JP2004167708A - 連続タグの製造方法 - Google Patents

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宏之 安達
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Abstract

【課題】版材の継ぎ目跡が印刷されることのない、連続タグの製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】印刷機によって、長尺状基材2の一方の面に、エンドレス印刷版にて印刷インキがベタ印刷される第一の印刷層3と、前記第一の印刷層3上にシリコーン樹脂剤が印刷される第二の印刷層4とを、印刷する第一の工程と、レーザーマーキング装置によって、前記第一の印刷層3と第二の印刷層4とを除去する第二の工程と、印刷機によって、前記第一の印刷層3と第二の印刷層4とが除去された部分および前記第二の印刷層4上に、前記第一の印刷層3とは異なる少なくとも一色以上の印刷インキにて印刷される第三の印刷層5を印刷した後、所定の位置に貫通孔を形成して所定の幅にスリットする第三の工程と、からなる。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機による印刷とレーザーマーキング装置によるレーザーマーキングとが施される、連続タグの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、長尺状基材に印刷を施すには、印刷版が回転して連続した印刷を施す輪転印刷機が用いられている。
例えば、凸版輪転印刷機を用いて、長尺状基材に印刷を施す場合について説明する。
図12は、従来技術で用いる版材の平面図である。平板状の版材30は、Aの文字部分以外が印刷される例であり、インキが転写され印刷される部分である画線部31と、インキが転写されず印刷されない部分である非画線部32とに分けられる。
図13は、従来技術で用いる印刷版を示す外観斜視図である。円筒状の版シリンダ33に前記版材30を巻き付けて、円筒状の印刷版34とする構成である。このため、印刷版34に版材30の継ぎ目(隙間)35が形成される。
図14は、従来技術による印刷像を示す説明図である。前記印刷版34を用いて印刷した場合、印刷版34が一回転して印刷するごとに、前記画線部31に対応する印刷部37と、前記非画線部32に対応する非印刷部38との他に、本来は印刷部37となるべき部分に継ぎ目跡36が形成されるという不具合がある。
上述のような印刷に版材30の継ぎ目跡36が形成されても、その継ぎ目跡に一致させてミシン目を形成することにより、版の継ぎ目を目立たなくした、ミシン目入り表示札の製造方法が提示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、従来のレーザーマーキングによる印刷方法として、基材の表面に形成された黒白色積層印刷部における黒色層を、レーザーマーキング装置からレーザー光を照射して熱溶解して飛散させ、白ヌキの文字やバーコードを印刷する方法が提示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1に記載のミシン目入り表示札の製造方法にあっては、表示札の地紋印刷などに版材30の継ぎ目跡36が印刷されても、その継ぎ目跡36に一致させてミシン目を形成することにより、版の継ぎ目を目立たなくする方法のため、表示札に必ずミシン目を形成しなければならないという問題があった。
また、前述のとおり印刷を施すには、版シリンダ33に平板状の版材30を巻き付けて円筒状の印刷版34とする構成のため、印刷版34に版材30の継ぎ目(隙間)35が形成され、印刷に継ぎ目跡36が残るという問題があった。
【0005】
また、上述の特許文献2に記載のレーザーマーキングによる印刷方法にあっては、基材上に第1及び第2の色の層を積層して形成するものであるが、後から印刷される第1色層が濃色であり、先に印刷される第2色層が淡色である、というインキの色の濃淡と積層順が制限されるという問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平2001−232760号公報(第2−3頁、第1、4図)
【特許文献2】
