもよく、金属光沢による模様
表現に凹凸による模様表現が組み合わさり、一層複雑な
模様表現が可能となる。
【0045】 実施例10. また、図14に示すように、上記実施例8の透明樹脂層
24上に上記実施例6で示したような透明塗料層45を
設けてもよく、金属光沢による風合いを生かしつつ、着
色模様25の耐候性、耐光性、耐摩耗性及び耐薬品性等
を向上させることができる。
【0046】 実施例11. さらに、図15に示すように、上記実施例8の透明樹脂
層24上に、上記実施例7と同様、接着層47を介して
透明樹脂層47を設け、着色模様48を形成してもよ
い。これにより、金属光沢の風合いを生かしつつ、上記
実施例7と同様の効果も得られる。
【0047】さらにまた、図示は省略するが、上記実施
例8の透明樹脂層24の代わりに、上記実施例2と同様
の着色透明樹脂層41を用いてもよいのは言うまでもな
い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
金属装飾板は、金属板素地上に不透明樹脂層が設けら
れ、この不透明樹脂層上に透明樹脂層が設けられ、この
透明樹脂層の内部に昇華形着色材が入り込んで着色模様
が形成されているので、仕上がり模様面に質感や深みを
持たせることができ、かつ近くで見ても模様の粗さが目
立たないようにすることができるという効果を奏する。
また、昇華形着色材による着色模様の受理層として透明
樹脂層を用いているため、着色模様を形成した後に、そ
の着色模様を傷付けることなく金属装飾板に曲げ加工を
施すことができ、従って金属装飾パネルの側面や湾曲面
などあらゆる面に着色模様を設けることができるという
効果も奏する。また、それぞれ着色模様が形成された透
明樹脂層を不透明樹脂層上に複数層積層したので、模様
面に深みや立体感を持たせることがで きるとともに、よ
り複雑な模様表現を可能にすることができる。
【0049】また、請求項の発明の金属装飾板は、金
属光沢を有する金属板素地上に透明樹脂層が設けられ、
この透明樹脂層の内部に昇華形着色材が入り込んで着色
模様が形成されているので、仕上がり模様面に質感や深
みを持たせることができ、かつ近くで見ても模様の粗さ
が目立たないようにすることができる。また、金属光沢
と着色模様との組み合わせにより、独特の風合いを持っ
た複雑な模様表現をすることができるという効果を奏す
る。
【0050】
【0051】さらに、請求項の発明の金属装飾板の製
造方法は、金属板素地に金属光沢を持たせる加工を施
し、その金属板素地上に透明樹脂層を設け、転写形塗装
シートの昇華形着色材を昇華させて透明樹脂層に着色模
様を転写するようにしたので、仕上がり模様面に質感や
深みを持たせることができ、かつ近くで見ても模様の粗
さが目立たないようにすることができ、また製造時間を
短縮することができるとともに、製造コストを低減する
ことができる。また、着色模様を形成した後に、その着
色模様を傷付けることなく曲げ加工を施すことができ、
従って金属装飾パネルのあらゆる面に着色模様を設ける
ことができる。さらに、金属光沢と着色模様との組み合
わせにより、独特の風合いを持った複雑な模様表現をす
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による金属装飾板の断面
図である。
【図2】 図1の金属装飾板及び金属装飾パネルの製造
方法を説明するための工程図である。
【図3】 図2の各製造工程の様子を示す図である。
【図4】 図3のインクジェットプリンタのシステム構
成を示す構成図である。
【図5】 図1の金属装飾板から製造された金属装飾パ
ネルの一例を示す要部斜視図である。
【図6】 この発明の実施例2による金属装飾板の断面
図である。
【図7】 この発明の実施例3による金属装飾板の断面
図である。
【図8】 この発明の実施例4による金属装飾板の断面
図である。
【図9】 この発明の実施例5による金属装飾板の断面
図である。
【図10】 この発明の実施例6による金属装飾板の断
面図である。
【図11】 この発明の実施例7による金属装飾板の断
面図である。
【図12】 この発明の実施例8による金属装飾板の断
面図である。
【図13】 この発明の実施例9による金属装飾板の断
面図である。
【図14】 この発明の実施例10による金属装飾板の
断面図である。
【図15】 この発明の実施例11による金属装飾板の
断面図である。
【図16】 従来の金属装飾パネルの一例の断面図であ
る。
【図17】 図16のような従来の金属装飾パネルの製
造方法及びそれに伴うスクリーン版の製造方法を説明す
るための工程図である。
【図18】 図17の金属装飾パネルの各製造工程の様
子を示す図である。
【図19】 図17のスクリーン版の各製造工程の様子
を示す図である。
【符号の説明】1 金属板素地、22 不透明樹脂層、24 透明樹脂
層、25 着色模様、 29 転写形塗装シート、47 透明樹脂層、48 着
色模様、51 金属板素地。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板素地上に設けられている不透明樹
    脂層と、この不透明樹脂層上に積層され、それぞれ内部
    に昇華形着色材が入り込んで着色模様が形成されている
    複数層の透明樹脂層とを備えていることを特徴とする金
    属装飾板。
  2. 【請求項2】 金属光沢を有する金属板素地と、この金
    属板素地上に設けられ、内部に昇華形着色材が入り込ん
    で着色模様が形成されている透明樹脂層とを備えている
    ことを特徴とする金属装飾板。
  3. 【請求項3】 金属板素地の表面に金属光沢を持たせる
    工程と、上記金属板素地上に透明樹脂層を設ける工程
    と、昇華形着色材による着色模様が施された転写形塗装
    シートを上記透明樹脂層に重ね合わせる工程と、上記昇
    華形着色材を昇華させて上記透明樹脂層に上記着色模様
    を転写する工程とを含むことを特徴とする金属装飾板の
    製造方法。
JP25178993A 1993-05-13 1993-10-07 金属装飾板及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2957864B2 (ja)

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