特開平10−138641号公報(第4頁、第2−3図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、版材の継ぎ目跡が印刷されることのない、連続タグの製造方法を提供することを課題とする。
また、基材に印刷されるインキの色の濃淡と積層順が制限されない、連続タグの製造方法を提供することを課題とする。
【0008】
さらに、所定の画線部と非画線部が形成された版材を用いずに、連続タグの製造方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1に記載の発明は、長尺状基材を印刷機によって印刷し、前記長尺状基材をレーザーマーキング装置によってレーザーマーキングして、連続タグを作製する連続タグの製造方法であって、前記印刷機によって、前記長尺状基材の一方の面に印刷インキによる第一の印刷層と、前記第一の印刷層上にシリコーン樹脂剤による第二の印刷層とを、ベタ印刷する第一の工程と、前記レーザーマーキング装置によって、前記第一の印刷層と前記第二の印刷層とに、所定のパターンでかつ所望の深さまでレーザー光を照射し、前記第一の印刷層と前記第二の印刷層とを除去する第二の工程と、前記印刷機によって、前記第一の印刷層と前記第二の印刷層とが除去された部分に、前記第一の印刷層とは異なる色の印刷インキによる第三の印刷層を印刷する第三の工程と、からなる連続タグの製造方法に関する。
請求項2に記載の発明は、前記印刷機による印刷は、前記第一の印刷層と前記第二の印刷層とが除去された部分および前記第二の印刷層上に印刷される第三の印刷層が、ベタ印刷で施されることを特徴とする請求項1記載の連続タグ製造方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図1から図11に基づいて詳細に説明する。なお、前述した従来の技術と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0011】
まず、本発明に係る連続タグの製造に使用される、エンドレス印刷版について説明する。
図1は、エンドレス印刷版を示す外観斜視図である。
エンドレス印刷版10は、版シリンダ33の外周部に所定の硬度のゴム材11を固着して、前記ゴム材11が円筒状となるように研磨したもので、前述した印刷版34のような版材30の継ぎ目(隙間)35が形成されることはない。
したがって、前記エンドレス印刷版10を使用して印刷すると、ゴム材11の幅で、従来の継ぎ目跡36(図14参照)のない印刷が施される。
以下、上記のような従来の継ぎ目跡36のない連続的な印刷を、ベタ印刷と称する。
【0012】
次に、本発明に係る連続タグの製造に使用される印刷機について、凸版輪転印刷機を例に説明する。
図2は、印刷機の構成を示す概略図である。
なお、印刷機20は、以下の製造方法の説明にあたり最低限の構成を示しており、各部の数などは適宜に変更される。
印刷機20は、基材2を装着する原反供給部21、第一印刷ユニット22、第一紫外線硬化ユニット23、第二印刷ユニット24、第二紫外線硬化ユニット25、ダイカットロール26、アンビルロール27、巻き取り部28などから構成される。
また、第一印刷ユニット22内部と、第二印刷ユニット24内部とには、印刷版34(図13参照)またはエンドレス印刷版10(図1参照)が選択的に装着される。
原反供給部21から繰り出された基材2は、第一印刷ユニット22で印刷が施され、第一紫外線硬化ユニット23で印刷が硬化される。次に、第二印刷ユニット24で印刷が施され、第二紫外線硬化ユニット25で印刷が硬化される。次に、回転刃であるダイカットロール26と回転刃の受けとなるアンビルロール27によって、所定の位置に貫通孔が形成され所定の幅にスリットされて連続タグとなり、巻き取り部28によって巻き取られる。前記ダイカットロール26とアンビルロール27とは、その使用および不使用が選択可能となっている。
【0013】
次に、本発明に係る連続タグの製造方法を工程別に説明する。
まず、第一の工程は、印刷機20によって基材2に第一の印刷層と第二の印刷層とをベタ印刷するものである。なお、印刷機20の第一印刷ユニット22内部と第二印刷ユニット24内部には、エンドレス印刷版10があらかじめ装着されている。
前述のとおり、原反供給部21から繰り出された基材2は、例えば黄色の印刷インキが第一印刷ユニット22内部に装着されたエンドレス印刷版10によってベタ印刷され、第一紫外線硬化ユニット23で印刷インキが硬化され、黄色の第一の印刷層が形成される。
次に、前記黄色の第一の印刷層表面に、透明なシリコーン樹脂剤が第二印刷ユニット24内部に装着されたエンドレス印刷版10によってベタ印刷され、第二紫外線硬化ユニット25でシリコーン樹脂剤が硬化され、透明な第二の印刷層が形成される。
そして、前記第一の印刷層と第二の印刷層が形成された印刷済基材は、ダイカットロール26およびアンビルロール27を使用せず、巻き取り部28によって巻き取られる。
上記のとおり、第一の工程では、ダイカットロール26およびアンビルロール27を不使用とするので、貫通孔の形成と所定幅のスリットが行われない。また、前記巻き取り部28によって巻き取られた印刷済基材は、後述する第二工程へ移動される。
【0014】
図3は、第一の印刷層が形成された印刷済基材の平面図である。また、図4は、図3中のA−A線概略断面図である。
前述のとおり、第一の印刷層が形成された印刷済基材12は、図3の下層に示す基材2の表面に、黄色の印刷インキによりベタ印刷された第一の印刷層3が形成される。前述のエンドレス印刷版10によってベタ印刷されることから、図14で示した継ぎ目跡36が形成されることはない。
図5は、第二の印刷層が形成された印刷済基材の平面図である。また、図6は、図5中のB−B線概略断面図である。
第二の印刷層が形成された印刷済基材13は、図5に示す黄色の印刷インキがベタ印刷された第一の印刷層3の表面に、透明なシリコーン樹脂剤によりベタ印刷された第二の印刷層4が形成される。
したがって、第二の印刷層が形成された印刷済基材13は、表面の第二の印刷層4を形成する透明なシリコーン樹脂剤を通して、全面が第一の印刷層3の色である黄色に見える。
【0015】
前記基材2は、紙基材であってもフィルム系基材であっても良く、その厚さに関しても特に限定しない。
前記第一の印刷層3は、前記基材2の一方の面に印刷インキが印刷されるもので、インキ色に関しては特に限定せず、また、凸版印刷やオフセット印刷などの印刷方式に適したインキが印刷される。
【0016】
前記第二の印刷層4は、前記第一の印刷層3上に透明なシリコーン樹脂剤が印刷されるもので、紫外線硬化型のシリコーン樹脂剤が用いられる。
シリコーン樹脂剤の層は、含有されるシリコーンの特性により、高い剥離性を有している。例えば、シリコーン樹脂剤の層の表面に、粘着剤が塗布されたラベルの裏面を貼り付けても容易に剥離することができる。また、剥離性が高く、インキとの密着性がないことから、ボールペンやフェルトペン等で書き込みを行っても、シリコーン樹脂剤の層の表面に書き込むことはできない。
また、シリコーン樹脂剤の層は、印刷インキとも密着性がなく、印刷機の印刷版から印刷インキを転写しても、シリコーン樹脂剤の層の表面に、印刷インキが印刷されることはない。
このシリコーン樹脂剤は、シリコーンの含有量が増加すれば、剥離性が高まり、インキとの密着性がなくなることから、適宜にシリコーンの含有量を調整することができる。
【0017】
次に、本発明に係る連続タグの製造方法の、第二の工程について説明する。前記第二の工程は、図示省略のレーザーマーキング装置に、前述した第一の工程で印刷機20の巻き取り部28によって巻き取られた、第二の印刷層が形成された印刷済基材13を装着して、第一の印刷層3と第二の印刷層4とを連続的に除去するものである。
【0018】
図示省略のレーザーマーキング装置により、前記第一の印刷層3と第二の印刷層4とに、所定のパターンでかつ所望の深さまでレーザー光を照射し、前記第一の印刷層3と第二の印刷層4とを除去することをレーザーマーキングと称する。
【0019】
この図示省略のレーザーマーキング装置は、公知のレーザーマーキング装置を用いる。レーザー光にて所望する層を選択的に焼却し、所望する層のみを残すことができれば良く、レーザー発振器の方式は特に限定しない。
このレーザー光の照射は、前記第一の印刷層3と第二の印刷層4とに対向する一定の位置からレーザー光を照射し、削り取る深さに応じて電流、マーキングスピード、周波数を適宜に調整して行う。
このようにレーザーマーキング装置によって、第一の印刷層3と第二の印刷層4とが連続的に除去された、レーザーマーキング済基材は、レーザーマーキング装置の巻き取り部によって巻き取られ、後述する第三工程へ移動される。
【0020】
図7は、前述のレーザーマーキング済基材の詳細を説明する平面図である。また、図8は、図7中のC−C線概略断面図である。
前述のレーザーマーキング装置によって、透明なシリコーン樹脂剤による第二の印刷層4と黄色の印刷インキによる第一の印刷層3とが除去され、基材2の表面が現出した部分が、レーザーマーキング部分7である。図7では、レーザーマーキング済基材14は、「B」の文字が所定の間隔でレーザーマーキングされてレーザーマーキング部分7を形成し、基材2の表面が現出している。
【0021】
次に、本発明に係る連続タグの製造方法の、第三の工程について説明する。
前記第三の工程は、第一の工程で使用した印刷機20に、前述した第二の工程でレーザーマーキング装置の巻き取り部によって巻き取られた、レーザーマーキング済基材14を装着して、前記レーザーマーキング部分7および第二の印刷層4上に、前記第一の印刷層3とは異なる少なくとも一色以上の印刷インキにて印刷される第三の印刷層を印刷した後、貫通孔を形成してスリットする工程である。
【0022】
前記第一の工程が終了した印刷機20の第一印刷ユニット22は、内部に装着されたエンドレス印刷版10が取り外され、黄色の印刷インキが除去洗浄される。そして、内部に印刷版34(図13参照)が装着され、前記第一の印刷層3とは異なる色(例えば赤色)のインキが供給される。なお、第二印刷ユニット24は選択しない。
前述のレーザーマーキング済基材14は、印刷機20の原反供給部21に装着される。そして、レーザーマーキング部分7および第二の印刷層4上に、前記赤色の印刷インキが印刷版34によって印刷される。
【0023】
この印刷版34は、前記「B」の文字に基材2の表面が現出しているレーザーマーキング部分7よりも、「B」の文字が若干大きく、第二の印刷層4に重なり合ってインキが転写されるように画線部31が形成された版材30を、版シリンダ33に巻き付けたものである。この画線部31が、「B」の文字に形成されたレーザーマーキング部分7よりも、大きくインキが転写されるようする割合は、任意に設定することができるが、本実施の形態では「B」の文字より、全体的に0.3mm程度大きくインキが転写されるように形成する。
【0024】
このような印刷版34によって印刷され、第一紫外線硬化ユニット23で印刷インキが硬化されて、第三の印刷層が形成される。
なお、上記では第一印刷ユニット22および第一紫外線硬化ユニット23を使用して第三の印刷層を形成する例を説明したが、使用する印刷ユニットおよび紫外線硬化ユニットは限定されない。
【0025】
例えば、前記のとおり所定の画線部31が形成された版材30を版シリンダ33に巻き付けた印刷版34を使用して印刷する場合、第一の印刷層3とは異なる少なくとも一色以上の印刷インキにて印刷される第三の印刷層5は、複数の色で印刷することができる。
つまり、レーザーマーキング部分7に印刷されるよう、画線部31を任意に形成することができるので、「B」の文字の一部分を赤色で印刷し、その他の部分を青色で印刷するなど、複数の色で印刷することが可能である。
【0026】
図9は、前記第三の工程にて第三の印刷層が形成された基材の平面図である。また、図10は、図9中のD−D線概略断面図である。
前述のとおり、第二の印刷層4を形成するシリコーン樹脂剤の層は、印刷インキと密着性がない。したがって、前記レーザーマーキング部分7よりも、「B」の文字が若干大きくインキが転写されるように形成され、第二の印刷層4に赤色インキが転写される部分があっても、図10のとおり第二の印刷層4上に赤色インキが印刷されることはない。
そして、前記レーザーマーキング部分7には、赤色インキを転写して印刷した第三の印刷層5が形成される。つまり、図9に示す第三の印刷層が形成された印刷済基材15は、第三の印刷層5として赤色の印刷インキが「B」の文字に印刷される。
【0027】
上記のように第三の印刷層が形成された印刷済基材15は、次に、回転刃であるダイカットロール26と回転刃の受けとなるアンビルロール27の間に挿通され、所定の位置に貫通孔が形成され所定の幅にスリットされて連続タグとなり、巻き取り部28によって巻き取られる。
【0028】
図11は、本発明に係る連続タグの平面図である。
前述の工程で製造された連続タグ1は、黄色の印刷インキがベタ印刷された表面に透明なシリコーン樹脂剤がベタ印刷された第二の印刷層4と、赤色の印刷インキが「B」の文字に印刷された第三の印刷層5と、貫通孔6とが形成される。
【0029】
上述したように、第一の工程は、印刷機20において、原反供給部21に装着された基材2に、第一印刷ユニット22および第一紫外線硬化ユニット23にて黄色の第一の印刷層3が施され、第二印刷ユニット24および第二紫外線硬化ユニット25にて前記黄色の第一の印刷層3の上に透明なシリコーン樹脂材が第二の印刷層4として施される。基材2に第一の印刷層3および第二の印刷層4が形成された印刷済基材13(図5及び図6参照)は、ダイカットロール26にて処理を施されることなく巻き取り部28に巻き取られる。
第二の工程は、図示省略のレーザーマーキング装置を使った工程であり、前記印刷機20の巻き取り部28に巻き取られた、印刷済基材13を用い、第一の印刷層3および第二の印刷層4にレーザー光にて「B」のレーザーマーキング部分7(図7及び図8参照)を形成するものであり、レーザーマーキング部分7は、基材2が露呈した状態となっている。このレーザーマーキングが施されたレーザーマーキング済基材14は、レーザーマーキング装置により巻き取られる。
第三の工程は、前記印刷機20を使用し、更に、印刷を行うものであり、第一印刷ユニット22には、赤色の印刷インキを施す印刷版34(図13参照)が装着されている。このとき第二印刷ユニット24は使用しない。
前段のレーザーマーキング済基材14を原反供給部21に装着し、第一印刷ユニット22及び第一紫外線硬化ユニット23にて前記レーザーマーキング部分7に赤色の印刷を施し第三の印刷層5を形成する(図9及び図10参照)。この、第三の印刷層が形成された印刷済基材15は、ダイカットロール26とアンビルロール27の間に挿通され、貫通孔6が形成され所定の幅にスリットされて巻き取り部28に巻き取られる。
【0030】
前記第三の印刷層5は、前記第一の印刷層3とは異なる少なくとも一色以上の印刷インキが印刷されるもので、第一の印刷層3と同様にインキ色に関しては特に限定せず、また、凸版印刷やオフセット印刷などの印刷方式に適したインキが印刷される。
連続タグ1は既知の装置により一枚ごとにカットされて使用されるが、前記貫通孔6は、一枚ごとにカットされた連続タグ1を衣料品などに糸やナイロンピンなどを使用して取り付けるために形成されている。
【0031】
また、前記第三の印刷層5の形成は、レーザーマーキング部分7よりも若干大きく印刷されるようにした、印刷版34を使用して印刷する以外にも、エンドレス印刷版10を使用してベタ印刷をすることもできる。
この場合にも、第二の印刷層4上に赤色インキが印刷されることはなく、前記レーザーマーキング部分7に、赤色インキが転写して印刷され第三の印刷層5を形成する。
【0032】
このように、第三の印刷層5をエンドレス印刷版10を使用してベタ印刷をすれば、第一の印刷層3と第二の印刷層4と第三の印刷層5とが、すべてエンドレス印刷版10を使用してベタ印刷されるので、版材30を版シリンダ33に巻き付けた印刷版34を使用することなく、連続タグ1を製造することができる。
【0033】
前述したとおり、従来は、第一の印刷層3と第二の印刷層4とを異なる色のインキで印刷するには、インキの色の濃淡と積層順が制限されたが、上記本発明の製造方法では、このインキの色の濃淡と積層順が制限されることはない。
【0034】
従来、凸版印刷やオフセット印刷で、黄色の印刷インキが印刷された第一の印刷層3上に、赤色の印刷インキが印刷された第二の印刷層4が形成された場合、前記第二の印刷層4に対向する位置から見た色はオレンジ色に見える。これは、凸版印刷やオフセット印刷では、印刷されるインキ層の厚さは1〜3μm程度であり、インキも透過性を有することから、混色してオレンジ色に見えるものである。
したがって、凸版印刷やオフセット印刷を行った後にレーザーマーキングを施すには、混色しない色の組み合わせが必要であり、淡色で形成された第一の印刷層3上に、前記淡色に影響されない濃色で第二の印刷層4を形成する必要があった。
このため、第一の印刷層3として白色を形成して、第二の印刷層4としてその他の色を形成するか、第一の印刷層3としてその他の色を形成して、第二の印刷層4として黒色を形成するなど、混色しない色の組み合わせとして、一方の印刷層に白色または黒色を形成する必要があり、任意に二つの印刷層の印刷色を選択することができなかった。
【0035】
しかし、本発明の製造方法では、第二の印刷層4としてシリコーン樹脂剤を用いて、レーザーマーキング部分7にのみ第三の印刷層5を印刷するので、印刷インキが印刷される第一の印刷層3と第三の印刷層5との印刷色は、制限されることなく任意に選択できる。
【0036】
なお、図2で示した印刷機20には、第一印刷ユニット22で第三の印刷層5が印刷された後に、第二の印刷層4および第三の印刷層5の表面に接触して、過剰なインキを除去するロールやブレードなどを取り付けても良い。
【0037】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜に変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状にすることができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、第一の印刷層が印刷インキにてベタ印刷されるようにしたので、版材の継ぎ目跡のない連続タグを製造することができる。
また、シリコーン樹脂剤による第二の印刷層を形成して、前記レーザーマーキング部分だけに第三の印刷層が印刷されるようにしたので、印刷されるインキの色の濃淡と積層順が制限されずに、連続タグを製造することができる。
請求項2の発明のよれば、第一の印刷層と第二の印刷層と第三の印刷層とが、すべてベタ印刷されるようにしたので、所定の画線部と非画線部が形成された版材を用いずにエンドレス印刷版だけで、連続タグを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンドレス印刷版を示す外観斜視図。
【図2】印刷機の構成を示す概略図。
【図3】第一の印刷層が形成された印刷済基材の平面図。
【図4】図3中のA−A線概略断面図。
【図5】第二の印刷層が形成された印刷済基材の平面図。
【図6】図5中のB−B線概略断面図。
【図7】レーザーマーキング済基材の詳細を説明する平面図
【図8】図7中のC−C線概略断面図。
【図9】第三の印刷層が形成された印刷済基材の平面図
【図10】図9中のD−D線概略断面図。
【図11】本発明に係る連続タグの平面図。
【図12】従来技術で用いる版材の平面図。
【図13】従来技術で用いる印刷版を示す外観斜視図。
【図14】従来技術による印刷像を示す説明図。
【符号の説明】
1 連続タグ
2 基材
3 第一の印刷層
4 第二の印刷層
5 第三の印刷層
6 貫通孔
7 レーザーマーキング部分
10 エンドレス印刷版
11 ゴム材
12 第一の印刷層が形成された印刷済基材
13 第二の印刷層が形成された印刷済基材
14 レーザーマーキング済基材
15 第三の印刷層が形成された印刷済基材
20 印刷機
21 原反供給部
22 第一印刷ユニット
23 第一紫外線硬化ユニット
24 第二印刷ユニット
25 第二紫外線硬化ユニット
26 ダイカットロール
27 アンビルロール
28 巻き取り部
30 版材
31 画線部
32 非画線部
33 版シリンダ
34 印刷版
35 継ぎ目(隙間)
36 継ぎ目跡
37 印刷部
38 非印刷部

Claims (2)

  1. 長尺状基材を印刷機によって印刷し、前記長尺状基材をレーザーマーキング装置によってレーザーマーキングして、連続タグを作製する連続タグの製造方法であって、
    前記印刷機によって、前記長尺状基材の一方の面に印刷インキによる第一の印刷層と、前記第一の印刷層上にシリコーン樹脂剤による第二の印刷層とを、ベタ印刷する第一の工程と、
    前記レーザーマーキング装置によって、前記第一の印刷層と前記第二の印刷層とに、所定のパターンでかつ所望の深さまでレーザー光を照射し、前記第一の印刷層と前記第二の印刷層とを除去する第二の工程と、
    前記印刷機によって、前記第一の印刷層と前記第二の印刷層とが除去された部分に、前記第一の印刷層とは異なる色の印刷インキによる第三の印刷層を印刷する第三の工程と、からなる連続タグの製造方法。
  2. 前記印刷機による印刷は、前記第一の印刷層と前記第二の印刷層とが除去された部分および前記第二の印刷層上に印刷される第三の印刷層が、ベタ印刷で施されることを特徴とする請求項1記載の連続タグ製造方法。
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